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| 地域 = 日本
 
| 地域 = 日本
 
| 属性 = 秩序・中庸
 
| 属性 = 秩序・中庸
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| 性別 = 男性
 
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:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では生前の人間として登場。
 
:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では生前の人間として登場。
 
:『宮本武蔵体験クエスト』で並行世界より現れた[[宮本武蔵]]と剣を交えた後、[[天草四郎時貞 (剪定事象)|剪定事象の天草四郎]]に「宮本武蔵はまた現れる」と告げられる。
 
:『宮本武蔵体験クエスト』で並行世界より現れた[[宮本武蔵]]と剣を交えた後、[[天草四郎時貞 (剪定事象)|剪定事象の天草四郎]]に「宮本武蔵はまた現れる」と告げられる。
:以後、天草四郎の元につき、宿業を埋め込まれた英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する。(正確には、この時点では生きた人間であるため英霊ではない。)
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:以後、天草四郎の元につき、宿業を埋め込まれた英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する(正確には、この時点では生きた人間であるため英霊ではない)。
 
:その半年後、再会した宮本武蔵に味方として近付き、彼女が他の英霊剣豪を倒して成長するのを待っていた。
 
:その半年後、再会した宮本武蔵に味方として近付き、彼女が他の英霊剣豪を倒して成長するのを待っていた。
 
:厭離穢土城で[[蘆屋道満|キャスター・リンボ]]を倒した宮本武蔵たちの前に正体を現して戦いを挑んだが、空の座へと至りつつあった彼女に敗北した。
 
:厭離穢土城で[[蘆屋道満|キャスター・リンボ]]を倒した宮本武蔵たちの前に正体を現して戦いを挑んだが、空の座へと至りつつあった彼女に敗北した。
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:兵法家にして政治家で、諸大名やその子弟に新陰流を指南し、自らの弟子を有力な大名の剣術師範として送り込むなどした。
 
:兵法家にして政治家で、諸大名やその子弟に新陰流を指南し、自らの弟子を有力な大名の剣術師範として送り込むなどした。
 
:生前の宗矩は武蔵と激突する事はなく、相手をする事もなかったが、実のところ気には留めてはいた。故に『英霊剣豪七番勝負』では(自らの世界の「宮本武蔵」とは別人だと知りながらも)彼女との対決に固執しており、その為に英霊剣豪達の暴虐をあえて断罪しきらずに武蔵たちに対処を一任しており、そして自らもセイバー・エンピレオとして彼らに加担していた。
 
:生前の宗矩は武蔵と激突する事はなく、相手をする事もなかったが、実のところ気には留めてはいた。故に『英霊剣豪七番勝負』では(自らの世界の「宮本武蔵」とは別人だと知りながらも)彼女との対決に固執しており、その為に英霊剣豪達の暴虐をあえて断罪しきらずに武蔵たちに対処を一任しており、そして自らもセイバー・エンピレオとして彼らに加担していた。
:だが、宿業を埋め込まれた英霊剣豪と化し、魔縁に堕ちた身であってもなお、剣に向けた矜持に歪みはなかった。
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:だが、宿業を埋め込まれた英霊剣豪と化し、魔縁に堕ちた身であってもなお唯一、剣に向けた矜持に歪みはなかった。
 
:英霊としてカルデアに召喚された宗矩は、[[宮本武蔵|武蔵]]の腕と在り方を認めている。自らの世界の「宮本武蔵」については、「西軍のもの」と見ている事以外は今もって不明である。
 
:英霊としてカルデアに召喚された宗矩は、[[宮本武蔵|武蔵]]の腕と在り方を認めている。自らの世界の「宮本武蔵」については、「西軍のもの」と見ている事以外は今もって不明である。
 
;能力
 
;能力
:武者七名を瞬時に斬り捨てたというほどの腕を持つ剣の天才であり、武蔵からも剣神に達していると評されている。その実力故に纏う剣気も凄まじく、主人公を一瞥しただけで身動きを取れなくさせ、サーヴァントである小太郎でさえも全身を総毛立たせた。
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:武者七名を瞬時に斬り捨てたというほどの腕を持つ剣の天才であり、武蔵からも剣神に達していると評されている。
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:その実力故に纏う剣気も凄まじく、主人公を一瞥しただけで身動きを取れなくさせ、サーヴァントである小太郎でさえも全身を総毛立たせた。
 
:先読みに長けており、島原の乱の拡大をいち早く見抜いていたとも語られる。
 
:先読みに長けており、島原の乱の拡大をいち早く見抜いていたとも語られる。
 
:「新陰流」スキルをAランク以上で有する宗矩は柳生新陰流の奥義を修めており、剣のわざのみならず、精神攻撃への耐性をも有している。
 
:「新陰流」スキルをAランク以上で有する宗矩は柳生新陰流の奥義を修めており、剣のわざのみならず、精神攻撃への耐性をも有している。
 +
:少し話しただけで感染するレベルの呪詛を受けて平然としていたり、無念無想で悲鳴を無視してマンドラゴラを引っこ抜いたりと精神耐性が非常に高い。
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== 別クラス / バリエーション ==
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===セイバー・エンピレオ===
 +
:『屍山血河舞台 下総国』にて、生前の柳生但馬守宗矩が[[英霊剣豪]]に変貌させられた姿。
 +
:基本的な人格はそのままなのだが、宮本武蔵と出会った事により斬り合いの愉しさに目覚めてしまい、柳生家のことや将軍家への忠誠などが全て色褪せてしまっていた。
 +
:英霊剣豪としての不死性は身につけているが、英霊剣豪になって人格が歪んだという事は無く、腕前も据え置きである。
 +
:とはいえ、晩年とはいえ生前の時点で変じてしまっている為、「英霊」としての柳生但馬守宗矩よりは腕は劣ってしまっている模様。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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:剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考のうち大悟へ至る。
 
:剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考のうち大悟へ至る。
 
:無念無想の域から放たれる剣禅一如の一刀は、ただ一撃にて、必殺を為す。
 
:無念無想の域から放たれる剣禅一如の一刀は、ただ一撃にて、必殺を為す。
 +
:『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃&敵単体の攻撃力をダウン<ref group = "注" name="3ターン">3ターン</ref><ref group = "注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>」という効果のArts宝具。
    
==真名:柳生但馬守宗矩 ==
 
==真名:柳生但馬守宗矩 ==
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寛永十四年(1637年)、[[天草四郎時貞|キリシタン宗徒による反乱の報せ]]が届いてすぐの頃、宗矩は追討使の任を受けた板倉内膳正重昌を必死に引き留めようとした。何故と問い掛けた将軍家光に、宗矩は「宗教徒のいくさはすべて大事」「重昌殿は討ち死にするでしょう」と答えたという。
 
寛永十四年(1637年)、[[天草四郎時貞|キリシタン宗徒による反乱の報せ]]が届いてすぐの頃、宗矩は追討使の任を受けた板倉内膳正重昌を必死に引き留めようとした。何故と問い掛けた将軍家光に、宗矩は「宗教徒のいくさはすべて大事」「重昌殿は討ち死にするでしょう」と答えたという。
   −
事態は宗矩の読み通りに推移した。一万五千石の大名である重昌では、西国大名を率いるのに不足であり、結果として苦戦を強いられたのである。状況を重く見た将軍家光は重臣・松平信綱を総大将として送り込んだが、重昌はそれを知って焦り、信綱が到着するよりも前にと敵陣へ突撃し、あえなく討ち死にを遂げたのだった。
+
宗矩の予見は的中した。才知溢れるものの一万五千石の小大名であった重昌は、多数が十万石以上を食む西国大名達に軽んじられ全軍を纏めきれず、苦戦を強いられるに至った。状況を重く見た将軍家光は「知恵伊豆」と讃えられた老中・松平伊豆守信綱を新たな総大将として江戸から進発させたのだが、重昌はそれを知って焦り、信綱の到着前に島原城を落とさんと自ら陣頭に立ち総攻撃を仕掛け、眉間を撃ち抜かれて戦死。総攻撃自体も4000以上の損害を出して失敗に終わり、家光は宗矩の言に従わなかったことを甚く後悔したという。
 +
 
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===関連===
 +
;二階笠
 +
:柳生家の家紋となっている二枚の編み笠。『Fate/Grand Order』における絆礼装にもなっている。
 +
:彼の息子である十兵衛は宗矩の打ち込みを二枚の笠で受け止めたという伝承もあるが、上記の家紋の件も併せて「出来すぎた話」と一蹴している。
 +
:……実際の所、そんな伝承が残ってもおかしくないレベルのとんでもない事を笠でやらかしたらしく、語りかけたもののすぐに言葉を濁している。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
 
;[[Fate/Grand Order]]
 
;[[Fate/Grand Order]]
:ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台 下総国』クリア後ガチャに追加される。
+
:ストーリーガチャ限定サーヴァント。亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』クリア後ガチャに追加される。
 +
 
 +
===その他===
 +
;[[ちびちゅき!]]
 +
:裏生徒会の書記担当(つまり教師では無く生徒側)……なのだが、墨を擦る所から始める為なかなか進まない。
    
==人間関係==
 
==人間関係==
 
===[[Fate/Grand Order]]===
 
===[[Fate/Grand Order]]===
 
;[[宮本武蔵]]
 
;[[宮本武蔵]]
:『宮本武蔵体験クエスト』にて彼女と剣を交えたことで、彼は剣術の愉しみを見出し、英霊剣豪と化すことになる。
+
:『宮本武蔵体験クエスト』にて彼女と剣を交えたことで、彼は剣術の死合に愉悦を見出し、生きながらにして英霊剣豪と化すことになる。
 
:なお、負傷により隻眼となった彼女を見て、同じく隻眼である息子を想起している。
 
:なお、負傷により隻眼となった彼女を見て、同じく隻眼である息子を想起している。
 
;[[加藤段蔵]]
 
;[[加藤段蔵]]
:亜種並行世界Ⅲにて、表向きは公儀隠密として、裏向きは英霊剣豪側からのスパイとして、武蔵たちに同行するように命令していた。
+
:亜種並行世界にて、表向きは公儀隠密として、裏向きは英霊剣豪側からのスパイとして、武蔵たちに同行するように命令していた。
 
;[[天草四郎時貞 (剪定事象)]]
 
;[[天草四郎時貞 (剪定事象)]]
:亜種並行世界Ⅲにて、「宮本武蔵はまた現れる」と告げられ以後、天草四郎の元につき、宿業を埋め込まれた英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する。
+
:亜種並行世界にて、「宮本武蔵はまた現れる」と告げられて以後天草四郎の元につき、宿業を埋め込まれた英霊剣豪の一人「セイバー・エンピレオ」として行動する。
 +
;[[巴御前]]
 +
:亜種並行世界では英霊剣豪として共に戦った仲。
 +
:期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』では、「ロコモコ」について話し合った結果両者共に盛大に勘違いし、語源になった謎の生き物を一緒に探索しに行った。
 +
;[[アヴァータ]]
 +
:[[ディルムッド・オディナ〔セイバー〕]]の幕間の物語にて、シミュレーター内に現れた彼の残留思念と交戦。
 +
:勝負自体は引き分けに終わったものの、彼が求めているものの概要を看破していた。
 +
;[[清姫]]
 +
:[[ディルムッド・オディナ〔セイバー〕]]の幕間の物語にて、上記の立ち会いの後、感染させられた呪詛をマスターに二次感染させないためにマスターに言伝を頼んだ。
 +
:彼女の呪詛への耐性を考えてのことであるが、彼女への二次感染は問題視していないあたり結構イイ性格である。
 +
;[[武則天]]
 +
:彼女の幕間の物語にて、彼女に依頼され、彼女宛の脅迫状を代筆した。
 +
:後に自分で記憶を消した彼女に問い詰められた際には、当然だが依頼主を明かさなかった(前もって問い詰められても答えないよう約束していた可能性が高いが)。
 +
;セイバー・エンピレオ
 +
:亜種並行世界にて、自身が至った別の可能性。
 +
:自身の幕間の物語では彼について「良い出会いがあったのだろう」と羨ましく思っているものの、自身よりは腕で劣っていると認識している。
    
===生前===
 
===生前===
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==名台詞==
 
==名台詞==
 +
=== Fate/Grand Order ===
 
;「参る。我が心は不動。しかして自由にあらねばならぬ。即ち是、無念無想の境地なり。『剣術無双・剣禅一如』」<br>「いざ。剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考の裡大悟へ至る。我が剣にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』」
 
;「参る。我が心は不動。しかして自由にあらねばならぬ。即ち是、無念無想の境地なり。『剣術無双・剣禅一如』」<br>「いざ。剣は生死の狭間にて大活し、禅は静思黙考の裡大悟へ至る。我が剣にお前は何れを見るものか。『剣術無双・剣禅一如』」
 
:宝具発動時の台詞。静かなる凪の奥義より繰り出される刹那の一閃に、斬れぬ物はなし。
 
:宝具発動時の台詞。静かなる凪の奥義より繰り出される刹那の一閃に、斬れぬ物はなし。
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; 「天草四郎時貞。何もかも…懐かしい。」
 
; 「天草四郎時貞。何もかも…懐かしい。」
: [[天草四郎時貞]]所属時の台詞。
+
: [[天草四郎時貞]]所属時の台詞。宗矩は天草四郎と同時代を生き、島原の乱にも関わっているため、そのことを思い返している。詳しい関わりについては天草四郎時貞の項目を参照。
    +
==== 本編 ====
 
;「身体に力の起こりなし。我が剣生において無二の、自然無想による一の太刀。<br> それを既の所で流された。<ruby><rb>天下一の剣豪</rb><rt>・・・・・・</RT></RUBY>など、作り話と意に介していなかったが――――<br> ……これは斬らねばならぬ。何としても、斬らねばならぬ。」
 
;「身体に力の起こりなし。我が剣生において無二の、自然無想による一の太刀。<br> それを既の所で流された。<ruby><rb>天下一の剣豪</rb><rt>・・・・・・</RT></RUBY>など、作り話と意に介していなかったが――――<br> ……これは斬らねばならぬ。何としても、斬らねばならぬ。」
 
:「宮本武蔵体験クエスト」にて初登場のシーン。鯉口で誘ってきた武蔵を目にも止まらぬ抜刀で追い詰めるが―――
 
:「宮本武蔵体験クエスト」にて初登場のシーン。鯉口で誘ってきた武蔵を目にも止まらぬ抜刀で追い詰めるが―――
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:しかし二度の必殺を与えても武蔵を仕留め切る事は叶わず、別世界に飛んでいった彼女の名を心に刻み竹林へと消える。冷静沈着としている様だが、この時彼の心境にはある決定的な変化が起こっていた。
 
:しかし二度の必殺を与えても武蔵を仕留め切る事は叶わず、別世界に飛んでいった彼女の名を心に刻み竹林へと消える。冷静沈着としている様だが、この時彼の心境にはある決定的な変化が起こっていた。
   −
;「安堵せよ、皆の者。怪異なぞ夜盗山賊の類と差はない!是より私が士気城主たる松平下総守とともに討伐いたす!<br> 我が配下はいずれも島原を平定せす戦に参じた者、幕府の威光が南の果てに届くと知らしめた兵ども!<br> 故に。悪戯に騒ぎ立てず、ただ吉報を待て。<br> 下総を騒がせた怪異跋扈の噂。遠からず、この柳生但馬守が刈り尽くしてくれよう。<br> 島原の折の愚など二度と有り得ぬ。私が来たからにはな。」
+
;「安堵せよ、皆の者。怪異なぞ夜盗山賊の類と差はない!是より私が土気城主たる松平下総守とともに討伐いたす!<br> 我が配下はいずれも島原を平定せす戦に参じた者、幕府の威光が南の果てに届くと知らしめた兵ども!<br> 故に。悪戯に騒ぎ立てず、ただ吉報を待て。<br> 下総を騒がせた怪異跋扈の噂。遠からず、この柳生但馬守が刈り尽くしてくれよう。<br> 島原の折の愚など二度と有り得ぬ。私が来たからにはな。」
 
:亜種並行世界「屍山血河舞台 下総国」にて、下総の民に向けての演説。"剣術無双"と謳われる実力に裏打ちされた説得力と威厳を感じさせる。
 
:亜種並行世界「屍山血河舞台 下総国」にて、下総の民に向けての演説。"剣術無双"と謳われる実力に裏打ちされた説得力と威厳を感じさせる。
    
;「死して霊魂となったモノなどではなく、私は私、生まれ落ちた時と変わらぬ命と血肉を備えた者である。<br> 些か、<ruby><rb>魔縁に堕ちた身ではあるが</rb><rt>・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>。<br> フ。それにな。宿業なぞどうという事もない。業ならたっぷり百八つ、腐るほど持ち合わせておるわ。」
 
;「死して霊魂となったモノなどではなく、私は私、生まれ落ちた時と変わらぬ命と血肉を備えた者である。<br> 些か、<ruby><rb>魔縁に堕ちた身ではあるが</rb><rt>・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>。<br> フ。それにな。宿業なぞどうという事もない。業ならたっぷり百八つ、腐るほど持ち合わせておるわ。」
 +
;「侍衆を率いて土気城下へと至った時なぞは……フ。事もあろうに、<br> 此処で屍山血河を築くしかあるまいか―――<br> 等と、滾る心を抑えるのに必死であった。だが結局のところ貴様は気付かぬまま、此処へ至った。」
 
: 終盤、セイバー・エンピレオとしてその正体を現した際の発言。サーヴァントでさえ霊基を歪められ狂い果てる宿業を人の身で埋め込まれたにも関わらず、外面上の精神の変生が殆ど見られない。もはや人とは思えぬ彼の規格外ぶりが伺える。
 
: 終盤、セイバー・エンピレオとしてその正体を現した際の発言。サーヴァントでさえ霊基を歪められ狂い果てる宿業を人の身で埋め込まれたにも関わらず、外面上の精神の変生が殆ど見られない。もはや人とは思えぬ彼の規格外ぶりが伺える。
  −
;「侍衆を率いて士気城下へと至った時なぞは……フ。事もあろうに、<br> 此処で屍山血河を築くしかあるまいか―――<br> 等と、滾る心を抑えるのに必死であった。だが結局のところ貴様は気付かぬまま、此処へ至った。」
   
:しかしその内には英霊剣豪としての深い業を確かに持ち合わせており、本来守るべきはずの下総の民に対して必死に殺意を抑え込んでいた。
 
:しかしその内には英霊剣豪としての深い業を確かに持ち合わせており、本来守るべきはずの下総の民に対して必死に殺意を抑え込んでいた。
   147行目: 183行目:  
;「嗚呼、良い気分だ―――ふ。くくく―――<br> おのれ、三厳め。このような心地で剣を振るっていたとはなぁ。<br> であればあの上達ぶりも頷けるというもの。まったく憎らしい……<br> 貴様達には胸糞の悪い言葉だろうが、すまぬ。敢えて言おう。<br> 新免武蔵。カルデアのマスター。実に、この上なく……愉しき……立ち合いであった―――」
 
;「嗚呼、良い気分だ―――ふ。くくく―――<br> おのれ、三厳め。このような心地で剣を振るっていたとはなぁ。<br> であればあの上達ぶりも頷けるというもの。まったく憎らしい……<br> 貴様達には胸糞の悪い言葉だろうが、すまぬ。敢えて言おう。<br> 新免武蔵。カルデアのマスター。実に、この上なく……愉しき……立ち合いであった―――」
 
:敗北後の台詞。一切の後悔も未練も無く、一人の剣客として潔く散っていった。
 
:敗北後の台詞。一切の後悔も未練も無く、一人の剣客として潔く散っていった。
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==== イベント ====
 +
;「承った。なお、拙者はチョキを出す。」
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:期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて、ロビンへの挑戦者の人数が多過ぎたためにジャンケンで選抜すると決まった際の一言。
 +
:その道に長けているとはいえ、見事なまでに大人げない心理戦を吹っかけている。おかげで[[ベオウルフ|バーサーカー]]に窘められることに。
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; 「とーすと ひとつでは 足りもうさん。(手拍子を打ちながら輪唱する<ruby><rb>好々爺</rb><rt>こうこうや</rt></ruby>)」
 +
: 期間限定イベント『閻魔亭繁盛記』での宴会にて。
 +
: 荊軻が歌うエリザベートの代表曲『恋はドラクル』の「♪お腹は空くの ♪生きてるライフ(トースト一つじゃ足りないの)」に合わせたもの。
 +
: 歌のリクエストに「手拍子で輪唱できるものがいい」と言ったが……生まれた時代もジャンルも異なる『ろっく』にもノリノリである。
    
==メモ==
 
==メモ==
*ムーンセルの[[BB]]のようなチートを除けば、これまで登場した中で、'''A++という最高の敏捷値'''を保持するサーヴァント。[[佐々木小次郎]]がA+なことを考えると、単純な足の速さではなくと思われるが、理由は現状では不明である。
+
*ムーンセルの[[BB]]のようなチートを除けば、これまで登場した中で'''A++という最高の敏捷値'''を保持するサーヴァント。現状これに続くサーヴァントは[[牛若丸〔アサシン〕]]や[[紅閻魔]]といった人外に片足を突っ込んだ者のみで、既出した[[佐々木小次郎]]や[[アキレウス]]ですらA+止まりであることを考えると、単純な足の速さではないと思われるが、厳密な理由は現状では不明である。
**推測に過ぎないが、おそらくは、「あらゆる雑念を捨て去る無念無想の境地に至る事で、どんな達人でも本来必ず生じる『動作の無駄』をゼロにし、其れによって『あらゆる動作の最短距離の最適解』を行う」ことから最速、ということだろう。</br>単純な移動速度なら例えばアキレウスのほうが早いが、攻撃などの動作にかかる時間は宗則のほうが短い、といった具合に。</br>さしずめ、武蔵の「未来の可能性を剪定して最適解の斬撃を放つ『天眼』」とは違うアプローチによる、『もう一つの最適解』といったところか。おそらくは斬撃以外も含むあらゆる動作に適用できるため、この敏捷値になっていると思われる。
+
**バトルキャラのモーションからの推測に過ぎないが、おそらく「あらゆる雑念を捨て去る無念無想の境地に至る事で、どんな達人でも本来必ず生じる'''『動作の無駄』をゼロにし'''、其れによって『あらゆる動作の最短距離の最適解』を行う」ことからの超高敏捷、ということだろう。<br/>単純な走行速度でアキレウスに勝てる者はいないが、攻撃などの動作にかかる時間は宗矩のほうがより短い、といった具合に。<br/>『天眼』の異能によって「未来の可能性を剪定して」最適解の斬撃を放つ武蔵の宝具とは違い、人智の技の極限による対人奥義が『一つの最適解』となっているということだろう。<br/>そして敏捷ステータスに反映される由縁として恐るべきは、''斬撃以外も含むあらゆる動作に''この奥義が適用できることと言える。実際、バレンタイン2018では引っこ抜いた際に放つ死の悲鳴で命を脅かすマンドチョコラゴラを無念無想にて収穫したとのこと。
*生前の主君である徳川家光公からは「柳」生「但」馬守宗矩の名から「柳但(りゅうたん)」と呼ばれていたとされ、本作でもプロフィールでその旨が触れられている。そこからこの渋い老爺キャラでありながら「りゅーたん」とファン間ではあっという間に愛称が決まった。
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*生前の主君である徳川家光公からは「柳」生「但」馬守宗矩の名から「柳但(りゅうたん)」と呼ばれていたとされ、本作でもプロフィールでその旨が触れられている。そこからこの渋い老爺キャラでありながら[[鈴鹿御前|JKセイバー]]を思わせる呼び方に「りゅーたん」とファン間ではあっという間に愛称が決まった。
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**ちなみに『バレンタイン2018』ではピジョンレポートにおいて「りゅうたん」という名で言及される。
 
*スキル使用時のバトルモーションが「禅」をして精神を整えるという剣禅の一致を成し遂げた彼に相応しい演出であるが、座ってから立ち上がるまでが割と早く、またバトル中に正座をしている光景がシュールに映るため、一部のファンからは「セイザーのサーヴァント」、「屈伸運動をするお爺ちゃん」等と言われるハメに。
 
*スキル使用時のバトルモーションが「禅」をして精神を整えるという剣禅の一致を成し遂げた彼に相応しい演出であるが、座ってから立ち上がるまでが割と早く、またバトル中に正座をしている光景がシュールに映るため、一部のファンからは「セイザーのサーヴァント」、「屈伸運動をするお爺ちゃん」等と言われるハメに。
 
**ちなみに第三再臨では和服から甲冑を纏った姿になるためか、スキル使用時の姿勢が正座から胡坐に変わるという細かいギミックがある。
 
**ちなみに第三再臨では和服から甲冑を纏った姿になるためか、スキル使用時の姿勢が正座から胡坐に変わるという細かいギミックがある。
 
*生前は踊りや能を好み、自らも能を舞っていたとされ、時には友人の大名の家に押しかけて上がり込んだ挙句、立ちくらみを起こすまで舞い続けたという。割りとお茶目。そのうちイベント等でそのことについて語ることがあるかもしれない。
 
*生前は踊りや能を好み、自らも能を舞っていたとされ、時には友人の大名の家に押しかけて上がり込んだ挙句、立ちくらみを起こすまで舞い続けたという。割りとお茶目。そのうちイベント等でそのことについて語ることがあるかもしれない。
*[[ジェームズ・モリアーティ|新宿で出会った記憶喪失のアラフィフ]]、[[クリストファー・コロンブス|アガルタで味方になった頼りがいのあるレジスタンスリーダー]]、そして下総の重鎮こと彼。<br />彼らとの1.5部に入ってからのシナリオから、ある共通意識がユーザー間で生まれつつある…「'''1.5部ではおっさんは基本信用するな'''」と。…なんともはや。残されたセイレムシナリオでも同じような「信用し難いおじさん」キャラが出てきたりするのだろうか…と予想されていたが、[[ラウム|まさしくその通りだった]]。
+
**イベントでは真面目な振る舞いをしているがそれ自体がギャグになっている事が多い。また、期間限定イベント『サーヴァント・サマ・フェスティバル!』や『雀のお宿の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜』などでは酒が絡む話にしばしば現れ、カルデアでも酒豪として知られている模様。
 +
***なお、史実の宗矩本人には酒にまつわるエピソードは少なく、むしろ息子の十兵衛が酒癖の悪さで問題を起こすことが多い。
 +
*[[ジェームズ・モリアーティ|新宿で出会った記憶喪失のアラフィフ]]、[[クリストファー・コロンブス|アガルタで味方になった頼りがいのあるレジスタンスリーダー]]、そして下総の重鎮こと彼。<br />彼らとの1.5部に入ってからのシナリオから、ある共通意識がユーザー間で生まれつつある…「'''1.5部ではおっさんは基本信用するな'''」と。…なんともはや。残されたセイレムシナリオでも同じような「信用し難い味方おじさん」キャラの存在は予想されていたが、[[ラウム|その正体はかなりの鳴り物入りであった]]。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
<references/>
+
===注釈===
 +
<references group = "注"/>
 +
 
 +
===出典===
 +
<references group = "出"/>
    
== リンク ==
 
== リンク ==
167行目: 220行目:     
[[Category:登場人物や行]]
 
[[Category:登場人物や行]]
[[Category:Fate/Grand Order]]
   
[[Category:セイバー]]
 
[[Category:セイバー]]
 
[[Category:サーヴァント]]
 
[[Category:サーヴァント]]
[[Category:英霊剣豪]]
+
[[Category:Fate/Grand Order]]
 +
[[Category:ちびちゅき!]]
 +
[[Category:コハエース]]
 +
[[Category:TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
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