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| :その後、切嗣の実像を知るが、それは理想の為に己の幸福すら捨てる姿だった。これに神経を逆撫でされ、綺礼にとっては幸福に釣り合わない彼の理想を砕くために戦うことを決意する。 | | :その後、切嗣の実像を知るが、それは理想の為に己の幸福すら捨てる姿だった。これに神経を逆撫でされ、綺礼にとっては幸福に釣り合わない彼の理想を砕くために戦うことを決意する。 |
| :切嗣との最終決戦で心臓に銃弾を撃ち込まれるが、アーチャーとのパスを通して[[聖杯]]の泥を浴び、それが心臓となって蘇生。 | | :切嗣との最終決戦で心臓に銃弾を撃ち込まれるが、アーチャーとのパスを通して[[聖杯]]の泥を浴び、それが心臓となって蘇生。 |
− | :『stay night』て切嗣が聖杯の正体にいち早く気付き、セイバーに命じて聖杯を破壊させ閉じた事になっている。だかその前に、新都の住宅街に降臨した聖杯に言峰が触れた際に彼の願いが聞き届けられ、膨大な死傷者を生み出す大火災が引き起こされてしまった。『Zero』て聖杯自体も約束された勝利の剣によって破壊される、その蛇口に過ぎない小聖杯であったため、溢れた中身の泥が周囲を侵食し、後々まで大きな爪痕を残す大火災を引き起こすこととなる。 | + | :『zero』にて切嗣が聖杯の正体にいち早く気付き、セイバーに命じて聖杯を破壊させ閉じた事になっている。だかその前に、新都の住宅街に降臨した聖杯に言峰が触れた際に彼の願いが聞き届けられ、膨大な死傷者を生み出す大火災が引き起こされてしまった。『Zero』にて聖杯自体も約束された勝利の剣によって破壊される、その蛇口に過ぎない小聖杯であったため、溢れた中身の泥が周囲を侵食し、後々まで大きな爪痕を残す大火災を引き起こすこととなる。 |
| :第四次聖杯戦争の真実を隠し、時臣の長女[[遠坂凛]]の後見人を務めるなどしている。また代行者としての業務の中で[[バゼット・フラガ・マクレミッツ]]と知り合う。 | | :第四次聖杯戦争の真実を隠し、時臣の長女[[遠坂凛]]の後見人を務めるなどしている。また代行者としての業務の中で[[バゼット・フラガ・マクレミッツ]]と知り合う。 |
| :第五次聖杯戦争に際しては、聖堂教会と[[魔術協会]]の双方に顔が利くことも手伝い、正式に監督役に就任。 | | :第五次聖杯戦争に際しては、聖堂教会と[[魔術協会]]の双方に顔が利くことも手伝い、正式に監督役に就任。 |
| :自らマスターに推薦したバゼットを騙し討ちし、[[令呪]]と[[クー・フーリン|サーヴァント]]を奪い、第五次聖杯戦争の裏で暗躍を始める。その目的は生まれ出るであろう「[[アンリマユ|この世全ての悪]]」の誕生を見届け、それを祝福することにある。 | | :自らマスターに推薦したバゼットを騙し討ちし、[[令呪]]と[[クー・フーリン|サーヴァント]]を奪い、第五次聖杯戦争の裏で暗躍を始める。その目的は生まれ出るであろう「[[アンリマユ|この世全ての悪]]」の誕生を見届け、それを祝福することにある。 |
| ;人物 | | ;人物 |
− | :『stay night』て万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない破綻者。生まれながらにして善よりも悪を愛し、醜いものを好み、他者の苦痛と不幸にしか幸福を得られない欠陥者。悪党ではないが悪人。非道ではないが外道。 | + | :『stay night』て万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない破綻者。生まれながらにして善よりも悪を愛し、醜いものを好み、他者の苦痛と不幸にしか幸福を得られない欠陥者。悪党ではないが悪人。非道ではないが外道。[[アトラム・ガリアスタ]]に対しては聖杯戦争に無関係の生贄の子供達が無駄死にしないように、偵察と子供達の救助にランサーをアトラムの元に仕向ける。 |
| + | :しかし[[ギルガメッシュ]]に子供達を生贄に捧げる(ただしアトラムとは違って子供達を殺してなどはいない)など、常人には理解し難い独自のルールと歪んだ倫理感を持つ。 |
| :『stay night』10代の頃は自らの性質を理解し、苦悩した。若い頃は教えられた道徳を理解し、信じ、人として善であることが正しいとする良識を持っていたため、常識から外れた自分を正し、人並みの幸福を得ようとひたすら苦行や試みを繰り返していたが結局どうあっても正すことはできず、主の教えに決別した時に悪しか愛せない自身を受け入れ、悪を行うことで快楽を求めながら、同時に悪である自身が生まれた理由を探すようになる。 | | :『stay night』10代の頃は自らの性質を理解し、苦悩した。若い頃は教えられた道徳を理解し、信じ、人として善であることが正しいとする良識を持っていたため、常識から外れた自分を正し、人並みの幸福を得ようとひたすら苦行や試みを繰り返していたが結局どうあっても正すことはできず、主の教えに決別した時に悪しか愛せない自身を受け入れ、悪を行うことで快楽を求めながら、同時に悪である自身が生まれた理由を探すようになる。 |
| :『Zero』若い頃は自身の本質を理解しておらず、この世には自分が捧げるに足る理念も目的もないと考え、「目的を見つけるのが目的」という生き方をしていた。あらゆることを他人の数倍の努力をもって身につけ、しかしそこに情熱はなく、時が来ればあっさりとそれを捨てて次に挑む、という繰り返し。この頃の綺礼にとっての信仰とは、自身で見出した理想ではなく、ただ不完全な自身を痛めつける場であるという意識の方が強かった。 | | :『Zero』若い頃は自身の本質を理解しておらず、この世には自分が捧げるに足る理念も目的もないと考え、「目的を見つけるのが目的」という生き方をしていた。あらゆることを他人の数倍の努力をもって身につけ、しかしそこに情熱はなく、時が来ればあっさりとそれを捨てて次に挑む、という繰り返し。この頃の綺礼にとっての信仰とは、自身で見出した理想ではなく、ただ不完全な自身を痛めつける場であるという意識の方が強かった。 |
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| ;「酒の味とは、思いの外化けるものだ」 | | ;「酒の味とは、思いの外化けるものだ」 |
| :すぐ下で繰り広げられていた駒同士による愛憎劇をギルガメッシュと共に鑑賞した後に酒を飲んだ感想。 | | :すぐ下で繰り広げられていた駒同士による愛憎劇をギルガメッシュと共に鑑賞した後に酒を飲んだ感想。 |
− | :始めて自らが書いた台本はギルガメッシュが言うように本人も認める三文芝居だった。が、時臣の死体という舞台装置でそれを取り巻く役者は言峰の描いた台本通りに演じてくれた。それをつまみにして飲んだ酒は以前と同じ銘柄だが、かつて飲んだ時よりも美酒と感じた。正に、人の苦しみや絶望こそが彼にとって酒をより極上にしてくれるつまみであった。 | + | :初めて自らが書いた台本はギルガメッシュが言うように本人も認める三文芝居だった。が、時臣の死体という舞台装置でそれを取り巻く役者は言峰の描いた台本通りに演じてくれた。それをつまみにして飲んだ酒は以前と同じ銘柄だが、かつて飲んだ時よりも美酒と感じた。正に、人の苦しみや絶望こそが彼にとって酒をより極上にしてくれるつまみであった。 |
| :聖職者でありながら、悪辣である自らの本質を悟り始めていた。 | | :聖職者でありながら、悪辣である自らの本質を悟り始めていた。 |
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| *『stay night』では妻の死の時泣いてないとされているが『Zero』だと妻の時も父の時も涙を流しているとされている。だがこの場面では黒塗りの表現が度々出ており、信頼できない語り手になっている。 | | *『stay night』では妻の死の時泣いてないとされているが『Zero』だと妻の時も父の時も涙を流しているとされている。だがこの場面では黒塗りの表現が度々出ており、信頼できない語り手になっている。 |
| *奈須氏は綺礼の妻を「アルビノで、免疫機能が欠如した人でした。なので些細な傷でも死に繋がるし体もボロボロでした」と説明している。<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』"/> | | *奈須氏は綺礼の妻を「アルビノで、免疫機能が欠如した人でした。なので些細な傷でも死に繋がるし体もボロボロでした」と説明している。<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』"/> |
| + | *彼女のなりたかった職業については『聖歌隊になるのが夢だった』と綺礼に対して語っている。<ref group="出">竹箒日記 2023/11/29</ref> |
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| ;綺礼の懊悩と悟り | | ;綺礼の懊悩と悟り |