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*実はラニは真名を把握していない。それどころか関心も希薄で、詳しく知ろうともしていなかった。
 
*実はラニは真名を把握していない。それどころか関心も希薄で、詳しく知ろうともしていなかった。
 
*「呂布奉先」という呼び方は本来誤りである。「呂」が姓(せい)、「布」が名(めい)、「奉先」が字(あざな)。字は特に親しい間柄ではない人が名の代わりの呼び名として使うもので、名と字を合わせて呼ぶことはない。よって、正しい呼び方は「呂布」または「呂奉先」となる。
 
*「呂布奉先」という呼び方は本来誤りである。「呂」が姓(せい)、「布」が名(めい)、「奉先」が字(あざな)。字は特に親しい間柄ではない人が名の代わりの呼び名として使うもので、名と字を合わせて呼ぶことはない。よって、正しい呼び方は「呂布」または「呂奉先」となる。
**だがそれはあくまで同時代の人間を直接呼ぶ場合に限った話であり、史書などでは「姓++字」という書き方はよく登場する。つまり本来の用法としては誤りだが、慣例的な文語用法としては特段間違っているわけではない。
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**ただし、サーヴァントである以上は一般的な認識に影響されるので、「誤解がそのまま伝承として定着し、真名が変更された」と言う可能性もなくはない。また呂布の場合は、横山光輝の漫画作品「三国志」から大きな影響を受けており、そちらでも「姓++字」と言う呼び方をされているので、誤りと分かっていて敢えてそちらに倣ったと言う可能性もある。
**同じ三国志の英霊である[[諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕]]は真名こそ「姓+字」の「諸葛孔明」だが、幕間の物語では[[ロマニ・アーキマン|ロマン]]や当のエルメロイⅡ世から「姓+名+字」の「諸葛亮孔明」と呼ばれており一定しない。
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**なお、同じ三国志の英霊である[[諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕]]は真名こそ「姓+字」の「諸葛孔明」だが、幕間の物語では[[ロマニ・アーキマン|ロマン]]や当のエルメロイⅡ世から「姓+名+字」の「諸葛亮孔明」と呼ばれており一定しない。[[司馬懿〔ライネス〕]]は、召喚時の台詞に「司馬仲達参上」「(ライネスでも)司馬懿でも仲達でも、好きに呼んでくれていい」と言う正しい認識に基づいた台詞がある。
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**一応、文章中では「籍貫(出身地)+姓+諱+字」と書く慣例も存在した。ただあくまで「書面上での慣例」であり、直接呼ぶ場合においては誤りである事に変わりはない。さらには書面上においても、あくまで初出の人物の情報を提示する場合などのみに使用される記法であり、常用される訳ではない。「呂布奉先」の場合、そうした場面でもなく、そもそも出身地を並列していないので、やはり誤りである。
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**なお、一般的な誤解が真名として設定されている例としては、他に[[アーサー・ペンドラゴン]]も存在する。
 
*設定では心を許していたという陳宮だが、史実ではその関係は悪化の一途を辿った。陳宮は袁術に通じて呂布に反乱しようとしたことがあり(陳宮は大将で兵も多く抱えていたので不問にされた)、それ以降、曹操に降伏しようとしたのを諌められた時を除いて、呂布は陳宮の進言を聞き入れなくなったのである。結局、呂布は敗れ陳宮ともども捉えられたが、陳宮は曹操に敗因を尋ねられると、呂布を指差し「こいつが自分の言うことを聞かなかったからだ」と吐き捨てている。もっとも、曹操から恭順を薦められても頑なに拒み続けた事で呂布と共に首を斬られているので、内心ではそれほど呂布を嫌っていなかったか、あるいは曹操に対する敵意が上回ったかのどちらかが考えられ、Fateでは前者の説を採ったと思われる。
 
*設定では心を許していたという陳宮だが、史実ではその関係は悪化の一途を辿った。陳宮は袁術に通じて呂布に反乱しようとしたことがあり(陳宮は大将で兵も多く抱えていたので不問にされた)、それ以降、曹操に降伏しようとしたのを諌められた時を除いて、呂布は陳宮の進言を聞き入れなくなったのである。結局、呂布は敗れ陳宮ともども捉えられたが、陳宮は曹操に敗因を尋ねられると、呂布を指差し「こいつが自分の言うことを聞かなかったからだ」と吐き捨てている。もっとも、曹操から恭順を薦められても頑なに拒み続けた事で呂布と共に首を斬られているので、内心ではそれほど呂布を嫌っていなかったか、あるいは曹操に対する敵意が上回ったかのどちらかが考えられ、Fateでは前者の説を採ったと思われる。
 
*『Fate/Grand Order』2017年のバレンタインイベントではチョコレートのお返しに花嫁衣装の髪飾りをくれるが、彼自身はこれが何故大切なのかを忘れてしまっている。ファンの間では、「妻の貂蝉と結婚した時に彼女が身につけていたもの」「娘が袁術の子に嫁入りする時の為に作っておいたもの」という2つの説があり、意見が割れている。
 
*『Fate/Grand Order』2017年のバレンタインイベントではチョコレートのお返しに花嫁衣装の髪飾りをくれるが、彼自身はこれが何故大切なのかを忘れてしまっている。ファンの間では、「妻の貂蝉と結婚した時に彼女が身につけていたもの」「娘が袁術の子に嫁入りする時の為に作っておいたもの」という2つの説があり、意見が割れている。