差分

130 バイト除去 、 2022年3月5日 (土) 17:02
49行目: 49行目:  
::当初は「ヴィヴィアン<ref group = "注">この名前は終編、『楽園の妖精』の本当の役割について話すマーリンの口から初めて明かされている。</ref>」という名前でとある使命のためにオークニーに流れ着き、そこに住む雨の氏族達に時が来るまで庇護・養育されていたのだが、彼女を忌みを嫌う他の氏族長たちの手により、一族もろとも滅ぼされている。結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは、「大災厄」によりブリテン異聞帯諸共滅亡して復興も完全に不可能となってしまい無の大地になった。これがベリルと汎人類史より召喚されたモルガンが見た本来のブリテン異聞帯である。
 
::当初は「ヴィヴィアン<ref group = "注">この名前は終編、『楽園の妖精』の本当の役割について話すマーリンの口から初めて明かされている。</ref>」という名前でとある使命のためにオークニーに流れ着き、そこに住む雨の氏族達に時が来るまで庇護・養育されていたのだが、彼女を忌みを嫌う他の氏族長たちの手により、一族もろとも滅ぼされている。結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは、「大災厄」によりブリテン異聞帯諸共滅亡して復興も完全に不可能となってしまい無の大地になった。これがベリルと汎人類史より召喚されたモルガンが見た本来のブリテン異聞帯である。
 
:: ところがそこへ汎人類史のモルガンのレイシフトによって知識の上書きがされたことにより「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知った彼女<ref group = "注">恐らくこの時点でヴィヴィアンはこの名前を捨て去り、代わりに「モルガン」を自らの『真名』とする事で実質上『楽園の妖精』から変質してしまったと推測される。</ref>は雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、今際に義母から与えられた'''「トネリコ」'''の名を仮名として名乗り、まず始めに『[[オーディン|北欧における叡智の神]]』を、近くにいた[[セタンタ|グリム]]という妖精の少年を依代にして召喚し、彼から魔術の手ほどきを受けつつ妖精を救ってブリテンに新たな国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。
 
:: ところがそこへ汎人類史のモルガンのレイシフトによって知識の上書きがされたことにより「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知った彼女<ref group = "注">恐らくこの時点でヴィヴィアンはこの名前を捨て去り、代わりに「モルガン」を自らの『真名』とする事で実質上『楽園の妖精』から変質してしまったと推測される。</ref>は雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、今際に義母から与えられた'''「トネリコ」'''の名を仮名として名乗り、まず始めに『[[オーディン|北欧における叡智の神]]』を、近くにいた[[セタンタ|グリム]]という妖精の少年を依代にして召喚し、彼から魔術の手ほどきを受けつつ妖精を救ってブリテンに新たな国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。
::最初は自身の役割を誰にも理解してもらえず、『魔女』と罵られ蔑まれながらも一人巡礼の鐘を鳴らしていたが、次第に協力してくれるようになった当代の妖精騎士の仲間と共に、厄災の排除<ref group = "注">その実態とはレイシフトを模倣した魔術「水鏡」を使って、改変され剪定時空となっていた過去の世界に『厄災』を飛ばしてしまう。という方法。</ref>の他にも氏族や人間との間の争いや災いの火種となりうる「悪意の種」といった小さな厄介事の始末も引き受けてブリテンを救い、それらが終わる度に『棺』と呼ばれる魔術礼装を使った眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再びブリテンと妖精のために災いを退ける……ということを繰り返してきた。だが、その実態はせっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき<ref group = "注">理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において'''「平穏など面白くないしつまらないから壊してしまおう」'''という部分が一致している。</ref>』によってひっくり返される上に自身も殺害されてしまう目に何度もあい続けてきた。
+
::最初は自身の役割を誰にも理解してもらえず、『魔女』と罵られ蔑まれながらも一人巡礼の鐘を鳴らしていたが、次第に協力してくれるようになった当代の妖精騎士の仲間と共に、厄災の排除<ref group = "注">その実態とはレイシフトを模倣した魔術「水鏡」を使って、改変され剪定時空となっていた過去の世界に『厄災』を飛ばしてしまう。という方法。</ref>の他にも氏族や人間との間の争いや災いの火種となりうる「悪意の種」といった小さな厄介事の始末も引き受けてブリテンを救い、それらが終わる度に『棺』と呼ばれるコールドスリープ機能を持つ魔術礼装を使った眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再びブリテンと妖精のために災いを退ける……ということを繰り返してきた。だが、その実態はせっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき<ref group = "注">理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において'''「平穏など面白くないしつまらないから壊してしまおう」'''という部分が一致している。</ref>』によってひっくり返される上に自身も殺害されてしまう目に何度もあい続けてきた。
 
:: そして妖精歴400年。最後の挑戦では「人間の王ウーサー」を立てるというこれまでにない試みに加え、長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、さらには偶然の事故により迷い込んできたマシュの協力で、大穴の中にいる『大厄災』の正体とそれを完全に封じ込めるための具体的な対抗策を練る事も出来たため、今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで愛する王と円卓軍の仲間たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
 
:: そして妖精歴400年。最後の挑戦では「人間の王ウーサー」を立てるというこれまでにない試みに加え、長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、さらには偶然の事故により迷い込んできたマシュの協力で、大穴の中にいる『大厄災』の正体とそれを完全に封じ込めるための具体的な対抗策を練る事も出来たため、今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで愛する王と円卓軍の仲間たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
 
:: これにより溜まりにたまっていた亜鈴の子である妖精たちへの不信と不満が爆発し、妖精を救おうとする救世主としてのやり方の限界を認め、支配者として君臨することを決意。手始めに自分と仲間を氏族長に売った妖精に自分の姿を魔術で被せて記憶を奪い、彼女を身代わりに『処刑』させる事で表上は姿を消した事にし、無関係のマシュを未来の世界へ返すため『棺』に入れてオークニーに安置すると、以降の厄災には一切かかわらずに身を隠し続け、これにより妖精とその文明は一旦は滅亡を迎えるのであった。
 
:: これにより溜まりにたまっていた亜鈴の子である妖精たちへの不信と不満が爆発し、妖精を救おうとする救世主としてのやり方の限界を認め、支配者として君臨することを決意。手始めに自分と仲間を氏族長に売った妖精に自分の姿を魔術で被せて記憶を奪い、彼女を身代わりに『処刑』させる事で表上は姿を消した事にし、無関係のマシュを未来の世界へ返すため『棺』に入れてオークニーに安置すると、以降の厄災には一切かかわらずに身を隠し続け、これにより妖精とその文明は一旦は滅亡を迎えるのであった。
71行目: 71行目:     
; 能力
 
; 能力
: 巡礼の鐘を全て鳴らし終えた[[アルトリア・キャスター]]をもってして、「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持つ。トネリコの時代から得意としていた転移魔術の「水鏡」や、コールドスリープ機能を持つ封印魔術「棺」は過去や未来の時代への転送<ref group = "注">どちらもカルデアのレイシフトおよびコフィンの技術を模倣したものがベース。</ref>すら可能とする程に至っており、城壁に配備したロンゴミニアドも「天才が使うために天才が作った専用の兵器」としても手ずから構築したものであり、アルトリアでこれの全砲門発射を試みると自分自身の肉体が焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかる。
+
: 巡礼の鐘を全て鳴らし終えた[[アルトリア・キャスター]]をもってして、「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持つ。トネリコの時代から得意としていた転移魔術の「水鏡」や、封印魔術の「棺」は過去や未来の時代への転送すら可能とする程に至っており、城壁に配備したロンゴミニアドも「天才が使うために天才が作った専用の兵器」としても手ずから構築したものであり、アルトリアでこれの全砲門発射を試みると自分自身の肉体が焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかる。
 
: それだけでなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガンは過去に救世主トネリコとして複数回の巡礼の旅を経験しているため、内在する魔力量の時点でアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の全てを、自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出し、一人で全て焼き払って全滅させるというどんでん返しを事も無さげにやってのけた。
 
: それだけでなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガンは過去に救世主トネリコとして複数回の巡礼の旅を経験しているため、内在する魔力量の時点でアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の全てを、自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出し、一人で全て焼き払って全滅させるというどんでん返しを事も無さげにやってのけた。
 
: 汎人類史におけるモルガンも同等の魔力を有しているようで、ベリルに召喚されたばかりの「汎人類史のモルガン」も、彼の出自を即座に見抜く他、'''自分を召喚した術式からレイシフトを解析して魔術で再現し、単独で行使する'''というとんでもない所業を'''数時間の内に'''実行し、そのリスクさえも彼処に『<ruby><rb>異聞帯</rb><rt>平行世界</rt></ruby>の自分』という情報の受信媒体がいることで解消出来ると見抜いた上<ref group = "注">妖精眼が千里眼と同類の働きを有している為に出来たのか、またはカルデアのレンズ・シバに準ずる何らかの装置を魔術で模倣して突き止めたのかは不明。</ref>で即決実行している。
 
: 汎人類史におけるモルガンも同等の魔力を有しているようで、ベリルに召喚されたばかりの「汎人類史のモルガン」も、彼の出自を即座に見抜く他、'''自分を召喚した術式からレイシフトを解析して魔術で再現し、単独で行使する'''というとんでもない所業を'''数時間の内に'''実行し、そのリスクさえも彼処に『<ruby><rb>異聞帯</rb><rt>平行世界</rt></ruby>の自分』という情報の受信媒体がいることで解消出来ると見抜いた上<ref group = "注">妖精眼が千里眼と同類の働きを有している為に出来たのか、またはカルデアのレンズ・シバに準ずる何らかの装置を魔術で模倣して突き止めたのかは不明。</ref>で即決実行している。
3,401

回編集