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;略歴
 
;略歴
 
:Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』で妖精國の都市のひとつ、ソールズベリーの君主にして「風の氏族」の氏族長として登場。
 
:Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』で妖精國の都市のひとつ、ソールズベリーの君主にして「風の氏族」の氏族長として登場。
:前編では[[オベロン]]に付き添われてやって来た主人公一行の事情に理解を示して協力を約束するなど、人間に厳しい事を言う側近の[[コーラル]]と比較してもかなり好意的に接していた。
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:前編では[[オベロン]]に付き添われてやって来た主人公一行の事情に理解を示して協力を約束するなど、人間に厳しい姿勢をとる側近の[[コーラル]]と比較してもかなり好意的に接していた。
:だが中盤から後編にかけて、一行がオーロラからの情報を手掛かりに[[マシュ・キリエライト|マシュ]]を探して人間牧場へ向かった矢先に[[妖精騎士ガウェイン]]を含めた[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]の兵士達と鉢合わせしたり、[[パーシヴァル]]達主力勢と共に遠征の最中に起きたロンディニウム陥落等、随所で不審な動きを見せており、円卓軍がキャメロットを侵攻した際は、『風の報せ』を使って真偽を織り交ぜた情報を意図的に流す事で、王宮の上級妖精達に溜まっていたモルガンへの憎悪と不満を幇助させる形で、反旗を翻させて陥れ謀殺。
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:だが中盤から後編にかけて、一行がオーロラからの情報を手掛かりに[[マシュ・キリエライト|マシュ]]を探して人間牧場へ向かった矢先に[[妖精騎士ガウェイン]]を含めた[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]の兵士達と鉢合わせしたり、[[パーシヴァル]]達主力勢と共に遠征の最中に起きたロンディニウム陥落等、随所で不審な動きを見せており、円卓軍がキャメロットを侵攻した際は『風の報せ』を使って真偽を織り交ぜた情報を意図的に流す事で、王宮の上級妖精達に溜まっていたモルガンへの憎悪と不満を幇助させる形で、反旗を翻させて陥れ謀殺。
:崩壊編の戴冠式では、新しい女王に即位するはずだった[[ノクナレア]]の元へ、あらかじめ懐柔していた「王の氏族」に下っていた同胞を送り込み、エディンバラと彼女の『秘密』を公の場で暴露する事で弱体化させながら毒殺。『予言の子』と主人公達にそれらの罪を着せようとしたが、その過程で「大厄災」が発生。鐘撞き堂で籠城している間に当初は秩序的な行動を取っていたソールズベリーの住民が暴動と内乱化し、状況がどんどん悪化していくも、当人は対策も何も取らずひたすら傍観を決め込み続ける。
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:崩壊編の戴冠式では、新しい女王に即位するはずだった[[ノクナレア]]の元へあらかじめ懐柔していた「王の氏族」に下っていた同胞を送り込み、エディンバラと彼女の『秘密』を公の場で暴露する事で弱体化させながら毒殺。『予言の子』と主人公達にそれらの罪を着せようとしたが、その過程で「大厄災」が発生。鐘撞き堂で籠城している間に当初は秩序的な行動を取っていたソールズベリーの住民が暴動と内乱化し、状況がどんどん悪化していくも、当人は対策も何も取らずひたすら傍観を決め込み続ける。
 
:そこへ最期を共にするべく[[妖精騎士ランスロット|メリュジーヌ]]が駆けつけると、これ幸いと言わんばかりに「弱々しい人間しかいない外の世界=汎人類史へ一緒に逃げよう」と提案。だが、彼女はオーロラが持つ妖精の『本質』上、あちらの世界では到底生き延びる事など出来ず、「このままだと彼女は醜く枯れ果て、自分を愛せなくなって苦しむ事になる」と一番よく理解していた為、何よりオーロラ自身を慮った末に、自分なりの感謝と決別を込めた粛清によって致命傷を負わされてしまう。
 
:そこへ最期を共にするべく[[妖精騎士ランスロット|メリュジーヌ]]が駆けつけると、これ幸いと言わんばかりに「弱々しい人間しかいない外の世界=汎人類史へ一緒に逃げよう」と提案。だが、彼女はオーロラが持つ妖精の『本質』上、あちらの世界では到底生き延びる事など出来ず、「このままだと彼女は醜く枯れ果て、自分を愛せなくなって苦しむ事になる」と一番よく理解していた為、何よりオーロラ自身を慮った末に、自分なりの感謝と決別を込めた粛清によって致命傷を負わされてしまう。
:その後も妖精國ブリテンの崩壊間際まで半死半生で倒れたまま生き延び、既に全滅したソールズベリーの自室にて、最期に自らを砕きながら空を舞う「炎の厄災」となったメリュジーヌを、羨望交じりに見上げながら息を引き取った。
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:その後も妖精國ブリテンの崩壊間際まで半死半生で倒れたまま生き延び、既に全滅したソールズベリーの自室にて、最期に自らを砕きながら空を舞う「炎の厄災」となったメリュジーヌを羨望交じりに見上げながら息を引き取った。
 
;人物
 
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:まばゆい虹色の翅を持った非常に美しい人型の妖精。人間に対して厳しい態度を取るコーラルとは反対に、何事に対しても鷹揚で好奇心旺盛。その感性は下記の本性を含めて''まるで子供のような「誰よりも妖精らしい妖精」''と称されている。
 
:まばゆい虹色の翅を持った非常に美しい人型の妖精。人間に対して厳しい態度を取るコーラルとは反対に、何事に対しても鷹揚で好奇心旺盛。その感性は下記の本性を含めて''まるで子供のような「誰よりも妖精らしい妖精」''と称されている。
:その一方で、風の氏族としての能力を最大限に悪用した腹黒い陰謀家としての面も持っており、これによって鏡の氏族や、モルガンにノクナレアを含めた数多くの有力者が死に追いやられた。だがしかし、彼女の本質は陰謀家ではなく'''「自分が一番愛されている事」'''という妖精としての自身の目的の下、「自分を愛してくれる環境、自分が一番輝いていられる世界」を維持しようとしているだけの、あまりにも[[ビーストⅢ/R|自己愛に振り切れ過ぎた八方美人]]。
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:その一方で、風の氏族としての能力を最大限に悪用した腹黒い陰謀家としての面も持っている。これによって鏡の氏族や、モルガンにノクナレアを含めた数多くの有力者が死に追いやられた。だがしかし、彼女の本質は陰謀家ではなく'''「自分が一番に愛される」'''という妖精としての目的の下、「自分が一番に愛される環境、自分が一番輝いていられる世界」を維持しようとしているだけの、あまりにも[[ビーストⅢ/R|自己愛に振り切れ過ぎた八方美人]]。
:「博愛主義で妖精と人間の共存を望むカリスマ」という顔は、その結果として生まれた表面上のもの…もとい彼女に心酔している同じ風の氏族や妖精達が作り上げたイメージ像に等しく、実際は殆どが自分の益になるものを作りたいが故にやっていた事で、いくら優れた指導者の様に見えても、大まかには''『自分を差し置いて輝ける存在を潰し、後になったら罪も行為も忘れ去ってしまう』''というワンパターンで行動しているだけであり、オーロラ陣営はそれによりピンチこそ凌げるものの、周囲に負担を強いる事自体は変わらず、結果としてブリテンの滅びは早まっていく。
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:「博愛主義で妖精と人間の共存を望むカリスマ」という顔は、その結果として生まれた表面上のもの。実際は行動の殆どが自分の益になるものを作りたいが故にやっていた事で、いくら優れた指導者の様に見えても、大まかには''『自分を差し置いて輝ける存在を潰し、後になったら罪も行為も忘れ去ってしまう』''というワンパターンで行動しているだけ。オーロラ陣営はそれによりピンチこそ凌げるものの、周囲に負担を強いる事自体は変わらず、結果としてブリテンの滅びは早まっていく。
:と云うのも、元より成長の必要が無い始めから完成された姿という妖精の性質に加えて、『そこにいるだけで完璧な存在』『誰よりも価値のある妖精』という、風の氏族の特性を良くも悪くも最も顕著に現した存在故に、自分自信を高めることは全く知らない為、自分より目立つ者や自分を顧みず褒めようとしない者が現れれば、個人であれ一グループであれ''誰であろうと後先考えることなく隙をついて引き摺り落とすか、間接的に粛清する形で排斥し貶めるかして見捨てる''。そうする事で例えその場におけるただ一時の瞬間であっても、自身の目的が達成されている状況を最優先に保ち続ける事が彼女の行動指針の全てであり、その為なら刹那的に危険な行為も躊躇いなく行い、それでいて気が済めば今まで起きた一連の過程に介入していた事を忘却し、自分にとって都合が良い様に脳内補完してしまう。
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:というのも、元より成長の必要が無い始めから完成された姿という妖精の性質に加えて、『そこにいるだけで完璧な存在』『誰よりも価値のある妖精』という、風の氏族の特性を良くも悪くも最も顕著に現した存在故に自分自信を高めることは全く知らない為、自分より目立つ者や自分を顧みず褒めようとしない者が現れれば、個人であれ一グループであれ''誰であろうと後先考えることなく隙をついて引き摺り落とすか、間接的に粛清する形で排斥し貶めるかして見捨てる''。そうする事で例えその場におけるただ一時の瞬間であっても、自身の目的が達成されている状況を最優先に保ち続ける事が彼女の行動指針の全て。その為なら刹那的に危険な行為も躊躇いなく行い、それでいて気が済めば今まで起きた一連の過程に介入していた事を忘却し、自分にとって都合が良い様に脳内補完してしまう。
:また、上記のような善悪の認識だけでなく、損得勘定や責務等といった社会観念についても露ほども持ち合わせてもおらず、自らの些細な言動がきっかけで予想以上の犠牲者が出たり事を荒立てたとしても、自分が原因だとは思わないまま放棄し、「周りが何とかしてくれる」とひたすら他人に任せっぱなしにしてしまう。
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:また、上記のような善悪の認識だけでなく、損得勘定や責務等といった社会観念についても露ほども持ち合わせていない。自らの些細な言動がきっかけで予想以上の犠牲者が出たり事を荒立てたとしても、自分が原因だとは思わないまま放棄し、「周りが何とかしてくれる」とひたすら他人に任せっぱなしにしてしまう。
:あらゆる言動を当人さえ「真実」だと本気で思い込むほどに自己否定を全くしない上に、領民たる妖精は元から疑うことを知らない者達ばかりなのに加え、人間の方も崇拝から来る極端な選民思想に染まっている事も、『オーロラがそう言うのだから本当』という思い込みを後押ししており、彼女の発言が口からの出任せなのかどうかの判断が可能なのは、よほどの知恵者に限られる。さらに強大な能力・権力を持つ故に、彼女の『本質』を知り得るものはまず一番長く身近に居続けられる者に限られるので、未然にその本性を看破できた者は片手で数えられる程度しかいなかった。
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:あらゆる言動を当人さえ「真実」だと本気で思い込むほどに自己否定を全くしない上に、領民たる妖精は元から疑うことを知らない者達ばかりで、人間の方も崇拝から来る極端な選民思想に染まっている事も、『オーロラがそう言うのだから本当』という思い込みを後押ししており、彼女の発言が口からの出任せなのかどうかの判断が可能なのは、よほどの知恵者に限られる。さらに強大な能力・権力を持つ故に、彼女の『本質』を知り得るものはまず一番長く身近に居続けられる者に限られるので、未然にその本性を看破できた者は片手で数えられる程度しかいなかった。
 
:そのうちオベロンは、彼女との会話で「最も汎人類史の妖精に近い存在」「もっとも無垢な簒奪者」「加害者であり傍観者でもあったからここまで生きてこられた」と告げている他、メリュジーヌからは「オーロラが『一番輝ける存在』でいられるのは、本人と同じく純粋無垢に善悪を楽しむ者達がいるブリテン異聞帯だけ」と断言されている。
 
:そのうちオベロンは、彼女との会話で「最も汎人類史の妖精に近い存在」「もっとも無垢な簒奪者」「加害者であり傍観者でもあったからここまで生きてこられた」と告げている他、メリュジーヌからは「オーロラが『一番輝ける存在』でいられるのは、本人と同じく純粋無垢に善悪を楽しむ者達がいるブリテン異聞帯だけ」と断言されている。
:事実オーロラの幼稚な性質と言動は、汎人類史に移り住めた場合「周りを貶めるしか能のない毒婦」として、あちらの人間及び妖精社会から爪弾きにされる<ref group="注">そうでなくとも汎人類史には、妖精を神秘の研究対象としか見ていない[[魔術協会]]や[[聖堂教会]]が存在する以上、下手に動けばそれ等に見つかって凄惨な実験材料にされる末路が待ち受けているのが容易に想像出来る。もっとも、注目される事が生きる意味であるオーロラからすれば、見方と考えようによってはある意味幸福と言えなくもない。</ref>事は目に見えており、万が一汎人類史で生き延びられたとしてもそれは一時の運が良かっただけでしかなく、時が経つにつれオーロラの本性が周囲に露わになれば、ゆくゆくは翅はおろか姿形も瞬く間に落ちぶれていき、されどモースとして死ぬ事も自己愛の強さから自害および発狂も出来ないまま、醜くなった姿を毎朝鏡の前でひたすら嘆きながら「明日になれば終わる」と都合のいい言葉でその場を誤魔化して心を殺す、[[ゼパル|惨めで地獄に]][[天逆神|等しい日々]]を送る羽目になるだろうと予想されていた。
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:事実オーロラの幼稚な性質と言動は、汎人類史に移り住めた場合「周りを貶めるしか能のない毒婦」としてあちらの人間及び妖精社会から爪弾きにされる<ref group="注">そうでなくとも汎人類史には、妖精を神秘の研究対象としか見ていない[[魔術協会]]や[[聖堂教会]]が存在する以上、下手に動けばそれ等に見つかって凄惨な実験材料にされる末路が待ち受けている事が容易に想像出来る。もっとも、注目される事が生きる意味であるオーロラからすれば、見方と考えようによってはある意味幸福と言えなくもない。</ref>事は目に見えている。万が一汎人類史で生き延びられたとしてもそれは一時の運が良かっただけでしかなく、時が経つにつれオーロラの本性が周囲に露わになれば、ゆくゆくは翅はおろか姿形も瞬く間に落ちぶれていき、されどモースとして死ぬ事も自己愛の強さから自害および発狂も出来ないまま、醜くなった姿を毎朝鏡の前でひたすら嘆きながら「明日になれば終わる」と都合のいい言葉でその場を誤魔化して心を殺す、[[ゼパル|惨めで地獄に]][[天逆神|等しい日々]]を送る羽目になるだろうと予想されていた。
 
:その証拠として、女王暦になってからはモルガンの為政によって人間と妖精の数がある程度淘汰・制御され『自分を褒め称えてくれる者』が減少した結果、以前よりも翅の輝きが落ちている事を自覚しており、さらにはメリュジーヌへの無意識下の羨望から来る嫉妬によって、自らが醜悪な生き物だと言う事実から目を背けきれなくなるギリギリまで来ていた<ref group = "注">『フロム ロストベルト』ではより明確にされており、'''「誰からも愛されなくなるのでは」'''と怯える姿も描かれていた。</ref>。
 
:その証拠として、女王暦になってからはモルガンの為政によって人間と妖精の数がある程度淘汰・制御され『自分を褒め称えてくれる者』が減少した結果、以前よりも翅の輝きが落ちている事を自覚しており、さらにはメリュジーヌへの無意識下の羨望から来る嫉妬によって、自らが醜悪な生き物だと言う事実から目を背けきれなくなるギリギリまで来ていた<ref group = "注">『フロム ロストベルト』ではより明確にされており、'''「誰からも愛されなくなるのでは」'''と怯える姿も描かれていた。</ref>。
 
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