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− | '''ここでは『[[Fate/Grand Order]]』におけるビーストⅢ/Rについて説明する。<br />'''
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− | '''『[[Fate/EXTRA CCC]]』での殺生院キアラについては「[[殺生院キアラ]]」を参照。'''
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| {{サーヴァント概要 | | {{サーヴァント概要 |
| | タイトル = ビーストⅢ | | | タイトル = ビーストⅢ |
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| | 地域 = 新生快楽都市SE.RA.PH | | | 地域 = 新生快楽都市SE.RA.PH |
| | 属性 = 混沌・善 | | | 属性 = 混沌・善 |
− | | 隠し属性 = 獣 | + | | 副属性 = 獣 |
| | 性別 = 女性 | | | 性別 = 女性 |
| | スリーサイズ = | | | スリーサイズ = |
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| ==概要== | | ==概要== |
− | 『Fate/Grand Order』における殺生院キアラが悍ましい化け物に憑りつかれた果てに生まれてしまった存在。<br>七つの人類悪の一つ、『快楽』の理を持つ第三の獣の内『愛欲』を担う片割れ「[[ビースト|ビーストⅢ/R]]」。
| + | 『[[Fate/Grand Order]]』における[[殺生院キアラ]]が悍ましい化け物に憑りつかれた果てに生まれてしまった存在。<br>七つの人類悪の一つ、『快楽』の理を持つ第三の獣の内『愛欲』を担う片割れ「[[ビースト|ビーストⅢ/R]]」。 |
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| ;略歴 | | ;略歴 |
| :『Grand Order』世界の殺生院キアラ。 | | :『Grand Order』世界の殺生院キアラ。 |
− | :『EXTRA CCC』とは14歳までは同じだが、そこから先が異なり、山の外からやってきた医者の治療で回復。山に囚われる事なく下山し<ref group="注">コミック版では「医者が着ていた上着を寝間着の上から羽織って夜の山道を駆ける」断片的な描写があるので、治療した医者に何かあってキアラが一人で山から脱走したものと思われる。</ref>幸福な学生時代を送った<ref group="出" name="竹箒日記2017/5/12">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>。 | + | :『[[Fate/EXTRA CCC|EXTRA CCC]]』とは14歳までは同じだが、そこから先が異なり、山の外からやってきた医者の治療で回復。山に囚われる事なく下山し<ref group="注">コミック版では「医者が着ていた上着を寝間着の上から羽織って夜の山道を駆ける」断片的な描写があるので、治療した医者に何かあってキアラが一人で山から脱走したものと思われる。</ref>幸福な学生時代を送った<ref group="出" name="竹箒日記2017/5/12">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201705.html 竹箒日記2017/5/12]</ref>。 |
| :年齢は不明だが、礼拝堂に残されていた記録が正しければ、2017年の時点で25歳。 | | :年齢は不明だが、礼拝堂に残されていた記録が正しければ、2017年の時点で25歳。 |
| :その後持ち前の善性で様々な人々を救うが、成果を上げながら金銭を取らないキアラの方針を快く思わなかった既得権利団体の攻撃を受け、徐々に居場所を失う<ref group="注">だが本人はこの事について全く気にしておらず、その境遇を不幸とは感じていなかった模様</ref>。 | | :その後持ち前の善性で様々な人々を救うが、成果を上げながら金銭を取らないキアラの方針を快く思わなかった既得権利団体の攻撃を受け、徐々に居場所を失う<ref group="注">だが本人はこの事について全く気にしておらず、その境遇を不幸とは感じていなかった模様</ref>。 |
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| :徐々に『EXTRA CCC』のキアラに侵食され、自我を失っていく『Grand Order』のキアラ。やがてカルト化した職員に左目を潰された彼女は一人教会に立てこもり「こんなおぞましいものに変貌していく自分を見られたくない」と嘆きながら後に続く者のために自身の変貌の記録を残し、そして消滅してしまった。 | | :徐々に『EXTRA CCC』のキアラに侵食され、自我を失っていく『Grand Order』のキアラ。やがてカルト化した職員に左目を潰された彼女は一人教会に立てこもり「こんなおぞましいものに変貌していく自分を見られたくない」と嘆きながら後に続く者のために自身の変貌の記録を残し、そして消滅してしまった。 |
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− | :ビーストⅢ/Rとして
| + | ;;ビーストⅢ/Rとして |
− | :最悪の魔性に目覚めさせられたキアラは精神を病んだセラフィックスの職員達を本格的に自らの狂信者に変え、自身を操っていた筈のゼパルさえ逆に支配する魔人となる。さらにSE.RA.PHに秘められていたある機構を利用し、聖杯戦争と称して大量のサーヴァントを召喚。延々と殺し合いを続ける彼らを栄養源にする事で、いつしか『愛欲』の理を持つ獣、ビーストⅢとして成長してゆく。 | + | :最悪の魔性に目覚めさせられたキアラは精神を病んだセラフィックスの職員達を本格的に自らの狂信者に変え、自身を操っていた筈のゼパルさえ逆に支配する魔人となる。さらにSE.RA.PHに秘められていたある機構を利用し、聖杯戦争と称して大量のサーヴァントを召喚。延々と殺し合いを続ける彼らを栄養にする事で、いつしか『愛欲』の理を持つ獣、ビーストⅢとして成長してゆく。 |
| :この過程で『CCC』においてキアラに取り込まれた二人の[[パッションリップ (Grand Order)|アルタ]][[メルトリリス (Grand Order)|ーエゴ]]と[[BB/GO|ムーンキャンサー]]を分離させ手駒として再利用するが、これが後に彼女が敗北する事となった最大の要因のひとつとなる。 | | :この過程で『CCC』においてキアラに取り込まれた二人の[[パッションリップ (Grand Order)|アルタ]][[メルトリリス (Grand Order)|ーエゴ]]と[[BB/GO|ムーンキャンサー]]を分離させ手駒として再利用するが、これが後に彼女が敗北する事となった最大の要因のひとつとなる。 |
| :そんな状態のSE.RA.PHから発信されたSOSを聞きつけてレイシフトして来た主人公には既に故人である「マーブル・マッキントッシュ」を装い接触し共に行動していた。マーブルとして動く傍ら、ガウェインを闇討ちして殺害、生き残りの人間を抹殺しようとした[[エミヤ〔オルタ〕]]を返り討ちにし逆に彼を意のままに動く傀儡としてしまう等密かに暗躍を続けるが、主人公へ差し向けたエミヤ・オルタが倒された事でついに一行の前に姿を晒した。 | | :そんな状態のSE.RA.PHから発信されたSOSを聞きつけてレイシフトして来た主人公には既に故人である「マーブル・マッキントッシュ」を装い接触し共に行動していた。マーブルとして動く傍ら、ガウェインを闇討ちして殺害、生き残りの人間を抹殺しようとした[[エミヤ〔オルタ〕]]を返り討ちにし逆に彼を意のままに動く傀儡としてしまう等密かに暗躍を続けるが、主人公へ差し向けたエミヤ・オルタが倒された事でついに一行の前に姿を晒した。 |
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| ==別クラス / バリエーション== | | ==別クラス / バリエーション== |
| ===アルターエゴ=== | | ===アルターエゴ=== |
− | [[ビースト|ビーストⅢ/R]]が力の一部を[[アルターエゴ]]として残したもの。
| + | ビーストⅢ/Rが自身の力の一部を[[アルターエゴ]]として残したもの。 |
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| 詳細は「[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕]]」を参照。 | | 詳細は「[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕]]」を参照。 |
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| ==[[宝具]]== | | ==[[宝具]]== |
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| ;スカーヴァティー・ヘブンズホール | | ;スカーヴァティー・ヘブンズホール |
| :際限ない物量の魔神柱を体内に飼育するこのビーストは、現実にできた“<ruby><rb>天の孔</rb><rt>ヘブンズホール</rt></ruby>”と言われている。 | | :際限ない物量の魔神柱を体内に飼育するこのビーストは、現実にできた“<ruby><rb>天の孔</rb><rt>ヘブンズホール</rt></ruby>”と言われている。 |
| :この第三魔法の亜種の具現はブラックホールのように超重力で相手を引き寄せはするものの、その本質は廃棄孔であるとされる。<br>『人間が善き行いをする時、持っていては都合の悪いもの』。“天の孔”はこの身勝手な人間の悪性情報―――『この世全ての欲』を受け止め、広がり続ける。 | | :この第三魔法の亜種の具現はブラックホールのように超重力で相手を引き寄せはするものの、その本質は廃棄孔であるとされる。<br>『人間が善き行いをする時、持っていては都合の悪いもの』。“天の孔”はこの身勝手な人間の悪性情報―――『この世全ての欲』を受け止め、広がり続ける。 |
| :紛れもなく醜悪な淀みだが、社会においてこの孔はなくてはならない機構であり、知性活動が行われるかぎり規模を拡大していく。人間にとってあってはならない、おぞましい欲望を溜め込みながら。 | | :紛れもなく醜悪な淀みだが、社会においてこの孔はなくてはならない機構であり、知性活動が行われるかぎり規模を拡大していく。人間にとってあってはならない、おぞましい欲望を溜め込みながら。 |
− | :『Grand Order』では「敵全体に攻撃&敵全体に宝具封印状態を付与<ref group="注" name="1ターン">1ターン</ref>&敵全体にスキル封印状態を付与<ref group="注" name="1ターン" />&自身のHP回復」という効果の宝具。 | + | :『Grand Order』では「敵全体に攻撃&宝具封印状態を付与(1ターン)&スキル封印状態を付与(1ターン)+自身のHPを回復」という効果の宝具。 |
| + | :KPを使用した際に使ってくる宝具であり、KP未使用の場合のチャージ攻撃は「敵全体の強化状態を解除&攻撃」という効果の「転華の微笑」なる名称の攻撃に変わる。 |
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| ==真名:ビーストⅢ/R== | | ==真名:ビーストⅢ/R== |
− |
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| :「随喜自在第三外法快楽天」を名乗る新しい天(神)。<br>その正体は『快楽』を優先する自己愛の塊であり、その過程で他人の人生を利用・食い物にし、破滅させる人畜災害。 | | :「随喜自在第三外法快楽天」を名乗る新しい天(神)。<br>その正体は『快楽』を優先する自己愛の塊であり、その過程で他人の人生を利用・食い物にし、破滅させる人畜災害。 |
− |
| |
| :愛は良いものであり、欲も良いものである。だが『愛を快楽に』してはいけない。 | | :愛は良いものであり、欲も良いものである。だが『愛を快楽に』してはいけない。 |
| :本来、愛と欲は切り離して考えるべきもの。しかし人を愛し、人を悦ばせようとした救世主の魂が第三魔法に至った時、殺生院キアラは人ならざるものに変生した。 | | :本来、愛と欲は切り離して考えるべきもの。しかし人を愛し、人を悦ばせようとした救世主の魂が第三魔法に至った時、殺生院キアラは人ならざるものに変生した。 |
− |
| |
| :地上の全ての動物を快楽によって救い、またその快楽の受け皿になって最高の救済を求め。七十億の命をただ自分一人のために使い、絶頂を迎えようとしたもの。その先の目的も、満足する果ても知らず、ただ快楽のみで“人間”を救おうとしたもの。 | | :地上の全ての動物を快楽によって救い、またその快楽の受け皿になって最高の救済を求め。七十億の命をただ自分一人のために使い、絶頂を迎えようとしたもの。その先の目的も、満足する果ても知らず、ただ快楽のみで“人間”を救おうとしたもの。 |
− |
| |
| :以上の本性をもって彼女のクラスは決定された。快楽天なぞ偽りの名。 | | :以上の本性をもって彼女のクラスは決定された。快楽天なぞ偽りの名。 |
| :其は個人が到達した、人類を最も端的(最短)に救う大災害。 | | :其は個人が到達した、人類を最も端的(最短)に救う大災害。 |
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| ==登場作品と役柄== | | ==登場作品と役柄== |
| ===Fateシリーズ=== | | ===Fateシリーズ=== |
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| ;[[Fate/Grand Order]] | | ;[[Fate/Grand Order]] |
− | :[[ビースト]]クラスの登場から、間髪入れずアルターエゴクラスとしてプレイアブル化という衝撃の登場を果たした。 | + | :期間限定イベント『深海電脳楽土 SE.RA.PH』における事件の黒幕として登場。 |
| + | :エネミーとしてはKPを使った場合は「ヘブンズホール」、KP未使用の場合殺生院キアラから「魔性菩薩」という名称になり、行動も変わってくる。 |
| + | :なお、その後間髪入れずに[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|アルターエゴクラスでプレイアブル化]]という衝撃の再登場を果たした。 |
| | | |
| ==人間関係== | | ==人間関係== |
| ===Fate/Grand Order=== | | ===Fate/Grand Order=== |
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| |
| ;[[ゼパル|魔神ゼパル]] | | ;[[ゼパル|魔神ゼパル]] |
| :セラフィックスを活動拠点に定めた彼によって取り憑かれた上に善性を封じ込められてしまうが、その結果、セラフィックスの職員は正気を失ったのみならず、ゼパルも逆に彼女に乗っ取られるという結果を招いた。 | | :セラフィックスを活動拠点に定めた彼によって取り憑かれた上に善性を封じ込められてしまうが、その結果、セラフィックスの職員は正気を失ったのみならず、ゼパルも逆に彼女に乗っ取られるという結果を招いた。 |
− | :小指先しかない意識はその状態で解放されれば消滅するという事実に発狂し、魔神としての誇りをかなぐり捨て彼女への隷属を望んだが、キアラはゼパルをいとも簡単に捨てていった。 | + | :小指の先しかない意識は、その状態で解放されれば消滅するという事実に発狂し、魔神としての誇りをかなぐり捨て彼女への隷属を望んだが、キアラはゼパルをいとも簡単に捨てていった。 |
| :この魔神は悲惨な末路を迎えたものの、その発端となった行為によりセラフィックスもまた最悪な方向に動き出した(しかも結局『Grand Order』世界のキアラもビーストとしての資格を得てしまったせいで世界から完全に消滅せざるを得なかったという憂き目を見た)ため、[[BB (Grand Order)|BB]]による「因果応報」の評を否定することは出来ない。 | | :この魔神は悲惨な末路を迎えたものの、その発端となった行為によりセラフィックスもまた最悪な方向に動き出した(しかも結局『Grand Order』世界のキアラもビーストとしての資格を得てしまったせいで世界から完全に消滅せざるを得なかったという憂き目を見た)ため、[[BB (Grand Order)|BB]]による「因果応報」の評を否定することは出来ない。 |
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| ;[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン]] | | ;[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン]] |
| :苦手意識からか何か思う所でもあったのか、SE.RA.PHの聖杯戦争には彼だけは召喚されないようにブロックしていたとのこと。 | | :苦手意識からか何か思う所でもあったのか、SE.RA.PHの聖杯戦争には彼だけは召喚されないようにブロックしていたとのこと。 |
| + | :なお、期間限定イベント『深海電脳楽土 SE.RA.PH』において彼は自身がキングプロテアを封印した領域を見張っていた。 |
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| ;[[ビーストⅢ/L]](カーマ/マーラ) | | ;[[ビーストⅢ/L]](カーマ/マーラ) |
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| ===その他=== | | ===その他=== |
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| ;[[殺生院キアラ]] | | ;[[殺生院キアラ]] |
| :『EXTRA CCC』での自分自身。 | | :『EXTRA CCC』での自分自身。 |
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| ===Fate/Grand Order=== | | ===Fate/Grand Order=== |
| ====戦闘==== | | ====戦闘==== |
− |
| |
| ;「和光同塵、真如波羅蜜。慈悲です、戯れといたしましょう」 | | ;「和光同塵、真如波羅蜜。慈悲です、戯れといたしましょう」 |
| :殺生院キアラ時の戦闘開始の台詞。 | | :殺生院キアラ時の戦闘開始の台詞。 |
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| ====マテリアル==== | | ====マテリアル==== |
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| ;『目を開ければ、そこは無限に続く肌色の平原。<br> 魔性菩薩の手のひらの上。<br> 果てしなく遠い地平線の彼方でキアラは微笑む。<br><br>“人類とはみな未熟な獣。<br> 欲を食べ、欲に溺れ、<br> 欲に溶ける泡沫の実なのです―――”<br><br> その獣性を菩薩の如く受け止める女神であれば、<br> 誰が、どうやって、この巨大な愛を、<br> 無限の愛を拒めよう。<br> 大悟も解脱もその指一つで随喜自在。<br> 行き着く先は殺生院、顎の如き天上楽土』 | | ;『目を開ければ、そこは無限に続く肌色の平原。<br> 魔性菩薩の手のひらの上。<br> 果てしなく遠い地平線の彼方でキアラは微笑む。<br><br>“人類とはみな未熟な獣。<br> 欲を食べ、欲に溺れ、<br> 欲に溶ける泡沫の実なのです―――”<br><br> その獣性を菩薩の如く受け止める女神であれば、<br> 誰が、どうやって、この巨大な愛を、<br> 無限の愛を拒めよう。<br> 大悟も解脱もその指一つで随喜自在。<br> 行き着く先は殺生院、顎の如き天上楽土』 |
| :マテリアルに記述された文章。 | | :マテリアルに記述された文章。 |
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| ====イベント==== | | ====イベント==== |
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| ;「―――それは、羨ましかったのです。<br> だってずるい。<br> あんな、あんな―――<br> あんな素晴らしい光景が他にあったでしょうか?<br> ゼパル様が持っていた記憶―――<br> 時間神殿での戦いが、<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>にはもう夢のようで。<br> ゼパル様が。ゲーティアが。<br> いえ、あの時にあった全てが、とても―――<br> とても、気持ちよさそうで。<br> いつしかこう願うようになりました。<br> <RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>もあんな風に責められたい。<br> 星の数のような英霊たちに殺されたい―――」 | | ;「―――それは、羨ましかったのです。<br> だってずるい。<br> あんな、あんな―――<br> あんな素晴らしい光景が他にあったでしょうか?<br> ゼパル様が持っていた記憶―――<br> 時間神殿での戦いが、<RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>にはもう夢のようで。<br> ゼパル様が。ゲーティアが。<br> いえ、あの時にあった全てが、とても―――<br> とても、気持ちよさそうで。<br> いつしかこう願うようになりました。<br> <RUBY><RB>私</RB><RT>わたくし</RT></RUBY>もあんな風に責められたい。<br> 星の数のような英霊たちに殺されたい―――」 |
| :キアラが人類悪になった、余りにも常軌を逸した理由。 | | :キアラが人類悪になった、余りにも常軌を逸した理由。 |
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| :彼女の世界において、人間はキアラ自身だけであり、他の人間を人間とみなさない。そして、[[エミヤ〔オルタ〕|自分のような悪を処断しようとした無名の英雄]]を排斥した人々をケダモノと嘲笑った。 | | :彼女の世界において、人間はキアラ自身だけであり、他の人間を人間とみなさない。そして、[[エミヤ〔オルタ〕|自分のような悪を処断しようとした無名の英雄]]を排斥した人々をケダモノと嘲笑った。 |
| :だがその時「その言葉を聞き流すわけにはいかない」と死に果てたはずの英雄が立ち上がった。自分ではなく、無銘の英雄を排斥した人々――'''彼が本当に守ろうとしていた者たち'''を虚仮にしたのだから。 | | :だがその時「その言葉を聞き流すわけにはいかない」と死に果てたはずの英雄が立ち上がった。自分ではなく、無銘の英雄を排斥した人々――'''彼が本当に守ろうとしていた者たち'''を虚仮にしたのだから。 |
| + | :後に『深海電脳楽土SE.RA.PH』の漫画版でエミヤオルタの回想が描かれ、その嘲笑った対象によりにもよって[[藤村大河|彼女]]が含まれる事も判明したため読者の怒りも倍加することになった。 |
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| ;「いや、いやです、こんなのいや! やり直し!やり直しを求めます! だって、だって―――だって本当に、私」<br />「<RUBY><RB>まだ満足して無いのにぃぃぃいいい!</RB><RT>あともう少しだったのにぃぃぃいいい!</RT></RUBY>」 | | ;「いや、いやです、こんなのいや! やり直し!やり直しを求めます! だって、だって―――だって本当に、私」<br />「<RUBY><RB>まだ満足して無いのにぃぃぃいいい!</RB><RT>あともう少しだったのにぃぃぃいいい!</RT></RUBY>」 |
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| | | |
| ;「なっ……! なにをもって、そんな根拠のない事を仰るのです!?」<br />「私が年上だなんて、それは見た目だけで判断した偏見というものです!」<br />「世の中には二十代のように見える十代がいましてよ!? その逆だってあると私は主張しますっ!」 | | ;「なっ……! なにをもって、そんな根拠のない事を仰るのです!?」<br />「私が年上だなんて、それは見た目だけで判断した偏見というものです!」<br />「世の中には二十代のように見える十代がいましてよ!? その逆だってあると私は主張しますっ!」 |
| + | ;リップ「あ、わかります!十代なのに三十代に見えちゃう人だっていますよね!」 |
| + | ;「ベビーフェイスは黙っていて下さいますか!?貴女に学生時代から年上扱いされた私の気持ちは分かりません!」 |
| :受け入れようとした主人公から「年上おことわり!」と跳ねつけられて。[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|口の悪いサーヴァント]]以外には、常に悠然として他者を弄んできたキアラにしては、珍しく感情を露わにして反論してくる。 | | :受け入れようとした主人公から「年上おことわり!」と跳ねつけられて。[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|口の悪いサーヴァント]]以外には、常に悠然として他者を弄んできたキアラにしては、珍しく感情を露わにして反論してくる。 |
| :学生時代のトラウマを刺激されたためか、ビーストではなくまともな人間だったころの名残が垣間見える発言。<del>まあ25歳なんて微妙なお年頃で年増呼ばわりされたらそりゃ傷つくわなぁ……</del> | | :学生時代のトラウマを刺激されたためか、ビーストではなくまともな人間だったころの名残が垣間見える発言。<del>まあ25歳なんて微妙なお年頃で年増呼ばわりされたらそりゃ傷つくわなぁ……</del> |
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| ====その他==== | | ====その他==== |
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| ;「殺生院キアラさんの最終形態。もはやスケベという言葉では言い表すことができない宇宙的性欲大権現。」 | | ;「殺生院キアラさんの最終形態。もはやスケベという言葉では言い表すことができない宇宙的性欲大権現。」 |
| :[[TYPE-MOON エイプリルフール企画|エイプリルフール企画]]『Fate/Grand Order Quest』でのテキスト。 | | :[[TYPE-MOON エイプリルフール企画|エイプリルフール企画]]『Fate/Grand Order Quest』でのテキスト。 |
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| ==メモ== | | ==メモ== |
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| *公式ひいてはゲーム中において、初めて『Grand Order』の[[主人公 (Grand Order)|主人公]]を殺害した"ルート"の存在が言及された人物。何があっても決して死亡する事は無いと思われていた主人公の死の可能性はプレイヤー達に大きな衝撃を与えた。 | | *公式ひいてはゲーム中において、初めて『Grand Order』の[[主人公 (Grand Order)|主人公]]を殺害した"ルート"の存在が言及された人物。何があっても決して死亡する事は無いと思われていた主人公の死の可能性はプレイヤー達に大きな衝撃を与えた。 |
| **[[メルトリリス (Grand Order)|メルトリリス]]が捨て身の行動で時間を巻き戻し「無かった事」になったという事項も付属していたとは言え、今後のシナリオにおける主人公の生存性/運命力に陰りが出来たのは間違いないだろう。 | | **[[メルトリリス (Grand Order)|メルトリリス]]が捨て身の行動で時間を巻き戻し「無かった事」になったという事項も付属していたとは言え、今後のシナリオにおける主人公の生存性/運命力に陰りが出来たのは間違いないだろう。 |
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| *『EXTRA CCC』のキアラが2032年に20代後半、こちらのキアラが2017年に25歳であるとすると、15年前後のズレがあることになる。産まれた年が違う、CCCキアラの年齢が実際はもっと上、あちらの[[ありす|肉体の死亡から聖杯戦争参加までに時間差があった]]等の理由が考えられるが、明言はされていない。 | | *『EXTRA CCC』のキアラが2032年に20代後半、こちらのキアラが2017年に25歳であるとすると、15年前後のズレがあることになる。産まれた年が違う、CCCキアラの年齢が実際はもっと上、あちらの[[ありす|肉体の死亡から聖杯戦争参加までに時間差があった]]等の理由が考えられるが、明言はされていない。 |
| *当初はあくまで敵としてのみの登場だったが、そうなってしまうとラスボス戦が「巨大ゴースト」となる可能性が非常に高くなる。『EXTRA CCC』とコラボしている大型イベントである以上、ラスボスはちゃんと「キャラ」として戦いたいが、かといって「キャラ」を作るとサーヴァントとして作るのと同じコストがかかってしまうため、結果'''「キャラとして作るのならサーヴァントとして」'''という形で[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|本格的な実装が行われた]]<ref group="出">「TYPE-MOONエース Vol.12」 Fate/EXTELLA 奈須きのこ インタビュー P45</ref>。 | | *当初はあくまで敵としてのみの登場だったが、そうなってしまうとラスボス戦が「巨大ゴースト」となる可能性が非常に高くなる。『EXTRA CCC』とコラボしている大型イベントである以上、ラスボスはちゃんと「キャラ」として戦いたいが、かといって「キャラ」を作るとサーヴァントとして作るのと同じコストがかかってしまうため、結果'''「キャラとして作るのならサーヴァントとして」'''という形で[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|本格的な実装が行われた]]<ref group="出">「TYPE-MOONエース Vol.12」 Fate/EXTELLA 奈須きのこ インタビュー P45</ref>。 |
− | *対知性体特効スキル及び'''対冠位宝具'''<ref group="注" name="">正確にはアルターエゴ・殺生院キアラの宝具であるが、彼女のプロフィールの宝具説明には明確に「ビーストIIIの専用宝具」の一文があるためビーストIII/Rのそれにも同効果が付随している可能性は極めて高い。</ref>を所持しており、既知のビーストの中では唯一対グランドクラスの脅威を持つ存在となっている。 | + | *対知性体特効スキル及び'''対冠位宝具'''<ref group="注" >正確にはアルターエゴ・殺生院キアラの宝具であるが、彼女のプロフィールの宝具説明には明確に「ビーストⅢの専用宝具」の一文があるためビーストⅢ/Rのそれにも同効果が付随している可能性は極めて高い。</ref>を所持しており、既知のビーストの中では唯一対[[グランドクラス]]の脅威を持つ存在となっている。 |
| | | |
| ==話題まとめ== | | ==話題まとめ== |
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| ;人魚姫の原本 | | ;人魚姫の原本 |
− | :CCCコラボイベントではKP(キアラパニッシャー)としてアイテムを手に入れるが、最後に手に入るアイテムが「人魚姫の原本」であることが話題になった。 | + | :CCCコラボイベントではKP(キアラパニッシャー)を使用してアイテムを購入できるが、最後に購入できるアイテムが「人魚姫の原本」であることが話題になった。 |
| :言うまでもなく、「人魚姫」はキアラの象徴とも言えるキャラクターであり、月では彼女のサーヴァントでもあったアンデルセンの著作であり、愛読書でもあるのだが、「原本」ということだとさらなる意味を持ってくる。 | | :言うまでもなく、「人魚姫」はキアラの象徴とも言えるキャラクターであり、月では彼女のサーヴァントでもあったアンデルセンの著作であり、愛読書でもあるのだが、「原本」ということだとさらなる意味を持ってくる。 |
| :よく知られている「人魚姫」のラストでは人魚姫は海の泡となって消えてしまうが、アンデルセンの初期の原本だと人魚姫は消えずに'''風の精(アリエル)として生まれ変わり、300年間善行を積む事で人間が持つ「滅びない魂」を授かると告げられるのである。''' | | :よく知られている「人魚姫」のラストでは人魚姫は海の泡となって消えてしまうが、アンデルセンの初期の原本だと人魚姫は消えずに'''風の精(アリエル)として生まれ変わり、300年間善行を積む事で人間が持つ「滅びない魂」を授かると告げられるのである。''' |
| :ビーストと化したキアラが最期の最期でメルトリリスと自分を比べ、どこが違ったのかを確かめる為にアルターエゴとなってカルデアに来たのを考慮すると、考察しがいのある話である。 | | :ビーストと化したキアラが最期の最期でメルトリリスと自分を比べ、どこが違ったのかを確かめる為にアルターエゴとなってカルデアに来たのを考慮すると、考察しがいのある話である。 |
| + | |
| + | ;わんぱくキアラチャレンジ |
| + | :イベント内にて、KPを一切使用しないと'''計2,800,000HP'''を誇る「魔性菩薩」へと挑むことができるが、マスター間では魔性菩薩へ挑むことを「わんぱくキアラチャレンジ」と呼ぶことがある。 |
| + | :元ネタはショップで一度使ったKPを全て払い戻した際にBBが発するボイスで呼称したもので、一部のマスターは魔性菩薩の最速撃破を狙うなどやり込みの対象となっている。 |
| + | :HPが高い上、スキルも厄介なものが多い魔性菩薩だが、回復手段を用意することや弱体状態への対策をしっかり行うなどして耐久していれば、やり込み勢でなくとも時間はかかるがクリアはできる。 |
| + | :現在はメイン・インタールードで何度でも挑むことができるようになっているので、時間が余ったら腕試しにわんぱくキアラチャレンジを行ってみるのも良いだろう。 |
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| ==脚注== | | ==脚注== |
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| ==リンク== | | ==リンク== |
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| *[[登場人物]] | | *[[登場人物]] |
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