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;「驚くようなことではあるまい。余の時代武人は皆、行住坐臥が戦とともにあった。飲み喰らいながら戦い、戦いながら女を抱き、眠りながらもまた戦う。その程度、誰でも出来て当然だ」
 
;「驚くようなことではあるまい。余の時代武人は皆、行住坐臥が戦とともにあった。飲み喰らいながら戦い、戦いながら女を抱き、眠りながらもまた戦う。その程度、誰でも出来て当然だ」
 
:古代ギリシャの戦場を説明するライダーの話に、ウェイバーは驚きのあまり言葉を失った。
 
:古代ギリシャの戦場を説明するライダーの話に、ウェイバーは驚きのあまり言葉を失った。
:イスカンダル率いるマケドニアが古代においては驚異的な速さで他国を侵略したが、もし、この話が真実ならその理由も理解できる。
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:彼が生前率いたマケドニアは古代において驚異的な速さで他国を侵略したが、もしこの話が真実ならその理由にも納得である。
    
;「我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した」<br>「うぬらとは聖杯を求めて相争う巡り合わせだが……矛を交えるより先に、まずは問うておくことがある。<br> うぬら各々が聖杯に何を期するのかは知らぬ。<br> だが今一度考えてみよ。その願望、天地を喰らう大望に比してもなお、まだ重いものであるのかどうか」<br>「うむ、噛み砕いて言うとだな」<br>「ひとつ我が軍門に降り、聖杯を余に譲る気はないか?<br> さすれば余は貴様らを朋友として遇し、世界を征する愉悦を共に分かち合う所存でおる」<br>「こりゃー交渉決裂かぁ。勿体ないなぁ。残念だなぁ」<br>「いや、まぁ、“ものは試し”と言うではないか」
 
;「我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した」<br>「うぬらとは聖杯を求めて相争う巡り合わせだが……矛を交えるより先に、まずは問うておくことがある。<br> うぬら各々が聖杯に何を期するのかは知らぬ。<br> だが今一度考えてみよ。その願望、天地を喰らう大望に比してもなお、まだ重いものであるのかどうか」<br>「うむ、噛み砕いて言うとだな」<br>「ひとつ我が軍門に降り、聖杯を余に譲る気はないか?<br> さすれば余は貴様らを朋友として遇し、世界を征する愉悦を共に分かち合う所存でおる」<br>「こりゃー交渉決裂かぁ。勿体ないなぁ。残念だなぁ」<br>「いや、まぁ、“ものは試し”と言うではないか」
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