差分

3 バイト除去 、 2019年3月23日 (土) 16:51
衍字修正
42行目: 42行目:  
:人の心臓に当たる場所には宝珠がある。
 
:人の心臓に当たる場所には宝珠がある。
 
; 能力
 
; 能力
: 様々な<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</RT></RUBY>を持つが、此度の現界に在っては「火尖槍」「風火輪」「乾坤圏」を使用する。[[神槍 李書文‎|李書文]]は『封神演義』における花形として高く評価している。
+
: 様々な<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</rt></ruby>を持つが、此度の現界に在っては「火尖槍」「風火輪」「乾坤圏」を使用する。[[神槍 李書文|李書文]]は『封神演義』における花形として高く評価している。
 
: 戦闘時は風火輪の力で常に浮遊・飛行している。このため、行動領域が広い。
 
: 戦闘時は風火輪の力で常に浮遊・飛行している。このため、行動領域が広い。
   57行目: 57行目:  
: ランク:A<br />種別:対軍宝具
 
: ランク:A<br />種別:対軍宝具
 
:風火輪の超加速で空に駆け上がり、文字通り槍と一体となって突撃降下する灼熱のチャージ攻撃。
 
:風火輪の超加速で空に駆け上がり、文字通り槍と一体となって突撃降下する灼熱のチャージ攻撃。
:斉天大聖・孫悟空との決戦を想定した哪吒が、ランサーとして<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</RT></RUBY>・火尖槍の威力を最大限に引き出さんとする大技。
+
:斉天大聖・孫悟空との決戦を想定した哪吒が、ランサーとして<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</rt></ruby>・火尖槍の威力を最大限に引き出さんとする大技。
 
:『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ<ref group = "注" name="1ターン">1ターン</ref><ref group = "注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>&敵全体に強力な攻撃&敵全体にやけど状態を付与<ref group = "注" name="5ターン">5ターン</ref>」という効果のBuster宝具。
 
:『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ<ref group = "注" name="1ターン">1ターン</ref><ref group = "注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>&敵全体に強力な攻撃&敵全体にやけど状態を付与<ref group = "注" name="5ターン">5ターン</ref>」という効果のBuster宝具。
   67行目: 67行目:     
:そもそも哪吒は人間ではない。崑崙山の仙人・太乙真人によって、下界へ下ろされた宝珠を核として生まれ落ちた、人とも仙人ともつかぬ存在である。
 
:そもそも哪吒は人間ではない。崑崙山の仙人・太乙真人によって、下界へ下ろされた宝珠を核として生まれ落ちた、人とも仙人ともつかぬ存在である。
:出生時から備わっていたという<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</RT></RUBY>「乾坤圏(けんこんけん)」「混天綾(こんてんりょう)」の他にも、太乙真人はことあるごとに哪吒に宝貝を贈り与えた。
+
:出生時から備わっていたという<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</rt></ruby>「乾坤圏(けんこんけん)」「混天綾(こんてんりょう)」の他にも、太乙真人はことあるごとに哪吒に宝貝を贈り与えた。
 
:「斬妖剣」「砍妖刀」「縛妖索」「降魔杵」「綉毬」「風火輪」、そして「火尖槍(かせんそう)」である。
 
:「斬妖剣」「砍妖刀」「縛妖索」「降魔杵」「綉毬」「風火輪」、そして「火尖槍(かせんそう)」である。
 
:下界で成長した哪吒は、邪悪ではないが、あまりにも傍若無人の暴れん坊だった。川を汚したことを神に咎められれば神を殺し、その上位の神すらも殺めた。やがてそれが咎められ、下界の両親にまで災禍が及ぶとなると、やむなく自害に及んだ。
 
:下界で成長した哪吒は、邪悪ではないが、あまりにも傍若無人の暴れん坊だった。川を汚したことを神に咎められれば神を殺し、その上位の神すらも殺めた。やがてそれが咎められ、下界の両親にまで災禍が及ぶとなると、やむなく自害に及んだ。
104行目: 104行目:  
;大乙真人
 
;大乙真人
 
:親代わりとなった仙人。彼が下界に降ろした宝珠が核となって哪吒が生まれた。
 
:親代わりとなった仙人。彼が下界に降ろした宝珠が核となって哪吒が生まれた。
:哪吒にはかなり甘く、ことあるごとに様々な<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</RT></RUBY>を惜し気もなく与えた。
+
:哪吒にはかなり甘く、ことあるごとに様々な<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</rt></ruby>を惜し気もなく与えた。
 
;太公望
 
;太公望
 
:『封神演義』で縁のある相手。傍若無人な哪吒も、彼の言うことには素直に従った。
 
:『封神演義』で縁のある相手。傍若無人な哪吒も、彼の言うことには素直に従った。
119行目: 119行目:  
*日本では安能務翻案の『封神演義』及びそれに影響を受けた諸作品のために「なたく」という読み方が広まっているが、正しくは「なた(もしくは「なだ」)」。
 
*日本では安能務翻案の『封神演義』及びそれに影響を受けた諸作品のために「なたく」という読み方が広まっているが、正しくは「なた(もしくは「なだ」)」。
 
**日本で最も有名なのは[https://ja.wikipedia.org/wiki/封神演義_(漫画) 藤崎竜の漫画版『封神演義』]だろう。この作品は「日本で封神演義といえばこの作品」と言う程に非常に有名だが原典の『封神演義』とは別物の作品と言っていいほど設定が異なるので留意すべし。ちなみに型月における哪吒にロボ要素があるのはこれに由来すると思われる<ref group = "注">原典での哪吒の体は人造人間的な要素があるが、あくまで精霊なので機械的な要素はほぼ無いに等しかった。</ref>。
 
**日本で最も有名なのは[https://ja.wikipedia.org/wiki/封神演義_(漫画) 藤崎竜の漫画版『封神演義』]だろう。この作品は「日本で封神演義といえばこの作品」と言う程に非常に有名だが原典の『封神演義』とは別物の作品と言っていいほど設定が異なるので留意すべし。ちなみに型月における哪吒にロボ要素があるのはこれに由来すると思われる<ref group = "注">原典での哪吒の体は人造人間的な要素があるが、あくまで精霊なので機械的な要素はほぼ無いに等しかった。</ref>。
*当初はサーヴァントであることこそ判明していたが未実装であり、後の登場が示唆されていたが、[[イアソン]]同様クラスは明言されていなかった。原典では大量の<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</RT></RUBY>(仙人が使用する魔法の武器)を使いこなしているが、その中で最も有名なものとして「火尖槍」という炎の槍があるので[[ランサー]]の可能性が最も高く、他に有力な候補としてライダーやセイバーが挙げられていた。
+
*当初はサーヴァントであることこそ判明していたが未実装であり、後の登場が示唆されていたが、[[イアソン]]同様クラスは明言されていなかった。原典では大量の<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</rt></ruby>(仙人が使用する魔法の武器)を使いこなしているが、その中で最も有名なものとして「火尖槍」という炎の槍があるので[[ランサー]]の可能性が最も高く、他に有力な候補としてライダーやセイバーが挙げられていた。
 
**後に実装された時には、一番予想されていたランサーであった。
 
**後に実装された時には、一番予想されていたランサーであった。
 
*中国では「竜退治の神様」として有名で、日本でいう桃太郎に匹敵するような存在だが、『封神演義』では『西遊記』の孫悟空に匹敵する暴れん坊で、誕生してから'''3日後'''に竜宮に乗り込んで蛟龍の背すじを引っこ抜き、帯ヒモにしてしまったとある。この蛟龍は東海竜王の部下、ないしは息子とされている。ちなみに孫悟空も竜宮に殴り込んで暴れた事があるが、さすがに竜王の息子を殺すような事はしていない(代わりに、子分にして宝物を巻き上げているが)。かの如意棒はこの時に手に入れたもので、これまた東海竜王からの献上品だったりする。
 
*中国では「竜退治の神様」として有名で、日本でいう桃太郎に匹敵するような存在だが、『封神演義』では『西遊記』の孫悟空に匹敵する暴れん坊で、誕生してから'''3日後'''に竜宮に乗り込んで蛟龍の背すじを引っこ抜き、帯ヒモにしてしまったとある。この蛟龍は東海竜王の部下、ないしは息子とされている。ちなみに孫悟空も竜宮に殴り込んで暴れた事があるが、さすがに竜王の息子を殺すような事はしていない(代わりに、子分にして宝物を巻き上げているが)。かの如意棒はこの時に手に入れたもので、これまた東海竜王からの献上品だったりする。
**更には『西遊記』おいては孫悟空とガチタイマンを繰り広げた事がある。その際は互いに三面六臂に変身し合い、三つの如意棒と多数の<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</RT></RUBY>で激戦を繰り広げたが、流石に敵わず完敗している。
+
**更には『西遊記』おいては孫悟空とガチタイマンを繰り広げた事がある。その際は互いに三面六臂に変身し合い、三つの如意棒と多数の<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</rt></ruby>で激戦を繰り広げたが、流石に敵わず完敗している。
 
*仏教との縁が解りにくいが、彼の父は仏法を守護する四天王の一人、かの毘沙門天と同一視される托塔李天王(更に四天王をまとめる将の李靖とも描写される)。長男は[[覚者|釈迦如来]]の弟子とされる前部護法・金托、次男は観音菩薩の弟子とされる恵岸行者・木托、その三男坊なので家系的に非常に縁が深い。そもそも彼は元となる存在がインドから仏教から取り込まれて中国に渡る事で産まれたキャラクターである。ちなみに彼自身は道教の神として奉られている。
 
*仏教との縁が解りにくいが、彼の父は仏法を守護する四天王の一人、かの毘沙門天と同一視される托塔李天王(更に四天王をまとめる将の李靖とも描写される)。長男は[[覚者|釈迦如来]]の弟子とされる前部護法・金托、次男は観音菩薩の弟子とされる恵岸行者・木托、その三男坊なので家系的に非常に縁が深い。そもそも彼は元となる存在がインドから仏教から取り込まれて中国に渡る事で産まれたキャラクターである。ちなみに彼自身は道教の神として奉られている。
 
*外見上は男性とも女性ともとれるが、当初は明言されていなかった。そもそも原典の時点で蓮の花の精であり、人間的な意味での性別は定められていない。<br>彼は蓮の精で童子の格好を模しているとされているので本場中国でも少女のように見える外見というのは間違ってない(演劇や映像作品でも女優が演じることが多い)。一度画像検索してみて本場の彼の姿を見てみるのもよいだろう。
 
*外見上は男性とも女性ともとれるが、当初は明言されていなかった。そもそも原典の時点で蓮の花の精であり、人間的な意味での性別は定められていない。<br>彼は蓮の精で童子の格好を模しているとされているので本場中国でも少女のように見える外見というのは間違ってない(演劇や映像作品でも女優が演じることが多い)。一度画像検索してみて本場の彼の姿を見てみるのもよいだろう。
139行目: 139行目:  
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
 
;『封神演義』と『Fate』
 
;『封神演義』と『Fate』
*先ほどから「宝具」と「<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</RT></RUBY>」の非常に似ている二つの言葉をややこしく思われる方もいるだろうが、元々『Fate』の元ネタの一つが『封神演義』なのではないかという一つの説がある。先ほどの「宝具」と「宝貝」の名前の共通点や同じく名有りのキャラならほぼ誰もが持ち、不思議な現象を発生させる切り札としての立ち位置として似てるだけでなく、神仙が作り出す自己の思い通りの世界を創造する術である「陣」と「固有結界」、死んだ英雄や神仙の魂が集う場である「封神台」と「英霊の座」(作中で死んだ者が行く場となると聖杯にも近しい)、等根幹の設定に共通点が見られる。勿論だからと言って確定とは言えず、仮に元ネタの一つであっても全部が全部そうとは限らないであろう、現にきのこは魔界転生を源流の一つと語っている。だが考察としては非常に興味深い説とも言える。
+
*先ほどから「宝具」と「<ruby><rb>宝貝</rb><rt>パオペエ</rt></ruby>」の非常に似ている二つの言葉をややこしく思われる方もいるだろうが、元々『Fate』の元ネタの一つが『封神演義』なのではないかという一つの説がある。先ほどの「宝具」と「宝貝」の名前の共通点や同じく名有りのキャラならほぼ誰もが持ち、不思議な現象を発生させる切り札としての立ち位置として似てるだけでなく、神仙が作り出す自己の思い通りの世界を創造する術である「陣」と「固有結界」、死んだ英雄や神仙の魂が集う場である「封神台」と「英霊の座」(作中で死んだ者が行く場となると聖杯にも近しい)、等根幹の設定に共通点が見られる。勿論だからと言って確定とは言えず、仮に元ネタの一つであっても全部が全部そうとは限らないであろう、現にきのこは魔界転生を源流の一つと語っている。だが考察としては非常に興味深い説とも言える。
 
**ちなみにきのこは中国の仙人のサーヴァントを出そうとした虚淵玄に対して西洋縛りの他に「仙人は強すぎる」とZeroマテリアルでコメントを残している。<ref group = "注">仙人が強い理由の一つに、最低でも100年以上、下手をすれば1000年以上も修行してきた人々であり、大半のサーヴァントより長命な点が挙げられる。後に『Fate/Grand Order』で明かされた話を参考にするなら、先天的であれ後天的であれ、一言で言うと'''[[真祖]]と同格の存在である'''ことが発覚。文字通りサーヴァントとは「格が違う」存在である事がはっきりした。</ref>
 
**ちなみにきのこは中国の仙人のサーヴァントを出そうとした虚淵玄に対して西洋縛りの他に「仙人は強すぎる」とZeroマテリアルでコメントを残している。<ref group = "注">仙人が強い理由の一つに、最低でも100年以上、下手をすれば1000年以上も修行してきた人々であり、大半のサーヴァントより長命な点が挙げられる。後に『Fate/Grand Order』で明かされた話を参考にするなら、先天的であれ後天的であれ、一言で言うと'''[[真祖]]と同格の存在である'''ことが発覚。文字通りサーヴァントとは「格が違う」存在である事がはっきりした。</ref>
  
867

回編集