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:戦闘中も常に冷静さを失わず、[[アルトリア・キャスター|アルトリア]]から「美しい妖精」と言われてもさも当然のようにおくびにも出さず、主人公達にも淡々とした態度で忠言していたメリュジーヌだったのに、幽霊を見た途端'''突如として甲高い悲鳴を上げ、同時に『素』の自分があらわになる'''。
 
:戦闘中も常に冷静さを失わず、[[アルトリア・キャスター|アルトリア]]から「美しい妖精」と言われてもさも当然のようにおくびにも出さず、主人公達にも淡々とした態度で忠言していたメリュジーヌだったのに、幽霊を見た途端'''突如として甲高い悲鳴を上げ、同時に『素』の自分があらわになる'''。
 
:さらにその後で自身の本体を盗みに来た[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]にも怒りこそすれど落ち着いたままだったこともあり、尚のことこの場面でのギャップが強く感じられる。
 
:さらにその後で自身の本体を盗みに来た[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]にも怒りこそすれど落ち着いたままだったこともあり、尚のことこの場面でのギャップが強く感じられる。
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;「それでも僕は、君を愛している……<br>愛しているんだ。オーロラ……」
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:同上終編にて「鏡の氏族」を手にかけた日、雨に打たれ泣き崩れながらの台詞。
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:オーロラに掬われて心と形を得たあの時から、メリュジーヌはその『輝き』に魅せられ、文字通り全身全霊を捧げて彼女を愛し尽くした。
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:だが、オーロラ当人にとって『愛』は自分を飾るための輝きであり、どれ程彼女が思いを手向けても報われない全くの無意味な事だった。
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:幾度となくその事実を突きつけられ絶望してもなお、無垢な騎士は届くことのない愛を叫ぶ。
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;「―――――――なんて?」
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:オーロラに「外の世界へ一緒に逃げよう」と言われての台詞。
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:[[ノクナレア]]の死を境に激化した北と南の妖精の争い、モース病の急激な蔓延、暴徒化した領民、『厄災』になってしまったバーゲストも加わりソールズベリーどころか妖精國ブリテンそのものの崩壊が始まった。
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:全てを悟ったメリュジーヌは鐘撞き堂にいる<ruby><rb>オーロラ</rb><rt>愛する人</rt></ruby>の身を案じて駆けつけ、せめて愛する国で一緒に最期を終えようと提案するが、彼女は『どうでもいいから要らない』と言わんばかりに'''全てをいとも簡単に切り捨てる'''言い方をし、流石のメリュジーヌもショックで呆然としてしまう。
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;「僕は、君のためにしか、生きられない。<br>君のために、きみを、<ruby><rb>地獄</rb><rt>みらい</rt></ruby>には連れて行けない……」
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:メリュジーヌには分かっていた。オーロラの『本質』は汎人類史の世界にとって害悪そのものだと。<ruby><rb>愛する人</rb><rt>綺麗な水</rt></ruby>がないと生きられない彼女がそこへ行けば瞬く間に見た目は枯れ果て、自害も出来ないままひたすら惨めに苦しむ地獄の日々が待ち構えていることも。
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:そんな世界に放り出す位ならいっそ……本気でオーロラを愛していたメリュジーヌは涙ながらに彼女を殺めた。何よりも本人のために。
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:そしてまもなく、愛を失った美しき騎士は絶望の啼き声と共に本当の姿を現す。境界の竜、原初の存在、そして――'''妖精國を焼き尽くす"炎の厄災"に'''
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;「私の名は、メリュジーヌ───妖精騎士、メリュジーヌ!」<br>「飛びなさい……!おまえは、たとえ残骸であろうとも……!」
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:正気に戻った彼女が見たものは、灰の粉となった[[パーシヴァル|弟]]と、妖精國ブリテンをカルデアの船ごと呑み込まんとする奈落の蟲の姿。
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:こんな終わり方など認めない。大切な人が命懸けで守ろうとした、自分が愛した世界が、こんな風に終わっていいはずが無い。
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:かつて『厄災』であった騎士は、軋む身体に傷だらけの翼をはためかせながら今度は鼓舞の咆哮を上げ、大切な国を守るため、そしてその希望を救うために黄昏の空を翔る。
    
===イベント ===
 
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