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| 編纂事象は幹と呼ばれる様にそれ自体が数え切れないほど無数に存在するため、いわゆる''ただ唯一の正史と呼ばれる編纂事象の世界というものは存在しえない''し、またそれぞれの編纂事象の世界に優劣の差があるわけでもない。 | | 編纂事象は幹と呼ばれる様にそれ自体が数え切れないほど無数に存在するため、いわゆる''ただ唯一の正史と呼ばれる編纂事象の世界というものは存在しえない''し、またそれぞれの編纂事象の世界に優劣の差があるわけでもない。 |
| 例を挙げると『Fate/EXTELLA』と『Fate/Grand Order』の世界は歩んできた歴史からしてかなりの違いがあるものの、作中それぞれにおいてそれぞれの世界は編纂事象の世界であると明言されている。 | | 例を挙げると『Fate/EXTELLA』と『Fate/Grand Order』の世界は歩んできた歴史からしてかなりの違いがあるものの、作中それぞれにおいてそれぞれの世界は編纂事象の世界であると明言されている。 |
− | Fate世界と[[月姫]]世界の分岐点は1700年近く前、つまり西暦300年頃であることが示唆されている『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』では、[[ズェピア・エルトナム・アトラシア]]が語るところによると、編纂事象の量も人間が全てを把握しきることができない程度には無数に多いと言われている。 | + | Fate世界と[[月姫]]世界の分岐点は1700年近く前、つまり西暦300年頃であることが示唆されている。 |
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| + | 『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』では、[[ズェピア・エルトナム・アトラシア]]が語るところによると、編纂事象の量も人間が全てを把握しきることができない程度には無数に多いと言われている。 |
| この発言を裏付けるものとして、路地裏ナイトメアにおける星の意思の裁定者として顕現した[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]の台詞から平行世界の膨大化による宇宙の崩壊に関して'''「随分か弱きものと見くびられたものだな」「世界は融通無碍 量子のまにまに」 「人理に従うものでも人情に流れるものでも」 「ない」'''という発言をしている。 | | この発言を裏付けるものとして、路地裏ナイトメアにおける星の意思の裁定者として顕現した[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]の台詞から平行世界の膨大化による宇宙の崩壊に関して'''「随分か弱きものと見くびられたものだな」「世界は融通無碍 量子のまにまに」 「人理に従うものでも人情に流れるものでも」 「ない」'''という発言をしている。 |
| これは同時に本当に平行世界の人類史が増えすぎる事により宇宙が崩壊するかに関しても'''「不確実」'''としてしまっているわけであるが。 | | これは同時に本当に平行世界の人類史が増えすぎる事により宇宙が崩壊するかに関しても'''「不確実」'''としてしまっているわけであるが。 |
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| これらの英霊について[[謎のヒロインXX]]が「世界観を乱すもの」と発言していることから、「領域外」とは'''TYPE-MOON作品で共有された世界観に属さないもの'''を指していると考えられる。<br/> | | これらの英霊について[[謎のヒロインXX]]が「世界観を乱すもの」と発言していることから、「領域外」とは'''TYPE-MOON作品で共有された世界観に属さないもの'''を指していると考えられる。<br/> |
− | そしてその内側にとっては『「宇宙」の外側に存在する』と認識され、「並行宇宙」どころか「異世界」とすら扱われない完全な異邦であり、'''地球を含む「この宇宙」とは全く異なる法則を有する領域'''とされている。それ故に「この宇宙」の存在は[[抑止力]]も含め干渉すらできない<ref group = "出" name = "亜種特異点Ⅳ 第8節" > 『禁忌降臨庭園 セイレム』第8節「最後の結び目」。 </ref>。 | + | そしてその内側にとっては『「宇宙」の外側に存在する』と認識され、「並行宇宙」どころか「異世界」とすら扱われない完全な異邦であり、'''地球を含む「この宇宙」とは全く異なる法則を有する領域'''とされている。<br/> |
| + | (特にクトゥルフ系神性に関しては)それ故に「この宇宙」の存在は[[抑止力]]も含め干渉すらできない<ref group = "出" name = "亜種特異点Ⅳ 第8節" > 『禁忌降臨庭園 セイレム』第8節「最後の結び目」。 </ref>。 |
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| ==TYPE-MOON作品での世界観== | | ==TYPE-MOON作品での世界観== |
| 原作者である奈須きのこがTYPE-MOONでやっている伝奇は『すべて同じ世界』と思われがちであるが、それはあくまで基本であって大きく二つの系統に分かれている<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15">「[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201704.html 竹箒日記-2017/4/15]」</ref>。 | | 原作者である奈須きのこがTYPE-MOONでやっている伝奇は『すべて同じ世界』と思われがちであるが、それはあくまで基本であって大きく二つの系統に分かれている<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15">「[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201704.html 竹箒日記-2017/4/15]」</ref>。 |
− | ===Fate世界=== | + | ===Fate/stay night世界=== |
| 『人類史を肯定するモノ』を下地とする世界。英霊をサーヴァントとして召喚・使役可能。人類史の脈動によって死徒が弱体化している<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。 | | 『人類史を肯定するモノ』を下地とする世界。英霊をサーヴァントとして召喚・使役可能。人類史の脈動によって死徒が弱体化している<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。 |
| ;[[Fate/stay night]] | | ;[[Fate/stay night]] |
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| :;[[Fate/EXTRA CCC]] | | :;[[Fate/EXTRA CCC]] |
| ::'''『Fate/EXシリーズの中ではあくまでも特殊事案』'''。このためか、EXTELLAの[[主人公 (EXTRA)|主人公]]はCCCでの[[ギルガメッシュ]]との縁を認知していない。 | | ::'''『Fate/EXシリーズの中ではあくまでも特殊事案』'''。このためか、EXTELLAの[[主人公 (EXTRA)|主人公]]はCCCでの[[ギルガメッシュ]]との縁を認知していない。 |
− | :;[[Fate/EXTELLA]]、EXTELLA/Zero | + | :;EXTELLA/Zero、[[Fate/EXTELLA]]、[[Fate/EXTELLA LINK]] |
− | ::'''『EXTRAから派生した世界』『stay nightとの最大の差異にあたる大きな物語』'''<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA』公式サイト" />。 | + | ::'''『EXTRAから派生した世界』『stay nightとの最大の差異にあたる大きな物語』'''<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA』公式サイト" />。『EXTELLA LINK』は『EXTELLA』の後日譚。 |
| ::EXTELLA/Zeroは、Fate/EXTRAとFate/EXTELLAのストーリーにおける差異点を示唆する役割も持っている。 | | ::EXTELLA/Zeroは、Fate/EXTRAとFate/EXTELLAのストーリーにおける差異点を示唆する役割も持っている。 |
| :;[[Fate/EXTRA Last Encore]] | | :;[[Fate/EXTRA Last Encore]] |
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| ::文明圏を維持することが人の証であると仮定すると、SE.RA.PHにいるマスターが最後の人類。つまり「SE.RA.PHが崩壊すると人類は宇宙から消えることになる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』公式サイト">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/04.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 04]。</ref>」と、『EXTRA』以上に過酷な状況に陥っている。 | | ::文明圏を維持することが人の証であると仮定すると、SE.RA.PHにいるマスターが最後の人類。つまり「SE.RA.PHが崩壊すると人類は宇宙から消えることになる<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』公式サイト">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/04.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD 04]。</ref>」と、『EXTRA』以上に過酷な状況に陥っている。 |
| :;[[フェイト/育ステラ]] | | :;[[フェイト/育ステラ]] |
− | ::[[主人公 (EXTRA)|主人公]]が赤ん坊になっているのが最大の特徴。全体的にゆるふわなルートであり、立ち位置としては『帝都聖杯奇譚』に似て限りなく非公式に近い代物。 | + | ::[[主人公 (EXTRA)|主人公]]が赤ん坊になっているのが最大の特徴。『Fate/KOHA-ACE』と同じく限りなく非公式に近いゆるふわルート。 |
− | ::[[アルキメデス]]のルート確認によれば子どもの落書きのような訳の分からない形状をとっていたとか。 | + | ::[[アルキメデス]]のルート確認によれば子どもの落書きのような訳の分からない形状をとっていた。 |
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| ;[[Fate/Apocrypha]] | | ;[[Fate/Apocrypha]] |
| :'''『途中までは同じだけど今は完全に別の世界』'''<ref group = "出" name = "『Fate/strage Fake 第1巻』" />。 | | :'''『途中までは同じだけど今は完全に別の世界』'''<ref group = "出" name = "『Fate/strage Fake 第1巻』" />。 |
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| :この世界では聖杯戦争が世界的に広まり、各地で行われるようになった上に大聖杯も汚染されていない。 | | :この世界では聖杯戦争が世界的に広まり、各地で行われるようになった上に大聖杯も汚染されていない。 |
| :大聖杯にルール管理サーヴァント「[[ルーラー|裁定者]]」が召喚されるようになった。 | | :大聖杯にルール管理サーヴァント「[[ルーラー|裁定者]]」が召喚されるようになった。 |
| + | :;[[Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ]] |
| + | ::Apocryphaの亜種聖杯戦争によるユグドミレニア一族の壊滅・解体から十数年後、ノルウェー・オスロでの亜種二連聖杯戦争が舞台。 |
| | | |
| ;[[Fate/Requiem]] | | ;[[Fate/Requiem]] |
| :'''『聖杯戦争によって再編され、不老不死が実現した世界』'''。人間一人一人が心臓に聖杯を持ち、彼らによって召喚されたサーヴァントが日常生活に溶け込んでいる世界。 | | :'''『聖杯戦争によって再編され、不老不死が実現した世界』'''。人間一人一人が心臓に聖杯を持ち、彼らによって召喚されたサーヴァントが日常生活に溶け込んでいる世界。 |
− | :始まったばかりの最新作であるため未だ詳細は不明だが、一般人レベルでの不老不死(外傷で死ぬことはある)など剪定事象への道まっしぐらとも見えなくもない。続刊が待たれる。 | + | :始まったばかりの最新作であるため未だ詳細は不明だが、一般人レベルでの不老不死(外傷で死ぬことはある)など剪定事象への予兆が垣間見えている。続刊が待たれる。 |
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− | ===[[月姫]]世界=== | + | ===Fateシリーズ派生世界=== |
− | 『人類史を■■するモノ』を下地とする世界。英霊という強大な概念を“自律した使い魔”という術式に落とし込めず、代わりに人類史を否定する存在である死徒が死徒二十七祖という、死徒における冠位の枠組みを形成しているほどに死徒が強大化している<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。
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− | ===その他===
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− | ;[[月の珊瑚]]
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− | :'''『魔術残ってたけど退廃的な世界』'''。『月姫』が起きず、『Fate/EXTRA』とも違う、どちらかと言えば『鋼の大地』系の世界。<ref group="出">『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』</ref>
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− | :宇宙開拓により月面都市が作られやがて月面国家が興った頃、地球はポールシフトに見舞われ、全人類は唐突に開拓・解明・繁殖などへの情熱を失っていった。
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| ;[[Fate/strange Fake]] | | ;[[Fate/strange Fake]] |
| :'''『同じ条件、同じ結末を迎えていながら、なぜか完全に違う世界』'''<ref group = "出" name = "『Fate/strage Fake 第1巻』" />。 | | :'''『同じ条件、同じ結末を迎えていながら、なぜか完全に違う世界』'''<ref group = "出" name = "『Fate/strage Fake 第1巻』" />。 |
| :『stay night』の第五次聖杯戦争が終結してから、数年後にアメリカで聖杯戦争が執り行われている。 | | :『stay night』の第五次聖杯戦争が終結してから、数年後にアメリカで聖杯戦争が執り行われている。 |
− | :最大の差異点の一つは、本作が例外的に英霊召喚と死徒二十七祖が同時に存在している'''『どっちもアリな世界』'''である事<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。 | + | :最大の差異点の一つは、本作が例外的に''英霊召喚と死徒二十七祖が同時に存在している'''''『どっちもアリな世界』'''である(月姫世界側の要素を含んでいる)事<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。 |
| + | |
| ;[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]] | | ;[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]] |
| :『Fate/stay night』などとは別の設定で成り立っている作品。<ref group="出">『プリズマ☆イリヤ 2wei!』第4巻巻末</ref>「イリヤ世界」と「美遊世界」の2つの世界が登場する。各世界の呼称は『PRISMA material』(pre版、petit版の両方)に基づく。 | | :『Fate/stay night』などとは別の設定で成り立っている作品。<ref group="出">『プリズマ☆イリヤ 2wei!』第4巻巻末</ref>「イリヤ世界」と「美遊世界」の2つの世界が登場する。各世界の呼称は『PRISMA material』(pre版、petit版の両方)に基づく。 |
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| ::美遊が元いた世界。聖杯戦争に関する術式が大幅に異なるだけでなく、惑星規模の気候変動および世界に満ちるマナの枯渇が発生しており、マナが尽きた地域では全生物に有毒な未知の物質が充満している等、EXTRA系列以上に『鋼の大地』シリーズ『[[Notes.]]』を彷彿させる荒廃した世界。 | | ::美遊が元いた世界。聖杯戦争に関する術式が大幅に異なるだけでなく、惑星規模の気候変動および世界に満ちるマナの枯渇が発生しており、マナが尽きた地域では全生物に有毒な未知の物質が充満している等、EXTRA系列以上に『鋼の大地』シリーズ『[[Notes.]]』を彷彿させる荒廃した世界。 |
| ::後に、パンドラが箱を開けなかった世界であり、イリヤ世界とは神代の時点で既に分岐していた完全なる異世界であることが明らかになった。 | | ::後に、パンドラが箱を開けなかった世界であり、イリヤ世界とは神代の時点で既に分岐していた完全なる異世界であることが明らかになった。 |
| + | |
| + | ;[[Fate/Grand Order]] |
| + | :冬木市の聖杯戦争が2004年で最初の開催となっているうえ、更に「アメリカで聖杯戦争を執り行われた」という公式記録もないことが明言されるなど、他のFate作品とは大幅に歴史が異なる。 |
| + | :現時点で関係性は明言されていないが『strange Fake』とも更に異なる'''『どっちともいえない世界』'''のひとつである<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。 |
| + | :『深海電脳楽土 SE.RA.PH』に登場した[[BB (Grand Order)|BB]]によると一応は編纂事象に属している世界らしいが、[[ゲーティア]]の人理焼却に端を発して人理そのものが安定していない状態に陥っため、数多の可能性を観測し得るに至ったカルデアスを通し、例外的なケースを多く内包しているものと化した<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント プロローグ" />。さらにゲーティア撃破による人理修復を経た後は、厳密な並行世界ではないものの剪定事象が現代相当まで続いた[[異聞帯]]の人理再編により危機が続いている。 |
| + | :並行的な時間軸に展開された特異点としては、『Fate/Zero』と極めて近い状況でありながら「アインツベルンの研究が一世代早く進んだイフ」である「Fate/Accel Zero Order」における変異特異点『第四次異聞録 冬木』、「聖剣エクスカリバーの返還が行われなかった」世界から来た[[女神ロンゴミニアド|獅子王]]が確認されている。 |
| + | :また、『Grand Order』に登場した[[宮本武蔵]]と『屍山血河舞台 下総国』で暗躍していた[[天草四郎時貞 (剪定事象)|妖術師]]は「剪定事象の世界」から並行世界を転々としてきた放浪者である事、『オール・ザ・ステイツメン!』で登場した[[名も無きマスター]]は並行世界の果てにあるカルデアからやってきた事が語られる。 |
| + | :加えて同作の[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイⅡ世]]は、英霊「諸葛孔明」と一体になった[[諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕|疑似サーヴァント]]として召喚されていることで、編纂事象と剪定事象に関する知識を得ている<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント プロローグ" />。 |
| + | :また、メインストーリー第2部からは「異星の神」及び[[空想樹]]によって、[[異聞帯]]と呼ばれる剪定された世界が突如として白紙化された地球上に発生している。 |
| + | ;:[[サーヴァントユニヴァース]] |
| + | ::蒼輝銀河とも呼ばれる別世界。ギャグ時空的な要素が強い。 |
| + | ::元は人間の住む宇宙だったらしいが、50億年前に何かが起きてほぼ全人類がサーヴァントとなった。 |
| + | ::住んでいるのはサーヴァントばかりだが、名無しのモブもかなりいる。逆に、人間は世界全体で見ても片手で数えられるほどしかいない。 |
| + | ::加えて、経緯は不明だが第三魔法である『魂の物質化』が成されているため、明確の死の概念は存在しない。 |
| + | ::さらに世界全体の設定が変わりやすく、ある一定の区切りを迎えて新シーズンに突入したりとまるで「一つの作品」であるような世界観である。 |
| + | |
| + | ;[[Fate/Samurai Remnant]] |
| + | :'''剪定事象'''の一つ。慶安4年の江戸が舞台。 |
| + | :[[宮本伊織]]と[[由井正雪]]の年齢や来歴、後者に関しては性別までもが異なっている。 |
| + | |
| ;[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]] | | ;[[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]] |
| :第三次聖杯戦争においてアインツベルンが正史通り復讐者を召喚するものの、帝国陸軍が勝利して冬木の大聖杯を帝都に持ち帰った世界。 | | :第三次聖杯戦争においてアインツベルンが正史通り復讐者を召喚するものの、帝国陸軍が勝利して冬木の大聖杯を帝都に持ち帰った世界。 |
| :さらに『月姫』の登場人物も「月姫ストーリーが1940年代前半に終わった」という設定とともに本人扱いとして組み込まれている。 | | :さらに『月姫』の登場人物も「月姫ストーリーが1940年代前半に終わった」という設定とともに本人扱いとして組み込まれている。 |
| :尤も、帝都聖杯奇譚の用語集では「基本的に全部でたらめ設定なので本気にしないようにしよう!!え?きのこアルク先生の見解?限りなくアウトに近い黙認姿勢だよ!!妄想設定、お許しください!!」とされており現時点ではあくまで独立した非公式的な世界観として受け取るのがベターである。 | | :尤も、帝都聖杯奇譚の用語集では「基本的に全部でたらめ設定なので本気にしないようにしよう!!え?きのこアルク先生の見解?限りなくアウトに近い黙認姿勢だよ!!妄想設定、お許しください!!」とされており現時点ではあくまで独立した非公式的な世界観として受け取るのがベターである。 |
| + | |
| ;[[帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline]] | | ;[[帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline]] |
| :上記の『帝都聖杯奇譚』のリメイクとなる世界。やはり帝都聖杯奇譚独自の世界であり、他のFate作品とは無関係であると宣言している。<ref group="出">「Fate/type Redline用語事典-最初に」『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』第1巻</ref> | | :上記の『帝都聖杯奇譚』のリメイクとなる世界。やはり帝都聖杯奇譚独自の世界であり、他のFate作品とは無関係であると宣言している。<ref group="出">「Fate/type Redline用語事典-最初に」『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』第1巻</ref> |
| :『月姫』関連の設定が丸ごとオミットされ、オリジナルキャラ達の聖杯戦争が1945年の帝都を舞台に開催されている。 | | :『月姫』関連の設定が丸ごとオミットされ、オリジナルキャラ達の聖杯戦争が1945年の帝都を舞台に開催されている。 |
| :また、2020年の東京の世界も描かれており、そちらでは1945年8月に帝都の中心で大爆発が発生した結果数十万人の死者が出た世界となっている。 | | :また、2020年の東京の世界も描かれており、そちらでは1945年8月に帝都の中心で大爆発が発生した結果数十万人の死者が出た世界となっている。 |
− | ;[[Fate/Grand Order]]
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− | :大半のTYPE-MOONシリーズとは大幅に歴史が異なり、冬木市の聖杯戦争が2004年で最初の開催となっているうえ、更に「アメリカで聖杯戦争を執り行われた」という公式記録もないことが明言されている。
| + | ===[[月姫]]世界=== |
− | :すなわちFateの名を冠しているが、『strange Fake』とも更に異なる'''『どっちともいえない世界』'''のひとつである<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。
| + | 『人類史を■■するモノ』を下地とする世界。英霊という強大な概念を“自律した使い魔”という術式に落とし込めず、代わりに人類史を否定する存在である死徒が死徒二十七祖という、死徒における冠位の枠組みを形成しているほどに死徒が強大化している<ref group = "出" name = "竹箒日記2017/4/15" />。 |
− | :『深海電脳楽土 SE.RA.PH』に登場した[[BB (Grand Order)|BB]]によると一応は編纂事象に属している世界らしいが、[[ゲーティア]]の人理焼却に端を発して人理そのものが安定していない状態に陥っため、数多の可能性を観測し得るに至ったカルデアスを通し、例外的なケースを多く内包しているものと化した<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント プロローグ" />。さらにゲーティア撃破による人理修復を経た後は、厳密な並行世界ではないものの剪定事象が現代相当まで続いた[[異聞帯]]の人理再編により危機が続いている。
| + | |
− | :並行的な時間軸に展開された特異点としては、『Fate/Zero』と極めて近い状況でありながら「アインツベルンの研究が一世代早く進んだイフ」である「Fate/Accel Zero Order」における変異特異点『第四次異聞録 冬木』、「聖剣エクスカリバーの返還が行われなかった」世界から来た[[女神ロンゴミニアド|獅子王]]が確認されている。 | + | ===その他=== |
− | :また、『Grand Order』に登場した[[宮本武蔵]]と『屍山血河舞台 下総国』で暗躍していた[[天草四郎時貞 (剪定事象)|妖術師]]は「剪定事象の世界」から並行世界を転々としてきた放浪者である事、『オール・ザ・ステイツメン!』で登場した[[名も無きマスター]]は並行世界の果てにあるカルデアからやってきた事が語られる。
| + | ;[[月の珊瑚]] |
− | :加えて同作の[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイⅡ世]]は、英霊「諸葛孔明」と一体になった[[諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕|疑似サーヴァント]]として召喚されていることで、編纂事象と剪定事象に関する知識を得ている<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント プロローグ" />。
| + | :'''『魔術残ってたけど退廃的な世界』'''。『月姫』が起きず、『Fate/EXTRA』とも違う、どちらかと言えば『鋼の大地』系の世界。<ref group="出">『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』</ref> |
| + | :宇宙開拓により月面都市が作られやがて月面国家が興った頃、地球はポールシフトに見舞われ、全人類は唐突に開拓・解明・繁殖などへの情熱を失っていった。 |
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| ==メモ== | | ==メモ== |
| *現存する魔法使いの一人[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]は第二魔法「並行世界の運営」に至った。ゼルレッチが製作した魔術礼装「宝石剣ゼルレッチ」「カレイドステッキ」は第二魔法に関連するモノである。 | | *現存する魔法使いの一人[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]は第二魔法「並行世界の運営」に至った。ゼルレッチが製作した魔術礼装「宝石剣ゼルレッチ」「カレイドステッキ」は第二魔法に関連するモノである。 |
| *『[[フェイト/タイガーころしあむ アッパー]]』イリヤルートでは「第四次聖杯戦争でセイバーを失って脱落し、その後は家族三人で幸せに過ごした」可能性の世界からアイリスフィールが虎聖杯によってこちらの世界に送り飛ばされてきた。 | | *『[[フェイト/タイガーころしあむ アッパー]]』イリヤルートでは「第四次聖杯戦争でセイバーを失って脱落し、その後は家族三人で幸せに過ごした」可能性の世界からアイリスフィールが虎聖杯によってこちらの世界に送り飛ばされてきた。 |
− | *第二魔法の関係者ではない存在ながら、並行世界を彷徨う者も稀に存在する。その者達は移動特異点という特殊な存在であり、様々な可能性を内包している塊である。同じ世界に二人でも存在すれば、移動特異点の名の通り、人類史上の特異点と同等なまでにに世界が歪んでいく危険性を持ち合わせる。現時点での三名は形は違えど、いずれも『Grand Order』世界線から見て正規の人類史から逸脱した存在であるというのが共通している。『Grand Order』での[[宮本武蔵]]と[[アーサー・ペンドラゴン]]と[[天草四郎時貞 (剪定事象)|剪定事象の天草四郎]]が該当する。 | + | *第二魔法の関係者ではない存在ながら、並行世界を彷徨う者も稀に存在する。その者達は移動特異点という特殊な存在であり、様々な可能性を内包している塊である。同じ世界に二人でも存在すれば、移動特異点の名の通り、人類史上の特異点と同等なまでに世界が歪んでいく危険性を持ち合わせる。『Grand Order』での[[宮本武蔵]]と[[アーサー・ペンドラゴン]]と[[天草四郎時貞 (剪定事象)|剪定事象の天草四郎]]が該当し、彼ら三名は形は違えど、いずれも『Grand Order』世界線から見て正規の人類史から逸脱した存在であるというのが共通している。 |
| *『[[MELTY BLOOD]]』で例えると、[[タタリ/ワラキアの夜|タタリ]]ルートが編纂事象、遠野家[[琥珀]]ルートが剪定事象である<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA material』p.113" />。 | | *『[[MELTY BLOOD]]』で例えると、[[タタリ/ワラキアの夜|タタリ]]ルートが編纂事象、遠野家[[琥珀]]ルートが剪定事象である<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA material』p.113" />。 |
| *多くの者が第六魔法を成そうとしながら悉くが失敗に終わっているが、魔術についてはほとんど知ることのない者は第六魔法を「皆が幸せになること」と仮定している。仮にこの仮定が正しいものだとすれば、第六魔法を成してしまえば過剰な幸福で剪定事象の対象となってしまうために失敗、あるいは抑止力に阻まれるのではないのかと思われる。 | | *多くの者が第六魔法を成そうとしながら悉くが失敗に終わっているが、魔術についてはほとんど知ることのない者は第六魔法を「皆が幸せになること」と仮定している。仮にこの仮定が正しいものだとすれば、第六魔法を成してしまえば過剰な幸福で剪定事象の対象となってしまうために失敗、あるいは抑止力に阻まれるのではないのかと思われる。 |