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サイズ変更なし 、 2019年1月9日 (水) 16:37
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:彼女の生前は年端も行かないうちに山中で迷い死んだ禿(かむろ)<ref>遊郭にて遊女の手伝いをする下働き兼遊女見習いの少女のこと。</ref>であった。
 
:彼女の生前は年端も行かないうちに山中で迷い死んだ禿(かむろ)<ref>遊郭にて遊女の手伝いをする下働き兼遊女見習いの少女のこと。</ref>であった。
 
:生前は生まれてから何の幸せも無く虐げられ続けて生きてきたが、ある時命からがら逃げだし、山中に迷い込み、後に閻魔亭と呼ばれる迷い家にたどり着く。しかし衰弱に衰弱を重ねていた事に加え、遊郭にいた時に舌を切られ喉を潰されていたため、ごちそうの山を目の前にしても手を付ける事ができず、ただ「死ぬ前に綺麗なものを見せてくれてありがとう」と感謝だけを残し、そのままそこで息絶えた。
 
:生前は生まれてから何の幸せも無く虐げられ続けて生きてきたが、ある時命からがら逃げだし、山中に迷い込み、後に閻魔亭と呼ばれる迷い家にたどり着く。しかし衰弱に衰弱を重ねていた事に加え、遊郭にいた時に舌を切られ喉を潰されていたため、ごちそうの山を目の前にしても手を付ける事ができず、ただ「死ぬ前に綺麗なものを見せてくれてありがとう」と感謝だけを残し、そのままそこで息絶えた。
:閻魔亭は迷いこんだ人物をまず試し、ごちそうに手を付けてしまった人物は神隠しにしてしまうのだが、ごちそうに手を付けずそのままそこで死んだ少女は地獄に行った後裁きを受けるのではなく、奪衣婆の幼女として賽の河原で働く事になる。そこでも奪衣婆のドケチのせいで不憫な目にあっていたのを見た閻魔大王は、正式に自分の幼女とする事で閻魔の名代の地位を与え、かつて自分が息を引き取った場所である「閻魔亭」の管理をする事になる。
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:閻魔亭は迷いこんだ人物をまず試し、ごちそうに手を付けてしまった人物は神隠しにしてしまうのだが、ごちそうに手を付けずそのままそこで死んだ少女は地獄に行った後裁きを受けるのではなく、奪衣婆の幼女として賽の河原で働く事になる。そこでも奪衣婆のドケチのせいで不憫な目にあっていたのを見た閻魔大王は、正式に自分の養女とする事で閻魔の名代の地位を与え、かつて自分が息を引き取った場所である「閻魔亭」の管理をする事になる。
 
:閻魔亭の管理をするようになってからしばらくは閻魔亭の「迷い込んだ人間を試す」事に従事していたが、ある時彼女は人里が恋しくなり、雀の姿で人里に降りて行ってしまい、「喋る雀」として捕まえられてしまう。しかしそこで変わり者の人間に助けられた事で、彼女は「善き人間」を支持する存在として固まり、現在の舌切り雀の姿になった。
 
:閻魔亭の管理をするようになってからしばらくは閻魔亭の「迷い込んだ人間を試す」事に従事していたが、ある時彼女は人里が恋しくなり、雀の姿で人里に降りて行ってしまい、「喋る雀」として捕まえられてしまう。しかしそこで変わり者の人間に助けられた事で、彼女は「善き人間」を支持する存在として固まり、現在の舌切り雀の姿になった。