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: 小林ゆう
 
: 小林ゆう
 
| 演者 = 山﨑晶吾
 
| 演者 = 山﨑晶吾
| 身長 = 170cm(アニメ設定)自由自在
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| 身長 = 170cm(アニメ設定)<br>自由自在
 
| 体重 = 自由自在
 
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== 概要 ==
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==概要==
    
「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。
 
「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。
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; 略歴
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;略歴
 
: 神々の手によって作られた人形であり、英雄王と多くの冒険をこなし、心を得た後、心ごと砕かれ土に還った悲しき兵器。
 
: 神々の手によって作られた人形であり、英雄王と多くの冒険をこなし、心を得た後、心ごと砕かれ土に還った悲しき兵器。
: 『[[Fate/stay night]]』『[[Fate/hollow ataraxia]]』では名前だけが出ており、以降は様々な作品で存在が言及されている。
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:『[[Fate/stay night]]』『[[Fate/hollow ataraxia]]』では名前だけが出ており、以降は様々な作品で存在が言及されている。
: アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。
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:アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。
: マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。時を超えた友との再会、あるいは戦い。心躍らせる予感に、歓喜に満ちた歌声は大地に響き、闘争の始まりを告げる合図となる――。
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:マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。時を超えた友との再会、あるいは戦い。心躍らせる予感に、歓喜に満ちた歌声は大地に響き、闘争の始まりを告げる合図となる――。
:『[[Fate/Grand Order]]』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅶの座を統括する[[魔神柱|生命院サブナック]]に猛攻を仕掛けた<ref group = "注">ただ、眼の色などが[[キングゥ]]のものであり、ゴルゴーンもエルキドゥを見たときはキングゥの名前を言いかけた。</ref>。
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:『[[Fate/Grand Order]]』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅶの座を統括する[[魔神柱|生命院サブナック]]に猛攻を仕掛けた<ref group="注">ただ、眼の色などが[[キングゥ]]のものであり、ゴルゴーンもエルキドゥを見たときはキングゥの名前を言いかけた。</ref>。
:なお、奈須きのこ氏はギルガメッシュとの関係性について「この世界における神話において二人が辿る結末は『stay night』でも『Fake』でも同じですが、過程は微妙に違うのです。」と述べている。  
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:なお、奈須きのこ氏はギルガメッシュとの関係性について「この世界における神話において二人が辿る結末は『stay night』でも『Fake』でも同じですが、過程は微妙に違うのです。」と述べている。
; 人物
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;人物
:何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。緑の長髪である
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:何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。緑の長髪である今の姿は地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見れば“一際懐かしい姿”であるらしい。
:今の姿は地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見れば“一際懐かしい姿”であるらしい。
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:穏やかな口調、たおやかな仕草で、花のようにたたずむ。温和な性格で慈悲深く、生命の全てを「友達」と考えている(ただし片想いになることもあるらしい)。
: 穏やかな口調、たおやかな仕草で、花のようにたたずむ。温和な性格で慈悲深く、生命の全てを「友達」と考えている(ただし片想いになることもあるらしい)。
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:その一方でマスターである合成獣に慈悲を向け、彼を虐待した魔術師を一睨みで圧倒する迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、ややズレたことを言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。
: その一方でマスターである合成獣に慈悲を向け、彼を虐待した魔術師を一睨みで圧倒する迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、ややズレたことを言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。
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:『Grand Order』では自分を「兵器」であり「道具」であると強固に再定義しており、自分を「無価値なもの」「ただのシステム」であるとして扱おうとしており、故にカルデアのマスターに対しても一線を引いた対応と機械的な物言いをする。とはいえ基本的に謙虚で理性的な性格であり、バレンタインでは自分の好意がマスターの迷惑にならないか気遣い、過労の賢王ギルガメッシュに対して休め休めと度々注意するなど、対象に対する敬意は人間以上に大きい。
: 『Grand Order』では自分を「兵器」であり「道具」であると強固に再定義しており、自分を「無価値なもの」「ただのシステム」であるとして扱おうとしており、故にカルデアのマスターに対しても一線を引いた対応と機械的な物言いをする。とはいえ基本的に謙虚で理性的な性格であり、バレンタインでは自分の好意がマスターの迷惑にならないか気遣い、過労の賢王ギルガメッシュに対して休め休めと度々注意するなど、対象に対する敬意は人間以上に大きい。
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:人間も地球上の生命なので“好ましい”対象だが、人間はその知性から自分たちを外界から分けて考えてしまっているので擁護対象としては低い。動物、植物に自分と近いものを感じており、彼らを守るために行動する事が主となる。
: 人間も地球上の生命なので“好ましい”対象だが、人間はその知性から自分たちを外界から分けて考えてしまっているので擁護対象としては低い。動物、植物に自分と近いものを感じており、彼らを守るために行動する事が主となる。
   
:とはいえ元々好奇心(知的欲求)が大きいエルキドゥは人間との会話を楽しみにしている。その人物が好ましい性格(博愛精神に満ち、全体主義であり、それでいて自分を第一として考えるもの)であれば心からの敬愛と感心を示し、友人としてこれを迎える事を喜びとしている。
 
:とはいえ元々好奇心(知的欲求)が大きいエルキドゥは人間との会話を楽しみにしている。その人物が好ましい性格(博愛精神に満ち、全体主義であり、それでいて自分を第一として考えるもの)であれば心からの敬愛と感心を示し、友人としてこれを迎える事を喜びとしている。
 
:自然をこよなく愛し大事だとも思っているが、町の開拓や海底資源の採掘も人間が営む自然の一部と考えているため森を燃やしたり開拓することにも忌避感までは覚えない。人類の自滅に繋がる過度な開拓を見かけたら一応忠告だけはするが無理に止めさせたりはしないとのこと。
 
:自然をこよなく愛し大事だとも思っているが、町の開拓や海底資源の採掘も人間が営む自然の一部と考えているため森を燃やしたり開拓することにも忌避感までは覚えない。人類の自滅に繋がる過度な開拓を見かけたら一応忠告だけはするが無理に止めさせたりはしないとのこと。
: 臨戦態勢の相手に対して平和的な手段で解決をしようとせず、売られた喧嘩はそのまま買うことからガチの殺し合いに発展してしまう。そのことからFGO主人公も普段は優しいことを認めながらもバトルジャンキーではと指摘されている(本人はそこまでではないと否定している)。一方で、相手から共闘を申し出られればそれを受け入れ、戦いに無関係な周囲のものを巻き込むことを良しとしない。不要な戦いは好まないものの「性能比べ」としての勝負事はむしろ好きらしい。
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:臨戦態勢の相手に対して平和的な手段で解決をしようとせず、売られた喧嘩はそのまま買うことからガチの殺し合いに発展してしまう。そのことからFGO主人公も普段は優しいことを認めながらもバトルジャンキーではと指摘されている(本人はそこまでではないと否定している)。一方で、相手から共闘を申し出られればそれを受け入れ、戦いに無関係な周囲のものを巻き込むことを良しとしない。不要な戦いは好まないものの「性能比べ」としての勝負事はむしろ好きらしい。
 
:悪気は一切ないのだが相手の地雷を全力で踏み抜いてしまう発言をすることもあるため「ウルクのキレた斧」と呼ばれており、暴君状態のギルガメッシュをして「ちょっと我でもどうかと思う」というレベルの肝が冷える発言を生前もしていた模様。本人としては至極真剣に相手を理解したいという愚直なまでの真摯さからのものであり、間違っていたり相手を傷つけたとわかると謝罪してくる。理屈さえ通っていれば話しやすい方であり、理不尽な要求はして来ない。
 
:悪気は一切ないのだが相手の地雷を全力で踏み抜いてしまう発言をすることもあるため「ウルクのキレた斧」と呼ばれており、暴君状態のギルガメッシュをして「ちょっと我でもどうかと思う」というレベルの肝が冷える発言を生前もしていた模様。本人としては至極真剣に相手を理解したいという愚直なまでの真摯さからのものであり、間違っていたり相手を傷つけたとわかると謝罪してくる。理屈さえ通っていれば話しやすい方であり、理不尽な要求はして来ない。
 
:一方で、内面的には自己肯定感が低く繊細な面があり、自らの感情を分析しいつまでも悩み続ける。理屈で自分を誤魔化そうとする癖があり、内面はかなり複雑で面倒くさい。どれほど理不尽な目にあっても世界を恨めない宿命を持つ。根底には強い自由意志を持つ生命への憧れを抱える。
 
:一方で、内面的には自己肯定感が低く繊細な面があり、自らの感情を分析しいつまでも悩み続ける。理屈で自分を誤魔化そうとする癖があり、内面はかなり複雑で面倒くさい。どれほど理不尽な目にあっても世界を恨めない宿命を持つ。根底には強い自由意志を持つ生命への憧れを抱える。
:ギルガメッシュの王律鍵を解析するなど、思考能力は高く学習は早い。時どき複数の人格を統制しきれていないことを自覚するような発言をしており、座を通じて複数の時空に散らばった思考をアップデートさせているらしい。エルキドゥが常に浮かべる微笑みは「無表情に近い」とも表現されるが、ギルガメッシュに対しては人間味のある表情を浮かべる。  
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:ギルガメッシュの王律鍵を解析するなど、思考能力は高く学習は早い。時どき複数の人格を統制しきれていないことを自覚するような発言をしており、座を通じて複数の時空に散らばった思考をアップデートさせているらしい。エルキドゥが常に浮かべる微笑みは「無表情に近い」とも表現されるが、ギルガメッシュに対しては人間味のある表情を浮かべる。
 
:エルキドゥの人格は身体に刻まれ、例え身体に別の魂が宿っていたとしても、それは神々が造りし肉体の「道」として世界に刻まれる。分かりやすく言えばもともとソフトウェアを入れる前のハードウェアだけの状態で生まれ、そのまっさらな素体にフワワやシャムハト、ギルガメッシュが人間らしさを刻んだ結果が今の彼であり、今の人格はその時生まれたソフトウェアに過ぎない。つまりエルキドゥとはハードウェアを指す名称である。そのため座に登録されているのは魂ではなく肉体である。
 
:エルキドゥの人格は身体に刻まれ、例え身体に別の魂が宿っていたとしても、それは神々が造りし肉体の「道」として世界に刻まれる。分かりやすく言えばもともとソフトウェアを入れる前のハードウェアだけの状態で生まれ、そのまっさらな素体にフワワやシャムハト、ギルガメッシュが人間らしさを刻んだ結果が今の彼であり、今の人格はその時生まれたソフトウェアに過ぎない。つまりエルキドゥとはハードウェアを指す名称である。そのため座に登録されているのは魂ではなく肉体である。
: 性別は「無性(可変)」。現在は「彼(彼女)」やモリアーティからは「エルキドゥ嬢(フリガナで君)」などのどちらとも取れる表現がされ、FGO海外版の三人称は「They」が使用される。エイプリールフール企画の戦車男では女性となっている時空もある。
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:性別は「無性(可変)」。現在は「彼(彼女)」やモリアーティからは「エルキドゥ嬢(フリガナで君)」などのどちらとも取れる表現がされ、FGO海外版の三人称は「They」が使用される。エイプリールフール企画の戦車男では女性となっている時空もある。
; 能力
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;能力
: その肉体そのものが、神により作り出された“何にでも変形する粘土細工”。全身が神々の武器にも等しい生きた宝具、神々の最高傑作となるべく作られた、メソポタミア最強の“兵器”である。つまり、生きた「神造兵装」そのもの。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮に[[バーサーカー]]のクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。
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:その肉体そのものが、神により作り出された“何にでも変形する粘土細工”。全身が神々の武器にも等しい生きた宝具、神々の最高傑作となるべく作られた、メソポタミア最強の“兵器”である。つまり、生きた「神造兵装」そのもの。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮に[[バーサーカー]]のクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。
: 肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|賢王]]の発言から、飛行能力もある様子。ちなみに、本人の発言や[[ギルガメッシュ|親友]]によると魔力さえ用意できれば聖杯の代わりをなすことも可能らしい。基本的に弱点はないが、呪いや病には弱い。
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:肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|賢王]]の発言から、飛行能力もある様子。ちなみに、本人の発言や[[ギルガメッシュ|親友]]によると魔力さえ用意できれば聖杯の代わりをなすことも可能らしい。基本的に弱点はないが、呪いや[[ペイルライダー|病]]には弱い。
 
:『変容』スキルによって『筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運』のパラメーターを一定の総合値から状況に応じて振り分け直す事が可能で、その際の最大値はマスターによって多少上下する。奈須氏によると「どこかの[[アルクェイド・ブリュンスタッド|真祖の姫]]もこういうえげつない事をやる。」とのこと。
 
:『変容』スキルによって『筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運』のパラメーターを一定の総合値から状況に応じて振り分け直す事が可能で、その際の最大値はマスターによって多少上下する。奈須氏によると「どこかの[[アルクェイド・ブリュンスタッド|真祖の姫]]もこういうえげつない事をやる。」とのこと。
: [[主人公 (Grand Order)]]がマスターとなった場合、「30」の総合値から、Aランクは「7」、Bランクは「6」、Cランクは「5」、Dランクは「4」、Eランクは「3」の数値を消費して各能力に振り分ける形(つまり均等に振り分けた場合は全てBランク)となる。また『対魔力』は常にAランクとなる。
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:[[主人公 (Grand Order)]]がマスターとなった場合、「30」の総合値から、Aランクは「7」、Bランクは「6」、Cランクは「5」、Dランクは「4」、Eランクは「3」の数値を消費して各能力に振り分ける形(つまり均等に振り分けた場合は全てBランク)となる。また『対魔力』は常にAランクとなる。
: 衰弱した[[銀狼の合成獣]]がマスターとなった場合、基本のパラメーターはオールA弱<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第1巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第1巻 あとがき</ref><ref group = "出">[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/809040627165843456 成田良悟さんのツイート 2016年12月14日]</ref>だが、全快した銀狼であればオールAも夢ではない<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第1巻 あとがき" />。特定のパラメーターをAからA+に上昇させる際は他のパラメーターを2ランク分下げる必要がある<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。『対魔力』は『変容』で振り分けられた魔力の値によってそのランクが上下する。
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:衰弱した[[銀狼の合成獣]]がマスターとなった場合、基本のパラメーターはオールA弱<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第1巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第1巻 あとがき</ref><ref group="出">[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/809040627165843456 成田良悟さんのツイート 2016年12月14日]</ref>だが、全快した銀狼であればオールAも夢ではない<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第1巻 あとがき" />。特定のパラメーターをAからA+に上昇させる際は他のパラメーターを2ランク分下げる必要がある<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。『対魔力』は『変容』で振り分けられた魔力の値によってそのランクが上下する。
: [[ガイア|地球]]がマスターとなった場合、基本のパラメーターは全てAランクとなった上で、更に30の変動値を各能力値に振り分けることができるため、全てのパラメーターをA+とすることも可能<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201612.html 竹箒日記 : 2016/12]</ref>。
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:[[ガイア|地球]]がマスターとなった場合、基本のパラメーターは全てAランクとなった上で、更に30の変動値を各能力値に振り分けることができるため、全てのパラメーターをA+とすることも可能<ref group="出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201612.html 竹箒日記 : 2016/12]</ref>。
: また、スキル『完全なる形』によって大地の魔力を利用し、元のカタチに復元することができる。大地からの魔力供給ある限り、エルキドゥの体は崩れ去ることはない。他に類を見ない強力な再生・復元能力であるが、魂は別。戦闘不能に陥った仲間の蘇生と回復も可能。
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:また、スキル『完全なる形』によって大地の魔力を利用し、元のカタチに復元することができる。大地からの魔力供給ある限り、エルキドゥの体は崩れ去ることはない。他に類を見ない強力な再生・復元能力であるが、魂は別。戦闘不能に陥った仲間の蘇生と回復も可能。
: 動物の声を解し、マスターである狼とも苦なく意思疎通する事が出来る他、最高クラスの『気配感知』スキルを持ち、大地を通じて遠距離の気配を察知する事が可能。遠く離れた場所の水源やサーヴァントの気配を感じ取ることが可能で、同ランク以下の『気配遮断』スキルをも無効化出来る。精神を研ぎ澄ますのではなく、世界と一つとなって違和感を炙り出すシステム。『Grand Order』では幕間でキングゥの残した『遺産』と物語を受け継いだ事で、より深くカルデアに連なる世界と一体化し、存在そのものを世界の中に溶け込ませることで、一瞬だけだが敵の攻撃を回避できる様になった。
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:動物の声を解し、マスターである狼とも苦なく意思疎通する事が出来る他、最高クラスの『気配感知』スキルを持ち、大地を通じて遠距離の気配を察知する事が可能。遠く離れた場所の水源やサーヴァントの気配を感じ取ることが可能で、同ランク以下の『気配遮断』スキルをも無効化出来る。精神を研ぎ澄ますのではなく、世界と一つとなって違和感を炙り出すシステム。『Grand Order』では幕間でキングゥの残した『遺産』と物語を受け継いだ事で、より深くカルデアに連なる世界と一体化し、存在そのものを世界の中に溶け込ませることで、一瞬だけだが敵の攻撃を回避できる様になった。
 
:また森や大地に語りかけることで一定のエリアを支配下に置く事ができ、森の枝葉を急速に生い茂らせ、マスターを隠し守る天然の結界を作り出したり、足を大地と同化させ周囲の砂を身体の一部であるかのように無数の触手として操り、それら触手の先端を剣、槍、弓などの千差万別の武具へと変えて撃ち放つ事が可能。
 
:また森や大地に語りかけることで一定のエリアを支配下に置く事ができ、森の枝葉を急速に生い茂らせ、マスターを隠し守る天然の結界を作り出したり、足を大地と同化させ周囲の砂を身体の一部であるかのように無数の触手として操り、それら触手の先端を剣、槍、弓などの千差万別の武具へと変えて撃ち放つ事が可能。
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== ステータス ==
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==ステータス==
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
 
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! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
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! クラス!!マスター!!筋力 !!耐久!!敏捷!!魔力!!幸運!!宝具 !![[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]]!![[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]!!備考
 
|-
 
|-
| rowspan="2"|[[ランサー]] || [[銀狼の合成獣]] || - || - || - || - || - || A++ || 対魔力:- ||変容:A<br />気配感知:A+|| style="text-align:left"|
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| rowspan="2" |[[ランサー]]||[[銀狼の合成獣]]||-||-||-||-||-||A++||対魔力:-||変容:A<br />気配感知:A+|| style="text-align:left" |
 
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| [[主人公 (Grand Order)]] || ? || ? || ? || ? || ? || A++ || 対魔力:A || 変容:A<br />気配感知:A+→A++<br />完全なる形:A || style="text-align:left"|強化クエストクリアで「気配感知」がA+からA++にランクアップ。
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|[[主人公 (Grand Order)]]||?||?||?||?||?||A++||対魔力:A||変容:A<br />気配感知:A+→A++<br />完全なる形:A|| style="text-align:left" |強化クエストクリアで「気配感知」がA+からA++にランクアップ。
 
|}
 
|}
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== [[宝具]] ==
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==[[宝具]]==
; 人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ)
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;人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ)
: ランク:A++<br />種別:対粛正宝具<br />レンジ:0~999<br />最大捕捉:1000人
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:ランク:A++<br />種別:対粛正宝具<br />レンジ:0~999<br />最大捕捉:1000人
: エルキドゥ自身を一つの神造兵装と化す宝具。
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:エルキドゥ自身を一つの神造兵装と化す宝具。
: アラヤ・ガイアの“抑止力”を自身に流し込み撃ち放つ、天地を貫く巨大な光の槍となる。膨大なエネルギーを変換した楔となって対象を貫き、繋ぎ留める。
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:アラヤ・ガイアの“抑止力”を自身に流し込み撃ち放つ、天地を貫く巨大な光の槍となる。膨大なエネルギーを変換した楔となって対象を貫き、繋ぎ留める。
: 抑止力の表れそのものとも言えるため、人類・星への破壊行為に反応して威力が激増する<ref group = "注">「fake」作者の成田良悟氏のTweetによれば、[[殺生院キアラ]]のような連中に特攻効果が発生するとのこと。[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/862244846416707585]</ref>。
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:抑止力の表れそのものとも言えるため、人類・星への破壊行為に反応して威力が激増する<ref group="注">「fake」作者の成田良悟氏のTweetによれば、[[殺生院キアラ]]のような連中に特攻効果が発生するとのこと。[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/862244846416707585]</ref>。
: ギルガメッシュの『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』と同じ読みを持つ宝具。相性もあるが、威力としても『天地乖離す開闢の星』と拮抗している。
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:ギルガメッシュの『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』と同じ読みを持つ宝具。相性もあるが、威力としても『天地乖離す開闢の星』と拮抗している。
:『Grand Order』では数いるサーヴァントの中でも高い宝具火力が特徴の一騎。「敵単体の防御力ダウン<ref group = "注" name="3ターン">3ターン</ref><ref group = "注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>&敵単体に超強力な攻撃&敵単体が〔神性〕特性を持つ場合スタン状態を付与<ref group = "注" name="1ターン">1ターン</ref>」という効果のBuster宝具。
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:『Grand Order』では数いるサーヴァントの中でも高い宝具火力が特徴の一騎。「敵単体の防御力ダウン<ref group="注" name="3ターン">3ターン</ref><ref group="注" name="オーバーチャージで効果UP">オーバーチャージで効果UP</ref>&敵単体に超強力な攻撃&敵単体が〔神性〕特性を持つ場合スタン状態を付与<ref group="注" name="1ターン">1ターン</ref>」という効果のBuster宝具。
: 強化後はランクがEXに上昇。ダメージ倍率が上がり、〔人類の脅威〕特攻攻撃が付与される。
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:強化後はランクがEXに上昇。ダメージ倍率が上がり、〔人類の脅威〕特攻攻撃が付与される。
    
;民の叡智(エイジ・オブ・バビロン)
 
;民の叡智(エイジ・オブ・バビロン)
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:そして上記の設定と無数に槍や鎖を生み出していることからわかるように、'''その時代における兵器を、神代の神秘を宿した状態で、大量生産してぶつけることができる。'''
 
:そして上記の設定と無数に槍や鎖を生み出していることからわかるように、'''その時代における兵器を、神代の神秘を宿した状態で、大量生産してぶつけることができる。'''
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== 真名:エルキドゥ ==
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==真名:エルキドゥ==
 
:エルキドゥ。最古の英雄王[[ギルガメッシュ]]の唯一無二の友にして、神が作った宝具そのものと言える存在。
 
:エルキドゥ。最古の英雄王[[ギルガメッシュ]]の唯一無二の友にして、神が作った宝具そのものと言える存在。
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:二人は共に冒険を繰り広げ、苦楽を分かち合い<br>―――そして女神の怒りに触れて永遠に引き裂かれた。
 
:二人は共に冒険を繰り広げ、苦楽を分かち合い<br>―――そして女神の怒りに触れて永遠に引き裂かれた。
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== 登場作品と役柄 ==
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==登場作品と役柄==
 
===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
 
;[[Fate/stay night]]、[[Fate/hollow ataraxia]]
 
;[[Fate/stay night]]、[[Fate/hollow ataraxia]]
 
: 名前だけ登場。ギルガメッシュが「友」と呼び好んで使う武器「天の鎖」の真名。
 
: 名前だけ登場。ギルガメッシュが「友」と呼び好んで使う武器「天の鎖」の真名。
; [[Fate/Zero]]
+
;[[Fate/Zero]]
: ギルガメッシュの回想の中に登場。彼がエルキドゥの面影を重ねた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]に執着するようになり、また、[[イスカンダル|ライダー]]の誘いを退ける理由となる。
+
:ギルガメッシュの回想の中に登場。彼がエルキドゥの面影を重ねた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]に執着するようになり、また、[[イスカンダル|ライダー]]の誘いを退ける理由となる。
; [[Fate/EXTRA CCC]]
+
;[[Fate/EXTRA CCC]]
: ギルガメッシュの回想の中に登場。ウルクでの戦いとその後の友情、最後の別れについて語られる。
+
:ギルガメッシュの回想の中に登場。ウルクでの戦いとその後の友情、最後の別れについて語られる。
; [[Fate/strange Fake]]
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;[[Fate/strange Fake]]
: ランサーのサーヴァントとして登場。マスターは銀色の狼に似た合成獣。
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:ランサーのサーヴァントとして登場。マスターは銀色の狼に似た合成獣。
; [[Fate/Grand Order]]
+
;[[Fate/Grand Order]]
: 第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』解禁に伴い実装。
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:第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』解禁に伴い実装。
: ストーリー本編では第七特異点に、当時没したばかりだったエルキドゥ本人の遺体に新たな人格を宿らせた存在「[[キングゥ]]」が登場。
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:ストーリー本編では第七特異点に、当時没したばかりだったエルキドゥ本人の遺体に新たな人格を宿らせた存在「[[キングゥ]]」が登場。
: なおエルキドゥ本人は、第七特異点では回想シーンですら登場しないが、英霊召喚(いわゆるガチャ)で入手できるのはキングゥではなくエルキドゥ本人である。終章『冠位時間神殿 ソロモン』に登場した際には、幕間の物語で語られたような、キングゥの特徴が一部表層化していた。
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:なおエルキドゥ本人は、第七特異点では回想シーンですら登場しないが、英霊召喚(いわゆるガチャ)で入手できるのはキングゥではなくエルキドゥ本人である。終章『冠位時間神殿 ソロモン』に登場した際には、幕間の物語で語られたような、キングゥの特徴が一部表層化していた。
: ウルクの民はエルキドゥに感謝や親愛の念を持っており、彼の死を聞いた際には嘆き悲しんだんだとされる。一方で、「ヒトモドキ」として陰で蔑まれる存在でもあった。
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:ウルクの民はエルキドゥに感謝や親愛の念を持っており、彼の死を聞いた際には嘆き悲しんだんだとされる。一方で、「ヒトモドキ」として陰で蔑まれる存在でもあった。
: 2022年ホワイトデーイベント『[[15人の理知的なメガネたち]]』ではメガネ型簡易霊衣「スタイリッシュトップリム」が実装している。
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:2022年ホワイトデーイベント『[[15人の理知的なメガネたち]]』ではメガネ型簡易霊衣「スタイリッシュトップリム」が実装している。
    
===その他===
 
===その他===
; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
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;[[TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
: 2009年の「戦車男」では、ひきこもり時々ストーカーなギルの幼馴染。性別は'''おんなのこ'''。
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:2009年の「戦車男」では、ひきこもり時々ストーカーなギルの幼馴染。性別は'''おんなのこ'''。
; [[ちびちゅき!]]
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;[[ちびちゅき!]]
: 初等部所属。皆に避けられて寂しそうにしていた[[ルゥ=ベオウルフ|ベオ]]を見て、彼に「一緒に遊ぼう」と声をかけ、友達になる。ギルガメッシュが嫉妬に狂うほどベオとは仲良し。
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:初等部所属。皆に避けられて寂しそうにしていた[[ルゥ=ベオウルフ|ベオ]]を見て、彼に「一緒に遊ぼう」と声をかけ、友達になる。ギルガメッシュが嫉妬に狂うほどベオとは仲良し。
   −
== 人間関係 ==
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==人間関係==
=== Fate/strange Fake ===
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===Fate/strange Fake===
; [[ギルガメッシュ]]
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;[[ギルガメッシュ]]
: 友であるギルガメッシュと同じ戦場に招かれたことは彼を歓喜させたが、その喜びはたとえ、いずれ聖杯を巡って干戈を交えることになろうとも、互いに本気で殺し合うことになろうとも、些かも曇ることはない。
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:友であるギルガメッシュと同じ戦場に招かれたことは彼を歓喜させたが、その喜びはたとえ、いずれ聖杯を巡って干戈を交えることになろうとも、互いに本気で殺し合うことになろうとも、些かも曇ることはない。
: 実際のところ、互いにサーヴァントになってからは自身を「影法師」のようなものと考えており、敵同士になったとしても戦い合う事に抵抗はないし、どちらかが死んだとしてもそれを成した相手に怒りを向けたりはせず「ではまた」とほほ笑むという。
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:実際のところ、互いにサーヴァントになってからは自身を「影法師」のようなものと考えており、敵同士になったとしても戦い合う事に抵抗はないし、どちらかが死んだとしてもそれを成した相手に怒りを向けたりはせず「ではまた」とほほ笑むという。
; [[銀狼の合成獣]]
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;[[銀狼の合成獣]]
: 偽りの聖杯戦争におけるマスター。彼の本能のみから来る『生きる』という叫びを召喚の儀式に換え、スノーフィールドの地に現界する。
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:偽りの聖杯戦争におけるマスター。彼の本能のみから来る『生きる』という叫びを召喚の儀式に換え、スノーフィールドの地に現界する。
; [[ティーネ・チェルク]]
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;[[ティーネ・チェルク]]
: アーチャーのマスター。自分の旧知の人間のマスターということで興味を持っている。
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:アーチャーのマスター。自分の旧知の人間のマスターということで興味を持っている。
: 姿形や性格はまったく異なるが、その「儚さ」がフワワを連想させる、とのことである。また、「土地そのものに接続されて縛られている」という点も同じ雰囲気を感じた理由だとか。
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:姿形や性格はまったく異なるが、その「儚さ」がフワワを連想させる、とのことである。また、「土地そのものに接続されて縛られている」という点も同じ雰囲気を感じた理由だとか。
; [[ティア・エスカルドス]]
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;[[ティア・エスカルドス]]
: バーサーカーのマスターだったフラットの内側にいた「僕」。
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:バーサーカーのマスターだったフラットの内側にいた「僕」。
: その誕生を祝福しつつも、星に敵対することを看過できずに敵対し、地球規模の攻撃の応酬を繰り広げた。
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:その誕生を祝福しつつも、星に敵対することを看過できずに敵対し、地球規模の攻撃の応酬を繰り広げた。
   −
=== Fate/Extra CCC===
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===Fate/Extra CCC===
; [[主人公 (EXTRA)]]
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;[[主人公 (EXTRA)]]
: 夢の中で主人公に語り掛け、友への問いを託したとする説がある。
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:夢の中で主人公に語り掛け、友への問いを託したとする説がある。
: だとしたらなぜエルキドゥが直接ギルガメッシュと会わずにこのような行動をするのか、そもそも、どうして主人公に干渉できるのかは作中では謎のままである。
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:だとしたらなぜエルキドゥが直接ギルガメッシュと会わずにこのような行動をするのか、そもそも、どうして主人公に干渉できるのかは作中では謎のままである。
    
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
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;[[ギルガメッシュ〔キャスター〕]]
 
;[[ギルガメッシュ〔キャスター〕]]
: エルキドゥの死をもって人の王として完成した親友の姿。青年期と違って、カルデアでは「我にエルキドゥと話す自由はない」と語り、距離を置こうとしている。エルキドゥも「自分はただのシステムであるべき」として会いに行こうとはしていない。ただし、エルキドゥが「休め休め」と言っているらしく、明らかに交流がありそうな気配もある。  
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:エルキドゥの死をもって人の王として完成した親友の姿。青年期と違って、カルデアでは「我にエルキドゥと話す自由はない」と語り、距離を置こうとしている。エルキドゥも「自分はただのシステムであるべき」として会いに行こうとはしていない。ただし、エルキドゥが「休め休め」と言っているらしく、明らかに交流がありそうな気配もある。
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; [[キングゥ]]
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;[[キングゥ]]
: エルキドゥの遺体に新たな人格を宿らせた存在。ソロモン直下の敵としてウルクに敵対する。
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:エルキドゥの遺体に新たな人格を宿らせた存在。ソロモン直下の敵としてウルクに敵対する。
: 自身の特性から、キングゥの意識・体験はエルキドゥのものとして座に刻まれるようになっており、イベントでは彼の意識に突き動かされるエルキドゥが登場することもあった。
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:自身の特性から、キングゥの意識・体験はエルキドゥのものとして座に刻まれるようになっており、イベントでは彼の意識に突き動かされるエルキドゥが登場することもあった。
: カルデアに召喚されたエルキドゥは、幕間の物語「神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ」において、自分の姿でウルクの人々を殺戮した彼を恨まず、彼の残した『遺産』と物語を賞賛を以って自らの霊基に受け入れた。
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:カルデアに召喚されたエルキドゥは、幕間の物語「神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ」において、自分の姿でウルクの人々を殺戮した彼を恨まず、彼の残した『遺産』と物語を賞賛を以って自らの霊基に受け入れた。
    
;[[フランケンシュタイン]]、[[ブリュンヒルデ]]、[[加藤段蔵]]、[[哪吒]]
 
;[[フランケンシュタイン]]、[[ブリュンヒルデ]]、[[加藤段蔵]]、[[哪吒]]
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:間違っても本人ではないため「偽王」呼ばわりだが、それ以外ではそこまで悪感情を持っているわけではない模様。
 
:間違っても本人ではないため「偽王」呼ばわりだが、それ以外ではそこまで悪感情を持っているわけではない模様。
   −
=== ちびちゅき! ===
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===ちびちゅき!===
; [[ルゥ=ベオウルフ]]
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;[[ルゥ=ベオウルフ]]
: 初等部での友人。狼の友人?がもういる上に彼自身も出自が独特なため、友人になることにもまったく抵抗が無い。
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:初等部での友人。狼の友人?がもういる上に彼自身も出自が独特なため、友人になることにもまったく抵抗が無い。
   −
=== 生前 ===
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===生前===
; [[ギルガメッシュ]]
+
;[[ギルガメッシュ]]
: はじめは行いを正すべき暴君と見て戦いを挑み、天地を揺るがす対決の末に互いを認め合った後は、世界の終わりまで道具の一つとして傍に在り続ける事を誓った相手。
+
:神々に生み出された『天の楔』にして、自身の誕生の要因。
: だが黄金の王はただ一つの「友」という価値をエルキドゥに与え、宝物庫の財宝全てより勝る財宝とした。
+
:はじめは行いを正すべき暴君と見て戦いを挑み、天地を揺るがす対決の末に互いを認め合った後は、世界の終わりまで道具の一つとして傍に在り続ける事を誓った相手。
: 彼と異なり世界の全ての人を友人だと思っているが、彼については心の内側まで全て曝け出しても良い唯一の親友と思っている。
+
:だが黄金の王はただ一つの「友」という価値をエルキドゥに与え、宝物庫の財宝全てより勝る財宝とした。
; シャムハト
+
:彼と異なり世界の全ての人を友人だと思っているが、彼については心の内側まで全て曝け出しても良い唯一の親友と思っている。
: 同時代の聖娼。一週間寝食を共にしたことで彼女の姿を写し取り、現在の姿になった。
+
;シャムハト
: エルキドゥとギルガメッシュの最初の対決の現場にも居合わせており、その様を「世界が七度生まれ、七度滅びたようだった」と詩的に表現している。
+
:同時代の聖娼。一週間寝食を共にしたことで彼女の姿を写し取り、現在の姿になった。
; [[イシュタル]]
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:エルキドゥとギルガメッシュの最初の対決の現場にも居合わせており、その様を「世界が七度生まれ、七度滅びたようだった」と詩的に表現している。
: かつての主たる神々の一柱。ギルガメッシュに振られたことの意趣返しとしてエルキドゥに致命傷を負わせ、結果的に死に至らしめる原因を作った張本人であり、唯一嫌う相手。
+
;[[イシュタル]]
: 石碑に刻まれた神話の中でも二人の仲は最悪であり、どのような状況であろうと手を取り合うことはない。両者が顔を合わせれば'''罵り合いや殺し合いが始まるのは自明の理'''である<ref group = "注">なお、時間神殿での戦いでは人理焼却が実行する瀬戸際だったのかエルキドゥを見逃していた<del>その割には(魔神柱を巻き込む形とは言え)例のごとく殺し合いに発展したが</del>。寧ろサブナックがある言葉を発したことで両者の逆鱗に触れてしまい、殺し合いそっちのけで叩き潰される羽目となった。</ref>。彼女に対する認識も「人から愛想を尽かされた'''邪神'''」とボロクソである。
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:かつての主たる神々の一柱。ギルガメッシュに振られたことの意趣返しとしてエルキドゥに致命傷を負わせ、結果的に死に至らしめる原因を作った張本人であり、唯一嫌う相手。
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:石碑に刻まれた神話の中でも二人の仲は最悪であり、どのような状況であろうと手を取り合うことはない。両者が顔を合わせれば'''罵り合いや殺し合いが始まるのは自明の理'''である<ref group="注">なお、時間神殿での戦いでは人理焼却が実行する瀬戸際だったのかエルキドゥを見逃していた<del>その割には(魔神柱を巻き込む形とは言え)例のごとく殺し合いに発展したが</del>。寧ろサブナックがある言葉を発したことで両者の逆鱗に触れてしまい、殺し合いそっちのけで叩き潰される羽目となった。</ref>。彼女に対する認識も「人から愛想を尽かされた'''邪神'''」とボロクソである。
 
:『Fate/Grand Order』では彼女がカルデアにいると投げつけるものを探しにいこうとする。後述するように、生前にウルクを破壊した上でギルガメッシュを呪おうとした彼女に怒り、[[グガランナ|天の牡牛]]の臓物を投げつけている。
 
:『Fate/Grand Order』では彼女がカルデアにいると投げつけるものを探しにいこうとする。後述するように、生前にウルクを破壊した上でギルガメッシュを呪おうとした彼女に怒り、[[グガランナ|天の牡牛]]の臓物を投げつけている。
 
:彼女を含む神性たちについては「春先の街に現れる変わり者を相手にしていると思うことが会話するうえでのコツ」だとのこと。
 
:彼女を含む神性たちについては「春先の街に現れる変わり者を相手にしていると思うことが会話するうえでのコツ」だとのこと。
; [[フワワ]]
+
;[[フワワ]]
: かつて戦った怪物であり、友。
+
:かつて戦った怪物であり、友。
: エルキドゥをも上回る力を有しており、鋭利な爪を持っていたが、一方で無垢な少女の心を持ち、頭部に薄い色の花の冠を着けていた。
+
:エルキドゥをも上回る力を有しており、鋭利な爪を持っていたが、一方で無垢な少女の心を持ち、頭部に薄い色の花の冠を着けていた。
: イシュタルとエレシュキガル以外の神々は彼女のことを「完全な人間」だと思っており、エルキドゥ自身もシャムハトやギルガメッシュと出会うまではそう信じ込んでいたとのこと。それが後世の決別に繋がったのであろうか。
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:イシュタルとエレシュキガル以外の神々は彼女のことを「完全な人間」だと思っており、エルキドゥ自身もシャムハトやギルガメッシュと出会うまではそう信じ込んでいたとのこと。それが後世の決別に繋がったのであろうか。
: 自身の幕間の物語で明かされた内容によると、彼女を森から解き放てなかったことを現在でも後悔しており、カルデアでも解決方法を模索している模様。  
+
:自身の幕間の物語で明かされた内容によると、彼女を森から解き放てなかったことを現在でも後悔しており、カルデアでも解決方法を模索している模様。
   −
=== その他 ===
+
===その他===
; [[子ギル (Grand Order)|子ギル]]
+
;[[子ギル (Grand Order)|子ギル]]
: 自分と出会う以前の、幼少期のギルガメッシュ。
+
:自分と出会う以前の、幼少期のギルガメッシュ。
: サーヴァントの特性上互いの記憶は存在するが、今のところ言及はない。
+
:サーヴァントの特性上互いの記憶は存在するが、今のところ言及はない。
   −
== 名台詞 ==
+
==名台詞==
=== Fate/strange Fake ===
+
===Fate/strange Fake===
; 「君が……僕を呼び出したマスターかい?」
+
;「君が……僕を呼び出したマスターかい?」
: 傷ついた銀狼の前に現れ、柔らかな声で語りかける。
+
:傷ついた銀狼の前に現れ、柔らかな声で語りかける。
   −
; 「あの広場での決闘の続きも……それはそれで楽しそうだね」
+
;「あの広場での決闘の続きも……それはそれで楽しそうだね」
: 聖杯戦争という戦場でかつての友にまみえ、たとえこちらが相手の首を刎ねようとも、相手がこちらの心臓を抉ろうとも。たかが一度や二度の、いや、千度の殺し合いをしたとても自分たちの間に織り成された絆は断ち切られはしない、という確信に満ちた言葉。
+
:聖杯戦争という戦場でかつての友にまみえ、たとえこちらが相手の首を刎ねようとも、相手がこちらの心臓を抉ろうとも。たかが一度や二度の、いや、千度の殺し合いをしたとても自分たちの間に織り成された絆は断ち切られはしない、という確信に満ちた言葉。
    
;「この時代に調整して言うなら……こんな感じかな」<br>「僕も……<RUBY><RB>出し惜しみ無し</RB><RT>フルスロットル</RT></RUBY>で行くよ、ギル」
 
;「この時代に調整して言うなら……こんな感じかな」<br>「僕も……<RUBY><RB>出し惜しみ無し</RB><RT>フルスロットル</RT></RUBY>で行くよ、ギル」
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:二人の戦いに水を差す闖入者に対し、怒りを顕わにするギルガメッシュを穏やかに宥めるように語りかける。<br>先ほどから変わらず降り注ぎ続ける宝具の山を大地の触手で撃ち落としながら。
 
:二人の戦いに水を差す闖入者に対し、怒りを顕わにするギルガメッシュを穏やかに宥めるように語りかける。<br>先ほどから変わらず降り注ぎ続ける宝具の山を大地の触手で撃ち落としながら。
   −
; 「ギルのご飯には梅干し乗せるね」
+
;「ギルのご飯には梅干し乗せるね」
 
:TYPE-MOONエース付録版。ティーネ+銀狼組が四畳半で暮らす家族パロらしきもので、エルキドゥがゲームをしているギルガメッシュにご飯を配膳しながら発した台詞。ウェイバーが遊びに来るらしい。
 
:TYPE-MOONエース付録版。ティーネ+銀狼組が四畳半で暮らす家族パロらしきもので、エルキドゥがゲームをしているギルガメッシュにご飯を配膳しながら発した台詞。ウェイバーが遊びに来るらしい。
   −
=== Fate/EXTRA CCC ===
+
===Fate/EXTRA CCC===
; 「そうだ。僕の手で、君の慢心を正そう」
+
;「そうだ。僕の手で、君の慢心を正そう」
: ギルガメッシュの「貴様が、我を諌めると?」という問いかけに対して。
+
:ギルガメッシュの「貴様が、我を諌めると?」という問いかけに対して。
: 「慢心」ではなく「孤独」と言うべきだったが、それはできなかった。ギルガメッシュの誇りを傷つけないために。
+
:「慢心」ではなく「孤独」と言うべきだったが、それはできなかった。ギルガメッシュの誇りを傷つけないために。
   −
; 「使ってしまった財宝は、惜しくないのかい?」
+
;「使ってしまった財宝は、惜しくないのかい?」
: 「Fate/stay night」などで見せる財宝を投げ打つ攻撃をギルガメッシュが覚えたのは、エルキドゥとの死闘が発端。
+
:「Fate/stay night」などで見せる財宝を投げ打つ攻撃をギルガメッシュが覚えたのは、エルキドゥとの死闘が発端。
: ある意味ではギルガメッシュがアーチャーで召喚されるようになった原因である。
+
:ある意味ではギルガメッシュがアーチャーで召喚されるようになった原因である。
   −
; 「そうか。<br> つまり君は、見定める道の方を尊んだんだね」
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;「そうか。<br> つまり君は、見定める道の方を尊んだんだね」
: 時には北風も必要だろう、というギルガメッシュの言葉でエルキドゥは彼を完全に理解する。
+
:時には北風も必要だろう、というギルガメッシュの言葉でエルキドゥは彼を完全に理解する。
: エルキドゥの返しに、ギルガメッシュは幼年期に見せた、涼風のような微笑みを浮かべた。
+
:エルキドゥの返しに、ギルガメッシュは幼年期に見せた、涼風のような微笑みを浮かべた。
   −
; 「僕は道具だ。君が裁定する必要のないものだ。<br> 世界の終りまで、君の傍に有り続けられる」
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;「僕は道具だ。君が裁定する必要のないものだ。<br> 世界の終りまで、君の傍に有り続けられる」
: 遥か先を見据えるギルガメッシュに向けて放った台詞。
+
:遥か先を見据えるギルガメッシュに向けて放った台詞。
: 自分を道具と言うエルキドゥに、ギルガメッシュは「友」と言い正す。この輝くような大切な言葉が、エルキドゥに本当の意味での自我を持たせた。
+
:自分を道具と言うエルキドゥに、ギルガメッシュは「友」と言い正す。この輝くような大切な言葉が、エルキドゥに本当の意味での自我を持たせた。
   −
; 「悲しむ必要はありません。僕は兵器だ。<br> 君にとって数ある財宝の一つにすぎない。<br> この先、僕を上回る宝はいくらでも現れる。<br> だから君が頬を濡らすほどの理由も価値も、<br> 僕にはとうにないのです」
+
;「悲しむ必要はありません。僕は兵器だ。<br> 君にとって数ある財宝の一つにすぎない。<br> この先、僕を上回る宝はいくらでも現れる。<br> だから君が頬を濡らすほどの理由も価値も、<br> 僕にはとうにないのです」
: 土塊に戻っていくエルキドゥを抱き抱え、号泣するギルガメッシュへの進言。
+
:土塊に戻っていくエルキドゥを抱き抱え、号泣するギルガメッシュへの進言。
   −
; ――ああ。<br>  なんて、罪深い。
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;――ああ。<br>  なんて、罪深い。
: 末期の独白。死にゆく己を未来永劫ただ一人の友にさせてしまったことで、エルキドゥを失ったギルガメッシュは友を欠けさせたまま未来永劫孤独となる。孤高で在り続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの矜持に、永遠の瑕を付けてしまった悔恨。
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:末期の独白。死にゆく己を未来永劫ただ一人の友にさせてしまったことで、エルキドゥを失ったギルガメッシュは友を欠けさせたまま未来永劫孤独となる。孤高で在り続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの矜持に、永遠の瑕を付けてしまった悔恨。
   −
; ……だからこそ、いま君に問うて欲しい。<br> まだ人間を愛しているか。<br> 今でも友の名前を、おぼえているか、と。<br> 遠い時代の過ちを、もう捨て去ってくれているのかを――
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;……だからこそ、いま君に問うて欲しい。<br> まだ人間を愛しているか。<br> 今でも友の名前を、おぼえているか、と。<br> 遠い時代の過ちを、もう捨て去ってくれているのかを――
: 自分は既に消え去った身であるが故に、主人公に問いを託す。彼の答えは――――
+
:自分は既に消え去った身であるが故に、主人公に問いを託す。彼の答えは――――
   −
=== Fate/Zero ===
+
===Fate/Zero===
 
;『この僕の亡き後に、誰が君を理解するのだ? 誰が君と共に歩むのだ?<br> <ruby><rb>朋友</rb><rt>とも</rt></ruby>よ……これより始まる君の孤独を偲べば、僕は泣かずにはいられない……』
 
;『この僕の亡き後に、誰が君を理解するのだ? 誰が君と共に歩むのだ?<br> <ruby><rb>朋友</rb><rt>とも</rt></ruby>よ……これより始まる君の孤独を偲べば、僕は泣かずにはいられない……』
: 息を引き取る間際、親友である黄金の王に「なぜ泣くのか」と問われて。
+
:息を引き取る間際、親友である黄金の王に「なぜ泣くのか」と問われて。
: 生命の尽きる瞬間にありながらも、心にかかるのはこの世においてただ一人の友を失い、未来永劫友のいない孤独を行くと決めた友の道のみ。
+
:生命の尽きる瞬間にありながらも、心にかかるのはこの世においてただ一人の友を失い、未来永劫友のいない孤独を行くと決めた友の道のみ。
: その最期を看取ったギルガメッシュは初めて死への怖れを知り、不死を求めて放浪の旅に出る。
+
:その最期を看取ったギルガメッシュは初めて死への怖れを知り、不死を求めて放浪の旅に出る。
   −
=== Fate/Grand Order ===
+
===Fate/Grand Order===
    
====マテリアル====
 
====マテリアル====
;「サーヴァント・ランサー、エルキドゥ。キミの呼び声で起動した。<br/> どうか自在に、無慈悲に使って欲しいな。マスター」  
+
;「サーヴァント・ランサー、エルキドゥ。キミの呼び声で起動した。<br /> どうか自在に、無慈悲に使って欲しいな。マスター」
: 召喚時。神によって鋳造された最強の矛と盾は、人類最後のマスターの呼び声で起動した。
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:召喚時。神によって鋳造された最強の矛と盾は、人類最後のマスターの呼び声で起動した。
: この台詞に代表されるように本作においてプレイヤーと接する「エルキドゥ」は、非戦闘時には自身を兵器として扱いマスターに一線を引いた対応をし、戦闘中は攻撃的な戦闘狂じみたセリフを吐きまくる等、過去の作品のキャラクター像とはかけ離れている。また、唯一嫌う相手であるイシュタルとの絡みが多く、犬猿の仲である彼女へのキツい態度が強調される。
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:この台詞に代表されるように本作においてプレイヤーと接する「エルキドゥ」は、非戦闘時には自身を兵器として扱いマスターに一線を引いた対応をし、戦闘中は攻撃的な戦闘狂じみたセリフを吐きまくる等、過去の作品のキャラクター像とはかけ離れている。また、唯一嫌う相手であるイシュタルとの絡みが多く、犬猿の仲である彼女へのキツい態度が強調される。
    
====戦闘====
 
====戦闘====
;「それも、いいね」<br/>「呼び起こすは星の息吹。人と共に歩もう、僕は。故に―――『<ruby>人よ、神を繋ぎとめよう<rb></rb><rt>エヌマ・エリシュ</rt></ruby>』!!」
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;「それも、いいね」<br />「呼び起こすは星の息吹。人と共に歩もう、僕は。故に―――『<ruby>人よ、神を繋ぎとめよう<rb></rb><rt>エヌマ・エリシュ</rt></ruby>』!!」
: 宝具解放。神によって創られ、人と共に歩む神造兵器が自身の体を以て放つ、神を律する『天の鎖』。
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:宝具解放。神によって創られ、人と共に歩む神造兵器が自身の体を以て放つ、神を律する『天の鎖』。
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;「いいね。性能を競い合うんだね?」<br/>「さぁ、どこを切り落とそうか」<br/>「良い声を聞かせておくれ」<br/>「お疲れ様。良い切れ味だったよ? キミたち」
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;「いいね。性能を競い合うんだね?」<br />「さぁ、どこを切り落とそうか」<br />「良い声を聞かせておくれ」<br />「お疲れ様。良い切れ味だったよ? キミたち」
: 上から順に「戦闘開始時」「スキル使用時」「Exアタック時」「戦闘終了時」の台詞。上述した「攻撃的なセリフ」からいくつか抜粋。
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:上から順に「戦闘開始時」「スキル使用時」「Exアタック時」「戦闘終了時」の台詞。上述した「攻撃的なセリフ」からいくつか抜粋。
: 単に敵には容赦しないということなのか、それとも………。
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:単に敵には容赦しないということなのか、それとも………。
    
====マイルーム====
 
====マイルーム====
;「壊れかけた神の武器。かつて、僕はそう呼ばれたことがある。<br/> 間違っているとは思わない。確かに僕は壊れかけているんだろうし」 <br/>「壊れかけているからこそ、僕は、僕自身の在り方を再定義した。<br/> 人と共に歩み、人に使われるものになろうとね」 <br/>「僕は人とともに歩むと決めたんだ。君は、人だね。<br/> なら遠慮する必要はない。存分に僕を使うといいよ」
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;「壊れかけた神の武器。かつて、僕はそう呼ばれたことがある。<br /> 間違っているとは思わない。確かに僕は壊れかけているんだろうし」 <br />「壊れかけているからこそ、僕は、僕自身の在り方を再定義した。<br /> 人と共に歩み、人に使われるものになろうとね」 <br />「僕は人とともに歩むと決めたんだ。君は、人だね。<br /> なら遠慮する必要はない。存分に僕を使うといいよ」
: 上から順に、「絆Lv3」「絆Lv4」「絆Lv1」のマイルーム会話。
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:上から順に、「絆Lv3」「絆Lv4」「絆Lv1」のマイルーム会話。
: エルキドゥという英霊の、兵器としての在り方の一端が示される。本作に置けるエルキドゥは「兵器として在ること」を中心にしているのか、マスターと触れ合ったり交流するような場面が聴ける会話は少ない。
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:エルキドゥという英霊の、兵器としての在り方の一端が示される。本作に置けるエルキドゥは「兵器として在ること」を中心にしているのか、マスターと触れ合ったり交流するような場面が聴ける会話は少ない。
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;「ごめん、特別に好きという個体はないんだ。<br/> そういうのはもう、考えないようにしているというか、予備がないというか……。とにかく、ごめんね」
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;「ごめん、特別に好きという個体はないんだ。<br /> そういうのはもう、考えないようにしているというか、予備がないというか……。とにかく、ごめんね」
: マイルーム会話「好きなもの」。
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:マイルーム会話「好きなもの」。
: エルキドゥを「生涯唯一の友」と定めた[[ギルガメッシュ|黄金の王]]と同じく、エルキドゥもまた彼のことが自身の多くを占めていることが察せられる。
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:エルキドゥを「生涯唯一の友」と定めた[[ギルガメッシュ|黄金の王]]と同じく、エルキドゥもまた彼のことが自身の多くを占めていることが察せられる。
: ……のはいいのだが、おかげでマスターは「ごめんね」とか言われてしまうのであった。およそどんな相手とでも深い絆を結べるFGO主人公としてはかなり珍しいケースだろう。
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:……のはいいのだが、おかげでマスターは「ごめんね」とか言われてしまうのであった。およそどんな相手とでも深い絆を結べるFGO主人公としてはかなり珍しいケースだろう。
    
;「嫌いなものは……そうだな。錆とか、カビとか、徹底的に駆除したくなるかな」
 
;「嫌いなものは……そうだな。錆とか、カビとか、徹底的に駆除したくなるかな」
: マイルーム会話「嫌いなもの」。
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:マイルーム会話「嫌いなもの」。
: 彼の嫌うものとしては予想外とも言えるが、やはり自身を兵器と定義するだけあって、メンテナンスを怠って錆が広がってしまうのは許しがたいのだろうか。
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:彼の嫌うものとしては予想外とも言えるが、やはり自身を兵器と定義するだけあって、メンテナンスを怠って錆が広がってしまうのは許しがたいのだろうか。
    
====イベント====
 
====イベント====
;「さあ?君を助けたかった理由は、正直、僕にも分からない。けれど強く、この<ruby>心臓<rb></rb><rt>むね</rt></ruby>が訴えていた。<br/> 複合神性。復讐に落ちた女神が、ただの一度も自由を知らぬまま消える事を、二度とは見たくないと」
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;「さあ?君を助けたかった理由は、正直、僕にも分からない。けれど強く、この<ruby>心臓<rb></rb><rt>むね</rt></ruby>が訴えていた。<br /> 複合神性。復讐に落ちた女神が、ただの一度も自由を知らぬまま消える事を、二度とは見たくないと」
 
:「デスジェイル・サマーエスケイプ〜罪と絶望のメイヴ大監獄2017〜」において、メイヴの手により大監獄の柱として囚われていたゴルゴーンを解放した際、彼女から何故自分を助けるのかと問われた際の返答。
 
:「デスジェイル・サマーエスケイプ〜罪と絶望のメイヴ大監獄2017〜」において、メイヴの手により大監獄の柱として囚われていたゴルゴーンを解放した際、彼女から何故自分を助けるのかと問われた際の返答。
 
:本来エルキドゥにゴルゴーンとの繋がりは生前にも、どの並行世界においても存在しない。だが…バビロニアに於いて、[[キングゥ|エルキドゥの肉体を使っていた者]]とゴルゴーンは確かに縁があった。その者はもう死に絶え、事の真相は定かではない。その亡き者の強き想いがエルキドゥに引き継がれたのか……はたまたもしかして…?
 
:本来エルキドゥにゴルゴーンとの繋がりは生前にも、どの並行世界においても存在しない。だが…バビロニアに於いて、[[キングゥ|エルキドゥの肉体を使っていた者]]とゴルゴーンは確かに縁があった。その者はもう死に絶え、事の真相は定かではない。その亡き者の強き想いがエルキドゥに引き継がれたのか……はたまたもしかして…?
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===戦車男===
 
===戦車男===
 
;「はは、やはり君は僕がいないとダメだね」
 
;「はは、やはり君は僕がいないとダメだね」
: 作者の設定画 [https://twitter.com/harunotomoya/status/186162524708798464]。僕っ娘であるらしい。
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:作者の設定画 [https://twitter.com/harunotomoya/status/186162524708798464]。僕っ娘であるらしい。
 
;「きた! 言峰おじさんの寸勁呼び出し!<br> この風圧で前回僕は痛い目にあったんだ!」<br>「しかし今回は優雅な下着を穿いてきたから備えは万全なのさ!」
 
;「きた! 言峰おじさんの寸勁呼び出し!<br> この風圧で前回僕は痛い目にあったんだ!」<br>「しかし今回は優雅な下着を穿いてきたから備えは万全なのさ!」
 
;「何でもない…よ」
 
;「何でもない…よ」
: 『TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasm』に掲載の『戦車男 A True Tank Story』より。
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:『TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasm』に掲載の『戦車男 A True Tank Story』より。
: 幼馴染みの引きこもりニート時々ストーカーことギルガメッシュの部屋に遊びに来たエルキドゥは前回、ギルの世話係である[[言峰綺礼|言峰おじさん]]の「家の柱に寸勁を打ち込む」という無茶な呼び出しの煽りを喰ってスカートがめくれてしまったのだが、しかしギルには子供っぽい'''犬プリントのパンツ'''を鼻で笑われてしまったので(コークスクリューで制裁)、今回は見られても大丈夫な下着を穿いてきたんだ! ……というちょっとズレた対策の取り方。
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:幼馴染みの引きこもりニート時々ストーカーことギルガメッシュの部屋に遊びに来たエルキドゥは前回、ギルの世話係である[[言峰綺礼|言峰おじさん]]の「家の柱に寸勁を打ち込む」という無茶な呼び出しの煽りを喰ってスカートがめくれてしまったのだが、しかしギルには子供っぽい'''犬プリントのパンツ'''を鼻で笑われてしまったので(コークスクリューで制裁)、今回は見られても大丈夫な下着を穿いてきたんだ! ……というちょっとズレた対策の取り方。
: 直後に同じコマ内の作者コメントの囲みで「'''スパッツを穿けばいいと思います'''」とツッコまれている。
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:直後に同じコマ内の作者コメントの囲みで「'''スパッツを穿けばいいと思います'''」とツッコまれている。
 
;「やっぱりガチャしてる!」
 
;「やっぱりガチャしてる!」
: 作者のツイッターより[https://twitter.com/harunotomoya/status/806583817657978880]。
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:作者のツイッターより[https://twitter.com/harunotomoya/status/806583817657978880]。
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== メモ ==
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==メモ==
 
*現状ランサークラスのみで登場しているが、バーサーカークラスの適性も持ち合わせている。そちらで召喚された場合はシャムハトと触れ合う前の、神が生み出した泥人形としての側面が強く出る模様。戦闘能力は間違いなく最高峰だが、当然燃費はよろしくないどころかまともな維持ができるマスターなんぞまずいないと予想される。
 
*現状ランサークラスのみで登場しているが、バーサーカークラスの適性も持ち合わせている。そちらで召喚された場合はシャムハトと触れ合う前の、神が生み出した泥人形としての側面が強く出る模様。戦闘能力は間違いなく最高峰だが、当然燃費はよろしくないどころかまともな維持ができるマスターなんぞまずいないと予想される。
 
*『CCC』のギルガメッシュルートでは、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外、不明なままである。前述の通り主人公に夢の中で話しかけ、自分と過去のギルガメッシュの記憶を見せてくるため、「このバーサーカーとはエルキドゥなのではないか?」という説が存在する。<br>だが元々「バーサーカー」のクラスは恐ろしいほどに燃費が悪い上に、ギルガメッシュより格上のサーヴァントを狂化して使役するなど文字通り狂気の沙汰である。また主人公がいくらサイバーゴーストに近い存在であるためリミッター制限が緩いと言っても、当初サーヴァントのステータスがオールEになるような魔力供給量では召喚した瞬間に干からびてしまう。<br>ギルガメッシュもこのことに対してはやけに素っ気なく、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」と、かつての友に対するものとは思えないような態度のコメントを残している。
 
*『CCC』のギルガメッシュルートでは、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外、不明なままである。前述の通り主人公に夢の中で話しかけ、自分と過去のギルガメッシュの記憶を見せてくるため、「このバーサーカーとはエルキドゥなのではないか?」という説が存在する。<br>だが元々「バーサーカー」のクラスは恐ろしいほどに燃費が悪い上に、ギルガメッシュより格上のサーヴァントを狂化して使役するなど文字通り狂気の沙汰である。また主人公がいくらサイバーゴーストに近い存在であるためリミッター制限が緩いと言っても、当初サーヴァントのステータスがオールEになるような魔力供給量では召喚した瞬間に干からびてしまう。<br>ギルガメッシュもこのことに対してはやけに素っ気なく、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」と、かつての友に対するものとは思えないような態度のコメントを残している。
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<!-- **『CCC』でも“それを、彼は違うものにした。この先、永遠に孤独であることを代償に”とあり、ギルガメッシュが未来永劫エルキドゥが唯一の友と宣言したことで己の死後の彼が孤独となることをエルキドゥが気にしている。孤高であり続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの挟持に永遠の傷を付けた、という独白とも合わせれば、『孤立』と『孤独』を異なる意味・意義として使っているためだと思われる。 -->
 
<!-- **『CCC』でも“それを、彼は違うものにした。この先、永遠に孤独であることを代償に”とあり、ギルガメッシュが未来永劫エルキドゥが唯一の友と宣言したことで己の死後の彼が孤独となることをエルキドゥが気にしている。孤高であり続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの挟持に永遠の傷を付けた、という独白とも合わせれば、『孤立』と『孤独』を異なる意味・意義として使っているためだと思われる。 -->
 
*『Fate/Zero』のドラマCDでは外見に似合わない男性的なCVが付けられているが、ドラマCD制作時では現在の中性的な容姿や具体的な人物像が確定されていなかった。
 
*『Fate/Zero』のドラマCDでは外見に似合わない男性的なCVが付けられているが、ドラマCD制作時では現在の中性的な容姿や具体的な人物像が確定されていなかった。
** 『Fate/Grand Order』では[[ランルーくん]]を演じた小林ゆう氏が担当することとなった。
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**『Fate/Grand Order』では[[ランルーくん]]を演じた小林ゆう氏が担当することとなった。
 
*エイプリルフール企画の『戦車男』では'''女の子'''という設定になっていて、幼馴染みであるギルガメッシュの部屋に窓から毎日のようにお邪魔したり、ギルガメッシュが[[イスカンダル|戦車男]]に強気な助言をする度に辛辣なツッコミを入れたり、言峰おじさん(映画公式サイトでは「おばさん」と呼ばれておりギルの母的な存在っぽかったのだが、後に春野氏本人が家政夫兼世話係の男性に訂正してしまった)が作ったご飯(当然マーボー)を一緒に食べたりするなど、当人間の認識はともかく傍目には'''リア充爆発しろ'''的な仲の良さである。<br>ちなみに愛犬のリョウ号は『strange Fake』でのマスターである銀狼で、成田犬という犬種らしい。勿論、成田良悟氏のもじりである。
 
*エイプリルフール企画の『戦車男』では'''女の子'''という設定になっていて、幼馴染みであるギルガメッシュの部屋に窓から毎日のようにお邪魔したり、ギルガメッシュが[[イスカンダル|戦車男]]に強気な助言をする度に辛辣なツッコミを入れたり、言峰おじさん(映画公式サイトでは「おばさん」と呼ばれておりギルの母的な存在っぽかったのだが、後に春野氏本人が家政夫兼世話係の男性に訂正してしまった)が作ったご飯(当然マーボー)を一緒に食べたりするなど、当人間の認識はともかく傍目には'''リア充爆発しろ'''的な仲の良さである。<br>ちなみに愛犬のリョウ号は『strange Fake』でのマスターである銀狼で、成田犬という犬種らしい。勿論、成田良悟氏のもじりである。
 
*一人称は基本的に「僕」だが、EXTRA主人公に語りかける声は「ワタシ」。
 
*一人称は基本的に「僕」だが、EXTRA主人公に語りかける声は「ワタシ」。
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*奈須氏によるサーヴァントの強さの位置付はAランク<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。
 
*奈須氏によるサーヴァントの強さの位置付はAランク<ref group="出" name="小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき">小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき</ref>。
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== 話題まとめ ==
+
==話題まとめ==
 
;ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥ
 
;ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥ
 
:エルキドゥはギルガメッシュと同様に『ギルガメシュ叙事詩』に登場する英雄だが、相違点が幾つか存在する。
 
:エルキドゥはギルガメッシュと同様に『ギルガメシュ叙事詩』に登場する英雄だが、相違点が幾つか存在する。
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:これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥがお互いを知っていたことが判明した。フワワは幼い頃ののエンキドゥを遠くで見たことがあるが喰い殺さず、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた(ただし、ギルガメシュと共に森に入った時点がエンキドゥとフワワのほぼ初対面であり、自然物としての同族意識はあれど過去に親しかったと解釈できる記述はない)。
 
:これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥがお互いを知っていたことが判明した。フワワは幼い頃ののエンキドゥを遠くで見たことがあるが喰い殺さず、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた(ただし、ギルガメシュと共に森に入った時点がエンキドゥとフワワのほぼ初対面であり、自然物としての同族意識はあれど過去に親しかったと解釈できる記述はない)。
 
:フワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点がある。
 
:フワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点がある。
: 新文書はFGOユーザー間で「フワワはエルキドゥの幼馴染」「エンキドゥは野人の暴力性をもって幼馴染を残虐に殺した」と曖昧に誇張された情報が切り貼りされて拡散され、このページにもそのように記載されていたが、それば一部だけを誇張した表現である。
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:新文書はFGOユーザー間で「フワワはエルキドゥの幼馴染」「エンキドゥは野人の暴力性をもって幼馴染を残虐に殺した」と曖昧に誇張された情報が切り貼りされて拡散され、このページにもそのように記載されていたが、それば一部だけを誇張した表現である。
: 新文書のあらすじは「フワワとエンキドゥはお互いを知っていた(幼馴染や友達などの親しい関係ではない)」「ギルガメシュは、そのフワワとエンキドゥの関係を知った上で、エルキドゥにフワワを殺すよう指示した」というもの。
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:新文書のあらすじは「フワワとエンキドゥはお互いを知っていた(幼馴染や友達などの親しい関係ではない)」「ギルガメシュは、そのフワワとエンキドゥの関係を知った上で、エルキドゥにフワワを殺すよう指示した」というもの。
 
:この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中の設定が変更される可能性もある。
 
:この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中の設定が変更される可能性もある。
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:*肝心のゲーム性能についてだが、前述した通りステータス自体は耐久に大きく寄っており攻撃力は大分低め。しかしながら'''耐久に優れたサーヴァントなのか、といえば「違う」と言わざるを得ない'''。
 
:*肝心のゲーム性能についてだが、前述した通りステータス自体は耐久に大きく寄っており攻撃力は大分低め。しかしながら'''耐久に優れたサーヴァントなのか、といえば「違う」と言わざるを得ない'''。
 
:**本作で耐久戦を行う場合に最重要なのは宝具とスキルの内容なのだが、エルキドゥの宝具は火力特化な単体攻撃宝具。耐久に寄与できるような効果も使い所の狭い「神性対象のスタン」しかなく、耐久戦の役にはほぼ立たない。更に当時は自前の強化スキル込みの威力比較で他の単体攻撃星5ランサーにかなり遅れをとっており、後述の事情も合わせて'''他がいるならエルキドゥを起用する意味が皆無'''とまで称されることも珍しくない程だった。
 
:**本作で耐久戦を行う場合に最重要なのは宝具とスキルの内容なのだが、エルキドゥの宝具は火力特化な単体攻撃宝具。耐久に寄与できるような効果も使い所の狭い「神性対象のスタン」しかなく、耐久戦の役にはほぼ立たない。更に当時は自前の強化スキル込みの威力比較で他の単体攻撃星5ランサーにかなり遅れをとっており、後述の事情も合わせて'''他がいるならエルキドゥを起用する意味が皆無'''とまで称されることも珍しくない程だった。
:**ではスキルはといえば、何故かランダム効果を伴って実装された攻撃強化スキル『変容』、敵一体の「回避状態」を消去しクリティカルデバフを付与する『気配察知』、体力を大幅に回復し状態異常も回復する『完全なる形』の3つ。言うまでもないが、直接耐久に寄与できるのは第3スキル『完全なる形』のみ。しかも敵の攻撃宝具を食らえば体力が一撃で消し飛ぶことが当たり前のFGOの戦闘において'''体力回復効果は少し寿命を伸ばす補助用程度の意味しか持たない'''<ref group = "注">基本的に耐久型のサーヴァントに必要なのは「回避」「無敵」「ガッツ」のように宝具やクリティカル攻撃を撃たれても死なずに持ち堪えることができる手段であり、体力で耐えるにしても「防御強化」「ダメージカット」などを重ねがけするといった補助が必要となる。</ref>上、回復量自体は非常に多いため'''再使用までの時間が長く2回以上の使用が困難'''。『気配察知』はクリティカルデバフで耐久に間接的に寄与できはするが、そもそも確率付与。一緒にくっついている「回避消去」効果は宝具の「神性スタン」同様に範囲が狭すぎる上に相手が回避を使うかどうかも運任せとほぼ役に立たない。
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:**ではスキルはといえば、何故かランダム効果を伴って実装された攻撃強化スキル『変容』、敵一体の「回避状態」を消去しクリティカルデバフを付与する『気配察知』、体力を大幅に回復し状態異常も回復する『完全なる形』の3つ。言うまでもないが、直接耐久に寄与できるのは第3スキル『完全なる形』のみ。しかも敵の攻撃宝具を食らえば体力が一撃で消し飛ぶことが当たり前のFGOの戦闘において'''体力回復効果は少し寿命を伸ばす補助用程度の意味しか持たない'''<ref group="注">基本的に耐久型のサーヴァントに必要なのは「回避」「無敵」「ガッツ」のように宝具やクリティカル攻撃を撃たれても死なずに持ち堪えることができる手段であり、体力で耐えるにしても「防御強化」「ダメージカット」などを重ねがけするといった補助が必要となる。</ref>上、回復量自体は非常に多いため'''再使用までの時間が長く2回以上の使用が困難'''。『気配察知』はクリティカルデバフで耐久に間接的に寄与できはするが、そもそも確率付与。一緒にくっついている「回避消去」効果は宝具の「神性スタン」同様に範囲が狭すぎる上に相手が回避を使うかどうかも運任せとほぼ役に立たない。
 
:**この二点だけでも辛いエルキドゥだったがここに更なる受難が襲いかかる。コマンドカードである。エルキドゥのコマンドカードはQQQABのアサシンタイプ。Quickは与ダメージ量を犠牲にクリティカルスターの生産数と副次的にNP(宝具ゲージ)を稼ぐことのできるタイプのコマンドである。しかしながらエルキドゥの3枚もあるQカードの性能は特段高いとは言えず、総合的に見て当時のサーヴァント全体の平均かやや下程度。ただでさえ低い素の火力がQによる減算で更に低下し、スター産出量もNP取得量も平凡。一応3枚をまとめて使えればそれなりの性能にはなったのだが、そのために現実的なのが'''エルキドゥ1騎のみを戦場に残す背水の陣で耐久戦を行う'''所謂'''「単騎戦法」'''という点が難であり、それ以前にそもそもQカード自体があまり強くなかった時代にQ3枚、という時点で評価が辛くなるのは避けられなかった。一応Artはそこそこ高性能と評価されていたが、1枚しかないという点を覆すほどではなく焼け石に水。しかも唯一これらを強化可能な『変容』スキルは「Bを強化+AかQのどちらかをランダム強化(全て1ターン)」という効果であり、欲しい効果が来るかどうかすら不透明な上に来ても短時間しか持続してくれないという有様である。
 
:**この二点だけでも辛いエルキドゥだったがここに更なる受難が襲いかかる。コマンドカードである。エルキドゥのコマンドカードはQQQABのアサシンタイプ。Quickは与ダメージ量を犠牲にクリティカルスターの生産数と副次的にNP(宝具ゲージ)を稼ぐことのできるタイプのコマンドである。しかしながらエルキドゥの3枚もあるQカードの性能は特段高いとは言えず、総合的に見て当時のサーヴァント全体の平均かやや下程度。ただでさえ低い素の火力がQによる減算で更に低下し、スター産出量もNP取得量も平凡。一応3枚をまとめて使えればそれなりの性能にはなったのだが、そのために現実的なのが'''エルキドゥ1騎のみを戦場に残す背水の陣で耐久戦を行う'''所謂'''「単騎戦法」'''という点が難であり、それ以前にそもそもQカード自体があまり強くなかった時代にQ3枚、という時点で評価が辛くなるのは避けられなかった。一応Artはそこそこ高性能と評価されていたが、1枚しかないという点を覆すほどではなく焼け石に水。しかも唯一これらを強化可能な『変容』スキルは「Bを強化+AかQのどちらかをランダム強化(全て1ターン)」という効果であり、欲しい効果が来るかどうかすら不透明な上に来ても短時間しか持続してくれないという有様である。
 
:*以上の点を以て下された当時のエルキドゥの評価は「耐久寄りのステータスだが自前で耐久できる素養がほぼない。だが活躍させたいなら単騎戦法が推奨される。攻撃面は宝具だけの一発屋で通常攻撃にはあまり期待できない。しかもその宝具ですら同条件の同格に勝てない」というなんとも悲しいものであり、2017年初頭に公式で開催された「強化してほしいサーヴァントアンケート」では'''実装から何ヶ月も経っていないにもかかわらず3位にランクイン'''。ぶっちぎりだった[[ジャンヌ・ダルク|1位]][[アルトリア・ペンドラゴン|2位]]がサービス開始当初からいる無強化のローンチ組という点を鑑みればいっそ驚異的とすら言える程に「エルキドゥの性能難」が認知されていたことが窺える。
 
:*以上の点を以て下された当時のエルキドゥの評価は「耐久寄りのステータスだが自前で耐久できる素養がほぼない。だが活躍させたいなら単騎戦法が推奨される。攻撃面は宝具だけの一発屋で通常攻撃にはあまり期待できない。しかもその宝具ですら同条件の同格に勝てない」というなんとも悲しいものであり、2017年初頭に公式で開催された「強化してほしいサーヴァントアンケート」では'''実装から何ヶ月も経っていないにもかかわらず3位にランクイン'''。ぶっちぎりだった[[ジャンヌ・ダルク|1位]][[アルトリア・ペンドラゴン|2位]]がサービス開始当初からいる無強化のローンチ組という点を鑑みればいっそ驚異的とすら言える程に「エルキドゥの性能難」が認知されていたことが窺える。
410行目: 410行目:  
:それからFGOのサービスも年を重ねて環境も変化し、エルキドゥ自身にも数回の強化が施されて性能面は大分まともになっている。『気配察知』に「回避」付与効果が追加されある程度の耐久戦が可能になったという点も大きいが、何より大きいのは宝具『人よ、神を繋ぎ止めよう』が大幅に強化されたという点。「宝具だけの一発屋」という評価に開き直ったのか「宝具の素の威力を大きく増強」「宝具に付随して付与されていた「防御力ダウン」効果を更に強化」「高体力、高攻撃力の強敵が多い「人類の脅威」属性に対する特効効果の獲得」と、'''何がなんでも一発で仕留め切る'''と言わんばかりの'''強敵・高難易度向けの決戦兵器'''としての地位を確立した。
 
:それからFGOのサービスも年を重ねて環境も変化し、エルキドゥ自身にも数回の強化が施されて性能面は大分まともになっている。『気配察知』に「回避」付与効果が追加されある程度の耐久戦が可能になったという点も大きいが、何より大きいのは宝具『人よ、神を繋ぎ止めよう』が大幅に強化されたという点。「宝具だけの一発屋」という評価に開き直ったのか「宝具の素の威力を大きく増強」「宝具に付随して付与されていた「防御力ダウン」効果を更に強化」「高体力、高攻撃力の強敵が多い「人類の脅威」属性に対する特効効果の獲得」と、'''何がなんでも一発で仕留め切る'''と言わんばかりの'''強敵・高難易度向けの決戦兵器'''としての地位を確立した。
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== 脚注 ==
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==脚注==
 
===注釈===
 
===注釈===
<references group = "注"/>
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===出典===
 
===出典===
<references group = "出"/>
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<references group="出" />
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== リンク ==
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==リンク==
* [[登場人物]]
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*[[登場人物]]
* [[サーヴァント]]
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*[[サーヴァント]]
    
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