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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
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| rowspan="3"|[[バーサーカー]] || [[間桐雁夜]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C || 対魔力:E<br />精霊の加護:A<br />無窮の武練:A+|| style="text-align:left"|
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| rowspan="3"|[[バーサーカー]] || [[間桐雁夜]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C || 対魔力:E<br>精霊の加護:A<br>無窮の武練:A+|| style="text-align:left"|
 
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| [[主人公 (Grand Order)]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C<br />対魔力:E || 精霊の加護:A<br />無窮の武練:A+<br />魔力逆流:A || style="text-align:left"|
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| [[主人公 (Grand Order)]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C<br>対魔力:E || 精霊の加護:A<br>無窮の武練:A+<br>魔力逆流:A || style="text-align:left"|
 
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| [[主人公 (EXTRA)]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C<br />対魔力:E || 無窮の武練:A+<br />精霊の加護:A || style="text-align:left"|
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:『EXTELLA LINK』でも同様にF-15Jを呼び出し攻撃を仕掛ける演出となっている。
 
:『EXTELLA LINK』でも同様にF-15Jを呼び出し攻撃を仕掛ける演出となっている。
 
;己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
 
;己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
:ランク:B<br> 種別:対人宝具<br>レンジ:0<br>最大捕捉:1人<br>由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
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:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:0<br>最大捕捉:1人<br>由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
 
:自らのステータスと姿を隠蔽する能力<ref group="注">TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で読めなくされている。</ref>。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
 
:自らのステータスと姿を隠蔽する能力<ref group="注">TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で読めなくされている。</ref>。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
 
:また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
 
:また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
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:彼の生前をよく知るセイバーは、鎧姿を見ただけで真名の看破が可能だが、この能力による黒い靄により姿が判然としなかったため、聖杯戦争終盤まで真名の看破はできなかった。
 
:彼の生前をよく知るセイバーは、鎧姿を見ただけで真名の看破が可能だが、この能力による黒い靄により姿が判然としなかったため、聖杯戦争終盤まで真名の看破はできなかった。
 
;無毀なる湖光(アロンダイト)
 
;無毀なる湖光(アロンダイト)
:ランク:A++<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1〜2<br>最大捕捉:1人<br>由来:ランスロットの愛剣アロンダイト
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:ランク:A++<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1~2<br>最大捕捉:1人<br>由来:ランスロットの愛剣アロンダイト
 
:バーサーカー本来の宝具。
 
:バーサーカー本来の宝具。
 
:『騎士は徒手にて死せず』と『己が栄光の為でなく』の二つの宝具を封印することによって解放できる宝具。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは[[聖剣]]だったが、[[ガウェイン|同胞だった騎士]]の[[ガレス|親族]]を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
 
:『騎士は徒手にて死せず』と『己が栄光の為でなく』の二つの宝具を封印することによって解放できる宝具。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは[[聖剣]]だったが、[[ガウェイン|同胞だった騎士]]の[[ガレス|親族]]を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
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;割り箸
 
;割り箸
:『Grand Order』の自身の幕間の物語にて、敵の攻撃を受け止める際に使用。……なぜコレが使われたかというと、'''ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていた'''という状況だったため。
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:『Grand Order』の自身の[[幕間の物語]]「騎士は徒手にて死せず」にて、敵の攻撃を受け止める際に使用。……なぜコレが使われたかというと、'''ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていた'''という状況だったため。
 
:「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの[[宮本武蔵]]がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
 
:「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの[[宮本武蔵]]がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
:他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでもDr.ロマンは「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
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:他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでも[[ロマニ・アーキマン|Dr.ロマン]]は「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
    
;丸太
 
;丸太
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== 真名:ランスロット ==
 
== 真名:ランスロット ==
:ランスロット。[[円卓の騎士]]の中でも最強と謳われた「湖の騎士」。<br>しかして王妃ギネヴィアとの不倫の恋がキャメロットを破滅にまで導いた、まさしくアーサー王伝説の負の象徴たる人物。故に「裏切りの騎士」という烙印を押された。
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:[[円卓の騎士]]の中でも最強と謳われた「湖の騎士」。しかして王妃ギネヴィアとの不倫の恋がキャメロットを破滅にまで導いた、まさしくアーサー王伝説の負の象徴たる人物。故に「裏切りの騎士」という烙印を押された。
    
:幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
 
:幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
   −
:乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。<br>それは必要な犠牲であったが、それでもランスロットは王妃という駒として消費されるだけのギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。<br>―――だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。<br>ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
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:乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。それは必要な犠牲であったが、それでもランスロットは王妃という駒として消費されるだけのギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。
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:───だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
    
:事態は最悪の結果を齎してしまう。王の失墜を目論む謀略によってギネヴィアの不貞が暴露され、死罪を宣告されたギネヴィアを救うために王に敵対するしかなく、その過程でガウェイン卿の兄弟を殺めた。
 
:事態は最悪の結果を齎してしまう。王の失墜を目論む謀略によってギネヴィアの不貞が暴露され、死罪を宣告されたギネヴィアを救うために王に敵対するしかなく、その過程でガウェイン卿の兄弟を殺めた。
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:結局は円卓の騎士を瓦解させ、ブリテン崩壊の一端を担ったという汚名を受けてしまった。
 
:結局は円卓の騎士を瓦解させ、ブリテン崩壊の一端を担ったという汚名を受けてしまった。
   −
:本来のクラスであるセイバーとして現界した場合、正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む「理想の騎士」本来の姿にもっとも近い状態で召喚される。だが、ランスロット自身は誰より、「セイバー」であることを皮肉に考え、バーサーカーとして召喚されることを何よりも自分にふさわしいと確信している。<br>自分こそ、ブリテンの滅びの要因の一つなのだから、と――――
+
:本来のクラスであるセイバーとして現界した場合、正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む「理想の騎士」本来の姿にもっとも近い状態で召喚される。だが、ランスロット自身は誰より、「セイバー」であることを皮肉に考え、バーサーカーとして召喚されることを何よりも自分にふさわしいと確信している。
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:自分こそ、ブリテンの滅びの要因の一つなのだから、と────
    
===関連===
 
===関連===
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== Fate/Zero ===
 
=== Fate/Zero ===
;「A――urrrrrrッ!!」
+
;「A──urrrrrrッ!!」
 
:咆哮。通常は[[ヘラクレス|第五次のバーサーカー]]と同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
 
:咆哮。通常は[[ヘラクレス|第五次のバーサーカー]]と同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
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:狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
 
:狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
   −
;「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――<br> 我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――<br> 我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――<br> 故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――<br> あの貴影こそ我が恥辱―――<br> その誉れが不朽であるが故、我もまた<ruby><rb>永久</rb><rt>とわ</rt></ruby>に貶められる―――」<br>「貴様は、贄だ―――<br> さあ、もっと寄越せ―――貴様の<ruby><rb>生命</rb><rt>いのち</rt></ruby>を、貴様の血肉を―――<br> 我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」
+
;「我は───疎まれし者───嘲られし者───蔑まれし者───<br> 我が名は賛歌に値せず───我が身は羨望に値せず───<br> 我は英霊の輝きが生んだ影───眩き伝説の陰に生じた闇───<br> 故に──我は憎悪する───我は怨嗟する───<br> あの貴影こそ我が恥辱───<br> その誉れが不朽であるが故、我もまた<ruby><rb>永久</rb><rt>とわ</rt></ruby>に貶められる───」<br>「貴様は、贄だ───<br> さあ、もっと寄越せ───貴様の<ruby><rb>生命</rb><rt>いのち</rt></ruby>を、貴様の血肉を───<br> 我が憎しみを駆動させるために───ッ!!」
 
:雁夜の悪夢にて。自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
 
:雁夜の悪夢にて。自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
   −
; そうとも。あぁ、そうだとも。<br> あのとき、騎士でなく男として―――<br> 忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――<br> 己は、あの<ruby><rb>女</rb><rt>ひと</rt></ruby>を救えたかもしれないのだッ!
+
; そうとも。あぁ、そうだとも。<br> あのとき、騎士でなく男として───<br> 忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば───<br> 己は、あの<ruby><rb>女</rb><rt>ひと</rt></ruby>を救えたかもしれないのだッ!
 
:「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。
 
:「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。
 
:ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
 
:ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
   −
;「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」<br> 「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
+
;「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」<br>「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
 
:王と同じ理想を抱きながらも、その理想に殉ずるにはあまりにも弱すぎた男の本音。過ちを犯した家臣を罰することができなかったアルトリアの「優しさ」、「正しさ」を間接的に示す言葉。アルトリアはこの言葉によって王と家臣の認識の差を一層感じることになる。
 
:王と同じ理想を抱きながらも、その理想に殉ずるにはあまりにも弱すぎた男の本音。過ちを犯した家臣を罰することができなかったアルトリアの「優しさ」、「正しさ」を間接的に示す言葉。アルトリアはこの言葉によって王と家臣の認識の差を一層感じることになる。
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=== とびたて!超時空トラぶる花札大作戦 ===
 
=== とびたて!超時空トラぶる花札大作戦 ===
;「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。それでですねカリヤ。商店街で気になる――」
+
;「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。それでですねカリヤ。商店街で気になる──」
 
:雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。
 
:雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。
 
:狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
 
:狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
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:当人もストーカーや思い込みなど、同じレベルの困った御仁なのだが、あまり自覚はないらしい。
 
:当人もストーカーや思い込みなど、同じレベルの困った御仁なのだが、あまり自覚はないらしい。
   −
;「私は王を尊敬していました。<br> 叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が<br> ――いや、なんでも」
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;「私は王を尊敬していました。<br> 叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が<br> ──いや、なんでも」
 
:同コーナー屈指の迷言。
 
:同コーナー屈指の迷言。
 
:ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。
 
:ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。
345行目: 347行目:  
:マスターである雁夜の'''最強なんだ!'''ポーズに集中線がプラスされての台詞。事実その通りなのがたち悪い。
 
:マスターである雁夜の'''最強なんだ!'''ポーズに集中線がプラスされての台詞。事実その通りなのがたち悪い。
   −
;「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した」<br>「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と」<br>「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう」<br>「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか」<br>「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」<br>「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した」<br>「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです」<br>「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした」
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;「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した」<br>「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と」<br>「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう」<br>「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか」<br>「始めから最後まで──誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」<br>「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した」<br>「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです」<br>「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした」
 
:色々と残念な部分が目立ちつつも、その一方で冗談抜きに王への想いが語られていった。
 
:色々と残念な部分が目立ちつつも、その一方で冗談抜きに王への想いが語られていった。
 
:余談だが、『Fate/Zero material』に掲載されたラフでは、生前のランスロットが「王は人の心が分からない…」と呟いており、長らく設定上でも同様との誤解が広まっていた。この台詞で実際のランスロットは聞く側であったことが判明した。
 
:余談だが、『Fate/Zero material』に掲載されたラフでは、生前のランスロットが「王は人の心が分からない…」と呟いており、長らく設定上でも同様との誤解が広まっていた。この台詞で実際のランスロットは聞く側であったことが判明した。
352行目: 354行目:  
====マイルーム====
 
====マイルーム====
 
; 「Arrrrrrthurrrrrr……」<br>「Arrrrrrthurrrrrrrrr!」
 
; 「Arrrrrrthurrrrrr……」<br>「Arrrrrrthurrrrrrrrr!」
: 一見単なるいつもの叫び声なのだが、アップデートでキャラクターボイスを自由に聴けるようになったことで、これが他のサーヴァントにもある'''「好きなこと」「嫌いなこと」に対応する台詞'''であることが判明。
+
: 一見単なるいつもの叫び声なのだが、アップデートでキャラクターボイスを自由に聴けるようになったことで、これが他のサーヴァントにもあるマイルーム会話の'''「好きなこと」「嫌いなこと」に対応する台詞'''であることが判明。
 
: どうやら、彼なりにちゃんと質問に答えていたようである。
 
: どうやら、彼なりにちゃんと質問に答えていたようである。
    
;「Gala……had……」
 
;「Gala……had……」
:「聖杯について」でつぶやく一言。'''Galahad(ギャラハッド)'''。狂っていても、息子と聖杯のことは忘れていないのだろう。
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:マイルーム会話「聖杯について」でつぶやく一言。'''Galahad(ギャラハッド)'''。狂っていても、息子と聖杯のことは忘れていないのだろう。
    
;「Barth……day……」
 
;「Barth……day……」
:「誕生日」。彼なりに祝ってくれているのが分かる。
+
:マイルーム会話「誕生日」。彼なりに祝ってくれているのが分かる。
    
====イベント====
 
====イベント====
 
;「Merciiiiiiiiiーーーー!」
 
;「Merciiiiiiiiiーーーー!」
:バレンタインイベントにて。言葉こそ通じないが喜んでくれている模様。どうやらFGOにおける彼は1単語ぐらいなら喋れる模様である。
+
:自身のバレンタインシナリオにて。言葉こそ通じないが喜んでくれている模様。どうやらFGOにおける彼は1単語ぐらいなら喋れる模様である。
    
===コハエース===
 
===コハエース===
376行目: 378行目:  
:父上イジりに切れた[[モードレッド|モーさん]]の攻撃を軽くいなしながら、匿名コーナーのネタを持ち出して更に煽る。ギャグ時空とはいえ(残念ぶりでも)円卓最強。
 
:父上イジりに切れた[[モードレッド|モーさん]]の攻撃を軽くいなしながら、匿名コーナーのネタを持ち出して更に煽る。ギャグ時空とはいえ(残念ぶりでも)円卓最強。
   −
;ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」<br>セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」<br>モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」<br>ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」<br>セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」<br>モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」<br>ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」<br>セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」<br>モードレッド「父上―――っ!!」
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;ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」<br>セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」<br>モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」<br>ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」<br>セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」<br>モードレッド「ランスロット──お前、そこまで……」<br>ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで──」<br>セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」<br>モードレッド「父上───っ!!」
 
: 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。
 
: 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。
 
:暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。
 
:暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。
395行目: 397行目:  
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*鎧、剣はこやまひろかず氏がデザインした。当時のFateシリーズでは主に武器類の担当として緻密なデザインをしていた氏の作風ゆえか、かなり複雑な形状をしている。こやま氏本人は「ここまで複雑だとゲームで立ち絵量産とか難しいでしょうね。できれば今後は3Dで」とコメントしている。<ref group="出" name="「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66" />
 
*鎧、剣はこやまひろかず氏がデザインした。当時のFateシリーズでは主に武器類の担当として緻密なデザインをしていた氏の作風ゆえか、かなり複雑な形状をしている。こやま氏本人は「ここまで複雑だとゲームで立ち絵量産とか難しいでしょうね。できれば今後は3Dで」とコメントしている。<ref group="出" name="「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66" />
**奇しくもアニメ版ではフルCGで描かれているが、手間は却って増えている。一旦セル画で描き、3Dモデルを嵌め込み、「己が栄光の為でなく」のエフェクトなどの撮影処理を施すため、1日に2カットしか撮影できない。<br>ニトロプラスの視聴会での虚淵氏曰く「バーサーカーが動く度に雁夜おじさんの命とアニメーターさんの命、撮影班の命が削られる」。<ref group="出">「誌上コメンタリー-第五話」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドI』p.128</ref>この手間のせいなのか、後半に入るとセル画で描かれたり、出番自体が短縮されることに。
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**奇しくもアニメ版ではフルCGで描かれているが、手間は却って増えている。一旦セル画で描き、3Dモデルを嵌め込み、「己が栄光の為でなく」のエフェクトなどの撮影処理を施すため、1日に2カットしか撮影できない。<br>ニトロプラスの視聴会での虚淵氏曰く「バーサーカーが動く度に雁夜おじさんの命とアニメーターさんの命、撮影班の命が削られる」<ref group="出">「誌上コメンタリー-第五話」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドI』p.128</ref>。この手間のせいなのか、後半に入るとセル画で描かれたり、出番自体が短縮されることに。
*セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、バーサーカークラスとはそれなりに相性が良い。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97">「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97</ref>
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*セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、バーサーカークラスとはそれなりに相性が良い<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97">「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97</ref>
 
*数々の面で厨スペックながら悩みの解決には一切役に立たず、いっそ狂ってしまえと思えば、セイバーにあらぬ誤解を与える。虚淵氏に「さしずめランスロットの持つ起源は『傍迷惑』とでもいったところだろうか」とまで言われる始末。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97" />
 
*数々の面で厨スペックながら悩みの解決には一切役に立たず、いっそ狂ってしまえと思えば、セイバーにあらぬ誤解を与える。虚淵氏に「さしずめランスロットの持つ起源は『傍迷惑』とでもいったところだろうか」とまで言われる始末。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97" />
 
*「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。<br>最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
 
*「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。<br>最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
 
*「騎士は徒手にて死せず」にはいくつかの弱点があり、武器の性能に依存するため出力が不安定で、宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。<br>また、聖杯戦争では相手の宝具を奪うのは難しいため、それよりも強い宝具を持ち込んだほうが有利に立ち回れる。<br>劇中では相性のいいギルガメッシュやセイバーが相手だったこと、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれていたため活躍できた。
 
*「騎士は徒手にて死せず」にはいくつかの弱点があり、武器の性能に依存するため出力が不安定で、宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。<br>また、聖杯戦争では相手の宝具を奪うのは難しいため、それよりも強い宝具を持ち込んだほうが有利に立ち回れる。<br>劇中では相性のいいギルガメッシュやセイバーが相手だったこと、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれていたため活躍できた。
*『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。<br>第四次にて、相性の悪い相手として[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]と相見えることになったのは因縁を感じさせる。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100</ref>
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*『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。<br>第四次にて、相性の悪い相手として[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]と相見えることになったのは因縁を感じさせる<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100</ref>
 
*相談室や花札で覗かせるアーサー王へのアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもある。
 
*相談室や花札で覗かせるアーサー王へのアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもある。
**奈須氏はランスロットを円卓の騎士内での'''「アーサー燃え派」の筆頭'''としており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けているので、彼が向けていたのは恋愛感情ではなく敬愛の念だと思われる。<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-執筆の苦労」『Fate/Zero material』p.134</ref>
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**奈須氏はランスロットを円卓の騎士内での'''「アーサー燃え派」の筆頭'''としており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けているので、彼が向けていたのは恋愛感情ではなく敬愛の念だと思われる<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-執筆の苦労」『Fate/Zero material』p.134</ref>
 
**『コハエース』の中では萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしての弄りである。
 
**『コハエース』の中では萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしての弄りである。
 
*TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』では最終巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測が出た。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着から[[モードレッド]]、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技から[[ローラン]]、武器を奪って使いこなしたことから[[武蔵坊弁慶]]などが候補に挙がっていた。奈須氏「でもベンケイはないよね!」<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-バーサーカー組について」『Fate/Zero material』p.142</ref>
 
*TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』では最終巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測が出た。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着から[[モードレッド]]、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技から[[ローラン]]、武器を奪って使いこなしたことから[[武蔵坊弁慶]]などが候補に挙がっていた。奈須氏「でもベンケイはないよね!」<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-バーサーカー組について」『Fate/Zero material』p.142</ref>
 
**アニメ版でも正体は終盤まで明かされなかったものの、EDでは騎士甲冑に身を包み'''湖'''の前に立っている姿が描かれた。このため小説版の読者でなくともアーサー王伝説の知識があればその正体を予測できるようになっており、某動画サイトでは'''「湖の騎士…一体何スロットなんだ…」'''とのコメントが連発され、後に公式も「何スロット」とネタにするようになった。
 
**アニメ版でも正体は終盤まで明かされなかったものの、EDでは騎士甲冑に身を包み'''湖'''の前に立っている姿が描かれた。このため小説版の読者でなくともアーサー王伝説の知識があればその正体を予測できるようになっており、某動画サイトでは'''「湖の騎士…一体何スロットなんだ…」'''とのコメントが連発され、後に公式も「何スロット」とネタにするようになった。
 
*『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死せず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。<br>更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
 
*『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死せず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。<br>更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
**期間限定イベント「超極☆大かぼちゃ村」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
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**期間限定イベント「ハロウィン・カムバック!」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
 
**さらに後のモーション改修にて、通常攻撃でもサブマシンガンや対物ライフルを持ち出すようになった。挙げ句、宝具使用の際にはガトリングガンどころか戦闘機を持ち出してくるようになった、戦闘機については『Fate/EXTELLA LINK』でも使用していたが。
 
**さらに後のモーション改修にて、通常攻撃でもサブマシンガンや対物ライフルを持ち出すようになった。挙げ句、宝具使用の際にはガトリングガンどころか戦闘機を持ち出してくるようになった、戦闘機については『Fate/EXTELLA LINK』でも使用していたが。
 
*2021年4月に千値練(Sentinel)から可動フィギュアが発売されることが発表された。キャラクター名義は「Fate/Grand Order バーサーカー/ランスロット」。
 
*2021年4月に千値練(Sentinel)から可動フィギュアが発売されることが発表された。キャラクター名義は「Fate/Grand Order バーサーカー/ランスロット」。
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:妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]、[[ガウェイン|ガウェイン卿]]を上回るとされている。
 
:妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]、[[ガウェイン|ガウェイン卿]]を上回るとされている。
 
:火を吐く大蛇を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
 
:火を吐く大蛇を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
:このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に虚淵氏も「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要したりしなければ良かったのに……」と評している。が、同時に[[ギルガメッシュ]]相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-間桐雁夜」『Fate/Zero material』p.103-104</ref>「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
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:このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に虚淵氏も「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要したりしなければ良かったのに……」と評している。が、同時に[[ギルガメッシュ]]相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-間桐雁夜」『Fate/Zero material』p.103-104</ref>。「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
 
:無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
 
:無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
 
:Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
 
:Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
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:しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
 
:しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
 
:また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
 
:また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
:Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第4巻巻頭の武器紹介には――
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:Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第4巻巻頭の武器紹介には──
 
:'''「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」'''
 
:'''「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」'''
:――とある。
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:──とある。
 
:「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
 
:「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
 
:現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。
 
:現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。
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:アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって2人を引き裂いたとされる女性。Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。
 
:アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって2人を引き裂いたとされる女性。Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。
 
:幼い頃から自らを省みない人生観を培ってきており、女性だという自意識、男女差の認識も無かった。人を結び付けるのは理念の尊さだけと信じ、王と王妃の関係も理想のみで成り立つと思っていた。
 
:幼い頃から自らを省みない人生観を培ってきており、女性だという自意識、男女差の認識も無かった。人を結び付けるのは理念の尊さだけと信じ、王と王妃の関係も理想のみで成り立つと思っていた。
:アルトリアへの敬愛、憧憬を持ち、自らもその生き方に倣おうとしたが、結局普通の女性には過ぎたことだった。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94">「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94</ref>魔術で男性器を生やした人を悦ばせても<ref group="出">「Fate用語辞典-セイバー」『Fate/side material』p.64</ref>子供はできなかったり……気苦労が絶えないというものである。
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:アルトリアへの敬愛、憧憬を持ち、自らもその生き方に倣おうとしたが、結局普通の女性には過ぎたことだった。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94">「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94</ref>。魔術で男性器を生やした人を悦ばせても<ref group="出">「Fate用語辞典-セイバー」『Fate/side material』p.64</ref>子供はできなかったり……気苦労が絶えないというものである。
 
:王の性別という秘密を1人背負う事に対する苦悩や重圧に次第に蝕まれて行く中、ランスロットとの出会いで理念以外でも人は結び付くことを知る。
 
:王の性別という秘密を1人背負う事に対する苦悩や重圧に次第に蝕まれて行く中、ランスロットとの出会いで理念以外でも人は結び付くことを知る。
:「おそらく魂の在り方として眼鏡ッ娘。でも『外すと美人』のステレオタイプ」「信念のツンと魂のデレの波状攻撃によって、彼女白身とランスロットの双方を窮地へと追い込んでいく。まさに命を賭けた乱世のツンデレ」。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94" />
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:「おそらく魂の在り方として眼鏡ッ娘。でも『外すと美人』のステレオタイプ」「信念のツンと魂のデレの波状攻撃によって、彼女白身とランスロットの双方を窮地へと追い込んでいく。まさに命を賭けた乱世のツンデレ」<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94" />
 
:奈須氏によるとランスロットと結ばれた経緯は、
 
:奈須氏によるとランスロットと結ばれた経緯は、
 
:''「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→''
 
:''「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→''
 
:というものだった。現実では寝取り男と扱われることもあるが、型月世界におけるランスロットはどちらかというと王妃に巻き込まれた立場である。彼もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたが、臣下としての距離感は保っていた。
 
:というものだった。現実では寝取り男と扱われることもあるが、型月世界におけるランスロットはどちらかというと王妃に巻き込まれた立場である。彼もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたが、臣下としての距離感は保っていた。
:当初、ランスロットはアーサー王が女性と知らず、ギネヴィアと関係を持った後に暴露された。今まで1人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる一方、王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、根本的に人が好い彼は板挟みになったのだった。<ref group = "出"  name="「竹箒日記2012/10/3」">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201210.html 竹箒日記2012/10/3]</ref>
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:当初、ランスロットはアーサー王が女性と知らず、ギネヴィアと関係を持った後に暴露された。今まで1人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる一方、王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、根本的に人が好い彼は板挟みになったのだった<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201210.html 竹箒日記2012/10/3]</ref>
 
:アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、2人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
 
:アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、2人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
 
:アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、2人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として2人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は2人を咎めぬわけにはいかなかった。
 
:アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、2人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として2人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は2人を咎めぬわけにはいかなかった。
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*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
 
*[[サーヴァント]]
 
*[[サーヴァント]]
* [[円卓の騎士]]
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*[[円卓の騎士]]
    
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