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1,736 バイト追加 、 2020年2月14日 (金) 22:07
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基本、並行世界があると仮定した場合、そこでの文明・ライフスタイルはみんな同じものであり、『皆コースが同じ』である以上『基本世界』とは少ししか差異はないが、何か突拍子のない展開・天変地異や技術のブレイクスルーによってたまにコースから外れる歴史、そういった『コースを外れるほどの変化』を迎えた世界は、この宇宙では『違うもの』として削除される<ref group = "出" name="Lostbelt No.1 第15節"/>。別視点で見ると、あまたに存在する並行世界に文明のズレはないが、いき過ぎた崩壊、いき過ぎた進化をとげた世界に並行世界は存在せず、もう結末が決定してしまった袋小路(デッドエンド)のようなものと化する。大樹に置き換えるのならば、幹である中心部分は成長を続けられるが、枝葉は育ってもいずれ限界を迎えてしまい、大幹を保つために伐採されてしまうのである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA』未明篇"/>。
 
基本、並行世界があると仮定した場合、そこでの文明・ライフスタイルはみんな同じものであり、『皆コースが同じ』である以上『基本世界』とは少ししか差異はないが、何か突拍子のない展開・天変地異や技術のブレイクスルーによってたまにコースから外れる歴史、そういった『コースを外れるほどの変化』を迎えた世界は、この宇宙では『違うもの』として削除される<ref group = "出" name="Lostbelt No.1 第15節"/>。別視点で見ると、あまたに存在する並行世界に文明のズレはないが、いき過ぎた崩壊、いき過ぎた進化をとげた世界に並行世界は存在せず、もう結末が決定してしまった袋小路(デッドエンド)のようなものと化する。大樹に置き換えるのならば、幹である中心部分は成長を続けられるが、枝葉は育ってもいずれ限界を迎えてしまい、大幹を保つために伐採されてしまうのである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA』未明篇"/>。
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剪定事象の中には編纂事象にあるどんな世界よりも先に進み、希望と幸福に満ちた理想世界もあったが「それだけでもう完成し、終わるもの」である為、理想世界の条件が確定した段階で「剪定」されてしまう<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.113" />。樹を育てる時、不要な枝を切り落とすように、基本軸である『幹』から離れすぎた世界はたとえ理想郷であろうと「打ち切り」になる。もう何をしても滅亡が決定したもの、どれほど発展していようと進化が止まったもの、といった『先の展望が見えた』世界を続けていくほどこの宇宙は寛容ではなく<ref group = "出" name="Lostbelt No.1 第15節"/>、まだ誰も知りえない未来のために宇宙が膨張する以上、分かりきった結末のためにエネルギーを使うことはない<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.113" />。
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剪定事象の中には編纂事象にあるどんな世界よりも先に進み、希望と幸福に満ちた理想世界もあったが「それだけでもう完成し、終わるもの」である為、理想世界の条件が確定した段階で「剪定」されてしまう<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.113" />。樹を育てる時、不要な枝を切り落とすように、基本軸である『幹』から離れすぎた世界はたとえ理想郷であろうと「打ち切り」になる。もう何をしても滅亡が決定したもの、どれほど発展していようと進化が止まったもの、といった『先の展望が見えた』世界を続けていくほどこの宇宙は寛容ではなく<ref group = "出" name="Lostbelt No.1 第15節"/>、まだ誰も知りえない未来のために宇宙が膨張する以上、''分かりきった結末のためにエネルギーを使うことはない''<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.113" />。
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勘違いされがちだが'''「先の発展の可能性が存在する事が大事」'''なのであって、'''編纂事象の世界と比べて著しく繁栄や衰退してる事自体が剪定の対象になり得る訳ではない'''。
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編纂事象は幹と呼ばれる様にそれ自体が数え切れないほど無数に存在するため、いわゆる''ただ唯一の正史と呼ばれる編纂事象の世界というものは存在しえない''し、またそれぞれの編纂事象の世界に優劣の差があるわけでもない。
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例を挙げると『Fate/EXTELLA』と『Fate/Grand Order』の世界は歩んできた歴史からしてかなりの違いがあるものの、作中それぞれにおいてそれぞれの世界は編纂事象の世界であると明言されている。
    
===人理定礎===
 
===人理定礎===
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===領域外===
 
===領域外===
あるいは「虚空」「異界」「外宇宙」。
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あるいは「虚空」「異界」「外宇宙」「宙の外」。
    
TYPE-MOON世界観の外側。そしてその内側にとっては『「宇宙」の外側に存在する』と認識され、「並行宇宙」どころか「異世界」とすら扱われない完全な異邦。<br/>
 
TYPE-MOON世界観の外側。そしてその内側にとっては『「宇宙」の外側に存在する』と認識され、「並行宇宙」どころか「異世界」とすら扱われない完全な異邦。<br/>
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この領域の存在による干渉は「この宇宙」の秩序や法則、上述した「人理定礎」までもを崩壊に至らしめるとされており、早い話が「繋がってはいけない場所」である。
 
この領域の存在による干渉は「この宇宙」の秩序や法則、上述した「人理定礎」までもを崩壊に至らしめるとされており、早い話が「繋がってはいけない場所」である。
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詳細は不明だが、現状は[[アビゲイル・ウィリアムズ]]、[[葛飾北斎]]、[[フランソワ・プレラーティ]]や[[BB (水着)|BB]]が何らかの形でアクセスした(してしまった)、クトゥルフ神話の邪神(に相当する存在)達の領域が該当している。
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詳細は不明だが、現状は[[アビゲイル・ウィリアムズ]]、[[葛飾北斎]]、[[フランソワ・プレラーティ]]や[[BB (水着)|BB]]、[[楊貴妃]]が何らかの形でアクセスした(してしまった)、クトゥルフ神話の邪神(に相当する存在)達の領域が該当している。
    
==TYPE-MOON作品での世界観==
 
==TYPE-MOON作品での世界観==
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:この世界では聖杯戦争が世界的に広まり、各地で行われるようになった上に大聖杯も汚染されていない。
 
:この世界では聖杯戦争が世界的に広まり、各地で行われるようになった上に大聖杯も汚染されていない。
 
:大聖杯にルール管理サーヴァント「[[ルーラー|裁定者]]」が召喚されるようになった。
 
:大聖杯にルール管理サーヴァント「[[ルーラー|裁定者]]」が召喚されるようになった。
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;[[Fate/Requiem]]
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:'''『聖杯戦争によって再編され、不老不死が実現した世界』'''。人間一人一人が心臓に聖杯を持ち、彼らによって召喚されたサーヴァントが日常生活に溶け込んでいる世界。
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:始まったばかりの最新作であるため未だ詳細は不明だが、一般人レベルでの不老不死(外傷で死ぬことはある)など剪定事象への道まっしぐらとも見えなくもない。続刊が待たれる。
    
===[[月姫]]世界===
 
===[[月姫]]世界===
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==メモ==
 
==メモ==
*現存する魔法使いの一人[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]は第二魔法『並行世界の運営』に至った。ゼルレッチが製作した魔術礼装「宝石剣ゼルレッチ」「カレイドステッキ」は第二魔法に関連するモノである。
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*現存する魔法使いの一人[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]は第二魔法「並行世界の運営」に至った。ゼルレッチが製作した魔術礼装「宝石剣ゼルレッチ」「カレイドステッキ」は第二魔法に関連するモノである。
*[[フェイト/タイガーころしあむ アッパー]]イリヤルートでは「第四次聖杯戦争でセイバーを失って脱落し、その後は家族三人で幸せに過ごした」可能性の世界からアイリスフィールが虎聖杯によってこちらの世界に送り飛ばされてきた。
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*[[フェイト/タイガーころしあむ アッパー]]』イリヤルートでは「第四次聖杯戦争でセイバーを失って脱落し、その後は家族三人で幸せに過ごした」可能性の世界からアイリスフィールが虎聖杯によってこちらの世界に送り飛ばされてきた。
 
*第二魔法の関係者ではない存在ながら、並行世界を彷徨う者も稀に存在する。その者達は移動特異点という特殊な存在であり、様々な可能性を内包している塊である。同じ世界に二人でも存在すれば、移動特異点の名の通り、人類史上の特異点と同等なまでにに世界が歪んでいく危険性を持ち合わせる。現時点での三名は形は違えど、いずれも『Grand Order』世界線から見て正規の人類史から逸脱した存在であるというのが共通している。『Grand Order』での[[宮本武蔵]]と[[アーサー・ペンドラゴン]]と[[天草四郎時貞 (剪定事象)|剪定事象の天草四郎]]が該当する。
 
*第二魔法の関係者ではない存在ながら、並行世界を彷徨う者も稀に存在する。その者達は移動特異点という特殊な存在であり、様々な可能性を内包している塊である。同じ世界に二人でも存在すれば、移動特異点の名の通り、人類史上の特異点と同等なまでにに世界が歪んでいく危険性を持ち合わせる。現時点での三名は形は違えど、いずれも『Grand Order』世界線から見て正規の人類史から逸脱した存在であるというのが共通している。『Grand Order』での[[宮本武蔵]]と[[アーサー・ペンドラゴン]]と[[天草四郎時貞 (剪定事象)|剪定事象の天草四郎]]が該当する。
*格闘ゲーム[[MELTY BLOOD]]で例えると、[[タタリ/ワラキアの夜|タタリ]]ルートが編纂事象、遠野家[[琥珀]]ルートが剪定事象である<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.113" />。
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*[[MELTY BLOOD]]』で例えると、[[タタリ/ワラキアの夜|タタリ]]ルートが編纂事象、遠野家[[琥珀]]ルートが剪定事象である<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.113" />。
 
*多くの者が第六魔法を成そうとしながら悉くが失敗に終わっているが、魔術についてはほとんど知ることのない者は第六魔法を「皆が幸せになること」と仮定している。仮にこの仮定が正しいものだとすれば、第六魔法を成してしまえば過剰な幸福で剪定事象の対象となってしまうために失敗、あるいは抑止力に阻まれるのではないのかと思われる。
 
*多くの者が第六魔法を成そうとしながら悉くが失敗に終わっているが、魔術についてはほとんど知ることのない者は第六魔法を「皆が幸せになること」と仮定している。仮にこの仮定が正しいものだとすれば、第六魔法を成してしまえば過剰な幸福で剪定事象の対象となってしまうために失敗、あるいは抑止力に阻まれるのではないのかと思われる。
*「Fate/strange Fake」と「氷室の天地 Fate/school life」は同一あるいは非常に近しい世界観であることが示唆されている。
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*『Fate/strange Fake』と『氷室の天地 Fate/school life』は同一あるいは非常に近しい世界観であることが示唆されている。
 
**例えば作者コメントで「Fakeのアヤカ」と「氷室の天地のアヤカ」が無関係とは言い切れないと発言された点、「[[沙条愛歌|バカお姉ちゃん]]の尻拭いでルーマニアに行った」「彼女はルーマニアでは[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア|某Sさん]]と意気投合した」という設定は両作品で共通して記されている点、そして「氷室の天地マテリアル」において「シエルと綾香が潰し損ねたわずかな芽が、後日アメリカでの『何か』につながっていたりいなかったり」等のコメントされた点等がある。
 
**例えば作者コメントで「Fakeのアヤカ」と「氷室の天地のアヤカ」が無関係とは言い切れないと発言された点、「[[沙条愛歌|バカお姉ちゃん]]の尻拭いでルーマニアに行った」「彼女はルーマニアでは[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア|某Sさん]]と意気投合した」という設定は両作品で共通して記されている点、そして「氷室の天地マテリアル」において「シエルと綾香が潰し損ねたわずかな芽が、後日アメリカでの『何か』につながっていたりいなかったり」等のコメントされた点等がある。
*勘違いされやすいが編纂事象自体は複数存在する。[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]ではその量も人間が全てを把握できない程度には無数であることが[[タタリ/ワラキアの夜|ワラキア]]から語られている。
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*勘違いされやすいが編纂事象自体は複数存在する。『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』ではその量も人間が全てを把握できない程度には無数であることが[[タタリ/ワラキアの夜|ワラキア]]から語られている。
 
*上述のFate世界と[[月姫]]世界の分岐点は1700年近く前、つまり西暦300年頃であることが示唆されている。
 
*上述のFate世界と[[月姫]]世界の分岐点は1700年近く前、つまり西暦300年頃であることが示唆されている。
*[[Fate/EXTRA Last Encore]]において[[覚者]]の「転輪聖王」を用いて[[トワイス・H・ピースマン]]の成れの果てが'''全ての並行世界、及び全ての人類の可能性断絶'''を実行しかけるなどとんでもない事をやらかしている。実際の遂行は阻止されたが、もしこの言葉通りの事が本当に行えるのならば型月世界最大級の破壊規模になる事は想像に難くない。
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*[[Fate/EXTRA Last Encore]]』において[[覚者]]の「転輪聖王」を用いて[[トワイス・H・ピースマン]]の成れの果てが'''全ての並行世界、及び全ての人類の可能性断絶'''を実行しかけるなどとんでもない事をやらかしている。実際の遂行は阻止されたが、もしこの言葉通りの事が本当に行えるのならば型月世界最大級の破壊規模になる事は想像に難くない。
 
**また何故並行世界への干渉を可能にするのか、宝具単独ではなく並行世界をも含む演算装置であるムーンセルと合わせて破戒を可能にするのではないのか、一度発動されたら他の並行世界で抵抗は出来ないのか、そもそも1000年もの時間があったとはいえ一宝具がそのような事を実際に行えるのかなど興味は尽きない。
 
**また何故並行世界への干渉を可能にするのか、宝具単独ではなく並行世界をも含む演算装置であるムーンセルと合わせて破戒を可能にするのではないのか、一度発動されたら他の並行世界で抵抗は出来ないのか、そもそも1000年もの時間があったとはいえ一宝具がそのような事を実際に行えるのかなど興味は尽きない。
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*『[[マンガで分かる!Fate/Grand Order]]』単行本描き下ろしエピソード「INTO THE SHUJINKO-VERSE」では[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が作った「マルチ主人公ヴァースリンケージトレーサー」が壊れた衝撃で'''時空のバランスが崩れて全宇宙が消滅する'''という宇宙規模の大惨事が起きた。
    
== 脚注 ==
 
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