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;略歴
 
;略歴
:[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]にて前当主[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]が敗死したことで凋落し、膨大な財産と人材、霊地と魔術礼装を他家や分家に奪われ、もはや『エルメロイ』という家名と天文学的な負債しか残っていない[[魔術|魔術師]]の一門・エルメロイ本家の次期当主。<br>上位の分家がすべて離反、遠ざかったエルメロイ派にいるまだ魔術刻印の移植を受けていない血縁の子弟たちの中で、源流刻印の適応率がたまたま突出して高かったからという理由で彼女が次期当主に選ばれた。<br>その後、見捨てられた[[エルメロイ教室]]を受け継ぎ奇跡的に三年間存続させた[[ウェイバー・ベルベット]]を呼びつけ、「エルメロイ派の借金を返済する」「エルメロイの源流刻印を修復する」「エルメロイの君主を代行する」ことを要求。彼に「ロード・エルメロイⅡ世」の名を贈り義兄とした。<br>それからというもの[[魔術協会]]で様々な問題で頭を悩ませる[[ロード・エルメロイⅡ世|エルメロイⅡ世]]をからかいながら、面白おかしく過ごしている。
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:[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]にて前当主[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]が敗死したことで凋落し、膨大な財産と人材、霊地と魔術礼装を他家や分家に奪われ、もはや『エルメロイ』という家名と天文学的な負債しか残っていない[[魔術|魔術師]]の一門・エルメロイ本家の次期当主。<br>上位の分家がすべて離反、遠ざかったエルメロイ派にいるまだ魔術刻印の移植を受けていない血縁の子弟たちの中で、源流刻印の適応率がたまたま突出して高かったからという理由で彼女が次期当主に選ばれた。<br>その後、見捨てられた[[エルメロイ教室]]を受け継ぎ奇跡的に三年間存続させた[[ウェイバー・ベルベット]]を呼びつけ、「エルメロイ派の借金を返済する」「エルメロイの源流刻印を修復する」「エルメロイの君主を代行する」ことを要求。彼に「ロード・エルメロイⅡ世」の名を贈り義兄とした。<br>それからというもの[[魔術協会]]で様々な問題で頭を悩ませるエルメロイⅡ世をからかいながら、面白おかしく過ごしている。
 
;人物
 
;人物
:陶器人形のような白い肌に純金の糸を思わせる細く真っ直ぐな髪、儚げな印象を吹き飛ばすような強い焔色の瞳を持った美少女。年齢は15歳前後。<br>「エルメロイの姫君」と呼ばれるに相応しく佇むだけで気品があり、座るだけで優雅を纏うが、その口の悪さと尊大な態度が全てを台無しにしている。<br>真面目な人間が苦しんでいるのを見ると唇がほころぶ、という自他共に認めるサディスト気質。しかしそれは幼い頃からエルメロイ家の内紛や協会の権謀術数の渦中にあって自分を守るための鎧でもある。<br>頻繁に[[ロード・エルメロイⅡ世|エルメロイⅡ世]]を振り回しているが、「これまでもこれからも、兄以外の部屋に無断で侵入しようとは思わない」と宣言したり、𠮟られて「そう怒鳴るな、嬉しくなる」とコメントするなど、かなり変わった形ではあるが彼女なりの親愛の情がある。[[ロード・エルメロイⅡ世|エルメロイⅡ世]]との子作りを提案するなどかなり際どい冗談を言うことも。<br>また海千山千の老獪が跋扈する時計塔で生きてきたためか人間観察に優れ、[[ロード・エルメロイⅡ世|エルメロイⅡ世]]世が嘘をついているかどうかなどすぐに分かる。
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:陶器人形のような白い肌に純金の糸を思わせる細く真っ直ぐな髪、儚げな印象を吹き飛ばすような強い焔色の瞳を持った美少女。年齢は15歳前後。<br>「エルメロイの姫君」と呼ばれるに相応しく佇むだけで気品があり、座るだけで優雅を纏うが、その口の悪さと尊大な態度が全てを台無しにしている。<br>真面目な人間が苦しんでいるのを見ると唇がほころぶ、という自他共に認めるサディスト気質。しかしそれは幼い頃からエルメロイ家の内紛や協会の権謀術数の渦中にあって自分を守るための鎧でもある。<br>頻繁にエルメロイⅡ世を振り回しているが、「これまでもこれからも、兄以外の部屋に無断で侵入しようとは思わない」と宣言したり、𠮟られて「そう怒鳴るな、嬉しくなる」とコメントするなど、かなり変わった形ではあるが彼女なりの親愛の情がある。エルメロイⅡ世との子作りを提案するなどかなり際どい冗談を言うことも。<br>また海千山千の老獪が跋扈する時計塔で生きてきたためか人間観察に優れ、エルメロイⅡ世が嘘をついているかどうかなどすぐに分かる。
 
;能力
 
;能力
: [[ロード・エルメロイⅡ世|エルメロイⅡ世]]を講師に魔術を学んでいるが、彼の配分した「エルメロイの秘術を引き継ぐには一番望ましい」授業比率の結果、おおよその魔術が研究用に調整されている。そのため魔術で靴音を消して[[ロード・エルメロイⅡ世|エルメロイⅡ世]]の私室に侵入し、気づかれずに彼の背後に回る事は出来ても、戦闘用の魔術にはほとんど持ち合わせがない。[[トリムマウ]]なしだと魔力にカタチを与えて物理的威力を伴わせただけの、君主の家門の人間が戦闘時に頼ったと知れれば恥曝しとなるような魔弾を撃つのが精々である。<br>魔力に反応する[[魔眼]]を所有しており、その副作用により魔力の存在する場所では目の色が通常時の鮮やかな青色から燃え立つような焔色へと変わる。脳と魔術回路の処理が魔眼に追いつかないのですぐ熱を持ってしまうため、症状を和らげるためにライネスはしばしば目薬を指す必要がある。一方その過剰反応を利用することで、短時間ながら極めて精密性の高い魔術を行使することができる。
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: エルメロイⅡ世を講師に魔術を学んでいるが、彼の配分した「エルメロイの秘術を引き継ぐには一番望ましい」授業比率の結果、おおよその魔術が研究用に調整されている。そのため魔術で靴音を消してエルメロイⅡ世の私室に侵入し、気づかれずに彼の背後に回る事は出来ても、戦闘用の魔術にはほとんど持ち合わせがない。トリムマウなしだと魔力にカタチを与えて物理的威力を伴わせただけの、君主の家門の人間が戦闘時に頼ったと知れれば恥曝しとなるような魔弾を撃つのが精々である。<br>魔力に反応する[[魔眼]]を所有しており、その副作用により魔力の存在する場所では目の色が通常時の鮮やかな青色から燃え立つような焔色へと変わる。脳と魔術回路の処理が魔眼に追いつかないのですぐ熱を持ってしまうため、症状を和らげるためにライネスはしばしば目薬を指す必要がある。一方その過剰反応を利用することで、短時間ながら極めて精密性の高い魔術を行使することができる。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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===Fate/Apocrypha===
 
===Fate/Apocrypha===
 
;「おお、我が兄よ。<br> 貴方にただの布切れを見てニヤけながら独り言を呟く趣味があったとはな。<br> もしや<RUBY><RB>呪物崇拝</RB><RT>フェティシズム</RT></RUBY>という性癖だろうか? 何てことだ、失望したぞ」
 
;「おお、我が兄よ。<br> 貴方にただの布切れを見てニヤけながら独り言を呟く趣味があったとはな。<br> もしや<RUBY><RB>呪物崇拝</RB><RT>フェティシズム</RT></RUBY>という性癖だろうか? 何てことだ、失望したぞ」
:初登場シーン。かつて聖杯戦争で召喚した[[イスカンダル|征服王]]の触媒を手に取り、過去の思い出に浸っていた[[ロード・エルメロイⅡ世]]。<br>その強面の下に隠れた甘っちょろさを存分に弄り倒す。
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:初登場シーン。かつて聖杯戦争で召喚した[[イスカンダル|征服王]]の触媒を手に取り、過去の思い出に浸っていたエルメロイⅡ世。<br>その強面の下に隠れた甘っちょろさを存分に弄り倒す。
    
;「……どういうことだ?  貴方が私にすることは無限にあっても、<br>私が貴方の為にすることなど何一つとして無い筈だが」
 
;「……どういうことだ?  貴方が私にすることは無限にあっても、<br>私が貴方の為にすることなど何一つとして無い筈だが」
:彼女の傍若無人ぶりに悩まされる[[ロード・エルメロイⅡ世]]から「もう少し淑女らしい慎みを身につけてくれ」と頼まれて。<br>如何にも不思議そうに問いかけたため、[[ロード・エルメロイⅡ世]]からは「'''最悪だなお前!'''」とのお言葉を頂戴した。
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:彼女の傍若無人ぶりに悩まされるエルメロイⅡ世から「もう少し淑女らしい慎みを身につけてくれ」と頼まれて。<br>如何にも不思議そうに問いかけたため、エルメロイⅡ世からは「'''最悪だなお前!'''」とのお言葉を頂戴した。
    
;「要するに甘すぎる若造という事か。<br> 何だ、そんな誰でも知っている事を“君にだけ告白する”なんて素振りで言われるのはたまらないぞ。<br> 加えて親切心から忠告すると、『かつて』ではなく『今も』未熟、なのではないか?」
 
;「要するに甘すぎる若造という事か。<br> 何だ、そんな誰でも知っている事を“君にだけ告白する”なんて素振りで言われるのはたまらないぞ。<br> 加えて親切心から忠告すると、『かつて』ではなく『今も』未熟、なのではないか?」
:[[ロード・エルメロイⅡ世]]が[[イスカンダル|征服王]]の聖遺物を聖杯大戦に出さなかった理由を聞いて。<br>友への想いとか英霊への尊敬の念とか良い事をせっかく言っているのに、彼のハートを抉るようなセリフをストレートに投げ込む。<br>直後に[[ロード・エルメロイⅡ世]]の「'''一言どころか十言ぐらい多いなお前は!'''」という叫びが上がった。
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:エルメロイⅡ世が征服王の聖遺物を聖杯大戦に出さなかった理由を聞いて。<br>友への想いとか英霊への尊敬の念とか良い事をせっかく言っているのに、彼のハートを抉るようなセリフをストレートに投げ込む。<br>直後にエルメロイⅡ世の「'''一言どころか十言ぐらい多いなお前は!'''」という叫びが上がった。
    
;「――まあ。そういうことなら、無理にとは言わない。<br> 君がエルメロイである期間がまた延びるだけだしな」  
 
;「――まあ。そういうことなら、無理にとは言わない。<br> 君がエルメロイである期間がまた延びるだけだしな」  
:アーチボルト家の抱える負債の7割を返済できる価値がある触媒を元に戻し、「友を売りとばすつもりはない」と語った[[ロード・エルメロイⅡ世]]に。<br>くすくすと、どこか楽しそうな笑みを零して。
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:アーチボルト家の抱える負債の7割を返済できる価値がある触媒を元に戻し、「友を売りとばすつもりはない」と語ったエルメロイⅡ世に。<br>くすくすと、どこか楽しそうな笑みを零して。
    
;「結局何一つ得ることはなかったらしいな。ブラム、ザマァ」
 
;「結局何一つ得ることはなかったらしいな。ブラム、ザマァ」
:[[ロード・エルメロイⅡ世|義兄]]の私室にメイドさんを変形させたダンボール箱でスニーキングして[[ロッコ・ベルフェバン|ベルフェバン]]らとの会談を盗み聞きしての、到底淑女とは思えないコメント。
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:義兄の私室にメイドさんを変形させたダンボール箱でスニーキングして[[ロッコ・ベルフェバン|ベルフェバン]]らとの会談を盗み聞きしての、到底淑女とは思えないコメント。
 
:この世界ではどういう経緯で[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]が死亡したのかは明らかになっていないが、直前の[[ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ|ブラム]]の反応を見るにやはりソラウが何らかの形で関わっているようではあり、表面上は穏健な関係を保っていつつもライネスとしてはソフィアリ家に対し恨み骨髄を抱いている様子。
 
:この世界ではどういう経緯で[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]が死亡したのかは明らかになっていないが、直前の[[ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ|ブラム]]の反応を見るにやはりソラウが何らかの形で関わっているようではあり、表面上は穏健な関係を保っていつつもライネスとしてはソフィアリ家に対し恨み骨髄を抱いている様子。
    
===ロード・エルメロイⅡ世の事件簿===
 
===ロード・エルメロイⅡ世の事件簿===
 
;「君の愛しい愛しい<RUBY><RB>義妹</RB><RT>いもうと</RT></RUBY>だとも」
 
;「君の愛しい愛しい<RUBY><RB>義妹</RB><RT>いもうと</RT></RUBY>だとも」
:剥離城アドラに関する案件を抱え込んだことに怒る[[ロード・エルメロイⅡ世|義兄]]に、彼の切実な望みである極東行きを引き合いに出して無理矢理承諾させ、「お前は悪魔か」と詰られたのでこう返す。<br>部屋の外から聞いていた[[グレイ]]にも、発言者のドヤ顔が容易に思い描けるような声音であった。
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:剥離城アドラに関する案件を抱え込んだことに怒る義兄に、彼の切実な望みである極東行きを引き合いに出して無理矢理承諾させ、「お前は悪魔か」と詰られたのでこう返す。<br>部屋の外から聞いていた[[グレイ]]にも、発言者のドヤ顔が容易に思い描けるような声音であった。
    
;「そのフードを外せばもっと可愛いのに」
 
;「そのフードを外せばもっと可愛いのに」
:[[ロード・エルメロイⅡ世|義兄]]をいじり倒して満足したのち、廊下ですれ違った[[グレイ]]にちょっかいをかける。<br>そのフードの下は、彼女がエルメロイの家の騒動に担ぎ出された遠因と無関係という訳ではないのだが――
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:義兄をいじり倒して満足したのち、廊下ですれ違ったグレイにちょっかいをかける。<br>そのフードの下は、彼女がエルメロイの家の騒動に担ぎ出された遠因と無関係という訳ではないのだが――
:後に[[グレイ]]が自分の顔について抱いている思いを断片的に聞いて慰めている
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:後にグレイが自分の顔について抱いている思いを断片的に聞いて慰めている
    
== メモ ==
 
== メモ ==
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