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| == 真名:ヤマトタケル== | | == 真名:ヤマトタケル== |
− | 古代日本での最大の英雄であり、父に命じられ、九州、出雲、東国などに遠征し、多くの血を流して、日本における最初の英雄とも言える。
| + | :古事記や日本書紀に登場する、景行天皇の皇子「<ruby><rb>小碓尊</rb><rt>おうすのみこと</rt></ruby>」。「ヤマトタケルノミコト」とも。 |
− | | + | :古代日本最大の英雄であり、父に命じられ、九州、出雲、東国などに遠征し、多くの血を流した。日本における最初の英雄とも言える。 |
− | だが、血の繋がった兄弟すら手にかける凶暴な性格は父に疎まれ冷遇される。そして、遠征最中に最愛の妻を亡くしてしまう。
| + | :だが、血の繋がった兄弟すら手にかける凶暴な性格は父に疎まれ冷遇される。そして、遠征最中に最愛の妻──オトタチバナヒメを亡くしてしまう。 |
− | | + | :伝承ではその後も何人か妻を娶ったとされているが、作品内では言及されていない。 |
− | その功績の割には不幸な人生であった。
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| : 最初の妻。海神を静めるために海に身を投げた彼女の犠牲と、彼女への思いを伝えきれなかったことをサーヴァントとなった今でも悔やんでいる。 | | : 最初の妻。海神を静めるために海に身を投げた彼女の犠牲と、彼女への思いを伝えきれなかったことをサーヴァントとなった今でも悔やんでいる。 |
| : しかし「盈月の儀」において再会を果たすことができ、再び言葉を交わして今度は自分の思いを伝える事ができた。 | | : しかし「盈月の儀」において再会を果たすことができ、再び言葉を交わして今度は自分の思いを伝える事ができた。 |
− | ; '''クマソ兄弟'''
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− | : 九州の豪族であり、大和朝廷に反抗し続けた。景行天皇の皇子は宴会時に女装して二人を暗殺した。その豪胆さから、クマソ兄弟は景行天皇の皇子に「タケル」の名前を贈った。
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− | ; '''景行天皇''' | + | ; クマソ兄弟 |
− | : タケルの父である。多くの遠征を命じる。 | + | : 九州の豪族であり、大和朝廷に反抗し続けた。そのため、景行天皇は自身の息子である皇子(後のヤマトタケル)に彼らの討伐を命じる。 |
| + | : 皇子は父の命に従い、宴会時に女装して二人を暗殺した。その豪胆さから、クマソ兄弟は景行天皇の皇子に「タケル」の名前を贈った。 |
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| + | ; 景行天皇 |
| + | : タケルの父。多くの遠征を命じる。時には彼の兄弟の暗殺を命じることもあった。 |
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| ; 大碓命 | | ; 大碓命 |
− | : タケルの父である。多くの遠征を命じる。
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| : 双子の兄。父の命により手に掛けることとなった。<ref group="注">暗殺の動機については、古事記では「'''父の命令を勘違いした'''」とされているが、Fateシリーズにおいてその設定が反映されているかは不明。</ref> | | : 双子の兄。父の命により手に掛けることとなった。<ref group="注">暗殺の動機については、古事記では「'''父の命令を勘違いした'''」とされているが、Fateシリーズにおいてその設定が反映されているかは不明。</ref> |
| + | : シナリオ上で何度か言及されている「兄弟殺し」は名前こそ出てこないものの、彼を殺したことを指していると思われる。 |
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| === その他 === | | === その他 === |
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| : デザイン担当が武内崇氏であり、彼女のオマージュと見られる箇所がいくつも見受けられる。 | | : デザイン担当が武内崇氏であり、彼女のオマージュと見られる箇所がいくつも見受けられる。 |
| : 曰く、「黒髪のアルトリア」を意識している模様。健啖家な点も共通している。 | | : 曰く、「黒髪のアルトリア」を意識している模様。健啖家な点も共通している。 |
− | ;[[ヘラクレス|'''ヘラクレス''']] | + | |
| + | ;[[ヘラクレス]] |
| : 「父に疎まれる」、「凶暴な性格」、「多くの試練」など共通する部分が多く、ギリシャ神話と日本の神話の共通性の一つに挙げられる。 | | : 「父に疎まれる」、「凶暴な性格」、「多くの試練」など共通する部分が多く、ギリシャ神話と日本の神話の共通性の一つに挙げられる。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| === Samurai Remnant === | | === Samurai Remnant === |
− | ;'''「察する。君が私の喚び人か?」''' | + | ;「察する。君が私の喚び人か?」 |
| : 召喚して初めて伊織に対面した時の台詞。 | | : 召喚して初めて伊織に対面した時の台詞。 |
| + | : Fate名物の運命構図。 |
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− | ;「弱い。きみ、剣以外の能はないのか?」 | + | ;「じゅるり……」 |
− | : セイバー曰く伊織は弱く。戦闘に巻き込ませたくないという気持ちである。 | + | : 町の屋台を通った時の台詞。 |
| + | : 食事好きの彼らしく、美味しそうな匂いを嗅ぐとよだれが止まらなくなってしまうようだ。 |
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− | ;'''「じゅるり……」''' | + | ; 「どうだ。私の特大ばびゅーんは!」 |
− | : 町の屋台を通ると言うよだれが止まらなくなる。可愛い。 | + | : 突然伊織を担いで、崖をジャンプした時の台詞。 |
− | | + | : 伊織からは「次からはもう少し優しく頼む……」とリアクションされた。 |
− | ; '''「ぶー」'''
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− | : 伊織に宝具の使用を止められ、拗ねてしまう。可愛い。
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− | ; '''「とうだ。私の特大ばびゅーんは」'''
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− | : 崖に対して伊織を担ぎジャンプした時の台詞。 | |
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| == メモ == | | == メモ == |
− | * 健啖家であり、江戸の食べ物には積極的に食べる。特に白米が好みである。食べ方が可愛いのでついつい買い食いさせたくなるプレイヤーが増加した。 | + | * 健啖家であり、食べ物は積極的に食べる。特に白米を好んでおり、食べ物をねだる姿についつい買い与えてしまうプレイヤーも。 |
− | * 古代の人間であるため江戸の町は非常に新鮮に映り、まるで遊園地の来た子供のようにはしゃぐ。 | + | * 古代の人間であるためか江戸の町は非常に新鮮に映ったようで、まるで遊園地の来た子供のようにはしゃぐ。 |
− | * 伊織と比べると無辜の市民に対して巻き込むことも提案するなど、情が薄い場面が多い。史実でも敵に対して「騙し討ち」「暗殺」「奇襲」などの卑劣な手段を使って殲滅してきた性格を反映している。 といっても父である景行天皇が遠征に対してまとな兵を出さず、このような手段を取るしか無かったことも考慮して置く必要がある。 | + | * 伊織と比べると、戦いに無辜の市民を巻き込むことも視野に入れるなど、情が薄い場面が多い。史実でも敵に対して「騙し討ち」「暗殺」「奇襲」などの卑劣な手段を使って殲滅してきた性格を反映している。とはいえ、父である景行天皇が遠征に対してまとな兵を出さず、このような手段を取るしか無かったことも考慮して置く必要がある。 |
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| == 話題まとめ == | | == 話題まとめ == |
− | ;'''女性サーヴァント?''' | + | ; 実は女性? |
− | | + | :本編では女性と間違えられるが、結局否定はしておらず、性別は不明なままである。女装してクマソ兄弟を討った逸話から、女装しても違和感がないほど容姿が女性に似ていた=元々女性だったという説もあり得る。 |
− | :本編では女性と間違えられるが、結局否定はしておらず、性別は不明なままである。女装してクマソ兄弟を討ったこと逸話から、女性説というのもあり得るエピソードもある。 | |
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| ; 「古事記」と「日本書紀」での差異 | | ; 「古事記」と「日本書紀」での差異 |
| : Fateシリーズでは出典を記紀の両者とされているが、それぞれの書でヤマトタケルの行為に差異が見られる。 | | : Fateシリーズでは出典を記紀の両者とされているが、それぞれの書でヤマトタケルの行為に差異が見られる。 |
| : 大きな違いとしては、古事記では兄殺しを行い父・景行天皇から疎まれたのに対し、日本書紀では兄殺しを行っておらず父に遠征の功績を讃えられていることが挙げられる。 | | : 大きな違いとしては、古事記では兄殺しを行い父・景行天皇から疎まれたのに対し、日本書紀では兄殺しを行っておらず父に遠征の功績を讃えられていることが挙げられる。 |
− | : 『Samurai Remnant』では[[稗田阿礼|古事記に関連するサーヴァント]]が登場していることから、出典の比重としては古事記をベ | + | : 『Samurai Remnant』では[[稗田阿礼|古事記に関連するサーヴァント]]が登場していることから、出典の比重としては古事記をベースにしていると思われる。 |
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