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:本名をフォアブロ・ロワインという[[彷徨海]]出身の[[魔術師]]。魔術を極めて死徒となった。<br>永遠という命題を求め、その方法として自分自身を混沌に変える。もはやその有り様は[[ティアマト|原初の海]]と変わらない。<br>この手法のため、フォアブロ本人の人格は薄れつつあり、後は永遠という命題に縛られたネロという存在が残るだけである。<br>ネロ・カオスという名前は[[聖堂教会]]がこの死徒につけたコードネームのようなもので、「黒き混沌」という意味。<br>[[トラフィム・オーテンロッゼ]]の唱えた真祖狩りにより、刺客として[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]を追って三咲町へ来訪。<br>[[遠野志貴]]とともにいたアルクェイドに遭遇し、彼女らを追いつめていく。だが、[[直死の魔眼]]を持つ志貴によって滅ぼされた。<br>作中では志貴に滅ぼされているが、放っておいても数百年後にはただの混沌となっていたとされている。
:本名をフォアブロ・ロワインという[[彷徨海]]出身の[[魔術師]]。魔術を極めて死徒となった。<br>永遠という命題を求め、その方法として自分自身を混沌に変える。もはやその有り様は[[ティアマト|原初の海]]と変わらない。<br>この手法のため、フォアブロ本人の人格は薄れつつあり、後は永遠という命題に縛られたネロという存在が残るだけである。<br>ネロ・カオスという名前は[[聖堂教会]]がこの死徒につけたコードネームのようなもので、「黒き混沌」という意味。<br>[[トラフィム・オーテンロッゼ]]の唱えた真祖狩りにより、刺客として[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]を追って三咲町へ来訪。<br>[[遠野志貴]]とともにいたアルクェイドに遭遇し、彼女らを追いつめていく。だが、[[直死の魔眼]]を持つ志貴によって滅ぼされた。<br>作中では志貴に滅ぼされているが、放っておいても数百年後にはただの混沌となっていたとされている。
;人物
;人物
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:灰色の髪が特徴的な大柄な壮年〜中年男性の姿をしている。元々学者であり魔術師であったため、基本的には冷静でいられるが、想定範囲外の事象・理解できない状況が起こると狼狽する傾向にある。『月姫』でのアルクェイド戦敗北も、志貴という理解不能なイレギュラーに平静を乱されて逆ギレし無策で突撃したことがきっかけであるし、某[[ネコアルク|珍生物]]に遭遇すると動物学者の血が疼くのか足形だけでも採ろうと慌てている。<br>容姿に反して他者との交友範囲は広い。盟友[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]とは長い付き合いで、彼から混沌を形にする術を教えて貰い、また対アルクェイド捕縛の切り札として「創世の土」を共同研究した。二十七祖の会合にも時折出席していたらしい。<br>興味の対象は「混沌という“原初の秩序”の果てに何があるのか」という一点。
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:灰色の髪が特徴的な大柄な壮年~中年男性の姿をしている。元々学者であり魔術師であったため、基本的には冷静でいられるが、想定範囲外の事象・理解できない状況が起こると狼狽する傾向にある。『月姫』でのアルクェイド戦敗北も、志貴という理解不能なイレギュラーに平静を乱されて逆ギレし無策で突撃したことがきっかけであるし、某[[ネコアルク|珍生物]]に遭遇すると動物学者の血が疼くのか足形だけでも採ろうと慌てている。<br>容姿に反して他者との交友範囲は広い。盟友[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]とは長い付き合いで、彼から混沌を形にする術を教えて貰い、また対アルクェイド捕縛の切り札として「創世の土」を共同研究した。二十七祖の会合にも時折出席していたらしい。<br>興味の対象は「混沌という“原初の秩序”の果てに何があるのか」という一点。
;能力
;能力
:筋肉に覆われた大柄な男性だが、もともとが学者肌の魔術師であることもあいまって、肉弾戦は行わない。戦闘は[[固有結界]]「獣王の巣」を用いて行う――というより、ネロ自身の体が固有結界である。
:筋肉に覆われた大柄な男性だが、もともとが学者肌の魔術師であることもあいまって、肉弾戦は行わない。戦闘は[[固有結界]]「獣王の巣」を用いて行う――というより、ネロ自身の体が固有結界である。
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;[[月姫]]
;[[月姫]]
:アルクェイドを追って町へやってきた二十七祖の一角。ゲームとして考えたら中ボス。
:アルクェイドを追って町へやってきた二十七祖の一角。ゲームとして考えたら中ボス。
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:リメイク版では[[ヴローヴ・アルハンゲリ|ヴローヴ]]が彼の立ち位置を引き継ぐ形で未登場。
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:リメイク版では[[ヴローヴ・アルハンゲリ|ヴローヴ]]が立ち位置を引き継ぐ形で未登場。
;[[歌月十夜]]
;[[歌月十夜]]
:本編には出番がないが、「夢十夜」では学生だったりゲームに参加したりとカオスながら出番がある。
:本編には出番がないが、「夢十夜」では学生だったりゲームに参加したりとカオスながら出番がある。
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;[[ヘシアン・ロボ|ロボ]]
;[[ヘシアン・ロボ|ロボ]]
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:番外編『夢十夜』の『遠野家のコン・ゲーム』において、「獣王の巣」における666の生命の因子の一つとして言及されている。
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:番外編『夢十夜』の『遠野家のコン・ゲーム』において、「獣王の巣」における666の生命の因子の1つとして言及されている。
=== MELTY BLOOD ===
=== MELTY BLOOD ===
120行目:
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== メモ ==
== メモ ==
*通称「教授」。魔術師であり動物学者であったらしい。
*通称「教授」。魔術師であり動物学者であったらしい。
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**そのせいか、戦闘センスは低い様子で、直死の魔眼の効果によりただのナイフで、次々に自身の群体を滅ぼされていく事が理解できず、自身の密度を高めて防御を行おうとするなど、結果論からしてみれば間違った対応を行ってしまった(本来ならむしろ分散して波状攻撃を行うべきだったとされる)。挙句、動揺して迂闊に突っ込んでしまうなど短慮が目立つ。また死徒としてのプライドも高く、人間を見下していた為か大人しく逃げなかったのも敗因の一つ。
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**そのせいか、戦闘センスは低い様子で、直死の魔眼の効果によりただのナイフで、次々に自身の群体を滅ぼされていく事が理解できず、自身の密度を高めて防御を行おうとするなど、結果論からしてみれば間違った対応を行ってしまった(本来ならむしろ分散して波状攻撃を行うべきだったとされる)。挙句、動揺して迂闊に突っ込んでしまうなど短慮が目立つ。また死徒としてのプライドも高く、人間を見下していた為か大人しく逃げなかったのも敗因の1つ。
*吸血鬼だが、イメージしやすいヴァンパイアやドラキュラとは異なり、彼の場合は相手の肉体ごと血肉を取り込む。「吸う」というより「まるごと喰らう」の方が表現として合っている。<br>なので字面だけから考えると「吸血鬼」よりも「食人鬼」の方が似合っている。
*吸血鬼だが、イメージしやすいヴァンパイアやドラキュラとは異なり、彼の場合は相手の肉体ごと血肉を取り込む。「吸う」というより「まるごと喰らう」の方が表現として合っている。<br>なので字面だけから考えると「吸血鬼」よりも「食人鬼」の方が似合っている。
*首から下の色が黒くなっているためわかりにくいが、考えてみれば「素肌にロングコート」という、非常に危ない格好をしている。
*首から下の色が黒くなっているためわかりにくいが、考えてみれば「素肌にロングコート」という、非常に危ない格好をしている。
**流石に『FGO』では世界観にハマらないと判断されたのか、SF的な意匠でまとめられたデザインとなっている。
**流石に『FGO』では世界観にハマらないと判断されたのか、SF的な意匠でまとめられたデザインとなっている。
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*Actress Againではワラキアに「彼を中盤に添えるのはやりつくされた後」とまで言われてしまった、筋金入りの中ボス扱い。
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*『Actress Again』ではワラキアに「彼を中盤に添えるのはやりつくされた後」とまで言われてしまった、筋金入りの中ボス扱い。
**一方で、式からは「こんなのが中ボス扱いなんてこの町はどうなってるんだ」と驚かれた。
**一方で、式からは「こんなのが中ボス扱いなんてこの町はどうなってるんだ」と驚かれた。
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**「」に繋がっている両儀式を食らった場合、混沌の肉体が崩れてしまい自滅する模様。曰わく猛毒を食らってしまった。
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**「」に繋がっている両儀式を食らった場合、混沌の肉体が崩れてしまい自滅する模様。曰く「猛毒を食らってしまった」。
**他にも第七聖典による一撃で消滅しており、また奈須氏の発言から、「約束された勝利の剣」、「刺し穿つ死棘の槍」でも打倒の可能性は示されている。アルクェイドでも打倒は困難と称される程の耐久性を持つが、打倒しうる搦め手は幾つか存在する。
**他にも第七聖典による一撃で消滅しており、また奈須氏の発言から、「約束された勝利の剣」、「刺し穿つ死棘の槍」でも打倒の可能性は示されている。アルクェイドでも打倒は困難と称される程の耐久性を持つが、打倒しうる搦め手は幾つか存在する。
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*余談だが、MELTY BLOODでネロを演じた中田氏は、真月譚と『Fate/Apocrypha』、『蒼銀のフラグメンツ』を除く全ての声付きTYPE-MOON作品に出演している。<br>というのも、空の境界のドラマCDの製作が決定した時に荒耶役に抜擢された中田氏が、当時まだ同人誌だった空の境界をキャラクターになりきる為に全て読んだ事に奈須きのこ・武内崇両名が感銘を受けたため。
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*余談だが、『MELTY BLOOD』でネロを演じた中田氏は、真月譚と『Fate/Apocrypha』、『蒼銀のフラグメンツ』を除く全ての声付きTYPE-MOON作品に出演している。<br>というのも、空の境界のドラマCDの製作が決定した時に荒耶役に抜擢された中田氏が、当時まだ同人誌だった空の境界をキャラクターになりきる為に全て読んだ事に奈須きのこ・武内崇両名が感銘を受けたため。
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*彼が変身した武装999の状態では、本来の身長よりも頭2つ半ほど高くなっている。
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*彼が変身した武装999の状態では、本来の身長よりも頭2つ半ほど高くなっている。
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*『[[Fate/strange Fake]]』にて、「身体に無数の獣を飼う死徒(ネロ・カオス)」が「一度目の異教徒との大戦(第一回十字軍」)に現れて砂漠を血に染めあげたという話が登場する。これは奈須氏による聖堂教会年表から引用したネタだという。
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*『[[Fate/strange Fake]]』にて、「身体に無数の獣を飼う死徒(ネロ・カオス)」が「1度目の異教徒との大戦(第1回十字軍」)に現れて砂漠を血に染めあげたという話が登場する。これは奈須氏による聖堂教会年表から引用したネタだという。
*後に『[[Fate/Grand Order]]』に登場した大地母神[[ティアマト]]の権能「[[聖杯の泥|ケイオスタイド]]」が「混沌が渦巻く原初の生命の海」というものであり、彼の能力と共通点が多い。彼がかつて所属していた「彷徨海」は「神代の魔術を絶対視する肉体改造に特化した集団」であるため、そこの鬼子と言われていた彼が何らかの方法で自身の肉体に再現したのかもしれない。
*後に『[[Fate/Grand Order]]』に登場した大地母神[[ティアマト]]の権能「[[聖杯の泥|ケイオスタイド]]」が「混沌が渦巻く原初の生命の海」というものであり、彼の能力と共通点が多い。彼がかつて所属していた「彷徨海」は「神代の魔術を絶対視する肉体改造に特化した集団」であるため、そこの鬼子と言われていた彼が何らかの方法で自身の肉体に再現したのかもしれない。
138行目:
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;喋る鹿のエト
;喋る鹿のエト
:上記のように大量の獣を行使できるが、鹿の個体は「喋る鹿のエト」と呼ばれ、半ば独立したキャラ扱いになっている。
:上記のように大量の獣を行使できるが、鹿の個体は「喋る鹿のエト」と呼ばれ、半ば独立したキャラ扱いになっている。
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:作者も気に入っているようで、歌月十夜ではその名前通り喋る上、人気投票では何故か投票枠が作られるなど優遇されている。
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:奈須氏も気に入っているようで、歌月十夜ではその名前通り喋る上、人気投票では何故か投票枠が作られるなど優遇されている。
:MELTY BLOODでも鹿を召喚する「混沌開放・獣角種」が非常に強力であり、プレイヤーによっては「'''鹿が本体'''」とまで言われるほどである。
:MELTY BLOODでも鹿を召喚する「混沌開放・獣角種」が非常に強力であり、プレイヤーによっては「'''鹿が本体'''」とまで言われるほどである。