ボイジャー

2020年6月1日 (月) 22:20時点における (トーク | 投稿記録)による版
クラス不明
外国語表記 Voyager
性別 男性
声優 井口裕香
初登場作品 Fate/Requiem
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概要

クラス不明のサーヴァント

略歴
宇津見エリセクンドリーから襲撃を受け、戦闘中に神田川へと落水した時に幻覚を見るような形で出現。エリセの身体に令呪が現れなかったことから、契約主不明の野良サーヴァントとして扱われる。
真名を聞いても要領を得ず、クラスも不明。彼の来歴やマスターを調査すべく都市の管理AIカレン・フジムラを尋ねたが結果は芳しくなく、カレンの依頼もありそのままエリセの元で保護されることとなった。
サン=テグジュペリの著作『星の王子さま』のキーワードに反応したことと、イラストの王子様と似ていたことから、フランス語で王子を意味する「ル・プチ・プランス」をもじった「プラン」という仮初の名前を付けられた。
聖杯トーナメントの襲撃事件を経てエリセに令呪が出現し、正式なサーヴァントとなる。
人物
白色に近い淡い金髪と色素の薄い白い肌を持つ神秘的な少年。外見年齢は八、九歳。
首には金属や緻密な織物とも言い難い不思議な素材の布地のマフラーを巻き、着衣はギリシャの貫頭衣チュニックの雰囲気のあるシンプルなデザインの服を着ている。
訥々とした喋りで、基本的にひらがなのみで表記される。入浴やシャワーのことを知らなかったり、かと思えば『星の王子さま』のキーワードは知っていたりとその知識には偏りがある。
見た目通りの子供のように様々なことに興味を示したり、エリセの言葉に頓珍漢な反応を返したかと思えば、時折謎めいた鋭い言葉を発したりする。
能力
ンザンビのナイフに触れ、白熱させ砕くという芸当を行っているが、詳細は不明。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
宇津見エリセ

宝具

不明

真名:???

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Requiem
エリセの前に現れたサーヴァント。
Fate/Grand Order
『Fate/Requiem』コラボイベントの開催に伴い実装された。

人間関係

Fate/Requiem

宇津見エリセ
マスター。
朽目
秋葉原の街中で出会ったストリートミュージシャン。彼の音楽に興味津々で懐きまくっていた。
ンザンビ
マスターと敵対していたサーヴァント。
「へびじゃないならこわくない」と意味深な言葉を告げ、彼女のナイフを溶かした。

Fate/Grand Order

オリオン
「おらいおん」と英語読みで呼び掛けており、肩に乗せてほしいと頼んでいる。オリオン座関連の縁であろうか。
ケイローン
「せんとーる」と英語読みで呼び掛けており、打ち上げられたときに力を借りたような感覚を持っている[注 1]
イアソン
「じぇいそん」と英語読みで呼び掛けており、向こうからも「船なら良い船長を見つけろ」と言われる仲。
星座でかつてあった「アルゴー座」および、そこから分割された「らしんばん座」「りゅうこつ座」などからの縁であろうか。


名台詞

Fate/Requiem

「あい、あすく、ゆー」
「あー、ゆー、わーじー、おぶ、びーいんぐ、まい、ますたー?」
エリセと少年とのファーストコンタクト。とつとつとした英語で語られる、契約の言葉。
普通のアルファベット表記に直すなら"I ask you." "Are you worthy of being my master ?"だろうか。
若干の意訳になるが、つまり「問おう。貴方が私のマスターか」という意味である。
「せんそう?」「せんそうって、なに?」
「ころすんだね」
本来あり得ないはずの戦争を知らない英霊。
子供の様な英霊、無垢な英霊は存在しても聖杯戦争に参加する以上英霊ならば誰もが知るはずの戦争の概念すら知らない奇妙な少年。
その口から語られる純粋な事実の指摘はもっとも高潔な騎士と称されたギャラハッドすら口を閉じざるをえなかった。
「ぼくもね、そうおもってたんだ。ぼくも、ひとりなんだ」
「このさきもずっと。それはだれかのためなんだと、おもっていた」
「でもね、ちがったかもしれない」
誰かに愛されたい、必要とされたい為に死神と呼ばれ殺し続けるエリセに送った言葉。ボイジャーを名乗る不思議な少年が自らの人生を少しだけ語る。
「うん―――やっと、あえたね、エリセ」
「―――いいよ、エリセ。このせかいを、こわそう。聖杯戦争せんそうをおしまいにしよう」
「きみののぞみは、ぼくの、わすれもの。ふたりで、おしまいを、みとどけけよう―――」 
世界で最後に召喚されたサーヴァントの紡ぐ真の契約の言葉。死神と呼ばれたマスターの前に現れた少年は世界に何をもたらすのか。

メモ

  • 作中でも指摘された通り童話「星の王子さま」との関連性が指摘されているが現状では詳細不明。なぜ似ているのかも含めて今後の情報が期待される。
  • 下記のような作中の描写から、実在の宇宙探査機「ボイジャー1号」との関係性も指摘されているが、これについても現状詳細不明。
    • 仮にボイジャーの真名が「ボイジャー1号」だった場合、現実の人工物が英霊化した初の事例となる。人が造った英霊という意味ではナーサリー・ライムフランケンシュタインも該当するが、前者は絵本の総称となった概念であり、後者は架空の物語から生まれた存在であるので実在した特定の人工物という意味では彼が初。
    • 作中でボイジャーが犬の鳴き真似をしたり、歌に興味を持ったのは後述のボイジャーのゴールデンレコードに由来すると思われる。
    • ボイジャー1号が機能停止するとされている2025年は、アポロ計画でアポロ11号が月に到着した時から56年後のFate/Requiemの年代と重なっている。ちなみに2号の停止時期は2030年ごろになる。この機能停止を死亡時刻とみなすのならば、2018年末でも存命かつ実在する英霊の一人ともみなすことが出来る。
      • またボイジャー計画とアポロ計画という事で両方共宇宙開発計画である点で繋がりがあり、レクイエムの世界では宇宙開発どころか飛行機が飛ぶことすら廃れてしまったらしい。
    • ボイジャーの巻いている不思議なマフラーの模様は、人工衛星の太陽電池パネルの展開方法を研究する過程で生み出されて各種宇宙実験でも使われている、日本で開発された通称ミウラ折りではないかと考察されている。

話題まとめ

ボイジャー計画について
「ボイジャー」という名前は十中八九、ボイジャー計画とその一環として打ち上げられた2機の無人惑星探査機、ボイジャー1号・2号に由来するものと思われる。仮にボイジャーの正体がこれらの探査機のどちらかだとすると、先述の『Fate/Requiem』の年代からすると1号の可能性が高い。
太陽系の外惑星、そして太陽系外の探査計画であるボイジャー計画は1977年から21世紀初頭に入ってなお活動しており、いわばこの時点で現役かつ未だ最先端の宇宙開発計画とも言える。
主な功績としては各惑星における衛星の発見、木星・天王星・海王星の環の確認が挙げられる。また『Requiem』が書かれた2018年末の時点でも通信が可能なため、それまでの未知の領域への存在と観測自体がボイジャー達の功績とも言えるかもしれない。
1号の打ち上げは1977年だが、原子力電池の出力低下のため2025年には完全に機能停止すると見られている。
2018年末の時点で最も地球から遠くにある人工物である。しかし平気で宇宙規模を飛び出してくる型月史に置いて何処まで反映される設定かは疑問だが……。
ボイジャーのゴールデンレコード
ボイジャー探査機は『ゴールデンレコード』を積んでいることでも非常に有名である。その知名度の高さの所以は、人類がパイオニア探査機の金属板に続き正式に発した地球外生命体へのメッセージを記した媒体であることだと言えよう。
このレコードには地球の位置や自然などの地球そのものへの情報、そこに生息するあらゆる生命達が居るという情報、そして人類の情報があり、人類の生態や文明や科学そしてこのレコードを何故どのようにして送ったのかの記録が写真や図となって記されている。
また視覚的なメッセージだけでなく音声としてのメッセージも記されており、各種気候音や動物の声、そして6000万年前のシュメールにおいて話されたアッカド語を始めとし、現代の国の言語をまとめた55の言語における挨拶、そして各国家の歌や音楽が記されている。
作中ではエリセが川に水没した時に様々な楽器で奏でられた音楽や、数多くの知らない言語による挨拶のような言葉を聞いたという描写があるが、それらはこのゴールデンレコードの内容だとファンからは推測されている。
先述の通り型月史では地球外生命体は朱い月やらアルテラやらケツァル・コアトルをはじめとした神霊達やら色々地球に飛来して来るのでこのレコードもどこまでの意味を持つかは不明。しかし現実の人類が送った地球外生命体への友好の証という意味では、むしろそういった存在が多数存在する型月世界だからこそ確かな価値がある存在といえるだろう。

脚注

注釈

  1. 打ち上げ時に使用したロケットが「セントール型」であるからと思われる。

出典


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