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{{登場人物概要
{{登場人物概要
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| 読み = まとう かりや
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| 読み = まとう かりや
| 外国語表記 =
| 外国語表記 =
| 初登場作品 = [[Fate/Zero]]
| 初登場作品 = [[Fate/Zero]]
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== 概要 ==
== 概要 ==
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[[間桐家|間桐]]の[[魔術師]]。[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]に[[ランスロット|バーサーカー]]のマスターとして参戦する。
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間桐の[[魔術|魔術師]]。[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]に[[ランスロット|バーサーカー]]のマスターとして参戦する。
;略歴
;略歴
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:第四次聖杯戦争当時の[[間桐家]]当主・[[間桐鶴野]]の弟であり、正当な間桐の魔術師ではない。
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:第四次聖杯戦争当時の間桐家当主・[[間桐鶴野]]の弟であり、正当な間桐の魔術師ではない。
:[[魔術]]の資質そのものは兄より優れていたものの、間桐の魔術を嫌って家を出奔した過去を持つ。出奔中はフリーのルポライターとして生計を立てていた。
:[[魔術]]の資質そのものは兄より優れていたものの、間桐の魔術を嫌って家を出奔した過去を持つ。出奔中はフリーのルポライターとして生計を立てていた。
:[[遠坂時臣]]の妻、[[遠坂葵|葵]]とは幼馴染であり、関係が疎遠なものとなってからも彼女とその娘たちの幸福を願い、愛しく想っていた。
:[[遠坂時臣]]の妻、[[遠坂葵|葵]]とは幼馴染であり、関係が疎遠なものとなってからも彼女とその娘たちの幸福を願い、愛しく想っていた。
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:[[間桐臓硯]]と交渉の末、間桐のおぞましい魔術から桜を解放することを交換条件に自身をマスターとして聖杯戦争に参加するよう要請。桜の解放、間桐へ桜を養子に出した時臣への憎悪を糧に、自身があれ程嫌悪していた魔術の鍛錬を受け、マスターとしての資格を得る。
:[[間桐臓硯]]と交渉の末、間桐のおぞましい魔術から桜を解放することを交換条件に自身をマスターとして聖杯戦争に参加するよう要請。桜の解放、間桐へ桜を養子に出した時臣への憎悪を糧に、自身があれ程嫌悪していた魔術の鍛錬を受け、マスターとしての資格を得る。
:一年間の魔術回路を補う刻印虫の影響で半死半生となり寿命は一か月ほどになったが、自分の命は桜と葵の母子のために使い捨てようと聖杯戦争に臨む。
:一年間の魔術回路を補う刻印虫の影響で半死半生となり寿命は一か月ほどになったが、自分の命は桜と葵の母子のために使い捨てようと聖杯戦争に臨む。
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:初戦時は時臣自身に引導を渡すのは後に回しまずは聖杯戦争から脱落させて挫折の屈辱を味あわせてやると考え、真っ先に自身のサーヴァントに時臣のサーヴァントを殺すよう命じた。
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:初戦時は時臣自身に引導を渡すのは後に回しまずは聖杯戦争から脱落させて挫折の屈辱を味あわせてやると考え、真っ先に自身のサーヴァントに[[ギルガメッシュ|時臣のサーヴァント]]を殺すよう命じた。
:倒せたわけではないが、アーチャーと互角に張り合ったという事に憔悴しながらも彼は心の内で時臣と臓硯に嘲笑を浴びせた。
:倒せたわけではないが、アーチャーと互角に張り合ったという事に憔悴しながらも彼は心の内で時臣と臓硯に嘲笑を浴びせた。
:時臣と対峙した際は桜を間桐に出した理由を問いかけたが、愛娘の幸せを願ったまでのことだと言う返答が理解出来なかった。そして「凡俗」という言葉が雁夜の脳に反響した。笑わなくなった桜、凛や葵と戯れている姿、あの母子たちの姿を凡俗と切り捨てるのかと。姉妹が「根源」を目指して争おうと幸せだと語る魔術師の思考を理解出来ないし理解したくもない彼は怨敵に攻撃を仕掛ける。だが時臣に彼が敵うはずもなく傷一つ付けれず燃やされ落下した。その後、信用しきれなかったが言峰と手を組み、時臣と決着をつけるべく教会に向かい用意された舞台に上がらされる。
:時臣と対峙した際は桜を間桐に出した理由を問いかけたが、愛娘の幸せを願ったまでのことだと言う返答が理解出来なかった。そして「凡俗」という言葉が雁夜の脳に反響した。笑わなくなった桜、凛や葵と戯れている姿、あの母子たちの姿を凡俗と切り捨てるのかと。姉妹が「根源」を目指して争おうと幸せだと語る魔術師の思考を理解出来ないし理解したくもない彼は怨敵に攻撃を仕掛ける。だが時臣に彼が敵うはずもなく傷一つ付けれず燃やされ落下した。その後、信用しきれなかったが言峰と手を組み、時臣と決着をつけるべく教会に向かい用意された舞台に上がらされる。
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:自身の身代わりとなり間桐に囚われた桜を救い出すべく、余命を捨てて聖杯戦争に参戦。バーサーカーという諸刃の剣で牙をむく。
:自身の身代わりとなり間桐に囚われた桜を救い出すべく、余命を捨てて聖杯戦争に参戦。バーサーカーという諸刃の剣で牙をむく。
;[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]
;[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]
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:劇場版アニメにて、[[メドゥーサ|ライダー]]のカードを夢幻召喚して衛宮士郎と戦っていた。
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:劇場版アニメ『雪下の誓い』にて、[[メドゥーサ|ライダー]]のカードを夢幻召喚して[[衛宮士郎 (美遊世界)|衛宮士郎]]と戦っていた。
:おそらくは第四次聖杯戦争で死亡して、ドールズとして[[ジュリアン・エインズワース]]に使役されているものと思われる。
:おそらくは第四次聖杯戦争で死亡して、ドールズとして[[ジュリアン・エインズワース]]に使役されているものと思われる。
;[[Fate/Grand Order]]
;[[Fate/Grand Order]]
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:イベント「Fate/Accel Zero Order」にて、「在り得たかもしれない第四次聖杯戦争」を戦った。
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:イベント『Fate/Accel Zero Order』にて、「在り得たかもしれない第四次聖杯戦争」を戦った。
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:『Zero』では救いの無い最期を迎えた彼だったが、彼の破綻しだした思考に[[イスカンダル|待ったをかけてくれる存在]]と関われたこと、「聖杯戦争の外の存在」であるFGO主人公らと共闘した事により、今回は「ギルガメッシュの撃破」「桜の救出」という二つの悲願を見事に達成。
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:『Zero』では救いの無い最期を迎えた彼だったが、彼の破綻しだした思考に[[イスカンダル|待ったをかけてくれる存在]]と関われたこと、「聖杯戦争の外の存在」である[[主人公 (Grand Order)|FGO主人公]]らと共闘した事により、今回は「ギルガメッシュの撃破」「桜の救出」という二つの悲願を見事に達成。
:バーサーカーのマスター権放棄のために右手を切り落としており、さらにはボロボロの体を維持していた蟲が消えたため本編よりも死に近づきはしたが、結末自体は救いのあるものとなっている。また、雁夜自身もイスカンダルが部下に命じて病院に運び込ませているため、間に合っていればその後も生存している可能性がある。
:バーサーカーのマスター権放棄のために右手を切り落としており、さらにはボロボロの体を維持していた蟲が消えたため本編よりも死に近づきはしたが、結末自体は救いのあるものとなっている。また、雁夜自身もイスカンダルが部下に命じて病院に運び込ませているため、間に合っていればその後も生存している可能性がある。
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===Fate/Grand Order===
===Fate/Grand Order===
;[[イスカンダル]]
;[[イスカンダル]]
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:『Fate/Zero』ではバーサーカーを彼に変装させたくらいしか縁がなかったが、コラボイベント『Accel Zero Order』では成り行きから彼の陣営に同行する事になる。
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:『Fate/Zero』ではバーサーカーを彼に変装させたくらいしか縁がなかったが、イベント『Accel Zero Order』では成り行きから彼の陣営に同行する事になる。
: 最後には彼に自分自身の抱えていた矛盾を諭され、当初の誓いを思い出した。
: 最後には彼に自分自身の抱えていた矛盾を諭され、当初の誓いを思い出した。
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:凛を探しに来た葵に、聖杯戦争を勝ち抜く決意と共に言った台詞。
:凛を探しに来た葵に、聖杯戦争を勝ち抜く決意と共に言った台詞。
:原作ではそれ以上のものではなかったのだが、アニメ版は得意げな顔で右手の令呪を掲げているのがガッツポーズを決めているように見え、そのシュールさから散々ネタにされることとなった。
:原作ではそれ以上のものではなかったのだが、アニメ版は得意げな顔で右手の令呪を掲げているのがガッツポーズを決めているように見え、そのシュールさから散々ネタにされることとなった。
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:一応公式の『[[Fate/Zero#お願い!アインツベルン相談室|お願い!アインツベルン相談室]]』でもザイードやランスロットが雁夜のポーズを真似ている他、花札でも桜にイントネーション込みでネタにされている。
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:一応公式の『[[Fate/Zero#お願い!アインツベルン相談室|お願い!アインツベルン相談室]]』でもザイードやランスロットが雁夜のポーズを真似ている他、『超時空トラぶる花札大作戦』でも桜にイントネーション込みでネタにされている。
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;「そいつが――そいつの、せいで――」<br>「その男さえ、いなければ――誰も不幸にならずに済んだ。葵さんだって、桜ちゃんだって――幸せに、なれた筈――」
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;「そいつが──そいつの、せいで──」<br>「その男さえ、いなければ──誰も不幸にならずに済んだ。葵さんだって、桜ちゃんだって──幸せに、なれた筈──」
:葵に時臣を殺害したと誤解され「間桐」への憎悪を露わにされ詰め寄られた彼は、彼女の夫であり、凛と桜の実父である時臣の存在自体を否定する言葉を返してしまう。
:葵に時臣を殺害したと誤解され「間桐」への憎悪を露わにされ詰め寄られた彼は、彼女の夫であり、凛と桜の実父である時臣の存在自体を否定する言葉を返してしまう。
:このとき、雁夜はわけがわからずいた。この女は一体誰なのか。どうして葵そっくりの顔と声で自分に増悪と殺意を向けてくるのか。なぜ時臣が既に死んでいるのか。
:このとき、雁夜はわけがわからずいた。この女は一体誰なのか。どうして葵そっくりの顔と声で自分に増悪と殺意を向けてくるのか。なぜ時臣が既に死んでいるのか。
:何も分からない彼は言葉を返すのが精一杯だった。だがこの発言が葵の地雷を踏み雁夜は完全なる破滅と崩壊へと叩き落される言葉を「最愛の女性」から受けることになるのだった。
:何も分からない彼は言葉を返すのが精一杯だった。だがこの発言が葵の地雷を踏み雁夜は完全なる破滅と崩壊へと叩き落される言葉を「最愛の女性」から受けることになるのだった。
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;「俺、に、は――」<br>「俺には……好きな……人が……」<br><br>「好きな人がいた。暖かくて、やさしくて、誰よりも幸せになってほしくて。あなたのためなら命さえ惜しくない。そう思ったから」<br>「今日まで痛みにも耐えて」<br>「耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて耐えて来たのだから!!」<br>「否定されていいわけが、許せるわけがない!嘘だ嘘だ嘘だ!!」<br>「俺には間違いなく好きな人が、間違いなく、確かに俺にはいるんだから!!」<br>「俺は何のために、誰のせいで!死ぬぐらいなら、いっそ…!!」
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;「俺、に、は──」<br>「俺には……好きな……人が……」<br><br>「好きな人がいた。暖かくて、やさしくて、誰よりも幸せになってほしくて。あなたのためなら命さえ惜しくない。そう思ったから」<br>「今日まで痛みにも耐えて」<br>「耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて、耐えて耐えて来たのだから!!」<br>「否定されていいわけが、許せるわけがない!嘘だ嘘だ嘘だ!!」<br>「俺には間違いなく好きな人が、間違いなく、確かに俺にはいるんだから!!」<br>「俺は何のために、誰のせいで!死ぬぐらいなら、いっそ…!!」
:自分のすべてを否定された言葉を否定しながら女の喉を締め上げる。黙らせないと今日までのすべてが無意味になる。
:自分のすべてを否定された言葉を否定しながら女の喉を締め上げる。黙らせないと今日までのすべてが無意味になる。
:彼女のために今日まで痛みや苦しみに耐えてきたのにそれを否定されるなど許せなかった。狂気だけが彼に残された最後の救済の砦だった。
:彼女のために今日まで痛みや苦しみに耐えてきたのにそれを否定されるなど許せなかった。狂気だけが彼に残された最後の救済の砦だった。
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:最愛の女の面影によく似た女が、最愛の女そのものだと。すべてを失った彼は本能で礼拝堂の外へと逃走した。なお、この出来事を雁夜は憶えていない。
:最愛の女の面影によく似た女が、最愛の女そのものだと。すべてを失った彼は本能で礼拝堂の外へと逃走した。なお、この出来事を雁夜は憶えていない。
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;「桜――助けに来たよ。もう、大丈夫だよ――」
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;「桜──助けに来たよ。もう、大丈夫だよ──」
:この言葉を告げられる日を雁夜は待ち望んでいた。そして以前した約束通り、葵や凛と再開して皆で揃って遊ぶ。
:この言葉を告げられる日を雁夜は待ち望んでいた。そして以前した約束通り、葵や凛と再開して皆で揃って遊ぶ。
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:今日までの苦しみや痛みは報われた。だから後悔はない、命を懸けた甲斐はあった、欲しかったモノは全部手に入れた――と雁夜は満ち足りた笑顔で息絶えた。
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:今日までの苦しみや痛みは報われた。だから後悔はない、命を懸けた甲斐はあった、欲しかったモノは全部手に入れた──と雁夜は満ち足りた笑顔で息絶えた。
===Fate/Grand Order===
===Fate/Grand Order===
;「……分かった。この右手を持っていけ」
;「……分かった。この右手を持っていけ」
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:イベント「Fate/Accel Zero Order」にて、臓硯の蟲を一切合切焼き払い囚われていた桜を攫ってくるという恐ろしき略奪を行ったイスカンダルに対して。<br>イスカンダル曰く、自分は征服王であり略奪をしたのだから、桜は救出したのではなく奴隷としただけである。ただし条件次第によってはお前に売り渡しても良い、桜が欲しければ令呪を寄越せ。という聖杯戦争に参戦している雁夜からしてみれば余りにも死活問題な取引を要求され、脳裏にはあらゆる葛藤があったが、イスカンダルとのやり取りで本来自分が成さなければならない事を思い出し、雁夜は大事な少女との誓いを守る為…己の右腕と心の奥底に潜む望みを捨てる。<br>右腕はイスカンダルによって斬り落とされ、身体を蝕んでいた刻印虫は令呪の方に流れた事により、雁夜は呪縛から解き放たれた。その後、王の軍勢の一員であるミトリネスの手により桜共々どこかの病院に放りこまれたらしい。この次元の二人が最終的に助かったのかどうかは正しく神のみぞ知るというところだが。
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:イベント「Fate/Accel Zero Order」にて、臓硯の蟲を一切合切焼き払い囚われていた桜を攫ってくるという恐ろしき略奪を行ったイスカンダルに対して。
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:ケイネスに次いでZero本編とは違い最終的に明確には死亡していない人物であり、望みも叶えた稀有な人物。実を言うと本編でもこうなっていた可能性はあったのだが、イスカンダルと話をする機会がなかったこと、基本ずっと下水道に潜伏していた事が重なり、現実になることはなかった。<br>イベント内でイスカンダルが語ったように自己矛盾を諭されさえすれば時と場合に関わらず、彼自身が臓硯に反旗を翻す可能性は十分にある……最も本編ではそのような人物もいなければ、機会もなく、その結果大きく歪んでしまった。すぐに修正され、なかったことにされてしまう時空だとはいえ、この時だけでも望みが叶ったのはささやかな幸福というべきか。
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:イスカンダル曰く、自分は征服王であり略奪をしたのだから、桜は救出したのではなく奴隷としただけである。ただし条件次第によってはお前に売り渡しても良い、桜が欲しければ令呪を寄越せ。という聖杯戦争に参戦している雁夜からしてみれば余りにも死活問題な取引を要求され、脳裏にはあらゆる葛藤があったが、イスカンダルとのやり取りで本来自分が成さなければならない事を思い出し、雁夜は大事な少女との誓いを守る為…己の右腕と心の奥底に潜む望みを捨てる。
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:右腕はイスカンダルによって斬り落とされ、身体を蝕んでいた刻印虫は令呪の方に流れた事により、雁夜は呪縛から解き放たれた。その後、王の軍勢の一員であるミトリネスの手により桜共々どこかの病院に放りこまれたらしい。この次元の二人が最終的に助かったのかどうかは正しく神のみぞ知るというところだが。
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:ケイネスに次いでZero本編とは違い最終的に明確には死亡していない人物であり、望みも叶えた稀有な人物。実を言うと本編でもこうなっていた可能性はあったのだが、イスカンダルと話をする機会がなかったこと、基本ずっと下水道に潜伏していた事が重なり、現実になることはなかった。
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:イベント内でイスカンダルが語ったように自己矛盾を諭されさえすれば時と場合に関わらず、彼自身が臓硯に反旗を翻す可能性は十分にある……最も本編ではそのような人物もいなければ、機会もなく、その結果大きく歪んでしまった。すぐに修正され、なかったことにされてしまう時空だとはいえ、この時だけでも望みが叶ったのはささやかな幸福というべきか。
===とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦===
===とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦===
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:ということは10年後の桜も…いや、言うまい。
:ということは10年後の桜も…いや、言うまい。
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;「な、なんだって……!? 既に人妻だと言うのか!?<br> な――尚更いいな!」
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;「な、なんだって……!? 既に人妻だと言うのか!?<br> な──尚更いいな!」
:アイリを西洋の葵のようだと見惚れる中、桜から彼女がリア充(既婚者)であると指摘されて。
:アイリを西洋の葵のようだと見惚れる中、桜から彼女がリア充(既婚者)であると指摘されて。
:ひたすらダメ人間なおじさんは直後、桜に殺虫剤を浴びせられました。
:ひたすらダメ人間なおじさんは直後、桜に殺虫剤を浴びせられました。
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*長男よりマシと言われる魔術の素養も、所詮は枯れかけた間桐の家柄。さらには聖杯戦争に向けての鍛錬期間はほんの一年である。魔術師としての実力は、他のマスターたちに敵うべくもない。<br>[[遠坂時臣]]、[[衛宮切嗣]]、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]といった面々は言うに及ばず、魔術師としては平凡、と言われる[[言峰綺礼]]や、非才とまで言われる[[ウェイバー・ベルベット]]も、単純な修行期間で言えば雁夜を上回っている。せいぜい、[[雨生龍之介]]が一般人と変わらない、という程度。<br>このため、彼がまともにサーヴァントを召喚しても、マスター補正で能力に大きなマイナス影響を与えることが目に見えていた。そのために臓硯が課したのが、「狂戦士」のクラスで得られる能力増幅である。
*長男よりマシと言われる魔術の素養も、所詮は枯れかけた間桐の家柄。さらには聖杯戦争に向けての鍛錬期間はほんの一年である。魔術師としての実力は、他のマスターたちに敵うべくもない。<br>[[遠坂時臣]]、[[衛宮切嗣]]、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]といった面々は言うに及ばず、魔術師としては平凡、と言われる[[言峰綺礼]]や、非才とまで言われる[[ウェイバー・ベルベット]]も、単純な修行期間で言えば雁夜を上回っている。せいぜい、[[雨生龍之介]]が一般人と変わらない、という程度。<br>このため、彼がまともにサーヴァントを召喚しても、マスター補正で能力に大きなマイナス影響を与えることが目に見えていた。そのために臓硯が課したのが、「狂戦士」のクラスで得られる能力増幅である。
**……というのは表向きの理由で、彼はともかく臓硯には最初から優勝を狙う気などなく、制裁の一環として、彼を苦しめるために「狂戦士」を押し付けたのが本当のところ。<br>ただ、能力はともかく適性の方は俄仕立てのマスターとしては大したものだったらしく、最終的に魔力の枯渇で敗退するものの、聖杯戦争終盤までバーサーカーの法外な魔力消費に耐え抜いたのは称賛に値する成果だったと言える。
**……というのは表向きの理由で、彼はともかく臓硯には最初から優勝を狙う気などなく、制裁の一環として、彼を苦しめるために「狂戦士」を押し付けたのが本当のところ。<br>ただ、能力はともかく適性の方は俄仕立てのマスターとしては大したものだったらしく、最終的に魔力の枯渇で敗退するものの、聖杯戦争終盤までバーサーカーの法外な魔力消費に耐え抜いたのは称賛に値する成果だったと言える。
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**元々、サーヴァントとしてのランクはA以上なのは間違いない[[ランスロット|バーサーカー]]を狂化し、更に常時発動型宝具を垂れ流し状態で耐え続ける。という状態は、最上級のホムンクルスでもない限り干からびて死ぬだろう狂気の沙汰。
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**元々、サーヴァントとしてのランクはA以上なのは間違いない[[ランスロット|バーサーカー]]を狂化し、更に常時発動型宝具を垂れ流し状態で耐え続ける。という状態は、最上級の[[ホムンクルス]]でもない限り干からびて死ぬだろう狂気の沙汰。
*幼少期から禅城家と交流を持ち、葵と幼馴染になったのは、実は禅城家の優秀な遺伝特質に気づいていた臓硯のセッティングによるものである。が、彼が魔道を嫌悪したことと、横から割り込んだ時臣によって爺の企みと雁夜の恋は水泡に帰した。
*幼少期から禅城家と交流を持ち、葵と幼馴染になったのは、実は禅城家の優秀な遺伝特質に気づいていた臓硯のセッティングによるものである。が、彼が魔道を嫌悪したことと、横から割り込んだ時臣によって爺の企みと雁夜の恋は水泡に帰した。
**仮に企みが成功していたにせよ、彼としては葵(もしくは葵との間に儲けた子)をあの蟲蔵に放り込むなど断固反対であっただろうし、せめてもう少し間桐の魔術体系がまともなものであれば、彼も大人しく家を継いで時臣と恋の鞘当てを演じる気になったかもしれない、とされている。
**仮に企みが成功していたにせよ、彼としては葵(もしくは葵との間に儲けた子)をあの蟲蔵に放り込むなど断固反対であっただろうし、せめてもう少し間桐の魔術体系がまともなものであれば、彼も大人しく家を継いで時臣と恋の鞘当てを演じる気になったかもしれない、とされている。
**慎二が見せた間桐の悪性は魔術への執着に端を発していたが、彼の場合は「葵への恋慕」がスイッチだったと言えるかもしれない。
**慎二が見せた間桐の悪性は魔術への執着に端を発していたが、彼の場合は「葵への恋慕」がスイッチだったと言えるかもしれない。
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*彼の初期死亡シーンは原作者によりボツが出されたのと、読者に「この娘は黒がデフォか」という誤解を与えてしまうのでは?という作者の判断により自重され、現在のものになった。元はロリ黒桜、爆誕、という構想だったという。
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*彼の初期死亡シーンは原作者である奈須きのこ氏によりボツが出されたのと、読者に「この娘は黒がデフォか」という誤解を与えてしまうのでは?という作者の虚淵玄氏の判断により自重され、現在のものになった。元はロリ黒桜、爆誕、という構想だったという。
*雁夜の体は危篤状態にあり、刻印虫の精製する魔力で動いていた。そのため本来ならバーサーカーの暴走で刻印虫が死滅した時点で彼の命も尽きるはずなのだが、何故か市民会館から間桐家まで戻れた。それは奇跡と言える出来事で、臓硯も雁夜は死んだと思っていた。また彼が邪魔されず桜の元まで辿り着けたのは、臓硯が火災現場に行っていたため行き違いという偶然のおかげという運が良いのか悪いのか分からない人物である。
*雁夜の体は危篤状態にあり、刻印虫の精製する魔力で動いていた。そのため本来ならバーサーカーの暴走で刻印虫が死滅した時点で彼の命も尽きるはずなのだが、何故か市民会館から間桐家まで戻れた。それは奇跡と言える出来事で、臓硯も雁夜は死んだと思っていた。また彼が邪魔されず桜の元まで辿り着けたのは、臓硯が火災現場に行っていたため行き違いという偶然のおかげという運が良いのか悪いのか分からない人物である。
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*バーサーカーとは意志疎通が出来ないので本編では会話も無い。その為か彼はバーサーカーは闘う為に必要な武器として扱っている。<br>会話が無いので互いにどう思っているかは不明だが、アインツベルン相談室でバーサーカーは彼のことを職務放棄(家督放棄)、ストーカー、貯金ゼロ、思い込み、殺害未遂・ロリコン、法治国家においてやってはいけないことをほぼ完遂している困った御仁と語っており、あまり好印象は持っていない模様。花札でも彼と会話をしたが、魔力供給量が少なすぎるとボロクソに言ったりしている。だが嫌ってはいない模様。<br>一方で、人妻に対する抑えきれない恋慕や複雑な内面と狂気、歪んではいるが元々善良ともいえる人柄や目的など、かなり共通点がある。<br>中でも一番厄介な共通点は、足掻けば足掻くほど、より自分を含めて周りを不幸な状況に追い込んでしまうところ。こうした精神の共通点もまたバーサーカーを引き当てた要因と思われる。なお、アニメでは臓硯が聖遺物を用意するシーンが追加されている。
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*バーサーカーとは意志疎通が出来ないので本編では会話も無い。その為か彼はバーサーカーは闘う為に必要な武器として扱っている。<br>会話が無いので互いにどう思っているかは不明だが、アインツベルン相談室でバーサーカーは彼のことを職務放棄(家督放棄)、ストーカー、貯金ゼロ、思い込み、殺害未遂・ロリコン、法治国家においてやってはいけないことをほぼ完遂している困った御仁と語っており、あまり好印象は持っていない模様。『超時空トラぶる花札大作戦』でも彼と会話をしたが、魔力供給量が少なすぎるとボロクソに言ったりしている。だが嫌ってはいない模様。
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**「貴様に相応しい聖遺物を用意した」という臓硯の台詞のみで現物が描かれていないため、円卓の騎士に所縁のある物なのか、ランスロット本人に纏わる物なのかは明らかになっていない。
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**一方で、人妻に対する抑えきれない恋慕や複雑な内面と狂気、歪んではいるが元々善良ともいえる人柄や目的など、かなり共通点がある。<br>中でも一番厄介な共通点は、足掻けば足掻くほど、より自分を含めて周りを不幸な状況に追い込んでしまうところ。こうした精神の共通点もまたバーサーカーを引き当てた要因と思われる。なお、アニメでは臓硯が聖遺物を用意するシーンが追加されている。
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***「貴様に相応しい聖遺物を用意した」という臓硯の台詞のみで現物が描かれていないため、[[円卓の騎士]]に所縁のある物なのか、ランスロット本人に纏わる物なのかは明らかになっていない。
*時臣との再会と令呪の再預託を条件に、言峰と一時協力したが彼の場違いな表情に、不気味さを感じていた。それでも彼を頼った辺り、彼がどれだけ間桐家を信用してないかが伺える。
*時臣との再会と令呪の再預託を条件に、言峰と一時協力したが彼の場違いな表情に、不気味さを感じていた。それでも彼を頼った辺り、彼がどれだけ間桐家を信用してないかが伺える。
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*花札によると着用しているフードはワゴンセールで購入したらしい。
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*『超時空トラぶる花札大作戦』によると着用しているフードはワゴンセールで購入したらしい。
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*本編では感情的に暴走している印象が強いが、花札でランサー陣営と遭遇した際、ケイネスの魔術師としての思考を嫌悪しながらもバーサーカーを宥めたりと割と落ち着いた言動で対応している。時臣や葵が関わらなければそれなりにまともなのかもしれない。
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*本編では感情的に暴走している印象が強いが、『超時空トラぶる花札大作戦』でランサー陣営と遭遇した際、ケイネスの魔術師としての思考を嫌悪しながらもバーサーカーを宥めたりと割と落ち着いた言動で対応している。時臣や葵が関わらなければそれなりにまともなのかもしれない。
**実際、一般人としての感性を持ち魔術師思考をおかしいと考えるためか、二次創作などでは常識人としてのポジションに立たされることが多い。
**実際、一般人としての感性を持ち魔術師思考をおかしいと考えるためか、二次創作などでは常識人としてのポジションに立たされることが多い。
**その一方で葵への恋慕や桜を救うためという戦いの動機が拡大解釈され、いい年して中二病に冒されていたり、人妻フェチだったりロリコンだったりと、どうしようもないダメ人間として扱われることも多い。というか公式でもギャグ寄りの作品では大抵残念なキャラとして扱われている。
**その一方で葵への恋慕や桜を救うためという戦いの動機が拡大解釈され、いい年して中二病に冒されていたり、人妻フェチだったりロリコンだったりと、どうしようもないダメ人間として扱われることも多い。というか公式でもギャグ寄りの作品では大抵残念なキャラとして扱われている。
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== 話題まとめ ==
== 話題まとめ ==
;「雁夜おじさん」人気
;「雁夜おじさん」人気
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:アニメ放送に伴い、新規ファンが増えた代表的なキャラクターの一人。<br>奈須氏が分析するところによると、「『争いの根絶』を掲げる切嗣や、『根源の到達』を悲願とする時臣に対し、彼の『少女を救うために戦う』という点が感情移入しやすく、大義のために戦うよりもわかりやすいから」らしい。
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:アニメ放送に伴い、新規ファンが増えた代表的なキャラクターの一人。
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:奈須氏が分析するところによると、「『争いの根絶』を掲げる切嗣や、『根源の到達』を悲願とする時臣に対し、彼の『少女を救うために戦う』という点が感情移入しやすく、大義のために戦うよりもわかりやすいから」らしい。
:武内氏のコメントは、「''雁夜は主人公っぽく描かれているんですよね。桜を救いたいという思いと、時臣への鬱屈した思いを内包したダークヒーロー的な感じに。だからこそ、視聴者の間でも人気が高いんでしょう''」。
:武内氏のコメントは、「''雁夜は主人公っぽく描かれているんですよね。桜を救いたいという思いと、時臣への鬱屈した思いを内包したダークヒーロー的な感じに。だからこそ、視聴者の間でも人気が高いんでしょう''」。
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:原作者である虚淵氏曰く、「すごいいい人っぽいんですよね、地の文がないから」「(アニメで雁夜の人気が出たのは)絶対私のアンチの陰謀だと思ってる(笑)。後々ひどい目にあうから、今のうちに善人であるかのように印象操作しておいて、『おのれ虚淵!』という評価を誘い出す陰謀だよ(笑)」「確かにいちばん動機はまともではある。表向きは(笑)」とのこと。
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:作者である虚淵氏曰く、「すごいいい人っぽいんですよね、地の文がないから」「(アニメで雁夜の人気が出たのは)絶対私のアンチの陰謀だと思ってる(笑)。後々ひどい目にあうから、今のうちに善人であるかのように印象操作しておいて、『おのれ虚淵!』という評価を誘い出す陰謀だよ(笑)」「確かにいちばん動機はまともではある。表向きは(笑)」とのこと。
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:アニメのキャラクターデザインにおいて、雁夜の「異形」がかなりマイルドなものにされたのも一因かもしれない。アニメの監督であるあおきは「元々こういう(彼のような)一番になれないキャラが好き」とのことで、実際彼が絵コンテを担当した二期21話(教会のシーン)は原作ファンの間でも評価が高いようだ。結果だけ見ると彼のしたことはあまり状況を良くはしていないのだが、アニメが終了しても人気が続いているのを見るとある程度彼の苦悩も理解されているのかもしれない。
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:アニメのキャラクターデザインにおいて、雁夜の「異形」がかなりマイルドなものにされたのも一因かもしれない。アニメの監督であるあおき氏は「元々こういう(彼のような)一番になれないキャラが好き」とのことで、実際彼が絵コンテを担当した二期21話(教会のシーン)は原作ファンの間でも評価が高いようだ。結果だけ見ると彼のしたことはあまり状況を良くはしていないのだが、アニメが終了しても人気が続いているのを見るとある程度彼の苦悩も理解されているのかもしれない。
== 脚注 ==
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[[Category:登場人物ま行]][[category:マスター]]
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[[category:Fate/Zero]]
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[[Category:Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~]]
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