54行目: |
54行目: |
| :まばゆい虹色の翅を持った非常に美しい人型の妖精。人間に対して厳しい態度を取るコーラルとは反対に何事に対しても鷹揚で好奇心旺盛。その感性は下記の本性を含めて''まるで子供のような「誰よりも妖精らしい妖精」''と称されている。 | | :まばゆい虹色の翅を持った非常に美しい人型の妖精。人間に対して厳しい態度を取るコーラルとは反対に何事に対しても鷹揚で好奇心旺盛。その感性は下記の本性を含めて''まるで子供のような「誰よりも妖精らしい妖精」''と称されている。 |
| :一方で、風の氏族としての能力を最大限に悪用した腹黒い陰謀家としての面も持っており、これによって鏡の氏族すべてやモルガン、ノクナレアを含め数多くの有力者が死に追いやられた。 | | :一方で、風の氏族としての能力を最大限に悪用した腹黒い陰謀家としての面も持っており、これによって鏡の氏族すべてやモルガン、ノクナレアを含め数多くの有力者が死に追いやられた。 |
− | :しかし、彼女の本質は陰謀家ではなく'''「誰よりも一番に愛される」'''という妖精としての自身の目的のため、「自分を愛してくれる環境、自分が一番でいられる世界」を維持しようとしているだけ。そのために「自分を差し置いて輝ける存在を陥れて潰し、後になったら罪も行為も忘れ去ってしまう」というパターンで行動している、あまりにも自己愛に振り切れ過ぎた八方美人。 | + | :しかし、彼女の本質は陰謀家ではなく'''「誰よりも一番に愛される」'''という妖精としての自身の目的のため、「自分を愛してくれる環境、自分が一番でいられる世界」を維持しようとしているだけ。そのために「自分を差し置いて輝ける存在を陥れて潰し、後になったら罪も行為も忘れ去ってしまう」というパターンで行動している、あまりにも[[ビーストⅢ/R|自己愛に振り切れ過ぎた八方美人]]。 |
| :『そこにいるだけで完璧な存在』『誰よりも価値のある妖精』という風の氏族の特性を良くも悪くも最も顕著に現した存在。あらゆる行動が「自分の益になるものを作る」ためで、優れた為政者のように振る舞っているがやっている事は「他勢力の足を引っ張り、事態を悪化させる」というもの。結果としてブリテンの滅びは早まっていく。 | | :『そこにいるだけで完璧な存在』『誰よりも価値のある妖精』という風の氏族の特性を良くも悪くも最も顕著に現した存在。あらゆる行動が「自分の益になるものを作る」ためで、優れた為政者のように振る舞っているがやっている事は「他勢力の足を引っ張り、事態を悪化させる」というもの。結果としてブリテンの滅びは早まっていく。 |
| :自分を高めることは全く知らないため、自分より目立つ者、自分を顧みず褒めようとしない者が現れれば、個人であれ一グループであれ''誰であろうと後先考えることなく足を引っ張り引き摺り落とすか、間接的に粛清する形で排斥''し貶める。それが例えその場におけるただ一時の瞬間であっても、自身の目的が達成されている状況を最優先に保ち続けることが彼女の行動指針の全て。そのためなら刹那的に危険な行為も躊躇いなく行う。 | | :自分を高めることは全く知らないため、自分より目立つ者、自分を顧みず褒めようとしない者が現れれば、個人であれ一グループであれ''誰であろうと後先考えることなく足を引っ張り引き摺り落とすか、間接的に粛清する形で排斥''し貶める。それが例えその場におけるただ一時の瞬間であっても、自身の目的が達成されている状況を最優先に保ち続けることが彼女の行動指針の全て。そのためなら刹那的に危険な行為も躊躇いなく行う。 |
60行目: |
60行目: |
| :あらゆる言動を当人さえ「真実」だと本気で思い込むほどに自己否定を全くしない上、領民たる妖精は元から疑うことを知らない者達ばかりなのに加え、人間の方も崇拝から来る極端な選民思想に染まっていることも『オーロラがそう言うのだから本当』という思い込みを後押ししているため、彼女の発言が口からの出任せなのかどうかの判断が可能なのはよほどの知恵者に限られる。さらに強大な能力・権力を持つため彼女の『本質』を知り得るものはまず一番長く身近に居続けられる者に限られるので、未然にオーロラの本性を看破できた者は片手程度しか存在しなかった。 | | :あらゆる言動を当人さえ「真実」だと本気で思い込むほどに自己否定を全くしない上、領民たる妖精は元から疑うことを知らない者達ばかりなのに加え、人間の方も崇拝から来る極端な選民思想に染まっていることも『オーロラがそう言うのだから本当』という思い込みを後押ししているため、彼女の発言が口からの出任せなのかどうかの判断が可能なのはよほどの知恵者に限られる。さらに強大な能力・権力を持つため彼女の『本質』を知り得るものはまず一番長く身近に居続けられる者に限られるので、未然にオーロラの本性を看破できた者は片手程度しか存在しなかった。 |
| :そのうちオベロンは彼女との会話で「最も汎人類史の妖精に近い存在」「もっとも無垢な簒奪者」「加害者であり傍観者でもあったからここまで生きてこられた」と告げている他、メリュジーヌからは「オーロラが『一番輝ける存在』でいられるのは、本人と同じく純粋無垢に善悪を楽しむ者達がいるブリテン異聞帯だけ」と断言されている。 | | :そのうちオベロンは彼女との会話で「最も汎人類史の妖精に近い存在」「もっとも無垢な簒奪者」「加害者であり傍観者でもあったからここまで生きてこられた」と告げている他、メリュジーヌからは「オーロラが『一番輝ける存在』でいられるのは、本人と同じく純粋無垢に善悪を楽しむ者達がいるブリテン異聞帯だけ」と断言されている。 |
− | :その様なオーロラの幼稚な性質と言動は汎人類史に移り住めた場合、「周りを貶めるしか能のない毒婦」としてあちらの人間及び妖精社会から爪弾きにされることは目に見えている事とされている。万が一上手くいったとしてもそれは運良く幸先がよかっただけの事でしかなく、時が経つにつれオーロラの本性が周囲に露わになれば、ゆくゆくは翅はおろか姿形も瞬く間に落ちぶれていき、されどモースとして死ぬ事も自己愛の強さから自害および発狂も出来ないまま、醜くなった姿を毎朝鏡の前でひたすら嘆きながら「明日になれば終わる」と都合のいい言葉でその場を誤魔化して心を殺す、惨めで地獄に等しい日々を送る羽目になるだろうと予想されていた。 | + | :その様なオーロラの幼稚な性質と言動は汎人類史に移り住めた場合、「周りを貶めるしか能のない毒婦」としてあちらの人間及び妖精社会から爪弾きにされることは目に見えている事とされている。万が一上手くいったとしてもそれは運良く幸先がよかっただけの事でしかなく、時が経つにつれオーロラの本性が周囲に露わになれば、ゆくゆくは翅はおろか姿形も瞬く間に落ちぶれていき、されどモースとして死ぬ事も自己愛の強さから自害および発狂も出来ないまま、醜くなった姿を毎朝鏡の前でひたすら嘆きながら「明日になれば終わる」と都合のいい言葉でその場を誤魔化して心を殺す、[[ゼパル|惨めで地獄に]][[天逆神|等しい日々]]を送る羽目になるだろうと予想されていた。 |
− | :事実、女王暦になってからはモルガンの為政によって人間と妖精の数がある程度淘汰・制御され『自分を褒め称えてくれる者』が減少した結果、以前よりも翅の輝きが落ちている事を自覚しており、更にはメリュジーヌへの無意識下の羨望から来る嫉妬によって、自らが醜悪な生き物だと言う事実から目を背けきれなくなるギリギリまで来ていた<ref group = "注">『フロム ロストベルト』ではより顕著であり、'''『誰からも愛されなくなるのでは』'''と怯える姿も描かれていた。</ref>。 | + | :事実、女王暦になってからはモルガンの為政によって人間と妖精の数がある程度淘汰・制御され『自分を褒め称えてくれる者』が減少した結果、以前よりも翅の輝きが落ちている事を自覚しており、更にはメリュジーヌへの無意識下の羨望から来る嫉妬によって、自らが醜悪な生き物だと言う事実から目を背けきれなくなるギリギリまで来ていた<ref group = "注">『フロム ロストベルト』ではより明確にされており、'''「誰からも愛されなくなるのでは」'''と怯える姿も描かれていた。</ref>。 |
| ;能力 | | ;能力 |
| :妖精暦から数えて3000年もの年月をモースにならずに生き永らえている故か、妖精として高い能力を持つ。その実態は不明だが、描写されている限りコーラルをあっさりと毛虫に変えてしまうなどの魔術は扱える様子。 | | :妖精暦から数えて3000年もの年月をモースにならずに生き永らえている故か、妖精として高い能力を持つ。その実態は不明だが、描写されている限りコーラルをあっさりと毛虫に変えてしまうなどの魔術は扱える様子。 |