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; 略歴
 
; 略歴
: 『Grand Order』で登場した彼は、英霊ではなく過去の人間であり、その正体は「'''湖に聖剣を返還できなかったイフの彼'''」である。アーサー王を惜しむあまりに三度目の返還でさえ躊躇いアーサー王のいる森に戻ると、アーサー王の姿が消えていた。彼は自分が聖剣を返還しなかったばかりに「王はアヴァロンへ行けず、彷徨える亡霊にしてしまった」ことに気付く。この世のどこかに居るであろう騎士王を探して1500年ものの長い年月、世界を旅し、遂にはアヴァロンの末端に到達。
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: 『Grand Order』で登場した彼は、『stay night』の彼ではない。どころか、英霊でも、デミ・サーヴァントでも、疑似サーヴァントでもない。'''まだ亡くなっていない過去の人間'''である。
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:その正体は「'''湖に聖剣を返還できなかったifのベディヴィエール'''」。アーサー王を惜しむあまりに三度目の返還でさえ躊躇い王のいる森に戻ると、王の姿が消えていた。彼は自分が聖剣を返還しなかったばかりに「王はアヴァロンへ行けず、彷徨える亡霊にしてしまった」ことに気付く。この世のどこかに居るであろう騎士王を探して1500年ものの長い年月、世界を旅し、遂にはアヴァロンの末端に到達。
 
: 肉体は朽ち果て、魂は燃え尽き、精神は土壇場でつなぎ止めている状態だが、第六章では今回の人理焼却と獅子王による聖都エルサレムの支配にあって、戦いの結果がどう転ぼうとも、残された魂は使い果たされ、存在そのものが消滅すると知ってなお、自分のせいで「変質してしまったかの王」のために彼は再び立ち上がり、その覚悟を汲んだマーリンはただの騎士である彼に円卓の騎士たちと戦える力「返せなかった聖剣」を与え、特異点へと送り出した。
 
: 肉体は朽ち果て、魂は燃え尽き、精神は土壇場でつなぎ止めている状態だが、第六章では今回の人理焼却と獅子王による聖都エルサレムの支配にあって、戦いの結果がどう転ぼうとも、残された魂は使い果たされ、存在そのものが消滅すると知ってなお、自分のせいで「変質してしまったかの王」のために彼は再び立ち上がり、その覚悟を汲んだマーリンはただの騎士である彼に円卓の騎士たちと戦える力「返せなかった聖剣」を与え、特異点へと送り出した。
 
: 第六特異点にて主人公たちと共闘し、最終盤にて「聖槍を武装したアーサー王」である獅子王に聖剣を返還を成し、彼女から労いの言葉をかけられた彼は、穏やかな笑顔を浮かべながら死を迎えたのであった。特異点の消失によりその記憶や記録は消滅するが、その功績により英霊の座に召され、カルデアへと召喚される。
 
: 第六特異点にて主人公たちと共闘し、最終盤にて「聖槍を武装したアーサー王」である獅子王に聖剣を返還を成し、彼女から労いの言葉をかけられた彼は、穏やかな笑顔を浮かべながら死を迎えたのであった。特異点の消失によりその記憶や記録は消滅するが、その功績により英霊の座に召され、カルデアへと召喚される。
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: 10kg以上の重さを持つ「銀の腕」。常時発動型の宝具。ケルトの戦神ヌァザが用いたという神造兵装と同名の模造品。
 
: 10kg以上の重さを持つ「銀の腕」。常時発動型の宝具。ケルトの戦神ヌァザが用いたという神造兵装と同名の模造品。
 
: 現象生命に近いスフィンクスを倒しきることができ、また"聖杯を断つ"能力で聖杯(ホーリーグレイル)の加護を破ることができる。その神秘は神霊クラスともギフトを授かったサーヴァントと対等とも言われる。
 
: 現象生命に近いスフィンクスを倒しきることができ、また"聖杯を断つ"能力で聖杯(ホーリーグレイル)の加護を破ることができる。その神秘は神霊クラスともギフトを授かったサーヴァントと対等とも言われる。
: その正体は彼の罪の証でもある、'''返せなかった『星の聖剣』エクスカリバー'''
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: 何故これほどの力と神秘を有しているのかというと用いた素材にあった。その正体は'''『星の聖剣』エクスカリバー'''。あの時返すことが出来なかったベディヴィエールの罪の証でもある。
: エクスカリバーの力として持ち主を不老にする加護を持ち、これによって1500年間も生き続けていた。
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: エクスカリバーの力として持ち主を不老にする加護を持ち、これによって1500年間もの永い時を生き続けていた。
 
: ガウェインの宝具『転輪すべき勝利の剣』を押し退けるだけの威力を見せるが、ただの人間であるベディヴィエールでは耐え切れず、使う度に「魂を全焼させる」と例えられる程の苦痛が襲い、肉体の内側から焼け焦げ、やがて土塊のように崩れ落ちていく。
 
: ガウェインの宝具『転輪すべき勝利の剣』を押し退けるだけの威力を見せるが、ただの人間であるベディヴィエールでは耐え切れず、使う度に「魂を全焼させる」と例えられる程の苦痛が襲い、肉体の内側から焼け焦げ、やがて土塊のように崩れ落ちていく。
 
; 一閃せよ、銀色の腕(デッドエンド・アガートラム)
 
; 一閃せよ、銀色の腕(デッドエンド・アガートラム)
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; [[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕]]
 
; [[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕]]
 
: 第六章での同行者。ベディヴィエールは獅子王の配下ではないとはいえ、かつての仲間である円卓の騎士達によってハサンの同胞であり山の民は蹂躙され殺されている。そのことを申し訳なく思うとともに、自分を戦友として受け入れ、気に掛けてくれた彼に対して深い感謝の念を抱いている。
 
: 第六章での同行者。ベディヴィエールは獅子王の配下ではないとはいえ、かつての仲間である円卓の騎士達によってハサンの同胞であり山の民は蹂躙され殺されている。そのことを申し訳なく思うとともに、自分を戦友として受け入れ、気に掛けてくれた彼に対して深い感謝の念を抱いている。
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; [[マーリン]]
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: 彼から聖剣を素材とした「銀の腕」の模造品を受け取った。
 
; [[アルトリア・ペンドラゴン#獅子王|獅子王]]
 
; [[アルトリア・ペンドラゴン#獅子王|獅子王]]
: 第六章におけるラスボスであり、かつての主君。その正体は「ベディヴィエールが聖剣エクスカリバーの返却を行わなかったイフ」におけるアーサー王。聖剣を返却出来なかったのは彼女を死なせたくない一心からだったが、それが結果的に死ねない存在にしてしまったことを深く悔やんでいる。
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: 第六章におけるラスボスであり、かつての主君。その正体は「ベディヴィエールが聖剣エクスカリバーの返却を行わなかったif」におけるアーサー王。聖剣を返却出来なかったのは彼女を死なせたくない一心からだったが、それが結果的に死ねない存在にしてしまったことを深く悔やんでいる。
 
: 六章の物語はベディヴィエールが彼女の最後の命である「エクスカリバーの返還」を今度こそ果たすための物語でもあり、彼女に聖剣を返還するために永い時をかけて旅をしてきた。
 
: 六章の物語はベディヴィエールが彼女の最後の命である「エクスカリバーの返還」を今度こそ果たすための物語でもあり、彼女に聖剣を返還するために永い時をかけて旅をしてきた。
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;「円卓、アーサー王語録、その八!」<br />「‘‘栄養は ゲテモノ肉でも 変わりません!’’」<br />「マシュさん!復唱をお願いします!」
 
;「円卓、アーサー王語録、その八!」<br />「‘‘栄養は ゲテモノ肉でも 変わりません!’’」<br />「マシュさん!復唱をお願いします!」
 
: 撃破したワイバーンやゲイザーを調理しようとする前にのたまった一言。
 
: 撃破したワイバーンやゲイザーを調理しようとする前にのたまった一言。
: まあ、難民からはそれなりに好評だったことも付け加えておく。
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: まあ、料理の出来はそれなりに良く難民達からは好評だったことを付け加えておく。
    
;―――夕暮れに、金砂のような髪が揺れている。
 
;―――夕暮れに、金砂のような髪が揺れている。
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;「……そう。私は罪を犯しました。」<br />「王を失いたくないという思いで、あまりにも愚かな罪を。」<br />「あの森で私は貴方の<ruby>命<rb></rb><rt>めい</rt></ruby>に<ruby><rb>躊躇</rb><rt>ためら</rt></ruby>った。」<br />「聖剣を湖に返しては、貴方は本当に死んでしまう。」<br />「それが怖くて―――」<br />「<ruby><rb>三度目</rb><rt>・・・</rt></ruby>ですら、聖剣の返還ができなかった。」<br />
 
;「……そう。私は罪を犯しました。」<br />「王を失いたくないという思いで、あまりにも愚かな罪を。」<br />「あの森で私は貴方の<ruby>命<rb></rb><rt>めい</rt></ruby>に<ruby><rb>躊躇</rb><rt>ためら</rt></ruby>った。」<br />「聖剣を湖に返しては、貴方は本当に死んでしまう。」<br />「それが怖くて―――」<br />「<ruby><rb>三度目</rb><rt>・・・</rt></ruby>ですら、聖剣の返還ができなかった。」<br />
 
: かつての自分が犯し、悔やみ続けてきた最大の罪。
 
: かつての自分が犯し、悔やみ続けてきた最大の罪。
: 「王に死んでほしくない」それ自体は誰も責めることの出来ない優しいものだったが、その願いは新たな悲劇を生んでしまった。
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: 「'''王に死んでほしくない'''」それ自体は誰も責めることの出来ない優しいものだったが、その願いは新たな悲劇を生んでしまった。
    
;「さあ○○、最後の指示を」<br />「どうか私に、四度目の機会をお与えください。」<br />「聖剣は善き心を持つ者の手で、あるべき者の手に渡るもの。」<br />「―――私では、もうその資格がないのです。」<br />
 
;「さあ○○、最後の指示を」<br />「どうか私に、四度目の機会をお与えください。」<br />「聖剣は善き心を持つ者の手で、あるべき者の手に渡るもの。」<br />「―――私では、もうその資格がないのです。」<br />
: 長い旅路の果て、遂に訪れた四度目の機会。かつて果たせなかった王の命を今度こそ果たすべく、忠義の騎士が立ち上がる。
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: 長い旅路の果て、遂に訪れた四度目の機会。かつて果たせなかった王の命を今度こそ果たすべく、忠節の騎士が立ち上がる。
 
: その覚悟と忠義に、主人公は悲しみをこらえて最後まで共に戦うことを決意する。
 
: その覚悟と忠義に、主人公は悲しみをこらえて最後まで共に戦うことを決意する。
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;「―――はい。<br />それが私のできる、唯一度の、王へのご奉公なれば。」
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: 聖剣により1500年の時をさまよい続けた忠節の騎士の全ては、聖剣を返せば何かもかも終わる。それを成しても何も報われないのは分かっている。それでも―――
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;「それは、あの日の貴方の笑顔を、いまも覚えているからです、アーサー王。」
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;「……円卓の騎士を代表して、貴方にお礼を。」
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;「あの暗い時代を、貴方ひとりに背負わせた。あの華やかな円卓を、貴方ひとり知らなかった。」
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;「……勇ましき騎士の王。ブリテンを救ったお方。貴方こそ、我らにとって輝ける星。」
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;「我が王、我が主よ。今こそ―――いえ。<br />
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;今度こそ、この剣をお返しします。」
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: 聖剣返還。王命を果たした忠節の騎士は虚無に還った……。
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: ―――だが。
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;「皆さん。ご歓談のところ申し訳ありませんが、船員としての仕事を理解しているでしょうか?<br />ランスロット卿は帆の張り直しを。<br />ガウェイン卿は昼食の準備を。<br />トリスタンは勝手に持ち込んだ私物について話があるので船長室に出頭してくださいね(ニコリ)」
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: 概念礼装「ナイツ・オブ・マリーンズ」テキスト内の台詞。トークに興じる三人へと容赦なく注意する。
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: そしてトリスタンは一体何を持ち込んだのか。
 
===その他===
 
===その他===
 
; 「王は来てくれるでしょうか……」
 
; 「王は来てくれるでしょうか……」
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