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| 真名 = 巌窟王 / エドモン・ダンテス
 
| 真名 = 巌窟王 / エドモン・ダンテス
 
| 読み = がんくつおう / -
 
| 読み = がんくつおう / -
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| 外国語表記 = The Count of Monte Cristo / Edmond Dantès
 
| 本名 = エドモン・ダンテス
 
| 本名 = エドモン・ダンテス
| 外国語表記 = Edmond Dantès
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| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
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| 声優 = 島﨑信長
   
| 身長 = 185cm
 
| 身長 = 185cm
 
| 体重 = 75kg
 
| 体重 = 75kg
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| 隠し属性 = 人
 
| 隠し属性 = 人
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
| スリーサイズ =
   
| 一人称 = 俺・オレ<ref group = "注">意図的に使い分けている節がある。</ref>/私
 
| 一人称 = 俺・オレ<ref group = "注">意図的に使い分けている節がある。</ref>/私
 
| 二人称 = おまえ/貴様
 
| 二人称 = おまえ/貴様
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| デザイン = 小松崎類
 
| デザイン = 小松崎類
 
| 設定作成 = 桜井光
 
| 設定作成 = 桜井光
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| 声優 = 島﨑信長
 
| レア度 = ☆5
 
| レア度 = ☆5
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| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
 
}}
 
}}
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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; 略歴
 
; 略歴
: 第四特異点の定礎復元の後、監獄塔に魂を幽閉された主人公を待ち受けていたサーヴァント。主人公に現在の状況と脱出の手立てを示す導き手であり、自らも主人公を仮のマスターとして戦いを促し、共に七つの「裁きの間」へ挑む。
+
:第四特異点の定礎復元の後、魔術王に召喚されたサーヴァント。オガワハイムを新たな特異点とする為に尖兵として喚ばれたが、魔術王の目的や理念が自身とは相容れないモノと判断し独自に行動していた。
 +
:「不浄太極殿」と自身の影を両儀式に殺されたことで一度は消滅を迎える。
 +
:そして後に監獄塔に魂を幽閉された主人公の前に現れる。主人公に現在の状況と脱出の手立てを示す導き手であり、自らも主人公を仮のマスターとして戦いを促し、共に七つの「裁きの間」へ挑む。
 +
:始めは主人公を試したり嘲るような態度を取っていたが、監獄塔において前に進み続ける主人公の姿を気に入り目に見えて好意的になっていく。
 
: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。七つの裁きを打ち破った後、彼は最後の敵として主人公の前に立ちはだかる。
 
: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。七つの裁きを打ち破った後、彼は最後の敵として主人公の前に立ちはだかる。
 
: 主人公に敗れた彼は、しかしかつて彼を導いたファリア神父の如く、そして最後には復讐を成し遂げずに生涯を終えた己が知ることのなかったもの…罠に落ちた者を導き救う「勝利」へと至ったことを喜びながら、称賛と共に別れを告げた。
 
: 主人公に敗れた彼は、しかしかつて彼を導いたファリア神父の如く、そして最後には復讐を成し遂げずに生涯を終えた己が知ることのなかったもの…罠に落ちた者を導き救う「勝利」へと至ったことを喜びながら、称賛と共に別れを告げた。
 +
:その折、彼の英霊としての特異性により、主人公の精神の底であり悪性情報が蓄積している廃棄孔へと彼の残滓が流れ込む。以降、主人公の精神に蓄積している悪性情報――彼曰く『恩讐』――を焼却し続けている。
 
: その後は終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、それまでの他の座に姿を見せなかったサーヴァント達の筆頭として、Ⅹの座を統括する[[アンドロマリウス|廃棄孔アンドロマリウス]]に強襲を仕掛ける。
 
: その後は終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、それまでの他の座に姿を見せなかったサーヴァント達の筆頭として、Ⅹの座を統括する[[アンドロマリウス|廃棄孔アンドロマリウス]]に強襲を仕掛ける。
 
:亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では最後の最後で主人公の元へ馳せ参じて助力し、主人公の戦いが続く限り力を貸すことを告げた。
 
:亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では最後の最後で主人公の元へ馳せ参じて助力し、主人公の戦いが続く限り力を貸すことを告げた。
 
:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では主人公の現状を鑑みて救援の手がまだ必要と判断したホームズに促され、正規ルートで向かった[[風魔小太郎]]とは別口で下総国に侵入し、現地民の宣教師を装って主人公達のサポートに回った。
 
:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では主人公の現状を鑑みて救援の手がまだ必要と判断したホームズに促され、正規ルートで向かった[[風魔小太郎]]とは別口で下総国に侵入し、現地民の宣教師を装って主人公達のサポートに回った。
 +
:Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』にて、『廃棄孔の彼』が意識が精神の奥底へと墜ちてしまった主人公を[[シトナイ|ある少女]]のもとまで導いた。
 
; 人物
 
; 人物
 
: ポークパイハットを被った色白の肌をした青年。
 
: ポークパイハットを被った色白の肌をした青年。
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:その苛烈な生き様と正体を隠した復讐劇、踏みにじられ奪われた恋人メルセデスへの想いと愛執、そして苦悩と後悔から改心へと至る道程は、フランスのみならず世界中の人々に喝采され「世界で最も高名な復讐者」として人々の記憶に刻まれた。
 
:その苛烈な生き様と正体を隠した復讐劇、踏みにじられ奪われた恋人メルセデスへの想いと愛執、そして苦悩と後悔から改心へと至る道程は、フランスのみならず世界中の人々に喝采され「世界で最も高名な復讐者」として人々の記憶に刻まれた。
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:巌窟王の物語は[[アレクサンドル・デュマ]]による創作とされるが、イフの塔に収監されたエドモンを導く「ファリア神父」の実在が現実では確認されている。
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:巌窟王の物語は[[アレクサンドル・デュマ・ペール|アレクサンドル・デュマ]]による創作とされるが、イフの塔に収監されたエドモンを導く「ファリア神父」の実在が現実では確認されている。
    
:「エドモン・ダンテス」を真名として持つものの、マルセイユの海の男であった「エドモン・ダンテス」と自分は別人であると彼は認識している。
 
:「エドモン・ダンテス」を真名として持つものの、マルセイユの海の男であった「エドモン・ダンテス」と自分は別人であると彼は認識している。
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: しかし、戦いの中で、ファリア神父やエデとも、ましてや自分自身の写し身とも異なる存在であることを認識する。自分と共に歩むマスターはただひとりであり、過去現在未来他にいない。ならばそこに抱く想いも唯一のものでなければならない、と。
 
: しかし、戦いの中で、ファリア神父やエデとも、ましてや自分自身の写し身とも異なる存在であることを認識する。自分と共に歩むマスターはただひとりであり、過去現在未来他にいない。ならばそこに抱く想いも唯一のものでなければならない、と。
 
: 主人公の意識の裏側に潜み続けており、呪詛などから人知れず彼/彼女を護り続けているという。彼の幕間や2部2章の一節など、現実と夢の狭間に迷い込んでしまった際には姿を表して現実に戻れるよう道を示すためにその姿が現れている。
 
: 主人公の意識の裏側に潜み続けており、呪詛などから人知れず彼/彼女を護り続けているという。彼の幕間や2部2章の一節など、現実と夢の狭間に迷い込んでしまった際には姿を表して現実に戻れるよう道を示すためにその姿が現れている。
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 +
;[[ゲーティア]]
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:「空の境界」イベントではオガワハイムを新たな特異点に仕立てるべく巌窟王を召喚するも恩讐を持たないことを理由に造反され、オガワハイムをサーヴァントを変質させる空間として勝手に利用される。
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:続く「復讐鬼は監獄塔に哭く」でも確実に主人公を抹殺するため懲りずに再召喚するが、最終的には巌窟王の思惑通りの形で計画を失敗させられる。
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:一度拒絶されたにも関わらず再召喚していることから一定以上の評価を受けていたと思われるが、巌窟王の方はその在り方を全く好ましくは思っておらず噛み合わない。
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;[[ナイチンゲール]]
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:「復讐鬼は監獄塔に哭く」で初共演。記憶を喪っていた彼女に何か思うところがあったのか、かつての恋人メルセデスの名を名乗らせた。
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:後に最後の裁きの間で自身を止めようとする彼女と対峙。死霊を味方に付けて向かってきた彼女を「お前の刃は優しすぎた」と一蹴する。
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:彼女の正体には薄々理解がある程度ではっきり気づいてはおらず興味もなさげであったが、記憶を喪った状態でも彼女が秘めた揺るぎない信念、偶像の域にまで至った魂のあり方に眩きものを垣間見る。
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:これ以降強いつながりでもできたのか、自身の幕間やあちらの幕間、イベントなどで度々絡むように。
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:カルデアで記憶が戻った彼女と再会した後も、普段は「バーサーカー」と呼ぶものの時折メルセデスと呼んでしまっている。このため、彼女からは青髯やファントムと同類の精神負傷者扱いされ、要治療者として追われている模様。
    
;[[両儀式]]
 
;[[両儀式]]
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:自身の人生を作品にされたことで思い入れがあるのか、執筆に取り組んでいる彼らにコーヒーを差し入れてほしいとマスターに要望する。彼自身も時折自分で入れたコーヒーを持っていっている模様。
 
:自身の人生を作品にされたことで思い入れがあるのか、執筆に取り組んでいる彼らにコーヒーを差し入れてほしいとマスターに要望する。彼自身も時折自分で入れたコーヒーを持っていっている模様。
 
:なお、現在彼の人生を著作にした本人はまだ実装されていない。可能性はあるため、実装された場合の反応が期待されるところである。
 
:なお、現在彼の人生を著作にした本人はまだ実装されていない。可能性はあるため、実装された場合の反応が期待されるところである。
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;[[ゲーティア]]
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:「空の境界」イベントではオガワハイムを新たな特異点にさせようと巌窟王を召喚するも、魔術王が恩讐を持たないことを理由に断られた上、オガワハイムを特異点ではなくサーヴァントを変質させる空間として勝手に利用されてしまう。
  −
:続く「復讐鬼は監獄塔に哭く」でも最終的に主人公を殺させるためのサーヴァントとして巌窟王を再召喚し、こちらはある程度は思惑通りに進んでいたと思われるが、最終的には巌窟王の思惑通りの形で失敗に終わる。
  −
:一度拒絶されたにも関わらず再召喚していることから、ゲーティアからは一定以上の評価を受けていたと思われるが、巌窟王の方は全く好ましくは思っておらず、噛み合わない関係である。
  −
  −
;[[ナイチンゲール]]
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:記憶喪失の彼女と「復讐鬼は監獄塔に哭く」にて共演。記憶の無い彼女に何か思うところがあったのか、かつての恋人メルセデスの名を名乗らせる。
  −
:後に最後の裁きの間で対峙。死霊を味方に付けた彼女を「お前の刃は優しすぎた」と一蹴する。彼女の正体にはっきりと気づいてはおらず興味もなさげであったが、前述の言葉や「いずれ名のある英霊になるやもしれぬ」と評するなど暗に迫りつつはあった。
  −
:英霊として個別に認識してるわけではないまでも、彼女が秘めた揺るぎない信念、偶像の域にまで至った魂のあり方に眩きものを垣間見る。
  −
:カルデアで記憶が戻った彼女と再会した後も、普段は「バーサーカー」と呼ぶものの時折メルセデスと呼んでしまっている。このため、彼女からは青髯やファントムと同類の精神負傷者扱いされ、要治療者として追われている模様。
      
;[[シャーロック・ホームズ]]
 
;[[シャーロック・ホームズ]]
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=== その他 ===
 
=== その他 ===
;[[アレクサンドル・デュマ]]
+
;[[アレクサンドル・デュマ・ペール]]
 
:自身の人生を著作にした男。エドモンは「性質の悪い小説家め」と毒づいている。
 
:自身の人生を著作にした男。エドモンは「性質の悪い小説家め」と毒づいている。
 
:彼を作品にした事に対しては悪びれる気持ちはないようだ。
 
:彼を作品にした事に対しては悪びれる気持ちはないようだ。
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== メモ ==
 
== メモ ==
 
* [[アンリマユ]]から12年を経て登場した二人目の「[[アヴェンジャー]]」のサーヴァント。アンリマユの特殊性を鑑みれば、真っ当な英霊としては初となる。
 
* [[アンリマユ]]から12年を経て登場した二人目の「[[アヴェンジャー]]」のサーヴァント。アンリマユの特殊性を鑑みれば、真っ当な英霊としては初となる。
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*『Grand Order』メインストーリーにおいては何度も登場するサーヴァントだが、彼について掘り下げが行われた『監獄塔に復讐鬼は哭く』は期間限定イベントであるため、プレイヤーによっては「なんか最終決戦にいきなり出てきて彼氏面してるよく解らん奴」「いきなり出てきて同人誌作成にかかわった挙句、何の脈絡もなく終局特異点に現れたよく解らん奴」<del>「ナニモン・ナンデス」</del>のような状態になってしまうケースも多々ある。
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**2019年7月に当該イベントが恒常化されたものの、プレイするためには入手手段の限られるレアプリズムを消費する必要があるので、やはり初心者には手が出しづらいのが現状といえる。
 
*『Grand Order』ゲーム中のセイントグラフ等に表記されている名前は「巌窟王 エドモン・ダンテス」だが、正式な真名は「巌窟王/エドモン・ダンテス」。これは[[ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕|ヘンリー・ジキル&ハイド]]の「ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド」等と同様の表記であり、真名を2つ持っていることの表現だと思われる。
 
*『Grand Order』ゲーム中のセイントグラフ等に表記されている名前は「巌窟王 エドモン・ダンテス」だが、正式な真名は「巌窟王/エドモン・ダンテス」。これは[[ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕|ヘンリー・ジキル&ハイド]]の「ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド」等と同様の表記であり、真名を2つ持っていることの表現だと思われる。
 
**マイルーム会話で「我が名は巌窟王。真名も同じく」と語り、ステータス画面右上や戦闘時に表示される名前が「巌窟王」となっている等ゲーム中では主に前者が使用されるが、『監獄塔に復讐鬼は哭く』でボスとして対峙した際の戦闘画面での表記は「エドモン・ダンテス」となっていた。
 
**マイルーム会話で「我が名は巌窟王。真名も同じく」と語り、ステータス画面右上や戦闘時に表示される名前が「巌窟王」となっている等ゲーム中では主に前者が使用されるが、『監獄塔に復讐鬼は哭く』でボスとして対峙した際の戦闘画面での表記は「エドモン・ダンテス」となっていた。
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*『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』では水着姿を披露してくれる上、シナリオを進めると霊衣として登録される。
 
*『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』では水着姿を披露してくれる上、シナリオを進めると霊衣として登録される。
 
**なお、水着姿になった理由は、南国でいつもの黒コートを着ていたらナイチンゲールに「そのような暑い服を着るなど精神の負傷が深刻」と言われて追い回されたためだとか。
 
**なお、水着姿になった理由は、南国でいつもの黒コートを着ていたらナイチンゲールに「そのような暑い服を着るなど精神の負傷が深刻」と言われて追い回されたためだとか。
**また、エドモンの初出イベント『監獄塔に復讐鬼は哭く』は前述のとおり第一部第四章と第五章の間に位置付けられているが、このイベントを(ゲーム開始時期などによって)行わなかったマスターがストーリー上で彼と接したのは恐らくこのイベントが初。同時にピックアップガチャも行われたため、ストーリーの進度によっては「いきなり出てきて同人誌作成にかかわった挙句、何の脈絡もなく終局特異点に現れたサーヴァント」となることもある。
      
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
367行目: 373行目:  
:「巌窟王」という名称で有名だが、実はこの名称は日本で最初に出版された際の邦題であり、原作内では使われていない名称である。訳者の黒岩涙香は本作の他にも「モンテ・クリスト伯」フォロワー作品の一つであるマリー・コレリ作の「Vendetta! or The Story of One Forgotten」を『白髪鬼』という邦題で翻訳しており、これが「監獄塔に復讐鬼は哭く」の第一の扉・黒髪鬼の元ネタと推測される。
 
:「巌窟王」という名称で有名だが、実はこの名称は日本で最初に出版された際の邦題であり、原作内では使われていない名称である。訳者の黒岩涙香は本作の他にも「モンテ・クリスト伯」フォロワー作品の一つであるマリー・コレリ作の「Vendetta! or The Story of One Forgotten」を『白髪鬼』という邦題で翻訳しており、これが「監獄塔に復讐鬼は哭く」の第一の扉・黒髪鬼の元ネタと推測される。
 
;翻案作品『虎よ、虎よ!』とアニメ『巌窟王』
 
;翻案作品『虎よ、虎よ!』とアニメ『巌窟王』
:「虎よ、煌々と燃え盛れ」という宝具名や、瞬間移動を使うことなど、『モンテ・クリスト伯』をモチーフとしているSF小説『虎よ、虎よ!』のオマージュと思しき要素が見受けられる。<br>宝具開帳の口上は『虎よ、虎よ!』の別題『我が赴くは星の群』、宝具名はタイトルの由来であり小説冒頭にも引用されているウィリアム・ブレイクの詩『虎』 (The Tyger) の冒頭「虎よ、虎よ!ぬばたまの闇に燦爛と燃え(Tyger, Tyger, burning bright)」からか。
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:「虎よ、煌々と燃え盛れ」という宝具名や、瞬間移動を使うことなど、『モンテ・クリスト伯』をモチーフとしているSF小説『虎よ、虎よ!』のオマージュと思しき要素が見受けられる。<br>宝具開帳の口上は『虎よ、虎よ!』の別題『我が赴くは星の群』、宝具名はタイトルの由来であり小説冒頭にも引用されているウィリアム・ブレイクの詩『虎』 (The Tyger) の冒頭「虎よ、虎よ!ぬばたまの闇に燦爛と燃え(Tyger, Tyger, burning bright)」からか<ref group="注">なお、北米版での宝具名は丸括弧内のフレーズそのまま。完全に確信犯である。</ref>。
 
:そのエドモン・ダンテスのイメージには全くそぐわないダイナミックな戦いのインパクトもあって、「エドモン・ダンテスではないと言うが、なら'''ガリヴァー・フォイル'''(『虎よ、虎よ!』の主人公)なのでは?」などとネタにされたりも。実際、『虎よ、虎よ!』の主人公フォイルは体をサイボーグ化しての高速戦闘を行う他、最終的には人類史上最強のテレポート能力者として覚醒するため、エドモン・ダンテスのモーションはかなりフォイルの描写に近い。
 
:そのエドモン・ダンテスのイメージには全くそぐわないダイナミックな戦いのインパクトもあって、「エドモン・ダンテスではないと言うが、なら'''ガリヴァー・フォイル'''(『虎よ、虎よ!』の主人公)なのでは?」などとネタにされたりも。実際、『虎よ、虎よ!』の主人公フォイルは体をサイボーグ化しての高速戦闘を行う他、最終的には人類史上最強のテレポート能力者として覚醒するため、エドモン・ダンテスのモーションはかなりフォイルの描写に近い。
 
:ぶっちゃけ、''2004年放送のSFアニメ『巌窟王』の影響を大層に感じるキャラクター''である。この宇宙を舞台にしたスペースオペラ版『巌窟王』も、元々は『虎よ、虎よ!』のアニメ化が著作権問題で頓挫したためモチーフ元の『モンテ・クリスト伯』を大幅アレンジする形になった作品である。
 
:ぶっちゃけ、''2004年放送のSFアニメ『巌窟王』の影響を大層に感じるキャラクター''である。この宇宙を舞台にしたスペースオペラ版『巌窟王』も、元々は『虎よ、虎よ!』のアニメ化が著作権問題で頓挫したためモチーフ元の『モンテ・クリスト伯』を大幅アレンジする形になった作品である。
 
;「暗黒の鬼が如き者」
 
;「暗黒の鬼が如き者」
 
:礼装の説明における「暗黒の鬼が如き者」と化したというのは原作上でもあながち間違いではなく、原作で彼を見かけた貴族の婦人からその顔の青白さにより「ルスヴン卿」呼ばわりされている。
 
:礼装の説明における「暗黒の鬼が如き者」と化したというのは原作上でもあながち間違いではなく、原作で彼を見かけた貴族の婦人からその顔の青白さにより「ルスヴン卿」呼ばわりされている。
:ルスヴン卿とはジョン・ポリドリ作の「吸血鬼」に登場する吸血鬼のことで、ブラム・ストーカーが「[[ヴラド三世 (EXTRA)|吸血鬼]][[ヴラド三世 (Apocrypha)|ドラ]][[ヴラド三世 (Grand Order)|キュラ]]」を執筆する以前に執筆された吸血鬼小説。この作品をフランスで舞台化したのが「巌窟王」執筆者である[[アレクサンドル・デュマ|デュマ]]が慕っている「シャルル先生」と目される「シャルル・ノディエ」であったりする。
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:ルスヴン卿とはジョン・ポリドリ作の「吸血鬼」に登場する吸血鬼のことで、ブラム・ストーカーが「[[ヴラド三世 (EXTRA)|吸血鬼]][[ヴラド三世 (Apocrypha)|ドラ]][[ヴラド三世 (Grand Order)|キュラ]]」を執筆する以前に執筆された吸血鬼小説。この作品をフランスで舞台化したのが「巌窟王」執筆者である[[アレクサンドル・デュマ・ペール|デュマ]]が慕っている「シャルル先生」と目される「シャルル・ノディエ」であったりする。
 
:また、作者のポリドリはこの吸血鬼を書く以前に「[[フランケンシュタイン]]」を執筆したメアリー・シェリー(当時は結婚による改名前のメアリ・ウルストンクラフト・ゴドウィン)と面識を持ったことがあるなど、他のサーヴァントの関係者と意外な接点を持った人物である。
 
:また、作者のポリドリはこの吸血鬼を書く以前に「[[フランケンシュタイン]]」を執筆したメアリー・シェリー(当時は結婚による改名前のメアリ・ウルストンクラフト・ゴドウィン)と面識を持ったことがあるなど、他のサーヴァントの関係者と意外な接点を持った人物である。
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== 関連商品 ==
 
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== リンク ==
 
== リンク ==
398行目: 404行目:  
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:コハエース]]
 
[[Category:コハエース]]
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[[Category:TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
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