差分

46 バイト追加 、 2023年4月30日 (日) 08:11
442行目: 442行目:  
: 「三千丁の火縄銃」の出典は『信長記』や『信長公記』であるがどちらも記述があいまいで、特に前者は資料として信頼性が低く、当時の状況を考えると信長が用意できた火縄銃は1000丁から1500丁ほどと言われている。「三段撃ち」という戦術自体も存在が疑問視されている。また信頼性の高いとされる『信長公記』には「鉄砲奉行5人に指揮を取らせた」としか書かれておらず、具体的な戦術について記されていない。そして「三段撃ち」の名称が登場する最初の記述は江戸期に出版された通俗小説であり、信憑性に欠ける。
 
: 「三千丁の火縄銃」の出典は『信長記』や『信長公記』であるがどちらも記述があいまいで、特に前者は資料として信頼性が低く、当時の状況を考えると信長が用意できた火縄銃は1000丁から1500丁ほどと言われている。「三段撃ち」という戦術自体も存在が疑問視されている。また信頼性の高いとされる『信長公記』には「鉄砲奉行5人に指揮を取らせた」としか書かれておらず、具体的な戦術について記されていない。そして「三段撃ち」の名称が登場する最初の記述は江戸期に出版された通俗小説であり、信憑性に欠ける。
 
: また、武田軍が朝から昼過ぎまで数時間に渡って当時の火縄銃の有効射程である50~100メートル圏内に留まり、ひたすら掃射を受け続けていたことも不自然と言う他ない。『信長公記』では柵から出入りしていたという記述もあることから、「三段撃ちは事実ではない」というのが現在の学界での通説となっている(ただし『信長公記』には、まだ若い頃、父の命令で敵の砦を攻めた時、砦より高い丘から鉄砲隊を連続で段々撃ちにした、との記述があり、家督相続以前から『三段撃ち』と同様の戦術を取っていた)。
 
: また、武田軍が朝から昼過ぎまで数時間に渡って当時の火縄銃の有効射程である50~100メートル圏内に留まり、ひたすら掃射を受け続けていたことも不自然と言う他ない。『信長公記』では柵から出入りしていたという記述もあることから、「三段撃ちは事実ではない」というのが現在の学界での通説となっている(ただし『信長公記』には、まだ若い頃、父の命令で敵の砦を攻めた時、砦より高い丘から鉄砲隊を連続で段々撃ちにした、との記述があり、家督相続以前から『三段撃ち』と同様の戦術を取っていた)。
: まぁ、設定上逸話さえあれば宝具となれるので、史実かどうかは関係ないのだが。
+
: もちろん設定上逸話さえあれば宝具となれるので、サーヴァントである彼女にとって史実でなくとも問題はないが。
 
: なお、合戦において信長自身が鉄砲を撃っていたことも少々ある他、本能寺の変の際には初めに弓を取って戦ったといわれるので、飛び道具を使ったという伝承がないわけではない。
 
: なお、合戦において信長自身が鉄砲を撃っていたことも少々ある他、本能寺の変の際には初めに弓を取って戦ったといわれるので、飛び道具を使ったという伝承がないわけではない。
 
: ちなみに当時は最先端とされていた銃を何故にそこまで用意できたのかというと、一説では鉄砲の産地である堺や近江を抑えたことにあり、自家製産によるコストダウンによって約'''50万円'''相当という安価に仕上げたからとされている。これは他家でも抑えてようやく200万もかかった程の話であり、信長の戦略家としての着眼点の良さが伺える逸話とされている。
 
: ちなみに当時は最先端とされていた銃を何故にそこまで用意できたのかというと、一説では鉄砲の産地である堺や近江を抑えたことにあり、自家製産によるコストダウンによって約'''50万円'''相当という安価に仕上げたからとされている。これは他家でも抑えてようやく200万もかかった程の話であり、信長の戦略家としての着眼点の良さが伺える逸話とされている。
454行目: 454行目:  
: 情報操作の理由は、秀吉が天下統一を成し遂げるにあたって「信長様の遺志を継いで改革を行う」と言うのを対抗勢力を排除する口実としたためと考えられる。
 
: 情報操作の理由は、秀吉が天下統一を成し遂げるにあたって「信長様の遺志を継いで改革を行う」と言うのを対抗勢力を排除する口実としたためと考えられる。
 
: 無論、英霊は「史実」より「逸話」に左右されるため、魔人アーチャーがこのようなサーヴァントである事自体は問題ない(経験値氏製のサーヴァントは彼女にかぎらず皆、史実より創作を重視している事だし)。ただ、ヴラド三世([[ヴラド三世 (EXTRA)|EXTRA]]/[[ヴラド三世 (Apocrypha)|Apocrypha]]/[[ヴラド三世 (Grand Order)|Grand Order]])のように「史実を重視した別の信長」が登場する可能性はあるかもしれない。
 
: 無論、英霊は「史実」より「逸話」に左右されるため、魔人アーチャーがこのようなサーヴァントである事自体は問題ない(経験値氏製のサーヴァントは彼女にかぎらず皆、史実より創作を重視している事だし)。ただ、ヴラド三世([[ヴラド三世 (EXTRA)|EXTRA]]/[[ヴラド三世 (Apocrypha)|Apocrypha]]/[[ヴラド三世 (Grand Order)|Grand Order]])のように「史実を重視した別の信長」が登場する可能性はあるかもしれない。
::……などと言っていたら本当に、それも[[織田信長〔バーサーカー〕|一体]]どころか[[魔王信長|いっぱい出て来てしまった]]。イベントの性質上、魔王・反神性の側面が濃くなっているが、その中でも[[本物信長]]は、本物だけあって史実に近い堅実な性格をしている。
+
::……などと言っていたら本当に、それも[[織田信長〔バーサーカー〕|一体]]どころか[[魔王信長|いっぱい出て来てしまった]]。イベントの性質上、魔王・反神性の側面が濃くなっているが、その中でも[[本物信長]]は本物だけあって史実に近い堅実な性格をしている。
 +
 
 
; 女性説の説得力
 
; 女性説の説得力
 
: 信長は青年の頃、女子と見まがう美男子であったとする記録がある。また500m向こうから声が聞こえたという逸話があるほど、かなり甲高い声であったとされる。
 
: 信長は青年の頃、女子と見まがう美男子であったとする記録がある。また500m向こうから声が聞こえたという逸話があるほど、かなり甲高い声であったとされる。
462行目: 463行目:     
; 「アーチャー」はラスボスか否か
 
; 「アーチャー」はラスボスか否か
: 「ラスボスがアーチャーなのはFateのお約束ですよね!」と紹介されているが、実際は「[[アーチャー]]」のクラスのサーヴァントがラスボスだったことはほとんどなく、現時点では[[ギルガメッシュ]]'''以外は今の所該当してない'''。
+
: 「ラスボスがアーチャーなのはFateのお約束ですよね!」と紹介されているが、実際は「[[アーチャー]]」のクラスのサーヴァントがラスボスだったことはほとんどなく、現時点では[[ギルガメッシュ]]'''以外は今の所該当していない'''。
 
: しかも『[[Fate/stay night]]』はともかく『[[Fate/Zero]]』における[[ギルガメッシュ]]がラスボスかどうかは微妙なところである。確かにラストバトルの場にはいたものの、そこに辿りつくまでにメインの[[ランスロット|イベント戦闘]]を済ませていた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]からは「聖杯を目前にしての障害物」程度の認識であり、一応の主人公である[[衛宮切嗣]]にとってはもはや視界にも入っていない(むしろ切嗣からすればそのマスターの[[言峰綺礼]]がラスボスであろう)。
 
: しかも『[[Fate/stay night]]』はともかく『[[Fate/Zero]]』における[[ギルガメッシュ]]がラスボスかどうかは微妙なところである。確かにラストバトルの場にはいたものの、そこに辿りつくまでにメインの[[ランスロット|イベント戦闘]]を済ませていた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]からは「聖杯を目前にしての障害物」程度の認識であり、一応の主人公である[[衛宮切嗣]]にとってはもはや視界にも入っていない(むしろ切嗣からすればそのマスターの[[言峰綺礼]]がラスボスであろう)。
 
: もっとも『コハエース』的な意味での『Zero』クライマックスは冬木大橋がオケアノスすぎたアニメ23話だったっぽいので、[[イスカンダル|ライダー]][[ウェイバー・ベルベット|陣営]]からしてみれば確かにアーチャーはラスボスといってもいい……のかもしれない。
 
: もっとも『コハエース』的な意味での『Zero』クライマックスは冬木大橋がオケアノスすぎたアニメ23話だったっぽいので、[[イスカンダル|ライダー]][[ウェイバー・ベルベット|陣営]]からしてみれば確かにアーチャーはラスボスといってもいい……のかもしれない。