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: [[ゲーティア|魔術王]]が人理焼却を行おうとする頃に現界したサーヴァント。彼は第四特異点の定礎復元後、魔術王から第一の塔[[小川マンション|オガワハイム]]を新たな特異点とする旨の依頼を受ける。だが、魔術王の目的や理念が自身とは相容れないものと判断し独自に行動していた。本件における黒幕であり、立場上は魔術王の尖兵として彼は最初に主人公の前へと立ちはだかる。
 
: [[ゲーティア|魔術王]]が人理焼却を行おうとする頃に現界したサーヴァント。彼は第四特異点の定礎復元後、魔術王から第一の塔[[小川マンション|オガワハイム]]を新たな特異点とする旨の依頼を受ける。だが、魔術王の目的や理念が自身とは相容れないものと判断し独自に行動していた。本件における黒幕であり、立場上は魔術王の尖兵として彼は最初に主人公の前へと立ちはだかる。
 
: その折、[[両儀式〔アサシン〕|両儀式]]に自身の影を殺されたことで「仕事」は失敗に終わる。
 
: その折、[[両儀式〔アサシン〕|両儀式]]に自身の影を殺されたことで「仕事」は失敗に終わる。
:そして後日、魔術王によって監獄塔へと魂を幽閉された主人公の前に、その姿を現す。主人公に現在の状況と脱出の手立てを示す導き手であり、自らも主人公を仮のマスターとして戦いを促し、共に七つの「裁きの間」へ挑む。
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:そして後日、魔術王の仕掛けた呪いをきっかけとして、監獄塔に精神と魂を幽閉された主人公の前に、その姿を現す。主人公に現在の状況と脱出の手立てを示す導き手であり、自らも主人公を仮のマスターとして戦いを促し、共に七つの「裁きの間」へ挑む。
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:彼の言動から、彼も本来は主人公を殺す刺客であったと思われるが離反したことが窺える。これは彼がゲーティアの騙し討ちにも等しい計画に激怒したことに起因するものである。元から性質が相容れないことに加え、本件が決定的となり反旗を翻したのだ。そして主人公の魂を見定めるため、そしてゲーティアへの反逆と報復を為すために、主人公を導くことを選択した。その際に最後まで導く為に第七の裁きを担当していた傲慢の具現からその座を奪い去っていたのではないかと思われる。
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:その実、彼の言動そして能力から、彼こそ主人公を殺すために送り込まれた刺客そのものであったと思われるが、離反したことが窺える。これは彼がゲーティアの騙し討ちにも等しい計画に激怒したことに起因する。元から性質が相容れないことに加え、本件が決定的となり反旗を翻したのだ。そして主人公の魂を見定め、ゲーティアへの反逆と報復を為すために、彼を導くことを選択した。その際に最後まで導く為に第七の裁きを担当していた傲慢の具現からその座を奪い去っていたのではないかと思われる。
    
:始めは主人公を試したり嘲るような態度を取っていたが、隔絶された監獄塔において進み続ける主人公を認めて好意的になっていく。
 
:始めは主人公を試したり嘲るような態度を取っていたが、隔絶された監獄塔において進み続ける主人公を認めて好意的になっていく。
: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。七つの裁きを打ち破った後、彼は最後の障害として主人公に、自身を殺せと立ちはだかった。
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: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。彼は最後の試練として立ちはだかり、最後の死闘を行う。
: そうして巌窟王は主人公に殺された。そして、それこそが彼の勝利であった。かつて彼を導いたファリア神父と同じように、あるいは復讐を成し遂げられないで生涯を終えた彼が知ることのなかったもの──『不条理に貶められた者を導く』という勝利と救いを得た。
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: そうして巌窟王は主人公に殺されたが、それこそが彼の勝利であった。かつて彼を導いたファリア神父と同じように、あるいは復讐を成し遂げられないで生涯を終えた彼が知ることのなかったもの──『不条理に貶められた者を導く』という勝利と救いを得た。
    
:最後に、消え去る間際「この世にいてはならない英霊」と称された彼に、主人公は再会を望んだ。それを受けて彼は主人公へと最大の敬意を示し、激励と共に監獄塔での霊基を消滅させた。
 
:最後に、消え去る間際「この世にいてはならない英霊」と称された彼に、主人公は再会を望んだ。それを受けて彼は主人公へと最大の敬意を示し、激励と共に監獄塔での霊基を消滅させた。
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:Lostbelt No.5『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』にて、主人公は脳を侵され夢の迷路に囚われてしまう。その折、弱音を吐露する主人公に対し、呼びかけを続け、主人公の決断と覚醒を促す。
 
:Lostbelt No.5『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』にて、主人公は脳を侵され夢の迷路に囚われてしまう。その折、弱音を吐露する主人公に対し、呼びかけを続け、主人公の決断と覚醒を促す。
 
:『抗う』か『諦める』か、お前はどちらを選んでも良いのだと諭し、強いることはなく待ち、ひたすらに主人公を謳い、決意新たに歩む少年/少女の背中を押した。この際、彼の目が赤眼となっている。これが弱体化によるものであるのか、神性を示す赤なのかは現在不明。
 
:『抗う』か『諦める』か、お前はどちらを選んでも良いのだと諭し、強いることはなく待ち、ひたすらに主人公を謳い、決意新たに歩む少年/少女の背中を押した。この際、彼の目が赤眼となっている。これが弱体化によるものであるのか、神性を示す赤なのかは現在不明。
:奏章Ⅱでは[[次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー|ストームボーダー]]の廊下で吐血する程弱っていたが、主人公を南極まで導くため作り上げた特異点「不可逆廃棄孔 イド」を発生させて主人公を誘う。そこで巌窟王はかねてから用意していた[[巌窟王 モンテ・クリスト|新たな霊基]]となって主人公に七つの試練を課す。
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:主人公がイドから帰還後はジャンヌ・オルタを始めとするアヴェンジャーたちと共に主人公の廃棄孔にいた悪性情報「[[アレッサンドロ・ディ・カリオストロ|最終使徒・カリオストロ絶望伯]]」と戦い、主人公や[[アンリマユ|元祖アヴェンジャー]]の助太刀もあって勝利。そして「救うためである主人公の旅の終わりに、殺すだけの存在である自分たちアヴェンジャーは相応しくない」と主人公に告げ、霊基の影を残して他のアヴェンジャーと共にカルデアから退去していった。
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:自身の[[幕間の物語]]「夢の終わり、或いは恩讐の果て」では『廃棄孔の巌窟王』が消滅しかけているという事態を解決するべく、廃棄孔へとやってきた主人公とアビゲイルと『カルデアの巌窟王』と共に、[[伊吹童子|蓄積した悪性]][[ケルヌンノス|情報の顕現]]を打倒する。その後は[[次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー|ストームボーダー]]の廊下で『カルデアの彼』が著しく弱っている描写が写し出される。
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:奏章Ⅱにおいてはカルデアと廃棄孔の巌窟王双方の魔力を削って作成した、責務の呼び声を踏破するための特異点「不可逆廃棄孔 イド」を顕現させて主人公を誘う。同時にカルデアと廃棄孔の巌窟王は合一し、「未練の巌窟王」と以前から用意していた[[巌窟王 モンテ・クリスト|新たな霊基]]である「決意の巌窟王」に再度分裂。そして主人公に”火種として燻っていた彼/彼女の復讐心を増幅させ、それを意識的に乗り越えさせること”を目的とした七つの試練を課す。試練終盤、疑似東京に呼び込まれたアヴェンジャーたちへその真意を語り、”野暮用”への助力を求めていた。
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:主人公が疑似東京から帰還後、”彼ら”はジャンヌ・オルタを始めとするアヴェンジャーたちと共に主人公の廃棄孔の底へと潜航する。そして廃棄孔にて自身の目を盗んで巣食い、主人公へとその牙を届かせようとしていた悪性情報「[[アレッサンドロ・ディ・カリオストロ|最終使徒・カリオストロ絶望伯]]」との決戦に挑む。”不可逆廃棄孔”という大規模な舞台を生み出した目的の半分は"悪性情報カリオストロを誘き出し、捕らえ、討伐するため”でもあったのだ。最後には窮地に駆け付けた主人公そして、ずっと陰ながら支えてくれていた[[アンリマユ|元祖アヴェンジャー]]の助太刀もあって勝利を収める。そして『"今を生きる人間として明日のために闘う、最後の決戦”に”過去に囚われ、誰か/何かを憎み、殺すためにこそ本領を発揮する”アヴェンジャーたちそのものが加わる。「それでは、まるで意味がない」』という旨を主人公に告げ、折衷案として霊基の影を残し、カリオストロと戦ったアヴェンジャーたちと共にカルデアから退去していった。
    
; 人物
 
; 人物
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: また加えてデュマは眼前にいる彼が『復讐を続ける限り自分の描く小説の様な救いは訪れない、九割がた一切の救いも人並みの幸福も二度と手に入らない地獄の道を辿ること』を見抜き、いまならば引き返せると忠言した。『今からでも小説のような救いが得られるかもしれない』と。
 
: また加えてデュマは眼前にいる彼が『復讐を続ける限り自分の描く小説の様な救いは訪れない、九割がた一切の救いも人並みの幸福も二度と手に入らない地獄の道を辿ること』を見抜き、いまならば引き返せると忠言した。『今からでも小説のような救いが得られるかもしれない』と。
 
: しかし、むしろ彼は道半ばで巻き込んだ「無垢なる者」の報いを己が受けることに安堵した。そして(その場に居合わせた第三者に称される)自身さえも焼き殺す黒き憤怒と魂を滾らせて、復讐への決意を強固なモノへとした。自身に救いは要らぬ、慈悲など要らぬと叫びながら破滅の道の歩みを続けた。
 
: しかし、むしろ彼は道半ばで巻き込んだ「無垢なる者」の報いを己が受けることに安堵した。そして(その場に居合わせた第三者に称される)自身さえも焼き殺す黒き憤怒と魂を滾らせて、復讐への決意を強固なモノへとした。自身に救いは要らぬ、慈悲など要らぬと叫びながら破滅の道の歩みを続けた。
: 現在、彼がどのような末路を辿ったのかは明かされてはいない。
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: 現在、彼がどのような末路を辿ったのかは詳しく明かされてはいない。どうやら彼も最後はエデによって救われたと思われるのだが、精神と魂と肉体を引き換えにするといった言説やエデが実在した人間であるのかすら判然としていないため謎は多い。あるいは彼がかつて言ったように英霊とも異なる「超常の存在」に「生まれ変わった」のか。
 
: しかし、ただ一人。小説の感想と「本当の彼がどのような結末を迎えたのか」を教えに来るようにと彼に宣ったデュマ。彼だけは、その真相を知っていると思われる。仮に彼さえも知らないのだとすれば、それは伝えることすら叶わないような末路を辿った、ということになる。
 
: しかし、ただ一人。小説の感想と「本当の彼がどのような結末を迎えたのか」を教えに来るようにと彼に宣ったデュマ。彼だけは、その真相を知っていると思われる。仮に彼さえも知らないのだとすれば、それは伝えることすら叶わないような末路を辿った、ということになる。
 
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:奏章Ⅱではカルデアと廃棄孔の巌窟王両方の魔力を削ることで、特異点「不可逆廃棄孔 イド」や新たな霊基の作成を行っていた。
 
:奏章Ⅱではカルデアと廃棄孔の巌窟王両方の魔力を削ることで、特異点「不可逆廃棄孔 イド」や新たな霊基の作成を行っていた。
 
:生前はただの生身の人間であり、ファリア神父に授けられた知識で相手の行動を予測し拳銃やナイフ、毒や爆薬といった罠で相手を追い詰め、負傷の痛みは秘薬で抑えるという戦術を駆使して来た他、東洋の体術をも会得し侮られていたとはいえ代行者とも辛うじて戦闘になる身体能力を得ている。
 
:生前はただの生身の人間であり、ファリア神父に授けられた知識で相手の行動を予測し拳銃やナイフ、毒や爆薬といった罠で相手を追い詰め、負傷の痛みは秘薬で抑えるという戦術を駆使して来た他、東洋の体術をも会得し侮られていたとはいえ代行者とも辛うじて戦闘になる身体能力を得ている。
:復讐相手であるプラーガ神父やタランテラといった「神秘」に属する存在には敵わなかったが、モンテ・クリスト島の秘宝を手にして以降は超常の存在へと転じることで魔術刻印と魔術回路を発現し、黒き炎を燃やして空を舞った。だがそれも一時のことで、英霊として召喚されない限り、二度と炎が燃えることはなくなっている。
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:復讐相手であるプラーガ神父やタランテラといった「神秘」に属する存在には敵わなかったが、モンテ・クリスト島の秘宝が発揮され魔術刻印と魔術回路を植え付けられることで、黒き炎を放ち空を駆けた。だがそれも一時のことであったのか、埋め込まれていた秘宝が消える感覚と共に、彼自身は超常の存在として生まれ直すことでもない限り、炎を発することないだろうと推測している。ただこれは秘宝が消滅したのではなく、彼の身体に溶け込んだだけの可能性も考えられる。
    
==バリエーション==
 
==バリエーション==
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: 人間の知恵は全てこの二つの言葉「待て、しかして希望せよ」に凝縮される。
 
: 人間の知恵は全てこの二つの言葉「待て、しかして希望せよ」に凝縮される。
 
: 自陣のうち一名を、瀕死(戦闘不能状態)からでも完全回復させる上に、全パラメーターを一時的にランクアップさせる回復宝具。
 
: 自陣のうち一名を、瀕死(戦闘不能状態)からでも完全回復させる上に、全パラメーターを一時的にランクアップさせる回復宝具。
: 『Fate/Grand Order』には実装されていないが、亜種特異点Ⅰで霊核に致命傷を負ったはずのジャンヌオルタがその後登場して戦えていたので、助けた際にこの宝具を使用して治療したものと思われている。
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: 『Fate/Grand Order』には実装されていないが、亜種特異点Ⅰで霊核に致命傷を負ったはずのジャンヌ・オルタがその後登場して戦えていたので、助けた際にこの宝具を使用して治療したものと思われている。
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: 奏章Ⅱでは[[巌窟王 モンテ・クリスト|決意の巌窟王]]がこれを[[ハサン・サッバーハ〔耀星のハサン〕|耀星のハサン]]に預け、一回きりだが対象を指定するだけで発動するようにさせていた。またこの際には、対象にかけられた呪詛や術式も解除できるという効果も明かされている。
    
== 真名:巌窟王 / エドモン・ダンテス ==
 
== 真名:巌窟王 / エドモン・ダンテス ==
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;[[オベロン]]
 
;[[オベロン]]
 
: 同じく[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
 
: 同じく[[レディ・アヴァロン]]のバレンタインシナリオから共に精神世界の守護を担っている事が示唆されている。
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;[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス]]
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:奏章Ⅱにおいては彼から、「<ruby><rb>小宇宙</rb><rt>ミクロコスモス</rt></ruby>」についての話を聞いていた。
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:恐らくは「不可逆廃棄孔 イド」の作成、或いは主人公の精神にいるカリオストロを倒すための参考にするため、彼から話を聞いていたと思われる。
    
=== MELTY BLOOD: TYPE LUMINA ===
 
=== MELTY BLOOD: TYPE LUMINA ===
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:それを聞いた彼は哄笑を上げ『'''貴様こそ、よい旅の終わりを迎えるであろう!'''』と言葉を返している。
 
:それを聞いた彼は哄笑を上げ『'''貴様こそ、よい旅の終わりを迎えるであろう!'''』と言葉を返している。
 
:彼女曰く、辛いのに無理をしているところが志貴にほんのちょっぴり似ており、こうした激励を贈りたくなったそうだ。
 
:彼女曰く、辛いのに無理をしているところが志貴にほんのちょっぴり似ており、こうした激励を贈りたくなったそうだ。
      
=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
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:彼女もまたエドモンダンテス同じく、この世界の陰にて実在した存在である。
 
:彼女もまたエドモンダンテス同じく、この世界の陰にて実在した存在である。
 
:「英霊伝承異聞」においてはダンテスと念話のような会話を可能としており、ダンテス以外の人間には存在を感知されていない。彼の「お前の眼は運命さえ見通すのかも知れない」という言葉やただの幻だという認識も相まって謎に包まれた人物。彼の遺物についても言及しており、そもそも人間であるのかすら判然としておらず、遺物に纏わる存在であることも伺える。
 
:「英霊伝承異聞」においてはダンテスと念話のような会話を可能としており、ダンテス以外の人間には存在を感知されていない。彼の「お前の眼は運命さえ見通すのかも知れない」という言葉やただの幻だという認識も相まって謎に包まれた人物。彼の遺物についても言及しており、そもそも人間であるのかすら判然としておらず、遺物に纏わる存在であることも伺える。
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:自身がカルデアに召喚された際は、彼女も自身の霊基の片隅に同行していたが、自身が精神を負傷していたためにその存在を認識できなかった。
    
;モレル氏
 
;モレル氏
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:何度か敵対したことがあるらしく、カルデアでは彼を見て「顔を見るだけで怖気がする」と言及している。
 
:何度か敵対したことがあるらしく、カルデアでは彼を見て「顔を見るだけで怖気がする」と言及している。
 
:奏章Ⅱでは悪性情報として主人公の精神に居ついた彼を倒すため、「不可逆廃棄孔 イド」を作成した。
 
:奏章Ⅱでは悪性情報として主人公の精神に居ついた彼を倒すため、「不可逆廃棄孔 イド」を作成した。
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;[[テオドリック〔オルタ〕|テオドリック]]、[[ラ・ベート・デュ・ジェヴォーダン]]
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:1838年、復讐対象であるフェルナン・モンテゴの調査部隊が彼らによって全滅したため、「そんなことで彼に失脚されては自らの手で復讐できない」として討伐した。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
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: 一人称の使い分け差分から、カルデアには「主人公の精神世界の番人を務める<ruby><rb>彼</rb><rt>オレ</rt></ruby>」と「サーヴァントとして召喚された<ruby><rb>彼</rb><rt>俺</rt></ruby>」が存在している事が明らかになっていたが、長らくの間'''両者は同一個体なのかどうか'''プレイヤーの中で議論となっていた。その後、彼自身の[[幕間の物語]]2節で遂に明らかとなった情報によると、主人公の精神世界…所謂「廃棄孔」にいるのはあの監獄塔で出会った巌窟王≒終局特異点やギリシャ異聞帯で彼/彼女を導いた存在であり、カルデアにいる巌窟王≒イベントに時おり現れ、アンデルセンとシェイクスピア、マリー達と接している存在とは'''『同一存在の別人物』'''。<br>ただし英霊の性質上、霊基を通じてある程度の記憶及び知識共有は交わされている様で、ナイチンゲールを「メルセデス」と呼ぶのもこれに由来している。この特性には当然負の側面もあり、片方が戦闘等による過剰負担によって霊基破壊の危機に陥った場合、もれなくもう片方も道連れの形で霊基消滅を迎えてしまうリスクを伴っている。事実2023年の時点で、異聞帯の過酷さと主人公が立たされている立場に比例して「廃棄孔」に蓄積されている悪性情報(恩讐)は日に日に深さと強さを増し、[[ケルヌンノス|明らかに彼の手に余るレベル]]に至っていることは確実であり、エドモンの存在はかなり危うい状態となっている。同シナリオでそれ等は主人公と「サーヴァントのエドモン」によって一掃され自身と同じ役目を担う英霊も出始めてはいるものの、'''巌窟王の消失=主人公の精神崩壊'''に繋がる可能性は残されたままである。
 
: 一人称の使い分け差分から、カルデアには「主人公の精神世界の番人を務める<ruby><rb>彼</rb><rt>オレ</rt></ruby>」と「サーヴァントとして召喚された<ruby><rb>彼</rb><rt>俺</rt></ruby>」が存在している事が明らかになっていたが、長らくの間'''両者は同一個体なのかどうか'''プレイヤーの中で議論となっていた。その後、彼自身の[[幕間の物語]]2節で遂に明らかとなった情報によると、主人公の精神世界…所謂「廃棄孔」にいるのはあの監獄塔で出会った巌窟王≒終局特異点やギリシャ異聞帯で彼/彼女を導いた存在であり、カルデアにいる巌窟王≒イベントに時おり現れ、アンデルセンとシェイクスピア、マリー達と接している存在とは'''『同一存在の別人物』'''。<br>ただし英霊の性質上、霊基を通じてある程度の記憶及び知識共有は交わされている様で、ナイチンゲールを「メルセデス」と呼ぶのもこれに由来している。この特性には当然負の側面もあり、片方が戦闘等による過剰負担によって霊基破壊の危機に陥った場合、もれなくもう片方も道連れの形で霊基消滅を迎えてしまうリスクを伴っている。事実2023年の時点で、異聞帯の過酷さと主人公が立たされている立場に比例して「廃棄孔」に蓄積されている悪性情報(恩讐)は日に日に深さと強さを増し、[[ケルヌンノス|明らかに彼の手に余るレベル]]に至っていることは確実であり、エドモンの存在はかなり危うい状態となっている。同シナリオでそれ等は主人公と「サーヴァントのエドモン」によって一掃され自身と同じ役目を担う英霊も出始めてはいるものの、'''巌窟王の消失=主人公の精神崩壊'''に繋がる可能性は残されたままである。
 
:しかし、奏章Ⅱではカルデアと廃棄孔の巌窟王両者の魔力を削って特異点や新たな霊基を作成していたことが判明。存在が危うくなっていたのもこのためであり、事が終わった後には万全の状態で力を振るう姿が見られた。
 
:しかし、奏章Ⅱではカルデアと廃棄孔の巌窟王両者の魔力を削って特異点や新たな霊基を作成していたことが判明。存在が危うくなっていたのもこのためであり、事が終わった後には万全の状態で力を振るう姿が見られた。
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;14の石
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:既出の表現として「14の遺物」「14の石」「モンテクリストの秘宝」「13の秘宝」と表現されている。この13と14はそれぞれ別のものを表す数字であると思われるが、それの指す内容は不明である。言葉の対応だけ見ればモンテクリストが13ということになるのかもしれない。これに加えて彼の扱う炎はこれに由来するものであると考えられるが、この炎についての詳細は不明である。ただロアから「神なき者の見る絶望、地獄」と称され、シエルからは「主の威光を感じる」「罪の浄化に特化してる」と言われている。具体的な言及は避けるが、黙示録ひいては聖書に類するものが見受けられるため一考の余地があるのではないかと思われる。また古代エルサレム市の南端にあるヒンノムの谷は「ゴミ捨て場」「焼却場」として用いられ、同時に「罪人や、相応しい埋葬をされなかった者の身体を埋める場所」でもあったという。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==