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| | イメージカラー = 濁った黒 | | | イメージカラー = 濁った黒 |
| | 特技 = イベント立案・プロデュース | | | 特技 = イベント立案・プロデュース |
− | | 好きな物 = ボーイッシュな少女、フェミニンな少年(Zero)<br/>輝くもの、聖なるものを想う時、さらにそれらが汚される瞬間(FGO) | + | | 好きな物 = ボーイッシュな少女、フェミニンな少年(Zero)<br/>輝くものや聖なるもの、それらが汚される瞬間(FGO) |
| | 苦手な物 = 政治・財政管理(Zero)<br/>浅ましい欲徳の亡者(FGO) | | | 苦手な物 = 政治・財政管理(Zero)<br/>浅ましい欲徳の亡者(FGO) |
| | 天敵 = [[ディルムッド・オディナ|ディルムッド]]、[[ランスロット]] | | | 天敵 = [[ディルムッド・オディナ|ディルムッド]]、[[ランスロット]] |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
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| 「[[キャスター|魔術師]]」の[[サーヴァント]]。 | | 「[[キャスター|魔術師]]」の[[サーヴァント]]。 |
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| : 『[[Fate/Zero]]』ではマスターである雨生龍之介が戯れに行った儀式殺人が契機となり、[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]にキャスターとして参戦することになる。 | | : 『[[Fate/Zero]]』ではマスターである雨生龍之介が戯れに行った儀式殺人が契機となり、[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]にキャスターとして参戦することになる。 |
| : 触媒のない召喚であったため、マスターと同じく殺人に耽溺する汚染された精神の持ち主として召喚された。 | | : 触媒のない召喚であったため、マスターと同じく殺人に耽溺する汚染された精神の持ち主として召喚された。 |
− | : 『[[Fate/Grand Order]]』第一特異点『[[邪竜百年戦争 オルレアン]]』では[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ジャンヌ・オルタ]]によって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。 | + | : 『[[Fate/Grand Order]]』の第一特異点『[[邪竜百年戦争 オルレアン]]』では[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ジャンヌ・オルタ]]によって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。 |
| : だが、実際は召喚されたのではなく、彼が聖杯を所有しており、聖杯の力でジャンヌ・オルタを作り出していた。彼は敬愛するジャンヌ・ダルクを裏切ったフランスに、世界に復讐するため、憤怒のままに「邪竜百年戦争」を引き起こす。 | | : だが、実際は召喚されたのではなく、彼が聖杯を所有しており、聖杯の力でジャンヌ・オルタを作り出していた。彼は敬愛するジャンヌ・ダルクを裏切ったフランスに、世界に復讐するため、憤怒のままに「邪竜百年戦争」を引き起こす。 |
| ; 人物 | | ; 人物 |
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| ==真名:ジル・ド・レェ== | | ==真名:ジル・ド・レェ== |
− | :ジル・ド・レェ。十五世紀の人物で、フランスのブルターニュ地方ナントに生まれた貴族にして軍人。<br>かの童話『[[青髭]]』のモデルとなった人物。誰よりも神を求めた「聖なる怪物」。 | + | :ジル・ド・レェ。十五世紀の人物で、フランスのブルターニュ地方ナントに生まれた貴族にして軍人。かの童話『[[青髭]]』のモデルとなった人物。誰よりも神を求めた「聖なる怪物」。 |
− | | + | :百年戦争において聖女ジャンヌ・ダルクと共にオルレアンを奪回、「英雄」として讃えられる。深い信仰心の持ち主であり、芸術を愛した男。彼は軍人として最高の栄誉である元帥の称号を与えられたが、戦後では自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては凌辱・惨殺するという所行を繰り返し、殺人鬼として処刑されてしまう。 |
− | :百年戦争において聖女ジャンヌ・ダルクと共にオルレアンを奪回、「英雄」として讃えられる。深い信仰心の持ち主であり、芸術を愛した男。<br/>彼は軍人として最高の栄誉である元帥の称号を与えられたが、戦後では自らの領地にて近隣の少年を次々と拉致しては凌辱・惨殺するという所行を繰り返し、殺人鬼として処刑されてしまう。 | + | : |
− | | + | :なぜ彼が魔道に堕ちたのか。それは、聖女ジャンヌ・ダルクの存在にあった。彼女はジル・ド・レェにとって全てと言ってもよく、この腐敗した現実にあって唯一無二の救いであり、同時にジルにとっては神が実在する証だった。 |
− | :なぜ彼が魔道に堕ちたのか。それは、聖女ジャンヌ・ダルクの存在にあった。<br >彼女はジル・ド・レェにとって全てと言ってもよく、この腐敗した現実にあって唯一無二の救いであり、同時にジルにとっては神が実在する証だった。 | + | :だが、現実は彼の運命を狂わせるほど苦かった。そのジャンヌが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。それから彼は悪鬼に堕ち、戦後になると悪政を敷き領民を虐殺するなどの残虐な行為に手を染めるようになったが、それは悪徳を罰する筈の神は存在しない事を証明する手段でもあった。それを証明するかのように、彼の悪逆と涜神は八年も及んで看過され続け、殺された幼子達の嘆きと悲鳴は闇へと消えた。 |
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− | :だが、現実は彼の運命を狂わせるほど苦かった。そのジャンヌが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。<br >それから彼は悪鬼に堕ち、戦後になると悪政を敷き領民を虐殺するなどの残虐な行為に手を染めるようになったが、それは悪徳を罰する筈の神は存在しない事を証明する手段でもあった。<br>それを証明するかのように、彼の悪逆と涜神は八年も及んで看過され続け、殺された幼子達の嘆きと悲鳴は闇へと消えた。 | + | :最初は彼の友人であり、パトロンであったフランソワ・プレラーティとともに、財政難を賄うための金策として錬金術に手を出したが、いつしか当初の目的を見失い悪魔の召喚に傾倒するようになる。 |
− | | + | :1440年、ついに彼の凶行が発覚したことで逮捕、教会と国王によって彼は裁かれ、全てを自白して処刑される事となる。結局のところ彼が残虐行為と涜神への糾弾をされ断罪されたのは、金策のために領土を敵国に売り渡す可能性を危惧され、彼の富と領地を没収する為の口実でしかなかった。彼からしてみれば、それは裁きとは程遠く、千の幼子を手にかけた悪徳よりも輪にかけて浅ましいモノだというのに。 |
− | :最初は彼の友人であり、パトロンであったフランソワ・プレラーディとともに、財政難を賄うための金策として錬金術に手を出したが、いつしか当初の目的を見失い悪魔の召喚に傾倒するようになる。<br >1440年、ついに彼の凶行が発覚したことで逮捕、教会と国王によって彼は裁かれ、全てを自白して処刑される事となる。<br>結局のところ彼が残虐行為と涜神への糾弾をされ断罪されたのは、金策のために領土を敵国に売り渡す可能性を危惧され、彼の富と領地を没収する為の口実でしかなかった。<br>彼からしてみれば、それは裁きとは程遠く、千の幼子を手にかけた悪徳よりも輪にかけて浅ましいモノだというのに。 | + | : |
− | | + | :神への信仰心が深すぎたが故に、神を呪い貶めることに取り憑かれたジルは、こうして神に裁かれることなく欲得を優先した人間の手で破滅したが、過去は決して変わらない。如何に優れた武人で国を救った英雄であっても、殺人鬼としての所業を覆すことはできない。それでも彼は永遠に償いを求め続けなければならないのだ。 |
− | :神への信仰心が深すぎたが故に、神を呪い貶めることに取り憑かれたジルは、こうして神に裁かれることなく欲得を優先した人間の手で破滅したが、過去は決して変わらない。<br>如何に優れた武人で国を救った英雄であっても、殺人鬼としての所業を覆すことはできない。それでも彼は永遠に償いを求め続けなければならないのだ。 | |
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