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:始めは主人公を試したり嘲るような態度を取っていたが、監獄塔において、隔絶され、立ちはだかる艱難や不条理に耐え、前に進み続ける主人公の姿に魅せられ、好意的になっていく。
 
:始めは主人公を試したり嘲るような態度を取っていたが、監獄塔において、隔絶され、立ちはだかる艱難や不条理に耐え、前に進み続ける主人公の姿に魅せられ、好意的になっていく。
 
: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。七つの裁きを打ち破った後、彼は最後の障害として主人公に、己を殺せと立ちはだかる。
 
: しかし、本来の「シャトー・ディフ」がそうであったように、この監獄塔も脱出できる者はただ一人。七つの裁きを打ち破った後、彼は最後の障害として主人公に、己を殺せと立ちはだかる。
: そうして主人公に'''殺された'''彼は、かつて彼を導いたファリア神父の如く、また復讐を成し遂げられずに生涯を終えた己が知ることのなかったもの──不条理に貶められた者を導き救う「勝利」という救いを得る。
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: そうして主人公に'''殺された'''。それこそが彼の勝利。かつて彼を導いたファリア神父の如く、あるいは復讐を成し遂げられずに生涯を終えた己が知ることのなかったもの──『不条理に貶められた者を導き救う勝利』という救いを得る。
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:消え去る間際、主人公は彼に「また会いたい」という思いを伝える。これまでマシュをはじめとした幾多の英霊に存在そのものを悪だと称され「この世にいてはならない英霊」とまで揶揄された自分に、再開を望んだ主人公。彼は、その傲慢や強欲、彼/彼女の真価と在り方に感嘆し、一段と魅せられる。
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:消え去る間際、主人公は彼に「また会いたい」という思いを伝える。これまでマシュをはじめとした幾多の英霊に存在そのものを悪だと称され「この世にいてはならない英霊」とまで揶揄された自分に、主人公は再開を望んだ。巌窟王は、彼/彼女の真価と在り方に感嘆し、一段と魅せられる。
 
:そして一際高らかな哄笑を上げ、主人公へと最大の敬意と称賛を謳い監獄塔で彼の霊基は消滅を迎えた。
 
:そして一際高らかな哄笑を上げ、主人公へと最大の敬意と称賛を謳い監獄塔で彼の霊基は消滅を迎えた。
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:ところが彼の英霊としての歪んだ在り方によって、主人公の精神の底に悪性情報が蓄積している廃棄孔へと残滓として流れ込んだ。以降のアヴェンジャーは主人公の精神に蓄積している悪性情報(彼曰く「恩讐」)を焼却し続けている。<br/>時折彼一人では対処しきれなかった淀みは定期的に形となって主人公へと牙を向けており、その際は外部の手を借りつつ文字通り陰ながら応戦しているが、それでも悪性情報は主人公の中に着実に蓄積されてしまっているようだ。
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:けれども、彼の英霊としての歪んだ在り方によって異例の事態が起こり得た。主人公の精神の底であり、悪性情報が蓄積している廃棄孔。その奥底へと巌窟王の残滓が流れ込んだ。それ以降の『監獄塔で七日間を過ごしたアヴェンジャー』は、主人公の精神に蓄積している悪性情報(彼曰く「恩讐」)を焼却し続けている。
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:時折彼一人では対処しきれなかった淀みは定期的に形となって主人公へと牙を向けることがある。その際は、[[天草四郎時貞|外部の助力]]、あるいは主人公と共に立ち向かっている。しかし、それでも尚、悪性情報は主人公の中に着実に蓄積されてしまっているようだ。
    
: 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、それまでの他の座に姿を見せなかったサーヴァント達の筆頭として、Ⅹの座を統括する[[アンドロマリウス|廃棄孔アンドロマリウス]]に強襲を仕掛ける。
 
: 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、それまでの他の座に姿を見せなかったサーヴァント達の筆頭として、Ⅹの座を統括する[[アンドロマリウス|廃棄孔アンドロマリウス]]に強襲を仕掛ける。
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:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では主人公の現状を鑑みて救援の手がまだ必要と判断したホームズに促され、正規ルートで向かった[[風魔小太郎]]とは別口で下総国に侵入し、現地民の宣教師を装って主人公達のサポートに回った。
 
:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では主人公の現状を鑑みて救援の手がまだ必要と判断したホームズに促され、正規ルートで向かった[[風魔小太郎]]とは別口で下総国に侵入し、現地民の宣教師を装って主人公達のサポートに回った。
 
:Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』にて「廃棄孔の彼」が意識が精神の奥底へと墜ちてしまった主人公を[[シトナイ|ある少女]]のもとまで導いた。その際の彼は、監獄塔で共に戦った時より弱体化していた。
 
:Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』にて「廃棄孔の彼」が意識が精神の奥底へと墜ちてしまった主人公を[[シトナイ|ある少女]]のもとまで導いた。その際の彼は、監獄塔で共に戦った時より弱体化していた。
:Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』にて、主人公がアフロディーテの精神攻撃を受ける。そこで「廃棄孔の彼」は自らの炎にて攻撃に応対、影響を軽減していた様だが防ぎきれず、主人公は脳を侵され夢幻の迷路に囚われてしまう。しかし、精神の奥底にて弱音を吐露する主人公に対し、彼は呼びかけを続け激励し、主人公の決断と覚醒を促した。
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:Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』にて、主人公がアフロディーテの精神攻撃を受ける。そこで「廃棄孔の彼」は自らの炎にて攻撃に応対、影響を軽減していたと窺える。だが、強大な神の力を完全には防ぎきれず、主人公は脳を侵され夢幻の迷路に囚われてしまう。
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それでも尚、巌窟王は諦めることなく、弱音を吐露する主人公に対し、呼びかけを続け激励し、主人公の決断と覚醒を促した。
 
:そうして『抗う』か『諦める』か、どちらを選んでも良いと選択肢を提示し、強要はせず、ひたすらに主人公の真価を謳い、決意に滾る主人公の背中を押した。この際、彼の目が赤眼となっているが、これが弱体化によるものであるのか、魔に属する者としての赤なのかは明かされていない。
 
:そうして『抗う』か『諦める』か、どちらを選んでも良いと選択肢を提示し、強要はせず、ひたすらに主人公の真価を謳い、決意に滾る主人公の背中を押した。この際、彼の目が赤眼となっているが、これが弱体化によるものであるのか、魔に属する者としての赤なのかは明かされていない。