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: 第二部第六章『Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場する、妖精國ブリテンを統治する異聞帯の女王。
 
: 第二部第六章『Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場する、妖精國ブリテンを統治する異聞帯の女王。
 
:当初は氏族長を含めた妖精達や[[アルトリア・キャスター]]の会話で言及されるのみだったが、前編終盤で『水鏡』を使って[[マシュ・キリエライト]]を別時空に飛ばしたのを区切りに本格活動を始める。
 
:当初は氏族長を含めた妖精達や[[アルトリア・キャスター]]の会話で言及されるのみだったが、前編終盤で『水鏡』を使って[[マシュ・キリエライト]]を別時空に飛ばしたのを区切りに本格活動を始める。
: 実はその正体は、本来の異聞帯で[[ベリル・ガット]]にサーヴァントとして召喚された「汎人類史のモルガン」が、そこは何もなくただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけのブリテンの様子に困惑し、この現状となった事態を聞くと嘆きと同時に'''「<ruby><rb>邪魔者</rb><rt>アルトリア</rt></ruby>がいないこの世界なら、自分が望むままの国を手に出来る」'''という考えに至り、そこから彼がひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に独力のみでレイシフトを解析して魔術で再現し、過去の異聞帯にいる自分自身の元へと飛ばして<ref group = "注">通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。当然モルガンもそれは例外ではないのだが、そこは彼処に『<ruby><rb>異聞帯</rb><rt>平行世界</rt></ruby>の自分』という情報の受信媒体がいることで解消出来ると彼女はあらかじめ踏んでおり、ベリルはこれをモルガン(アカウント)にレイシフト(ネットワーク)を使って情報(メール)を送信したようなものだと例えている。ちなみに[[主人公 (EXTRA)|ムーンセル上には同じことを行った前例が存在する]]。</ref>そこに居た「本来の過去の異聞帯のモルガン」こと先代の『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』ヴィヴィアンの下に現れ、自らの霊基消滅と引き替えに自身が持つ汎人類史の知識と未来の異聞帯の目的と末路に関する記録を、本来の人格に上書きする形で取り込んだ存在。
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: 実はその正体は、本来の異聞帯で[[ベリル・ガット]]にサーヴァントとして召喚された「汎人類史のモルガン」が、そこは何もなくただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけのブリテンの様子に困惑し、この現状となった事態を聞くと嘆きと同時に'''「<ruby><rb>邪魔者</rb><rt>アルトリア</rt></ruby>がいないこの世界なら、自分が望むままの国を手に出来る」'''という考えに至り、そこから彼がひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に独力のみでレイシフトを解析して魔術で再現し、過去の異聞帯にいる自分自身の元へと飛ばし<ref group = "注">通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。当然モルガンもそれは例外ではないのだが、そこは彼処に『<ruby><rb>異聞帯</rb><rt>平行世界</rt></ruby>の自分』という情報の受信媒体がいることで解消出来ると彼女はあらかじめ踏んでおり、ベリルはこれをモルガン(アカウント)にレイシフト(ネットワーク)を使って情報(メール)を送信したようなものだと例えている。ちなみに[[主人公 (EXTRA)|ムーンセル上には同じことを行った前例が存在する]]。</ref>、そこに居た「本来の過去の異聞帯のモルガン」こと先代の『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』ヴィヴィアンに自らの霊基消滅と引き替えに自身が持つ汎人類史の知識と未来の異聞帯の目的と末路に関する記録を、本来の人格に上書きする形で取り込んだ存在。
 
: そして異聞帯の過去の自分とは、『妖精歴時代のブリテン』で活躍したと伝わる'''「救世主トネリコ」'''その人。<br>元は『<ruby><rb>楽園</rb><rt>アヴァロン</rt></ruby>』と呼ばれる星の内海からある使命を授かり遣わされた妖精だったが、本来の歴史=最初にベリルと汎人類史のモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、楽園の妖精を嫌う妖精たちの手によって彼女を庇護していた雨の氏族もろとも滅ぼされている。その結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは災厄によりほぼ絶滅、以降復興の目途すら立たない程に終わってしまい、そのまま異聞として切り捨てられたのが本来のブリテン異聞帯であった。
 
: そして異聞帯の過去の自分とは、『妖精歴時代のブリテン』で活躍したと伝わる'''「救世主トネリコ」'''その人。<br>元は『<ruby><rb>楽園</rb><rt>アヴァロン</rt></ruby>』と呼ばれる星の内海からある使命を授かり遣わされた妖精だったが、本来の歴史=最初にベリルと汎人類史のモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、楽園の妖精を嫌う妖精たちの手によって彼女を庇護していた雨の氏族もろとも滅ぼされている。その結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは災厄によりほぼ絶滅、以降復興の目途すら立たない程に終わってしまい、そのまま異聞として切り捨てられたのが本来のブリテン異聞帯であった。
 
: ところがそこへ汎人類史のモルガンによる知識の上書きが加わった事により「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知ったトネリコは、雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、その後は[[オーディン|北欧における叡智の神]]を近くにいた[[セタンタ|少年の妖精]]を依代にして召喚し、魔術の手ほどきを受けながら妖精を救ってブリテンに新たな国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。最初は「魔女」と罵られ蔑まれながらも一人巡礼の鐘を鳴らし、次第に協力してくれるようになった当代の妖精騎士の仲間と共に氏族間の争いや災いの火種となりうる「悪意の種」の排除等を含めたあらゆる厄災を退けてブリテンを救い、それらが終わる度に『棺』と呼ばれる魔術礼装を使った眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再びブリテンと妖精のために災いを退ける。ということを繰り返してきた。<br>だがその実態はせっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき<ref group = "注">理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において'''「平穏など面白くないしつまらないから全部無くしてしまおう」'''という部分が一致している。</ref>』によって土壇場でひっくり返される上に自身も殺されてかけてしまう目に何度もあい続けてしまうという辛く悲しいもので、それでもなお自分が求めるブリテンと、国を成立させるのに必要な妖精のために頑張ってきた。
 
: ところがそこへ汎人類史のモルガンによる知識の上書きが加わった事により「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知ったトネリコは、雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、その後は[[オーディン|北欧における叡智の神]]を近くにいた[[セタンタ|少年の妖精]]を依代にして召喚し、魔術の手ほどきを受けながら妖精を救ってブリテンに新たな国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。最初は「魔女」と罵られ蔑まれながらも一人巡礼の鐘を鳴らし、次第に協力してくれるようになった当代の妖精騎士の仲間と共に氏族間の争いや災いの火種となりうる「悪意の種」の排除等を含めたあらゆる厄災を退けてブリテンを救い、それらが終わる度に『棺』と呼ばれる魔術礼装を使った眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再びブリテンと妖精のために災いを退ける。ということを繰り返してきた。<br>だがその実態はせっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき<ref group = "注">理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において'''「平穏など面白くないしつまらないから全部無くしてしまおう」'''という部分が一致している。</ref>』によって土壇場でひっくり返される上に自身も殺されてかけてしまう目に何度もあい続けてしまうという辛く悲しいもので、それでもなお自分が求めるブリテンと、国を成立させるのに必要な妖精のために頑張ってきた。
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