268行目: |
268行目: |
| | | |
| ==== 本編 ==== | | ==== 本編 ==== |
− | ;「私はお前たちを許さぬ。私はお前たちを救わぬ。<br>忘れるな。ブリテンは小石ひとつに至るまで我が所有物。<br>我が庇護なくして妖精國の明日はないと知れ。」 | + | ;「私はお前たちを許さぬ。私はお前たちを救わぬ。<br>忘れるな。ブリテンは小石ひとつに至るまで我が所有物。<br>我が庇護なくして、妖精國の明日はないと知れ。」 |
| : Lostbelt No,6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』前編。キャメロットにおける氏族長会議の場にて。 | | : Lostbelt No,6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』前編。キャメロットにおける氏族長会議の場にて。 |
− | : 従来の国王であれば、第一に考え大切にするべきであるはずの国民を、堂々と目前で「真っ先に救わない」と言い切る。一見すると冷酷非情な妖精國の女王モルガンという有り様を強く印象づけているが、この言葉の真の意味と理由をプレイヤーが知るのはもっと後である…… | + | : 従来の国王であれば、何よりも第一に優先すべきであるはずの国民を、真正面から堂々と「切り捨てる」と言い放つ。一見すると冷酷非情な妖精國の女王モルガンという有り様を強く印象づけているが、この言葉の真の意味と理由をプレイヤーが知るのは、もっと後である…… |
| | | |
| ;「……そうか。あれは、そういう事だったのか」 | | ;「……そうか。あれは、そういう事だったのか」 |
279行目: |
279行目: |
| | | |
| ;「血走った眼だ。醜いことこの上ない。<br>だが…毛並みだけは変わらないな。幼き勇者。勇敢なウッドワス。<br>お前の毛並みは、このブリテンで最も温かく、愛らしかった……」 | | ;「血走った眼だ。醜いことこの上ない。<br>だが…毛並みだけは変わらないな。幼き勇者。勇敢なウッドワス。<br>お前の毛並みは、このブリテンで最も温かく、愛らしかった……」 |
− | :オーロラにかどわかされ、モルガンへの憎しみと怒りから心を喪い、衝動のままに彼女を攻撃したウッドワス。<br>だが、妖精眼で嘘と心情を見抜けるモルガンは、モース化寸前で助からない彼には最早どうする事も何も出来ないのも分かっており、'''全てを飲み込んだ上であえて真正面から迎撃を受けた'''。投げかけた言葉もまた、憐れみや蔑みではなく幼子を宥めるかの様な'''心からの慈しみ'''であった… | + | :オーロラにかどわかされ、モルガンへの憎しみと怒りから心を喪い、衝動のままに彼女を攻撃したウッドワス。<br>だが、妖精眼で嘘と心情を見抜けるモルガンは、モース化寸前で助からない彼には最早どうする事も何も出来ないのも分かっており、'''全てを飲み込んだ上であえて真正面から迎撃を受けた'''。投げかけた言葉もまた、憐れみや蔑みではなく、まるで幼子を宥めるかの様な'''心からの慈しみ'''であった… |
| :皮肉にもこれがモルガンが見せた、最初で最後の『感謝の愛情表現』となってしまう。 | | :皮肉にもこれがモルガンが見せた、最初で最後の『感謝の愛情表現』となってしまう。 |
| | | |
| ;「私のブリテン。私の妖精國。本当はもっと酷い國にする予定でしたが、それだと[[妖精騎士トリスタン|彼女]]が可哀想なので、少し優しく設定しました。」 | | ;「私のブリテン。私の妖精國。本当はもっと酷い國にする予定でしたが、それだと[[妖精騎士トリスタン|彼女]]が可哀想なので、少し優しく設定しました。」 |
− | :モルガンの独白の一部分。自分が救おうとした妖精たちに何度も裏切られ、最後の最後で全てを台無しにされても、[[妖精騎士トリスタン|愛娘]]のために非情になり切れなかった。 | + | :モルガンの独白の一部分。自分が救おうとした妖精たちに何度も最後の最後で全てを台無しにされ、憎悪に狂った末に冷酷な支配者へ堕ちても、[[妖精騎士トリスタン|愛娘]]のため完全には非情になり切れなかった。 |
| | | |
| ;「私の国はどうですか?美しい国でしょうか?夢のような国でしょうか?」 | | ;「私の国はどうですか?美しい国でしょうか?夢のような国でしょうか?」 |
298行目: |
298行目: |
| | | |
| ;「たった一度、たった一度で良いのだ…<br>お前が幸福である生き方ができるのなら……<br>私はその為に、私の<ruby><rb>夢</rb><rt>ブリテン</rt></ruby>を捧げても良い…!!」 | | ;「たった一度、たった一度で良いのだ…<br>お前が幸福である生き方ができるのなら……<br>私はその為に、私の<ruby><rb>夢</rb><rt>ブリテン</rt></ruby>を捧げても良い…!!」 |
− | : たとえ何度裏切られ心身を壊されても、その身を犠牲にしてまで「理想のブリテンを創る」という目的を託した『汎人類史の自分』に報いるべく頑張ってきたモルガン。だが、自身が魔女と呼ばれ蔑まれていた頃から周りの妖精に振り回され疲れ果てる中、ただ一途に慕ってくれたバーヴァン・シーというイレギュラーに出逢ったことで一変する。 | + | : たとえ何度裏切られても、その身を犠牲にしてまで「理想のブリテンを創る」という目的を託した『汎人類史の自分』に報いるべく頑張ってきたモルガン。だが、自身が魔女と呼ばれ蔑まれていた頃から周りの妖精に振り回され疲れ果てる中、ただ1人一途に慕ってくれたバーヴァン・シーというイレギュラーに出逢ったことで一変する。 |
| : '''『彼女に誰にも邪魔されない、自分だけの人生を歩ませてあげたい』'''。上書きの記憶よりもはるかに強く、それでいて切実なその目的は、<ruby><rb>救世主</rb><rt>トネリコ</rt></ruby>としてでも<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>ヴィヴィアン</rt></ruby>としてでもない、紛れもなくモルガン個人の純粋な思いから生まれた願いだった。そしてそんな思いもまた、妖精の気まぐれによって無惨に踏み潰され壊されてしまうのだった…… | | : '''『彼女に誰にも邪魔されない、自分だけの人生を歩ませてあげたい』'''。上書きの記憶よりもはるかに強く、それでいて切実なその目的は、<ruby><rb>救世主</rb><rt>トネリコ</rt></ruby>としてでも<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>ヴィヴィアン</rt></ruby>としてでもない、紛れもなくモルガン個人の純粋な思いから生まれた願いだった。そしてそんな思いもまた、妖精の気まぐれによって無惨に踏み潰され壊されてしまうのだった…… |
| | | |