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:先王ウーサーの娘。王を憎み、その王位を狙う。
:先王ウーサーの娘。王を憎み、その王位を狙う。
:策略によって[[マーリン]]を陥れ、カリバーンを失わせたのも、アヴァロンを奪ったのも彼女である。
:策略によって[[マーリン]]を陥れ、カリバーンを失わせたのも、アヴァロンを奪ったのも彼女である。
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:また、女性であったアルトリアを魔術によって擬似性転換させ、同じく魔術で幻惑して精子を採取、自身の子宮で育て、王のコピー、クローンと言える存在であるホムンクルス・モードレッドを造り上げる。
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:また、女性であったアルトリアを[[魔術]]によって擬似性転換させ、同じく魔術で幻惑して精子を採取、自身の子宮で育て、王のコピー、クローンと言える存在である[[ホムンクルス]]・モードレッドを造り上げる。
:そしてアグラヴェインと「いずれ王を倒し、その身が王となる」と吹き込んだモードレッドをキャメロットへと送り込み、国家の転覆を謀る。
:そしてアグラヴェインと「いずれ王を倒し、その身が王となる」と吹き込んだモードレッドをキャメロットへと送り込み、国家の転覆を謀る。
:その結果は──
:その結果は──
;人物
;人物
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:その血が妖精と人のものが混ざったものであった事と、与えられた役割があまりにも多かったため、成人した頃には三つの役割をスイッチする多重人格者となっていた。
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:その血が[[妖精]]と人のものが混ざったものであった事と、与えられた役割があまりにも多かったため、成人した頃には三つの役割をスイッチする多重人格者となっていた。
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:一つはアルトリアの姉として、妹を支える善き姉としてのモルガン。一つは湖の妖精、星を愛する妖精としてのヴィヴィアン。一つはブリテンの仔、人を支配しようとする悪しき女王、ファタ・モルガーナ。<ref group = "出" name="『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015">『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015</ref>
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:一つはアルトリアの姉として、妹を支える善き姉としてのモルガン。一つは湖の妖精、星を愛する妖精としてのヴィヴィアン。一つはブリテンの仔、人を支配しようとする悪しき女王、ファタ・モルガーナ<ref group = "出" name="『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015">『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015</ref>。
:Fateで主に描写されるファタ・モルガーナとしては、父王の愛も期待も一身に受けたアルトリアを憎み、その生涯をかけて彼女へと復讐をする妖妃。
:Fateで主に描写されるファタ・モルガーナとしては、父王の愛も期待も一身に受けたアルトリアを憎み、その生涯をかけて彼女へと復讐をする妖妃。
:ケイ卿曰く「妖精のように無垢かと思えば戦乙女のように壮麗、かと思えば魔女のように残忍」。
:ケイ卿曰く「妖精のように無垢かと思えば戦乙女のように壮麗、かと思えば魔女のように残忍」。
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:「case.アトラスの契約」にて、直接の登場はしていないが、[[グレイ]]が生まれ育った村を「アーサー王を再現するための舞台」として生み出していた模様。
:「case.アトラスの契約」にて、直接の登場はしていないが、[[グレイ]]が生まれ育った村を「アーサー王を再現するための舞台」として生み出していた模様。
;[[Fate/Grand Order]]
;[[Fate/Grand Order]]
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:明言されてはいないが、トリスタンの幕間の物語で彼の精神世界に入り込むと、生前の後悔による弱み、そして第六特異点での自責の念につけ込んで堕落させ、『反転』のギフトを与えていた事が示唆されている。
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:明言されてはいないが、トリスタンの[[幕間の物語]]で彼の精神世界に入り込むと、生前の後悔による弱み、そして第六特異点での自責の念につけ込んで堕落させ、『反転』のギフトを与えていた事が示唆されている。
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:そして第2部6章「[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]」開幕と共に『異聞帯の王』として実装されるが、クラスはまさかの[[バーサーカー]]。
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:そして第2部第6章『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』開幕と共に『[[異聞帯の王]]』として実装されるが、クラスはまさかの[[バーサーカー]]。
:[[モルガン (Grand Order)|こちらのモルガン]]は汎人類史とは別人なのだが、その出自には汎人類史のモルガンが大きく関わっている事が明らかになる。
:[[モルガン (Grand Order)|こちらのモルガン]]は汎人類史とは別人なのだが、その出自には汎人類史のモルガンが大きく関わっている事が明らかになる。
== 人間関係 ==
== 人間関係 ==
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;ウーサー
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;ウーサー・ペンドラゴン
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: 自身とアルトリアの実父で先代王かつ全ての元凶。
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: 自身とアルトリアの実父で先代ブリテン王かつ、自身にとっては全ての元凶とも言える存在。
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: 元々彼は、マーリンと結託してブリテンに根付く「竜の因子」を持ったアルトリアを真の後継者と定めており、モルガンはその前駆かつ<ruby><rb>試作品</rb><rt>プロトタイプ</rt></ruby>として誕生させた存在に過ぎなかった。当然それにモルガン自身が納得出来る訳もなく、そこから後継者争いに発展したのが事の発端の為、妹共々憎悪の対象にあたる。
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: 元々彼はマーリンと結託して、ブリテンに根付く「竜の因子」を持ったアルトリアを真の後継者と定めており、モルガンはその前駆かつ<ruby><rb>試作品</rb><rt>プロトタイプ</rt></ruby>として誕生させた存在に過ぎなかった。当然それにモルガン自身が納得出来る訳もなく、そこから後継者争いに発展したのが事の発端のため、妹共々憎悪の対象にあたる。
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: とは云えども、原典終盤におけるモルガンの行動が、後々アルトリアを手助け出来る様に想定された『妖精としての目的』とも捉えられる為、決して見捨てていた訳ではなかったと考えられるが、その真意や詳細は今の所不明。
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: とはいえども、原典終盤におけるモルガンの行動が、後々アルトリアを手助け出来る様に想定された『妖精としての目的』とも捉えられるため、決して見捨てていた訳ではなかったとも考えられるが、その真意や詳細は今の所不明。
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;[[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア]]
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;[[アルトリア・ペンドラゴン]]
: 異母妹。
: 異母妹。
: ブリテンの後継者として、父王ウーサーの寵愛を一身に受ける様から憎しみを向けており、彼女の国を滅ぼすために謀略を張り巡らせる。
: ブリテンの後継者として、父王ウーサーの寵愛を一身に受ける様から憎しみを向けており、彼女の国を滅ぼすために謀略を張り巡らせる。
;[[モードレッド]]
;[[モードレッド]]
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:アルトリアを誘惑して儲けた子で「Character material」では息子と呼んでいる。「Fate/Apocrypha」では娘。
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:アルトリアを誘惑して儲けた子で「Character material」では息子と呼んでいる。『Fate/Apocrypha』では娘。
:国を崩壊させるための間者としてキャメロットへ送り込む。
:国を崩壊させるための間者としてキャメロットへ送り込む。
:あまり好かれていなかったらしく、彼女は同じ雰囲気だと言う[[セミラミス]]は徹底的に嫌っている。
:あまり好かれていなかったらしく、彼女は同じ雰囲気だと言う[[セミラミス]]は徹底的に嫌っている。
95行目:
95行目:
;[[ガウェイン]]、ガヘリス、[[ガレス]]
;[[ガウェイン]]、ガヘリス、[[ガレス]]
:オークニー王ロットとの間に儲けた息子と娘たち。
:オークニー王ロットとの間に儲けた息子と娘たち。
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:全員が別々に育てられたらしく、円卓の騎士に迎えられるまでは互いに面識がなかった模様。
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:全員が別々に育てられたらしく、[[円卓の騎士]]に迎えられるまでは互いに面識がなかった模様。
;[[アグラヴェイン]]
;[[アグラヴェイン]]
106行目:
106行目:
;[[マーリン]]
;[[マーリン]]
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:湖の乙女としては魔術の師匠。人間のモルガンとしてはウーサーと同じく全ての元凶。
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:湖の乙女としては魔術の師匠。前述した「ファタ・モルガーナ」としてはウーサーと同じく、全ての元凶とも呼べる存在。
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: 一説によれば恋人同士であったともされており、アヴァロンに幽閉したのは彼を独占しようとしたモルガン自身だとも云われている。
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: 一説によれば恋人同士であったともされており、アヴァロンに幽閉したのは彼を独占しようとしたモルガン自身だともされている。
=== Fate/Grand Order ===
=== Fate/Grand Order ===
;[[ベリル・ガット]]
;[[ベリル・ガット]]
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:自身を召喚したマスターで、この時のモルガンのクラスは[[ルーラー]]。しかし、目の前に広がる更地同然と化したこの世界におけるブリテンと、彼からこの土地の末路をかいつまんで聞かされると、自身の消滅を厭わずにレイシフトの仕組みを解析し会得。[[モルガン (Grand Order)|過去の異聞帯の自分]]に知識と記憶を転送する。
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:自身を召喚したマスターで、この時のモルガンのクラスは[[ルーラー]]。しかし、目の前に広がる更地同然と化したこの世界におけるブリテンと、彼からこの土地の末路をかいつまんで聞かされると、自身の消滅を厭わずにレイシフトの仕組みを解析し会得。[[救世主トネリコ|過去の異聞帯の自分]]に知識と記憶を転送する。
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: この経緯から召喚早々に見切ったと云える為モルガンからベリルへの見解は不明だが、彼の方は瞬時に自分の出自を見抜かれているので第一印象は最悪であった。
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: この経緯から彼を召喚早々に見切ったともとれ、実際はモルガンからベリルへの見解は不明だが、彼の方は瞬時に自分の出自を見抜かれているので第一印象は最悪であった。
===Fate/strange Fake===
===Fate/strange Fake===
150行目:
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**ちなみにルーラークラスに選ばれる条件の一つとして'''「聖杯への願いが無いこと」'''が挙げられているが、汎人類史のモルガンがこの資格を持っている事を前提とすると、'''『彼女の<ruby><rb>願望</rb><rt>ゆめ</rt></ruby>はアルトリアがいる限り、聖杯をもってしても一生叶うことは無い』'''という事実が暗に明言されているとも解釈出来る。もしくは既にブリテンが滅びていた為「支配するべき国が無く、願望を叶えることができない」という理由から特例としてルーラーで召喚できた可能性もある。
**ちなみにルーラークラスに選ばれる条件の一つとして'''「聖杯への願いが無いこと」'''が挙げられているが、汎人類史のモルガンがこの資格を持っている事を前提とすると、'''『彼女の<ruby><rb>願望</rb><rt>ゆめ</rt></ruby>はアルトリアがいる限り、聖杯をもってしても一生叶うことは無い』'''という事実が暗に明言されているとも解釈出来る。もしくは既にブリテンが滅びていた為「支配するべき国が無く、願望を叶えることができない」という理由から特例としてルーラーで召喚できた可能性もある。
***また実の所、ルーラーのモルガンにブリテンを我が物とする野心があったかどうかは何故か明確に語られておらず<ref group ="注">[[モルガン (Grand Order)|異聞帯のモルガン]]はブリテンを自分の支配下に置いていたが、これはルーラーの彼女から直接目的そのものを引き継いだ訳ではなく「汎人類史の自身が持っていた執念と結末を情報として受け継ぎ、そこから自発的に『自分のブリテンを作る』という目的を得た」という理由。当初はこの目的を平和的な方法で解決する予定であったが、妖精達の気まぐれな言動に振り回され上手くいかず、最終的に支配という手段をとったものである。</ref>、過去へ飛んだ目的も「とある事情」とされているのみ<ref group = "出" name="『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015" />で、かなりあやふやになっている。
***また実の所、ルーラーのモルガンにブリテンを我が物とする野心があったかどうかは何故か明確に語られておらず<ref group ="注">[[モルガン (Grand Order)|異聞帯のモルガン]]はブリテンを自分の支配下に置いていたが、これはルーラーの彼女から直接目的そのものを引き継いだ訳ではなく「汎人類史の自身が持っていた執念と結末を情報として受け継ぎ、そこから自発的に『自分のブリテンを作る』という目的を得た」という理由。当初はこの目的を平和的な方法で解決する予定であったが、妖精達の気まぐれな言動に振り回され上手くいかず、最終的に支配という手段をとったものである。</ref>、過去へ飛んだ目的も「とある事情」とされているのみ<ref group = "出" name="『Fate/Grand Order material ⅩⅢ』 P.015" />で、かなりあやふやになっている。
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*『stay night』ではケルト神話における戦争の女神「モリガン」について言及されているが、後の『stay night REMASTERED』ではその名が全て「モルガン」となっていた。
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**確定した訳ではないものの、『Grand Order』では伝承でモリガンと因縁のある[[クー・フーリン]]が異聞帯のモルガンを警戒するような描写もあり、モリガンと汎人類史のモルガンは同一人物と解釈しても問題は無さそうである。
==話題まとめ==
==話題まとめ==