差分

647 バイト追加 、 2019年7月31日 (水) 14:48
編集の要約なし
39行目: 39行目:     
;略歴
 
;略歴
:『[[コハエース|ぐだぐだエース(仮)]]』最終話にて「八華のランサー」として初登場した。
+
:『[[コハエース|ぐだぐだエース(仮)]]』最終話にて「八華のランサー」として初登場。
 
;人物
 
;人物
 
:和風の服装をした、長い銀髪の女性。
 
:和風の服装をした、長い銀髪の女性。
 
;能力
 
;能力
 
+
:生粋の戦国武将として、卓越した軍略を持って数十以上に及ぶ戦を制してきた、日本無双とも軍神とも謳われる戦上手。数少ない苦手項は、飛び道具の扱いと城攻めのみ。
 +
:毘沙門天の加護を受けるサーヴァントであるため、戦場でのあらゆる行為に有利な判定を受けている。そこでは常に先陣に立ち、圧倒的なカリスマと軍才によって軍団を統率する。また、時にはライダークラスでのみ召喚できる愛馬・放生月毛を強制召喚する無法振りも披露する。
 +
::景虎は常日頃悩んでいた。戦場では刀が良いのか、槍が良いのか。当たらないので使う必要のない鉄砲はともかく、如何な備えが最も強いのか。
 +
::そしてある日、八本の刀を構える異形の毘沙門天像「刀八毘沙門天」と出会い開眼する。「刀も槍も全部持っていけばいい」と―――。
 +
::次の日。八華の備えと称して八つの武具を振り回し、戦場を元気に暴れまわる越後の軍神の姿があった。<br/>最強無敵の戦国武将「フルアーマー景虎ちゃん」の誕生である。
 
== ステータス ==
 
== ステータス ==
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
64行目: 68行目:  
:自らを「毘沙門天の化身」と称し、義をもって戦国の世を治めんと生涯戦い続けた。
 
:自らを「毘沙門天の化身」と称し、義をもって戦国の世を治めんと生涯戦い続けた。
   −
:内乱の続いていた越後の国を統一し、他国からの救援を受けては幾度となく出兵し、武田や北条などと数多の戦を繰り広げた。
+
:内乱の続いていた越後の国を統一し、他国からの救援を受けては幾度となく出兵し、武田や北条などと数多の戦を繰り広げた。生涯に70数余の戦を経験するが、大きな戦いでの敗戦は一つもない。
:戦場では常に先陣に立ち、圧倒的なカリスマと軍才によって軍団を統率し、生涯に70数余の戦を経験するが大きな戦いでの敗戦は一つもない。
  −
 
   
:生涯で幾度か改名しており長尾景虎、上杉政虎、最終的には上杉輝虎と名乗っている、最も有名な謙信の名は更に後に称した法号である。
 
:生涯で幾度か改名しており長尾景虎、上杉政虎、最終的には上杉輝虎と名乗っている、最も有名な謙信の名は更に後に称した法号である。
   −
:景虎は常日頃悩んでいた。戦場では刀が良いのか、槍が良いのか。当たらないので使う必要のない鉄砲はともかく、如何な備えが最も強いのか。
  −
:そしてある日、八本の刀を構える異形の毘沙門天像「刀八毘沙門天」と出会い開眼する。「刀も槍も全部持っていけばいい」と―――。
  −
:次の日。八華の備えと称して八つの武具を振り回し、戦場を元気に暴れまわる越後の軍神の姿があった。
  −
:最強無敵の戦国武将「フルアーマー景虎ちゃん」の誕生である。
      
:毘沙門天の化身を称し、義という人の理を範として人を守護せんとした景虎であるが、人としてあまりにも強く生まれてしまった故に、か弱き人というものを解す事は生涯叶わなかった。
 
:毘沙門天の化身を称し、義という人の理を範として人を守護せんとした景虎であるが、人としてあまりにも強く生まれてしまった故に、か弱き人というものを解す事は生涯叶わなかった。
   
:人の悲しみや怒りなどの感情の機微も理解できず、唯一笑うことでのみ周囲との折り合いをつけてきた景虎であるが、その超然的な振る舞いや言葉を受けた家臣達はやがては景虎を恐れ、それは転じて狂信的な信仰へと転化してゆく。
 
:人の悲しみや怒りなどの感情の機微も理解できず、唯一笑うことでのみ周囲との折り合いをつけてきた景虎であるが、その超然的な振る舞いや言葉を受けた家臣達はやがては景虎を恐れ、それは転じて狂信的な信仰へと転化してゆく。
 
:そうして景虎は、より人ならぬ神仏の如きものとしての生き様を強いられることとなった。
 
:そうして景虎は、より人ならぬ神仏の如きものとしての生き様を強いられることとなった。
   
:そんな景虎にとって戦場での命のせめぎ合い、相まみえる瞬間の生と死こそが人としての何かを感じる唯一の時でもあったのだ。
 
:そんな景虎にとって戦場での命のせめぎ合い、相まみえる瞬間の生と死こそが人としての何かを感じる唯一の時でもあったのだ。
   −
:その超然たる生き様は死後、彼女を軍神として神の座へと奉ることとなった。
+
:その超然たる生き様は死後、彼女を軍神として神の座へと奉ることとなった。<br/>それは彼女にとって果たして本意であったのかどうか、もはや知る由もない。
:それは彼女にとって果たして本意であったのかどうか、もはや知る由もない。
      
:'''―――毘沙門天ぞ是にあり。'''
 
:'''―――毘沙門天ぞ是にあり。'''
109行目: 104行目:  
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕]]
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕]]
 
:ランサーなのに常時馬に乗っているという点で言いたい事がある模様。
 
:ランサーなのに常時馬に乗っているという点で言いたい事がある模様。
:……実のところ「人の心がわからないと言われ続けた挙げ句、神に成り果てた君主」という皮肉な共通点があったりする。
+
:……実のところ「人の心がわからないと言われ続けた挙げ句、神に成り果ててしまった君主」という皮肉な共通点があったりする。
    
;[[イスカンダル]]
 
;[[イスカンダル]]
:上記の経緯があったためか、馬にいつも乗っている彼をランサーと見なすも外れてしまい、さらに混乱する事に。
+
:上記の誤解があったためか、馬にいつも乗っている彼をランサーと見なすも外れてしまい、さらに混乱する事に。
    
=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
129行目: 124行目:  
;[[織田信長]]
 
;[[織田信長]]
 
:上記の経緯もあって彼女からも恐怖されており、おべっかまみれの手紙をよく受け取っていたが、彼女としては胡散臭いと思っていたようである。
 
:上記の経緯もあって彼女からも恐怖されており、おべっかまみれの手紙をよく受け取っていたが、彼女としては胡散臭いと思っていたようである。
:なお『オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019』にて、自身の神性が仇となり[[織田信長〔バーサーカー〕|水着姿の霊基の信長]]が発動した第六天魔王波旬の炎で一時的に身動きもままならない程に弱体化したことから、サーヴァント同士の場合彼女との相性は悪いと考えられる。
+
:なお『オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019』にて、自身の神性が仇となり[[織田信長〔バーサーカー〕|水着姿の霊基の信長]]が発動した第六天魔王波旬の炎で一時的に身動きもままならない程に弱体化したことから、現状のサーヴァント同士の場合、彼女との相性は悪化していると思われる。
 
;北条氏康、北条氏政
 
;北条氏康、北条氏政
 
:景虎個人のライバルといえば武田信玄であるが、関東管領・上杉家としての宿敵は数代前にいきなりやって来て南関東をほぼ持って行った(後)北条家の方である。
 
:景虎個人のライバルといえば武田信玄であるが、関東管領・上杉家としての宿敵は数代前にいきなりやって来て南関東をほぼ持って行った(後)北条家の方である。
147行目: 142行目:     
;「駆けよ、放生月毛! 毘沙門天の加護ぞ在り! 『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』!」<br>「刀八毘沙門天よ、我が身に宿り神威を奮ふるえ! 『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』!」<br>「長尾景虎推参! ゆくぞ! 『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』! ──成敗!」<br>「あははははははは! 退くは地獄か進むは楽土か──『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』! にゃー!」
 
;「駆けよ、放生月毛! 毘沙門天の加護ぞ在り! 『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』!」<br>「刀八毘沙門天よ、我が身に宿り神威を奮ふるえ! 『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』!」<br>「長尾景虎推参! ゆくぞ! 『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』! ──成敗!」<br>「あははははははは! 退くは地獄か進むは楽土か──『<ruby><rb>毘天八相車懸りの陣</rb><rt>びてんはっそうくるまがかりのじん</rt></ruby>』! にゃー!」
:宝具発動時の台詞。宝具台詞をここまで沢山持っているのはかなり珍しい。
+
:宝具発動時の台詞。配布キャラにしてはとんでもなく異例な宝具台詞のバリエーションである。
    
=== イベント ===
 
=== イベント ===
170行目: 165行目:  
: ショップでのセリフ。史実でも領国経営があまり熱心ではなかったが…。
 
: ショップでのセリフ。史実でも領国経営があまり熱心ではなかったが…。
   −
;「ん~~~やっぱり酒は、越後のものに限りますねぇ~~。そして、<RUBY><RB>厨</RB><RT>くりや</RT></RUBY>から拝借してきたこのお塩。これで一杯やるのが最高な……。<br> ん? いつからそこに? え? こ、これは、交易品を検分していただけです。だけでーす。」
+
;「ん~~~やっぱり酒は、越後のものに限りますねぇ~~。そして、<RUBY><RB>厨</RB><RT>くりや</RT></RUBY>から拝借してきたこのお塩。これで一杯やるのが最高な……。<br> ん? いつからそこに? え? こ、これは、交易品を検分していただけです。だけでーす」
 
: 同上。酒と塩が自身の死因になったというのに、全く懲りていない。
 
: 同上。酒と塩が自身の死因になったというのに、全く懲りていない。
   179行目: 174行目:  
**フェイト・テスタロッサは『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ|プリズマ☆イリヤ]]』とのコラボ企画で既に登場経験があるのだが、水樹氏自身も以前に『[[空の境界]]』の[[黄路美沙夜]]役で型月作品経験済みであり、か細いながらも縁は存在していたと言えよう。
 
**フェイト・テスタロッサは『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ|プリズマ☆イリヤ]]』とのコラボ企画で既に登場経験があるのだが、水樹氏自身も以前に『[[空の境界]]』の[[黄路美沙夜]]役で型月作品経験済みであり、か細いながらも縁は存在していたと言えよう。
 
**ちなみに、水樹氏の誕生日は長尾景虎と同じ「1月21日」だったりする…のだが、実際には旧暦・新暦の違いがあるため約1か月のズレが存在し、新暦における景虎の誕生日は「2月18日」。これは[[スカンジナビア・ペペロンチーノ]]役の河西健吾氏と同じである。一方、新暦1月21日生まれの『Fate』シリーズ関係者としては[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]役の原由実氏が存在する。
 
**ちなみに、水樹氏の誕生日は長尾景虎と同じ「1月21日」だったりする…のだが、実際には旧暦・新暦の違いがあるため約1か月のズレが存在し、新暦における景虎の誕生日は「2月18日」。これは[[スカンジナビア・ペペロンチーノ]]役の河西健吾氏と同じである。一方、新暦1月21日生まれの『Fate』シリーズ関係者としては[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ]]役の原由実氏が存在する。
*いつも通りの女体化……というわけでもなく、上記のように上杉謙信にはトンデモレベルではあるが「女性説」も普通に囁かれている。理由としては「生涯妻を持たなかった」「声が高いことが特徴」「月に一度は体調不良になっていた」などが挙げられている。
+
 
 +
*いつも通りの女体化……というわけでもなく、上記のように上杉謙信にはトンデモレベルではあるが「女性説」も普通に囁かれていた。理由としては「生涯妻を持たなかった」「声が高いことが特徴」「月に一度は体調不良になっていた」などが挙げられている。
 
**トイレネタがやたらと多いのも、死んだ場所が厠であったからと思われる。なお、上杉謙信は大酒飲みで有名であり、つまみとして塩や味噌を好んでいたため、アルコールの過剰摂取と塩分過多で高血圧になり、気温の低い厠で過剰に力んだ結果脳溢血を起こしたものと推測されている。
 
**トイレネタがやたらと多いのも、死んだ場所が厠であったからと思われる。なお、上杉謙信は大酒飲みで有名であり、つまみとして塩や味噌を好んでいたため、アルコールの過剰摂取と塩分過多で高血圧になり、気温の低い厠で過剰に力んだ結果脳溢血を起こしたものと推測されている。
 
***『Grand Order』でもこのネタが採用されており、信長が語ったウォシュレットに興味を持っている他、酒盛りをした時は五時間以上も飲み続けて他の酒飲みのサーヴァント達を全員潰してしまい、サーヴァント界一の酒豪であることを証明している。
 
***『Grand Order』でもこのネタが採用されており、信長が語ったウォシュレットに興味を持っている他、酒盛りをした時は五時間以上も飲み続けて他の酒飲みのサーヴァント達を全員潰してしまい、サーヴァント界一の酒豪であることを証明している。
 
**本来、長尾家は関東管領・上杉家の家宰(主家の政務を家長に代わり取り仕切る役割。のちの家老)職を代々務めていた家であり、景虎の三条長尾家は越後守護代として越後守護上杉家に仕えていたが、越後守護・上杉定実が後継ぎを遺さず死去したのち景虎が越後国を引き継ぐことを将軍・足利義輝に認められた。2年後、北条氏康との戦いに敗れた関東管領・上杉憲政が越後に逃れ、追撃してきた北条軍を景虎が撃退。同年の武田晴信(のちの信玄)の侵攻も退ける(第一次川中島の戦い)などして発言権を増し、この後も武田氏や北条氏との戦や和睦を繰り返した末に永禄4(1561)年、関東管領・上杉憲政の養子となる形で山内上杉家の当主および関東管領の地位を相続、名を上杉政虎と改めた。さらに同年、将軍義輝より一字を賜り、輝虎と改名する。有名な「上杉謙信」を名乗るのは元亀元(1570)年以降のことであり、謙信は僧としての法号である。<br>サーヴァントとしての名を「長尾景虎」としたのは武将としての逸話の中核をなす川中島の戦い、天文21(1552)年の第一次から永禄7(1564)年の第五次までのうち、五分の三をその名で戦ったゆえに全盛期として設定されたものと思われる。
 
**本来、長尾家は関東管領・上杉家の家宰(主家の政務を家長に代わり取り仕切る役割。のちの家老)職を代々務めていた家であり、景虎の三条長尾家は越後守護代として越後守護上杉家に仕えていたが、越後守護・上杉定実が後継ぎを遺さず死去したのち景虎が越後国を引き継ぐことを将軍・足利義輝に認められた。2年後、北条氏康との戦いに敗れた関東管領・上杉憲政が越後に逃れ、追撃してきた北条軍を景虎が撃退。同年の武田晴信(のちの信玄)の侵攻も退ける(第一次川中島の戦い)などして発言権を増し、この後も武田氏や北条氏との戦や和睦を繰り返した末に永禄4(1561)年、関東管領・上杉憲政の養子となる形で山内上杉家の当主および関東管領の地位を相続、名を上杉政虎と改めた。さらに同年、将軍義輝より一字を賜り、輝虎と改名する。有名な「上杉謙信」を名乗るのは元亀元(1570)年以降のことであり、謙信は僧としての法号である。<br>サーヴァントとしての名を「長尾景虎」としたのは武将としての逸話の中核をなす川中島の戦い、天文21(1552)年の第一次から永禄7(1564)年の第五次までのうち、五分の三をその名で戦ったゆえに全盛期として設定されたものと思われる。
 
*クラスはランサーだが、川中島の戦で武田信玄に軍配の上から斬り付けた逸話をはじめ、剣の武勇が多く伝えられている。信玄の死後、甲斐の僧・教雅が信玄の言葉として「おおかた太刀においては日本無双の名大将にて御入り候」と謙信を評していたと書状に残している。
 
*クラスはランサーだが、川中島の戦で武田信玄に軍配の上から斬り付けた逸話をはじめ、剣の武勇が多く伝えられている。信玄の死後、甲斐の僧・教雅が信玄の言葉として「おおかた太刀においては日本無双の名大将にて御入り候」と謙信を評していたと書状に残している。
*『Grand Order』での彼女はなぜか度々「にゃー!」「にゃぁぁ」「許しにゃさい」と猫の如く鳴く。史実の長尾景虎に猫関連のエピソードは時に無く、ゲーム上の彼女も特段猫っぽいというわけでもない。虎=猫科故だろうか。まぁワンと鳴く猫もいることだし。
+
*『Grand Order』での彼女はなぜか度々「にゃー!」「にゃぁぁ」「許しにゃさい」と猫の如く鳴く。史実の長尾景虎に猫関連のエピソードは時に無く、ゲーム上の彼女も特段猫っぽいというわけでもない。[[藤村大河|虎=]][[ジャガーマン|猫科]]故だろうか。まぁ[[タマモキャット|ワンと鳴く猫]]もいることだし。
 
**ちなみに歴史コメディアニメ『ねこねこ日本史』において、(謙信に限らずだが)猫になっていたりもする。
 
**ちなみに歴史コメディアニメ『ねこねこ日本史』において、(謙信に限らずだが)猫になっていたりもする。
 
*上記のイベント中セリフで名の挙がる刀剣は「姫鶴一文字(重文)」「山鳥毛(無銘一文字・国宝)」「谷切(来国俊との説あり・重美)」「五虎退吉光(重美)」「ば(ネに馬)祭剣(七星剣とも・重文)」「小松明の薙刀(長船近景作・現存せず)」であると思われる。毘天の槍については後継者である上杉景勝が選んだ『上杉家御手選三十五腰』などにも記載がなく、また上杉家が伝えた刀剣類の中でも特に槍は第二次世界大戦後、米沢に駐留した米軍により持ち去られたり損壊されたりしたものが多く、良好な状態での現存資料は少ない。
 
*上記のイベント中セリフで名の挙がる刀剣は「姫鶴一文字(重文)」「山鳥毛(無銘一文字・国宝)」「谷切(来国俊との説あり・重美)」「五虎退吉光(重美)」「ば(ネに馬)祭剣(七星剣とも・重文)」「小松明の薙刀(長船近景作・現存せず)」であると思われる。毘天の槍については後継者である上杉景勝が選んだ『上杉家御手選三十五腰』などにも記載がなく、また上杉家が伝えた刀剣類の中でも特に槍は第二次世界大戦後、米沢に駐留した米軍により持ち去られたり損壊されたりしたものが多く、良好な状態での現存資料は少ない。
201行目: 197行目:  
:上杉家の家督を掌握した景勝だが内乱の傷痕は非常に深刻で、謙信が鍛えた精鋭のほとんどが失われてしまった。
 
:上杉家の家督を掌握した景勝だが内乱の傷痕は非常に深刻で、謙信が鍛えた精鋭のほとんどが失われてしまった。
 
:内乱の最中、これまで謙信に抑えられていた[[柴田勝家]]が北陸一帯を平らげて越後に侵攻を開始し、更に伊達氏なども越後を脅かすようになった。天正10年に唯一の同盟者であった武田氏が滅亡した後は周囲を敵対勢力に包囲され、崩壊寸前まで追い込まれてしまう。
 
:内乱の最中、これまで謙信に抑えられていた[[柴田勝家]]が北陸一帯を平らげて越後に侵攻を開始し、更に伊達氏なども越後を脅かすようになった。天正10年に唯一の同盟者であった武田氏が滅亡した後は周囲を敵対勢力に包囲され、崩壊寸前まで追い込まれてしまう。
:しかし、本能寺の変で[[織田信長]]が討たれた事で危機を脱し、信長の後継者争いに勝利した[[豊臣秀吉|羽柴秀吉]]から臣従を求められると上洛して秀吉の傘下に入る。秀吉にいち早く服従した景勝への信認は厚く、会津120万石への加増移封と豊臣五大老への就任という栄華を得る。一方で徳川家康への抑えと監視役という役割も与えられた事で家康と対立し、関ヶ原の戦いが発生する大きな要因となってしまう。
+
:しかし、本能寺の変で[[織田信長]]が討たれた事で辛くも危機を脱し、信長の後継者争いに勝利した[[豊臣秀吉|羽柴秀吉]]から臣従を求められると上洛して秀吉の傘下に入る。秀吉にいち早く服従した景勝への信認は厚く、会津120万石への加増移封と豊臣五大老への就任という栄華を得る。一方で徳川家康への抑えと監視役という役割も与えられた事で家康と対立し、関ヶ原の戦いが発生する大きな要因となってしまう。
:関ヶ原の戦いで敗北した後、景勝は米沢藩30万石に減増移封され、以後の上杉家は幕末まで(財政難と藩政の腐敗に悩まされながら)米沢藩の藩主として継続する事となる。
+
:関ヶ原の戦いで敗北した後、景勝は米沢藩30万石に減増移封され、以後の上杉家は幕末まで(財政難と藩政の腐敗に悩まされながらも)米沢藩の藩主として継続する事となる。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
匿名利用者