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==概要==
==概要==
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『[[Fate/EXTELLA]]』の続編にあたるアクションゲーム。
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『[[Fate/EXTELLA]]』の続編にあたるアクションゲーム。<br>
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<br>『[[Fate/EXTELLA]]』で繰り広げられた三つの陣営の戦いのその後を描く物語。
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『Fate/EXTELLA』で繰り広げられた三つの陣営の戦いのその後を描く物語。<br>
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<br>製作・開発はTYPE-MOONとマーベラス 1st Studio。
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製作・開発はTYPE-MOONとマーベラス 1st Studio。
==あらすじ==
==あらすじ==
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月の聖杯を巡る戦いの中で新しく生を受けた[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]]と共に、争いが平定した霊子虚構世界『SE.RA.PH』を散策していたマスターは、突如出現した攻性プログラムの群れに遭遇してしまう。
月の聖杯を巡る戦いの中で新しく生を受けた[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]]と共に、争いが平定した霊子虚構世界『SE.RA.PH』を散策していたマスターは、突如出現した攻性プログラムの群れに遭遇してしまう。
平和が訪れ出現しなくなったはずの攻性プログラムによる襲撃に戸惑うマスターたちだったが、そこに、見知らぬサーヴァント──[[シャルルマーニュ]]が現れる。
平和が訪れ出現しなくなったはずの攻性プログラムによる襲撃に戸惑うマスターたちだったが、そこに、見知らぬサーヴァント──[[シャルルマーニュ]]が現れる。
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シャルルマーニュの助力によって危機を乗り越えたマスターだったが、傍にいたはずの幼いアルテラは姿をくらませてしまっていた──。
シャルルマーニュの助力によって危機を乗り越えたマスターだったが、傍にいたはずの幼いアルテラは姿をくらませてしまっていた──。
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あらゆるものを隷属・同一化させる『<ruby>天声同化<rt>オラクル</rt></ruby>』の力を持つ[[カール大帝]]の突如の出現によって、月の世界は新たな戦乱に巻き込まれようとしていた。
あらゆるものを隷属・同一化させる『<ruby>天声同化<rt>オラクル</rt></ruby>』の力を持つ[[カール大帝]]の突如の出現によって、月の世界は新たな戦乱に巻き込まれようとしていた。
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さらにカール大帝の傍には行方不明だった幼いアルテラの姿が……。
さらにカール大帝の傍には行方不明だった幼いアルテラの姿が……。
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様々な思惑が絡み合い、新たな戦乱の火蓋が落とされる。
様々な思惑が絡み合い、新たな戦乱の火蓋が落とされる。
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===その他===
===その他===
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;[[アルテラ (EXTELLA)]]
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;[[アルテラ (EXTELLA)|アルテラ]]
:元「剣士」のサーヴァント。前回の戦いを経て新たに生を受けた少女。
:元「剣士」のサーヴァント。前回の戦いを経て新たに生を受けた少女。
:カール大帝の呼び声に応じて姿を消してしまうが……?
:カール大帝の呼び声に応じて姿を消してしまうが……?
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;かつて在りし運命の街 -Mare Melum-
;かつて在りし運命の街 -Mare Melum-
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:かつて聖杯戦争が行われたという、とある街を再現したステージ。大橋や柳洞寺といった特徴的な建築物がそびえ、夜景にネオンが煌めく。
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:かつて聖杯戦争が行われたという、[[冬木市|とある街]]を再現したステージ。大橋や柳洞寺といった特徴的な建築物がそびえ、夜景にネオンが煌めく。
;星海交わる混沌宮殿 -Mare Origo-
;星海交わる混沌宮殿 -Mare Origo-
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:シャドウサーヴァントや複製サーヴァント、オリジナルサーヴァントなどにもアグレッサーとしての権限が付与されていることもある。
:シャドウサーヴァントや複製サーヴァント、オリジナルサーヴァントなどにもアグレッサーとしての権限が付与されていることもある。
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;シャドウサーヴァント
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;[[シャドウサーヴァント]]
:SE.RA.PH内で召喚されたサーヴァントの残留霊基。本来であれば人知れず消え去るものだが、今回は“天声同化”を受けたことで、伝令や散布装置の設置など下士官のような役割を果たしている。戦闘力はオリジナルに及ばないが、アグレッサーよりは強力。
:SE.RA.PH内で召喚されたサーヴァントの残留霊基。本来であれば人知れず消え去るものだが、今回は“天声同化”を受けたことで、伝令や散布装置の設置など下士官のような役割を果たしている。戦闘力はオリジナルに及ばないが、アグレッサーよりは強力。
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:とある「素材」はサーヴァントを複製するのに必要なリソースを、例えば海の水ほどに「大量」であるところをプールの水程度の「大量」にまで減らすことができるという。
:とある「素材」はサーヴァントを複製するのに必要なリソースを、例えば海の水ほどに「大量」であるところをプールの水程度の「大量」にまで減らすことができるという。
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;トップサーヴァント
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;[[トップ・サーヴァント]]
:SE.RA.PHの危機に際し、ムーンセルによって召喚されたサーヴァント。大英雄として広く伝わる英雄の中の英雄、または通常の七分類とは異なる特殊クラスで召喚された英傑。前作の時点ではアルテラ解放を感知したためアルトリアやイスカンダル、ジャンヌ・ダルクらが召喚されており、他にカルナ、ギルガメッシュが該当していた。本作ではトップサーヴァントは7騎と明言されており、前作から続投されている5騎に加え、残りの2枠には新規参戦のスカサハとアルジュナが該当する。
:SE.RA.PHの危機に際し、ムーンセルによって召喚されたサーヴァント。大英雄として広く伝わる英雄の中の英雄、または通常の七分類とは異なる特殊クラスで召喚された英傑。前作の時点ではアルテラ解放を感知したためアルトリアやイスカンダル、ジャンヌ・ダルクらが召喚されており、他にカルナ、ギルガメッシュが該当していた。本作ではトップサーヴァントは7騎と明言されており、前作から続投されている5騎に加え、残りの2枠には新規参戦のスカサハとアルジュナが該当する。
:ただし召喚された直接的な意図に反しその半数は当の脅威であるアルテラに自ずから与する状況となっていた。そして今回もやはりというべきか、カルナとスカサハは同化されて敵に回ってしまい、アルトリアとイスカンダルはそれぞれ単独行動、ジャンヌやギルガメッシュも魔力を搾り取られて利用されるという憂き目にあっており、唯一アルジュナだけが味方陣営で奮戦している状態である。
:ただし召喚された直接的な意図に反しその半数は当の脅威であるアルテラに自ずから与する状況となっていた。そして今回もやはりというべきか、カルナとスカサハは同化されて敵に回ってしまい、アルトリアとイスカンダルはそれぞれ単独行動、ジャンヌやギルガメッシュも魔力を搾り取られて利用されるという憂き目にあっており、唯一アルジュナだけが味方陣営で奮戦している状態である。
204行目:
201行目:
:サポート部隊は戦闘には直接参加せず、操作サーヴァントの被弾時や攻撃時にガードや特定スキルを発動したりするなどのアクションを取ったあと再び退避し待機状態に戻る。絆レベルに応じて戦闘中のアシストが多彩になっていき、「追撃」と「アクティブスキル同時撃ち」の2つについては発動対応スキルなどが異なる「改」バージョンを別枠で習得する。
:サポート部隊は戦闘には直接参加せず、操作サーヴァントの被弾時や攻撃時にガードや特定スキルを発動したりするなどのアクションを取ったあと再び退避し待機状態に戻る。絆レベルに応じて戦闘中のアシストが多彩になっていき、「追撃」と「アクティブスキル同時撃ち」の2つについては発動対応スキルなどが異なる「改」バージョンを別枠で習得する。
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;インストールスキル
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;[[インストールスキル]]
:前作から引き続き利用できるシステム。ただし細かな調整が加えられているため、完全に同じものではなくなっている。
:前作から引き続き利用できるシステム。ただし細かな調整が加えられているため、完全に同じものではなくなっている。
:カテゴリは攻撃(赤)・防御(青)・支援(黄)・ダブル(白)の4種類に分かれており、スキルごとにさまざまな効果がある。これらはサーヴァントごとに8つまで解放されるスキルスロットに填め込むことで、戦闘時に効果を発揮する。また隣り合うスロットに同じカテゴリのスキルをセットすると最低でも10%、最大で30%効果が上昇する。
:カテゴリは攻撃(赤)・防御(青)・支援(黄)・ダブル(白)の4種類に分かれており、スキルごとにさまざまな効果がある。これらはサーヴァントごとに8つまで解放されるスキルスロットに填め込むことで、戦闘時に効果を発揮する。また隣り合うスロットに同じカテゴリのスキルをセットすると最低でも10%、最大で30%効果が上昇する。
237行目:
234行目:
**ステージ攻略も、前作はレジムマトリクスを完成させるのが目的だったのが今作ではさまざまなミッションが次々に発令されるようになり、単なる陣取り合戦ではなくなった。極端に難しいものはないが、マスターや味方が敗走すると敗北に直結するため要領よくこなす必要がある。このことも関係してか、味方NPCのAIは大幅に強化されており、攻撃されてあっさり敗走するといったことはなくなっている。
**ステージ攻略も、前作はレジムマトリクスを完成させるのが目的だったのが今作ではさまざまなミッションが次々に発令されるようになり、単なる陣取り合戦ではなくなった。極端に難しいものはないが、マスターや味方が敗走すると敗北に直結するため要領よくこなす必要がある。このことも関係してか、味方NPCのAIは大幅に強化されており、攻撃されてあっさり敗走するといったことはなくなっている。
**令呪メニューにも新たに「空間転移」が追加されており、セクター間を一瞬で移動可能になっている。
**令呪メニューにも新たに「空間転移」が追加されており、セクター間を一瞬で移動可能になっている。
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***企画が始動したのは前作『EXTELLA』リリースから1~2か月後の時期であるが、今作の開発コンセプトとしてはシステム周辺やグラフィックの強化・改善に力を入れたいという意図があったため、シナリオ自体は短めだが逆に戦闘システムは総じてブラッシュアップされており、ゲームとしての遊びやすさは格段に増していると言える。
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***企画が始動したのは前作『EXTELLA』リリースから1~2か月後の時期であるが、今作の開発コンセプトとしてはシステム周辺やグラフィックの強化・改善に力を入れたいという意図があったため、シナリオ自体は短めだが逆に戦闘システムは総じてブラッシュアップされており、ゲームとしての遊びやすさは格段に増していると言える。
*そのほか戦闘以外の面においても前作からはガラリと変わった部分が多い。
*そのほか戦闘以外の面においても前作からはガラリと変わった部分が多い。
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258行目:
*今作より新たに10騎のサーヴァントが参戦しており、内訳としては完全新規の2騎に加えて『EXTRA』から2騎、『Apocrypha』から1騎、『Zero』から2騎、前作では参戦の可能性が極めて低いと言われていた『Grand Order』からも3騎が出演を果たしている。
*今作より新たに10騎のサーヴァントが参戦しており、内訳としては完全新規の2騎に加えて『EXTRA』から2騎、『Apocrypha』から1騎、『Zero』から2騎、前作では参戦の可能性が極めて低いと言われていた『Grand Order』からも3騎が出演を果たしている。
**全体の内訳としては『EXTRA』から8騎、『EXTRA CCC』から1騎、『EXTELLA』から2騎、『EXTELLA LINK』から2騎、『stay night』から4騎、『Zero』から3騎、『Apocrypha』から3騎、『Grand Order』から3騎。作品が完結していないこともあり、『Grand Order』初出サーヴァントの出演は依然として少ないと言える。
**全体の内訳としては『EXTRA』から8騎、『EXTRA CCC』から1騎、『EXTELLA』から2騎、『EXTELLA LINK』から2騎、『stay night』から4騎、『Zero』から3騎、『Apocrypha』から3騎、『Grand Order』から3騎。作品が完結していないこともあり、『Grand Order』初出サーヴァントの出演は依然として少ないと言える。
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**ちなみに『Grand Order』からの客演組であるアルジュナ、スカサハ、ダレイオス三世と、あちらに先行出演しているアルテラは皆『Grand Order』第一部の公式ビジュアルを飾っている。このため新参戦サーヴァントの発表が行われていた途中の段階では「『Grand Order』のビジュアルにいたサーヴァントが他にも参戦するのではないか?」と予想されていたこともあった。またアーチャーの候補として『EXTRA』で名前が出たこともある[[アタランテ]]、バーサーカーの候補として『EXTRA CCC』での出演候補であった[[ナイチンゲール]]、キャスターの候補として過去作に登場した[[ナーサリー・ライム]]や[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]、ルーラーの候補として『Apocrypha』でジャンヌとの因縁がある[[天草四郎時貞]]の名を上げる人もいたようである。
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**ちなみに『Grand Order』からの客演組であるアルジュナ、スカサハ、ダレイオス三世と、あちらに先行出演しているアルテラは皆『Grand Order』第一部の公式ビジュアルを飾っている。このため新参戦サーヴァントの発表が行われていた途中の段階では「『Grand Order』のビジュアルにいたサーヴァントが他にも参戦するのではないか?」と予想されていたこともあった。またアーチャーの候補として『EXTRA』で名前が出たこともある[[アタランテ]]、バーサーカーの候補として『EXTRA CCC』での出演候補であった[[ナイチンゲール]]、キャスターの候補として過去作に登場した[[ナーサリー・ライム]]や[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン|アンデルセン]]、ルーラーの候補として『Apocrypha』でジャンヌとの因縁がある[[天草四郎時貞]]の名を挙げる人もいたようである。
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*新規参戦の10騎が選出された経緯について、『コンプティーク』2018年7月号に掲載されているインタビュー記事<ref group = "出">「コンプティーク」2018年7月号 p.36-38</ref>によると、今作のストーリーを検討する段階でボスキャラクターを設定するところから始まり、いくつかの候補の中からカール大帝を起用することが決定した。そこでTYPE-MOONより「主人公をシャルルマーニュにするのはどうか」との提案がなされ、設定・ストーリーが構成されていったという。当初シャルルマーニュのキャラクターはダークヒーロー系であったが、紆余曲折を経て現行の「ノリが良くて可愛い後輩」系キャラクターに落ち着いたとのことである。ほかのサーヴァントについては、まずロビンフッドとドレイクは前作『EXTELLA』の時から登場させたいという意図があったため最初に参戦が決定した。またアクションゲームというジャンルの特徴を活かすため、派手なモーションが映えるサーヴァントとしてランスロット、イスカンダルと因縁があり、さらに巨大な3Dモデルを動かすというインパクトの大きさを考慮してダレイオス三世などが選出されている。師弟対決やライバル対決を再現して楽しめるのではないかとの考えもあり選択されたスカサハやアルジュナ、ジャンル的に攻撃手段が斬撃に偏りがちであるため別の攻撃方法によるアクションも楽しんでほしいという意図から飛び道具や海魔召喚といった一風変わったスタイルを持つジルなどもおり、シナリオ面だけではなく総合的な判断でサーヴァントを選出したとのことである。
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*新規参戦の10騎が選出された経緯について、『コンプティーク』2018年7月号に掲載されているインタビュー記事<ref group = "出">「コンプティーク」2018年7月号 P.36-38</ref>によると、今作のストーリーを検討する段階でボスキャラクターを設定するところから始まり、いくつかの候補の中からカール大帝を起用することが決定した。そこでTYPE-MOONより「主人公をシャルルマーニュにするのはどうか」との提案がなされ、設定・ストーリーが構成されていったという。当初シャルルマーニュのキャラクターはダークヒーロー系であったが、紆余曲折を経て現行の「ノリが良くて可愛い後輩」系キャラクターに落ち着いたとのことである。ほかのサーヴァントについては、まずロビンフッドとドレイクは前作『EXTELLA』の時から登場させたいという意図があったため最初に参戦が決定した。またアクションゲームというジャンルの特徴を活かすため、派手なモーションが映えるサーヴァントとしてランスロット、イスカンダルと因縁があり、さらに巨大な3Dモデルを動かすというインパクトの大きさを考慮してダレイオス三世などが選出されている。師弟対決やライバル対決を再現して楽しめるのではないかとの考えもあり選択されたスカサハやアルジュナ、ジャンル的に攻撃手段が斬撃に偏りがちであるため別の攻撃方法によるアクションも楽しんでほしいという意図から飛び道具や海魔召喚といった一風変わったスタイルを持つジルなどもおり、シナリオ面だけではなく総合的な判断でサーヴァントを選出したとのことである。
**以上のこともあり、結果的に新規参戦サーヴァントはその多くが誰かしらに因縁関係を持っている面々となった。シャルルマーニュとカール大帝は互いにその存在が不可分ともいえる関係にあり、またジルはジャンヌ、ランスロットはアルトリアとガウェイン、スカサハはクー・フーリン、アストルフォはシャルルマーニュ、ダレイオス三世はイスカンダル、アルジュナはカルナとそれぞれ関係がある。
**以上のこともあり、結果的に新規参戦サーヴァントはその多くが誰かしらに因縁関係を持っている面々となった。シャルルマーニュとカール大帝は互いにその存在が不可分ともいえる関係にあり、またジルはジャンヌ、ランスロットはアルトリアとガウェイン、スカサハはクー・フーリン、アストルフォはシャルルマーニュ、ダレイオス三世はイスカンダル、アルジュナはカルナとそれぞれ関係がある。