サムソン
逸れのバーサーカー | |
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真名 | サムソン |
外国語表記 |
Samson Rogue Berserker(真名判明前) |
性別 | 男性 |
身長 | 250cm |
体重 | 300kg |
弱点 | 髪 |
出典 | 旧約聖書 |
地域 | イスラエル |
属性 | 中立・善 |
声優 | 遠藤大輔 |
デザイン |
渡れい Azusa(原案) |
初登場作品 | Fate/Samurai Remnant |
概要編集
- 略歴
- 逸れのバーサーカーとして吉原に召喚され、バーサーカーと交戦する。しかし、止めに入った高尾太夫を生前の妻と重ねて戦闘を止め、番人として吉原に居つくこととなった。
- その後は吉原にやってきた宮本伊織とセイバーの前に太夫と共に現れ、セイバーと交戦するも伊織がバーサーカーの知己であったために戦闘は中断となる。
- だが伊織らが太夫と情報交換し合う関係になった後も、吉原にやってきた彼らを襲撃する。しかしその際に脇差を落としてしまい、吉原にドロテア・コイエットの部下が入ってきた時にも苛立っていたが、戦闘を終えた後に伊織から拾った脇差を渡された。
- 土御門泰広の術により操られた際は神奈川湊に出現、バーサーカーとアーチャーを相手に暴れ回る。その途中でどこかへ逃げてしまうものの術は解けたようで、伊織の拠点である浅草へとバーサーカーと共に赴き、脇差の礼をすることとなった。
- しかし再度土御門の術にかかって彼の下に付き、寛永寺で伊織とセイバーとドロテア、駆け付けてきた太夫とバーサーカーの前に立ちはだかる。ドロテアによって自身の真名を暴かれるも暴走は止まらず、バーサーカーや伊織とセイバーの戦闘で消耗したところに太夫の手で髪を切られ、セイバーに胸を貫かれる。
- 倒れたところに駆け寄ってきた太夫に看取られ、最初で最後の言葉を発して静かに退去していった。
- 人物
- 地面に付くほど長い緑髪を生やした、茶褐色の肌の偉丈夫。その両腕には金色の枷が嵌められている。
- 高ランクの「狂化」スキルの影響で理性を失っており、喋ることはできないが消滅する直前に一言だけ喋っていた。
- また、同じ「狂化」スキルを持つバーサーカーとは意思疎通ができるようで彼女の話す内容は理解している。さらに、生前愛した女性を重ねている太夫の言う事に関してもしっかり聞く。
- 性格としては心優しく、落し物を拾った伊織にしっかり礼をするなど筋が通っている。
- 能力
- 格闘戦を得意とし、凄まじい筋力から繰り出される一撃によって敵を吹き飛ばす。
- また無尽蔵ともいえる体力と生命力を有しており、アーチャーの宝具を食らった際も逸れの身でありながら無事だった。
- しかし上述の能力は全て宝具「我こそは悔恨の闘士」によるもののため、それが解除された場合は一気に弱体化してしまう。
ステータス編集
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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バーサーカー | なし | A+ | A+ | E | B | D | A | 狂化:A 単独行動:B |
宝具編集
- 我こそは悔恨の闘士(サムソン・アゴニステス)
- ランク:EX
種別:強化宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人 - 生前、神より賜った祝福が宝具に昇華されたもの。
- 常時発動型の宝具であり、無敵の怪力や無尽の体力・生命力を発揮できる。
- しかし逸話と同じく「女性に髪を切られる」と怪力を失い、体力・生命力も低下してしまうという弱点がある。
- 愛は何処なりや(デリラ)
- ランク:B
種別:対城宝具
レンジ:0~1
最大捕捉:500人 - 生前愛した女の名を冠する宝具。
- 全身を赤熱化させながら振るう、全力を込めた苦悩の一撃。発動時は怒りと悲しみが入り混じった表情を見せる。
- 破壊力は対城宝具として区分されるほどだが、使用後は冷却期間が必要。
- そのため連続使用はできず、移動も不可となってしまう。一応冷却期間でも攻撃や防御は可能だが、その動きは鈍重になる。
- 『Samurai Remnant』ではこちらが宝具ゲージを使用して発動する宝具となっているが、冷却期間に関するデメリットは(ゲームシステム上)オミットされている。
真名:サムソン編集
- 旧約聖書にその名が語られる、古代イスラエルの英雄。数多の敵を討つばかりか、獅子までも殺してみせたという怪力無双の士師(イスラエルの指導者)。
- 聖別された者として生を受けた彼は酒を断ち、髪を切らない限りは無敵だった。
- しかし、愛する女性のペリシテ人のデリラにこの秘密を話したことで裏切られ、髪を切られてペリシテの神殿に捕らえられてしまう。
- そしてペリシテ人の奴隷にされ、ガザの牢で粉をひかされるという屈辱的な生活を送ることとなる。
- 最期は怒りに任せて膂力を振り絞り、多くのペリシテ人を巻き込んで彼らの祀るダゴンの神殿を破壊。そして自身も破壊に巻き込まれ、瓦礫の下で亡くなった。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/Samurai Remnant
- 逸れのバーサーカーとして登場。
- 他の逸れと同じく友誼を結ぶことで同行が可能となるが、唯一ストーリーを進めることで永久に離脱してしまう。
- アップデートにより、回想戦でも使用が可能となった。
人間関係編集
Fate/Samurai Remnant編集
- 高尾太夫
- 吉原にて出会った、バーサーカーのマスター。
- デリラと面影が似ていたために彼女と重ねており、素直に彼女の言う事を聞いていた。
- 物語中盤では彼女に髪を切られてしまうが、操られて不本意な暴走を続ける自身の意図を察してのものだったため、赦しの言葉をかけた。
- バーサーカー
- 太夫のサーヴァント。作中ではほとんど彼女と共に行動している。
- 「狂化」スキルを持ち合わせているためか、彼女とは意思疎通が可能。
- 宮本伊織
- 盈月の儀におけるセイバーのマスター。
- 吉原に踏み入った彼とセイバーに度々襲い掛かったが、彼が自身の脇差を返したことから友誼を結ぶ。
- しかし、暴走した際には何度か彼と戦うことになった。
- セイバー
- 伊織のサーヴァント。
- 彼の主人と同じく吉原に訪れた際に襲い掛かり、暴走した際も交戦した。
- 太夫によって髪を切られた後は、彼の剣で貫かれたことによって消滅した。
- アーチャー
- 「盈月の儀」におけるアーチャーのサーヴァント。
- 操られて神奈川湊に現れた際、彼の宝具「赤壁戦禍・揺籃獄」を受けるも無事であった。
- ドロテア・コイエット
- 「盈月の儀」におけるアサシンのマスター。
- 彼女の部下が吉原に現れた際は、脇差を失くしていたこともあって苛立ち、彼らを力任せに吹き飛ばしていた。
- 寛永寺では操られた状態で彼女と対面、自身の真名を暴かれた。
- 土御門泰広
- 「盈月の儀」の監督役。
- 彼に操られたことによって暴走を繰り返し、多数の被害を生んだだけでなく、太夫に自身の髪を切らせる結果となってしまった。
生前 編集
- デリラ
- サムソンが生前愛した女性だが、大金と引き換えに彼を裏切った。
- 無敵の力の秘密をデリラに教えてしまったサムソンは、その力を失ってペリシテ人の神殿に捕らわれ、悲劇的な最期を迎えることになる。
- 回想では苦悩の末に髪を切っており、サムソンには一定の好意を持っていた模様。
- サムソン自身も、生前彼女に裏切られた上でその面影のある高尾太夫に忠実だったことを考えるに、恨みは持っていないどころか今も愛している模様。
名台詞編集
- 「よい……」
- 消滅間際、マスターである高尾太夫に発した一言。
- 自身の意図を汲んで髪を切り、申し訳なさそうにする彼女に赦しの言葉をかけて退去していった。
- 「デリ……ラ……」
- 生前、牢に囚われて、鎖に繋がれている時に発した台詞。
- 髪を切られて奴隷という屈辱を浴びせられても最愛の女性への思いは変わらなかった。
メモ編集
- 『Fate/stay night』のヘラクレスや、『Fate/EXTRA』の呂布奉先のような過去作に登場したバーサーカーと同じく、意思疎通ができない。
- その上、ヘラクレスとは宝具によるタフさやサムズアップを行う点、呂布とは生前に女性が元で命を落とす羽目になったという共通点を持つ。
- 伝承に基づいた弱点を突かれて倒されるという、本来の真名を隠す理由で退場した珍しいパターンのサーヴァントでもある。
- 本作は日本、そして古い時代である慶安四年が舞台ということでサムソンはあまり知名度がなく、西洋人であるドロテアにしかその正体を知られていなかった。
- 伝承ではペリシテ人に捕らわれた後、彼らに両眼をえぐり出されたという痛ましいエピソードがあるが、『Samurai Remnant』内では奴隷となったエピソードと共に触れられておらず、目や視力に関するデメリットも特に言及されていない。
- 同じく伝承では神殿を破壊する際「主たる神に祈って力を取り戻した」ともされているが、宝具「我こそは悔恨の闘士」も神に祈ることで効果が復活するのかは不明(狂化しているので祈れない可能性もある)。
話題まとめ編集
- 奴隷が回す棒
- 史実のサムソンは、アニメや漫画などでよく奴隷が回している棒の元ネタとされている。
- といっても旧約聖書にそういったエピソードがあったわけではなく、後世に描かれた「踏み車を引かされるサムソン」という絵画で、ペリシテ人の奴隷となったサムソンが臼を回す動力源として、風車や水車を使う代わりに自らの手で棒を回させられていた。
- その後に製作された映画「サムソンとデリラ(1949)」でもサムソンが棒を回させられており、これがきっかけとなって有名となったのか、後世の創作物においても「奴隷が回す棒」が登場している。
脚注編集
注釈編集
出典編集