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4,473 バイト追加 、 2018年10月4日 (木) 00:00
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== バーサーカー (帝都聖杯奇譚) ==
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{{サーヴァント概要
* 真名:森長可
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| タイトル = バーサーカー
* 身長:194cm / 体重:93kg
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| 真名 = 森長可
* 属性:混沌・狂
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| 依代 =  
* 性別:男性
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| 読み = もり ながよし
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| 外国語表記 =
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| 初登場作品 = [[Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]]
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| 声優 =  
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| 演者 =  
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| 身長 = 194cm
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| 体重 = 93kg
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| 誕生日 =
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| 血液型 =
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| 出典 =
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| 地域 =
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| 属性 = 混沌・狂
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| 隠し属性 = 男性
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| 性別 =
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| スリーサイズ =
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| イメージカラー =
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| サーヴァント階位 =
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| 特技 =
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| 好きな物 =
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| 苦手な物 =
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| 天敵 =
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| デザイン = 経験値
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| 設定作成 =
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| レア度 =
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}}
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== 概要 ==
    
「[[バーサーカー|狂戦士]]」の[[サーヴァント]]。
 
「[[バーサーカー|狂戦士]]」の[[サーヴァント]]。
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:「狂化」のランクはDと低いため言語能力も思考能力も失われておらず、バーサーカーとしては状況判断に長けている。
 
:「狂化」のランクはDと低いため言語能力も思考能力も失われておらず、バーサーカーとしては状況判断に長けている。
 
:;甲型英霊拘束具
 
:;甲型英霊拘束具
:: バーサーカーが纏っている陸軍第四魔導機関謹製の拘束具。第三帝国の技術提供により完成することに成功。
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:: バーサーカーが纏っている陸軍第四魔導機関謹製の拘束具。[[ドイツ第三帝国]]の技術提供により完成することに成功。
 
:: 土地から魔力を吸収し、それによって傷を治癒出来る(致命傷となる頭部の損傷さえも修復が可能)ことに加え、[[バーサーカー]]の問題点であった「魔力消費量」を解消している。
 
:: 土地から魔力を吸収し、それによって傷を治癒出来る(致命傷となる頭部の損傷さえも修復が可能)ことに加え、[[バーサーカー]]の問題点であった「魔力消費量」を解消している。
 
:: 一方で、魔力を土地から無理矢理吸い尽くすために、使い続ければ「その土地は死ぬ」というとんでもない問題点が存在している。
 
:: 一方で、魔力を土地から無理矢理吸い尽くすために、使い続ければ「その土地は死ぬ」というとんでもない問題点が存在している。
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
|-   
 
|-   
| [[バーサーカー]] || [[間桐慎二|間桐少佐]] ||B || C || D || E || D || C  ||狂化:D || 精神汚染:B<br>血濡れの蛮勇:A|| style="text-align:left"|
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| [[バーサーカー]] || [[間桐少佐]] ||B || C || D || E || D || C  ||狂化:D || 精神汚染:B<br>血濡れの蛮勇:A|| style="text-align:left"|
 
|}
 
|}
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: 由来:森長可の愛馬。
 
: 由来:森長可の愛馬。
 
: ランサー、ライダーで召喚されると所有する合体騎乗宝具。史実での長可の愛馬であり、長可の居城である金山城の石段100段を駆け上るほどの名馬というのが名前の由来。
 
: ランサー、ライダーで召喚されると所有する合体騎乗宝具。史実での長可の愛馬であり、長可の居城である金山城の石段100段を駆け上るほどの名馬というのが名前の由来。
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:合体すると『パーフェクトDQN・MORI・NAGAYOSHI』が完成するとか。
    
== 真名:森長可 ==
 
== 真名:森長可 ==
 
: もりながよし。日本の戦国時代の武将で織田信長の尾張統一前からの功臣であった森可成の次男で、信長の寵童として有名な蘭丸の兄。<br>父譲りの槍の名手で、父の死後は森家の当主となり、信長の息子である織田信忠旗下で多くの武功を立て、『鬼武蔵』の異名を取った猛将。<br>信長没後も羽柴秀吉に属して美濃を席巻したが、小牧長久手の戦いの際に銃弾を受けて若くして命を落とした。
 
: もりながよし。日本の戦国時代の武将で織田信長の尾張統一前からの功臣であった森可成の次男で、信長の寵童として有名な蘭丸の兄。<br>父譲りの槍の名手で、父の死後は森家の当主となり、信長の息子である織田信忠旗下で多くの武功を立て、『鬼武蔵』の異名を取った猛将。<br>信長没後も羽柴秀吉に属して美濃を席巻したが、小牧長久手の戦いの際に銃弾を受けて若くして命を落とした。
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: 生前から非常に旺盛な闘争心の持ち主で、初陣で自ら27の首級を挙げたのを皮切りに前線での戦いを好み、高遠城の戦いでは腰から下が満遍なく血塗れになるまで敵兵を殺し回ったとされる。<br>一方で平時でも異常なまでに気性の激しい人物で、気に入らぬことがあればすぐに手討ちに及んだり、織田軍の関所であっても放火して押し通ったりととにかく暴力的な逸話が多く残されている。
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: 生前から非常に旺盛な闘争心の持ち主で、初陣で自ら27の首級を挙げたのを皮切りに前線での戦いを好み、高遠城の戦いでは腰から下が満遍なく血塗れになるまで敵兵を殺し回ったとされる。<br>一方で平時でも異常なまでに気性の激しい人物で、気に入らぬことがあればすぐに手討ちに及んだり、織田軍の関所であっても自身の通りが通らない場合は放火してでも押し通おりと脅すなど、とにかく暴力的な逸話が多く残されている。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
=== 帝都聖杯奇譚 ===
 
=== 帝都聖杯奇譚 ===
; [[間桐慎二|間桐少佐]]
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; [[間桐少佐]]
 
: マスター。自害させられそうになったため即座に腕をぶった切るものの、一応主だとは思っている。
 
: マスター。自害させられそうになったため即座に腕をぶった切るものの、一応主だとは思っている。
 
; [[李書文 (帝都聖杯奇譚)|ランサー]]
 
; [[李書文 (帝都聖杯奇譚)|ランサー]]
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**ただ上述の発言通り自害させられそうになろうとも、最悪マスターを裏切ることだけはしないため(ただし絶対に危害を加えない訳でも決して無い)、召喚したらマスターに対してほぼ確実に牙を剥く[[オジマンディアス]]や[[エイリーク・ブラッドアクス|エイリーク]]、[[アサシン (Fake)|美しき暗殺者]]よりかはまだマシである。
 
**ただ上述の発言通り自害させられそうになろうとも、最悪マスターを裏切ることだけはしないため(ただし絶対に危害を加えない訳でも決して無い)、召喚したらマスターに対してほぼ確実に牙を剥く[[オジマンディアス]]や[[エイリーク・ブラッドアクス|エイリーク]]、[[アサシン (Fake)|美しき暗殺者]]よりかはまだマシである。
 
**外道な精神性も逆に言えばマスターがどんな汚い人間でも裏切らないという長所になりうる。生前の主君である信長の下で多大な戦果をあげているのは間違いないため、勝つ為なら手段を選ばない[[衛宮切嗣]]や[[間桐臓硯]]などのマスターと組めば優勝候補に躍り出ることも不可能ではないかもしれない。
 
**外道な精神性も逆に言えばマスターがどんな汚い人間でも裏切らないという長所になりうる。生前の主君である信長の下で多大な戦果をあげているのは間違いないため、勝つ為なら手段を選ばない[[衛宮切嗣]]や[[間桐臓硯]]などのマスターと組めば優勝候補に躍り出ることも不可能ではないかもしれない。
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**見ての通りのとんでもない人物だが、前から存在が語られていた[[豊臣秀吉]]に加え、後に登場した[[織田信勝]]や[[明智光秀]]が織田信長に対して拗らせまくった性癖を持っていたので、一周回って'''「織田家の家臣で一番まとも」'''等と一部プレイヤーから言われる事に……
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*没になった初期プロットでは、召喚したマスターを殺害した後、彼のことを死別した息子と思い込んだ女性を新たなマスターとして戦う案もあったとか。
 
*「負担を減らすためそれほど有名でない英霊を底上げする」「狂化をほどほどにして自己判断能力を残す」「判断力の低下で防御がおろそかになりがちなのを補完する」「大きすぎる魔力消費量を肩代わりする手段を用意する」という点では、バーサーカーの運用方法としては歴代で見ても理想型に近い。
 
*「負担を減らすためそれほど有名でない英霊を底上げする」「狂化をほどほどにして自己判断能力を残す」「判断力の低下で防御がおろそかになりがちなのを補完する」「大きすぎる魔力消費量を肩代わりする手段を用意する」という点では、バーサーカーの運用方法としては歴代で見ても理想型に近い。
 
**…が、本編ではこの英霊が「破壊活動や殺戮行為を好み、積極的に行おうとする危険極まりない性格の人物」であった事と、「暴走した場合に止める手段が無い」という根本的かつ致命的な問題が同時に表面化してしまい、裏目に出てしまった。
 
**…が、本編ではこの英霊が「破壊活動や殺戮行為を好み、積極的に行おうとする危険極まりない性格の人物」であった事と、「暴走した場合に止める手段が無い」という根本的かつ致命的な問題が同時に表面化してしまい、裏目に出てしまった。
*父・可成は信長の古くからの忠臣で、他の家臣からも頼りにされ、弟の森蘭丸(成利)は信長の側近を務めるほどの品性かつ知性を備えていた。だが、この男は非常に激しい気性の持ち主で、些細なことでも怒りに任せて平然と殺人を犯すなど、味方からも恐れられ、嫌われていた。
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*父・可成は信長の古くからの忠臣で、他の家臣からも頼りにされ、弟の森蘭丸(成利)は信長の側近を務めるほどの品性かつ知性を備えていた。だが、この男は非常に激しい気性の持ち主で、些細なことでも怒りに任せて平然と殺人を犯す(しかも味方側の人間であっても)などの蛮行から味方からも恐れられ、嫌われていたと言われている。その余りの蛮勇と暴威は戦においては極めて有利に働いたが、案の定と言うべきか命令違反・軍紀違反の常習犯でもあった。
**そのため[[豊臣秀吉|羽柴秀吉]]の配下として参戦した小牧・長久手の戦いで討ち死にした際には、その死を味方からも喜ばれたという逸話が伝わっている。真偽は不明ではあるものの、そんな話が生まれるほどの問題児だったことは間違いないだろう。
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**そのため[[豊臣秀吉|羽柴秀吉]]の配下として参戦した小牧・長久手の戦いで討ち死にした際には、その死を味方からも喜ばれたという逸話が伝わっている。真偽は不明ではあるものの、そんな話が生まれるほどの問題児だったことは間違いないだろう。なおあくまで逸話であり、史実では討ち死にした際に敵軍に首を渡さぬように、配下が敵に成りすまして首を取り名乗りを上げながら森陣営に持ち帰っている。
 
**逸話の中には、敵兵はおろか、自分の道を遮った門番や撤退の際にとった人質、果ては神獣とされた蛇なども殺したとある。また、劇中ではシューティングゲーム感覚で殺戮行為をしていたが、それも実際に武田攻めの際にやっていたという逸話が残っている。
 
**逸話の中には、敵兵はおろか、自分の道を遮った門番や撤退の際にとった人質、果ては神獣とされた蛇なども殺したとある。また、劇中ではシューティングゲーム感覚で殺戮行為をしていたが、それも実際に武田攻めの際にやっていたという逸話が残っている。
**もっとも、人質を処刑したのは人質を差し出した武将が自分を裏切った為であり、戦国時代なら普通の行動だと言える。また、撤退に協力した武将には深く感謝して脇差しを送るなど、決して粗暴なだけの人物ではない。
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**もっとも、人質を処刑したのは人質を差し出した武将が自分を裏切った為であり、戦国時代なら普通の行動だと言える。また、撤退に協力した武将には深く感謝して脇差しを送るなど、決して粗暴なだけの人物ではない。武田家の領民の一部が自分たちの村を自ら焼き討ち、織田軍に降った時は珍しく引いたとも。
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**ここまで無茶苦茶やっておいて、信長から下された懲罰は口頭か書状での軽い注意ばかりで、まともな罰を受けたことは一度も無かった。これは森家自体が代々続く忠臣の家系で織田家のために殉じていった者が非常に多く、長可も例に漏れず織田家に極めて忠実であったため。そのせいか、総じて家臣には甘い信長も長可には特に甘かった。
 
*茶の湯と書道に通じていた他、領地経営には熱心に取り組んでおり、所領であった金山は商業で大いに賑わったという。
 
*茶の湯と書道に通じていた他、領地経営には熱心に取り組んでおり、所領であった金山は商業で大いに賑わったという。
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**茶の湯に関しては相当入れ込んでいたようで、ある茶器の購入資金を工面するため秀吉に多額の借金をしたとの逸話まである。
 
*宝具の元になった槍・人間無骨は二代目和泉守兼定(通称「之定」)作の十文字槍。その名は「この槍の前では人間など骨のない肉塊同然」という意味を持ち、ある時長可が討ち取った敵の首級を槍の穂先にかけて突き立てたところ、首が十文字を突き抜け石突(槍の刃を上にした時、柄の最も下端となる部分)まで達したという。刃が現存しており個人蔵。片面に「人間」、裏面に「無骨」と彫られている。
 
*宝具の元になった槍・人間無骨は二代目和泉守兼定(通称「之定」)作の十文字槍。その名は「この槍の前では人間など骨のない肉塊同然」という意味を持ち、ある時長可が討ち取った敵の首級を槍の穂先にかけて突き立てたところ、首が十文字を突き抜け石突(槍の刃を上にした時、柄の最も下端となる部分)まで達したという。刃が現存しており個人蔵。片面に「人間」、裏面に「無骨」と彫られている。
 
*生前愛馬としていた馬が宝具として設定されているのは赤兎馬が有名な[[呂布奉先]]が存在する。何故かそちらも赤兎馬を宝具として使えるライダークラスで召喚された場合、馬と合体するらしい。
 
*生前愛馬としていた馬が宝具として設定されているのは赤兎馬が有名な[[呂布奉先]]が存在する。何故かそちらも赤兎馬を宝具として使えるライダークラスで召喚された場合、馬と合体するらしい。
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*スキル「血塗れの蛮勇」は同人誌『コハエース2016Winter 冬の増刊号』の床下によれば「攻撃するたびに攻撃力が上がって防御力が下がる」というもの。明らかに長期戦向きではない上に、短期決戦用としてもやや微妙である。
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== 話題まとめ ==
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;戦国DQN四天王
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:『帝都聖杯奇譚』の単行本口絵で触れらていた呼称。<br/>元ネタは、2ちゃんねるの「戦国ちょっといい話」「戦国ちょっと悪い話」スレであり、その名の通り戦国武将の良い話や悪い話をトリビア的に集めたスレにおいて、一般的に見て異常と言えるエピソードが数多く報告された四人をまとめた俗称である。<br/>メンバーは、<br/>・文化に精通した著名な戦国武将ながら、勢いで文化財を破壊したり晩年に奇矯なエピソードが大量に記録されている「伊達政宗」<br/>・超一流の文化人として知られているが、妻の細川ガラシャの事になると態度が激変するのに加え、「部下を三十六人手打ちにしたから刀の銘に歌仙と名付ける」という引くようなセンスの持ち主の「細川忠興」<br/>・薩摩を治めた優秀な君主であるが、その方針が「鬼島津」と恐れられた父とは似ても似つかない程陰険で、妻に対する仕打ちがドン引きレベルの「島津忠恒」<br/>これに森長可を加えた四人である。<br/>余談であるが、該当スレでは「うつけ」として奇矯なエピソードが知られている[[織田信長]]は最近の研究では比較的まともな人間だったことが知られているため比較対象にされず、逆に[[豊臣秀吉]]は晩年に顕著になるが信長の家臣時代からたまに見られた残酷な苛烈さから「ラスボス」と畏怖されている。
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== 脚注 ==
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===注釈===
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<references group = "注"/>
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===出典===
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<references group = "出"/>
    
== リンク ==
 
== リンク ==
110行目: 153行目:     
[[Category:登場人物ま行]]
 
[[Category:登場人物ま行]]
[[Category:Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]]
   
[[Category:バーサーカー]]
 
[[Category:バーサーカー]]
 
[[Category:サーヴァント]]
 
[[Category:サーヴァント]]
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[[Category:Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚]]
 +
[[Category:コハエース]]
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