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== 概要 ==
== 概要 ==
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クロックタワー。[[魔術協会]]における三大部門の一角。ロンドンに拠点を置き、時代に適応し、人類史と共に魔術を積み上げる事を是とした[[魔術師]]たち。西暦以後の魔術師たちにとって中心とも言える巨大学院。世界に於ける神秘を解き明かす巨大学府。<br>
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クロックタワー。[[魔術協会]]における三大部門の一角。ロンドンに拠点を置き、時代に適応し、人類史と共に[[魔術]]を積み上げる事を是とした[[魔術師]]たち。西暦以後の魔術師たちにとって中心とも言える巨大学院。世界に於ける神秘を解き明かす巨大学府。<br>
三大部門の中では最も新しく、設立は西暦元年。現在は魔術協会総本部とされ、魔術世界における最大勢力。21世紀において魔術協会と言えばロンドンの時計塔を示す。しかし、時計塔が本部となって以後、他の二つとの交流は途絶えているらしい。
三大部門の中では最も新しく、設立は西暦元年。現在は魔術協会総本部とされ、魔術世界における最大勢力。21世紀において魔術協会と言えばロンドンの時計塔を示す。しかし、時計塔が本部となって以後、他の二つとの交流は途絶えているらしい。
==歴史==
==歴史==
===設立===
===設立===
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:西暦の開始と前後して、神代は完全に終了した。しかし、ソロモン王の弟子の一人が「学問として神秘を伝えるのだ」と、ひとつの学園を設立した。
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:西暦の開始と前後して、神代は完全に終了した。しかし、[[ソロモン|ソロモン王]]の弟子の一人が「学問として神秘を伝えるのだ」と、ひとつの学園を設立した。
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:以後は各地に多くの賛同者や門徒を増やし、多くの魔術都市を造るも、聖堂教会との対立で次々と閉鎖された。六世紀頃に一部の魔術師達がブリテン島に本部をおき後に霊墓アルビオンが発掘された。これにより多くの魔術師や資産家が集まりだしたため、ロンドンに作られた時計塔に機能が集中することになった。
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:以後は各地に多くの賛同者や門徒を増やし、多くの魔術都市を造るも、[[聖堂教会]]との対立で次々と閉鎖された。六世紀頃に一部の魔術師達がブリテン島に本部をおき後に[[霊墓アルビオン]]が発掘された。これにより多くの魔術師や資産家が集まりだしたため、ロンドンに作られた時計塔に機能が集中することになった。
===君主制度の形成===
===君主制度の形成===
:そして十一世紀頃に天才児バルトメロイが登場し、貴族階級の魔術師、ロードの下地が作られ、十三世紀頃には、君主制度が完成し、君主の席を持つ十二家が定められる。また、この頃になると魔術協会と言えば、ロンドンにある始まりにして最高の学府・時計塔を指している。
:そして十一世紀頃に天才児バルトメロイが登場し、貴族階級の魔術師、ロードの下地が作られ、十三世紀頃には、君主制度が完成し、君主の席を持つ十二家が定められる。また、この頃になると魔術協会と言えば、ロンドンにある始まりにして最高の学府・時計塔を指している。
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:考古学科の系列学園街。
:考古学科の系列学園街。
;スラー
;スラー
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:現代魔術科の系列学園街
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:現代魔術科の系列学園街。
===本拠地===
===本拠地===
リージェントパークからウェストミンスターにかけて、大英博物館の地下を本拠地としており、入り口は大英博物館にある。工房はほとんどは地下にあり、後述するように下へ行けばいくほど狂気度が増すダンジョンと化しているとか。重要な書類庫の類は相当に頑丈な封印など魔術で守られている。書庫の扉からは魔力を感じ取れる。蔵書には特殊で厳重な魔術が仕掛けられていて、本を持ったまま扉をくぐれず書庫の外には持ち出せない。<br>
リージェントパークからウェストミンスターにかけて、大英博物館の地下を本拠地としており、入り口は大英博物館にある。工房はほとんどは地下にあり、後述するように下へ行けばいくほど狂気度が増すダンジョンと化しているとか。重要な書類庫の類は相当に頑丈な封印など魔術で守られている。書庫の扉からは魔力を感じ取れる。蔵書には特殊で厳重な魔術が仕掛けられていて、本を持ったまま扉をくぐれず書庫の外には持ち出せない。<br>
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時計塔がヨーロッパ各地とそれ以外の地域にも持つ施設。本部であるロンドンは学部ごとに衛星都市を持つが、魔術師人口の少ない地域では、勢力の強い学部のみが持つ。
時計塔がヨーロッパ各地とそれ以外の地域にも持つ施設。本部であるロンドンは学部ごとに衛星都市を持つが、魔術師人口の少ない地域では、勢力の強い学部のみが持つ。
;シンガポール支部
;シンガポール支部
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:世界中にある時計塔の支部の一つ。地下鉄の駅に隠された入り口がある。地下には特許の使用を確認するために霊脈と接続した限定型魔術礼装・観測球ルクスカルタが設置されている。
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:世界中にある時計塔の支部の一つ。地下鉄の駅に隠された入り口がある。地下には特許の使用を確認するために霊脈と接続した限定型[[魔術礼装]]・観測球ルクスカルタが設置されている。
;モナコ支部
;モナコ支部
:人口が極端に少ない国であるため、学院というよりも、魔術師の交流の場としての役割が大きい。
:人口が極端に少ない国であるため、学院というよりも、魔術師の交流の場としての役割が大きい。
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;[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック・プレストーン]]
;[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック・プレストーン]]
:二級講師として元素変換を教えていたが、本領は政治的闘争の手腕にあり、講師としての評価は低い。本来の階位は『色位』だが、『Fate/Apocrypha』の世界では特殊な事情により『冠位』となっている。
:二級講師として元素変換を教えていたが、本領は政治的闘争の手腕にあり、講師としての評価は低い。本来の階位は『色位』だが、『Fate/Apocrypha』の世界では特殊な事情により『冠位』となっている。
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:後に、[[Fate/Apocrypha|ユグドミレニア一族を挙げての大規模な離反]]を行う。
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:後に、[[ユグドミレニア|ユグドミレニア一族]]を挙げての[[Fate/Apocrypha|大規模な離反]]を行う。
;[[フラウロス]]
;[[フラウロス]]
:時計塔十一科(考古学部)ロクスロート研究棟館長。冠位指定(グランドオーダー)を授けられた名門の嫡子。若いころは弱冠二十歳で『祭位』に到達した神童と呼ばれていた。
:時計塔十一科(考古学部)ロクスロート研究棟館長。冠位指定(グランドオーダー)を授けられた名門の嫡子。若いころは弱冠二十歳で『祭位』に到達した神童と呼ばれていた。
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====所属者====
====所属者====
;[[遠坂凛]]
;[[遠坂凛]]
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:『stay night』のED後所属。のちに「鉱石学科の災厄」の片割れとなる。
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:『[[Fate/stay night]]』のED後所属。のちに「鉱石学科の災厄」の片割れとなる。
;[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]
;[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]
:「鉱石学科の災厄」のもう一人。
:「鉱石学科の災厄」のもう一人。
209行目:
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:メルアステア派から教室へと送り込まれたスパイ。
:メルアステア派から教室へと送り込まれたスパイ。
;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]] / [[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア#カウレス・フォルヴェッジ (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)|カウレス・フォルヴェッジ]]
;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]] / [[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア#カウレス・フォルヴェッジ (ロード・エルメロイⅡ世の事件簿)|カウレス・フォルヴェッジ]]
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:ユグドミレニアの反乱の戦後処理の一環として、実質上の人質のような形で時計塔に入学。その後教室に所属する。<br>ユグドミレニアが存在しないFate正史においても魔術師の道を捨て出奔した姉に代わって入学、エルメロイⅡ世の指導を受けることとなる。
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:ユグドミレニアの反乱の戦後処理の一環として、実質上の人質のような形で時計塔に入学。その後教室に所属する。
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:ユグドミレニアが存在しないFate正史においても魔術師の道を捨て出奔した姉に代わって入学、エルメロイⅡ世の指導を受けることとなる。
;[[ヴェルナー・シザームンド]]
;[[ヴェルナー・シザームンド]]
:「蝶魔術の後継者」の異名と上級階位を持つ。おそらく、[[オルロック・シザームンド]]の血縁者。
:「蝶魔術の後継者」の異名と上級階位を持つ。おそらく、[[オルロック・シザームンド]]の血縁者。
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;[[蒼崎橙子]]
;[[蒼崎橙子]]
:渡英した後、時計塔に所属。幻の『冠位』取得者。[[封印指定]]を受け逃亡。
:渡英した後、時計塔に所属。幻の『冠位』取得者。[[封印指定]]を受け逃亡。
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:『[[Fate/stay night]]』系列の世界においては後に封印指定を解除されるが、時計塔には戻らずフリーの魔術師として活動している。
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:『stay night』系列の世界においては後に封印指定を解除されるが、時計塔には戻らずフリーの魔術師として活動している。
;[[コルネリウス・アルバ]]
;[[コルネリウス・アルバ]]
:蒼崎橙子と同期にて学ぶ。
:蒼崎橙子と同期にて学ぶ。
248行目:
249行目:
===その他===
===その他===
;[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]
;[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]
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:魔法使い。元・魔導元帥。いまでもたまにふらっと顔を出す。
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:[[魔法|魔法使い]]。元・魔導元帥。いまでもたまにふらっと顔を出す。
:[[ソロモン]]の弟子の一人であり、その名と魔術から鉱石科の創設者と思われる。
:[[ソロモン]]の弟子の一人であり、その名と魔術から鉱石科の創設者と思われる。
;[[蒼崎青子]]
;[[蒼崎青子]]
290行目:
291行目:
:『Grand Order』で第1部終了後にカルデアの査問に訪れると噂された名だたる魔術師。
:『Grand Order』で第1部終了後にカルデアの査問に訪れると噂された名だたる魔術師。
:それぞれ創造科、鉱石科、全体基礎科、動物科に所属している。彼らもまた魔術師らしい魔術師である。
:それぞれ創造科、鉱石科、全体基礎科、動物科に所属している。彼らもまた魔術師らしい魔術師である。
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:が結局カルデアを訪れることはなかった。
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:だが結局カルデアを訪れることはなかった。
:『[[Fate/strange Fake|Fake]]』でもファルデウスが魔術協会と取引して彼らを引き抜こうとした。もっとも、ファルデウス自身は「完全にコントロールを握って裏から操れる」程度のレベルであると見なしている。
:『[[Fate/strange Fake|Fake]]』でもファルデウスが魔術協会と取引して彼らを引き抜こうとした。もっとも、ファルデウス自身は「完全にコントロールを握って裏から操れる」程度のレベルであると見なしている。
;[[キリシュタリア・ヴォーダイム]]
;[[キリシュタリア・ヴォーダイム]]
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==[[Fate/Grand Order]]における時計塔==
==[[Fate/Grand Order]]における時計塔==
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人理保障機関カルデアを天文科のロードであるアニムスフィア家が仕切っているが、時計塔そのものは特に前面には出てこない。<br>
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人理保障機関カルデアを天体科のロードであるアニムスフィア家が仕切っているが、時計塔そのものは特に前面には出てこない。<br>
第1部第4章『[[死界魔霧都市 ロンドン]]』の舞台は1888年のロンドンなので、その関係上、当時の「時計塔」が登場するが、[[間桐臓硯|マキリ・ゾォルケン]]、[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|パラケルスス]]、[[チャールズ・バベッジ|バベッジ]]らの襲撃を受けて壊滅している。<br>
第1部第4章『[[死界魔霧都市 ロンドン]]』の舞台は1888年のロンドンなので、その関係上、当時の「時計塔」が登場するが、[[間桐臓硯|マキリ・ゾォルケン]]、[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|パラケルスス]]、[[チャールズ・バベッジ|バベッジ]]らの襲撃を受けて壊滅している。<br>
ただし、そもそも時計塔の人材はロンドンに集中していないことに加え、ロンドンにいた上位陣も襲撃から早々に逃亡しているため、人類史に影響を与えるほどの被害を受けているわけではないという。<br>
ただし、そもそも時計塔の人材はロンドンに集中していないことに加え、ロンドンにいた上位陣も襲撃から早々に逃亡しているため、人類史に影響を与えるほどの被害を受けているわけではないという。<br>