「久遠寺有珠」を編集中

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| 初登場作品 = 魔法使いの夜
 
| 初登場作品 = 魔法使いの夜
 
| 声優 = 非公開(LORD of VERMILION Re:2/LORD of VERMILION Ⅲ)
 
| 声優 = 非公開(LORD of VERMILION Re:2/LORD of VERMILION Ⅲ)
花澤香菜(リメイク)
 
 
| 演者 =  
 
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| 身長 = 152cm
 
| 身長 = 152cm
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| 誕生日 = 9月30日
 
| 誕生日 = 9月30日
 
| 血液型 =  
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
  
三咲市三咲町白犬塚に洋館を構える[[魔女]]。
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三咲市三咲町白犬塚に洋館を構える魔女。
  
 
;略歴
 
;略歴
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;人物
 
;人物
:黒瞳。混じりけのない黒髪は肩口で切りそろえられている。肌は白く手足は細く、「人形のよう」と形容される美少女。飾り気はないが質素な印象はなく、気品を感じさせるたたずまい。<br>無口で愛想がなく、他人を寄せ付けない雰囲気をかもし出す。だが表に出さないだけで、実際はクールな印象に反して激情家。保守的で、「変わる」ことを嫌う。孤独を好み、他人と積極的な関わりを持とうとしない。固い殻にこもっているが、根本的な部分では子供っぽい。メルヘンチックな浪漫主義者。<br>戦いとなればためらいなく魔女として振る舞い、友人や最愛の家族であろうと容赦はしない。負けず嫌いで、魔術の優劣に関しては相手の技量を認める度量はあるが、ゲームの勝敗にはこだわる。プライドが高く、見苦しい真似・自らの品格を落とすような真似を好まないため、結果の出た勝負に不平を漏らすようなことはないが、内心では文句いっぱい。<br>「意味のない会話はしない」主義で、無口を装っているが、時々半端に「あ」とか「な」とか、意味の掴めない一言だけ漏らしてしまった後、黙る癖がある。<br>洋館に他人を近づけさせるのを好まず、父親ですら簡単には立ち入らせないほど。自分の所有物に対する執着心が強く、特に母親の形見であるプロイキッシャーを大事にしている。悪意のないミスで壊したなら一週間程度の無言の抗議、悪意で破壊したならどうあっても報復。<br>自分の育った英国での生活習慣にこだわりがあるらしく、特に紅茶と茶器にうるさい。所有している茶葉は豊富で、アンティークの茶器の収集が趣味。もともとコーヒー党だった青子を紅茶党に鞍替えさせてしまったほど。食事は、普段は手間隙を抑える作業、祝時のみ腕によりをかけるもの、と捕らえている。入浴時間は短くカラスの行水。<br>――だが青子が同居するようになってから、居間にテレビを置いたり、基本土足の洋館で青子がスリッパで歩いたり、食事に和食を持ち込んだりと、色々と生活習慣を壊されてきた。当初は不満だらけだったが、今はもう慣れている。さらに草十郎が同居すると、ティーカップで日本茶を飲もうとするのに憤り、屋敷の中では番茶・梅昆布茶を禁止にした。ちなみに今でも、箸が苦手で和食であっても食事は基本的にフォークとスプーンを使う。
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:黒瞳。混じりけのない黒髪は肩口で切りそろえられている。肌は白く手足は細く、「人形のよう」と形容される美少女。飾り気はないが質素な印象はなく、気品を感じさせるたたずまい。<br>無口で愛想がなく、他人を寄せ付けない雰囲気をかもし出す。だが表に出さないだけで、実際はクールな印象に反して激情家。保守的で、「変わる」ことを嫌う。孤独を好み、他人と積極的な関わりを持とうとしない。固い殻にこもっているが、根本的な部分では子供っぽい。メルヘンチックな浪漫主義者。<br>戦いとなればためらいなく魔女として振る舞い、友人や最愛の家族であろうと容赦はしない。負けず嫌いで、魔術の優劣に関しては相手の技量を認める度量はあるが、ゲームの勝敗にはこだわる。プライドが高く、見苦しい真似・自らの品格を落とすような真似を好まないため、結果の出た勝負に不平を漏らすようなことはないが、内心では文句いっぱい。<br>「意味のない会話はしない」主義で、無口を装っているが、時々半端に「あ」とか「な」とか、意味の掴めない一言だけ漏らしてしまった後、黙る癖がある。<br>洋館に他人を近づけさせるのを好まず、父親ですら簡単には立ち入らせないほど。自分の所有物に対する執着心が強く、特に母親の形見であるプロイキッシャーを大事にしている。悪意のないミスで壊したなら一週間程度の無言の抗議、悪意で破壊したならどうあっても報復。<br>自分の育った英国での生活習慣にこだわりがあるらしく、特に紅茶と茶器にうるさい。所有している茶葉は豊富で、アンティークの茶器の収集が趣味。もともとコーヒー党だった青子を紅茶党に鞍替えさせてしまったほど。食事は、普段は手間隙を抑える作業、祝時のみ腕によりをかけるもの、と捕らえている。入浴時間は短くカラスの行水。<br>――だが青子が同居するようになってから、居間にテレビを置いたり、基本土足の洋館で青子がスリッパで歩いたり、食事に和食を持ち込んだりと、色々と生活習慣を壊されてきた。当初は不満だらけだったが、今はもう慣れている。さらに草十郎が同居すると、ティーカップで日本茶を飲もうとするのに憤り、屋敷の中では番茶・梅昆布茶を禁止にした。ちなみに今でも、和食であっても食事は基本的にフォークとスプーンを使う。
  
 
;能力
 
;能力
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プロイキッシャーは一つではなく数多くの種類が存在している。有珠が作った物のみならず、代々の魔女から継承してきたものもあり、正確な総数は有珠も把握していない。先代から受け継いだプロイは20個ほど、有珠の作ったものは10個ほどらしい。<br>プロイには主にマザーグースを元にしたものと、ルイス・キャロルの創作童話を元にしたものの二系統がある。魔女は自分の代で、先代から遺されたプロイを自分用にチューンナップするとされており、後者の系統は、有珠の母がルイス・キャロルにはまったためにアレンジされたものらしい。<br>
 
プロイキッシャーは一つではなく数多くの種類が存在している。有珠が作った物のみならず、代々の魔女から継承してきたものもあり、正確な総数は有珠も把握していない。先代から受け継いだプロイは20個ほど、有珠の作ったものは10個ほどらしい。<br>プロイには主にマザーグースを元にしたものと、ルイス・キャロルの創作童話を元にしたものの二系統がある。魔女は自分の代で、先代から遺されたプロイを自分用にチューンナップするとされており、後者の系統は、有珠の母がルイス・キャロルにはまったためにアレンジされたものらしい。<br>
  
初代の魔女から伝わる三つの奇跡、特に強い三大プロイを「グレートスリー」と呼ぶ。<br>'''「第一(はじまり)より別たれた、この世で最も大きな虚構」'''<br>千年以上前に詠唱され、今も機能し続ける魔術。世界を探しても他に二つあるかないかという貴重品。グレートスリーの価格は「一つの王国より希少」と値付けられ、「至高の幻想(クラウン・ファンタズム)」と称される、魔術世界においての至宝である。<br>神代のテクスチャを現代の上に貼り付けられる事から、[[魔術協会]]においては『一つの王国より高価/貴重/巨大なもの』と言われている。<br>もっとも、グレートスリーに限らず有珠がプロイを売りに出すことは基本的にないし、そもそもマインスターの血に縛られた有珠にしか使えない魔術系統であるので、売りにだすことに意味はない(ただし、有珠が起動させたプロイを他人に預けて使わせることが可能であったり、使用条件次第では有珠の知らないところで勝手に作動するプロイもある)。<br>リデルが買い取ったとされるプロイがどうなっているのかは不明。
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初代の魔女から伝わる三つの奇跡、特に強い三大プロイを「グレートスリー」と呼ぶ。<br>'''「第一(はじまり)より別たれた、この世で最も大きな虚構」'''<br>千年以上前に詠唱され、今も機能し続ける魔術。世界を探しても他に二つあるかないかという貴重品。グレートスリーの価格は「一つの王国より希少」と値付けられ、「至高の幻想(クラウン・ファンタズム)」と称される、魔術世界においての至宝である。<br>もっとも、グレートスリーに限らず有珠がプロイを売りに出すことは基本的にないし、そもそもマインスターの血に縛られた有珠にしか使えない魔術系統であるので、売りにだすことに意味はない(ただし、有珠が起動させたプロイを他人に預けて使わせることが可能であったり、使用条件次第では有珠の知らないところで勝手に作動するプロイもある)。<br>リデルが買い取ったとされるプロイがどうなっているのかは不明。
  
 
各プロイキッシャーには元々名前がなく、かつての有珠は、強さ順や思い入れ順で順番をつけて呼んでいた。ただし、その日の気分で順番は変動する。<br>有珠の幼馴染の[[メイ・リデル・アーシェロット]]により、それでは有珠はともかく自分が困る、ということで、それまで名前のなかったプロイに名前がつけられたという経緯がある。
 
各プロイキッシャーには元々名前がなく、かつての有珠は、強さ順や思い入れ順で順番をつけて呼んでいた。ただし、その日の気分で順番は変動する。<br>有珠の幼馴染の[[メイ・リデル・アーシェロット]]により、それでは有珠はともかく自分が困る、ということで、それまで名前のなかったプロイに名前がつけられたという経緯がある。
 
プロイは呪力によって編まれているため屋敷には呪いが蓄積しており、呪いが屋敷の許容量を超えそうになった際にはプロイの中のいくつかを解体して有珠は対応した。<br>
 
解体はプロイの呪力を解いて無力化させるもので、有珠はそれに専用のツールを使っている。<br>
 
人里に危険物を捨てるわけにもいかないため、解体の際に有珠は人気のない場所を選び、解体後はそれぞれに石の祠を作ってプロイたちを供養する。
 
  
 
==== プロイキッシャーリスト ====
 
==== プロイキッシャーリスト ====
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:''ダムが言うにはディーの野郎が おもちゃを壊したからだとさ――''<br /><br />
 
:''ダムが言うにはディーの野郎が おもちゃを壊したからだとさ――''<br /><br />
 
: 本体:ダイス<br> 材料:カスタネットとホチキス<br>本体である黒いダイスを振るい、出た目によって姿を変える。ダイスは二つで一セットであり、双子でそれぞれ「トゥイードルディー」「トゥイードルダム」という名がある。<br />出目によってとる姿はそれぞれ――<br> 1.人間<br> 2.計量用の重し<br> 3.ペンギン<br> 4.(振り直し)<br> 5.鍋のふた・ラウンドシールド<br> 6.ブタ<br>――ただし、有珠では六の目のブタしか出せない。双子は「六の目は出すな」と言いつつ、「ズルをしないと六の目以外は出ないが定め」とも言う。<br>ブタの姿は1メートル程のぬいぐるみで、口がホチキスになっている。噛み付くことで、「まるで本に書かれた文字になってしまったように」対象の自由を奪う。噛んだ状態だと双子も動けない。<br>人間社会に毒されているため、普通の魔術が効く。<br>時々、有珠が試運転・準備運動として館の雑事をさせているらしい。夜中に絨毯の手入れをしたり、森の中で落ち葉を拾ったりしている様が草十郎に目撃されている。
 
: 本体:ダイス<br> 材料:カスタネットとホチキス<br>本体である黒いダイスを振るい、出た目によって姿を変える。ダイスは二つで一セットであり、双子でそれぞれ「トゥイードルディー」「トゥイードルダム」という名がある。<br />出目によってとる姿はそれぞれ――<br> 1.人間<br> 2.計量用の重し<br> 3.ペンギン<br> 4.(振り直し)<br> 5.鍋のふた・ラウンドシールド<br> 6.ブタ<br>――ただし、有珠では六の目のブタしか出せない。双子は「六の目は出すな」と言いつつ、「ズルをしないと六の目以外は出ないが定め」とも言う。<br>ブタの姿は1メートル程のぬいぐるみで、口がホチキスになっている。噛み付くことで、「まるで本に書かれた文字になってしまったように」対象の自由を奪う。噛んだ状態だと双子も動けない。<br>人間社会に毒されているため、普通の魔術が効く。<br>時々、有珠が試運転・準備運動として館の雑事をさせているらしい。夜中に絨毯の手入れをしたり、森の中で落ち葉を拾ったりしている様が草十郎に目撃されている。
:なぜなにプロイで人間時のビジュアルが少しだけお披露目されているほか、『Original Soundtrack Repetition』のジャケットにも描かれている。
 
  
 
;午睡の鏡(セカンドチケット)
 
;午睡の鏡(セカンドチケット)
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;名無しの森
 
;名無しの森
: 本体:チェスのコマ<br> 材料:トネリコの芽<br>暗示による人払いの結界を敷く。「この先に用はない」と意識を誘導することで、結界に立ち入らぬよう人を遠ざける。「森」と呼称される結界内では、魔術的抵抗を持たない人間はそこで起きる出来事を童話の中であるかのように認識し、人物像の特定や声の確認ができないといった、あやふやな感覚におちいる。<br>本体であるチェスのコマだけでは意味がなく、土台となる地図が必要。有珠は「午睡の鏡」の表面を地図にして使用している。<br>自然物・天然素材に効果がない。
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: 本体:チェスのコマ<br> 材料:トリネコの芽<br>暗示による人払いの結界を敷く。「この先に用はない」と意識を誘導することで、結界に立ち入らぬよう人を遠ざける。「森」と呼称される結界内では、魔術的抵抗を持たない人間はそこで起きる出来事を童話の中であるかのように認識し、人物像の特定や声の確認ができないといった、あやふやな感覚におちいる。<br>本体であるチェスのコマだけでは意味がなく、土台となる地図が必要。有珠は「午睡の鏡」の表面を地図にして使用している。<br>自然物・天然素材に効果がない。
  
 
;スクラッチ・ダンプティ<br><br />
 
;スクラッチ・ダンプティ<br><br />
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:''――6ペンス、ポッケのライ麦 24羽の黒鶫''<br />
 
:''――6ペンス、ポッケのライ麦 24羽の黒鶫''<br />
 
:''パイの中で合唱会だ 王様びっくり仰天だ――''<br /><br />
 
:''パイの中で合唱会だ 王様びっくり仰天だ――''<br /><br />
: 本体:収納箱<br> 材料:カカオマス、ココアパウダー、粉骨<br>偵察を得意とする、二十四羽の椋鳥。三咲町を監視する鳥たちのネットワーク。不貞を働こうとするものを見つけ出す。ただし、昼は完璧だが夜目が利かないので夜中の活動は不向き。<br>普通の使い魔レベルのプロイキッシャーで、戦闘能力は皆無。実は鉄砲でも倒せる。一日に十羽は電柱にぶつかって墜落死している。<br>収納箱を本体とするチョコレイトのお菓子。使えば使うだけ減るので、有珠はいつもこのチョコレイトを作り置きしている。箱を閉じると、行動中の椋鳥はすべてチョコレイトに戻る。魔力で練成されたチョコレイトであるため、負傷者の傷に溶け込んで応急処置をするという使い方もある。<br>同じ鳥のロビンに比べ、有珠から「地味だが役に立つ」という評価をいただいている。
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: 本体:収納箱<br> 材料:カカオマス、ココアパウダー、粉骨。<br>偵察を得意とする、二十四羽の椋鳥。三咲町を監視する鳥たちのネットワーク。不貞を働こうとするものを見つけ出す。ただし、昼は完璧だが夜目が利かないので夜中の活動は不向き。<br>普通の使い魔レベルのプロイキッシャーで、戦闘能力は皆無。実は鉄砲でも倒せる。一日に十羽は電柱にぶつかって墜落死している。<br>収納箱を本体とするチョコレイトのお菓子。使えば使うだけ減るので、有珠はいつもこのチョコレイトを作り置きしている。箱を閉じると、行動中の椋鳥はすべてチョコレイトに戻る。魔力で練成されたチョコレイトであるため、負傷者の傷に溶け込んで応急処置をするという使い方もある。<br>同じ鳥のロビンに比べ、有珠から「地味だが役に立つ」という評価をいただいている。
  
 
;スクリプス・ハンプティ
 
;スクリプス・ハンプティ
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:''――ベイカー、スナーク見つけたよ ベイカー、皆を集めたよ''<br />
 
:''――ベイカー、スナーク見つけたよ ベイカー、皆を集めたよ''<br />
 
:''でもでもベイカーぼけちゃった そう、そのスナークの正体とは――''<br /><br />
 
:''でもでもベイカーぼけちゃった そう、そのスナークの正体とは――''<br /><br />
: 本体:油<br> 材料:神代にいたとされる、遊牧神のお腹の贅肉(脂肪分)をしぼったもの、というふれこみ。<br>グレートスリーの一つ。触れられぬもの。不可解の島。五次元平面。ルイス・キャロルの「スナーク狩り」。<br>数あるプロイキッシャーの中でも特に正体不明とされ、不敗を誇る。<br>濃密な魔力を含んだ緑の霧を吐き出し、結界内にて、棄てられたモノ、忘れられたモノを童話的に蘇らせる「童話世界の再生」を行い、支配下に置く。結界内ではありとあらゆるものがプロイキッシャーと化し、敵に襲い掛かる。魔力の霧はゆっくりと吐き出されていくため、スナークの起動直後のプロイキッシャーは比較的強くない。時間経過に従って霧の濃度が上がると、プロイキッシャーはより巨大なものが動き出し、より強力になっていく。結界自体も捩じれ、広がっていく。<br>本来は文明と相性が悪く、「遊び」がないとスナーク化できないのだが、作中で使用された「遊園地」はもともと童話の世界に近いので、相性は抜群だった。もしも展開されたのがオフィス街であったのなら、あそこまでの威力にはならなかったとされる。せいぜい、ビルの窓に恐竜の影絵を写す程度。<br>正体不明とされる本体は緑色の油であり、有珠は小瓶状のフラスコに入れている。顕現時は夜を皮膜にして空に浮かび、月に擬態している。月を眼窩に収めた、緑の霧の逆さま髑髏。月の顔。普段は霧と雲で姿を隠しているが、作中では有珠の意向で隠れていなかった。スナークは童話の「主題」であるがゆえに、常にページの中に、視界の中に入っていなければならない。<br>性格が悪く、最悪低俗な道化の王様。己の欲望を止められずに、敗者には死と惨劇を、と有珠の命令を無視して「氷の城」を降らせることで、遊園地ごと青子たちを殺そうとした。<br>もとが油なだけに、火が弱点。この時代で精製することは不可能な、代えのきかない貴重品。
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: 本体:油<br> 材料:神代にいたとされる、遊牧神のお腹の贅肉(脂肪分)をしぼったもの、というふれこみ。<br>グレートスリーの一つ。触れられぬもの。不可解の島。五次元平面。ルイス・キャロルの「スナーク狩り」。<br>数あるプロイキッシャーの中でも特に正体不明とされ、不敗を誇る。<br>濃密な魔力を含んだ緑の霧を吐き出し、結界内にて、棄てられたモノ、忘れられたモノを童話的に蘇らせる「童話世界の再生」を行う。結界内ではありとあらゆるものがクリーチャーと化し、敵に襲い掛かる。魔力の霧はゆっくりと吐き出されていくため、スナークの起動直後のクリーチャーは比較的強くない。時間経過に従って霧の濃度が上がると、クリーチャーはより巨大なものが動き出し、より強力になっていく。結界自体も捩じれ、広がっていく。<br>本来は文明と相性が悪く、「遊び」がないとスナーク化できないのだが、作中で使用された「遊園地」はもともと童話の世界に近いので、相性は抜群だった。もしも展開されたのがオフィス街であったのなら、あそこまでの威力にはならなかったとされる。せいぜい、ビルの窓に恐竜の影絵を写す程度。<br>正体不明とされる本体は緑色の油であり、有珠は小瓶状のフラスコに入れている。顕現時は夜を皮膜にして空に浮かび、月に擬態している。月を眼窩に収めた、緑の霧の逆さま髑髏。月の顔。普段は霧と雲で姿を隠しているが、作中では有珠の意向で隠れていなかった。スナークは童話の「主題」であるがゆえに、常にページの中に、視界の中に入っていなければならない。<br>性格が悪く、最悪低俗な道化の王様。己の欲望を止められずに、敗者には死と惨劇を、と有珠の命令を無視して「氷の城」を降らせることで、遊園地ごと青子たちを殺そうとした。<br>もとが油なだけに、火が弱点。この時代で精製することは不可能な、代えのきかない貴重品。
  
 
;薔薇の猟犬(ワンダースナッチ)
 
;薔薇の猟犬(ワンダースナッチ)
 
:グレートスリーの一つ。濃霧の怪物。<br>詳細不明。地下鉄で三十体を越える人形を貪り喰らった。また、本編半年前の青子との殺し合いに使用されたらしい。青子いわく「十回中百回殺された」。他に、「なぜなにプロイ」ではロビンのお仕置きに使用されている。<br>「魔法使いの基礎音律」に掲載されているイラストによると、白い霧に浮かぶ牙・歯型、ジャバウォックフォーム、毒爪トカゲフォームといったデザイン原案がある。
 
:グレートスリーの一つ。濃霧の怪物。<br>詳細不明。地下鉄で三十体を越える人形を貪り喰らった。また、本編半年前の青子との殺し合いに使用されたらしい。青子いわく「十回中百回殺された」。他に、「なぜなにプロイ」ではロビンのお仕置きに使用されている。<br>「魔法使いの基礎音律」に掲載されているイラストによると、白い霧に浮かぶ牙・歯型、ジャバウォックフォーム、毒爪トカゲフォームといったデザイン原案がある。
:後の『Grand Order』にて詳細が判明。有珠が再現する怪物の中で最大・最高のもの。山一つ、街一つを覆う濃霧の結界。
 
:ルイス・キャロルの物語で登場するオリジナルのモンスター、バンダースナッチの名を模している。深い霧をともなって現れる『鋭い牙と真っ赤な爪』を持つ獣たち。
 
:白い霧の中でかろうじて見えるのは血のように赤い爪を持つ、猟犬ともトカゲ(竜)とも。
 
:その姿を見る事はできず、見えないが故に無敵であり、迷い込んだ獲物たちは抗う術はなく、また、脱出する事も敵わない。
 
:ワンダースナッチの全容―――その正体を見る事ができた者のみが、白い霧の世界から逃げ出せたと言う。
 
:霧に触れた者は獣たちに食われて死ぬため、これが発動された場合霧には最大限の注意を払わねばならない。
 
:青子曰く「有珠が本気になった時に展開する、最悪の殺人結界」。
 
:期間限定イベント『魔法使いの夜アフターナイト』では有珠に取り憑いた霊の影響か、「ひとりで鏡を見たら鏡の世界に閉じ込められる」という『ワンダースナッチ・オルタ』とでも呼ぶべきものとして発動していた。
 
  
 
;願掛け卵(スイーツハーツ)
 
;願掛け卵(スイーツハーツ)
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;[[ロスト・ロビン・ロンド]]<br /><br />
 
;[[ロスト・ロビン・ロンド]]<br /><br />
 
:''――誰が駒鳥殺したか 誰が駒鳥殺したか――''<br /><br />
 
:''――誰が駒鳥殺したか 誰が駒鳥殺したか――''<br /><br />
:でっぷりとした青い駒鳥。マザーグースの「クックロビン(誰が駒鳥を殺したか?)」が由来。原典に準じて、探偵役と被害者役の能力を持つ。二十四羽の椋鳥のように広範囲をカバーすることはできないが、夜目が利き、特定対象の監視・追跡に長じている。本領は敵からの攻撃を術者の身代わりとして受ける「空蝉」の能力。ただし連続使用はできない。また死んでも復活するという特性を持っている。
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:でっぷりとした青い駒鳥。マザーグースの「クックロビン(誰が駒鳥を殺したか?)」が由来。原典に準じて、探偵役と被害者役の能力を持つ。二十四羽の椋鳥のように広範囲をカバーすることはできないが、夜目が利き、特定対象の監視・追跡に長じている。本領は敵からの攻撃を身代わりに受ける「空蝉」の能力。ただし連続使用はできない。<br>知性を有しているが、基本的に頭は悪い。有珠からは「駄鳥」と呼ばれ、役立たずとして散々な扱いを受けている。
:知性を有しているが、基本的に頭は悪い。有珠からは「駄鳥」と呼ばれ、役立たずとして散々な扱いを受けている。
 
:ただそこにいるだけで意味のある、マインスター最後のプロイである。
 
 
 
;願い星箱(オンリーワン/ナンバーワン・シャイニースター)
 
:有珠が作り出したプロイキッシャー。唯一で一番の願いならなんでも叶えてくれるという個人限定の願望機。
 
:彼女が買い物帰りにたまたま見かけた商店街のキャンディマシンが<ruby><rb>原型</rb><rt>元ネタ</rt></ruby>で、形は紫色で星の意匠のついたキャンディマシン。
 
:『ハンドルを回して出てきた願いの<ruby><rb>飴</rb><rt>ほし</rt></ruby>が、もしその人の心から願う<ruby><rb>真実</rb><rt>ほんとう</rt></ruby>で一番の願いと同じものなら───そんな不思議が起きたのなら───その奇跡は、願いは、きっとこの世で一番の星。』という<ruby><rb>概念</rb><rt>コンセプト</rt></ruby>で作られたが、『ただ一つの』『一番の』願いを叶えるという点で「『この世で一番の願い』は誰もが持っているもので、だからこそ『この世でただ一つの願いは存在しない』」という矛盾から起動条件(童話になるためのプロット)が満たされないため、失敗作として解体されようとしていた。
 
:「願いを叶える度に力が増す」という特性を持ち、願い箱星に同化した[[椀々様]]は隈乃温泉の五つの秘湯を利用してその特性を最大限に発揮しようとしていた。
 
:椀々様が[[木乃美芳助]]の願いを叶えようとした際は、彼の願いが『この世でただ一つの願い』と条件の一つを満たしていたため、椀々様の意思によりその願いを一番にしようと'''他の人々の願いを全て否定することで、最終的に芳助の願いを一番にする'''という方法で願いを叶えようとしていた。
 
:有珠曰く、他の人々の願いが全て否定された暁には『月の油』や『橋の巨人』を上回るプロイキッシャーとして完成していたとのこと。
 
 
 
== バリエーション ==
 
=== キャスター ===
 
:『[[Fate/Grand Order]]』の期間限定イベント「魔法使いの夜アフターナイト/隈乃温泉殺人事件 ~駒鳥は見た! 魔法使いは二度死ぬ~」にて[[サーヴァント]]として実装。<br>クラスは[[キャスター|魔術師]]。
 
 
 
:詳細は「[[久遠寺有珠 (Grand Order)]]」を参照。
 
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
;[[魔法使いの夜]]
 
;[[魔法使いの夜]]
 
:ヒロインの一人。
 
:ヒロインの一人。
;[[MELTY BLOOD: TYPE LUMINA]]
 
:青子ルートのEDで言及される。この時代になってもまだIT機器に対しては頑ならしい。
 
 
;[[ちびちゅき!]]
 
;[[ちびちゅき!]]
 
:生徒役。
 
:生徒役。
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; LORD of VERMILION Re:2/LORD of VERMILION Ⅲ
 
; LORD of VERMILION Re:2/LORD of VERMILION Ⅲ
 
: スクウェア・エニックスのトレーディングカードアーケードゲーム。コラボという形で[[蒼崎青子]]と共に参戦<ref group="出">LORD of VERMILION Re:2 |ロード オブ ヴァーミリオンRe:2 公式サイト:COLLABORATION(コラボレーション)- 魔法使いの夜 http://www.lordofv.com/lovre2/collaboration/mahoyo.html</ref>。声優は非公開だが今作でこの二人に初めてボイスがついた。続編の『LORD of VERMILION Ⅲ』にも参戦<ref group="出">魔法使いの夜 | COLLABORATION | LORD of VERMILION III - ロード オブ ヴァーミリオンIII | SQUARE ENIX http://www.lordofv.com/lov3/collaboration/mahoyo.html</ref>。また、『[[Fate/stay night]]』から[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]、[[遠坂凛]]、[[エミヤ|アーチャー]]、[[ギルガメッシュ]]も参戦し彼らと共演した<ref group="出">Fate/stay night [Unlimited Blade Works] | COLLABORATION | LORD of VERMILION III - ロード オブ ヴァーミリオンIII | SQUARE ENIX http://www.lordofv.com/lov3/collaboration/fate.html</ref>。
 
: スクウェア・エニックスのトレーディングカードアーケードゲーム。コラボという形で[[蒼崎青子]]と共に参戦<ref group="出">LORD of VERMILION Re:2 |ロード オブ ヴァーミリオンRe:2 公式サイト:COLLABORATION(コラボレーション)- 魔法使いの夜 http://www.lordofv.com/lovre2/collaboration/mahoyo.html</ref>。声優は非公開だが今作でこの二人に初めてボイスがついた。続編の『LORD of VERMILION Ⅲ』にも参戦<ref group="出">魔法使いの夜 | COLLABORATION | LORD of VERMILION III - ロード オブ ヴァーミリオンIII | SQUARE ENIX http://www.lordofv.com/lov3/collaboration/mahoyo.html</ref>。また、『[[Fate/stay night]]』から[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]、[[遠坂凛]]、[[エミヤ|アーチャー]]、[[ギルガメッシュ]]も参戦し彼らと共演した<ref group="出">Fate/stay night [Unlimited Blade Works] | COLLABORATION | LORD of VERMILION III - ロード オブ ヴァーミリオンIII | SQUARE ENIX http://www.lordofv.com/lov3/collaboration/fate.html</ref>。
===Fateシリーズ===
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
: 期間限定イベント『魔法使いの夜アフターナイト/隈乃温泉殺人事件 ~駒鳥は見た! 魔法使いは二度死ぬ~』の本編にて、2001年時点の姿で登場。
 
: 登場の経緯やイベント内での行動については、サーヴァントとしての有珠の記事を参照。
 
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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;「角よ。角をつけるべきだったのよ」
 
;「角よ。角をつけるべきだったのよ」
:土桔由里彦の「ボクのキッツィーちゃんは何がいけなかったんだ?」という疑問に答えて。うなだれる老人に魔女は囁く。笑いのセンス等一部個性的な感性を持つ。
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:土桔由里彦の「ボクのキッツィーちゃんは何がいけなかったんだ?」という疑問に答えて。うなだれる老人に魔女は囁く。
  
 
;「……優しい顔をしているのに、傷だらけね」
 
;「……優しい顔をしているのに、傷だらけね」
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== メモ ==
 
== メモ ==
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*有珠の在り方である「魔女」には、単なる女性魔術師という意味以外の特別な意味があるらしいが、詳細は不明。
 
*実家は久遠寺グループと呼ばれる大財閥であり、貿易業が盛ん。国外がホームグラウンドで、先代の頃は英国びいきで沈みかけたが、現在の当主によって持ち直された。三咲市の名士であり、全国チェーンの喫茶店のブランドを持つなど、市ではそこかしこで名前を見かける。三咲高校の校舎建て直しの予算も、半分が久遠寺から出ている。
 
*実家は久遠寺グループと呼ばれる大財閥であり、貿易業が盛ん。国外がホームグラウンドで、先代の頃は英国びいきで沈みかけたが、現在の当主によって持ち直された。三咲市の名士であり、全国チェーンの喫茶店のブランドを持つなど、市ではそこかしこで名前を見かける。三咲高校の校舎建て直しの予算も、半分が久遠寺から出ている。
 
*両親との関係性はあまり多く語られていない。
 
*両親との関係性はあまり多く語られていない。
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*有珠は魔術協会に所属していないので、協会の縛りである封印指定にはならない。また、封印指定の条件は「一代限り」であるので、ちゃんと次代に譲り渡せるプロイキッシャーは条件に当てはまらない。
 
*有珠は魔術協会に所属していないので、協会の縛りである封印指定にはならない。また、封印指定の条件は「一代限り」であるので、ちゃんと次代に譲り渡せるプロイキッシャーは条件に当てはまらない。
 
*キャラクタ-マテリアルでは歳を取ることが出来ないと書かれているが、この設定が今もあるかは不明である。
 
*キャラクタ-マテリアルでは歳を取ることが出来ないと書かれているが、この設定が今もあるかは不明である。
*健啖家と言うわけではないが妙に食事に係るシーンが多い。本人は不慣れなもののいわゆる男飯やインスタントにも忌避感はあるが味が良ければなんだかんだで口にできるタイプ。とは言え普段金欠なためか久し振りのご馳走として洋食や紅茶用のスイーツの出前を喜んで注文するなどこだわりの強さと普段滅多に味わえない切実さがうかがえる。
 
 
==関連年表==
 
* 1972年 イギリスで誕生。
 
* 1983年 家族と共に日本へ引っ越しする。
 
* 1988年 青子と同居することになる。
 
* 1989年 草十郎と同居することになる。
 
* 1990年 夏にリデルに関連する事件が起きて、秋に『願掛け卵』が発動してしまう。
 
* 1991年 高校を卒業し、それから青子と出会うこともうない。
 
* 1997年 呪いの蓄積が屋敷の許容量を超えたため、富山県の隈乃山にて使い途のないプロイを解体することになる。
 
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
 
*[[魔術師]]
 
*[[魔術師]]
*[[魔女]]
 
  
 
{{DEFAULTSORT:くおんし ありす}}
 
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