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: 読み方は似ているが、「'''セイヴァー/Saver'''=救世者」であって、「セイバー/Saber=剣士」ではない。
 
: 読み方は似ているが、「'''セイヴァー/Saver'''=救世者」であって、「セイバー/Saber=剣士」ではない。
 
: クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。
 
: クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。
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:召喚にも条件があり、彼を召喚するには「善悪を問わず人類を救う理念に開眼している」ことが条件とされている。
 
; 能力
 
; 能力
 
: サーヴァントとして召喚に応じた為、如来(真如[真理]から来たもの)ほどの力や権限は無い。
 
: サーヴァントとして召喚に応じた為、如来(真如[真理]から来たもの)ほどの力や権限は無い。
: 余談だが、元ネタの仏教では如来に届いていない菩薩さえ遥かに強大である。たとえば観世音菩薩は千変万化の力を持つし、無上の力を持つ者は、勢至菩薩の知恵によって支えられているという。さらに仏教では「有無同然」「生滅即不生滅」といい、存在すること・存在しないことも、生成すること・死滅することも全て同一とされる。そして、全ては「一切皆成」である ―― "一切"は仏(如来)を宿しており、究極的には"皆"が仏に"成"る ―― と説かれる。
   
: ただしセイヴァーはサーヴァントとしては規格外の強さを誇り、[[玉藻の前|キャスター]]がこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。
 
: ただしセイヴァーはサーヴァントとしては規格外の強さを誇り、[[玉藻の前|キャスター]]がこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。
 
: まず攻撃面は、スキル『カラリパヤット:EX』に裏打ちされた古代インド武術によって近接戦闘では無双を誇り、宝具『転輪聖王』によって遠距離も制圧する。
 
: まず攻撃面は、スキル『カラリパヤット:EX』に裏打ちされた古代インド武術によって近接戦闘では無双を誇り、宝具『転輪聖王』によって遠距離も制圧する。
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: つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。[[殺生院キアラ]]の『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。
 
: つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。[[殺生院キアラ]]の『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。
 
:菩提樹の悟りの影響か、ネロの原初の火による剣の一撃を素手で受け止める、「LastEncore」においてはそもそもガードすらせず剣による攻撃を防壁で止める等の描写がされている。
 
:菩提樹の悟りの影響か、ネロの原初の火による剣の一撃を素手で受け止める、「LastEncore」においてはそもそもガードすらせず剣による攻撃を防壁で止める等の描写がされている。
:手加減しててもあまりの強さを誇るせいか、システム上サーヴァント同士の戦いで直接倒す必要の無いドラマCD版やコミックス版等のメディアミックスではマスターであるトワイスを直接攻撃してようやく勝利した程。アニメの『Fate/EXTRA Last Encore』に至っては原作主人公陣営を倒した後はそのまま敗北する事無く別次元へ去っていくレベルであった。ちなみに方法としては以前から語られていたが、強すぎる英霊でさえも直接マスターを倒して勝利するという方法が実際なされたのは彼が初である。
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:手加減していてもあまりの強さを誇るせいか、システム上サーヴァント同士の戦いで直接倒す必要の無いドラマCD版やコミックス版等のメディアミックスではマスターであるトワイスを直接攻撃してようやく勝利した程。アニメの『Fate/EXTRA Last Encore』に至っては原作主人公陣営を倒した後はそのまま敗北する事無く別次元へ去っていくレベルであった。ちなみに方法としては以前から語られていたが、強すぎる英霊でさえも直接マスターを倒して勝利するという方法が実際なされたのは彼が初である。
 
  −
=== スキル ===
  −
『[[Fate/EXTRA]]』で使用するスキル。
  −
 
  −
; 空虚
  −
: 敵に魔力ダメージを与える。
  −
; 中道
  −
: 3ターンの間、ATTACKにHP吸収効果を付与する。
  −
; 三味
  −
: 3ターンの間、GUARDにMP吸収効果を付与する。
  −
; 苦諦
  −
: 3ターンの間、BREAKにスタン効果を付与する。
  −
; 集諦
  −
: 通常攻撃、スキルを問わず、敵の攻撃に対し、カウンターで筋力ダメージを与える。
  −
: 攻撃に対するカウンターなので、GUARDや補助スキルに対しては発動しない。
      
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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; 一に還る転生(アミタ・アミターバ)
 
; 一に還る転生(アミタ・アミターバ)
 
: ランク:EX<br />種別:対人宝具<br />レンジ:零<br />最大捕捉:1人
 
: ランク:EX<br />種別:対人宝具<br />レンジ:零<br />最大捕捉:1人
: セイヴァーの大宝具である究極の対個人宝具。下記の『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開。
+
: セイヴァーの大宝具である究極の対個人宝具。下記の『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156">「Fate/EXTRA用語辞典-一に還る転生」『Fate/EXTRA material』p.156。</ref>。
: 人類創生に匹敵するエネルギーを集中し、解放する。その時点の人類史の長さや版図の広がり、言い換えれば人口等によって威力が変動するが、何十億人分ものエネルギーを受けるため、理論上これに耐えられる人類は存在しない。『EXTRA』におけるダメージ値は'''五十六億七千万'''(釈迦は五十六億七千万年後に仏陀の座を弥勒に譲ることに由来すると思われる)で、これを上回る威力を持った宝具は存在しない。
+
: 人類創生の理に匹敵するエネルギーを人間一人に収束させ、その苦しみから解放するという最終解脱説法<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18">『Fate/EXTRA material』p.18。</ref>。
: ゲーム的には、天輪聖王ダメージ+特殊効果の表記無しでリトライ画面に飛ばされるため発動した時点でGAME OVERが確定、あらゆるHPも防御も蘇生SKILLも通じない。ただし、この宝具には発動までに時間を要し、ゲーム的にも相当の時間(14ターン)が必要。
+
:ブラフマー思想によるなら、全ての人間はブラフマーの転生であり、全ての人類は同一の個人であると言う事になる<ref group = "注">インドの転生は時間軸を無視する事が往々にしてあるので、細かいツッコミは野暮天だとか。</ref>。この思想に立った場合、全人類は必ず成仏する。何故なら、全ての人間は究極的には覚者に転生するからである<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。
: また、人類を救う最終解脱説法なので、人外にあたり、かつ存在の規模が人類の版図を超えた存在が対象となると、無効化はされないが効果が軽減してしまう。
+
:要するにあらゆる衆生の苦しみを救う、「人間はみんな私になるのだ輪廻転生」<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。
: 当初の字コンテでは天輪聖王の光輪が合体し高速回転、相手に360度から光の柱が集結しブラックホールのように収束した後大爆発、のような演出が考えられていたがボツになったため、ゲーム中では背後の『天輪聖王』に灯った7つの光から出たエネルギーが上昇し上空の光の渦のようなものと融合、無数のビームを上空から降り注がせた後、対象と光の渦が一つの光の柱で繋がり、その後光の渦から巨大なビームが放射されるといった演出になっている。
+
:人類史が続けば続くほど、その版図が広がれば広がるほどダメージ数値は増していく<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18"/>。生有る者、人であれば決して逆らえない大ダメージ<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。理論上、地球人類ではこの攻撃に耐えられない<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18"/>。ゲーム内で使用した際のダメージ数値は五十六億七千万<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。
 +
:反面、人でありながら人では無い者には効果は薄く、その存在規模が人類の版図より上になってしまった個人も救えきれなくなる<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.18"/>。そのため、そもそも生きておらず、まだ生の苦しみ、四苦がない[[主人公 (EXTRA)]]は、耐え切れる可能性が微レ存なんだとか<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。
 +
:EXTRAの制作費が十倍ほどあったならば、ゲーム過程で悟り(信念)を開くと、この攻撃を乗り越えられる、という仕掛けにしたかったと語られている<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.156"/>。
 +
: 当初の字コンテでは『天輪聖王』の光の輪が<ruby><rb>時間</rb><rt>ターン</rt></ruby>ごとに増えていき、最終的には七つに増大し、戦いが最高潮に達したところで真名開放による最終攻撃『一に還る転生』が発動し、光の輪がガコン、と音を立てて一つに合体して高速回転し、やがて大日如来が背負う後光っぽいものに変化し、プレイヤーサーヴァントに360度から光の柱が集結、ブラックホールを思わせる収束から大爆発する<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.198"/>。
 +
:などを考えていたが、製作コストを考えない字コンテだったので当然の様にボツになり、奈須きのこも「この手のスペクタクルはアクションゲームでやってろって話」と述べていた。そのためどこまで当初の設定が反映されているか不明<ref group="出" name="『Fate/EXTRA material』p.198"/>。
 +
:ゲーム中では背後の『天輪聖王』に灯った7つの光から出たエネルギーが上昇し上空の光の渦のようなものと融合、無数のビームを上空から降り注がせた後、対象と光の渦が一つの光の柱で繋がり、その後光の渦から巨大なビームが放射されるといった演出になっている。
 
: ドラマCD版では色々と設定が追加された。この宝具が人間以外にはどの程度効くかどうかは曖昧だったが「どんな生命体でも耐えられない」というセリフがトワイスや主人公の考察から語られている。「あらゆる命を解脱させる事により、あらゆる生存効果を無効化して成仏させる」という完全無欠の即死宝具。更に発動時には対象の身動きすらも封じるので自力による回避はほぼ不可能。
 
: ドラマCD版では色々と設定が追加された。この宝具が人間以外にはどの程度効くかどうかは曖昧だったが「どんな生命体でも耐えられない」というセリフがトワイスや主人公の考察から語られている。「あらゆる命を解脱させる事により、あらゆる生存効果を無効化して成仏させる」という完全無欠の即死宝具。更に発動時には対象の身動きすらも封じるので自力による回避はほぼ不可能。
 
:またマテリアルで没になったと語られていた「主人公に宝具が当たったが、彼はNPCであるがゆえに生の苦悩や実感が乏しく無効化される」というイベントがドラマCDでは描写される事となった。
 
:またマテリアルで没になったと語られていた「主人公に宝具が当たったが、彼はNPCであるがゆえに生の苦悩や実感が乏しく無効化される」というイベントがドラマCDでは描写される事となった。
 +
: ゲーム的には、対セイヴァー戦で一定ターン内に決着がつかないと展開される「絶対ゲームオーバー攻撃」。天輪聖王ダメージ+特殊効果の表記無しでリトライ画面に飛ばされるため発動した時点でGAME OVERが確定、あらゆるHPも防御も蘇生SKILLも通じない。ただし、この宝具には発動までに時間を要し、ゲーム的にも相当の時間(14ターン)が必要。
    
; 天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)
 
; 天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)
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: ゲーム中の戦闘では7kmの光輪や相手を攻撃し続けるビーム砲台といった要素はない(やろうと思えば出来るのかは不明)が、通常攻撃時や『一に還る転生』発動時にビームが多数放たれたりなど名残と思わしき描写は残っている。
 
: ゲーム中の戦闘では7kmの光輪や相手を攻撃し続けるビーム砲台といった要素はない(やろうと思えば出来るのかは不明)が、通常攻撃時や『一に還る転生』発動時にビームが多数放たれたりなど名残と思わしき描写は残っている。
 
:このようにゲーム中では没になった宝具だが、「Fate/EXTRA Last Encore」にてセイヴァーの宝具として登場し、作中にもたびたびステージの上空から金色の光輪が稼働しているのが確認できる。
 
:このようにゲーム中では没になった宝具だが、「Fate/EXTRA Last Encore」にてセイヴァーの宝具として登場し、作中にもたびたびステージの上空から金色の光輪が稼働しているのが確認できる。
: 1000年後での聖杯戦争においてセイヴァーは既にこの宇宙から立ち去ったが、その宝具は今もトワイスの指示通りにムーンセルを破壊する為の「剪定機構」として稼働しており<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話、WORD LAST">『Fate/EXTRA Last Encore』第13話「喝采の薔薇」、[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/13.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD LAST]。</ref>、全ての平行世界運営停止、全ての可能性断絶を実行しようとして、それを阻止しようとする主人公の前に現れる最後の敵として立ちふさがった<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話">『Fate/EXTRA Last Encore』第13話「喝采の薔薇」。</ref>。大輪と小輪とに分かれており、大輪はSE.RA.PHを囲み、破壊しようとしている直径70kmのリング。小輪は熾天の檻だけを囲む直径7㎞のリング。小輪はトワイスとムーンセル中枢への到達を阻む迎撃宝具であり、武の王・転輪聖王が持つとされる七つの具足を模したバンカーバスターを有する<ref group = "出" name = "WORD LAST">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/13.html Fate/EXTRA Last Encore WORLD/WORD LAST]。</ref>。聖輪の集中砲火を切り抜けたとしても、ムーンセル中枢を覆う黒いドームに阻まれてしまう。しかし、その黒いドームは聖輪によって作られたものであり、聖輪を止めることができれば一時的に停止する<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話"/>。
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: 1000年後での聖杯戦争においてセイヴァーは既にこの宇宙から立ち去ったが、その宝具は今もトワイスの指示通りにムーンセルを破壊する為の「剪定機構」として稼働しており<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話">『Fate/EXTRA Last Encore』第13話「喝采の薔薇」</ref><ref group = "出" name = "WORD LAST">[http://fate-extra-lastencore.com/keyword/13.html 『Fate/EXTRA Last Encore』 WORLD/WORD 「LAST」]。</ref>、中枢を破壊することで全ての平行世界の観測の停止を実行しようとして、それを阻止しようとする主人公の前に現れる最後の敵として立ちふさがった<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話" />。大輪と小輪とに分かれており、大輪はSE.RA.PHを囲み、破壊しようとしている直径70kmのリング。小輪は熾天の檻だけを囲む直径7㎞のリング。小輪はトワイスとムーンセル中枢への到達を阻む迎撃宝具であり、武の王・転輪聖王が持つとされる七つの具足を模したバンカーバスターを有する<ref group = "出" name = "WORD LAST" />。聖輪の集中砲火を切り抜けたとしても、ムーンセル中枢を覆う黒いドームに阻まれてしまう。しかし、その黒いドームは聖輪によって作られたものであり、聖輪を止めることができれば一時的に停止する<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話"/>。
:描写としては上空に展開される巨大な光輪という点が再現されているほか、上空からの光弾のほかにも砲台を分離して横から敵を追尾する光線を放つ、具足を模したバンカーバスターを落下させ巨大な弾として爆撃を行うなどの描写がなされた。<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」、第13話「喝采の薔薇」。</ref>。
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:描写としては上空に展開される巨大な光輪という点が再現されているほか、上空からの光弾のほかにも砲台を分離して横から敵を追尾する光線を放つ、具足を模したバンカーバスターを落下させ巨大な弾として爆撃を行うなどの描写がなされた。<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第1話">『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」。</ref><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話"/>。
:その威力はバンカーバスターの一撃でネロに最後のとどめを刺し、集中砲火の閃光は[[ガウェイン]]の『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』に最終的には敗れたものの拮抗する程の火力を誇る<ref group = "出">『Fate/EXTRA Last Encore』第1話「今は旧き辺獄の底」、第13話「喝采の薔薇」。</ref>。
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:その威力はバンカーバスターの一撃でネロに最後のとどめを刺し、集中砲火の閃光は[[ガウェイン]]の『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』に最終的には敗れたものの拮抗する程の火力を誇る<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第1話"/><ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話"/>。
 
:耐久面でもずば抜けており、上記の『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』が直撃してダメージを受けてもなお健在で砲撃が可能。ネロの追撃による全力攻撃によってようやく破壊されるほど頑丈である<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話"/>。
 
:耐久面でもずば抜けており、上記の『転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)』が直撃してダメージを受けてもなお健在で砲撃が可能。ネロの追撃による全力攻撃によってようやく破壊されるほど頑丈である<ref group = "出" name = "『Fate/EXTRA Last Encore』第13話"/>。
 
:「Fate/EXTRA Material」では箇所によって「天輪聖王」と「転輪聖王」の表記ブレがあったが、『Fate/EXTRA Last Encore』では「天輪聖王」となっている<ref group = "注">チャクラ・ヴァルティンの宝具名は天輪聖王だが、その元になった覚者は転輪聖王という別の可能性も持っており、この転輪聖王は七つの宝具を持つとされる。それにちなんだ七つの「慈悲の一撃」である。</ref><ref group = "出">「今は旧き辺獄の底 アバン/SE.RA.PH最上層・アンジェリカケージ」『Fate/EXTRA Last Encore 原案シナリオ集「Last Encore Your Score」』p.11</ref>。
 
:「Fate/EXTRA Material」では箇所によって「天輪聖王」と「転輪聖王」の表記ブレがあったが、『Fate/EXTRA Last Encore』では「天輪聖王」となっている<ref group = "注">チャクラ・ヴァルティンの宝具名は天輪聖王だが、その元になった覚者は転輪聖王という別の可能性も持っており、この転輪聖王は七つの宝具を持つとされる。それにちなんだ七つの「慈悲の一撃」である。</ref><ref group = "出">「今は旧き辺獄の底 アバン/SE.RA.PH最上層・アンジェリカケージ」『Fate/EXTRA Last Encore 原案シナリオ集「Last Encore Your Score」』p.11</ref>。
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== 使用スキル・必殺技 ==
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;[[Fate/EXTRA]]
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:; 空虚
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:: 手から閃光を放ち、敵に魔力ダメージを与える。
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:; 中道
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:: 3ターンの間、ATTACKにHP吸収効果を付与する。
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:; 三味
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:: 3ターンの間、GUARDにMP吸収効果を付与する。
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:; 苦諦
 +
:: 3ターンの間、BREAKにスタン効果を付与する。
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:; 集諦
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:: 通常攻撃、スキルを問わず、敵の攻撃に対し、カウンターで筋力ダメージを与える。
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:: 攻撃に対するカウンターなので、GUARDや補助スキルに対しては発動しない。
    
== 真名:覚者 ==
 
== 真名:覚者 ==
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:<ruby><rb>覚者</rb><rt>ブッダ</rt></ruby>。救世主のサーヴァント。覚者とは悟りに至ったものを示す。
 +
:このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念を開眼している。
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 +
:最も有名な覚者である釈尊は、自ら悟って覚者となった。彼は生きながらあらゆる苦悩から解放された。
 +
:この『覚者になる教え』が仏教である。
 +
:しかし仏教では「これを学べば救われる」とは一言も言っていない。
 +
:仏教とは釈尊が覚者に至った理念であり、釈尊は「この教えだけが仏への道である」とは述べていない。
 +
:覚者になる方法は人それぞれにある。
 +
 +
:仏教において、人はみな仏になる可能性を秘めているとされ、人間は最終的にみな悟りに至る。
 +
:善も悪も有情も無情も、すべてその過程にすぎない。
 +
 +
:セイヴァーがサーヴァントとして召喚に応じたのは、マスターの苦悩があまりにも見捨てがたく、また罪深かったから。
 +
 +
::'''“この魂には一切の救いがない。ならばせめて、彼が願った人類の結末まで、ともに有り続けましょう───”'''
 +
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:セイヴァーはマスターに力を貸したのではなく、戦いの王に慈悲を示したに過ぎない。
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:その誕生から死去まで戦争と向き合い続けた人間。
 +
:戦争を憎みながらも否定しきれず、苦行を歩み続けた男の最期を看取る、沙羅雙樹の花のように。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
113行目: 138行目:  
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)|牛魔王]]
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)|牛魔王]]
 
:願いを叶えることを条件に今回の玄奘三蔵の旅に協力させた。しかしその願いは[[ナイチンゲール|羅刹女]]の薬品臭い料理をどうにかしてくれという意外な願いだったのだが解決できたのかは不明。実際彼と彼女の問答は非常に興味深くはあるが…。
 
:願いを叶えることを条件に今回の玄奘三蔵の旅に協力させた。しかしその願いは[[ナイチンゲール|羅刹女]]の薬品臭い料理をどうにかしてくれという意外な願いだったのだが解決できたのかは不明。実際彼と彼女の問答は非常に興味深くはあるが…。
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=== 生前 ===
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;[[ビーストⅢ/L|マーラ]]
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:彼が菩提樹の元で悟りに至る瞑想の時に妨害しに襲ってきた因縁深い宿敵。
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:マーラの誘惑をものともせず退ける事で彼は遂に悟りを開いたとされる。この時のエピソードを「降魔成道」という。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
121行目: 151行目:  
:その台詞は人としての生死や善悪を超越した彼の思想を体現しており、悩み苦しみながら戦争をいう人類への救いの手段を選ばざるを得なかったトワイスへの慈悲の思いに溢れている。
 
:その台詞は人としての生死や善悪を超越した彼の思想を体現しており、悩み苦しみながら戦争をいう人類への救いの手段を選ばざるを得なかったトワイスへの慈悲の思いに溢れている。
   −
;「転輪は時を告げる。あらゆる衆生、あらゆる苦悩は我に還れ。大いなる悟りの下、人類はここに一つとなる、、<ruby><rb>一に還る転生</rb><rt>いちにかえるてんせい</rt></ruby>(アミタ・アミターバ)」
+
;「転輪は時を告げる。あらゆる衆生、あらゆる苦悩は我に還れ。大いなる悟りの下、人類はここに一つとなる。」
:宝具発動の口上、ゲーム版ではトワイスが語っていたが、ドラマCD版では実際に彼本人が述べる事により神性かつ厳かな印象を思わせる、ちなみに宝具名は二重に聞こえるという演出がなされた。
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;「<ruby><rb>一に還る転生</rb><rt>いちにかえるてんせい</rt></ruby>(アミタ・アミターバ)」
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:宝具発動の口上。ゲーム版ではトワイスが述べていたが、ドラマCD版<ref group = "出" name = "『Sound Drama Fate/EXTRA』第4章「熾天は天降りて」Disc5 #1">『Sound Drama Fate/EXTRA』第4章「熾天は天降りて」Disc5 #1</ref>では彼本人が述べ、宝具名は二重に聞こえるという演出がなされた。
   −
;「いたずらに武威を示す必要はないのです。あなたが如何なる力を帯びようとも、私は恐れない。私は禅譲にあり続け、時が満ちるのをただ待つのみ」
+
;「いたずらに武威を示す必要はないのです。あなたが如何なる力を帯びようとも、私は恐れない。私は禅定にあり続け、時が満ちるのをただ待つのみ」
 
:ドラマCDで追加された台詞、サーヴァントでありながら戦いと言う思想に捕らわれない彼の信念が感じられる。その言葉通り彼は敵に対しても全力で戦う事はしなかった
 
:ドラマCDで追加された台詞、サーヴァントでありながら戦いと言う思想に捕らわれない彼の信念が感じられる。その言葉通り彼は敵に対しても全力で戦う事はしなかった
   133行目: 164行目:  
* 作中では真名が明言されておらず『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。
 
* 作中では真名が明言されておらず『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。
 
** リアルに誤解が多いがブッダ(仏陀)は個人名ではなく「悟りを開いた者の称号」といったもの。つまり冬木の聖杯戦争における[[ハサン・サッバーハ]]のように「覚者の称号を持つ何者か」であって、個人名までは特定していない。
 
** リアルに誤解が多いがブッダ(仏陀)は個人名ではなく「悟りを開いた者の称号」といったもの。つまり冬木の聖杯戦争における[[ハサン・サッバーハ]]のように「覚者の称号を持つ何者か」であって、個人名までは特定していない。
** ただし容姿やトワイスなどからされる紹介、使用スキルなどから、ほぼ間違いなく「釈迦(ゴータマ)」であると推察できる<ref group = "注">事実、ビジュアルファンブックにおいてキャラクター原案の武内氏が「[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%80_(%E6%BC%AB%E7%94%BB) 『手塚治虫のブッダ』]を買ってきて一気読みした」と<!--ビジュアルファンブックでは伏字を使用しているが-->ほぼ確定的なコメントをしている。</ref>。
+
***宝具における'''アミターバ'''とは'''阿弥陀仏'''のサンスクリット名であることからも、覚者イコール釈迦そのものとは考えにくい<ref group = "注">余談だが阿弥陀仏が修行開始時に持っていた名は<ruby><rb>法蔵</rb><rp>(</rp><rt>ほうぞう</rt><rp>)</rp></ruby>(ダルマーカラ)である。</ref>。
 +
*** ただし容姿やトワイスなどからされる紹介、使用スキルなどから、'''基本となるモチーフ'''はほぼ間違いなく「釈迦(ゴータマ・シッダールタ)」であると推察できる<ref group = "注">事実、ビジュアルファンブックにおいてキャラクター原案の武内氏が「[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%80_(%E6%BC%AB%E7%94%BB) 『手塚治虫のブッダ』]を買ってきて一気読みした」と<!--ビジュアルファンブックでは伏字を使用しているが-->ほぼ確定的なコメントをしている。</ref>。
 +
****ちなみにインド神話で釈迦は、[[ラーマ]]やクリシュナと同じくヴィシュヌのアヴァターラとされている。
 
* このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。
 
* このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。
 
* 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。
 
* 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。
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* トワイスが消滅しても特にダメージを受けた様子すら無く任意で帰っているが、これは[[玉藻の前]]がムーンセルの強制消去に耐えていたように「大元の存在が規格外であるが故に耐性があること」が理由の模様。
 
* トワイスが消滅しても特にダメージを受けた様子すら無く任意で帰っているが、これは[[玉藻の前]]がムーンセルの強制消去に耐えていたように「大元の存在が規格外であるが故に耐性があること」が理由の模様。
 
* 全く正反対の人物に見えるが「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方は[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]と同じ。
 
* 全く正反対の人物に見えるが「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方は[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]と同じ。
* 前述した通り「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。<br />ただしTYPE-MOONの世界ではどうなのか不明だが、一般常識として釈迦は自分が最初の仏陀であることも最後の仏陀であることも明白に否定している上、5000人以上の弟子に「私と同じ悟りに達した(=仏陀になった)」と言っているので、その点から言って上記のトワイスの理解は明白におかしい。『手塚治虫のブッダ』ではそんな扱いだが……。
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* 前述した通り「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。<br />ただしTYPE-MOONの世界ではどうなのか不明だが、一般常識として釈迦は自分が最初の仏陀であることも最後の仏陀であることも明白に否定している上、5000人以上の弟子に「私と同じ悟りに達した<ref group = "注">ただし、全知者たる仏陀になったという意味ではなく、すべての煩悩を滅ぼした阿羅漢になったという意味と取るのがどの宗派でも常識。</ref>」と言っているので、その点から言って上記のトワイスの理解は明白におかしい。『手塚治虫のブッダ』ではそんな扱いだが……。
** 大乗系の理解としては、教えを受け悟りを開いた「阿羅漢」と違い、真実を教え悟りへと導いた者・仏教を拓いた者として「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない(釈迦の次の仏陀とされる阿弥陀はまた別の話として)。<br />ただし「釈迦が認めた弟子達が本当に釈迦レベルなのか?」という問いは真剣に信仰してる人には非常にセンシティブな議題なので注意が必要。
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** ある種の流派の大乗仏教<ref group = "注">日蓮を崇拝する宗派や、その母胎となった天台宗など「法華経」を重んじる宗派。</ref>には、釈迦を久遠の過去に悟りを開き、一切の仏を自身の化身とする根源的な仏とする見解もあるため、「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない。
* 宗派によって解釈が多少異なるが、生前の釈迦は大日如来の応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われることが多い。大日如来は万物や虚空・虚無、一切万象と同一の如来。
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** 釈迦が認めた弟子達はいずれの宗派においても、「煩悩の滅尽」という点では釈迦と等しいものの、その「一切を知る智慧」においては師である釈迦には遥かに及ばないとされる。
** ちなみに[[玉藻の前]]の大本の大本である天照大神も型月においては大日如来とされている。つまり彼女とセイヴァーも非常に遠いが元は同一の関係性でもある。両者共トワイスに仕えていた辺り彼は不思議な縁がある様だ。
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** ある種の密教宗派の世界観では<ref group = "注">弘法大師・空海の系統につらなる密教グループ。</ref>、生前の釈迦は大日如来の応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われる。大日如来とは、一切万象と同一である汎神論的な如来。
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*** ちなみに[[玉藻の前]]の大本の大本である天照大神も型月においては大日如来とされている。つまり彼女とセイヴァーも非常に遠いが元は同一の関係性でもある。両者共トワイスに仕えていた辺り彼は不思議な縁がある様だ。
 
* 嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に当たってしまったことが原因と思われる。
 
* 嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に当たってしまったことが原因と思われる。
 
* 『EXTRA』のサーヴァントでは唯一、CVが設定されていなかったが、サウンドドラマ版では原作者の方々の要望などを元に田中秀幸氏が担当することになった。
 
* 『EXTRA』のサーヴァントでは唯一、CVが設定されていなかったが、サウンドドラマ版では原作者の方々の要望などを元に田中秀幸氏が担当することになった。
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* 同じく「菩薩」として悟り仏に至った[[玄奘三蔵]]曰く「仏は人類の存亡について、それすらも大きなうねりの一つとして認識しており決して関与しない」という事が語られた。
 
* 同じく「菩薩」として悟り仏に至った[[玄奘三蔵]]曰く「仏は人類の存亡について、それすらも大きなうねりの一つとして認識しており決して関与しない」という事が語られた。
 
** その為、人類史を修復する為に英霊達が多く集うカルデアでも召喚は非常に厳しいと思われる。以前から『Fate/Grand Order』への登場が疑問視されていた中でのこの情報だが、同時にシナリオ中に名と存在が示唆される・宝具の演出とは言え姿を見せる等の描写もあり、トワイスの前例があるように個人を救済するために動く可能性もまだ残っているため、彼が登場するかは仏のみぞ知る。
 
** その為、人類史を修復する為に英霊達が多く集うカルデアでも召喚は非常に厳しいと思われる。以前から『Fate/Grand Order』への登場が疑問視されていた中でのこの情報だが、同時にシナリオ中に名と存在が示唆される・宝具の演出とは言え姿を見せる等の描写もあり、トワイスの前例があるように個人を救済するために動く可能性もまだ残っているため、彼が登場するかは仏のみぞ知る。
*その正体から他作品で'''もっとも登場させにくいサーヴァント'''の一人とも称される。サーヴァントでありながら他作品では表現や活躍がさせにくく、出しにくいとされるサーヴァントは[[ペイルライダー]]や[[マックスウェル]]等が居るが、このキャラの場合は宗教的側面で出しにくいとされる別の方向性で出すのが困難なタイプである。その為他作品で登場出来たのも何でもありな「ちびちゅき」や「コハエース」、FGOで[[玄奘三蔵]]の宝具で少しばかり登場しただけである。
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*その正体から他作品で'''もっとも登場させにくいサーヴァント'''の一人とも称される。サーヴァントでありながら他作品では表現や活躍がさせにくく、出しにくいとされるサーヴァントは[[ペイルライダー]]や[[マックスウェル]]等が居るが、このキャラの場合は宗教的側面という別の方向性で出すのが困難なタイプである。その為他作品で登場出来たのも何でもありな「ちびちゅき」や「コハエース」、FGOで[[玄奘三蔵]]の宝具で少しばかり登場しただけである。
 
**その為原作でラスボスを張ってたとはいえ、登場出来ないかもしれないとファンからですら半信半疑であったアニメでの登場に多くの人が驚いた。しかし本編に出すのが精いっぱいなせいか、アニメの広告、PV、グッズなどの関連商品などでも第一話から登場しているにも関わらず、一切姿を出さない徹底ぶりであった。
 
**その為原作でラスボスを張ってたとはいえ、登場出来ないかもしれないとファンからですら半信半疑であったアニメでの登場に多くの人が驚いた。しかし本編に出すのが精いっぱいなせいか、アニメの広告、PV、グッズなどの関連商品などでも第一話から登場しているにも関わらず、一切姿を出さない徹底ぶりであった。
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**なお出しにくいのは確かではあるが、ペイルライダーやマックスウェルなどと比べればまだ容易な方である(なんだかんだで覚者がゲームやアニメに登場しているのも恐らくそのため)。まあそもそもこの二名はアニメ化すらまだなので片方は作品の完結すらしてないので単純に出る機会が無いと思われるが。
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*『一に還る転生』のダメージ値の'''五十六億七千万'''は、釈迦の入滅から五十六億七千万年後に弥勒が次の仏陀として現れるという伝承<ref group="出">[https://kotobank.jp/word/%E5%BC%A5%E5%8B%92%E8%8F%A9%E8%96%A9-640508#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.29 「弥勒菩薩」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)(執筆者:定方 晟)]</ref>に由来すると思われる。<ref group="注">人口に比例すると言われているが、これはデマである。そもそも『Fate/EXTRA』が発売された2010年の時点での世界人口は68.8億人であり、56.7億人は1990年代の世界人口である。</ref>
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*元ネタである仏教において、如来に届いていない菩薩さえ遥かに強大である。たとえば観世音菩薩は千変万化の力を持ち、無上の力を持つ者は、勢至菩薩の知恵によって支えられているという。
    
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
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***格闘能力については、冗談半分だが「なんとかできるのはプラトン([[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]版)ぐらい」とのこと。……なお、このプラトンの格闘技は、'''「人類で最も人間心理に通じているため、いかなる攻撃も避けてしまい、ただ歩いて殴るだけで相手は防御もできずやられる」'''というレベルの代物。つくづく、手加減をしてくれたことが有り難い。
 
***格闘能力については、冗談半分だが「なんとかできるのはプラトン([[氷室の天地 Fate/school life|氷室の天地]]版)ぐらい」とのこと。……なお、このプラトンの格闘技は、'''「人類で最も人間心理に通じているため、いかなる攻撃も避けてしまい、ただ歩いて殴るだけで相手は防御もできずやられる」'''というレベルの代物。つくづく、手加減をしてくれたことが有り難い。
 
***少々商業的で身も蓋もない言い方をすると、『EXTRA』は続編の『CCC』と違い予算は少な目で制作された為、3Dモーションがガードやアタック、スキルや敗北時の前倒れにおいてまで腕と上半身位しか動かず座禅戦闘オンリーだったのは予算の都合だった可能性もある。
 
***少々商業的で身も蓋もない言い方をすると、『EXTRA』は続編の『CCC』と違い予算は少な目で制作された為、3Dモーションがガードやアタック、スキルや敗北時の前倒れにおいてまで腕と上半身位しか動かず座禅戦闘オンリーだったのは予算の都合だった可能性もある。
***その戦闘スタイルは誰が呼んだか'''舐めプならぬ慈悲プ'''と称される。実際手加減してても勝てると思いながら戦う状態なのが舐めプなのに対し、そもそも勝つこと自体を目的としてない覚者に対しては舐めプと言う表現は当てはまらないだろう。
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***その戦闘スタイルは誰が呼んだか'''舐めプならぬ慈悲プ'''と称される。実際手加減していても勝てると思いながら戦う状態なのが舐めプなのに対し、そもそも勝つこと自体を目的としてない覚者に対しては舐めプと言う表現は当てはまらないだろう。
 
*EXクラスの「カラリパヤット」に加え、筋力や耐久などのステータスも高水準ということで意外と武闘派なセイヴァーだが、生前の釈迦も王族時代に学んだ数々の武芸において才能豊かな人物であったと言われている。<br />弓術の腕前は他に並ぶものがいなかったと言われるほどに優れていたと伝えられており、馬術においては聡明駿馬なカンタカが釈迦の愛馬で、彼の出家を助けた話が特に有名である。さらには右手で象を持ち上げる釈迦の姿を描いた彫刻画が残っていることから、肉体的に相当恵まれていたことが伺える。<br />尤も、彼は生前釈迦族の王子であり、カースト制度におけるクシャトリア(武門、王族)階級の出身である為、武技に優れているのも当然といえる。
 
*EXクラスの「カラリパヤット」に加え、筋力や耐久などのステータスも高水準ということで意外と武闘派なセイヴァーだが、生前の釈迦も王族時代に学んだ数々の武芸において才能豊かな人物であったと言われている。<br />弓術の腕前は他に並ぶものがいなかったと言われるほどに優れていたと伝えられており、馬術においては聡明駿馬なカンタカが釈迦の愛馬で、彼の出家を助けた話が特に有名である。さらには右手で象を持ち上げる釈迦の姿を描いた彫刻画が残っていることから、肉体的に相当恵まれていたことが伺える。<br />尤も、彼は生前釈迦族の王子であり、カースト制度におけるクシャトリア(武門、王族)階級の出身である為、武技に優れているのも当然といえる。
  
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