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== 概要 ==
 
== 概要 ==
「[[バーサーカー]]」のサーヴァント。「西楚の覇王」と呼ばれた中国の英傑。
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「[[バーサーカー|狂戦士]]」のサーヴァント。「西楚の覇王」と呼ばれた中国の英傑。
    
;略歴
 
;略歴
 
:『Fate/Grand Order』では第二部の中国異聞帯にて登場。
 
:『Fate/Grand Order』では第二部の中国異聞帯にて登場。
:[[始皇帝]]の部下として登場し、芥ヒナコに合流して共に主人公らと戦うことに。
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:[[始皇帝]]の部下として登場し、[[芥ヒナコ]]に合流して共に主人公らと戦うことに。
:異聞帯では汎人類史と異なり始皇帝が滅びず、彼が埋もれる事も無かった為、「項羽」の名前や記憶については当然ながら持っておらず、ヒナコが自身に執着する事についても首を傾げている。
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:異聞帯では汎人類史と異なり[[始皇帝]]が滅びず、彼が埋もれる事も無かった為、「項羽」の名前や記憶については当然ながら持っておらず、ヒナコが自身に執着する事についても首を傾げている。
:異聞帯における項羽(会稽零式)の扱いは、基本的に「モノ」に対するそれである。[[秦良玉]]は彼を指して「あれ」と呼び、始皇帝はヒナコに対して精神的苦痛を与えるためだけに自壊を命じている(そして項羽は即座にそれを実行しようとした)。<ref group="注">なお、項羽に対するこの扱いにヒナコ(虞美人)が怒りを持つ描写は無い。</ref>
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:異聞帯における項羽(会稽零式)の扱いは、基本的に「モノ」に対するそれである。[[秦良玉]]は彼を指して「あれ」と呼び、始皇帝はヒナコに対して精神的苦痛を与えるためだけに自壊を命じている(そして項羽は即座にそれを実行しようとした)。<ref group="注">なお、項羽に対するこの扱いにヒナコ([[虞美人]])が怒りを持つ描写は無い。</ref>
 
:物語の後半にヒナコが始皇帝に自身の身体データを提供した褒美として払い下げられ、共に異聞帯の片隅でひっそりと生きていくことを提案されるが、ヒナコから教えられた汎人類史の自分の話から再度戦う事を決意。
 
:物語の後半にヒナコが始皇帝に自身の身体データを提供した褒美として払い下げられ、共に異聞帯の片隅でひっそりと生きていくことを提案されるが、ヒナコから教えられた汎人類史の自分の話から再度戦う事を決意。
 
:始皇帝がカルデアの戦いの果てに残るのは汎人類史だという結論に異を唱え、既にメンテナンスが追いつかずボロボロであるにも関わらずカルデアと奮戦し、虞美人への無念を零しつつ機能停止した。
 
:始皇帝がカルデアの戦いの果てに残るのは汎人類史だという結論に異を唱え、既にメンテナンスが追いつかずボロボロであるにも関わらずカルデアと奮戦し、虞美人への無念を零しつつ機能停止した。
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:カルデアで召喚された本人も何故このような姿になったのかと不思議がる程だが、実際は「中国異聞帯で改造され続けた果ての異形の姿に、汎人類史での人型のまま機能を停止した彼の精神が搭載されたもの」という扱い。元が機械であるため、不思議がりはしてもすぐに納得した。
 
:カルデアで召喚された本人も何故このような姿になったのかと不思議がる程だが、実際は「中国異聞帯で改造され続けた果ての異形の姿に、汎人類史での人型のまま機能を停止した彼の精神が搭載されたもの」という扱い。元が機械であるため、不思議がりはしてもすぐに納得した。
 
:実際は機械であるため、恐ろしい外見とは裏腹に理知的な様子も見せるが、演算の結果によっては一切の説明もなく過激な破壊行動を行う。演算の結果も降って湧いたように与えられる上、それに従う事は本能や衝動と同じレベルの行為である為、他者に説明することがそもそもできずトラブルの原因になる事も多い。
 
:実際は機械であるため、恐ろしい外見とは裏腹に理知的な様子も見せるが、演算の結果によっては一切の説明もなく過激な破壊行動を行う。演算の結果も降って湧いたように与えられる上、それに従う事は本能や衝動と同じレベルの行為である為、他者に説明することがそもそもできずトラブルの原因になる事も多い。
:正体が正体であるためか全体的に喋り方が機械的。
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:また、正体が正体であるためか全体的に喋り方が機械的である。
 
;能力
 
;能力
 
:その体躯を活かして嵐のように複数の剣を振り回して戦う他、全身からビームのような物を発射する等人間離れした戦い方を見せる。
 
:その体躯を活かして嵐のように複数の剣を振り回して戦う他、全身からビームのような物を発射する等人間離れした戦い方を見せる。
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: 中国史屈指の勇名を誇る項羽の、故事成語ともなった武の具現。
 
: 中国史屈指の勇名を誇る項羽の、故事成語ともなった武の具現。
 
: 人間型の躯体で召喚された場合には対人宝具として発動するが、異聞帯において付加された人馬型という異形の形態は、個人の武の威力を大量殺戮兵器にまで拡大してしまった。
 
: 人間型の躯体で召喚された場合には対人宝具として発動するが、異聞帯において付加された人馬型という異形の形態は、個人の武の威力を大量殺戮兵器にまで拡大してしまった。
:『Fate/Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ<ref group = "注">1ターン</ref><ref group = "注">オーバーチャージで効果UP</ref>&敵全体に強力な攻撃」という効果のQuick宝具。
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:『Fate/Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]」という効果のQuick宝具。
    
== 真名:項羽 ==
 
== 真名:項羽 ==
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;項梁
 
;項梁
 
:史実において叔父とされる人物。
 
:史実において叔父とされる人物。
:『Fate/Grand Order』においては親族関係ではなく、始皇帝が製造した会稽零式を偶然発掘し、「項羽」の名を与えて甥として振る舞わせていた存在。
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:『Grand Order』においては親族関係ではなく、始皇帝が製造した会稽零式を偶然発掘し、「項羽」の名を与えて甥として振る舞わせていた存在。
 
;劉邦
 
;劉邦
 
:最大の宿敵であり、後の漢の高祖帝。天下を争うも最終的に敗北する。反乱軍の同僚だったときもあり、その際に義兄弟の契りを結んでいる。
 
:最大の宿敵であり、後の漢の高祖帝。天下を争うも最終的に敗北する。反乱軍の同僚だったときもあり、その際に義兄弟の契りを結んでいる。
:『Fate/Grand Order』においては始皇帝没後に乱世となった中華を纏め上げる器を持つ者として見出した存在。
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:『Grand Order』においては始皇帝没後に乱世となった中華を纏め上げる器を持つ者として見出した存在。
:[[虞美人]]によれば遅咲きで力足らずであったため、彼に先んじて群雄を平定して成長の猶予を作り、それでも間に合わず、中華全土を治めるには足らぬと予知すると彼でも治められるサイズまで中華を「縮める」ために大虐殺を行ったという。
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:虞美人によれば遅咲きで力足らずであったため、彼に先んじて群雄を平定して成長の猶予を作り、それでも間に合わず、中華全土を治めるには足らぬと予知すると彼でも治められるサイズまで中華を「縮める」ために大虐殺を行ったという。
 
;[[虞美人]]
 
;[[虞美人]]
 
:最愛の妻。京劇の「'''覇王別姫'''」は、彼女との別れの場面を描いたものである。
 
:最愛の妻。京劇の「'''覇王別姫'''」は、彼女との別れの場面を描いたものである。
 
:もっとも、史書において彼女の記述はほとんど無く、「項羽の寵姫に虞美人という者が居たといわれる」こと以外はまったく不明である。
 
:もっとも、史書において彼女の記述はほとんど無く、「項羽の寵姫に虞美人という者が居たといわれる」こと以外はまったく不明である。
:FGOにおいては不死の精霊種。自分と別れた後も永遠を生きる彼女の行く末が、機械として生きた彼にとっての唯一の心残りとなった。
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:『Grand Order』においては不死の精霊種。自分と別れた後も永遠を生きる彼女の行く末が、機械として生きた彼にとっての唯一の心残りとなった。
 
:本人が天然なのか自分の前での彼女しか知らない為か、'''「温和な淑女」'''と実態とはかけ離れた印象<ref group = "注">しかしよく見られるツンケンした性格は、人類に迫害された過去に基づくものなため、本来の性格が項羽だけに見せる「温和な淑女」である可能性もある</ref>を抱いている。
 
:本人が天然なのか自分の前での彼女しか知らない為か、'''「温和な淑女」'''と実態とはかけ離れた印象<ref group = "注">しかしよく見られるツンケンした性格は、人類に迫害された過去に基づくものなため、本来の性格が項羽だけに見せる「温和な淑女」である可能性もある</ref>を抱いている。
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:中国異聞帯では[[芥ヒナコ]]と名乗る彼女と出会い、想いを寄せられていた。
    
;[[韓信]]
 
;[[韓信]]
 
:「漢三傑」の一人で国士無双と謳われた名将。当初は項羽に仕えていたが、冷遇した事で離反されてしまう。主として劉邦軍の別働隊として動き、項羽に対する包囲網を形成した。<br>後に北方の斉を従えた彼に「劉邦を裏切り自分の下に付け」と持ち掛ける。しかし劉邦への忠義を重んじた韓信に一蹴された。
 
:「漢三傑」の一人で国士無双と謳われた名将。当初は項羽に仕えていたが、冷遇した事で離反されてしまう。主として劉邦軍の別働隊として動き、項羽に対する包囲網を形成した。<br>後に北方の斉を従えた彼に「劉邦を裏切り自分の下に付け」と持ち掛ける。しかし劉邦への忠義を重んじた韓信に一蹴された。
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:中国異聞帯では始皇帝の下で共に戦うこととなる。
 
;張良
 
;張良
 
:「漢三傑」の一人で劉邦の軍師。秦に対する反乱軍の時代から、劉邦軍の戦略面を支え続けた。秦に滅ぼされた韓の遺臣でもあり、始皇帝の暗殺を計画・実行する激しさも持つ。女性と見紛うほどの容貌の持ち主だったという。
 
:「漢三傑」の一人で劉邦の軍師。秦に対する反乱軍の時代から、劉邦軍の戦略面を支え続けた。秦に滅ぼされた韓の遺臣でもあり、始皇帝の暗殺を計画・実行する激しさも持つ。女性と見紛うほどの容貌の持ち主だったという。
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;[[始皇帝]]
 
;[[始皇帝]]
 
:史実では故国を滅ぼした怨敵。始皇帝の巡行の列を見て放った「彼奴に取って代わってくれるわ」という挑戦の叫びは、覇王・項羽のスタートラインでもある。
 
:史実では故国を滅ぼした怨敵。始皇帝の巡行の列を見て放った「彼奴に取って代わってくれるわ」という挑戦の叫びは、覇王・項羽のスタートラインでもある。
:『Fate/Grand Order』においては彼を設計・製造した存在であり、本来仕えていた相手。中国異聞帯では彼の治世が続いているため、そのまま仕え続けている。
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:『Grand Order』においては自身を設計・製造した存在であり、本来仕えていた相手。中国異聞帯では彼の治世が続いているため、そのまま仕え続けている。
 
;陳勝・呉広
 
;陳勝・呉広
 
:秦の圧制に対し、中国史上初の農民一揆を起こした英傑達。彼等の反乱に呼応して項梁達は挙兵した。
 
:秦の圧制に対し、中国史上初の農民一揆を起こした英傑達。彼等の反乱に呼応して項梁達は挙兵した。
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;「ここまで戦闘に特化した躯体を与えられたのは想定外だ。」
 
;「ここまで戦闘に特化した躯体を与えられたのは想定外だ。」
 
;「むしろ驚くべきはこの躯体だが……」
 
;「むしろ驚くべきはこの躯体だが……」
:それぞれ、第1霊基再臨時、マイルーム会話「絆Lv1」。
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:それぞれ、霊基再臨1、マイルーム会話「絆Lv1」。
 
:異形とも言える戦闘特化の体躯は項羽自身にとっては想定外のものだが、運用そのものには戸惑いはない。
 
:異形とも言える戦闘特化の体躯は項羽自身にとっては想定外のものだが、運用そのものには戸惑いはない。
 
:汎人類史の項羽は戦闘に明け暮れた存在ではあったが普通の人型であったため、その認識が残っている。
 
:汎人類史の項羽は戦闘に明け暮れた存在ではあったが普通の人型であったため、その認識が残っている。
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