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:モルガンを討ち取るために単身攻め込んだ[[千子村正]]をただ一人で圧倒してみせたことが語られる他に、主人公達との関わりは妖精騎士ガウェインと共にキャメロットへ向かう途中モースの群れに遭遇した時と、オークニーへの道中で湖水地方を訪れた際、暗い沼の骸を狙っていたコヤンスカヤを退けるために加勢し、その御礼代わりに真名「メリュジーヌ」の名を自ら告げたことに留まっている。
 
:モルガンを討ち取るために単身攻め込んだ[[千子村正]]をただ一人で圧倒してみせたことが語られる他に、主人公達との関わりは妖精騎士ガウェインと共にキャメロットへ向かう途中モースの群れに遭遇した時と、オークニーへの道中で湖水地方を訪れた際、暗い沼の骸を狙っていたコヤンスカヤを退けるために加勢し、その御礼代わりに真名「メリュジーヌ」の名を自ら告げたことに留まっている。
 
:妖精暦6000年の時点では湖水地方の暗き沼に沈んでいた、意識もないただの<ruby><rb>無機物</rb><rt>アメーバ</rt></ruby>でしか無かったが、女王暦1600年、[[オーロラ]]に掬い上げられた事で彼女の心と在り方を『美しい』と感じ、同時に彼女の様になりたいと願ったことで今の姿を得て「メリュジーヌ」の名を与えられた。その時からオーロラを深愛し自身の全てを捧げており、女王暦1900年にて妖精騎士の着名を受けたのも彼女を護りやすくするためモルガンと契約を結んだ結果である。
 
:妖精暦6000年の時点では湖水地方の暗き沼に沈んでいた、意識もないただの<ruby><rb>無機物</rb><rt>アメーバ</rt></ruby>でしか無かったが、女王暦1600年、[[オーロラ]]に掬い上げられた事で彼女の心と在り方を『美しい』と感じ、同時に彼女の様になりたいと願ったことで今の姿を得て「メリュジーヌ」の名を与えられた。その時からオーロラを深愛し自身の全てを捧げており、女王暦1900年にて妖精騎士の着名を受けたのも彼女を護りやすくするためモルガンと契約を結んだ結果である。
:しかし、常に近くにいることでオーロラの『妖精としての本質』を知るうちに、自分の存在と愛が彼女にとって『自身を輝かせるための<ruby><rb>装飾品</rb><rt>アクセサリー</rt></ruby>』でしかないことを痛感していき、それでもなお愛するオーロラのためひたすら心を押し殺し、彼女の出任せと妬みで敵にされた無辜の者達を次々と手にかけてきた。とはいえど、女王暦2011年で自分の本体の骸を護っていた鏡の氏族達を皆殺しにした時のオーロラの振る舞い<ref group = "注">『予言の子』に関する予言を妖精國に吹聴した鏡の氏族と氏族長エインセルを、「自分が目立ちたいがためブリテン中に混乱をもたらした悪者だから始末するべき」だと説いたにも関わらず、いざメリュジーヌがそれを遂行し終えると「エインセルは女王モルガンを敬愛する立派な妖精で、そんな氏族達を皆殺しにしたモノこそ妖精國で一番醜い存在」だと同胞に話しており、そのどちらもが「自分が愛されるためだけに出た口先だけの虚言」である。</ref>には流石のメリュジーヌも絶望し、心が崩壊する寸前まで陥った。<ref group="注">一方で鏡の氏族側も、予知能力によって自分達の死を含めた『負の未来』を見続けることに半分憔悴しきっており、入れ替わりで脱出したエインセルと女王軍にいたポーチュン以外の全員が、メリュジーヌによる殺害を一切抵抗せず受け入れる形で一種の集団自決を図った節が考えられる。</ref>
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:しかし、常に近くにいることでオーロラの『妖精としての本質』を知るうちに、自身の存在と愛が彼女にとって『自らを輝かせるための<ruby><rb>装飾品</rb><rt>アクセサリー</rt></ruby>』でしかないことを痛感し何度も喪失感に陥る。だが、それがたとえ見せかけの愛情であっても彼女が『自分を一番に頼ってくれる』という紛れもない事実のためだけにひたすら自分を押し殺し、彼女の出任せと妬みで敵にされた無辜の者達を次々と手にかけてきた。とはいえど、女王暦2011年で自分の本体の骸を護っていた鏡の氏族達を皆殺しにした時のオーロラの振る舞い<ref group = "注">『予言の子』に関する予言を妖精國に吹聴した鏡の氏族と氏族長エインセルを、「自分が目立ちたいがためブリテン中に混乱をもたらした悪者だから始末するべき」だと説いたにも関わらず、いざメリュジーヌがそれを遂行し終えると「エインセルは女王モルガンを敬愛する立派な妖精で、そんな氏族達を皆殺しにしたモノこそ妖精國で一番醜い存在」だと同氏族の妖精に話しており、そのどちらもが「自分が愛されるためだけに出た口先だけの虚言」である。</ref>には流石のメリュジーヌも絶望し、心身が崩壊する寸前まで陥った。<ref group="注">一方で鏡の氏族側も、予知能力によって自分達の死を含めた『負の未来』を見続けることに半分憔悴しきっており、入れ替わりで脱出したエインセルと女王軍にいたポーチュン以外の全員が、メリュジーヌによる殺害を一切抵抗せず受け入れる形で一種の集団自決を図った節が考えられる。</ref>
:女王暦2017年、女王モルガンが斃され、戴冠式の最中に[[ノクナレア]]が毒杯に斃れた際は、混乱に乗じて主人公と[[アルトリア・キャスター|予言の子]]を急襲しようとするも、間に入った[[パーシヴァル]]に気圧され撤退。その途中で北と南の妖精との争いに加えソールズベリー中にモース化の増加による暴動が発生しついに『大厄災』が起きたことを察知し、運命を共にすべくオーロラの元へ駆けつける。しかしただ一人鐘つき堂で何もせず悠然とする様と、彼女を見るや否や國と民を捨てて「弱い人間ばかりいる<ruby><rb>外の世界</rb><rt>汎人類史</rt></ruby>なら此処より楽しくてもっと上手くやれるはずだから一緒にへ逃げよう」と持ちかけられた根拠も何もない提案、さらには長年仕えていた[[コーラル|側近]]を口煩ささ理由にあっさり処断してしまった事に嘆息。それでもなおオーロラの願いを叶えようと考えた結果、複雑かつ権謀術数を必要とする汎人類史では彼女はまともに生きられないと判断していたメリュジーヌは彼女なりの感謝と思いやり、そして一縷の決別を以て介錯するという結論に至る。
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:女王暦2017年。女王モルガンが斃され、戴冠式の最中に[[ノクナレア]]が毒杯に斃れた際は、オーロラに命じられるがまま混乱に乗じて主人公と[[アルトリア・キャスター|予言の子]]を急襲しようとするも、間に入った[[パーシヴァル]]に気圧され撤退。その途中で北と南の妖精との争いに加えソールズベリー中にモース化の増加による暴動が発生しついに『大厄災』が起きたことを察知し、運命を共にすべく彼女の元へ駆けつける。しかし、ただ一人鐘撞き堂で何もせず悠然とする様と、彼女を見るや否や國と民を捨てて「弱い人間ばかりいる<ruby><rb>外の世界</rb><rt>汎人類史</rt></ruby>なら、此処より楽しくてもっと上手くやれるはずだから一緒に逃げよう」と根拠も何もない提案を持ちかけられた上に、長年仕えていた[[コーラル|側近]]を口煩ささ理由にあっさり処断してしまった事に嘆息。それでも一度はオーロラの願いを叶えようと考えかけるのだが、複雑かつ権謀術数を必要とする汎人類史の中で、甘言を囁き人を操って周りを蹴落すしか能のない彼女がまともに生きられる筈がないと判断していたメリュジーヌは、自分なりの感謝と思いやり、そして一縷の決別を以て介錯するという結論に至る。
:致命傷を負ってくずおれたオーロラを前に嘆きと絶望の叫びを上げた彼女は、妖精の姿を失って原初の竜の姿に戻り、ブリテン島に炎と焦土の海をもたらす「炎の厄災」として、『聖剣』を手に入れていたアルトリア・キャスターを本能のままに狙いシャドウ・ボーダーに攻撃を仕掛ける。しかし主人公とともに彼女を止めるべく、満身創痍をおして立ち上がったパーシヴァルの捨て身の迎撃に力尽きる。<br>墜落際、消失するパーシヴァルの遺灰とブリテン諸共カルデア一行を呑み込む[[オベロン|奈落の蟲]]の姿に正気を取り戻し、シャドウ・ボーダーを逃がすため最期の咆哮を放って風穴を開けた後、空を駆ける流れ星の如くに残骸を燃やしながら消失した。
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:そして致命傷を負いくずおれたオーロラを前に嘆きと絶望の叫びを上げた彼女は、妖精の姿を失って原初の竜の姿に戻り、ブリテン島に炎と焦土の海をもたらす「炎の厄災」となると、『聖剣』を手に入れていたアルトリア・キャスターを本能のままに狙いシャドウ・ボーダーに攻撃を仕掛ける。しかし主人公とともに彼女を止めるべく、満身創痍をおして立ち上がったパーシヴァルの捨て身の迎撃に力尽きる。<br>墜落際、消失するパーシヴァルの遺灰とブリテン諸共カルデア一行を呑み込む[[オベロン|奈落の虫]]の姿に正気を取り戻し、シャドウ・ボーダーを逃がすため最期の咆哮を放って風穴を開けた後、空を駆ける流れ星の如くに残骸を燃やしながら消失した。
    
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