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| | 声優 = 田中秀幸(サウンドドラマ) | | | 声優 = 田中秀幸(サウンドドラマ) |
| | 属性 = 秩序・中立<ref group = "注">おそらくは中庸の誤記。</ref> | | | 属性 = 秩序・中立<ref group = "注">おそらくは中庸の誤記。</ref> |
| + | | 副属性 = |
| | 性別 = 男性 | | | 性別 = 男性 |
| | 誕生日 = 4月8日 | | | 誕生日 = 4月8日 |
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| : 聖杯戦争終了後、熾天の玉座にて[[主人公 (EXTRA)|主人公]]を待ち構えるトワイス・H・ピースマンが従えるサーヴァント。 | | : 聖杯戦争終了後、熾天の玉座にて[[主人公 (EXTRA)|主人公]]を待ち構えるトワイス・H・ピースマンが従えるサーヴァント。 |
| : 基本の7クラスには該当しない、特別なクラスのサーヴァント。 | | : 基本の7クラスには該当しない、特別なクラスのサーヴァント。 |
| + | :ドラマCD版の質問コーナーに語られた設定によると厳密にはトワイスに直接召喚された訳ではなく、ムーンセルが再現したはいいものを聖杯戦争に参加する事はないだろうと放置されていたが、苦悩するトワイスの姿をたまたま見かけて自分から勝手に降りてきたと言うのが正しいらしい。 |
| ; 人物 | | ; 人物 |
− | : 読み方は似ているが、「'''セイヴァー/Saver'''=救世者」であって、「セイバー/Saber=剣士」ではない。 | + | : 読み方は似ているが、「'''セイヴァー/Savior'''=救世者」であって、「セイバー/Saber=剣士」ではない。 |
| : クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。 | | : クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。 |
| :召喚にも条件があり、彼を召喚するには「善悪を問わず人類を救う理念に開眼している」ことが条件とされている。 | | :召喚にも条件があり、彼を召喚するには「善悪を問わず人類を救う理念に開眼している」ことが条件とされている。 |
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| : ただしセイヴァーはサーヴァントとしては規格外の強さを誇り、[[玉藻の前|キャスター]]がこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。 | | : ただしセイヴァーはサーヴァントとしては規格外の強さを誇り、[[玉藻の前|キャスター]]がこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。 |
| : まず攻撃面は、スキル『カラリパヤット:EX』に裏打ちされた古代インド武術によって近接戦闘では無双を誇り、宝具『天輪聖王』によって遠距離も制圧する。 | | : まず攻撃面は、スキル『カラリパヤット:EX』に裏打ちされた古代インド武術によって近接戦闘では無双を誇り、宝具『天輪聖王』によって遠距離も制圧する。 |
− | : 更に防御面では、英雄と反英雄の全パラメータをそれぞれ2、1ランク下げる『対英雄:B』と、物理攻撃や概念攻撃、次元間攻撃等によるダメージを自身のHP分削減し精神干渉を完全無効化する『菩提樹の悟り:EX』を保有する。 | + | : 更に防御面では、英雄と反英雄の全パラメータをそれぞれ2、1ランク下げる『対英雄:B』と、物理や概念、次元間攻撃等によるダメージを自身のHP分削減し精神干渉を完全無効化する『菩提樹の悟り:EX』を保有する。 |
| : つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。[[殺生院キアラ]]の『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。 | | : つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。[[殺生院キアラ]]の『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。 |
| :菩提樹の悟りの影響か、ネロの原初の火による剣の一撃を素手で受け止める、「LastEncore」においてはそもそもガードすらせず剣による攻撃を防壁で止める等の描写がされている。 | | :菩提樹の悟りの影響か、ネロの原初の火による剣の一撃を素手で受け止める、「LastEncore」においてはそもそもガードすらせず剣による攻撃を防壁で止める等の描写がされている。 |
− | :手加減していてもあまりの強さを誇るせいか、システム上サーヴァント同士の戦いで直接倒す必要の無いドラマCD版やコミックス版等のメディアミックスではマスターであるトワイスを直接攻撃してようやく勝利した程。アニメの『Fate/EXTRA Last Encore』に至っては原作主人公陣営を倒した後はそのまま敗北する事無く別次元へ去っていくレベルであった。ちなみに方法としては以前から語られていたが、強すぎる英霊でさえも直接マスターを倒して勝利するという方法が実際なされたのは彼が初である。 | + | :手加減していてもあまりの強さを誇るせいか、システム上サーヴァント同士の戦いで直接倒す必要の無いドラマCD版やコミックス版等のメディアミックスではマスターであるトワイスを直接攻撃してようやく勝利した程。アニメの『Fate/EXTRA Last Encore』に至っては原作主人公陣営を倒した後はそのまま敗北する事無く別次元へ去っていくレベルであった。 |
| + | :ちなみに方法としては以前から語られていたが、強すぎる英霊でさえも直接マスターを倒して勝利するという方法が実際なされたのは彼が初である。 |
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| == ステータス == | | == ステータス == |
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| : セイヴァーの大宝具である究極の対個人宝具。下記の『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156">「Fate/EXTRA用語辞典-一に還る転生」『Fate/EXTRA material』p.156。</ref>。 | | : セイヴァーの大宝具である究極の対個人宝具。下記の『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156">「Fate/EXTRA用語辞典-一に還る転生」『Fate/EXTRA material』p.156。</ref>。 |
| : 人類創生の理に匹敵するエネルギーを人間一人に収束させ、その苦しみから解放するという最終解脱説法<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18">『Fate/EXTRA material』p.18。</ref>。 | | : 人類創生の理に匹敵するエネルギーを人間一人に収束させ、その苦しみから解放するという最終解脱説法<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18">『Fate/EXTRA material』p.18。</ref>。 |
− | :ブラフマー思想によるなら、全ての人間はブラフマーの転生であり、全ての人類は同一の個人であると言う事になる<ref group = "注">インドの転生は時間軸を無視する事が往々にしてあるので、細かいツッコミは野暮天だとか。</ref>。この思想に立った場合、全人類は必ず成仏する。何故なら、全ての人間は究極的には覚者に転生するからである<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。 | + | :ブラフマー思想によるなら、全ての人間はブラフマーの転生であり、全ての人類は同一の個人であると言う事になる。この思想に立った場合、全人類は必ず成仏する。何故なら、全ての人間は究極的には覚者に転生するからである<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。 |
| :要するにあらゆる衆生の苦しみを救う、「人間はみんな私になるのだ輪廻転生」<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。 | | :要するにあらゆる衆生の苦しみを救う、「人間はみんな私になるのだ輪廻転生」<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。 |
| :人類史が続けば続くほど、その版図が広がれば広がるほどダメージ数値は増していく<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18"/>。生有る者、人であれば決して逆らえない大ダメージ<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。理論上、地球人類ではこの攻撃に耐えられない<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18"/>。ゲーム内で使用した際のダメージ数値は五十六億七千万<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。 | | :人類史が続けば続くほど、その版図が広がれば広がるほどダメージ数値は増していく<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18"/>。生有る者、人であれば決して逆らえない大ダメージ<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。理論上、地球人類ではこの攻撃に耐えられない<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18"/>。ゲーム内で使用した際のダメージ数値は五十六億七千万<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。 |
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| : 通常攻撃、スキルを問わず、敵の攻撃に対し、カウンターで筋力ダメージを与える。 | | : 通常攻撃、スキルを問わず、敵の攻撃に対し、カウンターで筋力ダメージを与える。 |
| : 攻撃に対するカウンターなので、GUARDや補助スキルに対しては発動しない。 | | : 攻撃に対するカウンターなので、GUARDや補助スキルに対しては発動しない。 |
− | ; 一に還る転生
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− | : 宝具。強制敗北となりゲームオーバー。14ターン目に使用。
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| == 真名:覚者 == | | == 真名:覚者 == |
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| === Fate/EXTRA === | | === Fate/EXTRA === |
| ; [[トワイス・H・ピースマン]] | | ; [[トワイス・H・ピースマン]] |
− | : マスター。彼を救済する為にサーヴァントとして呼び出しに応じる。ドラマCD版によると厳密には召喚された訳ではなく、ムーンセルが再現したはいいものを聖杯戦争に参加する事はないだろうと放置されていたが、苦悩するトワイスの姿をたまたま見かけて自分から勝手に降りてきたと言うのが正しいらしい。ゲーム版ではマスターとサーヴァントという関係性とは思えないほど互いに戦闘で協力し合いながら語り合う姿は無かったが、ドラマCD版ではトワイスの指示に応じて従うなどマスターとサーヴァントという関係性が表現されている。最後は彼の最後を見届けながら共にいずこへと還っていった。 | + | : マスター。彼を救済する為にサーヴァントとして呼び出しに応じる。 |
| + | :ゲーム版ではマスターとサーヴァントという関係性とは思えないほど互いに会話する描写すらなかったが、ドラマCD版ではトワイスの指示に応じて従うなどマスターとサーヴァントという関係性が表現されている。 |
| + | :最後は彼の最後を見届けながら共にいずこへと還っていった。 |
| | | |
| === Fate/Grand Order === | | === Fate/Grand Order === |
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| == メモ == | | == メモ == |
| * 作中では真名が明言されておらず『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。 | | * 作中では真名が明言されておらず『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。 |
− | ** リアルに誤解が多いがブッダ(仏陀)は個人名ではなく「悟りを開いた者の称号」といったもの。つまり冬木の聖杯戦争における[[ハサン・サッバーハ]]のように「覚者の称号を持つ何者か」であって、個人名までは特定していない。 | + | ** リアルに誤解が多いがブッダ(仏陀)は個人名ではなく「悟りを開いた者の称号」といったもの。つまり冬木の聖杯戦争における[[ハサン・サッバーハ]]のように「覚者の称号を持つ何者か」であって、仏陀そのものは別の世界にも存在するとされ特定の個人名までは特定していない。ただし宗教にもよるが仏教において悟りを得た最高の聖人は阿羅漢という称号で呼ばれ仏陀を単純に称号として使うことはあまりない。 |
− | ***宝具における'''アミターバ'''とは'''阿弥陀仏'''のサンスクリット名であることからも、覚者イコール釈迦そのものとは考えにくい<ref group = "注">余談だが阿弥陀仏が修行開始時に持っていた名は<ruby><rb>法蔵</rb><rp>(</rp><rt>ほうぞう</rt><rp>)</rp></ruby>(ダルマーカラ)である。</ref>。 | + | ***宝具における'''アミターバ'''とは'''阿弥陀仏'''のサンスクリット名であるが、宝具に使い手以外の個人名を使うのはいくつか例があり、[[殺生院キアラ (Grand Order)]]の宝具名にも「アミダ・アミデュラ」という名称がついてる事から恐らく救いの仏というイメージを阿弥陀仏の名を使う事で表現しているのだろう。<ref group = "注">余談だが阿弥陀仏が修行開始時に持っていた名は<ruby><rb>法蔵</rb><rp>(</rp><rt>ほうぞう</rt><rp>)</rp></ruby>(ダルマーカラ)である。</ref> |
− | *** ただし容姿やトワイスなどからされる紹介、使用スキルなどから、'''基本となるモチーフ'''はほぼ間違いなく「釈迦(ゴータマ・シッダールタ)」であると推察できる<ref group = "注">事実、ビジュアルファンブックにおいてキャラクター原案の武内氏が「[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%80_(%E6%BC%AB%E7%94%BB) 『手塚治虫のブッダ』]を買ってきて一気読みした」と<!--ビジュアルファンブックでは伏字を使用しているが-->ほぼ確定的なコメントをしている。</ref>。 | + | *** ただし容姿やトワイスなどからされる紹介、使用スキルなどから、'''基本となるモチーフ'''はほぼ間違いなく「釈迦(ゴータマ・シッダールタ)」であると推察でき、多くの仏教の宗派では基本的に仏陀≒釈迦として扱われているので個人名は出さないが言外に…という宗教的な配慮がされているのだろう。<ref group = "注">事実、ビジュアルファンブックにおいてキャラクター原案の武内氏が「[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%80_(%E6%BC%AB%E7%94%BB) 『手塚治虫のブッダ』]を買ってきて一気読みした」と<!--ビジュアルファンブックでは伏字を使用しているが-->ほぼ確定的なコメントをしている。</ref>。 |
− | ****ちなみにインド神話で釈迦は、[[ラーマ]]やクリシュナと同じくヴィシュヌのアヴァターラとされている。 | + | ****ちなみにインド神話と関連深いヴェーダでは釈迦は、[[ラーマ]]やクリシュナと同じくヴィシュヌのアヴァターラとされているが、インドの宗教の伝統を否定した側面もある仏教はヒンドゥー教等のインド宗教では良いイメージを持たれてるとは言えず、実際釈迦のアヴァターラとしての役目も「偉大なるヴェーダ聖典を悪人から遠ざけるために、敢えて偽の宗教である仏教を広め、人々を混乱させるために出現した」とされ'''ヴィシュヌのアヴァターラとされる釈迦という設定は必ずしも好意的な設定であるとは言いにくく、宗教的にも非常にデリケートな面を持つ'''という点に注意すべきである。 |
| * このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。 | | * このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。 |
| * 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。 | | * 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。 |
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| * 全く正反対の人物に見えるが「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方は[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]と同じ。 | | * 全く正反対の人物に見えるが「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方は[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]と同じ。 |
| * 前述した通り「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。<br />ただしTYPE-MOONの世界ではどうなのか不明だが、一般常識として釈迦は自分が最初の仏陀であることも最後の仏陀であることも明白に否定している上、5000人以上の弟子に「私と同じ悟りに達した<ref group = "注">ただし、全知者たる仏陀になったという意味ではなく、すべての煩悩を滅ぼした阿羅漢になったという意味と取るのがどの宗派でも常識。</ref>」と言っているので、その点から言って上記のトワイスの理解は明白におかしい。『手塚治虫のブッダ』ではそんな扱いだが……。 | | * 前述した通り「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。<br />ただしTYPE-MOONの世界ではどうなのか不明だが、一般常識として釈迦は自分が最初の仏陀であることも最後の仏陀であることも明白に否定している上、5000人以上の弟子に「私と同じ悟りに達した<ref group = "注">ただし、全知者たる仏陀になったという意味ではなく、すべての煩悩を滅ぼした阿羅漢になったという意味と取るのがどの宗派でも常識。</ref>」と言っているので、その点から言って上記のトワイスの理解は明白におかしい。『手塚治虫のブッダ』ではそんな扱いだが……。 |
− | ** ある種の流派の大乗仏教<ref group = "注">日蓮を崇拝する宗派や、その母胎となった天台宗など「法華経」を重んじる宗派。</ref>には、釈迦を久遠の過去に悟りを開き、一切の仏を自身の化身とする根源的な仏とする見解もあるため、「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない。 | + | ** そもそも仏陀が複数いるという概念の無かった頃の初期の原始仏教や、ある種の流派の大乗仏教<ref group = "注">日蓮を崇拝する宗派や、その母胎となった天台宗など「法華経」を重んじる宗派。</ref>には、釈迦を久遠の過去に悟りを開き、一切の仏を自身の化身とする根源的な仏とする見解もあるため、「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない。 |
| ** 釈迦が認めた弟子達はいずれの宗派においても、「煩悩の滅尽」という点では釈迦と等しいものの、その「一切を知る智慧」においては師である釈迦には遥かに及ばないとされる。 | | ** 釈迦が認めた弟子達はいずれの宗派においても、「煩悩の滅尽」という点では釈迦と等しいものの、その「一切を知る智慧」においては師である釈迦には遥かに及ばないとされる。 |
| ** ある種の密教宗派の世界観では<ref group = "注">弘法大師・空海の系統につらなる密教グループ。</ref>、生前の釈迦は大日如来の応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われる。大日如来とは、一切万象と同一である汎神論的な如来。 | | ** ある種の密教宗派の世界観では<ref group = "注">弘法大師・空海の系統につらなる密教グループ。</ref>、生前の釈迦は大日如来の応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われる。大日如来とは、一切万象と同一である汎神論的な如来。 |
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| *その正体から他作品で'''もっとも登場させにくいサーヴァント'''の一人とも称される。サーヴァントでありながら他作品では表現や活躍がさせにくく、出しにくいとされるサーヴァントは[[ペイルライダー]]や[[マックスウェル]]等が居るが、このキャラの場合は宗教的側面という別の方向性で出すのが困難なタイプである。その為他作品で登場出来たのも何でもありな「ちびちゅき」や「コハエース」、FGOで[[玄奘三蔵]]の宝具で少しばかり登場しただけである。 | | *その正体から他作品で'''もっとも登場させにくいサーヴァント'''の一人とも称される。サーヴァントでありながら他作品では表現や活躍がさせにくく、出しにくいとされるサーヴァントは[[ペイルライダー]]や[[マックスウェル]]等が居るが、このキャラの場合は宗教的側面という別の方向性で出すのが困難なタイプである。その為他作品で登場出来たのも何でもありな「ちびちゅき」や「コハエース」、FGOで[[玄奘三蔵]]の宝具で少しばかり登場しただけである。 |
| **その為原作でラスボスを張ってたとはいえ、登場出来ないかもしれないとファンからですら半信半疑であったアニメでの登場に多くの人が驚いた。しかし本編に出すのが精いっぱいなせいか、アニメの広告、PV、グッズなどの関連商品などでも第一話から登場しているにも関わらず、一切姿を出さない徹底ぶりであった。 | | **その為原作でラスボスを張ってたとはいえ、登場出来ないかもしれないとファンからですら半信半疑であったアニメでの登場に多くの人が驚いた。しかし本編に出すのが精いっぱいなせいか、アニメの広告、PV、グッズなどの関連商品などでも第一話から登場しているにも関わらず、一切姿を出さない徹底ぶりであった。 |
− | **なお出しにくいのは確かではあるが、ペイルライダーやマックスウェルなどと比べればまだ容易な方である(なんだかんだで覚者がゲームやアニメに登場しているのも恐らくそのため)。まあそもそもこの二名はアニメ化もまだであり、片方は作品の完結すらしてないので単純に出る機会が無いと思われるが。 | + | **なお出しにくいのは確かではあるが、ペイルライダーやマックスウェルなどと比べればまだ容易な方である(なんだかんだで覚者がゲームやアニメに登場しているのも恐らくそのため)。まあそもそもこの二名はアニメ化もまだであり、片方は作品の完結すらしてないので単純に出るチャンスが未だに訪れて無いと思われるが。 |
| + | **他作品での直接登場こそ無いものの、その存在が何かしらの影響を与えている事例はいくつか存在する。…中には、彼の意思とは全く関係無いところで遺骨(実際の真偽はともかく)が'''[[荒耶宗蓮|ドーピング]][[青岩院|の材料]]'''として使用されるという迷惑この上ないケースもあるが。 |
| *『一に還る転生』のダメージ値の'''五十六億七千万'''は、釈迦の入滅から五十六億七千万年後に弥勒が次の仏陀として現れるという伝承<ref group="出">[https://kotobank.jp/word/%E5%BC%A5%E5%8B%92%E8%8F%A9%E8%96%A9-640508#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.29 「弥勒菩薩」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)(執筆者:定方 晟)]</ref>に由来すると思われる。<ref group="注">人口に比例すると言われているが、これはデマである。そもそも『Fate/EXTRA』が発売された2010年の時点での世界人口は68.8億人であり、56.7億人は1990年代の世界人口である。</ref> | | *『一に還る転生』のダメージ値の'''五十六億七千万'''は、釈迦の入滅から五十六億七千万年後に弥勒が次の仏陀として現れるという伝承<ref group="出">[https://kotobank.jp/word/%E5%BC%A5%E5%8B%92%E8%8F%A9%E8%96%A9-640508#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.29 「弥勒菩薩」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)(執筆者:定方 晟)]</ref>に由来すると思われる。<ref group="注">人口に比例すると言われているが、これはデマである。そもそも『Fate/EXTRA』が発売された2010年の時点での世界人口は68.8億人であり、56.7億人は1990年代の世界人口である。</ref> |
| *元ネタである仏教において、如来に届いていない菩薩さえ遥かに強大である。たとえば観世音菩薩は千変万化の力を持ち、無上の力を持つ者は、勢至菩薩の知恵によって支えられているという。 | | *元ネタである仏教において、如来に届いていない菩薩さえ遥かに強大である。たとえば観世音菩薩は千変万化の力を持ち、無上の力を持つ者は、勢至菩薩の知恵によって支えられているという。 |