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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| 読み = くずき そういちろう
 
| 読み = くずき そういちろう
| 外国語表記 = SOUICHIROU KUZUKI<ref group="出" name="fsnchara">[http://www.typemoon.com/products/fate/chara/other.html 『Fate/stay night』公式ページ - 登場人物紹介 - 3/その他の人々]</ref>
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| 外国語表記 = SOUICHIROU KUZUKI<ref group="出" name="fsnchara">[http://www.typemoon.com/products/fate/chara/other.html 『Fate/stay night』公式ページ - 登場人物紹介 - 3/その他の人々]</ref>
 
| 別名 =  
 
| 別名 =  
 
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]]
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:10歳頃に、そこが暗殺者を生産する工場だと知らされ、暗殺の為に止むを得ず一般常識も教えられる。この頃から彼を育てる側の人間に気に入られ、月に1度廟で仕え出す。その非道も目の当たりにしていたが、既に彼の倫理観は暗殺組織に都合良く歪められており、悪とは感じなかった。
 
:10歳頃に、そこが暗殺者を生産する工場だと知らされ、暗殺の為に止むを得ず一般常識も教えられる。この頃から彼を育てる側の人間に気に入られ、月に1度廟で仕え出す。その非道も目の当たりにしていたが、既に彼の倫理観は暗殺組織に都合良く歪められており、悪とは感じなかった。
 
:20歳頃、ようやく暗殺の仕事を回されるが、下見の段階で事故の様な形で成功させてしまう。暗殺に「蛇」など不要だったことから、自分が鍛錬に逃げ思考停止した挙句、自分と暗殺対象の人生は無意味に食い潰されたと悟る。
 
:20歳頃、ようやく暗殺の仕事を回されるが、下見の段階で事故の様な形で成功させてしまう。暗殺に「蛇」など不要だったことから、自分が鍛錬に逃げ思考停止した挙句、自分と暗殺対象の人生は無意味に食い潰されたと悟る。
:暗殺に成功したら自害する様に命じられていたにも関わらず、堂々と教師として生活を続けたが、追っ手は来なかった。彼なりに考えた精一杯の贖罪として、鍛錬もせず何も望まない生き方を自らに課し、5年が過ぎる。<ref group="出" name="fhapast" />
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:暗殺に成功したら自害する様に命じられていたにも関わらず、堂々と教師として生活を続けたが、追っ手は来なかった。彼なりに考えた精一杯の贖罪として、鍛錬もせず何も望まない生き方を自らに課し、5年が過ぎる<ref group="出" name="fhapast" />
 
:2年ほど前から柳洞寺に客分として居候している。
 
:2年ほど前から柳洞寺に客分として居候している。
 
:[[魔術師]]ではなく、そもそも[[聖杯戦争]]とは関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれるままに力を貸すことになった。
 
:[[魔術師]]ではなく、そもそも[[聖杯戦争]]とは関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれるままに力を貸すことになった。
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; 「だが衛宮。キャスターの行いは、そう悪い物なのか」
 
; 「だが衛宮。キャスターの行いは、そう悪い物なのか」
 
: 士郎にキャスターが街の人の生命力を奪っている事を聞かされた時の一言。 眉毛一つ動かさずに言い切っている。
 
: 士郎にキャスターが街の人の生命力を奪っている事を聞かされた時の一言。 眉毛一つ動かさずに言い切っている。
; 「―――だが、これは私が始めたことだ。それを途中で止めることなどできない」
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; 「───だが、これは私が始めたことだ。それを途中で止めることなどできない」
 
: キャスターが自分を庇い消滅しても、彼女を故郷に返すという願いを果たすため、アーチャーに攻撃を仕掛ける。
 
: キャスターが自分を庇い消滅しても、彼女を故郷に返すという願いを果たすため、アーチャーに攻撃を仕掛ける。
 
; キャスター「このような話を信じるのですか?」<br>葛木「(中略)お前が嘘を言う理由はないようだが」<br>葛木「それとも、私を謀る理由があるのか?」<br>キャスター「(中略)貴方の方こそ、血にまみれた女を助ける理由がありません」<br>葛木「(中略)おまえがどのような人間なのかは、起きて話してみるまでは分からないのだから」<br>キャスター「……」<br>葛木「落ち着いたか? では事を済ますがいい」<br>キャスター「それは、つまり……」<br>葛木「お前は依り代とやらが必要なのだろう。(中略)私がマスターになるより他に手がないと思ったが、違うのか?」
 
; キャスター「このような話を信じるのですか?」<br>葛木「(中略)お前が嘘を言う理由はないようだが」<br>葛木「それとも、私を謀る理由があるのか?」<br>キャスター「(中略)貴方の方こそ、血にまみれた女を助ける理由がありません」<br>葛木「(中略)おまえがどのような人間なのかは、起きて話してみるまでは分からないのだから」<br>キャスター「……」<br>葛木「落ち着いたか? では事を済ますがいい」<br>キャスター「それは、つまり……」<br>葛木「お前は依り代とやらが必要なのだろう。(中略)私がマスターになるより他に手がないと思ったが、違うのか?」
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=== Fate/hollow ataraxia ===
 
=== Fate/hollow ataraxia ===
; 「――――そうか。ようやく、気がついた」<br>―――私は、ずっと昔から、<br> ―――“誰か”の為に、なりたかった―――
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; 「────そうか。ようやく、気がついた」<br>───私は、ずっと昔から、<br> ───“誰か”の為に、なりたかった───
 
: 回想シーンという形で描かれた『stay night』Fateルートでの最期。死の間際、自分の死に涙するキャスターの姿を見て憧れていた思いを理解しながら息絶える。
 
: 回想シーンという形で描かれた『stay night』Fateルートでの最期。死の間際、自分の死に涙するキャスターの姿を見て憧れていた思いを理解しながら息絶える。
 
; 「でしたら、私にも不安はあります。妻を持つ者として何をなさねばならないのか。周囲に何を期待されているのか<br> 妻以外の女性に対してどう接すればいいのか分からない事だらけです」
 
; 「でしたら、私にも不安はあります。妻を持つ者として何をなさねばならないのか。周囲に何を期待されているのか<br> 妻以外の女性に対してどう接すればいいのか分からない事だらけです」
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; 「貴様と交わす会話も、その必要性もない。<br> 行くぞ金色。<br> 双方手は見えている。喜べ。圧倒的な戦力差とはどう覆すか、ここで教授してやろう」
 
; 「貴様と交わす会話も、その必要性もない。<br> 行くぞ金色。<br> 双方手は見えている。喜べ。圧倒的な戦力差とはどう覆すか、ここで教授してやろう」
 
: 「タイガーころしあむ」葛木編にて、虎聖杯を前にしてギルガメッシュに対して。
 
: 「タイガーころしあむ」葛木編にて、虎聖杯を前にしてギルガメッシュに対して。
; 「……くだらん。<br> この聖杯を、“あれ”が手にしたとしよう。本懐を遂げたとしよう。<br> だが、その日から長き月日を耐え、忍び、困難に打ち勝たねばならぬ『生きる』という試練が待ち受けているのだ。<br> それに対し私に出来うる事は、今現在の数刻の苦痛のみ。<br> 何と楽な道か。だがこの程度の事しか、私には“あれ”にしてやれる術が見つからん――<br> ……以上だ。柄にもなく声をあげるとは私も未熟だな。<br> では来い、人あらざる者。我が安楽の道を阻んでみるか」
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; 「……くだらん。<br> この聖杯を、“あれ”が手にしたとしよう。本懐を遂げたとしよう。<br> だが、その日から長き月日を耐え、忍び、困難に打ち勝たねばならぬ『生きる』という試練が待ち受けているのだ。<br> それに対し私に出来うる事は、今現在の数刻の苦痛のみ。<br> 何と楽な道か。だがこの程度の事しか、私には“あれ”にしてやれる術が見つからん──<br> ……以上だ。柄にもなく声をあげるとは私も未熟だな。<br> では来い、人あらざる者。我が安楽の道を阻んでみるか」
 
: 同上。虎聖杯に固執する理由をイリヤに向けて語るくだり。
 
: 同上。虎聖杯に固執する理由をイリヤに向けて語るくだり。
 
: コメディであるタイころにおいて、彼のシナリオだけは本編と見まがうシリアスぶりである。
 
: コメディであるタイころにおいて、彼のシナリオだけは本編と見まがうシリアスぶりである。
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*「七夜と似たような集団の一員だったらしい」と語られている<ref group="出">「Fate用語辞典 - 葛木宗一郎」『Fate/side material』p.60</ref>が、『Fate/hollow ataraxia』で明らかになったところでは、彼が相手にするのは政治的・経済的な重要人物、あくまで人間の要人であり、退魔組織とは関係ない様子。「似たような」というのはあくまで使っている技術の点だったらしい。<br>また、七夜一族は「生還」のためにその技術を築いたが、彼のいた組織は「道具生産」として葛木に技を教え込んでおり、使い捨てのものとして見ていた。
 
*「七夜と似たような集団の一員だったらしい」と語られている<ref group="出">「Fate用語辞典 - 葛木宗一郎」『Fate/side material』p.60</ref>が、『Fate/hollow ataraxia』で明らかになったところでは、彼が相手にするのは政治的・経済的な重要人物、あくまで人間の要人であり、退魔組織とは関係ない様子。「似たような」というのはあくまで使っている技術の点だったらしい。<br>また、七夜一族は「生還」のためにその技術を築いたが、彼のいた組織は「道具生産」として葛木に技を教え込んでおり、使い捨てのものとして見ていた。
 
**彼らを生産する側の者たちの住居は廟と表現されている。そこでは命に背いた者が生きたまま解体される、生産者に恥をかかせた者が脳を動物に移植される、子供の肉詰め水槽がある、と噂されている。葛木の実体験では廟自体は白一色だったが、別の場所で確かに行われていた。
 
**彼らを生産する側の者たちの住居は廟と表現されている。そこでは命に背いた者が生きたまま解体される、生産者に恥をかかせた者が脳を動物に移植される、子供の肉詰め水槽がある、と噂されている。葛木の実体験では廟自体は白一色だったが、別の場所で確かに行われていた。
*葛木は小説版『[[魔法使いの夜]]』の主人公の1人、[[静希草十郎]]の「闇バージョン」として設定されており、名前も草十郎のもじりである。『Fate/stay night』制作時点では『魔法使いの夜』を発表する予定が全くなかったため流用したとのこと。なおPCゲーム版での草十郎のキャラクターは小説版とは大きく異なるらしい。<ref group="出">「奈須きのこ×武内崇対談」『Fate/complete material V Hollow material.』p.342</ref>
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*葛木は小説版『[[魔法使いの夜]]』の主人公の1人、[[静希草十郎]]の「闇バージョン」として設定されており、名前も草十郎のもじりである。『Fate/stay night』制作時点では『魔法使いの夜』を発表する予定が全くなかったため流用したとのこと。なおPCゲーム版での草十郎のキャラクターは小説版とは大きく異なるらしい<ref group="出">「奈須きのこ×武内崇対談」『Fate/complete material V Hollow material.』p.342</ref>
 
**後に『[[Fate/Grand Order]]』にて静希草十郎が「大脳基底核を(おそらく後天的に)損傷しており、それ故に肉体を完全把握したミリ単位の寸分違わぬ動作を実行可能である(できなければ自発呼吸すらままならない)」という『魔法使いの夜』本編で未登場の設定が明かされ、葛木もそれと関連した「何か」があった故に常軌を逸した強さになったのではないか?と囁かれている<ref group="注">上記の「問題文に誤字があったためにテストを中止した」という話も脳の一部機能の問題で偏執的な振る舞いになった可能性も否定できない。</ref>。
 
**後に『[[Fate/Grand Order]]』にて静希草十郎が「大脳基底核を(おそらく後天的に)損傷しており、それ故に肉体を完全把握したミリ単位の寸分違わぬ動作を実行可能である(できなければ自発呼吸すらままならない)」という『魔法使いの夜』本編で未登場の設定が明かされ、葛木もそれと関連した「何か」があった故に常軌を逸した強さになったのではないか?と囁かれている<ref group="注">上記の「問題文に誤字があったためにテストを中止した」という話も脳の一部機能の問題で偏執的な振る舞いになった可能性も否定できない。</ref>。
 
*原作のHFルートでは死亡の経緯が描かれていない。<br>タスクオーナ氏の漫画版では、自らに襲いかかる小さな蟲を瞬時に潰したものの、ただの羽虫ではなく臓硯である事に気付かなかったこと、そして死に至るものでないが故に判断が遅れて命取りとなった。そして、呪いに気付いたキャスターが彼を救うために宝具を使用したが、それが元で彼の身体は死に、そこへ居合わせた士郎とセイバーは、キャスターが葛木を殺したと誤解することとなった。<br>劇場版では死亡の経緯が簡略化され、臓硯が召喚した真アサシンの襲撃を受け人質にとられ、アサシン用の令呪を破棄する要求を飲んだキャスター共々真アサシンに殺害されている。
 
*原作のHFルートでは死亡の経緯が描かれていない。<br>タスクオーナ氏の漫画版では、自らに襲いかかる小さな蟲を瞬時に潰したものの、ただの羽虫ではなく臓硯である事に気付かなかったこと、そして死に至るものでないが故に判断が遅れて命取りとなった。そして、呪いに気付いたキャスターが彼を救うために宝具を使用したが、それが元で彼の身体は死に、そこへ居合わせた士郎とセイバーは、キャスターが葛木を殺したと誤解することとなった。<br>劇場版では死亡の経緯が簡略化され、臓硯が召喚した真アサシンの襲撃を受け人質にとられ、アサシン用の令呪を破棄する要求を飲んだキャスター共々真アサシンに殺害されている。
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: 初戦は葛木が有利、二戦目にはバゼットがほぼ完勝とされる。
 
: 初戦は葛木が有利、二戦目にはバゼットがほぼ完勝とされる。
 
: これは葛木が奇襲必殺を旨とした暗殺者であるためで、そこに闇討ちという条件が加わるとより完勝に近づく。
 
: これは葛木が奇襲必殺を旨とした暗殺者であるためで、そこに闇討ちという条件が加わるとより完勝に近づく。
: 一方バゼットは人間が考え鍛え上げた格闘技のエキスパートであるため、才能重視のサーヴァントよりも早く葛木の「蛇」に対応できる可能性がある。ただし、葛木を一般人と甘く見てしまいバゼットがあっさり再起不能にさせられる可能性も十分ある。<ref group="出">「Fate道場」『コンプティーク』2006年7月号</ref>
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: 一方バゼットは人間が考え鍛え上げた格闘技のエキスパートであるため、才能重視のサーヴァントよりも早く葛木の「蛇」に対応できる可能性がある。ただし、葛木を一般人と甘く見てしまいバゼットがあっさり再起不能にさせられる可能性も十分ある<ref group="出">「Fate道場」『コンプティーク』2006年7月号</ref>
 
; VSキャスター
 
; VSキャスター
:「惚れた方の負け」ということでキャスターが勝負を降りるため本来有り得ない対戦だが、葛木は気付かれる前に即死させ、キャスターは戦闘が始まれば圧倒的火力で敵を葬るという、どちらも初撃を取った方が勝つという前提戦であるため真面目に戦闘した場合にはまともな戦いにならないとされる。<ref group="出">「誌上対決8番勝負」『電撃姫』2006年2月号付録「TYPE-MOON DOUBLE MANIAX」</ref>
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:「惚れた方の負け」ということでキャスターが勝負を降りるため本来有り得ない対戦だが、葛木は気付かれる前に即死させ、キャスターは戦闘が始まれば圧倒的火力で敵を葬るという、どちらも初撃を取った方が勝つという前提戦であるため真面目に戦闘した場合にはまともな戦いにならないとされる<ref group="出">「誌上対決8番勝負」『電撃姫』2006年2月号付録「TYPE-MOON DOUBLE MANIAX」</ref>
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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* [[登場人物]]
 
* [[登場人物]]
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{{DEFAULTSORT:くずき そういちろう}}
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{{DEFAULTSORT:くすき そういちろう}}
    
[[Category:登場人物か行]]
 
[[Category:登場人物か行]]
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