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==メモ==
 
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*戦闘時には[[魔神柱]]と同じく独自の演出があり、それぞれ異なる背景をバックに'''「人類悪 顕現」'''と表示される。
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*ビーストは己が「原罪」を持つ。
*アイコンは赤黒く禍々しい花の様な造形。穴が七つ空いており、そのうちビースト毎に異なる一ヶ所が赤く灯っている。灯った箇所が自身の立ち位置及び該当する理を指し示している。
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**原罪のⅠは「<ruby><rb>誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの</rb><rt>アルス・アルマデル・サロモニス</rt></ruby>」<ref group = "出" name = "『Fate/Grand Order』ゲーティア プロフィール">『Fate/Grand Order』ゲーティア プロフィールより。</ref>、原罪のⅡは「■から離れ、楽園を去った<ruby><rb>罪</rb><rt>つみ</rt></ruby>」<ref group = "出" name = "『Fate/Grand Order』第6章">『Fate/Grand Order』第6章より。</ref>。
*「単独顕現」はビーストのみがもつ特性とされている。「EXTRA世界なのでギリギリあり」という理由で単独で現界した『EXTELLA』の[[ギルガメッシュ]]や<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』105ページ">『Fate/EXTELLA matelial』105ページ「ギルガメッシュ」より。</ref>、自力で「単独顕現」を獲得したとされる[[マーリン]]などの例外もあるものの、[[両儀式|「両儀式」]]の持つ「単独顕現」については「このスキルを持つものは、即ち――」という意味深な記述がなされている<ref group = "出" name = "『Fate/Grand Order matelialⅢ』164-171ページ">『Fate/Grand Order matelialⅢ』164-171ページ「両儀式〔セイバー〕より」。</ref>。
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**原罪とは創世記第3章に記されたアダムとイヴが犯した罪のこと。その教理は宗派によって異なるが、創世記をやり直す所業を原罪のⅠとナンバリングするのはTYPE-MOONくらいであろう。
*共通する保有スキルとして「ネガ・○○」という系統のスキルを持つ。○○に入る呼称はそのビーストの在り様や経緯などで異なる。
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*ビーストは己が「理」を持つ。
**判明しているものではビーストⅠが「ネガ・サモン」を、ビーストⅡが「ネガ・ジェネシス」を、ビーストⅢ/Rが「ネガ・セイヴァー」を、ビーストⅥが「ネガ・メサイア」を持つ。
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**ビーストⅠが「憐憫」を、ビーストⅡが「回帰」を、ビーストⅢが「快楽」を、ビーストⅢ/Rが「愛欲」を、ビーストⅥが「比較」の理を受け持つ。
*『Grand Order』のメインプロットと同時期に制作が進行されたTVアニメ版『UBW』にて[[ギルガメッシュ]]が語るところによれば、[[聖杯の泥|汚染された冬木の聖杯]]も「人間を呪い殺すことのみに特化した人類悪の一つ」であるらしい。
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**[[ビーストⅢ/R]]は『愛欲』の理を持つが、キアラは「『快楽』の理を持つ第三の獣」と言っているため、『対』の概念が存在するビーストには共通の理と、個別の理の二種類が存在すると思われる。
*人類悪というフレーズについては「英霊伝承~ヘンリー・ジキル / ハイド~」においても触れられており、その締め括りに[[シャーロック・ホームズ|H氏]]が「すべてを灼き尽くす程のそれが、かたちを成す時も来るだろう」と述べている。
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**[[“山の翁”|ジウスドゥラ]]は「謂れのない憐憫は悪の一つであり、謂れのない慚愧も、また悪の一つ」と語っている<ref group = "出" name = "『Fate/Grand Order』第7章">『Fate/Grand Order』第7章より。</ref>。
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**キリスト教にいう七つの大罪(罪源)とは似て非なる概念であり、その理は罪に限定されない。
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*ビーストは共通して「ネガ・○○」というスキルを持つ。○○に入る呼称はそのビーストの在り様や経緯などで異なる。
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**ビーストⅠが「ネガ・サモン」を、ビーストⅡが「ネガ・ジェネシス」を、ビーストⅢ/Rが「ネガ・セイヴァー」を、ビーストⅥが「ネガ・メサイア」を持つ。
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*「単独顕現」はビーストのみが持つ特性とされている。「EXTRA世界なのでギリギリあり」という理由で単独で現界した『EXTELLA』の[[ギルガメッシュ]]や<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』105ページ">『Fate/EXTELLA matelial』105ページ「ギルガメッシュ」より。</ref>、自力で「単独顕現」を獲得したとされる[[マーリン]]などの例外もあるものの、[[両儀式|「両儀式」]]の持つ「単独顕現」については「このスキルを持つものは、即ち――」という意味深な記述がなされている<ref group = "出" name = "『Fate/Grand Order matelialⅢ』164-171ページ">『Fate/Grand Order matelialⅢ』164-171ページ「両儀式〔セイバー〕より」。</ref>。
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*2019年現在判明しているビーストは共通して「角が生えている」という外見上の特徴がある。
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**[[フォウ]]に角が生えていないのはビーストの幼生であるためと思われる<ref group = "注">実際、強化素材に使われる「太陽のフォウくん」「日輪のフォウくん」のカードにはより成長したと思しき姿が描かれているが、耳と思しき箇所のシルエットがどう見ても角である。</ref>。
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*人類悪と呼ばれる者、自らを人類悪と呼ぶ者は既に何名か出ている。生粋の人類悪と言われた[[沙条愛歌]]、自らを人類悪と称した[[玉藻の前]]の本体である金毛白面など。
 
*人類悪と呼ばれる者、自らを人類悪と呼ぶ者は既に何名か出ている。生粋の人類悪と言われた[[沙条愛歌]]、自らを人類悪と称した[[玉藻の前]]の本体である金毛白面など。
**また、『CCC』では[[BB]]のことを「まったく新しい“人類悪”」と[[ギルガメッシュ]]が評している。BBの所業は人間的でありながら、人間としての情を持たぬ排斥の宇宙(ソラ)だと英雄王が語っており、「人類愛」という情によって引き起こされる人類悪とは異なる性質であるところが「まったく新しい」と言われる所以か。
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**『CCC』ではギルガメッシュが[[BB]]のことを「まったく新しい“人類悪”」と評している。BBの所業は人間的でありながら、人間としての情を持たぬ排斥の宇宙(ソラ)だと英雄王が語っており、「人類愛」という情によって引き起こされる人類悪とは異なる性質であるところが「まったく新しい」と言われる所以か。
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**TVアニメ版『UBW』<ref group = "注">『Grand Order』のメインプロットと同時期に制作が進行された。</ref>にて[[ギルガメッシュ]]が語るところによれば、[[聖杯の泥|汚染された冬木の聖杯]]も「人間を呪い殺すことのみに特化した人類悪の一つ」であるらしい。
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*『Grand Order』でのクラスアイコンは赤黒く禍々しい花の様な造形。穴が七つ空いており、そのうちビースト毎に異なる一ヶ所が赤く灯っている。灯った箇所が自身の立ち位置及び該当する理を指し示している。
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*『Grand Order』での戦闘突入時には[[魔神柱]]と同じく独自の演出があり、それぞれ異なる背景をバックに''ADVENT BEAST'''''「人類悪 顕現」'''と表示される。
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**『深海電脳楽土 SE.RA.PH』でのBBとの初戦闘の際にも''ADVENT BEAST''と表示されているようだが、桜色のノイズでかき消されており、「人類悪 顕現」とは続かない。
 
*『深海電脳楽土 SE.RA.PH』における[[ビーストⅢ/R|殺生院キアラ]]は厳密に言うとビーストⅢ/Rになる一歩手前の状態であり、羽化前の蛹といったところ。地球の内核に到達し、溶け合った時が羽化となる<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』-閉幕-"/>。
 
*『深海電脳楽土 SE.RA.PH』における[[ビーストⅢ/R|殺生院キアラ]]は厳密に言うとビーストⅢ/Rになる一歩手前の状態であり、羽化前の蛹といったところ。地球の内核に到達し、溶け合った時が羽化となる<ref group = "出" name = "『深海電脳楽土 SE.RA.PH』-閉幕-"/>。
**この事情から戦闘時の演出では'''「人類悪 変生」'''と表示される。
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**この事情から戦闘時の演出では''ADVENT BEAST'''''「人類悪 変生」'''と表示される。
*FGOの[[アンリマユ]]にビースト特攻効果を付与する絆Lv10時の礼装「最後の欠片」においては、フレーバーテキストとして「'''それは人類悪を嗤う必要悪。ささやかな平和を築くための安全機構。'''」という文章がある。「人の世を今より善きものにしようとする」人類悪が「人の世を永劫呪い続ける」必要悪に弱いのは、ある種当然の帰結であるが皮肉極まりない因果である。
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*『Grand Order』の[[アンリマユ]]にビースト特攻効果を付与する絆Lv10時の礼装「最後の欠片」においては、フレーバーテキストとして「''それは人類悪を嗤う必要悪。ささやかな平和を築くための安全機構。''」という文章がある。「人の世を今より善きものにしようとする」人類悪が「人の世を永劫呪い続ける」必要悪に弱いのは、ある種当然の帰結であるが皮肉極まりない因果である。
*2018年現在の全員に共通する特徴として、「角が生えている」というものがある。[[フォウ]]には角は生えていないが彼はビーストの幼生であるためと思われる<ref group = "注">実際、強化素材に使われる「太陽のフォウくん」「日輪のフォウくん」のカードにはより成長したと思しき姿が描かれているが、耳と思しき箇所のシルエットがどう見ても角である。</ref>。
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*[[ビーストⅢ/R]]は『愛欲』の理を持つが、キアラは「『快楽』の理を持つ第三の獣」と言っているため、『対』の概念が存在するビーストには共通の理と、独自の理の二種類が存在すると思われる。
      
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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