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|タイトル = 八華のランサー
 
|タイトル = 八華のランサー
 
| 真名 = 長尾景虎
 
| 真名 = 長尾景虎
| 本名 = 上杉謙信(うえすぎ けんしん)
+
| 本名 =
 
| 読み = ながお かげとら
 
| 読み = ながお かげとら
 
| 外国語表記 = Nagao Kagetora
 
| 外国語表記 = Nagao Kagetora
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| 地域 = 日本
 
| 地域 = 日本
 
| 属性 = 秩序・善
 
| 属性 = 秩序・善
| 隠し属性 = 人
+
| 副属性 = 人
 
| 性別 = 女性
 
| 性別 = 女性
 
| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
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| 好きな物 = 酒
 
| 好きな物 = 酒
 
| 苦手な物 = 兵糧攻め
 
| 苦手な物 = 兵糧攻め
| 天敵 = 武田信玄
+
| 天敵 =
 
| 弱点 =  
 
| 弱点 =  
 
| デザイン = 武内崇
 
| デザイン = 武内崇
| 設定作成 =  
+
| 設定作成 = 経験値
 
| レア度 = ☆4
 
| レア度 = ☆4
 
}}
 
}}
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:『[[コハエース|ぐだぐだエース(仮)]]』最終話にて「八華のランサー」として登場。『帝都聖杯奇譚』の前日譚『昭和戦国絵巻』への登場が示唆される。
 
:『[[コハエース|ぐだぐだエース(仮)]]』最終話にて「八華のランサー」として登場。『帝都聖杯奇譚』の前日譚『昭和戦国絵巻』への登場が示唆される。
 
:物語に本格的に登場するのは『[[Fate/Grand Order]]』の期間限定イベント『オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019』が最初であり、ロゴスリアクト・ジェネリックの暴走に巻き込まれた主人公一行の前にはぐれサーヴァントとして登場し、以降は行動を共にすることになる。
 
:物語に本格的に登場するのは『[[Fate/Grand Order]]』の期間限定イベント『オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019』が最初であり、ロゴスリアクト・ジェネリックの暴走に巻き込まれた主人公一行の前にはぐれサーヴァントとして登場し、以降は行動を共にすることになる。
 +
: 以降もレギュラーメンバーとして関連イベントに一括登場しており、「激走!川中島24時 ぐだぐだ超五稜郭 殺しのサインはM51」ではレイシフトした特異点で[[武田信玄|好敵手]]と[[上杉謙信|別側面の自分]]に遭遇し、共に中心人物として活躍する。
 
;人物
 
;人物
 
:和風の服装をした、長い銀髪の女性。
 
:和風の服装をした、長い銀髪の女性。
:『Fate/Grand Order』においてはいつも笑顔で義を大切にし、戦と酒が大好きな愉快なお姉さんに見えるが、その実態は一言で言うなら'''サイコパス'''<ref group="注">あまり他者を利用しようとしたり悪意的に騙そうとしない為狭義のサイコパスには当てはまらないという意見もある。アスペルガー症候群や高機能発達障害との類似も指摘されている。</ref>。
+
:『Fate/Grand Order』においてはいつも笑顔で義を大切にし、戦と酒が大好きな愉快なお姉さんに見えるが、その実態は基本的に他の人間に対して本質的に共感する事もなく、また他者からも理解されないものであり、実の兄からすら「あいつに人の心など無い」と断言されていた。語弊はあるが'''サイコパス'''に近い<ref group="注">あまり他者を利用しようとしたり悪意的に騙そうとしない為、狭義のサイコパスには当てはまらないという意見もある。アスペルガー症候群や高機能発達障害との類似も指摘されている。</ref>。
:基本的に他の人間に対して本質的に共感する事もなく、また他者からも理解されない。いつも笑顔と書いたが本当にその通りであり、'''笑顔以外の表情が実装に存在しない<ref group="注">比喩ではなく、実装されている立ち絵の差分がすべて笑顔の類。テキスト中では「あいつに人の心など無い」と実の兄からすら断言されていた。</ref>。'''
+
:いつも笑顔と書いたが本当にその通りであり、'''[[琥珀|笑顔以外の表情が実装されていない]]<ref group="注">比喩ではなく、作中で笑顔の類以外の立ち絵が一つも確認されていない。</ref>。'''
:義を大切にしているのも幼少期に預けられた寺で学んだ仏法に従っているからであり、社会に適応しているように見えているのも「普通の人間はこうするものだ」という知識に沿って演じているに過ぎない。
+
:義を大切にしているのも幼少期に預けられた寺で学んだ仏法に従っているゆえであり、社会に適応しているように見えているのも「普通の人間はこうするものだ」という知識に沿って演じているに過ぎない。
:とはいえ、自分が本質的に「人間」と異なっている点に苦悩したり酒や戦に喜びを見いだしたりと、他者からの理解や他者への理解に代表される「人の心」は欠いているとしても、「心」は間違いなく存在している。
+
:そこへたまたま対峙した、後に永劫の宿敵となる武将…武田信玄の有り様に『等身大の人間としての姿』を見出してからは、自分が本質的に「人間」と異なっている点に苦悩したり酒や戦に喜びを見いだしたりと、他者からの理解や他者への理解に代表される「人の心」は欠いているとしても、「心」は間違いなく存在している。
 +
:自分の最期についてはかなり気にしている模様。
 
;能力
 
;能力
 
:生粋の戦国武将として、卓越した軍略を持って数十以上に及ぶ戦を制してきた、日本無双とも軍神とも謳われる戦上手。
 
:生粋の戦国武将として、卓越した軍略を持って数十以上に及ぶ戦を制してきた、日本無双とも軍神とも謳われる戦上手。
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:景虎は常日頃悩んでいた。戦場では刀が良いのか、槍が良いのか。当たらないので使う必要のない鉄砲はともかく、如何な備えが最も強いのか。<br/>そしてある日、八本の刀を構える異形の毘沙門天像「刀八毘沙門天」と出会い開眼する。「刀も槍も全部持っていけばいい」と―――。
 
:景虎は常日頃悩んでいた。戦場では刀が良いのか、槍が良いのか。当たらないので使う必要のない鉄砲はともかく、如何な備えが最も強いのか。<br/>そしてある日、八本の刀を構える異形の毘沙門天像「刀八毘沙門天」と出会い開眼する。「刀も槍も全部持っていけばいい」と―――。
 
:次の日。八華の備えと称して八つの武具を振り回し、戦場を元気に暴れまわる越後の軍神の姿があった。<br/>最強無敵の戦国武将「フルアーマー景虎ちゃん」の誕生である。
 
:次の日。八華の備えと称して八つの武具を振り回し、戦場を元気に暴れまわる越後の軍神の姿があった。<br/>最強無敵の戦国武将「フルアーマー景虎ちゃん」の誕生である。
 +
 +
== 別クラス / バリエーション ==
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=== ルーラー ===
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:毘沙門天の化身としての側面が強く出た姿。
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:詳細は「[[上杉謙信]]」を参照。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
|-
 
|-
| [[ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || C || C || A || D+ || C+ || B || 対魔力:C<br>騎乗:C<br>神性:C || 運は天に在り:A<br>鎧は胸に在り:A<br>手柄は足に在り:A || style="text-align:left"|
+
| [[ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || C || C || A || D+ || C+ || B || 対魔力:C<br>騎乗:C<br>神性:C || 運は天に在り:A→A+<br>鎧は胸に在り:A<br>手柄は足に在り:A || style="text-align:left"|強化クエストクリアで「運は天に在り」のランクがA+に上昇。
 
|}
 
|}
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:真名解放時には完全武装騎馬形態の景虎が8体に分身し、代わる代わる襲い掛かる必殺の一人車懸りの陣となる。
 
:真名解放時には完全武装騎馬形態の景虎が8体に分身し、代わる代わる襲い掛かる必殺の一人車懸りの陣となる。
 
:本来はライダークラスでなければ召喚不能な愛馬「放生月毛」を毘沙門天の名の下に強制召喚するという無法振りも披露する。
 
:本来はライダークラスでなければ召喚不能な愛馬「放生月毛」を毘沙門天の名の下に強制召喚するという無法振りも披露する。
 +
:『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&攻撃強化状態を解除&クリティカル発生率をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のArts宝具。
    
== 真名:長尾景虎 ==
 
== 真名:長尾景虎 ==
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: 『オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019』の開催に伴い実装。イベント報酬。
 
: 『オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019』の開催に伴い実装。イベント報酬。
 
: イベント終了と同時に立ち絵で変装に用いていた霊衣「行人包」が実装された。
 
: イベント終了と同時に立ち絵で変装に用いていた霊衣「行人包」が実装された。
 
+
: その後も恒例メンバーとして『ぐだぐだシリーズ』に登場しており、「ぐだぐだ超五稜郭」では重要人物となる。
===Fate関連作品===
   
; [[帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline]]
 
; [[帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline]]
 
: 聖杯戦争の説明の際に姿が登場。
 
: 聖杯戦争の説明の際に姿が登場。
 
: 前日譚にあたる『昭和戦国絵巻』に登場予定なので、「前回」に登場しているからの可能性もある。
 
: 前日譚にあたる『昭和戦国絵巻』に登場予定なので、「前回」に登場しているからの可能性もある。
 +
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===Fate関連作品===
 +
; [[ぐだぐだ太閤伝ZIPANG]]
 +
:其の二で登場。某大河よろしく、主人公が関わっていない場面は簡潔に言及されるだけ方式のドラマ構成上、北条家のサーヴァントである伊勢新九郎にまさかのナレ敗退。
 +
:しかし次回の其の三では強敵の予感にウキウキしながら楽しく敗走、ブチ上がったテンションの余勢をかって信濃に侵攻した。まさに川中島。<br>武田さん「なんで? どーしてそういうコトするのあの女」
    
===その他===
 
===その他===
107行目: 119行目:  
;[[弓塚さつき]]
 
;[[弓塚さつき]]
 
:『帝都聖杯奇譚回顧録 昭和戦国絵巻』ではマスターになる予定の人物とのこと。
 
:『帝都聖杯奇譚回顧録 昭和戦国絵巻』ではマスターになる予定の人物とのこと。
 +
===ぐだぐだ太閤伝 ZIPANG===
 +
;[[伊勢新九郎]]
 +
:(後)北条家に召喚されたサーヴァントにして最近の説寄りの初代様。戦国大名の先駆けだけど北条早雲とか名乗ったことないです。
 +
:越後の国に殴りこんできた彼に敗北したが、そのまま軍をまとめて川中島に突撃する無茶苦茶っぷりを見せつけた。
 +
:以降は楽しみが増えたと思ったのかたびたび上野国の沼田を脅かし、業を煮やして出てきたところを再度決戦を挑み、討ち果たした。
 +
;[[武田信玄|武田晴信]]
 +
:「武田信玄」の法名で知られる戦国武将。
 +
:長尾景虎が北条家に敗れたとの情報を掴み、これで武田家も天下取りに専念できると喜んでいたのも束の間、景虎が元気いっぱいに信濃へ攻め込んできたため川中島に駆り出されることになった。
 +
:景虎のことを「あの女」と呼んでいるため、性別については普通に周知のことであるもよう。
 +
:のちに信玄の死を知らされた景虎は何かの張り合いを失ったかのように精彩を欠いてしまい、後を追うようにナレ死(大○ドラマでよくあるナレーションだけで死亡が言及されること)してしまった。
    
=== Fate/Grand Order ===
 
=== Fate/Grand Order ===
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=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
;長尾為景
+
;[[長尾為景]]
 
:父。幼少期からの奇矯な言動の為に愛されず、恐怖されていた。
 
:父。幼少期からの奇矯な言動の為に愛されず、恐怖されていた。
 +
;[[青岩院]]
 +
:母。彼女からも父親同様に恐怖されていた。
 +
:実は景虎が「こんな」になったのは彼女が「毘沙門天の化身を産み落とそう」と外法に手を出した故である事が『Fate/Grand Order』で明かされた。
 
;長尾晴景
 
;長尾晴景
 
:兄。最初は家督を継いでいたが、自らの病弱さや器量の不足を自覚して家督を景虎に譲る。父同様、彼からも恐怖されていた。
 
:兄。最初は家督を継いでいたが、自らの病弱さや器量の不足を自覚して家督を景虎に譲る。父同様、彼からも恐怖されていた。
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;[[天室光育]]
 
;[[天室光育]]
 
:寺での師匠。彼から仏法や人の何たるかを教わり、本心はともかく人の振る舞いを理解した。
 
:寺での師匠。彼から仏法や人の何たるかを教わり、本心はともかく人の振る舞いを理解した。
;武田晴信
+
;[[武田信玄|武田晴信]]
 
:「武田信玄」の法名で知られる戦国武将。
 
:「武田信玄」の法名で知られる戦国武将。
 
: 最大のライバルで、川中島で5回も激突した。かなり強い執着があるようで、絆礼装「刀八毘沙門天」では最高の条件である[[ライダー]]のクラスを彼に譲った上で完膚なきまでボッコボコに叩き潰すためにランサーになったとのこと<ref group="注">そのことを意識しているのか、彼女のアペンドスキルの一つは「ライダーに対する特攻」になっている。</ref>。
 
: 最大のライバルで、川中島で5回も激突した。かなり強い執着があるようで、絆礼装「刀八毘沙門天」では最高の条件である[[ライダー]]のクラスを彼に譲った上で完膚なきまでボッコボコに叩き潰すためにランサーになったとのこと<ref group="注">そのことを意識しているのか、彼女のアペンドスキルの一つは「ライダーに対する特攻」になっている。</ref>。
: その一方で彼が苦境にあった時にはエピソード通り塩を送るような事もしていたようである。……理由は「本気で殺し合いたいから」という酷いものであったが。
+
: その一方で彼が苦境にあった時にはエピソード通り塩を送るような事もしていたようである。……理由は「本気で殺し合いたいから」という酷いものであったが。<ref group="注">なお最近の研究では、史実においても別に義侠心的な理由はなく、「単に越後の商人に普段通りの商売をさせただけ」「外交的に武田家の恨みを買いたくなかっただけ」だと考えられている。そもそも、武田家が塩留を受けたのは今川家との同盟を一方的に破棄して駿河侵攻を企てたためであり、自業自得以外の何者でもなかったりする。</ref>
 +
:『Fate/Grand Order』にて、彼と川中島を巡っての戦いの他の諸々が景虎の人間性の芽生えとなっていた事が明かされた。
 
;[[柴田勝家]]
 
;[[柴田勝家]]
 
:織田信長の配下として侵攻してきた彼の事を手取川の戦いで散々に打ち破っている。
 
:織田信長の配下として侵攻してきた彼の事を手取川の戦いで散々に打ち破っている。
146行目: 172行目:  
:上記の経緯もあって彼女からも恐怖されており、おべっかまみれの手紙をよく受け取っていたが、彼女としては胡散臭いと思っていたようである。
 
:上記の経緯もあって彼女からも恐怖されており、おべっかまみれの手紙をよく受け取っていたが、彼女としては胡散臭いと思っていたようである。
 
:なお『ぐだぐだファイナル本能寺』にて、自身の神性が仇となり[[織田信長〔バーサーカー〕|渚の水着信長]]が発動した第六天魔王波旬の炎で一時的に身動きもままならない程に弱体化したことから、現状のサーヴァント同士の場合、彼女との相性は悪化していると思われる。
 
:なお『ぐだぐだファイナル本能寺』にて、自身の神性が仇となり[[織田信長〔バーサーカー〕|渚の水着信長]]が発動した第六天魔王波旬の炎で一時的に身動きもままならない程に弱体化したことから、現状のサーヴァント同士の場合、彼女との相性は悪化していると思われる。
;北条氏康、北条氏政
+
;北条氏康、[[北条氏政]]
 
:景虎個人のライバルといえば武田信玄であるが、関東管領・上杉家としての宿敵は数代前にいきなりやって来て南関東をほぼ持って行った(後)北条家の方である。
 
:景虎個人のライバルといえば武田信玄であるが、関東管領・上杉家としての宿敵は数代前にいきなりやって来て南関東をほぼ持って行った(後)北条家の方である。
 
:景虎の時代には氏康・氏政親子の二頭体制で領国を統治しており、武田家や今川家その他も巻き込んでしょっちゅう戦ったり同盟したりしていた。
 
:景虎の時代には氏康・氏政親子の二頭体制で領国を統治しており、武田家や今川家その他も巻き込んでしょっちゅう戦ったり同盟したりしていた。
158行目: 184行目:  
;[[豊臣秀吉]]
 
;[[豊臣秀吉]]
 
:直接対面していないが、自分や信玄、信長の死後に天下を統一した事は評価するも、一方で[[茶々]]から聞かされた人物像などには呆れている。
 
:直接対面していないが、自分や信玄、信長の死後に天下を統一した事は評価するも、一方で[[茶々]]から聞かされた人物像などには呆れている。
:『帝都聖杯奇譚回顧録 昭和戦国絵巻』ではサーヴァントとして敵対していたことが示唆されている。
+
:『帝都聖杯奇譚回顧録 昭和戦国絵巻』や『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』ではサーヴァントとして敵対していたことが示唆されている。
 
;上杉憲政
 
;上杉憲政
 
:養親。関東管領を継ぐ資格を有した名族・山内上杉氏の当主として関東に勢力を張ったが、後北条の氏康に敗れて力を失い、景虎に匿われていた。景虎を養子に迎えて上杉氏の家督と関東管領の地位を譲った。
 
:養親。関東管領を継ぐ資格を有した名族・山内上杉氏の当主として関東に勢力を張ったが、後北条の氏康に敗れて力を失い、景虎に匿われていた。景虎を養子に迎えて上杉氏の家督と関東管領の地位を譲った。
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==メモ==
 
==メモ==
 
*発表されて以降は読者から真名に対する推測も行われており、女性説もある戦国大名「上杉謙信」や、その上杉謙信の部下であり「風花雪月」の言葉で知られている「直江兼続」などが有力視されていた。
 
*発表されて以降は読者から真名に対する推測も行われており、女性説もある戦国大名「上杉謙信」や、その上杉謙信の部下であり「風花雪月」の言葉で知られている「直江兼続」などが有力視されていた。
*後に公開された真名は上記の上杉謙信の別名である「長尾景虎」であり、予想した人間の多くが正解となった。
+
**後に公開された真名は上記の上杉謙信の別名である「長尾景虎」であり、予想した人間の多くが正解となった。
 
*CVを担当する水樹奈々氏は今回が『Fate』シリーズ初参加で、一部ユーザーから「Fateにフェイト・テスタロッサ(『魔法少女リリカルなのは』シリーズのメインキャラ)が来た」と言われている。また『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのメインキャラ・風鳴翼が劇中で発した「<RUBY><RB>防人</RB><RT>さきもり</RT></RUBY>」にちなんで「防人ならぬ酒盛りが来た」などとも言われている。
 
*CVを担当する水樹奈々氏は今回が『Fate』シリーズ初参加で、一部ユーザーから「Fateにフェイト・テスタロッサ(『魔法少女リリカルなのは』シリーズのメインキャラ)が来た」と言われている。また『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのメインキャラ・風鳴翼が劇中で発した「<RUBY><RB>防人</RB><RT>さきもり</RT></RUBY>」にちなんで「防人ならぬ酒盛りが来た」などとも言われている。
 
**フェイト・テスタロッサは『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ|プリズマ☆イリヤ]]』とのコラボ企画で既に登場経験があるのだが、水樹氏自身も以前に『[[空の境界]]』の[[黄路美沙夜]]役で型月作品経験済みであり、か細いながらも縁は存在していたと言えよう。
 
**フェイト・テスタロッサは『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ|プリズマ☆イリヤ]]』とのコラボ企画で既に登場経験があるのだが、水樹氏自身も以前に『[[空の境界]]』の[[黄路美沙夜]]役で型月作品経験済みであり、か細いながらも縁は存在していたと言えよう。
257行目: 283行目:  
*いつも通りの女体化というわけでもなく、上記のように上杉謙信にはトンデモレベルではあるが「女性説」も普通に囁かれていた。理由としては「生涯妻を持たなかった」「声が高いことが特徴」「月に一度は体調不良になっていた」などが挙げられている。
 
*いつも通りの女体化というわけでもなく、上記のように上杉謙信にはトンデモレベルではあるが「女性説」も普通に囁かれていた。理由としては「生涯妻を持たなかった」「声が高いことが特徴」「月に一度は体調不良になっていた」などが挙げられている。
 
**......が、近年になって'''妻と婚姻していた'''史料が発見されており、現在では男性だとほぼ断定されている。
 
**......が、近年になって'''妻と婚姻していた'''史料が発見されており、現在では男性だとほぼ断定されている。
**本来、長尾家は関東管領・上杉家の家宰(主家の政務を家長に代わり取り仕切る役割。後の家老)職を代々務めていた家であり、景虎の三条長尾家は越後守護代として越後守護上杉家に仕えていたが、越後守護・上杉定実が後継ぎを遺さず死去したのち景虎が越後国を引き継ぐことを将軍・足利義輝に認められた。2年後、北条氏康との戦いに敗れた関東管領・上杉憲政が越後に逃れ、追撃してきた北条軍を景虎が撃退。同年の武田晴信(のちの信玄)の侵攻も退ける(第一次川中島の戦い)などして発言権を増し、この後も武田氏や北条氏との戦や和睦を繰り返した末に永禄4(1561)年、関東管領・上杉憲政の養子となる形で山内上杉家の当主および関東管領の地位を相続、名を上杉政虎と改めた。さらに同年、将軍義輝より一字を賜り、輝虎と改名する。有名な「上杉謙信」を名乗るのは元亀元(1570)年以降のことであり、謙信は僧としての法号である。<br>サーヴァントとしての名を「長尾景虎」としたのは武将としての逸話の中核をなす川中島の戦い、天文21(1552)年の第一次から永禄7(1564)年の第五次までのうち、五分の三をその名で戦ったゆえに全盛期として設定されたものと思われる。
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*本来、長尾家は関東管領・上杉家の家宰(主家の政務を家長に代わり取り仕切る役割。後の家老)職を代々務めていた家であり、景虎の三条長尾家は越後守護代として越後守護上杉家に仕えていたが、越後守護・上杉定実が後継ぎを遺さず死去したのち景虎が越後国を引き継ぐことを将軍・足利義輝に認められた。2年後、北条氏康との戦いに敗れた関東管領・上杉憲政が越後に逃れ、追撃してきた北条軍を景虎が撃退。同年の武田晴信(のちの信玄)の侵攻も退ける(第一次川中島の戦い)などして発言権を増し、この後も武田氏や北条氏との戦や和睦を繰り返した末に永禄4(1561)年、関東管領・上杉憲政の養子となる形で山内上杉家の当主および関東管領の地位を相続、名を上杉政虎と改めた。さらに同年、将軍義輝より一字を賜り、輝虎と改名する。有名な「上杉謙信」を名乗るのは元亀元(1570)年以降のことであり、謙信は僧としての法号である。<br>サーヴァントとしての名を「長尾景虎」としたのは武将としての逸話の中核をなす川中島の戦い、天文21(1552)年の第一次から永禄7(1564)年の第五次までのうち、五分の三をその名で戦ったゆえに全盛期として設定されたものと思われる。
 
*やたらとトイレに関わるネタシーンが多いが、これは彼女の死因として「死んだ場所が厠であった」という有力な説が原因。上杉謙信は大酒飲みで有名であり、つまみとして塩や味噌を好んでいたため「アルコールの過剰摂取と塩分過多で高血圧になり、気温の低い厠で過剰に力んだ結果脳溢血を起こしたもの」というものである。
 
*やたらとトイレに関わるネタシーンが多いが、これは彼女の死因として「死んだ場所が厠であった」という有力な説が原因。上杉謙信は大酒飲みで有名であり、つまみとして塩や味噌を好んでいたため「アルコールの過剰摂取と塩分過多で高血圧になり、気温の低い厠で過剰に力んだ結果脳溢血を起こしたもの」というものである。
 
**型月ではこのネタが採用されてしまっており、信長が語ったウォシュレットに興味を持っている他、酒盛りをした時は五時間以上も飲み続けて他の酒飲みのサーヴァント達を全員潰してしまい、サーヴァント界屈指の酒豪であることを証明している。バレンタインイベントでも主人公にチョコを渡す傍ら、自分は厨房からくすねてきた洋酒と塩で酒盛りをしていた。
 
**型月ではこのネタが採用されてしまっており、信長が語ったウォシュレットに興味を持っている他、酒盛りをした時は五時間以上も飲み続けて他の酒飲みのサーヴァント達を全員潰してしまい、サーヴァント界屈指の酒豪であることを証明している。バレンタインイベントでも主人公にチョコを渡す傍ら、自分は厨房からくすねてきた洋酒と塩で酒盛りをしていた。
272行目: 298行目:  
***要は中に田んぼも水源もあるので生半可な兵糧攻めが成立しないのである。その気になれば年単位の持久戦とか余裕。しかも陸路だけ塞いでも海路経由で悠々補給されてしまうという鬼畜仕様。無理ゲーにも程がある。
 
***要は中に田んぼも水源もあるので生半可な兵糧攻めが成立しないのである。その気になれば年単位の持久戦とか余裕。しかも陸路だけ塞いでも海路経由で悠々補給されてしまうという鬼畜仕様。無理ゲーにも程がある。
 
**景虎だけでなく武田信玄も攻略に失敗しており、正攻法で陥落することはついぞ無かった。
 
**景虎だけでなく武田信玄も攻略に失敗しており、正攻法で陥落することはついぞ無かった。
***最終的に秀吉の小田原征伐で陥落するが、この時も周囲の支城を片っ端から奪い尽くして包囲することで降服させている。やっぱり城を落とすのにかけてはサルの右に出るものはいない。<br/>ただこのときは、陸からは徳川、細川、大友、加藤、上杉、真田、黒田etc...さらには海上封鎖のための水軍として長宗我部、九鬼など瀬戸内の猛者たちという日本史をちょっとかじれば名前の出る有力大名を総動員した豊臣オールスターの全戦力投入でやっと包囲を完成させているので、いち大名の城としていかにとんでもない性能なのかがよくわかる。
+
***最終的に秀吉の小田原征伐で陥落するが、この時も周囲の支城を片っ端から奪い尽くして包囲することで降服させている。やっぱり城を落とすのにかけてはサルの右に出るものはいない。<br/>ただこのときは、陸からは徳川、細川、大友、加藤、上杉、真田、黒田etc…さらには海上封鎖のための水軍として長宗我部、九鬼など瀬戸内の猛者たちという日本史をちょっとかじれば名前の出る有力大名を総動員した豊臣オールスターの全戦力投入でやっと包囲を完成させているので、いち大名の城としていかにとんでもない性能なのかがよくわかる。
 
***この小田原の生存性の高さは他の戦国武将たちに絶大なインパクトを与えたようで、後の天下人たる徳川家康が興した江戸城と城下町をはじめ、日本各地の城下町が惣構で造られるなど、後の都市のアーキタイプになったといっても過言ではないほどの影響力を持っている。
 
***この小田原の生存性の高さは他の戦国武将たちに絶大なインパクトを与えたようで、後の天下人たる徳川家康が興した江戸城と城下町をはじめ、日本各地の城下町が惣構で造られるなど、後の都市のアーキタイプになったといっても過言ではないほどの影響力を持っている。
 
**ちなみに『ぐだぐだファイナル本能寺』で鉄砲の弾丸が景虎に命中しない場面が出ているが、小田原攻めの時に小田原城の蓮池門の前で食事を始め、その時に北条方から10丁の鉄砲に2回撃たれるが一発も命中しなかった逸話が元ネタになっている。
 
**ちなみに『ぐだぐだファイナル本能寺』で鉄砲の弾丸が景虎に命中しない場面が出ているが、小田原攻めの時に小田原城の蓮池門の前で食事を始め、その時に北条方から10丁の鉄砲に2回撃たれるが一発も命中しなかった逸話が元ネタになっている。
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