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名台詞
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====戦闘====
 
====戦闘====
 
;「慈悲などいらぬ!」<br/>「我が往くは恩讐の彼方…『<ruby><rb>虎よ、煌々と燃え盛れ</rb><rt>アンフェル・シャトー・ディフ</rt></ruby>』!」
 
;「慈悲などいらぬ!」<br/>「我が往くは恩讐の彼方…『<ruby><rb>虎よ、煌々と燃え盛れ</rb><rt>アンフェル・シャトー・ディフ</rt></ruby>』!」
:宝具解放。この世の地獄を脱する過程で培われた鋼の精神力で以て、巌窟王は現世に存在するあらゆる縛めからも脱する。
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:宝具解放。自身に慈悲など要らぬと傲慢にも叫び、この世の地獄を脱する過程で培われた鋼の精神力で以て、巌窟王は現世に存在するあらゆる縛めからも脱する。
    
====マテリアル====
 
====マテリアル====
 
;「──待て、しかして希望せよ」
 
;「──待て、しかして希望せよ」
 
:口癖。『モンテ・クリスト伯』の最も有名な名台詞。
 
:口癖。『モンテ・クリスト伯』の最も有名な名台詞。
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:如何なる環境、苦境、逆境あるいは絶望に在ろうとも、人間にはそれだけは許される。輝きを捨てずに抗う事が出来る。
    
====マイルーム====
 
====マイルーム====
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;「我が恩讐を語るな、女!」<br>「我が黒炎は、請われようとも救いを求めず! 我が怨念は、地上の誰にも赦しを与えず!<br> "虎よ、煌々と燃え盛れ。汝が赴くは恩讐の彼方なれば"<br> オレは<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテ・クリスト</rt></ruby>! 人類史に刻まれた悪鬼の陰影、永久の復讐者である!」
 
;「我が恩讐を語るな、女!」<br>「我が黒炎は、請われようとも救いを求めず! 我が怨念は、地上の誰にも赦しを与えず!<br> "虎よ、煌々と燃え盛れ。汝が赴くは恩讐の彼方なれば"<br> オレは<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテ・クリスト</rt></ruby>! 人類史に刻まれた悪鬼の陰影、永久の復讐者である!」
:ジャンヌの指摘に対して吠える巌窟王。復讐の怨念として召喚された彼の執念を感じる。
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:ジャンヌの指摘に対して吠える巌窟王。彼女は語った後悔と惑いの果て、籠姫の愛によって改心と共に救われたエドモンダンテスの物語を。そして彼へと呼びかけた。
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:しかし違う。彼は違う。彼は異なる道を歩んだ者。その語りは彼には届かない。そして彼は復讐者の偶像、報復を行う者の体現。在り方を変えることは彼という存在の否定。それは逆境に抗う力なき者から、その代行者を奪う行為。故に彼は激昂する。
    
;「さあ、征くぞマスター。おまえとオレは最早、一心同体だ。<br> あらゆる救いを断たれたシャトー・ディフに於いて、しかして希望し、生還を真に望むモノは!<br> <ruby><rb>導かれねばならない</rb><rt>・・・・・・・・・・</rt></ruby>のだよ!<br> お前を! 導けるのは、このオレだけだ!」
 
;「さあ、征くぞマスター。おまえとオレは最早、一心同体だ。<br> あらゆる救いを断たれたシャトー・ディフに於いて、しかして希望し、生還を真に望むモノは!<br> <ruby><rb>導かれねばならない</rb><rt>・・・・・・・・・・</rt></ruby>のだよ!<br> お前を! 導けるのは、このオレだけだ!」
 
:天草、ジャンヌというWルーラーとの戦闘前にて。それに対し主人公は「何を、今さら!」「……必ずカルデアに戻る!」と返す。
 
:天草、ジャンヌというWルーラーとの戦闘前にて。それに対し主人公は「何を、今さら!」「……必ずカルデアに戻る!」と返す。
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:繰り返される死闘、本当に助かるとも分からない中、諦めることなく知己すら殺して前へと進む少年/少女を、彼は導くにたる輝きと見定めた。
 
:この辺りで巌窟王に対して一種の相棒の様な感覚が芽生えたプレイヤーも多いはず。
 
:この辺りで巌窟王に対して一種の相棒の様な感覚が芽生えたプレイヤーも多いはず。
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;「―――はは、[[主人公 (Grand Order)|○○]]よ!<ruby><rb>オレたちの勝ちだ</rb><rt>・・・・・・・</rt></ruby>!」
 
;「―――はは、[[主人公 (Grand Order)|○○]]よ!<ruby><rb>オレたちの勝ちだ</rb><rt>・・・・・・・</rt></ruby>!」
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:主人公を罠へと嵌め、自身をその刺客として選んだゲーティアに対する報復の達成。
 
:主人公との一騎打ちに破れた彼は監獄塔での真意を語る。彼――<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテ・クリスト</rt></ruby>にとって主人公が牢獄から解き放たれる事は、生前自身が果たせなかった「勝利」と等しい事だった。
 
:主人公との一騎打ちに破れた彼は監獄塔での真意を語る。彼――<ruby><rb>巌窟王</rb><rt>モンテ・クリスト</rt></ruby>にとって主人公が牢獄から解き放たれる事は、生前自身が果たせなかった「勝利」と等しい事だった。
    
;「あの時、おまえは見逃されたのではない。もう”終わるもの”と見捨てられたのだ。<br> だが―――はは、ははは! 結果はこの通りだ! 残念だったな[[ゲーティア|魔術の王]]よ!<br> 貴様のただ一度の気まぐれ、ただ一度の姑息な罠は、ここにご破算となった!<br> オレなんぞを選ぶからだバカ者め! ざまあない!<br> 歩むがいい! 足掻き続けろ! 魂の牢獄より解き放たれて―――おまえは!<br> いつの日か、世界を救うだろう!」
 
;「あの時、おまえは見逃されたのではない。もう”終わるもの”と見捨てられたのだ。<br> だが―――はは、ははは! 結果はこの通りだ! 残念だったな[[ゲーティア|魔術の王]]よ!<br> 貴様のただ一度の気まぐれ、ただ一度の姑息な罠は、ここにご破算となった!<br> オレなんぞを選ぶからだバカ者め! ざまあない!<br> 歩むがいい! 足掻き続けろ! 魂の牢獄より解き放たれて―――おまえは!<br> いつの日か、世界を救うだろう!」
:自身を見事に打ち破り、シャトー・ディフより脱獄する主人公への最大の賛辞と、魔術王への侮蔑。
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:最期の要たる自身を見事に打ち破り、シャトー・ディフより脱獄する主人公への最大の賛辞と送り、共に魔術王を名乗る獣に一矢報いたことを高らかに謳う。
 
:いつかの恩師のように、外界へ希望を送り出す喜びを胸に。
 
:いつかの恩師のように、外界へ希望を送り出す喜びを胸に。
    
;「……再会を望むか、アヴェンジャーたるオレに?<br> はは、ははははははははは! ならばオレはこう言うしかあるまいな!<br> ”―――待て、しかして希望せよ”と!」
 
;「……再会を望むか、アヴェンジャーたるオレに?<br> はは、ははははははははは! ならばオレはこう言うしかあるまいな!<br> ”―――待て、しかして希望せよ”と!」
:[[主人公 (Grand Order)|主人公]]に「―――キミは、永遠に消えるのか?」問われての返し。自らの消滅を悼んでくれるマスターに、幾度となく口にしたかけがえのない言葉で応えて、彼は一時の別れを迎える。
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:[[主人公 (Grand Order)|主人公]]に「―――キミは、永遠に消えるのか?」問われての返し。
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:数多の英霊を始めとして存在を咎められ、マシュにすら『存在してはならない英霊』とまで本能的に揶揄される復讐鬼に、目の前の少年/少女は再会を望んだ。
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:分かり合えずとも共に歩むことが出来ると寄り添う者、自らの消滅を悼んだマスター、主人公へと幾度となく口にした掛け替えのない言葉で応えて、監獄塔での彼は消滅を迎えた。
    
;「ハ。ハハハ。クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」<br>「笑わせるな、廃棄の末に絶望すら忘れた魔神ども! 貴様らの同類になぞ、その男(女)がなるとでも!」<br>「そうだ!<br> この世の果てとも言うべき末世、祈るべき神さえいない事象の地平!」<br>「確かに此処は何人も希望を求めぬ流刑の地。人々より忘れ去られた人理の外だ。だが―――<br> だが! 俺を呼んだな、○○!<br> ならば俺は虎の如く時空を駆けるのみ! 我が名は復讐者、巌窟王エドモン・ダンテス!<br> 恩讐の彼方より、我が共犯者を笑いにきたぞ!」
 
;「ハ。ハハハ。クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」<br>「笑わせるな、廃棄の末に絶望すら忘れた魔神ども! 貴様らの同類になぞ、その男(女)がなるとでも!」<br>「そうだ!<br> この世の果てとも言うべき末世、祈るべき神さえいない事象の地平!」<br>「確かに此処は何人も希望を求めぬ流刑の地。人々より忘れ去られた人理の外だ。だが―――<br> だが! 俺を呼んだな、○○!<br> ならば俺は虎の如く時空を駆けるのみ! 我が名は復讐者、巌窟王エドモン・ダンテス!<br> 恩讐の彼方より、我が共犯者を笑いにきたぞ!」
:終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』にて。予測外の魔神柱の出現により絶体絶命の状況の中、いつか聞いた高笑いと共に参上する。
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:終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』にて。予測外の魔神柱の出現により絶体絶命の状況の中、いつか聞いた高笑いと共に参上する。苦難、逆境、絶望、それらに抗う者の声があれば、彼は応える。
:かつて自身とは違う存在としたエドモン・ダンテスの名を名乗った巌窟王は、七日間の悪夢を生き抜き脱獄を果たした共犯者を再び救済する為に時空を駆ける。
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:かつて自身とは違う存在としたエドモン・ダンテスの名を共に名乗った巌窟王は、七日間の悪夢を生き抜き脱獄を果たした共犯者を再び救済する為に時空を駆ける。
    
;「……ふん。礼には及ばん。及ばんが、そうだな……。」<br>「見ての通り、戦い尽くめで手が塞がっている。煙草に火を付けてくれ。」<br>「―――上出来だ。少しは大人になったな、○○。」
 
;「……ふん。礼には及ばん。及ばんが、そうだな……。」<br>「見ての通り、戦い尽くめで手が塞がっている。煙草に火を付けてくれ。」<br>「―――上出来だ。少しは大人になったな、○○。」
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;「願い、欲し、足掻け。大欲抱くモノこそがヒトである!己を制さんとする古き<ruby><rb>価値</rb><rt>カミ</rt></ruby>を!殺せ!<br> そうとも!<ruby><rb>おまえであれば</rb><rt>・・・・・・・</rt></ruby>!<br> ーーーおまえであれば、叶うとも。」
 
;「願い、欲し、足掻け。大欲抱くモノこそがヒトである!己を制さんとする古き<ruby><rb>価値</rb><rt>カミ</rt></ruby>を!殺せ!<br> そうとも!<ruby><rb>おまえであれば</rb><rt>・・・・・・・</rt></ruby>!<br> ーーーおまえであれば、叶うとも。」
:「星間都市山脈オリュンポス」にてアフロディーテの精神攻撃を受けた主人公の精神世界に現れて言い放った激励の言葉。魂の牢獄に囚われていた主人公を彼は再び現実世界へと引き戻した。
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:「星間都市山脈オリュンポス」にてアフロディーテの精神攻撃を受けた主人公の精神世界に現れて言い放った激励の言葉。夢幻の牢獄に囚われていた主人公を彼は再び現実世界へと引き戻した。
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:主人公の心を彼は、あの七日間よりずっと片時も離れることなく、見続けていた。少年少女の抱える悲しみも苦しさも知っている。そして、それに耐え抗う輝きを彼/彼女が持っていることも知っている。進むことを強要もしなければ、諦めることを否定したりもしない。道を示し、どちらを選んでも良いとした上で、彼は激励の言葉を叫んだ。
    
====幕間の物語====
 
====幕間の物語====