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| == セイバー (EXTRA・赤) == | | == セイバー (EXTRA・赤) == |
− | *真名:ネロ・クラウディウス | + | * 真名:ネロ・クラウディウス |
− | *身長:150cm/体重:42kg | + | * 身長:150cm / 体重:42kg |
− | *スリーサイズ:B83/W56/H82 | + | * スリーサイズ:B83/W56/H82 |
− | *属性:混沌・善 | + | * 属性:混沌・善 |
− | *イメージカラー:薔薇の赤 | + | * イメージカラー:薔薇の赤 |
− | *特技:何でも出来るぞ! | + | * 特技:何でも出来るぞ! |
− | *好きな物:自分、奏者/苦手な物:節制、反逆、没落 | + | * 好きな物:自分、奏者 / 苦手な物:節制、反逆、没落 |
− | *天敵:セネカ、アグリッピナ(母親) | + | * 天敵:セネカ、アグリッピナ(母親) |
− | *CV:丹下桜 | + | * CV:丹下桜 |
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− | [[Fate/EXTRA|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[主人公 (EXTRA)|主人公]]によって召喚される、「[[クラス (セイバー)|剣士]]」のクラスの[[サーヴァント]]。<br>赤い衣装の少女剣士。 | + | [[Fate/EXTRA|ムーンセルの聖杯戦争]]において、[[主人公 (EXTRA)|主人公]]によって召喚される、「[[クラス (セイバー)|剣士]]」のクラスの[[サーヴァント]]。赤い衣装の少女剣士。 |
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| ; 略歴 | | ; 略歴 |
| : 主人公と共に戦うサーヴァント。主人公がマスターとして不完全であるため、当初はその霊格の全てを再現できない。 | | : 主人公と共に戦うサーヴァント。主人公がマスターとして不完全であるため、当初はその霊格の全てを再現できない。 |
| : 戦略的な理由から、真名と宝具の正体を明かさぬまま、聖杯戦争に挑む。 | | : 戦略的な理由から、真名と宝具の正体を明かさぬまま、聖杯戦争に挑む。 |
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| ; 人物 | | ; 人物 |
| : 赤い舞踏服(ドレス)に身を包んだ少女剣士。自ら皇帝を名乗り、一人称は「余」。マスターである主人公のことは「奏者」と呼ぶ。 | | : 赤い舞踏服(ドレス)に身を包んだ少女剣士。自ら皇帝を名乗り、一人称は「余」。マスターである主人公のことは「奏者」と呼ぶ。 |
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| : 背が低いことを密かに気にしている。子供扱いされるのが嫌いで、「姫」と呼ぶと怒る。湯浴みが好きで、彼女自身のイメージもあってよく薔薇風呂に入っている絵が描かれている。 | | : 背が低いことを密かに気にしている。子供扱いされるのが嫌いで、「姫」と呼ぶと怒る。湯浴みが好きで、彼女自身のイメージもあってよく薔薇風呂に入っている絵が描かれている。 |
| : 自身の全てについて自信を持っているため、ギャグなどでは所謂ドヤ顔で描かれることが多い。ドヤ顔で得意げにしつつ、褒めろ構えとこちらをそわそわと伺うその姿はまさに飼い主に構ってほしがるワンコそのものである。 | | : 自身の全てについて自信を持っているため、ギャグなどでは所謂ドヤ顔で描かれることが多い。ドヤ顔で得意げにしつつ、褒めろ構えとこちらをそわそわと伺うその姿はまさに飼い主に構ってほしがるワンコそのものである。 |
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| ; 能力 | | ; 能力 |
| : 彼女の持つ真紅の大剣「原初の火(アェストゥス・エウトゥス)」は自ら鍛えたもの。銘には「regnum caelorum et gehenna(レグナム カエロラム エト ジェヘナ / 天国と地獄)」と刻まれている。 | | : 彼女の持つ真紅の大剣「原初の火(アェストゥス・エウトゥス)」は自ら鍛えたもの。銘には「regnum caelorum et gehenna(レグナム カエロラム エト ジェヘナ / 天国と地獄)」と刻まれている。 |
| : [[スキル (サーヴァント)|スキル]]「皇帝特権:EX」により、本来持ち得ないスキル(騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等)でも本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。あらゆる状況に対応できる強力な能力だが、生前の出自に由来する呪いとも言えるスキル「頭痛持ち:B」によって、精神スキルの成功率は著しく低下している。探索中は「黄金律」、戦闘中は「剣術」を発動させている。 | | : [[スキル (サーヴァント)|スキル]]「皇帝特権:EX」により、本来持ち得ないスキル(騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等)でも本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。あらゆる状況に対応できる強力な能力だが、生前の出自に由来する呪いとも言えるスキル「頭痛持ち:B」によって、精神スキルの成功率は著しく低下している。探索中は「黄金律」、戦闘中は「剣術」を発動させている。 |
| : ドラマCDでは上記の物に加え、なんと[[アサシン (EXTRA)|圏境]]まで取得してしまった。ただ、その性質をよく知っている本来の持ち主にはすぐに対応されてしまったのだが。 | | : ドラマCDでは上記の物に加え、なんと[[アサシン (EXTRA)|圏境]]まで取得してしまった。ただ、その性質をよく知っている本来の持ち主にはすぐに対応されてしまったのだが。 |
− | : セイバーではあるが肉弾戦向きのステータスではなく、また当初は未熟なマスターのせいでステータスが著しく低下していたが、剣士としての技量は高く[[セイバー (EXTRA・白)]]や[[ランサー|ランサー(EXTRA・青)]]といった強敵を真っ向勝負で下すほどの実力を発揮するようになる。<br>自身に元々対魔力がないためセイバークラスなのに対魔力がCと低い。 | + | : セイバーではあるが肉弾戦向きのステータスではなく、また当初は未熟なマスターのせいでステータスが著しく低下していたが、剣士としての技量は高く[[セイバー (EXTRA・白)]]や[[ランサー|ランサー(EXTRA・青)]]といった強敵を真っ向勝負で下すほどの実力を発揮するようになる。 |
| + | : 自身に元々対魔力がないためセイバークラスなのに対魔力がCと低い。 |
| : 『CCC』では、「原初の火」から爆発的な火炎を生み出し敵を燃焼する技「星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)」を習得する。 | | : 『CCC』では、「原初の火」から爆発的な火炎を生み出し敵を燃焼する技「星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)」を習得する。 |
| | | |
| === セイバー・ブライド === | | === セイバー・ブライド === |
− | :『[[Fate/EXTRA CCC]]』で発表された衣装。名称は限定版特典figmaに使用されているもの。
| + | 『[[Fate/EXTRA CCC]]』で発表された衣装。名称は限定版特典figmaに使用されているもの。 |
− | :ゲーム中のアイテム名称「拘束の花嫁衣裳」の通り、花嫁衣裳と拘束服を合わせたような意匠をしている。なお、拘束服がモチーフとなっているのは[[アーチャー (EXTRA・赤)|アーチャー]]・[[キャスター (EXTRA・青)|キャスター]]も共通の特徴。
| + | |
− | :赤基調の服ではなくなったため、こちらはファンからは「嫁セイバー」や「嫁王」などと呼ばれている。
| + | ゲーム中のアイテム名称「拘束の花嫁衣裳」の通り、花嫁衣裳と拘束服を合わせたような意匠をしている。なお、拘束服がモチーフとなっているのは[[アーチャー (EXTRA・赤)|アーチャー]]・[[キャスター (EXTRA・青)|キャスター]]も共通の特徴。 |
| + | |
| + | 赤基調の服ではなくなったため、こちらはファン・および担当声優の丹下女史からは「嫁セイバー」や「嫁王」などと呼ばれている。 |
| | | |
| == ステータス == | | == ステータス == |
− | :{| class="wikitable" style="text-align:center"
| + | {| class="wikitable" style="text-align:center" |
| |- | | |- |
| ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | | ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 |
| |- | | |- |
− | | [[クラス (セイバー)|セイバー]] || [[主人公 (EXTRA)]] || D || D || A || B || A || B ||対魔力:C||皇帝特権:EX<br>頭痛持ち:B|| style="text-align:left"|初期パラメータはオールE。 | + | | rowspan="2"|[[クラス (セイバー)|セイバー]] || [[主人公 (EXTRA)]] || D || D || A || B || A || B || 対魔力:C || 皇帝特権:EX<br />頭痛持ち:B || style="text-align:left"|初期パラメータはオールE。 |
| + | |- |
| + | | 主人公 (Grand Order) || D || D || A || B || A || B || 対魔力:C<br />騎乗:B || 頭痛持ち:B<br />皇帝特権:EX || |
| |} | | |} |
| | | |
| == [[宝具]] == | | == [[宝具]] == |
| ; 招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア) | | ; 招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア) |
− | : ランク:B<br>種別:対陣宝具<br>レンジ:30、60、90<br>最大捕捉:100人、500人、1000人 | + | : ランク:B<br />種別:対陣宝具<br />レンジ:30、60、90<br />最大捕捉:100人、500人、1000人 |
| : 由来:聴衆に自らの公演を強制的に最後まで聞かせるべく、劇場の出入り口を全て封鎖し閉じ込めたというエピソード。 | | : 由来:聴衆に自らの公演を強制的に最後まで聞かせるべく、劇場の出入り口を全て封鎖し閉じ込めたというエピソード。 |
| : 己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、[[固有結界]]とは似て非なる大魔術であり、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。世界を書き換える固有結界とは異なり、世界の上に一から建築するために、長時間展開・維持できる。 | | : 己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、[[固有結界]]とは似て非なる大魔術であり、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。世界を書き換える固有結界とは異なり、世界の上に一から建築するために、長時間展開・維持できる。 |
− | : 展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化し、建造物をカスタマイズすれば形や機能も変更できる。わかりやすく言えば、建築過程を無視し建造物を投影、その中であれば自分の定めたルールを発動できる。亜種として工芸品を作り上げるための「白銀工房」、料理勝負をするための「灼熱厨房」があるらしい。<del>なんでもアリですね皇帝さまああ後者はドラマCDにもでてたか</del> | + | : 展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化し、建造物をカスタマイズすれば形や機能も変更できる。わかりやすく言えば、建築過程を無視し建造物を投影、その中であれば自分の定めたルールを発動できる。亜種として工芸品を作り上げるための「白銀工房」、料理勝負をするための「灼熱厨房」があるらしい。<del>なんでもアリですね皇帝様は。</del> |
| : ゲーム的には、展開時に敵にGUARD貫通の物理ダメージを与え、3ターンの展開中は敵の筋力・耐久力を低下させる。また、展開中のみ剣技「童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)」が使用可能。ちなみに敵が張った固有結界を上書きする形で塗りつぶすことが可能で、CCCで時空の歪みの中で戦った[[アーチャー]]の「無限の剣製」を無効化できた。これは後から使った方が優先されるというシステム上の仕様によるもので、黄金劇場だけの特性というわけではない。 | | : ゲーム的には、展開時に敵にGUARD貫通の物理ダメージを与え、3ターンの展開中は敵の筋力・耐久力を低下させる。また、展開中のみ剣技「童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)」が使用可能。ちなみに敵が張った固有結界を上書きする形で塗りつぶすことが可能で、CCCで時空の歪みの中で戦った[[アーチャー]]の「無限の剣製」を無効化できた。これは後から使った方が優先されるというシステム上の仕様によるもので、黄金劇場だけの特性というわけではない。 |
| : 漫画版では空間内の敵の筋力を低下させ、十全な力を発揮させないという効果。 | | : 漫画版では空間内の敵の筋力を低下させ、十全な力を発揮させないという効果。 |
| + | : 『Grand Order』では、「童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)」が宝具扱いで登場。「黄金劇場」を展開させた後に、「童女謳う華の帝政」で攻撃をする。ランク・種別は「招き蕩う黄金劇場」に準じている。 |
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| == 真名:ネロ・クラウディウス == | | == 真名:ネロ・クラウディウス == |
− | :ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。帝政ローマ第5代皇帝。悪名高き「暴君」。史実では男性だが、EXTRAでは女性。
| + | ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。帝政ローマ第5代皇帝。悪名高き「暴君」。史実では男性だが、EXTRAでは女性。 |
| | | |
− | :キリスト教をはじめとするあらゆる宗教を弾圧し、一説にはこの弾圧に対する反発によって「ヨハネ黙示録」が書かれたとも言われる。父は第4代皇帝のいとこであり、本来は帝冠を戴くべくもない出自であった。しかし、母が皇帝と再婚。その母の奸計・暗殺によって皇帝が死し、義父からの相続によって帝位を継承した。西暦54年の即位時の年齢は16であった。
| + | キリスト教をはじめとするあらゆる宗教を弾圧し、一説にはこの弾圧に対する反発によって「ヨハネ黙示録」が書かれたとも言われる。父は第4代皇帝のいとこであり、本来は帝冠を戴くべくもない出自であった。しかし、母が皇帝と再婚。その母の奸計・暗殺によって皇帝が死し、義父からの相続によって帝位を継承した。西暦54年の即位時の年齢は16であった。 |
| | | |
− | :正当なる出自によって帝位を継承したわけではない反動ゆえか、彼女は身内よりも他人を愛した。即位後、すべての間接税を廃止し、減税し、国民ひとりひとりに皇帝即位の祝い金を与えもした。その気前のよい政策によって市民からは絶大な人気を獲得する。もっとも、市民からの人気が高かったのは皇帝即位前からであり、非常に有能な裁判官として慕われていた。義父である皇帝が、まだ若いからと禁止していたにもかかわらず、その公正さ、有能さから、重要な訴訟をいくつも持ち込まれていたという。
| + | 正当なる出自によって帝位を継承したわけではない反動ゆえか、彼女は身内よりも他人を愛した。即位後、すべての間接税を廃止し、減税し、国民ひとりひとりに皇帝即位の祝い金を与えもした。その気前のよい政策によって市民からは絶大な人気を獲得する。もっとも、市民からの人気が高かったのは皇帝即位前からであり、非常に有能な裁判官として慕われていた。義父である皇帝が、まだ若いからと禁止していたにもかかわらず、その公正さ、有能さから、重要な訴訟をいくつも持ち込まれていたという。 |
| | | |
− | :皇帝となってのもその為政者としての手腕は色あせることはなく、西暦64年に発生した「ローマの大火」への対処は、彼女に対し批判的である歴史家にさえ「人智の限りをつくした有効な施策」といわしめたほど。外交にも気を使い、国外での人気も高い。
| + | 皇帝となってのもその為政者としての手腕は色あせることはなく、西暦64年に発生した「ローマの大火」への対処は、彼女に対し批判的である歴史家にさえ「人智の限りをつくした有効な施策」といわしめたほど。外交にも気を使い、国外での人気も高い。 |
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− | :為政者として高い能力を持つ一方、自らを「楽神アポロンに匹敵する芸術家」と称して自分用の劇場を建設し独唱会を開いたりするのみならず、やはり自ら「太陽神ソルに匹敵する戦車御者」と称してオリンピックに出場したり、それに対抗して「ネロ祭」を創設したりと、放埓な振る舞いも目立った。
| + | 為政者として高い能力を持つ一方、自らを「楽神アポロンに匹敵する芸術家」と称して自分用の劇場を建設し独唱会を開いたりするのみならず、やはり自ら「太陽神ソルに匹敵する戦車御者」と称してオリンピックに出場したり、それに対抗して「ネロ祭」を創設したりと、放埓な振る舞いも目立った。 |
| | | |
− | :史実において帝政ローマを衰退させたとして語り継がれ、それは紛れもない事実だが、その芯にあったのは改革であった。私利私欲によって腐敗しきり、特権化していた元老院と真っ向から対立。元老院属州と皇帝属州を統合し、国庫を一本化する改革を進める。敵は元老院だけではなく、実母アグリッピナもまた彼女を悩ませる。アグリッピナにとって彼女は「自分を『皇帝の母』にするだけの舞台装置」であり、次々と国政に私欲の口を出してくる始末。遂に彼女は母の暗殺を決意。しかし暗殺はことごとく失敗し、とうとう公衆の面前で母を切り捨てるしか道はなくなった。
| + | 史実において帝政ローマを衰退させたとして語り継がれ、それは紛れもない事実だが、その芯にあったのは改革であった。私利私欲によって腐敗しきり、特権化していた元老院と真っ向から対立。元老院属州と皇帝属州を統合し、国庫を一本化する改革を進める。敵は元老院だけではなく、実母アグリッピナもまた彼女を悩ませる。アグリッピナにとって彼女は「自分を『皇帝の母』にするだけの舞台装置」であり、次々と国政に私欲の口を出してくる始末。遂に彼女は母の暗殺を決意。しかし暗殺はことごとく失敗し、とうとう公衆の面前で母を切り捨てるしか道はなくなった。 |
| | | |
− | :''「――この者は余に毒を盛った。母であれ、皇帝に反する者は死罪である」''
| + | ''「――この者は余に毒を盛った。母であれ、皇帝に反する者は死罪である」'' |
| | | |
− | :母の死により、彼女は頭痛に悩まされるようになる。母から逆らえぬよう、幼い頃から毒と解毒剤を同時に盛られていた彼女は、母と共に、その解毒剤をも失ったのである。
| + | 母の死により、彼女は頭痛に悩まされるようになる。母から逆らえぬよう、幼い頃から毒と解毒剤を同時に盛られていた彼女は、母と共に、その解毒剤をも失ったのである。 |
| | | |
− | :母によって強制的に婚姻させられた妻、オクタヴィアの自殺。自身の権力を強固にする為の義弟の殺害。そして師であり、心から頼りにしていた哲学者セネカの自刃。彼女はセネカを許すと言ったが、市民たちに絶大な人気を誇った皇帝は、同時に、親族たちにとっては死と恐怖をまき散らす悪魔でしかなく、セネカはそれを信じられなかったのだ。西暦69年に起きた反乱で皇帝の座を追われ、その最後は自決であった。だが、その様は潔いものではなかったらしく、「この世から何と素晴らしい芸術家が消えることか」と泣きこぼしては、幾度も喉を突こうとする短剣の手を止めたという。皇帝の座を追われた時、彼女は楽観してもいた。市民たちが、最後の最後では退位を許すことはないだろう、と。
| + | 母によって強制的に婚姻させられた妻、オクタヴィアの自殺。自身の権力を強固にする為の義弟の殺害。そして師であり、心から頼りにしていた哲学者セネカの自刃。彼女はセネカを許すと言ったが、市民たちに絶大な人気を誇った皇帝は、同時に、親族たちにとっては死と恐怖をまき散らす悪魔でしかなく、セネカはそれを信じられなかったのだ。西暦69年に起きた反乱で皇帝の座を追われ、その最後は自決であった。だが、その様は潔いものではなかったらしく、「この世から何と素晴らしい芸術家が消えることか」と泣きこぼしては、幾度も喉を突こうとする短剣の手を止めたという。皇帝の座を追われた時、彼女は楽観してもいた。市民たちが、最後の最後では退位を許すことはないだろう、と。 |
| | | |
− | :だが、何もなかった。彼らからは、何もなかったのだ。彼女は偽りなく市民を愛した。だがその愛は我が儘――何もかも与える代わりに、何もかも奪わねば気が済まない、炎のようなものだった。全てを捧げ、費やし、燃え尽きる愛。繁栄しながらも永遠を望まない、激しい情熱のかたち。それは、市民が望んでいた愛ではなかった。彼女と人々では愛のカタチが違ったのだ。彼女も気づいてはいた。でも、どうしても、理解できなかった。彼女には、彼らの言う愛が、どうしても。愛を共有できなかった。つまるところ、それはただひとりの孤独。……愛し、愛される歓び。誰よりも人間を愛しておきながら、そんな簡単な歓びを、ついぞ、彼女は知る事はなかった。
| + | だが、何もなかった。彼らからは、何もなかったのだ。彼女は偽りなく市民を愛した。だがその愛は我が儘――何もかも与える代わりに、何もかも奪わねば気が済まない、炎のようなものだった。全てを捧げ、費やし、燃え尽きる愛。繁栄しながらも永遠を望まない、激しい情熱のかたち。それは、市民が望んでいた愛ではなかった。彼女と人々では愛のカタチが違ったのだ。彼女も気づいてはいた。でも、どうしても、理解できなかった。彼女には、彼らの言う愛が、どうしても。愛を共有できなかった。つまるところ、それはただひとりの孤独。……愛し、愛される歓び。誰よりも人間を愛しておきながら、そんな簡単な歓びを、ついぞ、彼女は知る事はなかった。 |
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| === 関連 === | | === 関連 === |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
− | ;[[Fate/EXTRA]] | + | ; [[Fate/EXTRA]] |
− | :主人公と共に戦うサーヴァント。 | + | : 主人公と共に戦うサーヴァント。 |
− | ;[[Fate/EXTRA CCC]] | + | ; [[Fate/EXTRA CCC]] |
− | :前作に引き続き登場。新衣装は、拘束服のような純白の花嫁衣裳で、大剣も赤から白へ変化している。 | + | : 前作に引き続き登場。新衣装は、拘束服のような純白の花嫁衣裳で、大剣も赤から白へ変化している。 |
− | | + | ; 「フェイト/エクストラ」劇場 おしえて!! ブロッサム先生 |
− | ;「フェイト/エクストラ」劇場 おしえて!! ブロッサム先生 | + | : [[TYPE-MOONエース]] VOL.6 付録DVDに収録。 |
− | :[[TYPE-MOONエース]] VOL.6 付録DVDに収録。 | + | : 行方不明のマスターを探し、怪しい保健室に足繁く通う。サンタのコスチュームに身を包み、プレゼントを配ったりもする。 |
− | :行方不明のマスターを探し、怪しい保健室に足繁く通う。サンタのコスチュームに身を包み、プレゼントを配ったりもする。 | + | ; [[コハエース]] |
− | ;[[コハエース]] | + | : [[セイバー]]を弄りまくる。頭に「赤」と付いている。 |
− | :[[セイバー]]を弄りまくる。頭に「赤」と付いている。 | + | ; [[カーニバル・ファンタズム]] |
− | ;[[カーニバル・ファンタズム]] | + | : 3rd SEASON次回予告にてEXTRA勢としてまさかの初登場。…が、最後に「余は出ないがな!」と言ってのけた。そりゃないっすよ。 |
− | :3rd SEASON次回予告にてEXTRA勢としてまさかの初登場。…が、最後に「余は出ないがな!」と言ってのけた。そりゃないっすよ。 | + | ; [[アーネンエルベの一日|ALL AROUND TYPE-MOON]] |
− | ;[[アーネンエルベの一日|ALL AROUND TYPE-MOON]] | |
| : 凜がパソコンの操作中にうっかり召喚してしまう。 | | : 凜がパソコンの操作中にうっかり召喚してしまう。 |
− | ;[[トラぶる花札道中記|とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦]] | + | ; [[トラぶる花札道中記|とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦]] |
− | :アーチャー・キャス狐と共にチーム名「電子の海から豪華絢爛」を結成し、元の世界への帰還を目指す。 | + | : アーチャー・キャス狐と共にチーム名「電子の海から豪華絢爛」を結成し、元の世界への帰還を目指す。 |
− | ;[[TYPE-MOON エイプリルフール企画]] | + | ; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画]] |
− | :2013年の「路地裏さつき ヒロイン十二宮編」では、虎の宮「動物園」を守るゴールドヒロイン「アイドル皇帝 赤セイバー」として登場。<br>2014年の「赤生@ちゃんねる」ではメインパーソナリティ。<br>2015年の「TMitter」ではインペリアルローマ・プロダクションの所属アイドル兼社長を務める。 | + | : 2013年の「路地裏さつき ヒロイン十二宮編」では、虎の宮「動物園」を守るゴールドヒロイン「アイドル皇帝 赤セイバー」として登場。 |
− | ;[[ちびちゅき!]] | + | : 2014年の「赤生@ちゃんねる」ではメインパーソナリティ。<br>2015年の「TMitter」ではインペリアルローマ・プロダクションの所属アイドル兼社長を務める。 |
− | :他シリーズのヒロイン達より少し遅れて、EXTRAの代表ヒロインとして登場。 | + | ; [[ちびちゅき!]] |
− | ;[[カプセルさーばんと]] | + | : 他シリーズのヒロイン達より少し遅れて、EXTRAの代表ヒロインとして登場。 |
− | :さーばんととして、通常の「赤セイバー」と高いコストの神話礼装版「エンペラセイバー」が出演している。 | + | ; [[カプセルさーばんと]] |
− | *赤セイバー | + | : さーばんととして、通常の「赤セイバー」と高いコストの神話礼装版「エンペラセイバー」が登場。 |
− | :コスト500 戦闘力C 突破力E 移動力D 体力C 忍耐力C リキャストC | + | * 赤セイバー |
− | *エンペラセイバー | + | : コスト:500 / 戦闘力:C / 突破力:E / 移動力:D / 体力:C / 忍耐力:C / リキャスト:C |
− | :コスト1500 戦闘力A++ 突破力A 移動力E 体力A++ 忍耐力A+ リキャストE | + | * エンペラセイバー |
| + | : コスト:1500 / 戦闘力:A++ / 突破力:A / 移動力:E / 体力:A++ / 忍耐力:A+ / リキャスト:E |
| + | ; [[Fate/Grand Order]] |
| + | : セイバーのサーヴァントとして参戦。レア度はSR(☆4)。イラストはワダアルコ。 |
| | | |
| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
− | ===Fate/EXTRA=== | + | === Fate/EXTRA === |
| ; [[主人公 (EXTRA)]] | | ; [[主人公 (EXTRA)]] |
| : マスター。元々こと恋愛に関しては相手の性別を気にしない性格だったため、男女どちらでも好意を寄せてくれる。主人公に褒めてもらいたがったり、構ってもらえないとすねたりといった言動から、キャラクターデザインのワダアルコ氏曰く「わんこ」あるいは「ペット」的立ち位置だとか。 | | : マスター。元々こと恋愛に関しては相手の性別を気にしない性格だったため、男女どちらでも好意を寄せてくれる。主人公に褒めてもらいたがったり、構ってもらえないとすねたりといった言動から、キャラクターデザインのワダアルコ氏曰く「わんこ」あるいは「ペット」的立ち位置だとか。 |
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| :CCCルート決戦後、主人公とサーヴァントとして最後の別れの際の言葉。正義の味方を貫くアーチャー、別れて哀しいのは確かだがやっぱりブレずにおちゃらけるキャスター、王の貫禄を見せ去っていくギルガメッシュ等と違い、その叫びは多くのプレイヤーの心を罪悪感と悲愴感で抉っていった。 | | :CCCルート決戦後、主人公とサーヴァントとして最後の別れの際の言葉。正義の味方を貫くアーチャー、別れて哀しいのは確かだがやっぱりブレずにおちゃらけるキャスター、王の貫禄を見せ去っていくギルガメッシュ等と違い、その叫びは多くのプレイヤーの心を罪悪感と悲愴感で抉っていった。 |
| | | |
− | === 「フェイト/エクストラ」劇場 おしえて!! ブロッサム先生 === | + | === ブロッサム先生 === |
| ;「走れソリよー♪風の様にー♪月見原をー♪たどるたどるー♪」 | | ;「走れソリよー♪風の様にー♪月見原をー♪たどるたどるー♪」 |
| :第二話「きかせて!! ブロッサム先生 メリクリ編」より。セイバーの音痴な歌声とともに幕を開ける。ただし、意外と聞き苦しくなく、むしろ笑みさえ浮かばせるのは、見事な歌声と言えるかもしれない。 | | :第二話「きかせて!! ブロッサム先生 メリクリ編」より。セイバーの音痴な歌声とともに幕を開ける。ただし、意外と聞き苦しくなく、むしろ笑みさえ浮かばせるのは、見事な歌声と言えるかもしれない。 |