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{{登場人物概要
{{登場人物概要
| 外国語表記 = Cernunnos
| 外国語表記 = Cernunnos
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| 別名 = 楽園の使者<br>祭神<br>獣神
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| 別名 = 楽園の使者、祭神、獣神
| 異名 = 呪いの厄災
| 異名 = 呪いの厄災
| 愛称 = ヌンノス
| 愛称 = ヌンノス
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| デザイン = 竹ノ内(Studio BB)
| デザイン = 竹ノ内(Studio BB)
| イメージカラー =
| イメージカラー =
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| 初登場作品 = [[Fate/Grand_Order]]
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| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
}}
}}
== 概要 ==
== 概要 ==
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:『Fate/Grand Order』に登場する[[神霊]]。
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『Fate/Grand Order』に登場する[[神霊]]。
; 略歴
; 略歴
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: Lostbelt No.6 『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』における1万年以上呪いを蓄えた『呪いの厄災』。妖精國の中心にある「大穴」から定期的に溢れ出る厄災の源。
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: Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』における1万年以上呪いを蓄えた『呪いの厄災』。妖精國の中心にある「大穴」から定期的に溢れ出る厄災の源。
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: ブリテン異聞帯においては、地球が[[セファール]]により焼き尽くされた際、自身の巫女を守るために神霊で唯一星の内海である妖精郷に退避しており無事だった。そのため、この事態を引き起こした「はじまりのろくにん」という6翅の妖精たちに対して反省を促そうと、自身の巫女と共に彼らの下に現れる。
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: ブリテン異聞帯においては、地球が[[セファール]]により焼き尽くされた際、自身の巫女を守るために神霊で唯一星の内海である妖精郷に退避しており無事だった。そのため、この事態を引き起こした「はじまりのろくにん」という6翅の[[妖精]]たちに対して反省を促そうと、自身の巫女と共に彼らの下に現れる。
: はじまりのろくにんに対して罰を下すことはなかったが、反省をさせようとするケルヌンノスと彼の巫女は、罪の意識など欠片もないろくにんにとって口うるさい邪魔者でしかなかった。そのために「セファールによって失われた大地が元に戻らないのはケルヌンノスのせい」だとろくにんは決めつけ、ケルヌンノスを祭り上げて騙したところに毒を盛ることを計画する。
: はじまりのろくにんに対して罰を下すことはなかったが、反省をさせようとするケルヌンノスと彼の巫女は、罪の意識など欠片もないろくにんにとって口うるさい邪魔者でしかなかった。そのために「セファールによって失われた大地が元に戻らないのはケルヌンノスのせい」だとろくにんは決めつけ、ケルヌンノスを祭り上げて騙したところに毒を盛ることを計画する。
: 結果、自身を祭り上げたことで「ろくにんが改心してくれた」と勘違いしたケルヌンノスは毒を飲まされ死亡。その体は大地になり、残った巫女は魔術をかけられて'''生きたままバラバラにされ'''、妖精たちが人間を作るための素材になってしまう。
: 結果、自身を祭り上げたことで「ろくにんが改心してくれた」と勘違いしたケルヌンノスは毒を飲まされ死亡。その体は大地になり、残った巫女は魔術をかけられて'''生きたままバラバラにされ'''、妖精たちが人間を作るための素材になってしまう。
: ケルヌンノス自身の死体は妖精國の中心にある「大穴」の奥で、妖精たちに罰を与えるため怒りと呪いを撒く存在──「厄災」となりくすぶっていた。しかし、この行為はブリテン島の底で封じられていた[[オベロン|奈落の虫]]を自身が蓋となることで抑え込む、という役割も兼ねていた。
: ケルヌンノス自身の死体は妖精國の中心にある「大穴」の奥で、妖精たちに罰を与えるため怒りと呪いを撒く存在──「厄災」となりくすぶっていた。しかし、この行為はブリテン島の底で封じられていた[[オベロン|奈落の虫]]を自身が蓋となることで抑え込む、という役割も兼ねていた。
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: 2部6章内ではブリテン異聞帯各地に現れる「厄災」として語られており、ノリッジでその姿を現す。その時は[[マシュ・キリエライト|マシュ]]たちの活躍で退散するものの、実際は溜め込んでいた呪いを少しだけ吐き出したに過ぎなかった。
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: 第2部第6章内ではブリテン異聞帯各地に現れる「厄災」として語られており、ノリッジでその姿を現す。その時は[[マシュ・キリエライト|マシュ]]たちの活躍で退散するものの、実際は溜め込んでいた呪いを少しだけ吐き出したに過ぎなかった。
: そして同章の終盤、[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]が大穴に落とされたことで彼女を神核とする形で復活。ブリテン異聞帯中にモースを大量発生させ、今まで何事もなかった妖精たちもモースと化すという現象を引き起こし、島全土が呪いで包み込まれようとしていた。
: そして同章の終盤、[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]が大穴に落とされたことで彼女を神核とする形で復活。ブリテン異聞帯中にモースを大量発生させ、今まで何事もなかった妖精たちもモースと化すという現象を引き起こし、島全土が呪いで包み込まれようとしていた。
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: 一時はブリテン異聞帯を思うがままに蹂躙するも、モルガンがいなくなったことにより自由になった[[マーリン (Grand Order)|マーリン]]によってカルデアに対抗策を準備され、さらに彼が島全体にかけていた幻術で「ここ2時間の出来事が全て幻であった」ということにされ2時間前の状態に戻される。
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: 一時はブリテン異聞帯を思うがままに蹂躙するも、[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]がいなくなったことにより自由になった[[マーリン (Grand Order)|マーリン]]によってカルデアに対抗策を準備され、さらに彼が島全体にかけていた幻術で「ここ2時間の出来事が全て幻であった」ということにされ2時間前の状態に戻される。
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: そしてカルデアが[[妖精騎士ランスロット|炎の厄災]]と[[妖精騎士ガウェイン|獣の厄災]]、[[ベリル・ガット]]を下した後、ブリテン異聞帯最後にして最大の敵として立ち塞がる。<br/>致命の呪いをかいくぐりながら[[主人公_(Grand_Order)|主人公]]らが猛攻を仕掛けるも、神核を包んでいる呪層により阻まれ、さらに呪層は破壊してもすぐに復活してしまう。しかし、[[アルトリア・キャスター]]がキャメロットに設置されていたロンゴミニアドを起動させて攻撃し、さらにはアルトリア自身に宿る聖剣の概念を装填したエクスカリバーを放たれる。<br/>アルトリアが自身を犠牲にして放った一撃によって神核が露呈し、そこにブラックバレルを撃ち込まれたことで致命傷となり消滅。これによってブリテン島全域に出現していたモースも全て消滅した。
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: そしてカルデアが[[妖精騎士ランスロット|炎の厄災]]と[[妖精騎士ガウェイン|獣の厄災]]、[[ベリル・ガット]]を下した後、ブリテン異聞帯最後にして最大の敵として立ち塞がる。
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: 2023年の夏イベント「サバ・フェス2023」では汎人類史のケルヌンノスが登場。文明が進み、人間が森から離れた事で眠りについていたらしい。<br/>だが、何故かハワトリアの森の奥地で「なんかお腹いたいノス」とばかりに怨念としてうずくまっており、彼を見捨てなかったバーヴァン・シーは[[プリテンダー]]へと[[ケット・クー・ミコケル|クラスチェンジ]]して祭神の権威を取り戻そうとするのだった。
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:致命の呪いをかいくぐりながら[[主人公 (Grand Order)|主人公]]らが猛攻を仕掛けるも、神核を包んでいる呪層により阻まれ、さらに呪層は破壊してもすぐに復活してしまう。しかし、[[アルトリア・キャスター]]がキャメロットに設置されていたロンゴミニアドを起動させて攻撃し、さらにはアルトリア自身に宿る[[聖剣]]の概念を装填したエクスカリバーを放たれる。
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:アルトリアが自身を犠牲にして放った一撃によって神核が露呈し、そこにブラックバレルを撃ち込まれたことで致命傷となり消滅。これによってブリテン島全域に出現していたモースも全て消滅した。
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: 2023年の夏イベント『サバ・フェス2023』では汎人類史のケルヌンノスが登場。文明が進み、人間が森から離れた事で眠りについていたらしい。だが、何故かハワトリアの森の奥地で「なんかお腹いたいノス」とばかりに怨念としてうずくまっており、彼を見捨てなかったバーヴァン・シーは[[プリテンダー]]へと[[ケット・クー・ミコケル|クラスチェンジ]]して祭神の権威を取り戻そうとするのだった。
; 人物
; 人物
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: 体表にはゴワゴワとした体毛が生えているように見えるが、ブリテン異聞帯においてはその全身が肥大化した'''腐肉'''である。全身はゲーム内に登場しないものの、設定資料では肩幅ががっしりとしており、胴体は下に行くほど細くなり、手足も細長いという異様な姿をしている。
: 体表にはゴワゴワとした体毛が生えているように見えるが、ブリテン異聞帯においてはその全身が肥大化した'''腐肉'''である。全身はゲーム内に登場しないものの、設定資料では肩幅ががっしりとしており、胴体は下に行くほど細くなり、手足も細長いという異様な姿をしている。
: また、物語終盤において露出する神核は「口が開いた小さなケルヌンノス」とも呼べる姿として見えている。
: また、物語終盤において露出する神核は「口が開いた小さなケルヌンノス」とも呼べる姿として見えている。
−
:ブリテン異聞帯のはじまりが語られる際に出てくるイラストでは、はじまりのろくにんと比較しても相当に大きく描かれており、「死体が大地となった」という言及からも元からそれなりの巨体を誇っていたことが分かる。
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: ブリテン異聞帯のはじまりが語られる際に出てくるイラストでは、はじまりのろくにんと比較しても相当に大きく描かれており、「死体が大地となった」という言及からも元からそれなりの巨体を誇っていたことが分かる。
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:ミコケルの宝具演出で登場する汎人類史のケルヌンノスは真っ白な毛皮に覆われており、異聞帯の姿には劣るもののそれなりの巨体である。
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: ミコケルの宝具演出で登場する汎人類史のケルヌンノスは真っ白な毛皮に覆われており、異聞帯の姿には劣るもののそれなりの巨体である。
: 元々は穏やかな性格であり、仕事をサボった結果'''地球全土を焼き尽くされてあらゆる生命体が消滅した'''という経歴を持つはじまりのろくにんにも、罰を下さずに反省を促すのみに留めている。
: 元々は穏やかな性格であり、仕事をサボった結果'''地球全土を焼き尽くされてあらゆる生命体が消滅した'''という経歴を持つはじまりのろくにんにも、罰を下さずに反省を促すのみに留めている。
: はじまりのろくにんに裏切られて死んだ後は、1万年以上かけて、死する妖精たちの怒りと嘆きを呪いとして溜め込むようになったが、死して尚その遺骸を以て「奈落の虫」を封じている。
: はじまりのろくにんに裏切られて死んだ後は、1万年以上かけて、死する妖精たちの怒りと嘆きを呪いとして溜め込むようになったが、死して尚その遺骸を以て「奈落の虫」を封じている。
: 復活して以降は[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]の精神が混濁してしまったようで、チャージ攻撃の「いかないで」などは彼女の意志であると思われる。
: 復活して以降は[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]の精神が混濁してしまったようで、チャージ攻撃の「いかないで」などは彼女の意志であると思われる。
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: 台詞は一切ないが、奈須氏によると語尾は「~ンノス」らしい。汎人類史のケルヌンノスも穏やかな性格のようであり、何をやっても怒らないとまで言われている(そのため、ケット・クー・ミコケルが代わりにマジギレする)。
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: 台詞は一切ないが、奈須氏によると語尾は「~ンノス」らしい。
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: 汎人類史のケルヌンノスも穏やかな性格のようであり、何をやっても怒らないとまで言われている(そのため、ケット・クー・ミコケルが代わりにマジギレする)。
; 能力
; 能力
: 狩猟の神や冥界神としての能力は不明。
: 狩猟の神や冥界神としての能力は不明。
−
: ブリテン異聞帯では1万年以上も呪いを蓄え続けた結果、体表は1万年以上積み重ねられた呪いで肥大化した、大穴に落とされた妖精の亡骸で構成される腐肉で覆われており、星の地層400kmにも相当する分厚さを誇る他、攻撃を加えられても即座に再生してしまう。<br/>さらに[[クー・フーリン〔キャスター〕|賢人グリム]]の呪詛返しに'''さらに呪詛返しをして'''片目を潰したり、その呪いを一部取り込んだ[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]の10万トンもある強大な霊基を軋ませるほどになっている。
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: ブリテン異聞帯では1万年以上も呪いを蓄え続けた結果、体表は1万年以上積み重ねられた呪いで肥大化した、大穴に落とされた妖精の亡骸で構成される腐肉で覆われており、星の地層400kmにも相当する分厚さを誇る他、攻撃を加えられても即座に再生してしまう。
−
::この呪いはコヤンスカヤ曰く''「'''自死の呪い'''」らしく、防ぐことができずに抱え込むしかない''という厄介なものの様子。
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:さらに[[クー・フーリン〔キャスター〕|賢人グリム]]の呪詛返しに'''さらに呪詛返しをして'''片目を潰したり、その呪いを一部取り込んだ[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]の10万トンもある強大な霊基を軋ませるほどになっている。この呪いはコヤンスカヤ曰く''「'''自死の呪い'''」らしく、防ぐことができずに抱え込むしかない''という厄介なものの様子。
: 通常攻撃ではビームを四方八方に放ち、クリティカル攻撃では隕石のようなものを降らせてくる。また、呪いで包まれたおびただしい数の手を伸ばして攻撃することもあり、その一部が「厄災」としてブリテン異聞帯では恐れられていた。
: 通常攻撃ではビームを四方八方に放ち、クリティカル攻撃では隕石のようなものを降らせてくる。また、呪いで包まれたおびただしい数の手を伸ばして攻撃することもあり、その一部が「厄災」としてブリテン異聞帯では恐れられていた。
: 汎人類史のケルヌンノスはこのような呪いこそないものの、[[ケット・クー・ミコケル]]の宝具「祝いの躍祭」においては回転しながらビームのように魔力を放って、広範囲にダメージを与える。
: 汎人類史のケルヌンノスはこのような呪いこそないものの、[[ケット・クー・ミコケル]]の宝具「祝いの躍祭」においては回転しながらビームのように魔力を放って、広範囲にダメージを与える。
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=== Fateシリーズ ===
=== Fateシリーズ ===
; [[Fate/Grand Order]]
; [[Fate/Grand Order]]
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: Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』でボスとして登場。
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: Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』でボスキャラクターとして登場。
: エネミーとしては[[バーサーカー]]クラスである。
: エネミーとしては[[バーサーカー]]クラスである。
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: 物語終盤では彼女の[[概念武装|ブラックバレル]]によって討たれることとなった。
: 物語終盤では彼女の[[概念武装|ブラックバレル]]によって討たれることとなった。
−
; [[モルガン_(Grand_Order)|モルガン]]
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; [[モルガン (Grand Order)|モルガン]]
: 元々は楽園の妖精であり、妖精國の女王。
: 元々は楽園の妖精であり、妖精國の女王。
: 度々妖精國に発生していた「厄災」を撃退していた。
: 度々妖精國に発生していた「厄災」を撃退していた。
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; [[マーリン (Grand Order)|マーリン]]
; [[マーリン (Grand Order)|マーリン]]
−
: モルガンによってアヴァロンに閉じ込められていた、グランドキャスター候補の魔術師。
+
: モルガンによってアヴァロンに閉じ込められていた魔術師。
: 自身が復活後に彼がブリテン島全体にかけた幻術の効果で2時間前の状態に戻されてしまい、また彼の手引きによってカルデアが勝利を手にするきっかけを作られてしまう。
: 自身が復活後に彼がブリテン島全体にかけた幻術の効果で2時間前の状態に戻されてしまい、また彼の手引きによってカルデアが勝利を手にするきっかけを作られてしまう。
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== メモ ==
== メモ ==
* ブリテン異聞帯の妖精たちは「はじまりのろくにん」を始めとする先祖の妖精たちの罪や、現在進行形で行っている非道な行為(巫女を使って人間を生み出す行為や身勝手な振る舞いなど)を悪いと思っておらず、罪を重ね続けているためにケルヌンノスによってモース化していた。
* ブリテン異聞帯の妖精たちは「はじまりのろくにん」を始めとする先祖の妖精たちの罪や、現在進行形で行っている非道な行為(巫女を使って人間を生み出す行為や身勝手な振る舞いなど)を悪いと思っておらず、罪を重ね続けているためにケルヌンノスによってモース化していた。
−
** [[ウッドワス]]や[[マイク]]など一部の妖精はモース化から解き放たれていたが、これは彼らが「心の底からの謝罪と、悔い改め」を行ったことによるものである。<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202107.html 竹箒日記2021/07/28]</ref>
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** [[ウッドワス]]や[[マイク]]など一部の妖精はモース化から解き放たれていたが、これは彼らが「心の底からの謝罪と、悔い改め」を行ったことによるものである<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202107.html 竹箒日記2021/07/28]</ref>。
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*** [[モルガン_(Grand_Order)|彼らが謝罪]][[レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕|をした存在]]はケルヌンノス自身ではなかったため、『自身の罪を認め、それを悔いる』という行為をすればモース化は免れることができると考えられる。
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*** [[モルガン (Grand Order)|彼らが謝罪]][[レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕|をした存在]]はケルヌンノス自身ではなかったため、『自身の罪を認め、それを悔いる』という行為をすればモース化は免れることができると考えられる。
* 大穴に落とされたバーヴァン・シーは「善き生贄」だったとのことだが、心優しいケルヌンノスの性格からして、いくら呪いを溜め続けるようになってしまったとはいえ「生贄を用いての復活」という行為は違和感があるように思われる。
* 大穴に落とされたバーヴァン・シーは「善き生贄」だったとのことだが、心優しいケルヌンノスの性格からして、いくら呪いを溜め続けるようになってしまったとはいえ「生贄を用いての復活」という行為は違和感があるように思われる。
** バーヴァン・シーは本来利他主義の善良な妖精であり、「善き生贄」とは「"善"良な性格の生贄」であった可能性がある。そうなると、バーヴァン・シーを生贄として復活したのも「善良な性格の妖精を殺して大穴に投げ捨てた妖精たちに、とうとうケルヌンノスも堪忍袋の緒が切れた」という見方もできる。
** バーヴァン・シーは本来利他主義の善良な妖精であり、「善き生贄」とは「"善"良な性格の生贄」であった可能性がある。そうなると、バーヴァン・シーを生贄として復活したのも「善良な性格の妖精を殺して大穴に投げ捨てた妖精たちに、とうとうケルヌンノスも堪忍袋の緒が切れた」という見方もできる。
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* 奈須きのこ氏は厄災戦が本番で、妖精騎士戦はその前哨という扱いでBGMを発注しており、妖精騎士トリスタン戦のBGMについては「少女狂想。血まみれの舞踏会。ダンスミュージック、キラキラ舞踏会、本人は地獄、みたいな。『[[Fate/EXTRA_CCC|CCC]]』のエゴバトル風味」というように、ケルヌンノス戦は「『[[妖精騎士トリスタン|少女]]が見ている、幸せな夢(踊っている)』なので、華やかで、スピード感のある曲が好ましいです。ステージもクライマックスで、客席もみんな見蕩れていて、“私、生まれてきて良かった!”な感じの。人生の中でいちばんアがっている……みたいな。まあ全部夢なんだけど」という発注をしたらしい。
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* 奈須きのこ氏は厄災戦が本番で、妖精騎士戦はその前哨という扱いでBGMを発注しており、妖精騎士トリスタン戦のBGMについては「少女狂想。血まみれの舞踏会。ダンスミュージック、キラキラ舞踏会、本人は地獄、みたいな。『[[Fate/EXTRA CCC|CCC]]』のエゴバトル風味」というように、ケルヌンノス戦は「『[[妖精騎士トリスタン|少女]]が見ている、幸せな夢(踊っている)』なので、華やかで、スピード感のある曲が好ましいです。ステージもクライマックスで、客席もみんな見蕩れていて、“私、生まれてきて良かった!”な感じの。人生の中でいちばんアがっている……みたいな。まあ全部夢なんだけど」という発注をしたらしい。
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** この発注に対し、芳賀氏は「なんでそんなひどい注文してくるの?」と返答したとのこと。<ref group = "出">竹箒日記2021/08/12 現在削除済</ref>
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** この発注に対し、芳賀氏は「なんでそんなひどい注文してくるの?」と返答したとのこと<ref group = "出">竹箒日記2021/08/12 現在削除済</ref>。
** ケルヌンノス戦でその周囲をストームボーダーでグルグルと回りながら戦う、という演出にしたのも上述のようなきのこ氏の意向かららしい。
** ケルヌンノス戦でその周囲をストームボーダーでグルグルと回りながら戦う、という演出にしたのも上述のようなきのこ氏の意向かららしい。
−
* 2022年になってStudio BBからデザインの裏話が公開されたが、初期デザインはおどろおどろしい、まさに「厄災」といった姿をしていた。しかし、奈須きのこ氏から「もっとだいたんに可愛く。ブリテンを脅かす最大級の呪いですが、邪悪さ、恐ろしさは出さない方向で」とオーダーされ、最終的に現在の形に落ち着いて「こちらでバッチリ!ちゃんとブラシいれればモフモフであろう獣の神さまがなんでこんなことに……感が素晴らしい」とオッケーを貰ったそうな。<ref group = "出">[https://note.com/studiobb/n/n68b26fe0568c Studio BBのお仕事紹介(note)]</ref>
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* 2022年になってStudio BBからデザインの裏話が公開されたが、初期デザインはおどろおどろしい、まさに「厄災」といった姿をしていた。しかし、奈須きのこ氏から「もっとだいたんに可愛く。ブリテンを脅かす最大級の呪いですが、邪悪さ、恐ろしさは出さない方向で」とオーダーされ、最終的に現在の形に落ち着いて「こちらでバッチリ!ちゃんとブラシいれればモフモフであろう獣の神さまがなんでこんなことに……感が素晴らしい」とオッケーを貰ったそうな<ref group = "出">[https://note.com/studiobb/n/n68b26fe0568c Studio BBのお仕事紹介(note)]</ref>。
** 余談だが、初期デザインの姿は「ノリッジの厄災」に酷似している。
** 余談だが、初期デザインの姿は「ノリッジの厄災」に酷似している。
−
* 「バーヴァン・シーがケルヌンノスと融合している」という情報は当初憶測でしか語られていなかったものの、2022年12月に行われた生配信番組「Spotlight Lostbelt No.6」において初めて明言された。<ref group = "出">[https://www.youtube.com/watch?v=jtLGCsFyKrU 「Fate/Grand Order」Spotlight Lostbelt No.6]</ref>
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* 「バーヴァン・シーがケルヌンノスと融合している」という情報は当初憶測でしか語られていなかったものの、2022年12月に行われた生配信番組「Spotlight Lostbelt No.6」において初めて明言された<ref group = "出">[https://www.youtube.com/watch?v=jtLGCsFyKrU 「Fate/Grand Order」Spotlight Lostbelt No.6]</ref>。
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*『サバフェス2023』のヌンノスシリーズは、2部6章のセルフパロディとして「三つのボスを出したら面白くなりそう」というアイディアから生まれた。
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*『サバフェス2023』のヌンノスシリーズは、第2部第6章のセルフパロディとして「三つのボスを出したら面白くなりそう」というアイディアから生まれた。
**その内最初に誕生したのはウミヌンノス。奈須氏が取材で行ったハワイでクルージングをしている際に、海から出てくるという特徴を思いついたのだとか。<br>そしてウミヌンノスがいるならモエルンノスも…という具合に発展していったらしい<ref group ="出" name="週間ファミ通 2024年 P.30" />。
**その内最初に誕生したのはウミヌンノス。奈須氏が取材で行ったハワイでクルージングをしている際に、海から出てくるという特徴を思いついたのだとか。<br>そしてウミヌンノスがいるならモエルンノスも…という具合に発展していったらしい<ref group ="出" name="週間ファミ通 2024年 P.30" />。
== 話題まとめ ==
== 話題まとめ ==
; 史上最凶ランクのストーリー戦闘
; 史上最凶ランクのストーリー戦闘
−
: ブリテン異聞帯で最大の戦闘となるケルヌンノス戦だが、'''現状イベントの超高難易度クエストですら比肩し得ない超難易度を誇る'''。2部4章の[[アルジュナ〔オルタ〕]]や5章後半の[[デメテル]]戦も大概だったが、前者は通常攻撃が単体、後者は行動にランダム要素がないこともありまだ打開策は見出しやすいものであった。
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: ブリテン異聞帯で最大の戦闘となるケルヌンノス戦だが、'''現状イベントの超高難易度クエストですら比肩し得ない超難易度を誇る'''。第2部第4章の[[アルジュナ〔オルタ〕]]や第5章オリュンポスの[[デメテル]]戦も大概だったが、前者は通常攻撃が単体、後者は行動にランダム要素がないこともありまだ打開策は見出しやすいものであった。
: ケルヌンノスは全体攻撃なので[[アルトリア・キャスター]]の対粛正防御がすぐに無くなってしまう点に加えて、ほとんどのクラスに攻撃相性有利な'''バーサーカークラス'''かつ攻防ともに常に固有の補正が乗っているため、そのためまともに攻撃を喰らうと大半のサーヴァントはまず耐えられない。
: ケルヌンノスは全体攻撃なので[[アルトリア・キャスター]]の対粛正防御がすぐに無くなってしまう点に加えて、ほとんどのクラスに攻撃相性有利な'''バーサーカークラス'''かつ攻防ともに常に固有の補正が乗っているため、そのためまともに攻撃を喰らうと大半のサーヴァントはまず耐えられない。
: HPも高い上にゲージは全部で4つ持っており、さらに'''「呪層1個に付き10%の攻撃耐性を付与」'''+「ケルヌンノスに付与された弱体状態の数に応じて'''攻撃力をアップ'''」という効果が付いているため、'''呪層を削り取るまでろくなダメージを与えられないのに1ターンで大半のサーヴァントを皆殺しにしてくる'''状態に成り果てている。
: HPも高い上にゲージは全部で4つ持っており、さらに'''「呪層1個に付き10%の攻撃耐性を付与」'''+「ケルヌンノスに付与された弱体状態の数に応じて'''攻撃力をアップ'''」という効果が付いているため、'''呪層を削り取るまでろくなダメージを与えられないのに1ターンで大半のサーヴァントを皆殺しにしてくる'''状態に成り果てている。
192行目:
195行目:
: なお、アルトリア・キャスターの対粛正防御もクラススキルで呪いを無効化し攻撃役としても優秀な[[卑弥呼]]などでオーバーチャージ段階を上げるなどして、呪層が減ったタイミングを狙ってスキルの強化を乗せたクリティカル攻撃や宝具を叩き込むことで、行動回数が必ず3回になる最終ゲージ(呪層が3つ以下でも増える)までは比較的安定する。また[[エルキドゥ]]は宝具の特攻が刺さる上にHP回復量が高く、NP50%チャージと弱体解除も持ち併せる上に[[アペンドスキル]]でバーサーカー攻撃適正を持っているなど優秀。他にも特攻を持つ[[謎のヒロインXX]]や[[アルトリア・キャスター〔バーサーカー〕]]、弱体無効等の噛み合うスキルを持つ[[超人オリオン]]や[[ソドムズビースト/ドラコー〔ビースト〕]]など、ある程度有利に立ち回れるアタッカーはクラス相性もあって意外と多い。
: なお、アルトリア・キャスターの対粛正防御もクラススキルで呪いを無効化し攻撃役としても優秀な[[卑弥呼]]などでオーバーチャージ段階を上げるなどして、呪層が減ったタイミングを狙ってスキルの強化を乗せたクリティカル攻撃や宝具を叩き込むことで、行動回数が必ず3回になる最終ゲージ(呪層が3つ以下でも増える)までは比較的安定する。また[[エルキドゥ]]は宝具の特攻が刺さる上にHP回復量が高く、NP50%チャージと弱体解除も持ち併せる上に[[アペンドスキル]]でバーサーカー攻撃適正を持っているなど優秀。他にも特攻を持つ[[謎のヒロインXX]]や[[アルトリア・キャスター〔バーサーカー〕]]、弱体無効等の噛み合うスキルを持つ[[超人オリオン]]や[[ソドムズビースト/ドラコー〔ビースト〕]]など、ある程度有利に立ち回れるアタッカーはクラス相性もあって意外と多い。
: ただ育成を万全に行った適切な戦力が少しでも不足していると突破は絶望的と言わざるを得ず、''当時は企業攻略サイトのほとんどに[[令呪]]や霊脈石などによる「コンティニュー推奨」と事実上の降伏宣言をさせた''ほどであり、霊基復元を使わずにクリアできる編成などが極めて限られている。
: ただ育成を万全に行った適切な戦力が少しでも不足していると突破は絶望的と言わざるを得ず、''当時は企業攻略サイトのほとんどに[[令呪]]や霊脈石などによる「コンティニュー推奨」と事実上の降伏宣言をさせた''ほどであり、霊基復元を使わずにクリアできる編成などが極めて限られている。
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:余談だが、この章をクリアした後に開放される[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]の幕間の物語2でもケルヌンノスと戦闘を行う。こちらでは意外と各種要素が弱体化されているが、それでも巌窟王の強制編成が足を引っ張りかねないため、編成を万全に整えねばならない点は変わらないだろう。
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:余談だが、この章をクリアした後に開放される[[巌窟王 エドモン・ダンテス]]の[[幕間の物語]]「夢の終わり、或いは恩讐の果て」でもケルヌンノスと戦闘を行う。こちらでは意外と各種要素が弱体化されているが、それでも巌窟王の強制編成が足を引っ張りかねないため、編成を万全に整えねばならない点は変わらないだろう。
:凄まじい難易度に対する反応を運営側も考慮したのか『サーヴァント・サマーフェスティバル2023!』に登場するヌンノスシリーズは「やけど付与によって継続ダメージとデバフを与えてくる(回復はしない)モエルンノス」「呪層ならぬ嵐層をまとって防御性能が高いが、剝がしてもその時のダメージのみで継続ダメージはないウミヌンノス」「スキルや宝具の封印を主に特定タイミングで使用してくるヤメルンノス」と、ギミックを分解することで弱体化と差別化が成されている。
:凄まじい難易度に対する反応を運営側も考慮したのか『サーヴァント・サマーフェスティバル2023!』に登場するヌンノスシリーズは「やけど付与によって継続ダメージとデバフを与えてくる(回復はしない)モエルンノス」「呪層ならぬ嵐層をまとって防御性能が高いが、剝がしてもその時のダメージのみで継続ダメージはないウミヌンノス」「スキルや宝具の封印を主に特定タイミングで使用してくるヤメルンノス」と、ギミックを分解することで弱体化と差別化が成されている。
; モフモフのマスコット……?
; モフモフのマスコット……?
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: 2部6章の崩壊編に登場した際、体表がモフモフとしていそうな大量の毛で覆われていたこととシナリオ上での聖人っぷりから、SNSなどではマスコットキャラとして人気を博す。
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: 第2部第6章の崩壊編に登場した際、体表がモフモフとしていそうな大量の毛で覆われていたこととシナリオ上での聖人っぷりから、SNSなどではマスコットキャラとして人気を博す。
: デフォルメされた姿で描かれることも多く、主に「もふもふしていてずんぐりむっくりな体形で手足が短い」という特徴が見られるが、実際の全身像は「ゴワゴワの毛並みで肩幅ががっしりとしており、胴体は下に行くほど細くなり、手足も細長い」という姿であった。
: デフォルメされた姿で描かれることも多く、主に「もふもふしていてずんぐりむっくりな体形で手足が短い」という特徴が見られるが、実際の全身像は「ゴワゴワの毛並みで肩幅ががっしりとしており、胴体は下に行くほど細くなり、手足も細長い」という姿であった。
: 一応[[茨木童子〔ランサー〕]]などの宝具演出では下半身を含めた手足も確認できたり、[[概念礼装]]「翡翠の髪状」でバーヴァン・シーが抱えているケルヌンノスのぬいぐるみは手が長かったりと、ある程度は全身の情報が出されていた。
: 一応[[茨木童子〔ランサー〕]]などの宝具演出では下半身を含めた手足も確認できたり、[[概念礼装]]「翡翠の髪状」でバーヴァン・シーが抱えているケルヌンノスのぬいぐるみは手が長かったりと、ある程度は全身の情報が出されていた。