:しかし、これらは全てお母様こと女王モルガンによって「創られた性格」であり、本来の彼女は純粋かつ心優しく、救世主トネリコに対しても常に感謝と気遣いを忘れない、誰にでも好かれる妖精だった。だが、その善良な性格故に他の妖精達からは玩具として使い潰され、人間達からは妖精に対する不満への捌け口として乱暴にされ、たとえ「次代」が誕生してもまた同じ道を辿ってボロボロにされてしまう末路を迎えており、トネリコがどれほど急いで彼女を見つけても後の祭りであった事が大半であった。それを良しとしなかった彼女は名前を真名の『モルガン』へ戻す際、バーヴァン・シーが妖精國で生きていけるよう真逆の悪性を強めた性格に教育し、さらに「トリスタン」の名と「自身の娘で後継者」という肩書きを『着名』させて庇護していた。結果として彼女はその教育の反動で妖精も人間も嫌う悪逆な妖精となりブリテン中の妖精達から恐れられ忌み嫌われる存在となったため、この辺は皮肉にも第六特異点における『反転』のギフトを得たトリスタンとある意味似た末路を辿ったと云えよう。 | :しかし、これらは全てお母様こと女王モルガンによって「創られた性格」であり、本来の彼女は純粋かつ心優しく、救世主トネリコに対しても常に感謝と気遣いを忘れない、誰にでも好かれる妖精だった。だが、その善良な性格故に他の妖精達からは玩具として使い潰され、人間達からは妖精に対する不満への捌け口として乱暴にされ、たとえ「次代」が誕生してもまた同じ道を辿ってボロボロにされてしまう末路を迎えており、トネリコがどれほど急いで彼女を見つけても後の祭りであった事が大半であった。それを良しとしなかった彼女は名前を真名の『モルガン』へ戻す際、バーヴァン・シーが妖精國で生きていけるよう真逆の悪性を強めた性格に教育し、さらに「トリスタン」の名と「自身の娘で後継者」という肩書きを『着名』させて庇護していた。結果として彼女はその教育の反動で妖精も人間も嫌う悪逆な妖精となりブリテン中の妖精達から恐れられ忌み嫌われる存在となったため、この辺は皮肉にも第六特異点における『反転』のギフトを得たトリスタンとある意味似た末路を辿ったと云えよう。 |