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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| 読み = まとう ぞうけん
 
| 読み = まとう ぞうけん
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| 外国語表記 = ZOUKEN MATOU<ref group="出>Fate/complete material II Character material</ref>
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| 本名 = マキリ・ゾォルケン
 
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]]
| 声優 = 津嘉山正種
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| 声優 = 津嘉山正種<br>立花慎之介<br>(マキリ・ゾォルケン)
 
| 身長 = 145cm
 
| 身長 = 145cm
 
| 体重 = 43kg(しかし、ある程度可変だと思われる)
 
| 体重 = 43kg(しかし、ある程度可変だと思われる)
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; 略歴
 
; 略歴
: 500年前<ref>慎二・桜世代から数えて6代前</ref>の間桐の当主。戸籍上は[[間桐鶴野|鶴野]]・[[間桐雁夜|雁夜]]兄弟の父、慎二・桜兄妹の祖父ということになっている。本名は「マキリ・ゾォルケン」。家名は「ゾォルケン」だが、日本に根を下ろして以来、名前の「マキリ」を日本語姓「間桐」として名乗るようになる。もともとはロシアあたりの家らしい。延命に延命を重ね既に人外の者となっている[[魔術|魔術師]]で、その身体は人のものから蟲に置き換えられている「妖怪」。
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: 500年前<ref group = "注">慎二・桜世代から数えて6代前</ref>の間桐の当主。戸籍上は[[間桐鶴野|鶴野]]・[[間桐雁夜|雁夜]]兄弟の父、慎二・桜兄妹の祖父ということになっている。本名は「マキリ・ゾォルケン」。家名は「ゾォルケン」だが、日本に根を下ろして以来、名前の「マキリ」を日本語姓「間桐」として名乗るようになる。もともとはロシアあたりの家らしい。延命に延命を重ね既に人外の者となっている[[魔術|魔術師]]で、その身体は人のものから蟲に置き換えられている「妖怪」。
: 200年前の大聖杯敷設儀式にも参加しており、英霊を使い魔にするサーヴァントシステムや[[令呪]]の考案者その人である。[[聖杯戦争]]をずっと見続けてきた人物で、第三次に行われたアインツベルンの「反則」の影響にもいち早く気付いていた。そのため第四次では様子見に徹するつもりであったが、雁夜の要求を受け参加を承諾。自身は一歩引いた位置から聖杯戦争を監視していた。
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: 200年前の大聖杯敷設儀式にも参加しており、英霊を使い魔にするサーヴァントシステムや[[令呪]]の考案者その人である。[[聖杯戦争]]をずっと見続けてきた人物で、第三次に行われたアインツベルンの「反則」の影響にもいち早く気付いていた。そのため第四次では様子見に徹するつもりであったが、雁夜の要求を受け参加を承諾。自身は一歩引いた位置から聖杯戦争を監視していた。とはいえ雁夜が勝ち残ることはないだろうと内心確信しており、彼が苦しみもがくさまを愉しむつもりであった。
 
: 第五次では桜をマスターとして[[メドゥーサ|ライダー]]を召喚させるも桜のやる気の無さから慎二にマスター権譲渡を許すなどあまり乗り気ではない。しかし桜が[[アンリマユ|アヴェンジャー]]と繋がり黒い影が出没しだすと一転、自身も[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|アサシン]]を変則召喚し聖杯戦争の裏側で暗躍する。
 
: 第五次では桜をマスターとして[[メドゥーサ|ライダー]]を召喚させるも桜のやる気の無さから慎二にマスター権譲渡を許すなどあまり乗り気ではない。しかし桜が[[アンリマユ|アヴェンジャー]]と繋がり黒い影が出没しだすと一転、自身も[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|アサシン]]を変則召喚し聖杯戦争の裏側で暗躍する。
 
:『Fate/Grand Order』第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』ではロンドンにて、特異点破壊のための計画『魔霧計画』を遂行する3人の首謀者の一人『M』として若かりし頃の彼が登場。人物欄にある通り、理想を抱いていた頃の姿であるはずが抵抗を諦めきってしまっており、命令のままに人類史焼却に加担している。
 
:『Fate/Grand Order』第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』ではロンドンにて、特異点破壊のための計画『魔霧計画』を遂行する3人の首謀者の一人『M』として若かりし頃の彼が登場。人物欄にある通り、理想を抱いていた頃の姿であるはずが抵抗を諦めきってしまっており、命令のままに人類史焼却に加担している。
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:しかし積年による魂の腐敗とその苦痛は遂に理想さえも忘れさせ、現在となっては何故そこまでして死ねないと思ったのかも忘れてしまい、外道に堕ちてしまった。
 
:しかし積年による魂の腐敗とその苦痛は遂に理想さえも忘れさせ、現在となっては何故そこまでして死ねないと思ったのかも忘れてしまい、外道に堕ちてしまった。
 
:こんなろくでもない人物だが外面は良いため冬木市では名士として通っており、穂群原学園ではPTA会長も務めている。
 
:こんなろくでもない人物だが外面は良いため冬木市では名士として通っており、穂群原学園ではPTA会長も務めている。
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:ゴーストライナーに関する論文を残しているが時計塔で所属していた学科は降霊科ではなく'''植物科と呪詛科'''とのこと。根源にいたる過程でアインツベルンに行き着く。永続的な魂の在り方であるゴーストライナーの証明が出来るのでは、と思い至る。
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; 能力
 
; 能力
 
: 属性は「水」、特性は「束縛・吸収」。マキリは[[使い魔]]に造詣深い家系であり、間桐は「吸収」の特性を持つとされるが、臓硯自身は蟲の使役に全ての魔力をつぎ込んでおり[[魔術]]を行使する場面は無い。
 
: 属性は「水」、特性は「束縛・吸収」。マキリは[[使い魔]]に造詣深い家系であり、間桐は「吸収」の特性を持つとされるが、臓硯自身は蟲の使役に全ての魔力をつぎ込んでおり[[魔術]]を行使する場面は無い。
 
: 身体を破壊されても臓硯本体の魂を収めた蟲を破壊されない限り、他者の肉を取り込んで再生することが出来るが、負担はそれなりにある。また、本体の蟲だけでは魔力精製もあまり出来ない上に蟲の性質上日光が苦手。
 
: 身体を破壊されても臓硯本体の魂を収めた蟲を破壊されない限り、他者の肉を取り込んで再生することが出来るが、負担はそれなりにある。また、本体の蟲だけでは魔力精製もあまり出来ない上に蟲の性質上日光が苦手。
: [[サーヴァント]]システムの考案者だけはあり、召喚システムには強い。[[佐々木小次郎|アサシン]]の肉体から[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|真アサシン]]を現界させるなど離れ業の召喚もやってのけた。
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: [[サーヴァント]]システムの考案者だけはあり、召喚システムには強い。[[佐々木小次郎|アサシン]]の肉体から[[ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕|真アサシン]]を現界させるなど離れ業の召喚もやってのけた(これは、ちゃんと聖杯戦争の仕組みを知っている臓硯だからこそ出来た裏技)。
 
: 本体の蟲は桜の心臓、その内部に巣くっている親指大の一匹。外で活動している老人姿の臓硯はいわば対外的に意思を示すための触覚。かつては本体の蟲はそんな小さく弱い物ではなかったが、桜の心臓に潜ませるという趣向から変更した。
 
: 本体の蟲は桜の心臓、その内部に巣くっている親指大の一匹。外で活動している老人姿の臓硯はいわば対外的に意思を示すための触覚。かつては本体の蟲はそんな小さく弱い物ではなかったが、桜の心臓に潜ませるという趣向から変更した。
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:全盛期(アインツベルンと合流する前)は、サーヴァントを相手にしても善戦、状況さえ良ければ一騎ぐらいには勝てる実力<ref group = "出">きのことたかしの一問一答 in 劇場版Heaven´s Feel第一章 </ref>。きのこ氏曰く、「LV70ぐらいの典位」、「ゴルドルフ(平均的な名門三流魔術師)10人分」。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[Fate/Grand Order]]
 
;[[Fate/Grand Order]]
 
:第四特異点にて魔霧計画の首謀者『M』として若かりし頃の彼が登場。人理焼却の首謀者への抵抗を諦め、特異点を破壊する計画を推し進める。
 
:第四特異点にて魔霧計画の首謀者『M』として若かりし頃の彼が登場。人理焼却の首謀者への抵抗を諦め、特異点を破壊する計画を推し進める。
:『Fate/Zero』とのコラボイベントにも出演。相変わらず裏で暗躍していたが、主人公達の介入とイスカンダルが蹂躙と略奪<ref>間桐邸を焼き討ちした上で刻印蟲を一匹残らず虐殺、さらには雁夜がマスター権を放棄したことで邸内から救い出した桜をミトリネスに命じて冬木市の外に連れ出した。</ref>したことにより表舞台に出てこざるを得なくなった。
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:『Fate/Zero』とのコラボイベントにも出演。相変わらず裏で暗躍していたが、主人公達の介入とイスカンダルが蹂躙と略奪<ref group = "注">間桐邸を焼き討ちした上で刻印蟲を一匹残らず虐殺、さらには雁夜がマスター権を放棄したことで邸内から救い出した桜を臣下のミトリネスに命じて冬木市の外に連れ出した。</ref>したことにより表舞台に出てこざるを得なくなった。
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: [[オーディール・コール|奏章Ⅰ]]『[[虚数羅針内界 ペーパームーン]]』では、第四特異点における彼の人格をベースにした[[マキリ・ゾォルケン (AI)|<ruby><rb>構築部</rb><rt>ビルド</rt></ruby>の筆頭AI]]であり、[[青髭]]のマスターとして登場している。
    
===Fate関連作品===
 
===Fate関連作品===
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;[[氷室の天地 Fate/school life]]
 
;[[氷室の天地 Fate/school life]]
 
:主人公視点では裏の顔について知る機会は皆無なため、地元の名士兼同級生の祖父兼PTA会長としてたまに登場する。
 
:主人公視点では裏の顔について知る機会は皆無なため、地元の名士兼同級生の祖父兼PTA会長としてたまに登場する。
:のちに作中時間経過により死去。氷室達からはそれなりに悼まれた。
+
:のちに作中時間経過により死去。氷室達からはそれなりに悼まれた他、町の名士という理由で'''町を挙げての盛大な偲ぶ会(!)'''が行われた。
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; [[Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~]]
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:桜に毒を吐いたり様子を見守るなどする。
    
===その他===
 
===その他===
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=== Fate/Grand Order ===
 
=== Fate/Grand Order ===
;[[ゲーティア|ソロモン]]
+
;[[ゲーティア]]
 
:理想を抱いていたはずの彼を絶望に突き落とし、配下として第四特異点の焼却を命じた黒幕。
 
:理想を抱いていたはずの彼を絶望に突き落とし、配下として第四特異点の焼却を命じた黒幕。
:彼から[[魔神柱|魔神柱バルバトス]]を貸し与えられている。
+
:彼から[[バルバトス|魔神柱バルバトス]]を貸し与えられている。
 
;[[ニコラ・テスラ]]
 
;[[ニコラ・テスラ]]
 
:第四特異点にて、倒される直前に狂化を付加して召喚。彼の力とイギリス中を覆った魔霧の相乗効果で第四特異点を破壊するのが最終目的だった。
 
:第四特異点にて、倒される直前に狂化を付加して召喚。彼の力とイギリス中を覆った魔霧の相乗効果で第四特異点を破壊するのが最終目的だった。
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:第四特異点で、魔霧計画を進める首謀者の仲間「B」。
 
:第四特異点で、魔霧計画を進める首謀者の仲間「B」。
 
;[[ランスロット]]
 
;[[ランスロット]]
:『Fate/Zero』とのコラボイベントで、マスターを失った彼のマスターとなった。
+
:『Fate/Zero』とのコラボイベントで、マスターである雁夜を失った彼の新たなマスターとなった。
    
=== Fate/strange Fake ===
 
=== Fate/strange Fake ===
 
;[[フランチェスカ・プレラーティ]]
 
;[[フランチェスカ・プレラーティ]]
:直接言及されている訳ではないが、『strange Fake』の世界線では彼女が第四次に介入してくる事を妨害していたらしい。
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:『strange Fake』の世界線では彼女が第四次に介入してくる事を妨害していた。
 +
:彼女の幻術は蟲には効きにくいらしく、最終的には直接対決して一回殺して追い払った。
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:この時の経験から部外者用の結界を強化したらしく、第五次の際には介入どころか観測さえ許さなかったとのこと。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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:言峰は確かに10年の時を経て、己の本性に気付きそれを受け入れながら生きていたが、それでもまだ言峰の心の奥底に眠っていた密かな願望を暴き立て、それは永久に得ることが出来ないものであると断じた。
 
:言峰は確かに10年の時を経て、己の本性に気付きそれを受け入れながら生きていたが、それでもまだ言峰の心の奥底に眠っていた密かな願望を暴き立て、それは永久に得ることが出来ないものであると断じた。
   −
;「――――だが無念よ。いや、あと一歩だったのだがなあ」
+
;臓硯「ま―――――待て、待て待て待て......!!<br>違う、違うぞ桜......!おまえに取り憑くというのは最後の手段だ。おまえの意識があるのなら、門は全て与える。<br>ワシは間桐の血統が栄えればそれでよい。<br>おまえが勝者となり、全てを手に入れるのならばそれでよいのだ、桜......!」
:HFルートにおける最後のセリフ。
+
;桜「それでは尚更ですね。だって、もうお爺さまの手は要りません。あとはわたしだけでも、門を開ける事はできますから」
 +
;臓硯「―――――!待て、待つのだ、待ってくれ桜......!<br>ワシはおまえの事を思ってやってきたのだぞ......!?<br>それを、それを、恩を仇で返すような真似をーーーー」
 +
;桜「さようならお爺さま。<br>二百年も地の底で蠢いていたのは疲れたでしょう?<br>――――さあ、もうお消えになっても結構です」
 +
:人形と思い込んでいた桜に反逆され、自身の身体から本体を摘まみ出されて慌てふためく。恩着せがましい言い訳をするが、勿論聞き入れる筈も無く、そのまま潰される。
 +
:この時点では、完全に死亡していなかったものの、魔力の供給源を絶たれた事で完全に力を失い、もはや蠢く事しか出来なくなった。
 +
:余談だが、立場が弱くなった途端に卑屈になって言い訳する辺り、彼も慎二と同族だということが、よく判る場面である。
 +
 
 +
;「――――そうか。そうであったな、ユスティーツァよ」<br>「終わりか。我が宿願も、我が苦痛も、マキリの使命も――――こんなところで、終わるのだな」<br>「は――――はは、ははは」<br>「――――だが無念よ。いや、あと一歩だったのだがなあ」<br>「五百余年――――ク。思えば、瞬きほどの宿願であった」
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:HFルートにおける最期の台詞。
 
:外法に手を染めてまで生に固執した彼だったが、かつての志を思い出したことで500年の妄執を終わらせる道を選んだ。
 
:外法に手を染めてまで生に固執した彼だったが、かつての志を思い出したことで500年の妄執を終わらせる道を選んだ。
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;「な......!バカな!?有り得ぬ!有り得ぬ!有り得ぬ...!有り得ぬ......」
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:劇場版HF第一章より。メディアの遺体を操って士郎と凜を追い詰めたが、突然現れた黒い影に驚愕し、蟲に変化して撤退する。
    
===Fate/Zero===
 
===Fate/Zero===
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:同上。温泉に漬かったことで、姿も心も若返った。これが長く生きることでああなってしまうのだから、世界は残酷である。
 
:同上。温泉に漬かったことで、姿も心も若返った。これが長く生きることでああなってしまうのだから、世界は残酷である。
   −
;「うちの慎二の同学年じゃったな! <br> いつもすまぬ。ワシが会長だとて気にせず奴がバカをやったときは叩いてやってくれ」<br>「そして勉学に励めよ若人よ! 学を修めれば人生の選択肢も豊かになろう!」
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;「うちの慎二の同学年じゃったな! <br> いつもすまぬ。ワシが会長だとて気にせず奴がバカをやったときは叩いてやってくれ」<br>「そして勉学に励めよ若人よ! 学を修めれば人生の選択肢も豊かになろう!」
 
:氷室の天地にて、冬木市有力者の集まる年末パーティで[[蒔寺楓|贔屓の呉服屋の娘]]と[[氷室鐘|市長の娘]]に対して。
 
:氷室の天地にて、冬木市有力者の集まる年末パーティで[[蒔寺楓|贔屓の呉服屋の娘]]と[[氷室鐘|市長の娘]]に対して。
 
:本編での悪辣さを微塵も感じさせない人格者っぷりである。九割九分が建前であろうが、孫と若者に対する微かな愛を感じさせる。
 
:本編での悪辣さを微塵も感じさせない人格者っぷりである。九割九分が建前であろうが、孫と若者に対する微かな愛を感じさせる。
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:アンソロジードラマCD『間桐家の試練』より。雁夜に刻印虫を自在に操るための修行として、刻印虫と心を通わせろと説く。雁夜からは「そんな殊勝な一族だったか」と突っ込まれた。
 
:アンソロジードラマCD『間桐家の試練』より。雁夜に刻印虫を自在に操るための修行として、刻印虫と心を通わせろと説く。雁夜からは「そんな殊勝な一族だったか」と突っ込まれた。
   −
;「わ、儂の屋敷が燃えておる!?可愛い蟲たちが死んでおる!?」
+
;「わ、儂の屋敷が燃えておる!? 可愛い蟲たちが死んでおる!?」
 
:『Grand Order』のイベント「Accel Zero Order」より。[[イスカンダル]]の襲撃により壊滅した間桐邸を前に狼狽する。
 
:『Grand Order』のイベント「Accel Zero Order」より。[[イスカンダル]]の襲撃により壊滅した間桐邸を前に狼狽する。
:『Zero』のコラボイベントである以上至ってシリアスな一場面のはずだが、驚愕する臓硯の立ち絵に背景は炎上する間桐邸という絵面はどこか笑いを誘うと一部で話題となった。
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:『Zero』のコラボイベントである以上、至ってシリアスな一場面のはずだが「驚愕する臓硯の立ち絵に背景は炎上する間桐邸」という絵面はどこか笑いを誘うと一部で話題となった。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
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*人の肉を食らった虫で身体を作り栄養も人から生気を吸って生き長える妖怪だが、実際のところ人としての機能は虫が果たし外見は擬態でしか無いため肉は何でもよく、栄養も普通の食事を食べて補うことが可能であり、人間から得たほうが効率は良いものの必須ではない。仮に人以外の肉で身体を作り栄養を摂ることに徹していれば人間の血液が必須な死徒などよりは人道的な延命法だっただろう。……人間性を保ったまま肉体が虫であることの苦痛や魂の腐敗に耐えられればの話ではあるが。
 
*人の肉を食らった虫で身体を作り栄養も人から生気を吸って生き長える妖怪だが、実際のところ人としての機能は虫が果たし外見は擬態でしか無いため肉は何でもよく、栄養も普通の食事を食べて補うことが可能であり、人間から得たほうが効率は良いものの必須ではない。仮に人以外の肉で身体を作り栄養を摂ることに徹していれば人間の血液が必須な死徒などよりは人道的な延命法だっただろう。……人間性を保ったまま肉体が虫であることの苦痛や魂の腐敗に耐えられればの話ではあるが。
 
*『Fate/Apocrypha』での臓硯は、その世界で開催された第三次聖杯戦争においてユグドミレニアに敗れ大聖杯を奪われたショックでほぼ廃人化した。マキリは既に衰退していたのと、後継者に恵まれなかったなかったこともあって、魔術師としては完全に未来を閉ざされた、と語られている。
 
*『Fate/Apocrypha』での臓硯は、その世界で開催された第三次聖杯戦争においてユグドミレニアに敗れ大聖杯を奪われたショックでほぼ廃人化した。マキリは既に衰退していたのと、後継者に恵まれなかったなかったこともあって、魔術師としては完全に未来を閉ざされた、と語られている。
**アニメ版では、炎上する冬木教会の前で血塗れで地面を這いつくばりながら、奪われた大聖杯に手を伸ばす姿が描写された。身体のダメージは刻印蟲がいれば平気の筈だが、「FGO」のイベント同様、刻印蟲を全て破壊されたのだろう。
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**アニメ版では、炎上する冬木教会の前で血塗れで地面を這いつくばりながら、奪われた大聖杯に手を伸ばす姿が描写された。身体のダメージは刻印蟲がいれば平気の筈だが、『FGO』のイベント同様、刻印蟲を全て破壊されたのだろう。
 
*「ロシアあたり」出身、蟲による最早人でなくなった延命等、北欧(正確にはロシアは東欧だが)本拠地で肉体改造主軸の魔術教会である「彷徨海」を思わせる人物だが、特に公式からは関連を述べられていない。或いは蟲による魔術は間桐では臓硯の代からの独自のものであり、源流は普通に「時計塔」辺りにある家なのかもしれない。
 
*「ロシアあたり」出身、蟲による最早人でなくなった延命等、北欧(正確にはロシアは東欧だが)本拠地で肉体改造主軸の魔術教会である「彷徨海」を思わせる人物だが、特に公式からは関連を述べられていない。或いは蟲による魔術は間桐では臓硯の代からの独自のものであり、源流は普通に「時計塔」辺りにある家なのかもしれない。
 
**『Fate/strange Fake』でのフランチェスカの発言を信じるなら、源流はキエフ(現在のウクライナ)らしい。
 
**『Fate/strange Fake』でのフランチェスカの発言を信じるなら、源流はキエフ(現在のウクライナ)らしい。
*実はアニメ『Fate/stay night』の18話に顔の下半分のみだが、一瞬だけ登場している。18、19話は奈須が初稿プロットを担当したアニメオリジナルストーリー。本当に一瞬なので注意して見てみよう。
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*実はアニメ『Fate/stay night』第18話に顔の下半分のみだが、一瞬だけ登場している。18、19話は奈須が初稿プロットを担当したアニメオリジナルストーリー。本当に一瞬なので注意して見てみよう。
*『Fate/Grand Order』第四特異点でまさかの登場を果たす。この時は第四章実装と同時に実装された礼装に彼絡みのものが2枚も入っている<ref>『stay night』の彼が描かれた「五百年の妄執」と、彼の子孫である雁夜が描かれた「目覚めた意志」の2枚</ref>、敵側が推し進める計画がそのまま彼の名前になっている(魔霧=マキリ)、『Zero』で彼が雁夜にやらせた狂化の詠唱を付与した英霊召喚を彼本人が行う等、かなり優遇された扱いだったと言える。
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*『Fate/Grand Order』第四特異点でまさかの登場を果たす。この時は第四章実装と同時に実装された礼装に彼絡みのものが2枚も入っている<ref group = "注">『Fate/stay night』の彼が描かれた「五百年の妄執」と、彼の子孫である雁夜が描かれた「目覚めた意志」の2枚</ref>、敵側が推し進める計画がそのまま彼の名前になっている(魔霧=マキリ)、『Zero』で彼が雁夜にやらせた狂化の詠唱を付与した英霊召喚を彼本人が行う等、かなり優遇された扱いだったと言える。
**上記のように第四特異点では[[魔神柱]]バルバトスに変化してしまうが、彼がサーヴァントではなく当時の人間だったことを考えると、'''間桐家(マキリ家)そのものが魔術王によって呪いを刻み込まれていた'''という恐ろしい事実が推測できる。
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**上記のように第四特異点では魔神柱[[バルバトス]]に変化してしまうが、彼がサーヴァントではなく当時の人間だったことを考えると、'''間桐家(マキリ家)そのものが魔神王によって呪いを刻み込まれていた'''という恐ろしい事実が推測できる。
 
***さらに言うと、『[[Fate/stay night]]』を初めとして冬木で聖杯戦争が昔から行われていた世界では現代まで生き延びている事、[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|アマデウス]]が[[マリー・アントワネット|マリー]]に恋をしたことで魔神柱の絶対尊厳を打ち破った事を考えると、'''ユスティーツァに出会って彼女に恋をしたことでそれらの世界では彼は魔神柱にならなかった'''、というロマンチックな想像もできる。その結果、間桐家そのものが衰退の道を歩み、彼自身も魂が腐っていくことになったのは皮肉な話ではあるが。
 
***さらに言うと、『[[Fate/stay night]]』を初めとして冬木で聖杯戦争が昔から行われていた世界では現代まで生き延びている事、[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|アマデウス]]が[[マリー・アントワネット|マリー]]に恋をしたことで魔神柱の絶対尊厳を打ち破った事を考えると、'''ユスティーツァに出会って彼女に恋をしたことでそれらの世界では彼は魔神柱にならなかった'''、というロマンチックな想像もできる。その結果、間桐家そのものが衰退の道を歩み、彼自身も魂が腐っていくことになったのは皮肉な話ではあるが。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
<references />
+
===注釈===
 +
<references group="注"/>
 +
 
 +
===出典===
 +
<references group="出"/>
 +
 
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
* [[登場人物]]
 
* [[登場人物]]
184行目: 210行目:  
[[Category:カーニバル・ファンタズム]]
 
[[Category:カーニバル・ファンタズム]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 +
[[Category:フェイト/タイガーころしあむ]]
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