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| 外国語表記 = Tezcatlipoca
| 外国語表記 = Tezcatlipoca
| 本名 =
| 本名 =
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| 異名 = 黒のテスカトリポカ<br><ruby><rb>夜の風</rb><rt>ヨワリ・エエカトル</rt></ruby><br><ruby><rb>我らは彼の奴隷</rb><rt>ティトラカワン</rt></ruby>
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| 異名 = 黒のテスカトリポカ<br><ruby><rb>夜の風</rb><rt>ヨワリ・エエカトル</rt></ruby><br><ruby><rb>我らは彼の奴隷</rb><rt>ティトラカワン</rt></ruby><br><ruby><rb>山の心臓</rb><rt>テペヨロトル</rt></ruby>
| 愛称 =
| 愛称 =
| 性別 = 男性
| 性別 = 男性
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;略歴
;略歴
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:Lostbelt No.4『[[創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ]]』においてデイビットのサーヴァントとして登場。この時、カルデア側は瘴気が濃すぎ実体が観測できず、かろうじて輪郭だけから規模を観測したところ、「[[グランドクラス|冠位]]」のサーヴァントと観測される。
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:Lostbelt No.4『[[創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ]]』において[[デイビット・ゼム・ヴォイド]]のサーヴァントとして登場。この時、カルデア側は瘴気が濃すぎ実体が観測できず、かろうじて輪郭だけから規模を観測したところ、「[[グランドクラス|冠位]]」のサーヴァントと観測される。
:Lostbelt No.7『[[黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン]]』では、[[ククルカン|とある者]]の襲撃によってストーム・ボーダーから転落し、死者の世界にきた主人公の前に現れる。生者の世界へ戻ることを希望する主人公に取引を持ちかけ、主人公から[[令呪]]を受け取り、その対価として<ruby><rb>髑髏の砂糖菓子</rb><rt>カラベラ・デ・アスカル</rt></ruby>を譲渡すると共に生者の世界へ帰した。この時の令呪は[[カマソッソ]]に譲渡したがマスター権は譲渡していない。また、デイビットの指示で、とある者の襲撃を受けた[[U-オルガマリー]]を奇襲しその心臓を生きたまま奪い取り、その心臓はデイビットに移植される。
:Lostbelt No.7『[[黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン]]』では、[[ククルカン|とある者]]の襲撃によってストーム・ボーダーから転落し、死者の世界にきた主人公の前に現れる。生者の世界へ戻ることを希望する主人公に取引を持ちかけ、主人公から[[令呪]]を受け取り、その対価として<ruby><rb>髑髏の砂糖菓子</rb><rt>カラベラ・デ・アスカル</rt></ruby>を譲渡すると共に生者の世界へ帰した。この時の令呪は[[カマソッソ]]に譲渡したがマスター権は譲渡していない。また、デイビットの指示で、とある者の襲撃を受けた[[U-オルガマリー]]を奇襲しその心臓を生きたまま奪い取り、その心臓はデイビットに移植される。
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:その後、落下したストーム・ボーダーのもとへ赴き、[[シオン・エルトナム・ソカリス (Grand Order)|シオン]]、[[カドック・ゼムルプス|カドック]]、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕|ダ・ヴィンチ]]、[[ゴルドルフ・ムジーク|ゴルドルフ]]、[[ムニエル]]らに買取を提案したがムニエルに拒否されたため彼を撃ち、強奪しようと[[イスカリ]]や[[オセロトル]]に包囲させる。これに伴って、艦のエンジニアとしてカドック、シオン、[[ネモ]]、ダ・ヴィンチをメヒコシティに連行させる。その後、カルデアと合流し四人の救出に現れた主人公と対峙。「事象交差」の能力を使いその場にいた全員に「[[ORT〔亜種〕|ORT]] によってもたらされる未来」を見せた後その場を去る。
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:その後、落下したストーム・ボーダーのもとへ赴き、[[シオン・エルトナム・ソカリス (Grand Order)|シオン]]、[[カドック・ゼムルプス|カドック]]、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕|ダ・ヴィンチ]]、[[ゴルドルフ・ムジーク|ゴルドルフ]]、[[ムニエル]]らに買取を提案したがムニエルに拒否されたため彼を撃ち、強奪しようと[[イスカリ]]や[[オセロトル]]に包囲させる。これに伴って、艦のエンジニアとしてカドック、シオン、[[ネモ]]、ダ・ヴィンチをメヒコシティに連行させる。その後、カルデアと合流し四人の救出に現れた主人公と対峙。「事象交差」の能力を使いその場にいた全員に「[[ORT〔亜種〕|ORT]]によってもたらされる未来」を見せた後その場を去る。
:後編では、ディノスの街をイスカリやオセロトルらと共に襲撃し主人公達と再び対峙。その最中、主人公らに加勢する形で現れた[[U-オルガマリー]]にメヒコシティで記憶を取り戻していると見破り、それを拒絶している彼女自身に打ち明け退かせると、イスカリが恐竜王を殺害した鐘を聞き届け姿を消す。その後、デイビットとイスカリら共にORTの眠る第九層に目指し、イスカリと共に辿り着き彼を生贄にORTを目覚めせようとする中、カルデアと対峙。また、イスカリが生贄となることを拒否したため彼を銃殺し、カルデアと対峙するもU-オルガマリーの乱入により敗北。残ったデイビットに後を託し消滅する。
:後編では、ディノスの街をイスカリやオセロトルらと共に襲撃し主人公達と再び対峙。その最中、主人公らに加勢する形で現れた[[U-オルガマリー]]にメヒコシティで記憶を取り戻していると見破り、それを拒絶している彼女自身に打ち明け退かせると、イスカリが恐竜王を殺害した鐘を聞き届け姿を消す。その後、デイビットとイスカリら共にORTの眠る第九層に目指し、イスカリと共に辿り着き彼を生贄にORTを目覚めせようとする中、カルデアと対峙。また、イスカリが生贄となることを拒否したため彼を銃殺し、カルデアと対峙するもU-オルガマリーの乱入により敗北。残ったデイビットに後を託し消滅する。
:終盤ではミクトランパにてデイビットと共に主人公を待ち構え、デイビットがマスター同士の戦闘を提案し、「マスター権」と「やり直し」を賭けて戦闘するも敗北。主人公にマスター権を返上し、ミクトランパから追放する。
:終盤ではミクトランパにてデイビットと共に主人公を待ち構え、デイビットがマスター同士の戦闘を提案し、「マスター権」と「やり直し」を賭けて戦闘するも敗北。主人公にマスター権を返上し、ミクトランパから追放する。
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==別クラス/バリエーション==
==別クラス/バリエーション==
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;恐竜王
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===恐竜王===
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:異聞帯においてディノスたちの王として登場した「青のテスカトリポカ」。
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異聞帯においてディノスたちの王として登場した「青のテスカトリポカ」。<br>
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:黒のテスカトリポカがデイビットに召喚されると同時に召喚される。
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黒のテスカトリポカがデイビットに召喚されると同時に召喚される。
==ステータス==
==ステータス==
{| class="wikitable" style="text-align:center"
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
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!クラス!!マスター!!筋力!!耐久!!敏捷!!魔力!!幸運!!宝具!![[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]]!![[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]!!備考
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!クラス!!マスター!!筋力!!耐久!! 敏捷!!魔力!!幸運!!宝具!![[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]]!![[スキル (サーヴァント)|保有スキル]]!!備考
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|[[ルーラー]]||[[デイビット・ゼム・ヴォイド]]||?||?||?||?||?||?|| || || style="text-align:left" |
|[[ルーラー]]||[[デイビット・ゼム・ヴォイド]]||?||?||?||?||?||?|| || || style="text-align:left" |
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;第一の太陽(ファーストサン・シバルバー)
;第一の太陽(ファーストサン・シバルバー)
:ランク:B<br />種別:対界宝具<br />レンジ:0〜999<br />最大捕捉:999人
:ランク:B<br />種別:対界宝具<br />レンジ:0〜999<br />最大捕捉:999人
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:本来は「ナウイ・オセロトル」あるいは「ミクトラン・シバルバー」と呼ばれるもの。<ref group="注">現代かぶれした彼の意向が強い。</ref>
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:本来は「ナウイ・オセロトル」あるいは「ミクトラン・シバルバー」と呼ばれるもの<ref group="注">現代かぶれした彼の意向が強い。</ref>。
:マヤ神話の冥界シバルバーと同一視される地下冥界ミクトラン、休息の楽園ミクトランパの支配者たるテスカトリポカの権能を、彼が太陽として天空にあった<ruby><rb>第一の太陽の時代</rb><rt>ナウイ・オセロトル</rt></ruby>の力と融合させたもの。
:マヤ神話の冥界シバルバーと同一視される地下冥界ミクトラン、休息の楽園ミクトランパの支配者たるテスカトリポカの権能を、彼が太陽として天空にあった<ruby><rb>第一の太陽の時代</rb><rt>ナウイ・オセロトル</rt></ruby>の力と融合させたもの。
:地上のあらゆる物理法則を支配し、万物を自身の定めた摂理に従わせるが、自身もその摂理の影響下に縛られてしまう。
:地上のあらゆる物理法則を支配し、万物を自身の定めた摂理に従わせるが、自身もその摂理の影響下に縛られてしまう。
83行目:
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:テスカトリポカ。アステカ世界の地球上において最も有力な神。
:テスカトリポカ。アステカ世界の地球上において最も有力な神。
:戦いと魔術、美と不和、夜と支配、嵐と疫病、犯罪とルール、幸運と不運、摂理と対立する二者、そして、その衝動から生まれる躍動を司る。
:戦いと魔術、美と不和、夜と支配、嵐と疫病、犯罪とルール、幸運と不運、摂理と対立する二者、そして、その衝動から生まれる躍動を司る。
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:アステカ世界の地上において全能神として定義され、ある意味では北欧のオーディンとギリシャのゼウス、仏教における<ruby><rb>第六天魔王</rb><rt>マーラ</rt></ruby>やキリスト教の<ruby><rb>サタン</rb><rt>ルシファー</rt></ruby>がミックスされたような存在である。これらの神・魔性がいずれも物理世界では並ぶ者のない存在だが、運命より霊的な世界においては無敵などではなく、全能ではあれど限界がある点でも、よく似ている。
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:日本では名前だけが先行しているが、実際、テスカトリポカの神話エピソードは驚くほど少なく、ギリシャ神話のように「人間的な」性格もなければ、日本神話のように「その後の人間社会に続く痕跡」すらない。
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:テスカトリポカはどちらかというとシステム的な存在であり、この世のいずれの場所にも存在して争いを引き起こし、その争いの結果を定めることができる神とされる。
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:ただしその結果を定める基準は明確ではなく、テスカトリポカ自身もその決定には関与しないと思われる。あくまでもダイスをふるだけ。
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:これは多くの神話に登場する運命神が、運命そのものを自らの意志でコントロールできないことに似ている。
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:自らが力を認めた者であればどれだけでも援助するが、力の程度を試すべく只人であれば死に至ることすら幸運と思えるような苛烈な試練を課すこともある。逆に力を欲する者が自分に挑戦する機会を与えるため、夜闇の中を護衛も連れずに歩くことがあり、この時にテスカトリポカに挑んで勝った者は、その無上の援助を得られたという。
+
:──しかもこの時、テスカトリポカは自分であることがよく分かるように王のまとうような豪華な軍装で出歩き、戦いを挑まれたなら武器を使わず組み打ちのみで勝負を行ってくれるという。そしてテスカトリポカがその時、どのような人格であろうとも約束を破ることはない。
+
===関連===
+
;黒のテスカトリポカ
+
:まったく相手の意見を聞き入れない、残忍で冷酷な戦いの神。
+
:カルデアに召喚されたのはこの黒のテスカトリポカで、特に第二再臨ではそれが顕著になっている。
+
;赤のテスカトリポカ
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:シペ・トテックともされ、戦う意志ある者であれば誰であれ対等に話をする炎と未来の神。
+
;青のテスカトリポカ
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:[[トラロック|ウィツィロポチトリ]]ともされ、都市を守護し、休息を認め、ケツァル・コアトルをからかうのが大好きな楽園の神。
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;白のテスカトリポカ
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:[[ケツァル・コアトル]]ともされる神。
==登場作品と役柄==
==登場作品と役柄==
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;[[デイビット・ゼム・ヴォイド]]
;[[デイビット・ゼム・ヴォイド]]
:南米異聞帯におけるマスター。
:南米異聞帯におけるマスター。
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:彼の目的に賛同し共に準備を進めており、その関係は良好。また、戦士として認めているようで、彼をミクトランパに迎える。
;[[主人公 (Grand Order)]]
;[[主人公 (Grand Order)]]
:南米異聞帯では敵対した相手だが、戦士に対しては平等である神として、ストーム・ボーダーから落下して死亡した主人公を助けている。
:南米異聞帯では敵対した相手だが、戦士に対しては平等である神として、ストーム・ボーダーから落下して死亡した主人公を助けている。
:また、誰も殺さず傷つけない戦いを是とする主人公の考えを好んでいないが、それで人理焼却と6つの異聞帯を乗り越えてきた事実は認めざるを得ない、とも考えている。
:また、誰も殺さず傷つけない戦いを是とする主人公の考えを好んでいないが、それで人理焼却と6つの異聞帯を乗り越えてきた事実は認めざるを得ない、とも考えている。
;[[ネモ]]
;[[ネモ]]
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:青年の彼とは知り合いで、カルデアでは異聞帯同様商談の話を持ちかけるが邪険にされている。
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:[[ノア|青年の彼]]とは知り合いで、カルデアでは異聞帯同様商談の話を持ちかけるが邪険にされている。
;[[ジェームズ・モリアーティ]]
;[[ジェームズ・モリアーティ]]
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:「教授」と呼び、カルデアに経営顧問がいることから彼を自分の経営顧問として目をつけている。
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:「教授」と呼び、カルデアに[[シャーロック・ホームズ|経営顧問]]がいることから彼を自分の経営顧問として目をつけている。
;[[ククルカン]]
;[[ククルカン]]
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:南米異聞帯の王。第五の太陽。異聞帯での活躍を賞賛し認めている。
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:南米異聞帯の王にして第五の太陽。異聞帯での活躍を賞賛し認めている。
:バレンタインでは彼女の「スケールの大きさ・躊躇の無さ」が悪い意味で炸裂し、正規に許可を取ってちゃんと運営していたチョコレート工場を彼女にぶっ壊されてしまった。
:バレンタインでは彼女の「スケールの大きさ・躊躇の無さ」が悪い意味で炸裂し、正規に許可を取ってちゃんと運営していたチョコレート工場を彼女にぶっ壊されてしまった。
;[[“山の翁”]]
;[[“山の翁”]]
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:また、戦闘になると非常に相性が悪い相手らしく、南米異聞帯で光のコヤンスカヤが足止めのために立ちはだかってきた時は、「オレでは勝ち筋が見えん」と最初から戦いを拒否する程。
:また、戦闘になると非常に相性が悪い相手らしく、南米異聞帯で光のコヤンスカヤが足止めのために立ちはだかってきた時は、「オレでは勝ち筋が見えん」と最初から戦いを拒否する程。
;[[闇のコヤンスカヤ]]
;[[闇のコヤンスカヤ]]
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:ある意味同族のため、豹耳を推奨している。
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:「愛玩の獣」だったモノ。こちらの彼女はある意味同族のため、豹耳を推奨している。
;[[フォウ]]
;[[フォウ]]
:「比較の獣」だったモノ。彼が他人に同情し慰めを言うのは不運極まったよほどの時に限られるらしい。
:「比較の獣」だったモノ。彼が他人に同情し慰めを言うのは不運極まったよほどの時に限られるらしい。
117行目:
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===生前===
===生前===
;[[ケツァル・コアトル]]
;[[ケツァル・コアトル]]
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:兄弟かつ敵対した因縁の相手。白のテスカトリポカ。
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:兄弟かつ敵対した因縁の相手。白のテスカトリポカとも呼ばれている。
:テスカトリポカからは割と気さくに話しかけているようだが、あちらからは蛇蝎の如く嫌われている。
:テスカトリポカからは割と気さくに話しかけているようだが、あちらからは蛇蝎の如く嫌われている。
;[[ジャガーマン]]
;[[ジャガーマン]]
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:彼女のフリーダムさを見ても人選を誤ったとは言わないが、自分ではなくカルデアの彼女がケツァル・コアトルの眷属のようになっているのには引っかかる模様。
:彼女のフリーダムさを見ても人選を誤ったとは言わないが、自分ではなくカルデアの彼女がケツァル・コアトルの眷属のようになっているのには引っかかる模様。
;[[トラロック|ウィツィロポチトリ]]
;[[トラロック|ウィツィロポチトリ]]
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:妹分。一説では青のテスカトリポカとも言われる。
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:妹分。一説では青のテスカトリポカとも言われる<ref group="注">南米異聞帯で登場した<ruby><rb>青のテスカトリポカ</rb><rt>恐竜王</rt></ruby>とは別存在。</ref>。
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:南米異聞帯では自身の陣営として召喚し、メヒコシティの神殿においては兄として妹分の意見を取り入れている。
==名台詞==
==名台詞==