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2,902 バイト追加 、 2019年8月14日 (水) 23:33
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: 大抵のことは飄々と受け流す彼女も、さすがにこの件に関しては過敏な反応を見せており、一言でシャットアウトした。
 
: 大抵のことは飄々と受け流す彼女も、さすがにこの件に関しては過敏な反応を見せており、一言でシャットアウトした。
 
: なお、カルデアに来た際に現代のウォシュレット機能を体験して「妖怪!?」と驚愕するオチもある。
 
: なお、カルデアに来た際に現代のウォシュレット機能を体験して「妖怪!?」と驚愕するオチもある。
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;「あはははは! 姉上、虎千代にはわかりません!虎千代にはわかりません!」
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: 同上。幼少期の回想にて。
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: 稽古内で全く加減をせず、馬乗りとなって兄を笑いながら殴り倒す様を見咎めた彼女の父は、その頬を張った。
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: 「こいつの眼は人の目ではない、妖の眼だ」と父に罵られても笑い、心配する姉に「あなたは人がわからないのか」と問われても「わからない」と笑う。
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: その眼はひどく濁り、淀んでいた。
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;「あはは………、」<br>「あはははははははは!」
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: 同上。生前の回想にて。
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: 人になれると信じ仏門に帰依したが、彼女の根本は変わらなかった。そして兄にもまた、かつて父に言われた事と同じ様に『怪物』と罵られた。
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: 恐怖する兄の陰口を聞いた彼女は、月の下独り、淀みきった瞳で哄笑する。まるでそれは大泣きしている様にも見えて。
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;「毘沙門天よ、私には人というものがわかりません。」<br>「あのように弱く脆い人というものが。」<br>「強きに阿り、弱きを踏みつける人というものが。」
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: 同上。生前の回想にて。人の身に人ならざる精神を、そして人ならざる強さを宿した彼女は理解が出来なかった。
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: 弱いくせに強さを求めてあがき、自分より弱いものを踏みにじる『人間』という存在の意義が。
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: それでも彼女は信じ、死ぬまで人間を守り続けることにした。「そんな人間を守るために、自分にはこの強さが与えられたのだから」と。
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: ―――心の何処かで、「殺すことしか出来ない自分が、本当の意味で人を守れるのだろうか」と疑問を抱きながらも。
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;「そなたのように弱く哀れな人間は、見たことがありません! 実に無様で見苦しい!」<br>「何を成すにも人頼みですか!」<br>「己の弱さをさらけ出し、己に力なしと声高らかに宣言するその性根!あはははははは!」<br>「そのざまで目に見える全てを救いたいと!?」<br>「なんたる傲慢!なんたる不遜!」
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: 同上。絶体絶命の危機にて、己が殿を買って出た際に主人公はそれを止めた。「犠牲に大も小も無い」と。
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: そんな言葉を聞き、彼女の中で何かが弾けた。まさに『弱い人間』の代表である主人公の『不遜で傲慢』な言葉を嗤いながら罵る。
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: 淀んだ瞳で彼(彼女)を見つつ、戦えないマスターである主人公の本質を次々と切り捨てていく姿を見て、カルデア一行は何も言い返せなかった。
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: このまま敵対してしまうと思われたが…
    
;「そなたの成さんとする大業、我が身の全てを賭けるに些かの不足なし!」
 
;「そなたの成さんとする大業、我が身の全てを賭けるに些かの不足なし!」
: 同上。弱き者でありながら目に見える全てを救おうとする、そんな主人公の理解できない行動に対して。
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: 同上。そんな主人公の理解できない行動に対しての回答。
: 周りの者を頼りにする姿を『弱く哀れ』『無様で見苦しい』『傲慢で不遜』と嗤いながらも、最後は晴れ晴れとした表情で、共に成すことを宣言した。
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: 主人公を嗤いながらも、最後は晴れ晴れとした表情で、共に成すことを宣言した。
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: 彼女は答えを得た。主人公の様な人間の為に、自分が生まれてきたのだと。この力は、そんな人間を守るためにあるのだと。
 
: なお再契約後、マイルームで絆Lvを最大にした際にも、ほぼ同じようなことを語っており、本人の中では大事な『区切り』らしい。
 
: なお再契約後、マイルームで絆Lvを最大にした際にも、ほぼ同じようなことを語っており、本人の中では大事な『区切り』らしい。
  
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