Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ

Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ
著者 桜井光
イラスト 三輪士郎
原作 TYPE-MOON
単行本 既刊1巻
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概要編集

2022年4月に製作が公開され、直後に発売された『TYPE-MOONエースVOL.14』で序章が掲載された作品。 同年12月31日に、単行本第1巻が刊行された。

あらすじ編集

Fate/Apocrypha』から十数年、相変わらず世界中で亜種聖杯戦争が開催される中、ノルウェーのオスロで亜種聖杯戦争の開催が決定。
ユグドミレニアの残党の一員であるレミナ・エルトフロム・ユグドミレニアは、ユグドミレニアの再興を夢見て一人がサーヴァントを二人従える「亜種二連聖杯戦争」への参戦を決意する。
北欧の英雄でも最高のコンビを首尾よく召喚することに成功したものの、片方にはもう片方に関する記憶がなく、もう片方には自分が英雄として活躍した記憶が欠けていたのであった……。

上記のように現在のオスロで展開される聖杯戦争編と、サーヴァント達の生前である9世紀のノルウェーで展開される過去編の二重構造となっている。

登場人物編集

聖杯戦争編編集

レミナ・エルトフロム・ユグドミレニア
現在の聖杯戦争における主人公。
ユグドミレニアの残党の一人であり、ユグドミレニアの再興を願って参戦した。第四マスター。
アーチャー
レミナが召喚したサーヴァントの一人。
最初はレミナを認めず単独行動していたが、共に食事を取るなどの交流を図って以降は、それなりに良好な関係を保っている。
過去編における主人公。
バーサーカー
レミナが召喚したサーヴァントの一人。
こちらはレミナをマスターと認めて一緒に行動している。
ガガム・イストーレ
マスターの一人。第三マスター。
メメル・イストーレ
ガガムのサポート役。同じ曽祖父を持つ曾孫同士だが、イストーレ兄妹と呼称されている。
ランサー
ガガムが召喚したサーヴァントの一人。
鎧を身に纏った白光の騎士。
ライダー
ガガムが召喚したサーヴァントの一人。
2mの巨体と狼頭(ウルフヘドナ)をローブで隠している。
ジョアン・メレスレ
マスターの一人。第二マスター。他の亜種聖杯戦争での優勝経験もある老女。
キャスター
ジョアンが召喚したサーヴァントの一人。
老女、幼女、妖女と様々な側面を覗かせる長杖を持った女。
スラブ圏の怪物を使役している。
アサシン
ジョアンが召喚したサーヴァントの一人。
長い髪を自分の体に巻き付けた髑髏面の女。
マルトハイム
マスターの一人。第一マスター。
セイバー
マルトハイムが召喚したサーヴァントの一人。
鍔を持たない日本刀を携えた男であり、本聖杯戦争の最優かつ最強と目されている。
???
マルトハイムが召喚したサーヴァントの一人。
クラス、外見、能力全てが謎に包まれている。
ダンケルベルト・ハイデヴォルフ
亜種二連聖杯戦争の主催者代表にしてコメンテーター。
ミラーシェードをかけ、道化のような芝居でステージの解説を発表する魔術師。
自分の聖杯戦争を成立するために北欧在住の家系複数で魔術結社を形成したらしい。
黒鴉卿、緑樹卿、仙桃卿、波濤卿、白夜卿、幻夜卿、赭日卿、戦略卿
亜種二連聖杯戦争を遠隔視聴する魔術師達。

過去編編集

ブラギ
ラグナルの古い友人。大神オーディンの息子と同名だが、彼にあやかって名付けられたとのこと。
クラカ(アスラウグ)の噂を聞きつけてラグナルに紹介した。
トーラ・ボルガルヨルト
ラグナルの最初の妻。
体が弱く、病に倒れて死別した。
ラゲルサ
ラグナルの二人目の妻。
「楯の乙女」の異名を取る怒らせると怖い女傑。

用語解説編集

亜種二連聖杯戦争
舞台となっている201X年のオスロで開催されている聖杯戦争。世界中で開催されている亜種聖杯戦争の一つ。
四人のマスターが参戦し、一人のマスターが二人のサーヴァントを召喚・使役する。
上記の魔術結社が時計塔の協力の下開催している。
そもそも何故そんなルールになったのかなどの詳細は不明。
世界中で亜種聖杯戦争が数十回以上開催されているためか運営のシステム面は非常に充実しており「運営側が予算不足なためスポンサーを募る」「それでも足りないため聖杯戦争を生配信(さすがに魔術関係者限定)して金を取る[注 1]」「配信の都合上マスター狙いは禁止、戦闘禁止期間が厳密に決まっている」「マスターは戦闘参加中は開催本部であるオペラハウスにカンヅメ状態で戦闘は外部で活動中のサーヴァントのみが行う」など完全にエンターテインメントとして扱われているという、従来の聖杯戦争では到底考えられない状態になっている。
ルールX
上記の亜種二連聖杯戦争における特殊ルール。
戦闘開始前にマスターが発動可能であり、特定の場所を指定してそこに自身のサーヴァントを配置して動かさない事を宣言する。
それに対して他のマスターが攻撃を宣言した場合強襲からの戦闘が発生する。
宣言側は防戦を強制されるデメリットはあるが、宣言をした際に報酬として運営側から令呪一画がプレゼントされる。
防衛側にとっては令呪獲得のチャンスであり、攻撃側にとっては強襲戦を仕掛けられるチャンスであり、観客にしてみればハイライトとなる戦闘が発生するというメリットがある「ショーとしての聖杯戦争」を象徴するルールとも言える。

メモ編集

  • 「世界中で亜種聖杯戦争が開催されている」という『Fate/Apocrypha』の設定はスピンオフを作りやすいものであったが、『Fate/Labyrinth』くらいしか拾ったものがない状況であった中で二つ目の亜種聖杯戦争作品となった。
  • Fateシリーズでは、「Fate」の後に「/」が来るのが通例であったが、本作は「:」になっている。何故このように差異を付けたのかは1巻時点では不明である。

関連書籍編集

脚注編集

注釈編集

  1. 中には贔屓の陣営にスパチャする視聴者もいる。余談だが視聴者の中に「戦略卿」という誰かさんを思い起こさせるメンバーもいる。

出典編集


リンク編集